説明

真性糖尿病のための組合せ治療

本発明は、(2R,4aR,10bR)−6−(2,6−ジメトキシ−ピリジン−3−イル)−9−エトキシ−8−メトキシ−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロフェナントリジン−2−オールと、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための他の有効化合物との組合せ物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公知のPDE4インヒビターと、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2つの他の有効化合物との組合せ物に関する;本発明は、また、これらの組合せ物を含む医薬組成物、組合せ製品及びキット並びに係る組合せ物を、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において用いる使用に関する。
【0002】
発明の背景
真性糖尿病は世界的に増加傾向にあり、そして世界保険機構によるエピデミックの水準にあると考えられる。糖尿病の症状発現と進行はしばしば国々の間でかなり多様であり、通常は同じ国でも人種間で様々である。最近では、世界中で151百万人の人々が糖尿病を患い、2025年には300百万の人々が患うと類推される。糖尿病には2種の主要な型が存在する。1型(インスリン依存性糖尿病、IDDM)は、主に自己免疫に媒介される膵臓β細胞の破壊によるものであり、それによって絶対的なインスリン欠乏をもたらす。それが第二の最も一般的な子供の慢性疾病である。それに対して、2型真性糖尿病(非インスリン依存性糖尿病、NIDDM)は、インスリン抵抗性と不適なインスリン分泌を特徴としている。2型真性糖尿病と当初は診断された個体の大部分は時が経つと、抗β細胞自己免疫性を示すと定義される1型状態に発展する。
【0003】
遺伝因子が糖尿病の発生に寄与するので、該疾病は強い家族的集積性を示す。インスリン抵抗性の単一遺伝子症候群であって、確定遺伝子がインスリン抵抗性の原因として同定されている症候群が存在するが、これらの症候群は比較的珍しい。より一般的な糖尿病の提示は多遺伝子性であると見られる。更に、行動的かつ生活様式的な危険因子が存在する。2型真性糖尿病が次第に一般的になりつつあるのは、主に座りがちな生活様式の普及と肥満の増大のためである。糖尿病の病因における行動的因子の役割についての主要な議論の1つは、迅速な西洋化を受けた人口における該疾病の罹患率と発生率の迅速な増加であった。西洋化への推移は、肥満の増加、身体活動の低下、そしてより高カロリーなもの、脂肪及び非複合型糖質に対する摂取量の変化を通常伴う。
【0004】
血漿グルコース濃度は、身体の栄養についての供給(例えば食事)と需要(例えば運動)が広範に変動するにもかかわらず、ある程度狭い範囲内に通常は維持される。一晩の断食後に、インスリン非依存性組織である脳(50%)及び内臓器官(25%)が身体糖処理の全体の殆どを占める。インスリン依存性組織である脂肪組織と主に骨格筋は残りの25%のグルコースの利用を担う。この基底グルコース吸収は肝臓からのグルコースの放出によって厳密に適合されている。食後の高血糖に応じて、膵臓のインスリン分泌が刺激され、そして抗インスリン血と高血糖の組合せによりグルコース吸収が(内臓組織と末梢組織、主に筋組織によって)促進され、そして肝臓グルコース産生を抑制する。従って結果として、β細胞、筋肉及び肝臓のレベルで欠陥があると、グルコース不耐症及び真性糖尿病の発生に導かれることがある。糖尿病における全ての異常は、基本的にインスリン感受性とインスリン分泌との間の不均衡から生ずる。糖尿病の初期段階は、耐糖性障害と食後高血糖によって特徴付けられる。疾病の進行にともない、空腹時高血糖が観察される。
【0005】
NIDDMにおいて第一に確認される異常はインスリンに対する身体の応答能の低下である。膵臓は適宜インスリン分泌を増大させ、インスリン抵抗性を埋め合わせるので、糖耐性は正常に留まる。しかしながら時間が経過すると、β細胞はその高いインスリン分泌率の維持機能が働かなくなり、そしてそのインスリン抵抗性が糖耐性障害と最終的には顕性の真性糖尿病の発生をもたらす。膵臓の"疲労"の原因は未知のままであるが、近年になって、高められた酸素ラジカルストレスのレベルでの脂質毒性及び糖毒性について論じられている。NIDDMにおけるインスリン抵抗性は肝組織と末梢組織の両者に関与するものである。内因的に分泌されたインスリン又は外因的に投与されたインスリンの両者に応じて、通常肝臓グルコース産生の抑制機能が働かなくなり、そして筋内グルコース吸収が低下する。肝臓グルコース放出率の促進は主に糖新生の増大によるものである。筋内では、インスリン作用の多くの細胞性欠陥が説明されており、これにはインスリン受容体チロシンキナーゼ活性障害、グルコース輸送低下、そしてグリコゲン合成酵素及びピルビン酸デヒドロゲナーゼ活性の低下が含まれる。これらの異常は、糖処理、グリコゲン合成及びグルコース酸化の2つの主要な細胞内経路における障害の理由を説明する。NIDDMの第一段階において、その主要な欠陥がグルコース吸収とグリコゲンとしての貯蔵を促進するインスリンの不能に関与している。糖不耐症を説明するのに提唱される他の可能性のある機構は、例えば遊離脂肪酸濃度の増大、免疫系の慢性的な低位の活性化(TNFα及びIL6の濃度の増大)、骨格筋血流の変化、アミリンのその不溶性のアミロイド形への変換増大並びにグルコース毒性である。
【0006】
糖尿病は、高血圧及び異脂肪症のような様々な生理学的疾患と関連している。また糖尿病は、太い血管の疾病(冠状動脈疾患、卒中発作、切断術)と微小血管疾病(失明、腎不全、神経障害)の危険性を増加させる。心筋梗塞、卒中発作又は腎不全は糖尿病患者の70%を超える患者についての死因である。糖尿病に関連する高い死亡率と衰弱性神経症は、能動的な医学的介入の重要性を強調している。
【0007】
糖尿病を抑制するには幾つかの方法がある。第一には、内因性インスリン感受性の改善を目的とした生活様式改造である。これは、身体活動の増加及びダイエットと行動改変による減量によって達成することができる。不幸にも、非インスリン依存性糖尿病の人々の殆どは決して十分な栄養教育を受けないか、又は厳しいダイエット計画を遵守できない。
【0008】
もう一つの治療的方法は、外因性インスリン、インスリン類似体及びインスリン分泌促進物質、例えばスルホニル尿素の投与によるインスリン利用能の増加を伴う。スルホニル尿素の主な作用様式は、ATP依存性カリウムチャネルを遮断して、インスリン分泌を刺激するカルシウムイオン流入を引き起こすことによる膵臓β細胞の脱分極に通ずるものである。
【0009】
ビグアニド類、そのうちメトホルミンが最も一般的に使用されるが、これらは効果的な抗低血糖剤であるとも判明している。メトホルミンは、肝臓の糖新生を低下させ、そして基底の肝臓グルコース放出を減少させる。経口の抗糖尿病剤、例えばスルホニル尿素及びメトホルミンは単独療法又は組合せにおいて、空腹時血漿グルコース濃度を下げることが証明されているが、これらは、60%を超える患者において食後低血糖を持続させ、そしておそらくヘモグロビンA1Cの持続的増加の原因である。
【0010】
α−グルコシダーゼインヒビター、例えばアカボーズ及びミグリトールは食後低血糖を標的とするものである。α−グルコシダーゼインヒビターによる真性糖尿病の治療は、デンプンとスクロースの腸内分解の遅延に基づくものである。これらの糖質は、α−グルコシダーゼによって加水分解されて単糖となり、それから単糖は小腸粘膜を通じて輸送することができる。刷子縁グルコシダーゼの可逆的阻害により、消化管上部から小腸全長にわたるより拡張された表面領域へと糖質吸収が再分配される。これには、単糖吸収の遅延と血中グルコースの食後上昇の低下が伴う。
【0011】
他の種類の抗糖尿病薬は、チアゾリジンジオン類、例えばロシグリタゾン及びピオグリタゾンであり、これらはインスリン増感剤であり、そしてペルオキシソーム増殖物質により活性化される受容体γ(PPARγ)の活性化を通じて作用する。PPARγは主に脂肪組織で発現され、これは脂肪生成に重要な役割を担い、そして脂肪酸合成と貯蔵とを調節する。ロシグリタゾンがPPARγに結合すると、内因性グルコース産生が低下し、そして血中グルコース吸収が高まる。インスリンに対する骨格筋、肝臓及び脂肪組織の感受性が高まる。ロシグリタゾン治療によるグルコース代謝の改善は、血漿中遊離脂肪酸代謝の低下と密接に相関している。脂肪組織中のPPARγのロシグリタゾンによる刺激と、それに引き続く脂肪細胞分化によって、インスリン感受性がより高く、殆ど脂肪酸、TNFα及びレプチンを産生しないより多くの脂肪細胞が生ずるが、それはより小さいものである。
【0012】
国際特許出願WO9914239号において、真性糖尿病及び肥満の治療のための組成物が開示されている。該組成物は、活性剤A、B及びCの少なくとも2種を含有し、その際、AはcAMPの産生を刺激する少なくとも1種のホルモンであり、Bは環状ヌクレオチドの分解を阻害する少なくとも1種の物質であり、そしてCはcGMPの産生を刺激する少なくとも1種のホルモンである。国際特許出願WO0135979号において、PDE3インヒビターとPDE4インヒビターとを肥満の治療のために組み合わせて使用することが開示されている。国際特許出願WO0213798号において、インスリン抵抗性症候群の治療のための選択的cGMP PDE5インヒビターの使用が開示されており、そこでは、インスリン抵抗性症候群は、異脂肪症、高血圧、2型真性糖尿病、耐糖性障害、糖尿病の家族歴、高尿酸血症及び/又は痛風、凝血促進性状態、アテローム性動脈硬化症及び体幹の肥満から選択される2種以上の疾病状態の共存として定義される。試験がなされていないドイツ国出願DE10150517号にはテトラヒドロピリダジン−3−オン誘導体が記載されており、これはとりわけ真性糖尿病の治療のために有用かもしれない。国際特許出願WO2005023253号では、幾つかのPDE4インヒビターが、真性糖尿病の治療に有用であると開示されている。Diabetes 47,pp.570−575,1998において、ペントキシフィリンとロリプラムが、自己免疫性糖尿病又は炎症性サイトカインの過剰産生を特徴とする他の状態に有効なことがある旨開示されている。
【0013】
本発明の課題は、一方では、PDE4インヒビターの治療経路と、他方では、他の公知の抗糖尿病性化合物の治療経路の異なる治療経路の利点を利用して、より効果的に2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病を治療する組合せ物及び方法を提供することである。
【0014】
発明の開示
本発明は、選択的PDE4インヒビターである(2R,4aR,10bR)−6−(2,6−ジメトキシ−ピリジン−3−イル)−9−エトキシ−8−メトキシ−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロフェナントリジン−2−オール(以下に、"化合物A"と呼称する)もしくはその製剤学的に認容性の塩を、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩と組み合わせて使用することにより、選択的PDE4インヒビターである(2R,4aR,10bR)−6−(2,6−ジメトキシ−ピリジン−3−イル)−9−エトキシ−8−メトキシ−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロフェナントリジン−2−オール単独又は上述の有効化合物単独のいずれかで治療したのと比較して、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において有益な効果がもたらされるという知見を基礎とするものである。
【0015】
従って、本発明の第一の態様によれば、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩と、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤とを含む医薬製剤を含む医薬組成物が提供される。
【0016】
本発明の第一の態様の一実施態様としては、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤とを含み、前記の第一の量と第二の量が一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成す医薬製剤を含む医薬組成物が提供される。
【0017】
本発明の第二の態様によれば、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩と、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤とを含む医薬製剤を含む医薬組成物が提供される。
【0018】
本発明の第二の態様の一実施態様としては、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤とを含み、前記の第一の量と第二の量と第三の量が一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成す医薬製剤を含む医薬組成物が提供される。
【0019】
上述の医薬組成物は、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩と一緒に投与することをもたらし、こうして単独の製剤として存在する。
【0020】
選択的に、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩及び2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩は、別個の製剤として存在してよく、その際、これらの製剤の少なくとも1つは、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩を含有し、かつ少なくとも1つは、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を含有する。
【0021】
こうして更に以下のものが提供される:
成分:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩と
を含み、その際、成分(A)及び(B)のそれぞれが、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して製剤化されている組合せ製品。
【0022】
上述の組合せ製品の一実施態様としては、成分:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の1種の有効化合物の量とを含有し、その際、第一の量と第二の量とが一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成し、かつ成分(A)及び(B)のそれぞれが、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して製剤化されている組合せ製品が提供される。
【0023】
成分:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩と、(C)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される更にもう一つの有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩とを含有し、その際、成分(A)、(B)及び(C)のそれぞれが、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して製剤化されている組合せ製品。
【0024】
上述の組合せ製品の一実施態様としては、成分:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、(C)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される更にもう一つの有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量とを含有し、その際、第一の量と、第二の量と、第三の量とが一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成し、かつ成分(A)、(B)及び(C)のそれぞれが、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して製剤化されている組合せ製品が提供される。
