説明

着色感放射線性組成物、カラーフィルタ、着色パターンの製造方法、カラーフィルタの製造方法、固体撮像素子、及び液晶表示装置

【課題】色濃度ムラが抑制された均一な色相の着色硬化膜を形成しうる、着色パターン形成時の現像性が良好でパターン形成性に優れた着色感放射線性組成物を提供する。
【解決手段】(A)LogP値が5以下の連鎖移動剤を用いて重合された、色素構造を有する構造単位を含む色素重合体、及び(B)溶媒を含有する着色感放射線性組成物である。LogP値が5以下の連鎖移動剤としては、アルキルメルカプタンが好ましく、色素構造としては、一般式(III)で表されるジピロメテン系化合物を含むジピロメテン系金属錯体化合物由来の色素構造であることが好ましい。式(III)中、R〜Rは水素原子又は1価の置換基を表し、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基等を表す。ただし、RとRとが互いに結合して環を形成することはない。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)LogP値が5以下の連鎖移動剤を用いて重合された、色素構造を有する構造単位を含む色素重合体、及び(B)溶媒を含有する着色感放射線性組成物。
【請求項2】
前記LogP値が5以下の連鎖移動剤が、アルキルメルカプタンである請求項1に記載の着色感放射線性組成物。
【請求項3】
前記LogP値が5以下の連鎖移動剤が、炭素数10以下のアルキルメルカプタンである請求項1又は請求項2に記載の着色感放射線性組成物。
【請求項4】
前記LogP値が5以下の連鎖移動剤が、分子内にエステル構造、及び、エーテル構造から選択される構造を有するアルキルメルカプタンである請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の着色感放射線性組成物。
【請求項5】
前記色素構造が、下記一般式(III)で表されるジピロメテン系化合物と金属若しくは金属化合物とから得られるジピロメテン系金属錯体化合物又はその互変異性体由来の色素構造である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の着色感放射線性組成物。
【化1】



〔一般式(III)中、R、R、R、R、R、及びRは各々独立に水素原子又は1価の置換基を表し、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基又はヘテロ環基を表す。ただし、RとRとが互いに結合して環を形成することはない。〕
【請求項6】
さらに、(C)前記(A)色素重合体とは構造が異なる重合体を含有する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の着色感放射線性組成物。
【請求項7】
さらに、(D)顔料を含有する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の着色感放射線性組成物。
【請求項8】
(C)前記(A)とは構造が異なる重合体が、顔料分散剤である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の着色感放射線性組成物。
【請求項9】
さらに、(E)重合性化合物、(F)重合開始剤を含有する請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の着色感放射線性組成物。
【請求項10】
基板上に、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の着色感放射線性組成物を用いて形成された着色パターンを備えるカラーフィルタ。
【請求項11】
支持体上に、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の着色感放射線性組成物を付与する着色感放射線性層形成工程と、形成された着色感放射線性層を露光する露光工程と、露光後の着色感放射線性層を現像して未露光部を除去する現像工程とを含む着色パターンの製造方法。
【請求項12】
基板上に、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の着色感放射線性組成物を付与する着色感放射線性層形成工程と、形成された着色感放射線性層を露光する露光工程と、露光後の着色感放射線性層を現像して未露光部を除去する現像工程とを含むカラーフィルタの製造方法。
【請求項13】
請求項10に記載のカラーフィルタを備えた固体撮像素子。
【請求項14】
請求項10に記載のカラーフィルタを備えた液晶表示装置。

【公開番号】特開2012−215806(P2012−215806A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−180864(P2011−180864)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】