説明

真空バルブ

【課題】簡単な構造によって強い閉塞力(=押し付け力)が実現される真空バルブを提供する。
【解決手段】駆動装置は前記バルブディスク(6)の内部空間(19)に配置された駆動ピストン(20)をさらに備えている。駆動ピストン(20)は出口部(3)よりも径方向外側に広がっている周辺部分を有し、当該周辺部分には出口部(3)に向けられている側にタペット(23)が設けられている。タペット(23)はバルブディスク(6)の内部空間(19)から外に動かされ、バルブディスク(6)の閉位置において出口部(3)の横領域でバルブケース(1)に当接し、バルブディスク(6)をバルブシート(13)に押し付ける。また、タペット(23)はバルブディスク(6)を閉位置から中間位置に動かすために駆動ピストン(20)が動くことによりバルブケース(1)から離反可能である。少なくとも1つのバネ要素(31)がシャフト(8)の軸方向に動かすことによってバルブディスク(6)を中間位置に動かす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、向かい合っている壁を貫通する入口部および出口部と、該入口部を囲むバルブシートとを備えているバルブケースと、真空バルブの開放および閉塞のために軸まわりに回転可能かつ軸方向に移動可能なシャフトに固定された駆動アームに取り付けられ、かつ、該バルブケースの内部空間に収容されたバルブディスクと、該シャフトを回転させるための回転駆動機構を有し、該バルブディスクを、該バルブディスクが該バルブシートに押し付けられている閉位置から、該バルブディスクが該シャフトの軸方向に動くことによって該バルブシートから離反している中間位置を経て、該バルブディスクが該入口部を開放する開位置に駆動可能な駆動装置とを備えている真空バルブに関する。
【背景技術】
【0002】
このような真空バルブは揺動バルブと呼ばれ、さまざまな実施形態が知られている(たとえば、特許文献1参照)。回転可能かつ軸方向に移動可能なスリーブがリンクガイドを通じてバルブケースに連結されている。また、スリーブにはバルブディスクをサポートするサポートアームが取り付けられている。さらに、シャフトの外ネジがスリーブの軸方向に伸びる内ネジに螺着されている。バルブを開くためおよび閉じるために、シャフトの回転によってスリーブがリンクガイドと一緒に作用して軸方向に駆動されかつ回転駆動される。出口部が開設されているバルブケースの円筒空間にはピストンが配置され、それらのピストンロッドがバルブの真空領域において動かされ、閉位置においてバルブディスクをバルブシートに押し付けるタペットが設けられている。これにより閉塞力の向上が図られている。しかしながら、ピストンのサイズが小さいために当該ピストンによる閉塞力が制限される。バルブディスクに作用する差圧およびバルブディスクの大きさに応じて、可能ではあるものの比較的大きな閉塞力が必要となり、現状では当該構成は実現されていない。
【0003】
また、揺動バルブ方式の真空バルブが知られている(たとえば、特許文献2参照)。揺動可能なアームにベースプレートが取り付けられ、当該ベースプレートによりバルブプレートおよびサポートプレートが保持されている。バルブプレートおよびサポートプレートはピストンシリンダユニットにより、バルブケースの入口部または出口部の軸方向に、ベースプレートに対して変位可能である。バルブプレートが入口部を囲うバルブシートに押し付けられ、かつ、サポートプレートが出口部の一部に押し付けられることにより、真空バルブの密閉状態が実現される。バルブプレートをベースプレートに対して動かすため、ベースプレートにおけるピストンスペースに多数のピストンが設けられている。当該真空バルブの製造コストは総じて比較的高い。また、サポートプレートが省略された実施形態が知られているが、この場合、バルブプレートをバルブシートに押し付けるための閉塞力がアームを介してバルブプレートに伝達されなくてはならない。これにより閉塞力が制限され、あるいは、アームが相応に堅固に構成されなくてはならない。
【0004】