【0025】
構成要素:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤とを含むキット。
【0026】
上述のキットの一実施態様としては、構成要素:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤とを含み、その際、第一の量と第二の量とが一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成すキットが提供される。
【0027】
構成要素:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤と、(C)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される更にもう一つの有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤とを含むキット。
【0028】
上述のキットの一実施態様としては、構成成分(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤と、(C)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される更にもう一つの有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の量を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤とを含み、その際、第一の量と、第二の量と、第三の量とが一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成すキットが提供される。
【0029】
構成要素A及びB(もしくはA、B及びC)に加えて、本発明によるキットは、該構成要素を、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の療法を必要とする患者に連続的にもしくは別個に投与するための情報を含んでよい。
【0030】
本発明による組合せ物は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のために、好ましくは2型真性糖尿病の治療のために使用される。
【0031】
従って、本発明の更なる態様は、以下のとおりである:
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための薬剤の製造のために、特に本発明による医薬組成物の製造のために用いる使用。
【0032】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための薬剤の製造のために、特に本発明による医薬組成物の製造のために用いる使用。
【0033】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための連続的にもしくは別個に同時投与可能な薬剤の製造のために、特に本発明による組合せ製品もしくはキットの製造のために用いる使用。
【0034】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための連続的にもしくは別個に同時投与可能な薬剤の製造のために、特に本発明による組合せ製品もしくはキットの製造のために用いる使用。
【0035】
2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩及び2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩。
【0036】
2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩及び2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩。
【0037】
2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための、本発明による医薬組成物、組合せ製品もしくはキット。
【0038】
本発明のもう一つの態様は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療方法において、それを必要とする患者に、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤とを含み、前記の第一の量と第二の量とが一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成す医薬製剤を含む医薬組成物を投与することを含む治療方法である。
【0039】
本発明の更にもう一つの態様は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療方法において、それを必要とする患者に、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤とを含み、前記の第一の量と第二の量と第三の量とが一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成す医薬製剤を含む医薬組成物を投与することを含む治療方法である。
【0040】
本発明の更なる一態様は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療方法において、それを必要とする患者に、成分:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量とを含有し、その際、第一の量と第二の量とが一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成し、かつ成分(A)と(B)のそれぞれが、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して製剤化されており、かつ成分(A)と(B)が連続的にもしくは別個に投与される治療方法である。
【0041】
本発明の更なる他の態様は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療方法において、それを必要とする患者に、成分:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、(C)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される更なるもう一つの有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量とを含有し、その際、第一の量と第二の量と第三の量とが一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成し、かつ成分(A)、(B)及び(C)のそれぞれが、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して製剤化されており、かつ成分(A)と(B)to(C)が連続的にもしくは別個に投与される治療方法である。
【0042】
本発明による医薬組成物は、第一の活性剤と第二の活性剤(及び場合により第三の活性剤)とを混合することによって製造できる。
【0043】
前記の混合方法においては、第一の活性剤と第二の活性剤(と、場合により第三の活性剤)とは、
a)第一工程でそれ自体混合し、次いで少なくとも1つの製剤学的に認容性の助剤と一緒に加工し、最後に、例えばタブレットもしくはカプレットへと加工してよく、又は
b)第一工程で別々に少なくとも1つの製剤学的に認容性の助剤と共に加工して、それぞれ2(もしくは3)つの活性剤の1つだけを含有する顆粒もしくはペレットを得て、該ペレットもしくは顆粒をその一部について好適な比率で混合し、そして場合により他の製剤学的に認容性の助剤と共に圧縮して、例えばタブレットもしくはカプレットを得るか、もしくはカプセル中に緩い形で充填してよい。
【0044】
従って、本発明の更なる他の態様においては、医薬組成物の製造方法において、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩である第一の活性剤と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2種の他の有効化合物である第二の活性剤(と、場合により第三の活性剤)とを混合することを含む方法が提供される。
【0045】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩及び2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の同時の投与は、好ましくは、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の療法を必要とする患者に、本発明による医薬組成物を、1つの剤形において、例えば単独のカプセル剤、錠剤又は注射で投与することによって達成することができる。
【0046】
組合せ製品並びにキットの成分(A)と、(B)と、場合により(C)とは、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療の過程において連続的に又は別々に投与することができる。
【0047】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩及び2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の連続的もしくは別個の投与は、好ましくは、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の療法を必要とする患者に、本発明による組合せ製品もしくはキットの構成要素(A)と、(B)と、場合により(C)とを、(複数の)別個の剤形において、例えば別個のカプセル剤、錠剤又は注射で投与することによって達成することができる。
【0048】
選択的に、成分(A)と、(B)と、場合により(C)の1つ(又は2つ)を、錠剤又はカプセル剤として製剤化し、そして他の成分を、例えば注射又は吸入による投与のために製剤化することができる。
【0049】
連続的な投与は、本発明による組合せ製品もしくはキットの成分(A)と、(B)と、場合により(C)の投与の間に短期間(例えば、一方の錠剤をもう一方の後に飲み込むのに必要な時間)を含む。
【0050】
別々の投与は、本発明による組合せ製品もしくはキットの成分(A)と、(B)と、場合により(C)の投与の間に短期間と長時間の両者を含む。しかしながら、本発明の目的のためには、少なくとも1種の成分は、他の成分が治療される患者に依然として作用を有する間に投与される。本発明の好ましい一実施態様においては、治療される患者に対する作用は、相乗作用である。
【0051】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩及び2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2種の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の、本発明による医薬組成物、組合せ製品もしくはキットの形のいずれかでの組合せ投与は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の効果的な治療をもたらし、好ましい一実施態様では、いずれか単独の活性剤の使用に対して優れている。更に、特に好ましい一実施態様においては、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の組合せ投与は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療について相乗効果を示す。
【0052】
本願で使用される場合に、用語"相乗的"とは、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の1もしくは2種の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩とを、本発明による医薬組成物、組合せ製品もしくはキットのいずれかの形で組み合わせることで、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病について、それらの個々の作用の合計から予測されるより大きな効果的な治療を有することを指す。本発明の実施態様の相乗作用は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療についての付加的な予測されない利点を含む。係る付加的な利点は、これらに制限されないが、組合せ物の1種以上の活性剤に必要な用量の低下、組合せ物の1種以上の活性剤の副作用の軽減、又は2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の療法を必要とする患者に対する1種以上の活性剤のより高い許容性の付与を含む。化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2種の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩との組合せ投与は、また、別個の投与回数の所要回数の低減のために有用であり、こうして潜在的に、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の療法を必要とする患者のコンプライアンスが改善される。
【0053】
本願で使用される用語"活性剤"は、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩か、又は2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩のいずれかを指す。
【0054】
本願で使用される用語"有効化合物"は、疾病の治療に有用な化合物、本願では特に2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療に有用な化合物を指す。
【0055】
本願で使用される用語"有効量"は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための治療学的に有効な量を指す。組合せ療法の場合には、用語"有効量"は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のために治療学的に有効である組み合わせ相手同士の合計を指す。
【0056】
本発明による医薬組成物、組合せ製品及びキットの場合には、用語"量"は、医薬組成物の一部を成す医薬製剤と関連して、又は組合せ製品もしくはキットの一部を成す構成要素と関連して述べられる。用語"有効量"は、"第一の量と第二の量(もしくは第一の量と、第二の量と、第三の量)が一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成す"などの表現で述べられる。医薬組成物の医薬製剤の一日一回投与もしくは組合せ製品の構成要素の一日一回投与が意図される場合に、それぞれの量は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のために必要な日用量に相当する。医薬組成物の医薬製剤の一日二回投与又は組合せ製品もしくはキットの構成要素(もしくは構成要素の1つ)の一日二回投与が意図される場合に、それぞれの量は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のために必要な日用量に0.5だけ乗算したものに相当する。医薬組成物の医薬製剤の一日三回投与又は組合せ製品もしくはキットの構成要素(もしくは構成要素の1つ)の一日三回投与が意図される場合に、それぞれの量は、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のために必要な日用量に0.33だけ乗算したものに相当するなどである。
【0057】
用語"患者"は、ヒトと他の哺乳動物の両方を含む。本発明の好ましい一実施態様においては、"患者"という用語は、ヒトを意味する。
【0058】
用語"更にもう一つの有効化合物"の関連では用語"1種の他の有効化合物"は、2つの上述の有効化合物が同じでないことを意味する。同様に、用語"2種の他の有効化合物"は、同一ではない2つの有効化合物を表す。
【0059】
