説明

着脱可能に貼れる機能付き布体

【課題】極細繊維の布、金属メッキ繊維の布、吸湿発熱繊維の布、発光繊維の布、トルマリン含有繊維の布、空気清浄化機能布などの機能付き布を繰り返し着脱できる布体とする。
【解決手段】機能付き布(1)の裏面(1b)に、アクリルスポンジ(2)を取り付け着脱可能に貼れる布体とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は機能性を有する布に関する。詳しくは、スポンジのクッション利用した着脱可能を繰り返せる機能性を有する布に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自己粘着性スポンジが開発された。これは、ガラス、ビニル、紙、陶磁器、金属などの滑面の目的物に繰り返し貼りはがせる。
【0003】
また、極細繊維布は眼鏡拭きなどの清掃に利用されている。電磁波防止や吸湿発熱機能繊維の布も各種開発されている。布に接着剤を塗布し、その上に金箔を貼った金箔布がある。マイナスイオン発生布や空気清浄化機能の布が各種実用化されている。
【0004】
【特許文献1】特許公開2006−136586
【特許文献2】特許公開2003−339434
【特許文献3】特許公開2004−274688
【特許文献4】特許公開2003−46623
【特許文献5】特許公開2004−254748
【特許文献6】特許公表2002−501126
【特許文献7】特許公開平11−299616
【特許文献8】特許公開2006−25977
【特許文献9】特許公開2005−226188
【特許文献10】特許公開2004−360116
【特許文献11】特許公開2005−350847
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
極細繊維の布、金属メッキ繊維の布、吸湿発熱繊維の布、発光繊維の布、トルマリン含有繊維の布、空気清浄化機能布などの機能付き布を繰り返し目的物に着脱できることを研究した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
布に、アクリルスポンジを取り付けすればよい。取り付け手段は粘着、縫着、融着などである。通常は両面粘着テープを使用する。また、布の裏にアクリル系重合体エマルジョン塗布発泡させアクリルスポンジを形成してもよい。
【0007】
スポンジを利用することによりクッション性がある。押し付けてピタリと貼りやすい。厚みがあるので角から剥がしやすい。アクリルスポンジが自己粘着スポンジの中で、布に取り付けて貼る剥がすに最適である。スポンジを裏に貼れば布は板状に形状保持できる。
【0008】
機能付き布に両面テープ付きアクリルスポンジを貼り、所望のサイズに切断すればよい。布にはあらかじめ宣伝を印刷などをしてもよい。
【0009】
機能付き布と両面テープ付きアクリルスポンジを組み合わせてもよい。使用時に該布に両面テープでスポンジを貼ればよい。該布と両面テープ付きアクリルスポンジを袋に入れて宣伝用品にもできる。宣伝には袋に印刷すれば布に印刷などをしなくともよくなりコストを抑えることができる。
【0010】
機能付き布とアクリルスポンジ及び両面粘着テープを組み合わせてもよい。使用時に消費者が布を両面テープでスポンジに貼ればよい。
【0011】
機能付き布の裏面にプラスチックフイルムや紙などを取り付け滑面化布体とする。これとアクリルスポンジを組み合わせて携帯電話や財布やバッグ、鉢巻、帽子、たすき、名札等に着脱可能に貼る布体としてもよい。
【発明の効果】
【0012】
上述したように本発明は、スポンジなので貼り剥がしやすい。また、カット布と両面テープを貼ったアクリルスポンジと組み合わせるだけでもよいから安価に商品化できる。アクリルスポンジは汚れにより着脱能力が落ちたら水洗い乾燥すれば能力は再生する。汚れた布と共に洗うことができる。また、各種機能を有する布を簡便に携帯電話や財布やバッグ、鉢巻、帽子、たすき、名札、冷蔵庫中、窓等に繰り返し着脱できる。
【0013】
たとえば、極細繊維の布は眼鏡拭きや液晶画面清掃、その他清掃に便利である。これを携帯電話や財布やバッグ、鉢巻、帽子、たすき、名札等に貼ることができる。眼鏡を拭いたり携帯画面を拭いたりした後に再度貼って収納できる。従来提案されている極細繊維を着脱可能に貼るための感圧接着剤層を順次積層より簡単で優れている。本発明はカット極細繊維布と、アクリルスポンジの裏に両面テープを貼った物と組み合わせでもよい。