さらに、その他の揺動バルブが知られている(たとえば、特許文献3参照)。アームに固定されたベースプレートによりバルブプレートが保持され、基礎プレートにはピストンシリンダユニットが設けられ、バルブプレートがピストンロッドに取り付けられている。バルブプレートがピストンによってバルブシートに押し付けられうる。バルブプレートおよびベースプレートの間に閉塞部材が配置され、バルブプレートおよびベースプレートの間の空間に連通する開口部がバルブプレートに設けられ、この開口部を通じてバルブプレートの両側間での圧力調整が可能とされている。当該バルブの製造コストは高く、バルブ開口部の軸方向のサイズが比較的大きい。また、当該公報にはスライド式バルブの実施形態が開示されているが、当該開示によれば、サポートプレートがピストンシリンダユニットによりバルブプレートに保持されている。バルブの閉状態においてサポートプレートがバルブケースの出口部を囲う領域に配置されているストッパに押し付けられている。これによりバルブプレートがバルブシートに押し付けられる。バルブプレートの動きがバルブロッドの弾性によって許可される。閉塞力が比較的小さく、サポートプレートと、サポートプレートおよびバルブプレートの間の空間に連通する開口部との間の差圧が蛇腹シール部材により相殺される。
【特許文献1】米国特許公報 US6,776,394 B2
【特許文献2】米国特許公開公報 US2004/0079915 A1
【特許文献3】米国特許公報 US6,561,484 B2
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、簡単な構造によって強い閉塞力(=押し付け力)が実現される前記真空バルブを提供することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題は請求項1記載の特徴部分を有する本発明の真空バルブによって解決される。
【0007】
バルブディスクの内部に配置された面積が大きい駆動ピストンにより強い閉塞力が得られ、当該閉塞力がバルブケースによりタペットを介して直接的に伝達される。これにより、簡単な構造と、効率的な力伝達とが実現される。
【0008】
バネによって駆動ピストンが、タペットがバルブケースに押し付けられる方向に駆動されることにより、圧力媒体によって駆動ピストンが動かされることなく閉塞力が生じる。タペットがバルブケースから離反する方向に、駆動ピストンが付勢されるように設計されていてもよい。二重に作用する、すなわち、圧力媒体によって両側に駆動される駆動ピストンが提供されうる。
【0009】
本発明の好ましい形態においては、入口部および出口部が円形状に形成され、かつ、同軸に配置されている。また、バルブディスクおよび駆動ピストンは、好ましい形態において同様に円形状に形成され、入口および出口部に同軸に設けられていてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の真空バルブの実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】
本発明の第1実施形態が図1〜図4に示されている。真空バルブはバルブケース1を備えている。バルブケース1には、バルブケース1の向かい合う壁4、5を貫通する入口部2および出口部3が設けられている。入口部2の中心軸21および出口部3の中心軸22は相互に平行に設定されている。本実施形態では、入口部2および出口部3は円形状であり、実質的に相互に同軸かつ直径が同じである。
【0012】
バルブケース1の内部空間10には、揺動可能な揺動アーム7に固定されているバルブディスク6が配置されている。揺動アーム7はその側部において、軸9のまわりで回転可能でかつ軸方向に移動可能な状態にあるシャフト8に固定されている。シャフト8の軸9は入口部2の中心軸21および出口部3の中心軸22に対して平行に設定されている。
【0013】
シャフト8は回転/移動機構によってバルブケース1の内部空間10から外に出される。この回転/移動機構には、たとえばシャフト8の外側シール面に設けられた2つのシールリング11、12が設けられている。
【0014】
真空バルブの密閉状態においてバルブディスク6は、バルブケース1の入口部2を囲むバルブシート13に押し付けられる。本実施形態では、バルブシート13がバルブケース1の壁4の内側上面のシール面により構成され、当該シール面に密接するシールリング14がバルブディスク6に設けられている。なお、シールリングがバルブシート13に設けられ、かつ、シールリングに密接するシール面がバルブディスク6に設けられてもよい。
【0015】
後で詳説する駆動装置により真空バルブが開かれかつ閉じられうる。真空バルブの閉状態または密閉状態においてバルブディスク6は閉位置にあり、このときバルブディスク6は駆動装置による閉塞力(押圧力)によってバルブシート13に押し付けられている(図1参照)。真空バルブを開くため、まず、バルブディスク6がバルブシート13から入口部2またはシャフト8の軸方向に離される。バルブディスク6がバルブシート13から離れている一方、(入口部2の軸方向から見た場合に)入口部2がなおも覆われている中間位置が図2および図3に示されている。続いて、シャフト8がその軸9のまわりに回転することにより、バルブディスク6が開位置に動かされ、当該バルブディスク6が入口部2を開放する(図4参照)。バルブを閉じるため、当該過程が反対の順番で実行される。