本願で使用される用語"化合物A"は、(2R,4aR,10bR)−6−(2,6−ジメトキシ−ピリジン−3−イル)−9−エトキシ−8−メトキシ−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロフェナントリジン−2−オールを表す。
【0060】
本発明の一実施態様においては、化合物Aの好ましい製剤学的に認容性の塩は、化合物Aのトシル酸塩、エシル酸塩、臭化水素酸塩及び塩酸塩から選択される。
【0061】
本発明のもう一つの実施態様においては、化合物Aの好ましい製剤学的に認容性の塩は、化合物Aの塩酸塩である。
【0062】
化合物A及びその製剤学的に認容性の塩の製造及び好適な剤形に関する付加的な情報は、以下の特許/特許出願:WO2005/085225号及びPCT/EP2006/060377(WO2006092422号)に見出すことができる。
【0063】
2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物の制限されない例を、以下のリストで提供する:
− インスリン及びインスリン類似体
− グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)受容体アゴニスト
− スルホニルウレア剤
− ビグアニド剤
− α−グルコシダーゼインヒビター
− PPAR−アゴニスト
− メグリチニド剤
− ジペプチジル−ペプチダーゼ(DPP)IVインヒビター
− PDE1、PDE5、PDE9、PDE10又はPDE11のインヒビター
− アミリンアゴニスト
− 桂皮
− グルカゴン受容体アンタゴニスト
− グリコゲン−ホスホリラーゼインヒビター
− フルクトース−1,6−ビスホスフェートインヒビター
− カンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニスト
− 抗肥満剤、例えば食欲抑制剤、満腹感増大物質及びエネルギー消費増大剤
及びそれらの製剤学的に認容性の塩。
【0064】
本発明の一実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2つの他の有効化合物は、以下のものからなる群から選択される:
− インスリン及びインスリン類似体
− グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)受容体アゴニスト
− スルホニルウレア剤
− ビグアニド剤
− α−グルコシダーゼインヒビター
− PPAR−アゴニスト
− メグリチニド剤
− ジペプチジル−ペプチダーゼ(DPP)IVインヒビター
− PDE1、PDE5、PDE9、PDE10又はPDE11のインヒビター
− アミリンアゴニスト
− 桂皮
− グルカゴン受容体アンタゴニスト
− グリコゲン−ホスホリラーゼインヒビター
− フルクトース−1,6−ビスホスフェートインヒビター
− カンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニスト
− 抗肥満剤、例えば食欲抑制剤、満腹感増大物質及びエネルギー消費増大剤
及びそれらの製剤学的に認容性の塩。
【0065】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、インスリンである。インスリンの特定の例は、これらに制限されないが、ヒューマリン(登録商標)[ヒトインスリン、(rDNA由来)]、ノボリン(登録商標)[ヒトインスリン、(rDNA由来)]、ベロスリン(登録商標)BR[ヒト緩衝レギュラーインスリン、(rDNA由来)]及びエクスベラ(登録商標)[ヒトインスリン、吸入用]を含む。
【0066】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、インスリン類似体もしくはその製剤学的に認容性の塩である。インスリン類似体の特定の例は、これらに制限されないが、ノボラピッド、インスリンデテミル、インスリンリスプロ、インスリングラルギン、インスリン亜鉛懸濁液及びLys−Proインスリンを含む。
【0067】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、グルカゴン様ペプチド1受容体アゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である。グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニストの特定の例は、これらに制限されないが、BIM−51077(CAS番号275371−94−3)、エクセナチド(CAS番号141758−74−9)、リガグルチド(LIGAGLUTIDE)(CAS番号20656−20−2)、アルビグルチド(CAS番号782500−75−8)及びZP−10(CAS番号320367−13−3)を含む。好ましいグルカゴン様ペプチド1受容体アゴニストは、エクセナチドである。
【0068】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、スルホニルウレア剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である。スルホニルウレア剤の特定の例は、これらに制限されないが、トルブタミド(CAS番号000064−77−7)、トラザミド(CAS番号001156−19−0)、グリピジド(CAS番号029094−61−9)、カルブタミド(CAS番号000339−43−5)、グリソキセピド(CAS番号025046−79−1)、グリセンチド(GLISENTIDE)(CAS番号0327970−92−5)、グリボルヌリド(CAS番号026944−48−9)、グリベンクラミド(CAS番号010238−21−8)、グリキドン(CAS番号033342−05−1)、グリメピリド(CAS番号093479−97−1)及びグリクラジド(CAS番号021187−98−4)を含む。
【0069】
本発明のもう一つの実施態様においては、トルブタミドの製剤学的に認容性の塩は、トルブタミドのナトリウム塩である。本発明のもう一つの実施態様においては、グリキドンの製剤学的に認容性の塩は、グリキドンのナトリウム塩である。
【0070】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、ビグアニド剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である。ビグアニド剤の特定の一例は、これらに制限されないが、メトフォルミン(CAS番号000657−24−9)を含む。
【0071】
本発明のもう一つの実施態様においては、メトフォルミンの製剤学的に認容性の塩は、メトフォルミンの塩酸塩である。
【0072】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、α−グルコシダーゼインヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である。α−グルコシダーゼインヒビターの特定の例は、これらに制限されないが、アカルボース(CAS番号056180−94−0)、ミグリトール(CAS番号072432−03−2)及びボグリボース(CAS番号083480−29−9)を含む。
【0073】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、PPAR−アゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である。PPAR−アゴニストの特定の例は、これらに制限されないが、ムラグリタザール(CAS番号331741−94−7)、ロシグリタゾン(CAS番号122320−73−4)、ピオグリタゾン(CAS番号111025−46−8)、ファルグリタザール(CAS番号196808−45−4)、ナベグリタザール(CAS番号476436−68−7)、ネトグリタゾン(CAS番号161600−01−7)、リボグリタゾン(CAS番号185428−18−6)、K−111(CAS番号221564−97−2)、ソデルグリタザール(=GW−677954;CAS番号622402−24−8)及び(−)−ハロフェナート(CAS番号024136−23−0)を含む。好ましいPPAR−アゴニストは、ロシグリタゾン及びピオグリタゾンである。
【0074】
本発明のもう一つの実施態様においては、ロシグリタゾンの製剤学的に認容性の塩は、ロシグリタゾンのマレイン酸塩である。本発明のもう一つの実施態様においては、リボグリタゾンの製剤学的に認容性の塩は、リボグリタゾンの塩酸塩である。本発明のもう一つの実施態様においては、K−111の製剤学的に認容性の塩は、K−111のナトリウム塩である。本発明のもう一つの実施態様においては、ピオグリタゾンの製剤学的に認容性の塩は、ピオグリタゾンの二塩酸塩である。
【0075】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、メグリチニド剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である。メグリチニド剤の特定の例は、これらに制限されないが、レパグリニド(CAS番号135062−02−1)、ナテグリニド(CAS番号105816−04−4)及びミチグリニド(CAS番号145375−43−5)を含む。
【0076】
本発明のもう一つの実施態様においては、ミチグリニドの製剤学的に認容性の塩は、ミチグリニドの一カリウム塩又はカルシウム塩である。
【0077】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、DPP−IVインヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である。DPP IVインヒビターの特定の例は、これらに制限されないが、シタグリプチン(CAS番号486460−32−6)、サクサグリプチン(CAS番号36144−04−8)、ビルダグリプチン(CAS番号274901−16−5)、デナグリプチン(CAS番号483369−58−0)、アログリプチン(CAS番号850649−61−5)及びP32/98(CAS番号251572−70−0)を含む。
【0078】
本発明のもう一つの実施態様においては、シタグリプチンの製剤学的に認容性の塩は、シタグリプチンのリン酸塩である。本発明のもう一つの実施態様においては、アログリプチンの製剤学的に認容性の塩は、アログリプチンの安息香酸塩である。本発明のもう一つの実施態様においては、P32/98の製剤学的に認容性の塩は、P32/98のフマル酸塩又は塩酸塩である。
【0079】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、PDE5インヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である。PDE5インヒビターの特定の例は、これらに制限されないが、シルデナフィル(CAS番号139755−83−2)、バルデナフィル(CAS番号224785−90−4)、タダラフィル(CAS番号171596−29−5)、ウデナフィル(CAS番号268203−93−6)及びアバナフィル(CAS番号330784−47−9)を含む。
【0080】
本発明のもう一つの実施態様においては、シルデナフィルの製剤学的に認容性の塩は、シルデナフィルのヘミクエン酸塩、クエン酸塩又はメシル酸塩である;特に好ましくは、シルデナフィルのクエン酸塩である。本発明のもう一つの実施態様においては、バルデナフィルの製剤学的に認容性の塩は、バルデナフィルの一塩酸塩又はバルデナフィルの二塩酸塩である。本発明のもう一つの実施態様においては、アバナフィルの製剤学的に認容性の塩は、アバナフィルのベシル酸塩である。
【0081】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、PDE1インヒビター、PDE9インヒビター、PDE10インヒビターもしくはPDE11インヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である。本発明により有用に使用できるPDE1インヒビター、PDE9インヒビター、PDE10インヒビター又はPDE11インヒビターは、例えばUS20020160939号、W02003037432号、US2004220186号、 W02005003129号、W02005012485号、W02005120514号及びW003077949号に見出すことができる。
【0082】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、アミリンアゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である。アミリンアゴニストの特定の一例は、これらに制限されないが、プラムリニチド(PRAMLINITIDE)(CAS番号151126−32−8)を含む。
【0083】
本発明のもう一つの実施態様においては、プラムリニチドの製剤学的に認容性の塩は、プラムリニチドの酢酸塩である。
【0084】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、桂皮である。
【0085】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、グルカゴン受容体アンタゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である。グルカゴン受容体アンタゴニストの特定の一例は、それに制限されないが、BAY−27−9955(CAS番号202855−56−9)を含む。
【0086】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、グリコゲン−ホスホリラーゼインヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である。グリコゲン−ホスホリラーゼインヒビターの一例は、それに制限されないが、イングリホリブ(CAS番号186392−65−4)を含む。
【0087】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、フルクトース−1,6−ビスホスフェートインヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である。フルクトース−1,6−ビスホスフェートインヒビターの一例は、これらに制限されないが、マナグリナット ダイアラネチル(MANAGLINAT DIALANETIL)(=MB−06322;CAS番号280782−97−0)及びMB−05032(CAS番号261365−11−1)を含む。
【0088】
本発明のもう一つの実施態様においては、MB−05032の製剤学的に認容性の塩は、MB−05032の臭化水素酸塩である。
【0089】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、カンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である。カンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニストの特定の例は、それらに制限されないが、AVE−1625(CAS番号261922−46−7)、リモナバント(CAS番号168273−06−1)及びスリナバント(CAS番号288104−79−0)を含む。
【0090】
本発明のもう一つの実施態様においては、リモナバントの製剤学的に認容性の塩は、リモナバントの塩酸塩である。
【0091】
本発明のもう一つの実施態様においては、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物は、抗肥満剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である。抗肥満剤の特定の例は、これらに制限されないが、HMR−1426(CAS番号262376−75−0)、セチリスタット(CAS番号282526−98−1)及びシブトラミン(CAS番号106650−56−0)を含む。
【0092】
本発明のもう一つの実施態様においては、HMR−1426の製剤学的に認容性の塩は、HMR−1426の塩酸塩である。本発明のもう一つの実施態様においては、シブトラミンの製剤学的に認容性の塩は、シブトラミンの塩酸塩である。
【0093】
化合物Aについての好ましい組合せ相手に関する更なる詳細を第1表に列記する:
第1表:
【表1】

