説明

短干渉核酸(siNA)を用いた血管内皮成長因子および血管内皮成長因子レセプター遺伝子発現のRNA干渉媒介阻害

【課題】種々の用途,例えば,治療,診断,標的評価およびゲノム発見用途における使用において,血管内皮成長因子(VEGF,VEGF−B,VEGF−C,VEGF−D)および/または血管内皮成長因子レセプター(例えば,VEGFr1,VEGFr2および/またはVEGFr3)の遺伝子発現を調節するのに有用な方法および試薬の提供。
【解決手段】VEGFおよび/またはVEGFr遺伝子の発現および/または活性に対するRNA干渉(RNAi)を媒介しうる小核酸分子,例えば,短干渉核酸(siNA),短干渉RNA(siRNA),二本鎖RNA(dsRNA),マイクロRNA(miRNA),および短ヘアピンRNA(shRNA)分子。小核酸分子は,癌,増殖性疾患,およびVEGFおよび/またはVEGFrの発現または活性の調節に応答する他の任意の病気の治療において有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
血管内皮成長因子レセプター(VEGFr)遺伝子の発現を減少させる二本鎖の短干渉核酸(siNA)分子であって,約21個のヌクレオチドを含む前記siNA分子。
【請求項2】
前記siNA分子がリボヌクレオチドを含まない,請求項1に記載のsiNA分子。
【請求項3】
前記siNA分子がリボヌクレオチドを含む,請求項1に記載のsiNA分子。
【請求項4】
前記二本鎖のsiNAがVEGFr遺伝子のヌクレオチド配列またはその一部と相補的であるヌクレオチド配列を含み,かつ前記二本鎖のsiNA分子の第2の鎖が前記VEGFr遺伝子のヌクレオチド配列またはその一部と実質的に同様のヌクレオチド配列を含む,請求項1に記載のsiNA分子分子。
【請求項5】
各前記siNA分子の鎖が約19〜23個のヌクレオチドを含み,かつ各前記鎖が,他の鎖のヌクレオチドと相補的である少なくとも約19個のヌクレオチドを含む,請求項4に記載のsiNA分子。
【請求項6】
前記siNA分子が,VEGFr遺伝子のヌクレオチド配列またはその一部と相補的であるヌクレオチド配列を含むアンチセンス領域を含み,かつ前記siNAがセンス領域をさらに含み,前記センス領域が前記VEGFr遺伝子のヌクレオチド配列またはその一部と実質的に同様であるヌクレオチド配列を含む,請求項1に記載のsiNA分子。
【請求項7】
前記アンチセンス領域および前記センス領域が約19〜23個のヌクレオチドを含み,かつ前記アンチセンス領域がセンス領域のヌクレオチドと相補的である少なくとも約19個のヌクレオチドを含む,請求項6に記載のsiNA分子。
【請求項8】
前記siNA分子がセンス領域およびアンチセンス領域を含み,かつ前記アンチセンス領域が,VEGFr遺伝子によってコードされるRNAのヌクレオチド配列またはその一部と相補的であるヌクレオチド配列を含み,かつ前記センスが前記アンチセンス領域と相補的であるヌクレオチド配列を含む,請求項1に記載のsiNA分子。
【請求項9】
前記siNA分子が2つの別々のオリゴヌクレオチドフラグメントから組み立てられており,1つのフラグメントが前記siNA分子のセンス領域を含み,かつ第2のフラグメントが前記siNA分子のアンチセンス領域を含む,請求項6に記載のsiNA分子。
【請求項10】
前記センス領域がリンカー分子によってアンチセンス領域に接続されている,請求項6に記載のsiNA分子。
【請求項11】
前記リンカー分子がポリヌクレオチドリンカーである,請求項10に記載のsiNA分子。
【請求項12】
前記リンカー分子が非ヌクレオチドリンカーである,請求項10に記載のsiNA分子。