【0016】
真空バルブを開くためおよび閉じるための駆動装置は、図1に示されている、シャフト8を回転駆動するための回転駆動機構15を備えている。本実施形態では、回転駆動機構15はシャフト8の外側噛合部18に噛合させられる歯車17を回転させる駆動モータ16を備えている。揺動バルブのシャフトを回転させるための、さまざまな形態の回転駆動機構が知られている。
【0017】
駆動装置は、バルブディスク6の内部空間19に配置された、圧縮空気によって駆動される駆動ピストン20をさらに備えている。駆動ピストン20は内部空間19において入口部2もしくは出口部3またはシャフト8の軸方向に移動することができる。本実施形態では、駆動ピストン20は(入口部2もしくは出口部3またはシャフト8の軸方向から見て)円形状に形成され、かつ、出口部3と同軸に配置されている。駆動ピストン20は出口部3よりも大径である。このため、本実施形態では、駆動ピストン20は出口部3の中心軸22を基準として出口部3よりも径方向外側に広がっている。駆動ピストン20において出口部3よりも径方向外側に広がっている部分には、出口部3に向く側にタペット23が設けられている。駆動ピストン20の周縁部分には、駆動ピストン20の周方向に相互に(特に一定間隔で)離れて複数のタペット23が配置されている。
【0018】
出口部3の中心軸22に平行なまたはタシャフト8の軸9に平行なタペット23は、真空バルブが開かれるときにバルブディスク6の内部空間19から外に出され、かつ、バルブプレート6が閉位置にあるときにバルブケース1の壁5における出口部3に近接する領域にその自由端24を当接させる。
【0019】
たとえば、タペット23は先端部に外ネジを備え、駆動ピストン20の内ネジが設けられた穴(ネジ穴)に螺着されている。
【0020】
タペット23は遮断状態を維持しながら内部空間19から外に出される。当該目的達成のため、たとえば、タペット23が外に出されるときに通る開口部に、タペット23の外側シール面に密接するシールリング25が配置される。
【0021】
金属同士の接触を回避するため、タペット23の自由端24と、バルブケース1においてタペット23の自由端24と向かい合う部分とのうち一方または両方に合成樹脂部材が設けられてもよい。
【0022】
駆動ピストン20およびバルブディスク6の間に、駆動ピストン20をその一方の終端位置に向けて付勢するバネ26が配置されている。駆動ピストン20をバネ26の付勢力に抗してその他方の終端位置に動かすため、駆動ピストン20が空気圧によって動かされてもよい。
【0023】
駆動ピストン20を駆動するための圧縮空気は、シャフト8および揺動アーム7を通って伸び、かつ、バルブディスク6の内部空間19に連通する通路27を流れる。内部空間19において通路27に連通する第1部分空間は、そこからさらに広く、駆動ピストン20に向かい合う側の部分により密封されている。本実施形態では、さらに、内部空間19において駆動ピストン20の環状突出部28が収容される環状溝が形成され、当該環状溝の壁部分には突出部28の壁に密接するシールリング29が設けられている。
【0024】
バルブディスク6の内部空間19の第2部分空間は揺動アーム7およびシャフト8を通って伸びる通路30に連通している。通路30は大気に連通している。通路30にポンプが接続されてもよい。大気に連通するまたは空気が吸引される内部空間19の当該第2部分空間は、圧縮空気がシールリング29にかかったとき、タペット23とバルブディスク6との隙間を塞ぐシールリング25に過剰圧力がかかることを防止する。
【0025】
バルブディスク6が閉位置にあり、真空バルブが完全に閉じられた状態において、タペット23はバネ26の付勢力によって出口部3の近傍部分においてバルブケース1に押し付けられ、これによりバルブディスク6がバルブシート13に押し付けられる。バネ26によって閉塞力がもたらされるので、当該閉塞力は相応の強さに設計されている必要がある。
【0026】
本実施形態ではバネ26は、バネ26の力に反してシャフト8およびバルブディスク6に作用する弾性力をもたらすバネ要素31の力に打ち勝たなくてはならない。
【0027】