【0094】
【表2】

【0095】
【表3】

【0096】
【表4】

【0097】
【表5】

【0098】
【表6】

【0099】
【表7】

【0100】
【表8】

【0101】
【表9】

【0102】
【表10】

【0103】
【表11】

【0104】
【表12】

【0105】
第1表に列記したグルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニストの製造、好適な剤形及び用量範囲に関する付加的な情報は、以下の特許/特許出願:W00334331号、EP0981611号、W09808871号、W00104156号及びWO03059934号に見出すことができる。
【0106】
第1表中に列記されたスルホニルウレア剤であるトルブタミド、トラザミド、グリピジド、カルブタミド、グリソキセピド、グリセンチド、グリボルヌリド、グリベンクラミド、グリキドン、グリメピリド及びグリクラジドは市販されている。当業者は、これらの化合物の好適な製剤及び用量範囲に精通している。
【0107】
第1表中に列記されたビグアニド剤であるメトフォルミンは、市販されている。当業者は、この化合物の好適な製剤及び用量範囲に精通している。
【0108】
第1表中に列記されたα−グリコシダーゼインヒビターであるアカルボース、ミグリトール及びボグリボースは、市販されている。当業者は、この化合物の好適な製剤及び用量範囲に精通している。
【0109】
第1表中に列記されたPPAR−アゴニストの製造、好適な剤形及び用量範囲に関する付加的な情報は、以下の特許/特許出願:W00121602号、EP03306228号、EP0658161号、EP0193256号、W09731907号、W00140169号、W002100813号、EP0604983号、EP0745600号、W09615784号、W00259098号及びEP1183020号に見出すことができる。
【0110】
第1表中に列記されたメグリチニド剤であるレパグリニド、ナテグリニド及びミチグリニドは、市販されている。当業者は、この化合物の好適な製剤及び用量範囲に精通している。
【0111】
第1表中に列記されたDPP IVインヒビターの製造、好適な剤形及び用量範囲に関する付加的な情報は、以下の特許/特許出願:W003004498号、W00168603号、W00034241号、W00302531号、W09961431号及びW02005095381号に見出すことができる。
【0112】
第1表中に列記されたPDE5インヒビターの製造、好適な剤形及び用量範囲に関する付加的な情報は、以下の特許/特許出願:W00213798号、W00260422号、W02004082667号、WO0027848号及びEP1219609号に見出すことができる。
【0113】
第1表中に列記されたアミリン類似体であるプラムリニチドの製造、好適な剤形及び用量範囲に関する付加的な情報は、EP0567626号に見出すことができる。
【0114】
第1表中に列記されたグルカゴン受容体アンタゴニストの製造、好適な剤形及び用量範囲に関する付加的な情報は、WO9804528号に見出すことができる。
【0115】
第1表中に列記されたグリコゲン−ホスホリラーゼインヒビターの製造、好適な剤形及び用量範囲に関する付加的な情報は、WO9639385号に見出すことができる。
【0116】
フルクトース−1,6−ビスホスフェートインヒビターの製造、好適な剤形及び用量範囲に関する付加的な情報は、WO0001495号及びWO0147935号に見出すことができる。
【0117】
第1表中に列記されたカンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニストの製造、好適な剤形及び用量範囲に関する付加的な情報は、EP1112251号、EP0576357号及びWO0046209号に見出すことができる。
【0118】
第1表中に列記されたHMR−1426、セチリスタット及びシブトラミンの製造、好適な剤形及び用量範囲に関する付加的な情報は、以下の特許/特許出願:W00018749号、EP1144395号及びEP0397831号に見出すことができる。
【0119】
化合物A又は2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物の"製剤学的に認容性の塩"は、前記に示される特定の例に制限されるものではない。その用語は、これらの化合物の非毒性の塩を指す。これらの製剤学的に認容性の塩は、一般に、遊離塩基と好適な有機もしくは無機の酸とを反応させるか、又は酸と好適な有機もしくは無機の塩基とを反応させることによって製造される。薬学で慣用に使用される製剤学的に認容性の無機酸及び有機酸のそれが特に挙げられる。これらの好適な塩は、特に、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、酢酸、クエン酸、D−グルコン酸、安息香酸、2−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、酪酸、スルホサリチル酸、マレイン酸、ラウリン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、酒石酸、エンボン酸、ステアリン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸又は1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸などの酸との水溶性及び水不溶性の酸付加塩である。塩基との製剤学的に認容性の塩の一例としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、マグネシウム塩、チタン塩、アンモニウム塩、メグルミン塩又はグアニジニウム塩を挙げることができる。
【0120】
化合物A及び2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物とそれらの製剤学的に認容性の塩は、それらの製剤学的に認容性の溶媒和物の形で、特にそれらの水和物の形で存在してもよいと解される。
【0121】
本発明による組合せ物は、任意の好適な経路によって、例えば経口、舌下、頬内、静脈内、動脈内、筋内、皮下、皮内、局所、経皮、鼻内、腹腔内、直腸内又は膣内の投与によって、吸入又は吹込によって投与することができる。
【0122】
経口投与のためには、錠剤、被覆錠剤(糖剤)、丸剤、カシェ剤、カプセル剤(カプレット剤)、顆粒剤、液剤、エマルジョン剤及び懸濁液剤が、例えば適している。特に、前記の製剤は、例えば腸溶形、速放形、遅延放出形、反復投与放出形、持続放出形又は徐放形であるように適合させることができる。前記の剤形は、例えば錠剤の被覆によって、異なる条件(例えばpH条件)下に崩壊する層により分離された幾つかのコンパートメントに錠剤を分けることによって、又は有効化合物と生分解性ポリマーとを組み合わせることによって得ることができる。
【0123】
吸入による投与は、有利にはエーロゾルを用いることによってなされる。エーロゾルは、液体−気体分散物、固体−気体分散物又は液体/固体混合物−気体分散物である。
【0124】
エーロゾルは、エーロゾル生成装置、例えば乾燥粉末吸入器(DPI)、加圧式定量噴霧式吸入器(PMDI)及びネブライザーを用いることによって生成させることができる。投与されるべき有効化合物の種類に応じて、エーロゾル生成装置は、有効化合物を、粉末、溶液又は分散液の形で含有してよい。粉末は、例えば以下の助剤:担体、安定剤及び充填剤の1種以上を含有してよい。溶液は、溶剤の他に、例えば以下の助剤:噴射剤、溶解剤(助溶剤)、界面活性剤、安定剤、緩衝剤、浸透圧調整剤、保存剤及びフレーバーの1種以上を含有してよい。分散液は、分散剤の他に、たとえば以下の助剤:噴射剤、界面活性剤、安定剤、緩衝剤、保存剤及びフレーバーの1種以上を含有してよい。担体の例は、これらに制限されないが、糖類、例えばラクトース及びグルコースを含む。噴射剤の例は、これらに制限されないが、フルオロハイドロカーボン、例えば1,1,1,2−テトラフルオロエタン及び1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンを含む。
【0125】
エーロゾル粒子(固体、液体又は固体/液体粒子)の粒径は、有利には100μm未満、より有利にはその粒径は、0.5〜10μmの範囲、特に2〜6μmの範囲にある(D50値、レーザ回折により測定される)。
【0126】
非経口の投与様式、例えば静脈内、動脈内、筋内、皮下、皮内及び腹腔内の投与のためには、有利には液剤(例えば滅菌溶液、等張溶液)が使用される。これらは、有利には、注射又は点滴の技術によって投与される。
【0127】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩及び/又は2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2種の他の有効化合物と、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤とを含有する医薬組成物(製剤)は、当業者に公知のようにして、例えば溶解、混合、造粒、糖剤製造、湿式粉砕、乳化、カプセル化、閉じ込め又は凍結乾燥の方法によって製造することができる
製剤学的に認容性の助剤として、医薬組成物(製剤)の製造に適していることが知られる任意の助剤を使用することができる。その例は、これらに制限されないが、溶剤、賦形剤、分散剤、乳化剤、溶解剤、ゲル形成剤、軟膏基剤、酸化防止剤、保存剤、安定剤、担体、充填剤、結合剤、増粘剤、錯形成剤、崩壊剤、緩衝剤、透過促進剤、ポリマー、滑沢剤、被覆剤、噴射剤、浸透圧調整剤、界面活性剤、着色剤、フレーバー、甘味料及び色素を含む。特に、所望の配合及び所望の投与様式に適した型の助剤が使用される。
【0128】
本発明による組合せ物の好ましい投与様式は、特定の組み合わせ相手に依存する。
【0129】
