説明

着色組成物、インクジェット用インク、カラーフィルタ及びその製造方法、固体撮像素子、並びに表示装置

【課題】アルカリ現像時の着色剤の溶出、着色剤の染み込み、加熱処理による着色剤の熱拡散(色移り)、及び現像残渣が抑制された着色膜を形成できる着色組成物を提供する。
【解決手段】着色剤として、重量平均分子量(Mw)が5,000以上20,000以下であり、かつ分散度(重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn))が1.00以上2.50以下であるアルカリ可溶性基を有する色素多量体を含有する着色組成物。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着色剤として、重量平均分子量(Mw)が5,000以上20,000以下であり、かつ分散度(重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn))が1.00以上2.50以下であるアルカリ可溶性基を有する色素多量体を含有する着色組成物。
【請求項2】
更に、重合性化合物、重合開始剤、及び溶剤を含有する請求項1に記載の着色組成物。
【請求項3】
前記色素多量体の酸価が0.5mmol/g以上3.0mmol/g以下である請求項1又は請求項2に記載の着色組成物。
【請求項4】
前記色素多量体は、下記一般式(A)、下記一般式(B)、及び、下記一般式(C)で表される構成単位の少なくとも一つを有し、かつアルカリ可溶性基を有する色素多量体であるか、又は、下記一般式(D)で表され、かつアルカリ可溶性基を有する色素多量体である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の着色組成物。
【化1】


〔一般式(A)中、XA1は重合によって形成される連結基を表し、LA1は単結合または2価の連結基を表し、Dyeは色素化合物から任意の水素原子を1個〜1+m個取り除いた色素残基を表す。XA2は重合によって形成される連結基を表し、LA2は単結合または2価の連結基を表し、mは0〜3の整数を表す。DyeとLA2とは、共有結合、イオン結合、及び、配位結合のいずれで連結されていてもよい。〕
【化2】


〔一般式(B)中、XB1は重合によって形成される連結基を表し、LB1は単結合または2価の連結基を表し、AはDyeとイオン結合もしくは配位結合可能な基を表す。Dyeは、Aとイオン結合もしくは配位結合可能な基を有する色素化合物を表すか、または該色素化合物から任意の水素原子を1個〜m個除いた色素残基を表す。XB2は重合によって形成される連結基を表し、LB2は単結合または2価の連結基を表し、mは0〜3の整数を表す。DyeとLB2とは、共有結合、イオン結合、及び、配位結合のいずれで連結されていてもよい。〕
【化3】


〔一般式(C)中、LC1は単結合または2価の連結基を表し、Dyeは色素化合物から任意の水素原子を2個取り除いた色素残基を表す。〕
【化4】


〔一般式(D)中、LD1はm価の連結基を表し、mは2〜100の整数を表し、Dyeは色素化合物から任意の水素原子を1個取り除いた色素残基を表す。〕
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の着色組成物を用いて形成されたカラーフィルタ。
【請求項6】
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の着色組成物を含むインクジェット用インク。
【請求項7】
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の着色組成物を支持体上に塗布して着色層を形成する工程と、
形成された着色層をマスクを介して露光する工程と、
露光された着色層を現像して着色パターンを形成する工程と、
を有するカラーフィルタの製造方法。
【請求項8】
隔壁により区画された凹部を有する基板を準備する工程と、
前記凹部に、インクジェット法によって、請求項6に記載のインクジェット用インクの液滴を付与して、カラーフィルタの着色画素を形成する工程と、
を有するカラーフィルタの製造方法。
【請求項9】
請求項5に記載のカラーフィルタを備えた固体撮像素子。
【請求項10】
請求項5に記載のカラーフィルタを備えた表示装置。

【公開番号】特開2011−213925(P2011−213925A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−84603(P2010−84603)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】