圧縮空気が通路27を通じて導入されたとき、駆動ピストン20はバネ26の付勢力に抗して動かされ、さらにタペット23がバルブディスク6の内部空間19に引き戻される。本実施形態ではバルブケース1およびリング32の間で作用するバネ要素31がシャフト8を軸方向に動かし、これによりバルブディスク6がシャフト8または入口部2の軸方向に動いてバルブシート13から離れる。リング32にはシャフト8が貫通して設けられ、リング32は回動可能である一方、バルブケース1に連結されることにより軸方向については移動不可能とされている。バルブケース1に取り付けられ、かつ、リング32に開口部を通して配置されているボルト34の拡張されたボルトヘッドにより構成されているストッパ33に到るまで、リング32はボルト34の軸方向に移動可能である。バネ要素31はボルト34の上に配置されたネジ止めバネの形状に形成されている。
【0028】
バルブディスク6がバルブシート13から離れている、当該バルブディスク6の中間位置が図2および図3に示されている。タペット23はバルブケース1から離れている。
【0029】
続いて、バルブディスク6を開位置に動かすためにシャフト8が回転駆動機構15により回転駆動される。バルブを閉めるために逆の過程が実行される。
【0030】
シャフト8の軸方向への変位によって外部噛合部材18を歯車17に噛み合わせる。
【0031】
シールリング25の作用によってタペット23は簡単な方法で貫通して動かされ、これによりタペット23はバルブディスク6のネジ穴から引き抜かれる。
【0032】
図5の実施形態によれば、中間位置におけるバルブディスク6が示され、バルブディスク6の内部空間19の方向にタペット23を引き戻すようにバネ26が作用している。バルブディスク6を閉位置に動かすため、通路27に圧縮空気が導入され、これによりバルブディスク6がバネ26の付勢力に抗して動かされ、その結果タペット23が押し出され、出口部3の周辺領域においてバルブケースの内側上面に当接し、かつ、バルブディスク6がバルブシート13に向かって(図5では省略されているが、シャフト8に作用するバネ要素31の付勢力に抗して)押し付けられる。
【0033】
通路30が大気に連通させられまたは空気が引かれることにより、バルブディスク6の内部空間19の遮断が、タペット23の貫通案内の遮断との間で切り替えられる。
【0034】
図6の実施形態によれば、駆動ピストン20が対で作用するように形成されている。閉位置および中間位置の間での移動するたび、駆動ピストン20の両方の円筒空間に連通する通路27、30のうち対応するほうに圧縮空気が送られる。
【0035】
前記実施形態においてはバルブディスク6が鍋底部分35および蓋部分36の2つの部分で形成され、両方の部分がたとえばお互いに溶接されている。また、その他の連結態様が可能であり、たとえば、ネジ止めされ、鍋底部分35および蓋部分36の間にシールリングが配置される。
【0036】
揺動アーム7およびバルブディスク6の一部が、たとえば図に示されているようにバルブディスク6の鍋底部分35が一体に成形されてもよい。また、揺動アーム7およびシャフト8が一体に成形されてもよい。
【0037】
本発明の技術的思想の範囲から外れない範囲で前記実施形態のさらなる変形が可能である。たとえば、入口部2および出口部3が円形状とは異なる形状であってもよい。バルブディスク6およびその内側に配置された駆動ピストン20が周囲の輪郭が同じ形状に形成されていてもよい。
【0038】
また、駆動プレート20の輪郭が出口部3とは異なる形状とされ、出口部3よりもその中心軸(22)から径方向外側に広がっている周辺領域を備えている。タペット23が、駆動ピストン20において出口部3の軸方向から見たときにバルブケース1の出口部3に連接している壁5に重なっている部分に取り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】バルブディスクが閉位置にある状態での、バルブケースを通る本発明の真空バルブ(第1実施形態)の断面図
【図2】バルブディスクが(回転駆動されていないまま)中間位置にある状態での、図1に対応する図3のA−A断面線における断面図
【図3】図2のB−B断面線に沿った断面図
【図4】バルブディスクが開位置にある状態での図3に対応する断面図
【図5】本発明の真空バルブ(第2実施形態)の部分断面図
【図6】本発明の真空バルブ(第3実施形態)の部分断面図
【符号の説明】
【0040】
1‥バルブケース、2‥入口部、3‥出口部、4‥壁、5‥壁、6‥バルブディスク、7‥支持アーム、8‥シャフト、9‥軸、10‥内部空間、11‥シールリング、12‥シールリング、13‥バルブシート、14‥シールリング、15‥回転駆動機構、16‥駆動モータ、17‥歯車、18‥外部噛み合せ、19‥内部空間、20‥駆動ピストン、21‥中心軸、22‥中心軸、23‥タペット、24‥開放端、25‥シールリング、26‥バネ、27‥通路、28‥隆起、29‥シールリング、30‥通路、31‥バネ要素、32‥環状部材、33‥ストッパ、34‥ボルト、35‥底部材、36‥蓋部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