前記のように、化合物A又はいずれかの製剤学的に認容性の塩は、種々の形態で投与することができる。これらの形態には、例えば液状、半固形及び固形の投与形、例えば液状溶液(例えば注入可能な溶液及び浸剤を作りうる溶液)、分散液又は懸濁液、錠剤、丸剤、粉剤、リポソーム又は坐剤が含まれる。有利な形態は、意図される投与様式と組み合わせ相手に依存する。
【0130】
化合物A又はいずれかの製剤学的に認容性の塩の最も好ましい投与様式は、経口である。もう一つの好ましい実施態様においては、化合物A又はいずれかの製剤学的に認容性の塩は、静脈内注入又は注射によって投与される。更なる一実施態様においては、化合物A又はいずれかの製剤学的に認容性の塩は、筋内又は皮下注射によって投与される。他の投与経路、例えば経鼻経路及び経皮経路及び吸入も検討される。
【0131】
化合物A又はいずれかの製剤学的に認容性の塩と組み合わせて使用される他の有効化合物の好ましい投与様式は、特定の剤に依存する。
【0132】
例えば、エクセナチド、BIM−51077、アルビグルチド、ZP−10又はプラムリニチドは、有利には、皮下注射を介して投与される。トルブタミド、トラザミド、グリピジド、カルブタミド、グリソキセピド、グリセンチド、グリボルヌリド、グリベンクラミド、グリキドン、グリメピリド、グリクラジド、メトフォルミン、アカルボース、ミグリトール、ボグリボース、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、フルグリタザール、ナベグリタザール、ネトグリタゾン、リボグリタゾン、K−111、GW−677954、(−)−ハロフェナート、レパグリニド、ナテグリニド、ミチグリニド、シタグリプチン、サクサグリプチン、ビルダグリプチン、デナグリプチン、P32/98、NVP−DPP−728、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル、ウデナフィル、アバナフィル、BAY−27−9955、インフリゴリブ、MB−06322、MB−05022、AVE−1625、リモナバント、スリナバント、HMR−1426、セチリスタット、シブトラミン及び桂皮のような化合物の好ましい投与様式は、経口である。化合物A又はいずれかの製剤学的に認容性の塩と組み合わせて使用される他の有効剤の好ましい投与様式に関する更なる情報を、以下の第2表にまとめる。
【0133】
本発明による組合せ療法の部分として、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩は、単独療法に慣用のオーダーで投薬され、その際、恐らくは、個々の作用であって、互いに良い影響を及ぼしかつ強化する作用のため、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1もしくは2種の他の有効化合物との組合せ投与においてそれぞれの用量を通常と比較して低下させることができる。
【0134】
化合物Aの経口投与の場合に、単独療法のための成人患者のための日用量は、1日当たり0.2〜30mgの範囲であり、好ましくは1日当たり0.2〜10mgの範囲であり、より好ましくは1日当たり0.5〜5mgの範囲である。
【0135】
化合物Aと組み合わせて使用される他の有効化合物の好ましい投与経路及び典型的な用量(単独療法)に関する更なる情報を、以下の第2表にまとめる。
【0136】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を本発明による医薬組成物、組合せ製品もしくはキットにおいて使用してよい割合は変化しうる。化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の選択及び他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の選択に依存して、本発明の範囲内で使用されうる質量比は、様々な化合物の異なる分子量とそれらの異なる効力に基づき変化する。
【0137】
一般的には、限定を意図するものではないが、本発明による医薬組成物、組合せ製品又はキットは、以下ものを含有してよい。
【0138】
化合物A及びBIM−51077を、50:1〜1:2の範囲、好ましくは20:1〜1:1の範囲の質量比で;
化合物A及びエクセナチドを、500:1〜25:1の範囲、好ましくは200:1〜50:1の範囲の質量比で;
化合物A及びリラグルチドを、10:1〜1:1の範囲、好ましくは5:1〜2:1の範囲の質量比で;
化合物A及びトルブタミドを、1:4000〜1:100の範囲、好ましくは1:1000〜1:250の範囲の質量比で;
化合物A及びトラザミドを、1:300〜1:20の範囲、好ましくは1:150〜1:50の範囲の質量比で;
化合物A及びグリピジドを、1:80〜1:1の範囲、好ましくは1:40〜1:2の範囲の質量比で;
化合物A及びグリソキセピドを、1:32〜2:1の範囲、好ましくは1:10〜1:1の範囲の質量比で;
化合物A及びグリボルヌリドを、1:150〜1:3の範囲、好ましくは1:50〜1:6の範囲の質量比で;
化合物A及びグリベンクラミドを、1:20〜3:1の範囲、好ましくは1:5〜1:1の範囲の質量比で;
化合物A及びグリキドンを、1:250〜1:3の範囲、好ましくは1:60〜1:6の範囲の質量比で;
化合物A及びグリメピリドを、1:12〜5:1の範囲、好ましくは1:4〜2:1の範囲の質量比で;
化合物A及びグリクラジドを、1:250〜1:6の範囲、好ましくは1:60〜1:15の範囲の質量比で;
化合物A及びメトホルミンを、1:8000〜1:200の範囲、好ましくは1:2000〜1:500の範囲の質量比で;
化合物A及びアカルボースを、1:1200〜1:30の範囲、好ましくは1:300〜1:75の範囲の質量比で;
化合物A及びミグリトールを、1:600〜1:30の範囲、好ましくは1:150〜1:75の範囲の質量比で;
化合物A及びボグリボースを、5:1〜1:2の範囲、好ましくは2:1〜1:1の範囲の質量比で;
化合物A及びムラグリタザールを、1:10〜2:1の範囲、好ましくは1:5〜1:1の範囲の質量比で;
化合物A及びロシグリタゾンを、1:16〜1:1の範囲、好ましくは1:8〜1:2の範囲の質量比で;
化合物A及びピオグリタゾンを、1:90〜1:3の範囲、好ましくは1:45〜1:8の範囲の質量比で;
化合物A及びファルグリタザールを、1:20〜10:1の範囲、好ましくは1:10〜4:1の範囲の質量比で;
化合物A及びナベグリタザールを、50:1〜1:2の範囲、好ましくは20:1〜1:1の範囲の質量比で;
化合物A及びネトグリタゾンを、1:100〜5:1の範囲、好ましくは1:50〜2:1の範囲の質量比で;
化合物A及びリボグリタゾンを、1:20〜5:1の範囲、好ましくは1:10〜2:1の範囲の質量比で;
化合物A及びK−111を、1:40〜1:2の範囲、好ましくは1:20〜1:5の範囲の質量比で;
化合物A及びGW−677954を、1:20〜2:1の範囲、好ましくは1:10〜1:1の範囲の質量比で;
化合物A及び(−)−ハロフェナートを、1:2000〜1:200の範囲、好ましくは1:1000〜1:500の範囲の質量比で;
化合物A及びレパグリニドを、1:32〜10:1の範囲、好ましくは1:16〜4:1の範囲の質量比で;
化合物A及びナテグリニドを、1:1000〜1:40の範囲、好ましくは1:500〜1:100の範囲の質量比で;
化合物A及びミチグリニドを、1:250〜1:8の範囲、好ましくは1:120〜1:20の範囲の質量比で;
化合物A及びシタグリプチンを、1:200〜1:20の範囲、好ましくは1:100〜1:50の範囲の質量比で;
化合物A及びサキサグリプチンを、1:20〜1:2の範囲、好ましくは1:10〜1:2の範囲の質量比で;
化合物A及びビルダグリプチンを、1:200〜1:5の範囲、好ましくは1:100〜1:10の範囲の質量比で;
化合物A及びデナグリプチンを、1:100〜1:1の範囲、好ましくは1:50〜1:2の範囲の質量比で;
化合物A及びアログリプチンを、1:100〜1:2の範囲、好ましくは1:50〜1:5の範囲の質量比で;
化合物A及びP32/98を、1:200〜1:6の範囲、好ましくは1:100〜1:15の範囲の質量比で;
化合物A及びシルデナフィルを、1:200〜1:10の範囲、好ましくは1:100〜1:25の範囲の質量比で;
化合物A及びバルデナフィルを、1:40〜2:1の範囲、好ましくは1:20〜1:1の範囲の質量比で;
化合物A及びタダラフィルを、1:40〜1:2の範囲、好ましくは1:20〜1:5の範囲の質量比で;
化合物A及びウデナフィルを、1:400〜1:20の範囲、好ましくは1:200〜1:50の範囲の質量比で;
化合物A及びアバナフィルを、1:600〜1:10の範囲、好ましくは1:300〜1:25の範囲の質量比で;
化合物A及びプラムリンチドを、250:1〜5:1の範囲、好ましくは100:1〜10:1の範囲の質量比で;
化合物A及び桂皮を、1:12000〜1:200の範囲、好ましくは1:6000〜1:500の範囲の質量比で;
化合物A及びBAY−27−9955を、1:400〜1:10の範囲、好ましくは1:2000〜1:25の範囲の質量比で;
化合物A及びイングリホリブを、1:100〜1:4の範囲、好ましくは1:50〜1:10の範囲の質量比で;
化合物A及びMB−06322を、1:1600〜1:40の範囲、好ましくは1:800〜1:100の範囲の質量比で;
化合物A及びAVE−1625を、1:20〜1:2の範囲、好ましくは1:10〜1:5の範囲の質量比で;
化合物A及びリモナバントを、1:40〜1:4の範囲、好ましくは1:20〜1:10の範囲の質量比で;
化合物A及びスリナバントを、1:20〜2:1の範囲、好ましくは1:10〜1:1の範囲の質量比で;
化合物A及びセチリスタットを、1:1800〜1:25の範囲、好ましくは1:900〜1:60の範囲の質量比で;
化合物A及びシブトラミンを、1:30〜1:2の範囲、好ましくは1:15〜1:5の範囲の質量比で;
相応する比率は、本発明による3成分の組合せ物にも使用できる。
【0139】
第2表: 好ましい投与経路及び用量:
【表13】