【0014】
電磁波防止機能の布を目的物に貼り剥がし電磁波の害を緩和できる。布の裏がスポンジなので厚みがあり貼る剥がすに取り扱いやすい。
【0015】
吸湿発熱機能繊維の布を鉢巻、帽子、衣服、靴などに着脱を繰り返しできる。スポンジが裏にあるのでカットも簡単である。
【0016】
金箔布を目的物に繰り返し貼ることができる。バッグ、靴、皿や窓などを金模様に簡単に装飾できる。貼る位置を自由に変えることができる。
【0017】
布に印刷し宣伝用品に販促品できる。布名刺を窓などに貼れる。スポンジでカットしやすくなる。このため、いくつかの絵柄を組み合わせて組み合わせパズルにもできる。
【0018】
マイナスイオン発生繊維の布にメニューや電話番号を印刷し販促品にできる。厚みがあるのでカレンダーなどに繰り返し貼ることができる
【0019】
冷蔵庫中側面に着脱できる。布が袋であれば、冷蔵庫中の小物収納ポケットを増やせる。
【0020】
マイナスイオンを発生する空気清浄化機能の布を家屋や車内の中に着脱容易に貼ることができる。窓に張れば、日よけや目隠しばかりでなく空気清浄化機能を兼用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
機能性を有する布(1)の裏面に、両面粘着テープ(3)を貼る。次に、1ミリ厚さのアクリルスポンジ(2)を貼る。これを携帯電話サイズに切断すればよい。図1に構造を示す。布に商品名などをプリント印刷し、宣伝品などに利用できる。布は極細繊維の布、金属メッキ繊維の布、吸湿発熱繊維の布、発光繊維の布、空気清浄化の布、金箔加工布から選択する。図の(1a)は表面、(1b)は裏面である。
【0022】
機能性を有する布(1)の裏面に、PETフイルムやその他のプラスチックフイルムを粘着、縫着、融着などの手段で取り付ける。これに1ミリ厚さのアクリルスポンジを貼り、携帯電話サイズに切断すればよい。フイルムの代わりに艶紙などを裏面に取り付けてもよい。
【0023】
カットした機能性を有する布、アクリルスポンジの裏に両面テープを貼りった物のカットとを組み合わせる。消費者が使用時に図1の構造にする。
【0024】
図2に示すように、袋(5)にした機能性を有する布(1)で本発明品を得ることもできる。
【0025】
図3に示すように基盤(6)に本発明品を貼り、携帯電話(7)等に取り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】 本発明品を示す側面図
【図2】 袋の布で実施した本発明品を示す斜視図
【図3】 基盤に取り付けて実施した本発明品を示す斜視図
【符号の説明】
【0027】
1‥機能性を有する布
2‥アクリルスポンジ
3‥両面粘着テープ
4‥本発明品
5‥袋体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能付き布(1)の裏面(1b)に、アクリルスポンジ等(2)を取り付けた着脱可能に貼れることを特徴とする機能付き布体。
【請求項2】
機能付き布(1)の裏面(1b)に、アクリル系重合体エマルジョンを発泡にて塗布し、加熱、乾燥させることで自己粘着性を有する発泡層を形成し、着脱可能に貼れるようにしたことを特徴とする機能付き布体。
【請求項3】
機能付き布(1)が極細繊維の布、金属メッキ繊維の布、吸湿発熱繊維の布、発光繊維の布、空気清浄化作用の布、金箔加工布から選択されることを特徴とする、請求項1及び請求項2記載の機能付き布体。
【請求項4】
機能付き布(1)の裏面(1b)にプラスチックフイルムや紙などを取り付け滑面を有するようにする。これとアクリルスポンジ等(2)を組み合わせて着脱可能に貼れるようにしたことを特徴とする機能付き布体。
【請求項5】
機能付き布(1)とアクリルスポンジ等(2)及び両面粘着テープ(3)の組み合わせからなることを特徴とする機能付き布体。
【請求項6】
機能付き布(1)が袋加工されたことを特徴とする請求項1記載から請求項5記載の機能付き布体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−94070(P2008−94070A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−305939(P2006−305939)
【出願日】平成18年10月15日(2006.10.15)
【出願人】(000233952)
【Fターム(参考)】