向かい合っている壁(4)(5)を貫通する入口部(2)および出口部(3)と、該入口部(2)を囲むバルブシート(13)とを備えているバルブケース(1)と、
真空バルブの開放および閉塞のために軸(9)のまわりに回転可能かつ軸方向に移動可能なシャフト(8)に固定された駆動アーム(7)に取り付けられ、かつ、該バルブケース(1)の内部空間(10)に収容されたバルブディスク(6)と、
該シャフト(8)を回転させるための回転駆動機構を有し、該バルブディスク(6)を、該バルブディスク(6)が該バルブシート(13)に押し付けられている閉位置から、該バルブディスク(6)が該シャフト(8)の軸方向に動くことによって該バルブシート(13)から離反している中間位置を経て、該バルブディスク(6)が該入口部(2)を開放する開位置に駆動可能な駆動装置とを備えている真空バルブであって、
前記駆動装置は前記バルブディスク(6)の内部空間(19)に配置された駆動ピストン(20)をさらに備え、該駆動ピストン(20)は少なくとも前記出口部(3)よりもその中心軸(22)から径方向外側に広がっている周辺部分を有し、当該周辺部分には前記出口部(3)に向く側にタペット(23)が設けられ、
該タペット(23)は該バルブディスク(6)の該内部空間(19)から外に出され、前記バルブディスク(6)の閉位置において前記出口部(3)の横の領域で前記バルブケース(1)に当接し、該バルブディスク(6)を前記バルブシート(13)に押し付け、
該タペット(23)は該バルブディスク(6)を前記閉位置から前記中間位置に動かすために該駆動ピストン(20)が動くことにより該バルブケース(1)から離反可能であり、少なくともバネ要素(31)が前記シャフト(8)をその軸方向に動かすことによって該バルブディスク(6)を該中間位置に動かすことを特徴とする真空バルブ。
【請求項2】
請求項1記載の真空バルブにおいて、
前記入口部(2)および前記出口部(3)が円形状に形成され、かつ、相互に同軸に配置されていることを特徴とする真空バルブ。
【請求項3】
請求項2記載の真空バルブにおいて、
前記バルブディスク(6)が前記入口部(2)の軸方向から見て円形状に形成されていることを特徴とする真空バルブ。
【請求項4】
請求項3記載の真空バルブにおいて、
前記駆動ピストン(20)が前記出口部の軸方向から見て円形状に形成されていることを特徴とする真空バルブ。
【請求項5】
請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の真空バルブにおいて、
前記タペット(23)が前記駆動ピストン(20)の周辺領域に配置され、かつ、前記駆動ピストン(20)の周方向に相互に離反していることを特徴とする真空バルブ。
【請求項6】
請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の真空バルブにおいて、
前記タペット(23)が外ネジを有し、該外ネジにより前記駆動ピストン(20)の内ネジに螺着されていることを特徴とする真空バルブ。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の真空バルブにおいて、
前記駆動ピストン(20)が圧縮空気によって作動することを特徴とする真空バルブ。
【請求項8】
請求項7記載の真空バルブにおいて、
前記駆動ピストン(20)がバネ(26)により終端位置に向かって付勢されていることを特徴とする真空バルブ。
【請求項9】
請求項8記載の真空バルブにおいて、
前記バルブディスク(6)の前記内部空間(19)において、
少なくとも前記バネ(26)の力に抗して前記駆動ピストン(20)を動かすために圧縮空気が導入される第1部分空間と、当該内部空間(19)からその遮断状態を維持したまま前記タペット(23)が外に出される部分空間との間に、当該圧縮空気が導入される該第1部分空間から遮断され、通路(30)を通じて大気に連通されるまたは空気が吸引される第2部分空間が存在することを特徴とする真空バルブ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2007−271080(P2007−271080A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−77403(P2007−77403)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(593030945)バット ホールディング アーゲー (31)
【Fターム(参考)】