【0140】
【表14】

【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】図1は、リモナバント塩酸塩、化合物A及びリモナバント塩酸塩と化合物Aとの組合せ物の、db/db−マウスにおけるHbA1cに対する作用を示すグラフである。
【図2】図2は、リモナバント塩酸塩、化合物A及びリモナバント塩酸塩と化合物Aとの組合せ物の、db/db−マウスにおける耐糖性に対する作用を示すグラフである。
【0142】
実施例
第3表: 好ましい組み合わせ
【表15】

【0143】
【表16】

【0144】
【表17】

【0145】
化合物A*は、化合物A又は化合物Aの製剤学的に認容性の塩、特に化合物Aの塩酸塩を表す。
【0146】
第4表: 好ましい3つの組み合わせ:
【表18】

【0147】
化合物A*は、化合物A又は化合物Aの製剤学的に認容性の塩、特に化合物Aの塩酸塩を表す。
【0148】
薬理学
その研究の目的は、リモナバント塩酸塩と化合物Aとの組合せが、HbA1c及び耐糖性に対してもたらす影響を調査することであった。
【0149】
動物
Taconic Europe(デンマーク)により供給された、雌の肥満のdb/db−マウス(BKS.Cg/BomTac−m +/+ Leprdb)を、10〜11週齢で使用した。それらの動物を、制御された条件(22℃、12時間の明/12時間の暗のサイクル)下に保ち、標準的な研究用固形飼料及び水を随意に与えた。各グループについて、15匹の数の動物を使用した。
【0150】
試験プロトコール
それらの動物を、化合物A[3mg/kgで経口、メトセル(ヒプロメロース、4%水溶液)中に懸濁した状態で]、リモナバント塩酸塩[10mg/kgで経口、メトセル(ヒプロメロース、4%水溶液)中に懸濁した状態で、Sequoia Research Products、Pangbourne、英国]又は両者の組合せ物で、4週間にわたり一日一回処理した。ビヒクルで処理した動物を対照として用いた。HbA1cレベルを、Micromat II Hemoglobin A1c Test(Bio−Rad Laboratories GmbH,80939 ミュンヘン、ドイツ)を用いて解析した。腹腔内耐糖性試験を、24時間絶食した動物で実施した。グルコースボーラス(1g/体重1kg)を腹腔内投与した。血中グルコースを、以下の時点についてモニタリングした:t=−120分、0分(グルコース投与前)、30分、60分、90分、120分(グルコース投与後)。血液を尾端部放血(5μl)によって採取し、溶血物から解析装置(Biosen S_line、EKF Diagnostic、ドイツ)を使用して測定した。データは平均±SEMとして示す。動物の数は、1グループあたり15匹であった。
【0151】
結果
化合物Aもしくはリモナバント塩酸塩の単独での処理は、2型真性糖尿病についての関連の診断パラメータであるHbA1cに対して作用を有さなかった(図1)。それに対して、両者の化合物の組合せ物は、HbA1cの減少をもたらした(図1)。化合物Aもしくはリモナバント塩酸塩の単独での処理は、耐糖性に対して作用を有さなかった(図2)。それに対して、両者の化合物の組合せ物は、耐糖性の改善をもたらした(図2)。
【0152】
まとめ
リモナバント塩酸塩と化合物Aとの組合せ物は、db/db−マウスモデルにおいて相加(相乗)作用に関して裏付けられたので、従って化合物Aは、2型真性糖尿病の治療のための組合せ療法のための理想的な薬剤であるかもしれない。
【0153】
図面の説明:
図1: リモナバント塩酸塩、化合物A及びリモナバント塩酸塩と化合物Aとの組合せ物の、db/db−マウスにおけるHbA1cに対する作用
図2: リモナバント塩酸塩、化合物A及びリモナバント塩酸塩と化合物Aとの組合せ物の、db/db−マウスにおける耐糖性に対する作用

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩と、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤とを含む医薬製剤を含む医薬組成物。
【請求項2】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩と、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤とを含む医薬製剤を含む医薬組成物。
【請求項3】
成分:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩とを含み、その際、成分(A)及び(B)のそれぞれが、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して製剤化されている組合せ製品。
【請求項4】
成分:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩と、(C)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される更にもう一つの有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩とを含有し、その際、成分(A)、(B)及び(C)のそれぞれが、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して製剤化されている組合せ製品。
【請求項5】
構成要素:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤とを含むキット。
【請求項6】
構成要素:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤と、(C)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される更にもう一つの有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して含む医薬製剤とを含むキット。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、(複数の場合、無関係に)インスリン、インスリン類似体、グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト、スルホニルウレア剤、ビグアニド剤、α−グルコシダーゼインヒビター、PPAR−アゴニスト、メグリチニド剤、ジペプチジル−ペプチダーゼIVインヒビター、PDE1インヒビター、PDE5インヒビター、PDE9インヒビター、PDE10インヒビター、PDE11インヒビター、アミリン類似体、桂皮、グルカゴン受容体アンタゴニスト、グリコゲンホスホリラーゼインヒビター、フルクトース−1,6−ビスホスフェートインヒビター、カンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニスト、抗肥満剤及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項8】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、インスリンである医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項9】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、インスリン類似体である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項10】
請求項7及び9のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、インスリン類似体が、ノボラピッド、インスリンデテミル、インスリンリスプロ、インスリングラルギン、インスリン亜鉛懸濁液及びLYS−Proインスリンからなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項11】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項12】
請求項7及び11のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニストが、BIM−51077、エクセナチド、リガグルチド、アルビグルチド、ZP−10及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項13】
請求項7及び11のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニストが、BIM−51077、エクセナチド、リガグルチド、ZP−10及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項14】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、スルホニルウレア剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項15】
請求項7及び14のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、スルホニルウレア剤が、トルブタミド、トラザミド、グリピジド、カルブタミド、グリソキセピド、グリセンチド、グリボルヌリド、グリベンクラミド、グリキドン、グリメピリド、グリクラジド及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項16】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、ビグアニド剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項17】
請求項7及び16のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、ビグアニド剤が、メトフォルミン又はこの化合物の製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項18】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、α−グルコシダーゼインヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項19】
請求項7及び18のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、α−グルコシダーゼインヒビターが、アカルボース、ミグリトール、ボグリボース及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項20】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、PPAR−アゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項21】
請求項7及び20のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、PPAR−アゴニストが、ムラグリタザール、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、ファルグリタザール、ナベグリタザール、ネトグリタゾン、リボグリタゾン、K−111、GW−677954、(−)−ハロフェナート及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項22】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、メグリチニド剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項23】
請求項7及び22のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、メグリチニド剤が、レパグリニド、ナテグリニド、ミチグリニド及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項24】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、ジペプチジル−ペプチダーゼIVインヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項25】
請求項7及び24のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、ジペプチジル−ペプチダーゼIVインヒビターが、シタグリプチン、サクサグリプチン、ビルダグリプチン、デナグリプチン、アログリプチン、P32/98及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項26】
請求項7及び24のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、ジペプチジル−ペプチダーゼIVインヒビターが、シタグリプチン、サクサグリプチン、ビルダグリプチン、デナグリプチン、P32/98、NVP−DPP−728及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項27】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、PDE5インヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項28】
請求項7及び27のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、PDE5インヒビターが、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル、ウデナフィル、アバナフィル及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項29】
請求項7及び27のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、PDE5インヒビターが、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項30】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、PDE1インヒビター、PDE9インヒビター、PDE10インヒビター、PDE11インヒビター及びその製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項31】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、アミリン類似体もしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項32】
請求項7及び31のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、アミリン類似体が、プラムリニチド又はこの化合物の製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項33】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、桂皮である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項34】
請求項7記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、桂皮である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項35】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、グルカゴン受容体アンタゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項36】
請求項7及び35のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、グルカゴン受容体アンタゴニストが、BAY−27−9955又その製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項37】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、グリコゲンホスホリラーゼインヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項38】
請求項7及び37のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品もしくはキットであって、グリコゲンホスホリラーゼインヒビターがイングリホリブもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品もしくはキット。
【請求項39】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、フルクトース−1,6−ビスホスフェートインヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項40】
請求項7及び39のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、フルクトース−1,6−ビスホスフェートインヒビターが、MB05032、MB−06322及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項41】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、カンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項42】
請求項7及び41のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、カンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニストが、AVE−1625、リモナバント、スリナバント及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項43】
請求項1、3及び5のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、抗肥満剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項44】
請求項7及び43のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、抗肥満剤が、HMR−1426、セチリスタット、シブトラミン及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項45】
請求項2、4及び6のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、インスリンであり、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、ビグアニド剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項46】
請求項45記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、インスリンであり、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、メトフォルミンもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項47】
請求項2、4及び6のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、インスリンであり、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、PPAR−アゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項48】
請求項47記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、インスリンであり、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、ムラグリタザール、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、ファルグリタザール、ナベグリタザール、ネトグリタゾン、リボグリタゾン、K−111、GW−677954、(−)−ハロフェナート及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項49】
請求項2、4及び6のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、インスリンであり、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、スルホニルウレア剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項50】
請求項49に記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、インスリンであり、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、トルブタミド、トラザミド、グリピジド、カルブタミド、グリソキセピド、グリセンチド、グリボルヌリド、グリベンクラミド、グリキドン、グリメピリド、グリクラジド及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項51】
請求項2、4及び6のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、PPAR−アゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩であり、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、ビグアニド剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項52】
請求項51記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、ムラグリタザール、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、ファルグリタザール、ナベグリタザール、ネトグリタゾン、リボグリタゾン、K−111、GW−677954、(−)−ハロフェナート及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択され、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、メトフォルミンもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項53】
請求項2、4及び6のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、スルホニルウレア剤もしくはその製剤学的に認容性の塩であり、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、ビグアニド剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項54】
請求項53記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、トルブタミド、トラザミド、グリピジド、カルブタミド、グリソキセピド、グリセンチド、グリボルヌリド、グリベンクラミド、グリキドン、グリメピリド、グリクラジド及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択され、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、メトフォルミンもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項55】
請求項2、4及び6のいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、スルホニルウレア剤もしくはその製剤学的に認容性の塩であり、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、PPAR−アゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項56】
請求項55に記載の医薬組成物、組合せ製品又はキットであって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、トルブタミド、トラザミド、グリピジド、カルブタミド、グリソキセピド、グリセンチド、グリボルヌリド、グリベンクラミド、グリキドン、グリメピリド、グリクラジド及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択され、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、ムラグリタザール、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、ファルグリタザール、ナベグリタザール、ネトグリタゾン、リボグリタゾン、K−111、GW−677954、(−)−ハロフェナート及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される医薬組成物、組合せ製品又はキット。
【請求項57】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための薬剤の製造のために、特に本発明による医薬組成物の製造のために用いる使用。
【請求項58】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための薬剤の製造のために、特に本発明による医薬組成物の製造のために用いる使用。
【請求項59】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための連続的にもしくは別個に同時投与可能な薬剤の製造のために、特に本発明による組合せ製品もしくはキットの製造のために用いる使用。
【請求項60】
化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩を、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための連続的にもしくは別個に同時投与可能な薬剤の製造のために、特に本発明による組合せ製品もしくはキットの製造のために用いる使用。
【請求項61】
2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療方法において、それを必要とする患者に、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤とを含み、前記の第一の量と第二の量とが一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成す医薬製剤を含む医薬組成物を投与することを含む治療方法。
【請求項62】
2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療方法において、それを必要とする患者に、化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される2種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤とを含み、前記の第一の量と第二の量と第三の量とが一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成す医薬製剤を含む医薬組成物を投与することを含む治療方法。
【請求項63】
2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療方法において、それを必要とする患者に、成分:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量とを含有し、その際、第一の量と第二の量とが一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成し、かつ成分(A)と(B)のそれぞれが、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して製剤化されており、かつ成分(A)と(B)が連続的にもしくは別個に投与される治療方法。
【請求項64】
2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療方法において、それを必要とする患者に、成分:(A)化合物Aもしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、(B)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される1種の他の有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量と、(C)2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される更なるもう一つの有効化合物もしくはその製剤学的に認容性の塩の量とを含有し、その際、第一の量と第二の量と第三の量とが一緒になって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための有効量を成し、かつ成分(A)、(B)及び(C)のそれぞれが、少なくとも1種の製剤学的に認容性の助剤と混合して製剤化されており、かつ成分(A)と(B)と(C)が連続的にもしくは別個に投与される治療方法。
【請求項65】
請求項57から64までのいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、(複数の場合、無関係に)インスリン、インスリン類似体、グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト、スルホニルウレア剤、ビグアニド剤、α−グルコシダーゼインヒビター、PPAR−アゴニスト、メグリチニド剤、ジペプチジル−ペプチダーゼIVインヒビター、PDE1インヒビター、PDE5インヒビター、PDE9インヒビター、PDE10インヒビター、PDE11インヒビター、アミリン類似体、桂皮、グルカゴン受容体アンタゴニスト、カンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニスト、抗肥満剤及びそれらの製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項66】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、インスリンである使用又は方法。
【請求項67】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、インスリン類似体である使用又は方法。
【請求項68】
請求項65及び67のいずれか1項記載の使用又は方法であって、インスリン類似体が、ノボラピッド、インスリンデテミル、インスリンリスプロ、インスリングラルギン、インスリン亜鉛懸濁液及びLys−Proインスリンからなる群から選択される使用又は方法。
【請求項69】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項70】
請求項65及び69のいずれか1項記載の使用又は方法であって、グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニストが、BIM−51077、エクセナチド、リガグルチド、アルビグルチド、ZP−10及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項71】
請求項65及び69のいずれか1項記載の使用又は方法であって、グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニストが、BIM−51077、エクセナチド、リガグルチド、ZP−10及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項72】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、スルホニルウレア剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項73】
請求項65及び72のいずれか1項記載の使用又は方法であって、スルホニルウレア剤が、トルブタミド、トラザミド、グリピジド、カルブタミド、グリソキセピド、グリセンチド、グリボルヌリド、グリベンクラミド、グリキドン、グリメピリド、グリクラジド及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項74】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、ビグアニド剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項75】
請求項65及び74のいずれか1項記載の使用又は方法であって、ビグアニド剤が、メトフォルミン又はこの化合物の製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項76】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、α−グルコシダーゼインヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項77】
請求項65及び76のいずれか1項記載の使用又は方法であって、α−グルコシダーゼインヒビターが、アカルボース、ミグリトール、ボグリボース及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項78】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、PPAR−アゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項79】
請求項65及び78のいずれか1項記載の使用又は方法であって、PPAR−アゴニストが、ムラグリタザール、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、ファルグリタザール、ナベグリタザール、レグリタザール、ネトグリタゾン、リボグリタゾン、K−111、GW−677954、(−)−ハロフェナート及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項80】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、メグリチニド剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項81】
請求項65及び80のいずれか1項記載の使用又は方法であって、メグリチニド剤が、レパグリニド、ナテグリニド、ミチグリニド及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項82】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、ジペプチジル−ペプチダーゼIV(DPPIV)インヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項83】
請求項65及び82のいずれか1項記載の使用又は方法であって、ジペプチジル−ペプチダーゼIV(DPPIV)インヒビターが、シタグリプチン、サクサグリプチン、ビルダグリプチン、デナグリプチン、アログリプチン、P32/98及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項84】
請求項65及び82のいずれか1項記載の使用又は方法であって、ジペプチジル−ペプチダーゼIV(DPPIV)インヒビターが、シタグリプチン、サクサグリプチン、ビルダグリプチン、デナグリプチン、P32/98及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項85】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、PDE5インヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項86】
請求項65及び85のいずれか1項記載の使用又は方法であって、PDE5インヒビターが、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル、ウデナフィル、アバナフィル及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項87】
請求項65及び85のいずれか1項記載の使用又は方法であって、PDE5インヒビターが、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項88】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、PDE1インヒビター、PDE9インヒビター、PDE10インヒビター、PDE11インヒビター及びその製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項89】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、アミリン類似体もしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項90】
請求項65及び89のいずれか1項記載の使用又は方法であって、アミリン類似体が、プラムリニチド又はこの化合物の製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項91】
請求項57、59、61及び63のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、桂皮である使用又は方法。
【請求項92】
請求項65記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、桂皮である使用又は方法。
【請求項93】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、グルカゴン受容体アンタゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項94】
請求項65及び93のいずれか1項記載の使用又は方法であって、グルカゴン受容体アンタゴニストが、BAY−27−9955もしくはこの化合物の製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項95】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、グリコゲンホスホリラーゼインヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項96】
請求項65及び95のいずれか1項記載の使用又は方法であって、グリコゲンホスホリラーゼインヒビターが、イングリホリブもしくはこの化合物の製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項97】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、フルクトース−1,6−ビスホスフェートインヒビターもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項98】
請求項65及び97のいずれか1項記載の使用又は方法であって、フルクトース−1,6−ビスホスフェートインヒビターが、MB−06322、MB−05032及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項99】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、カンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項100】
請求項65及び99のいずれか1項記載の使用又は方法であって、カンナビノイド(CB1)受容体アンタゴニストが、AVE−1625、リモナバント、スリナバント及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項101】
請求項57、59、61、63及び65のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される他の有効化合物が、抗肥満剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項102】
請求項65及び101のいずれか1項記載の使用又は方法であって、抗肥満剤が、HMR−1426、セチリスタット、シブトラミン及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項103】
請求項58、60、62及び64のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、インスリンであり、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、ビグアニド剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項104】
請求項103に記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、インスリンであり、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、メトフォルミンもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項105】
請求項58、60、62及び64のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、インスリンであり、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、PPAR−アゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項106】
請求項105記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、インスリンであり、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、ムラグリタザール、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、ファルグリタザール、ナベグリタザール、ネトグリタゾン、リボグリタゾン、K−111、GW−677954、(−)−ハロフェナート及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項107】
請求項58、60、62及び64のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、インスリンであり、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、スルホニルウレア剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項108】
請求項107に記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、インスリンであり、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、トルブタミド、トラザミド、グリピジド、カルブタミド、グリソキセピド、グリセンチド、グリボルヌリド、グリベンクラミド、グリキドン、グリメピリド、グリクラジド及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項109】
請求項58、60、62及び64のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、PPAR−アゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩であり、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、ビグアニド剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項110】
請求項109記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、ムラグリタザール、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、ファルグリタザール、ナベグリタザール、ネトグリタゾン、リボグリタゾン、K−111、GW−677954、(−)−ハロフェナート及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択され、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、メトフォルミンもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項111】
請求項58、60、62及び64のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、スルホニルウレア剤もしくはその製剤学的に認容性の塩であり、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、ビグアニド剤もしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項112】
請求項111に記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、トルブタミド、トラザミド、グリピジド、カルブタミド、グリソキセピド、グリセンチド、グリボルヌリド、グリベンクラミド、グリキドン、グリメピリド、グリクラジド及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択され、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、メトフォルミンもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項113】
請求項58、60、62及び64のいずれか1項記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、スルホニルウレア剤もしくはその製剤学的に認容性の塩であり、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、PPAR−アゴニストもしくはその製剤学的に認容性の塩である使用又は方法。
【請求項114】
請求項113に記載の使用又は方法であって、2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第一の他の有効化合物が、トルブタミド、トラザミド、グリピジド、カルブタミド、グリソキセピド、グリセンチド、グリボルヌリド、グリベンクラミド、グリキドン、グリメピリド、グリクラジド及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択され、かつ2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療において使用される第二の他の有効化合物が、ムラグリタザール、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、ファルグリタザール、ナベグリタザール、ネトグリタゾン、リボグリタゾン、K−111、GW−677954、(−)−ハロフェナート及びこれらの化合物の製剤学的に認容性の塩からなる群から選択される使用又は方法。
【請求項115】
2型真性糖尿病及び/又は1型真性糖尿病の治療のための、請求項1から53までのいずれか1項記載の医薬組成物、組合せ製品もしくはキット。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−502670(P2010−502670A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527131(P2009−527131)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【国際出願番号】PCT/EP2007/059253
【国際公開番号】WO2008/028914
【国際公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(507229021)ニコメッド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (90)
【氏名又は名称原語表記】Nycomed GmbH
【住所又は居所原語表記】Byk−Gulden−Str. 2, D−78467 Konstanz, Germany
【Fターム(参考)】