【請求項13】
センス領域におけるピリミジンヌクレオチドが,2’−O−メチルピリミジンヌクレオチドである,請求項6に記載のsiNA分子。
【請求項14】
センス領域におけるプリンヌクレオチドが,2’−デオキシプリンヌクレオチドである,請求項6に記載のsiNA分子。
【請求項15】
センス領域に存在するピリミジンヌクレオチドが,2’−デオキシ−2’−フルオロピリミジンヌクレオチドである,請求項6に記載のsiNA分子。
【請求項16】
前記センス領域を含むフラグメントが,前記センス領域を含むフラグメントの5’−末端,3’−末端,または5’−末端および3’−末端の両方で末端キャップ成分を含む,請求項9に記載のsiNA分子。
【請求項17】
前記末端キャップ成分が反転デオキシ無塩基成分である,請求項16に記載のsiNA分子。
【請求項18】
前記アンチセンス領域のピリミジンヌクレオチドが,2’−デオキシ−2’−フルオロピリミジンヌクレオチドである,請求項6に記載のsiNA分子。
【請求項19】
前記アンチセンス領域のプリンヌクレオチドが,2’−O−メチルプリンヌクレオチドである,請求項6に記載のsiNA分子。
【請求項20】
前記アンチセンス領域に存在するプリンヌクレオチドが,2’−デオキシ−プリンヌクレオチドである,請求項6に記載のsiNA分子。
【請求項21】
前記アンチセンス領域が,前記アンチセンス領域の3’末端でホスホロチオエートヌクレオチド間結合を含む,請求項18に記載のsiNA分子。
【請求項22】
前記アンチセンス領域が,前記アンチセンス領域の3’末端でグリセリル修飾を含む,請求項6に記載のsiNA分子。
【請求項23】
前記siNA分子の2つのフラグメントのそれぞれが21個のヌクレオチドを含む,請求項9に記載のsiNA分子。
【請求項24】
siNA分子の各フラグメントの約19個のヌクレオチドが,siNA分子の他のフラグメントの相補的ヌクレオチドと塩基対形成し,かつsiNA分子の各フラグメントの少なくとも2つの3’末端ヌクレオチドがsiNA分子の他のフラグメントのヌクレオチドと塩基対形成しない,請求項23に記載のsiNA分子。
【請求項25】
siNA分子の各フラグメントの2つの3’末端ヌクレオチドのそれぞれが,2’−デオキシ−ピリミジンである,請求項24に記載のsiNA分子。
【請求項26】
前記2’−デオキシ−ピリミジンが,2’−デオキシ−チミジンである,請求項25に記載のsiNA分子。
【請求項27】
siNA分子の各フラグメントの21個のヌクレオチドすべてが,siNA分子の他のフラグメントの相補的ヌクレオチドと塩基対形成する,請求項23に記載のsiNA分子。
【請求項28】
アンチセンス領域の約19個のヌクレオチドが,VEGFr遺伝子によってコードされるRNAのヌクレオチドまたはその一部と塩基対形成する,請求項23に記載のsiNA分子。
【請求項29】
アンチセンス領域の21個のヌクレオチドが,VEGFr遺伝子によってコードされるRNAのヌクレオチドまたはその一部と塩基対形成する,請求項23に記載のsiNA分
子。
【請求項30】
前記アンチセンス領域を含むフラグメントの5’−末端が任意にリン酸基を含む,請求項9に記載のsiNA分子。
【請求項31】
前記VEGFr遺伝子がVEGFr1である,請求項1に記載のsiNA分子。
【請求項32】
前記VEGFr遺伝子がVEGFr2である,請求項1に記載のsiNA分子。
【請求項33】
前記VEGFr遺伝子がVEGFr3である,請求項1に記載のsiNA分子。
【請求項34】
VEGFr遺伝子の発現を阻害する二本鎖の短干渉核酸(siNA)分子であって,前記siNA分子がリボヌクレオチドを含まず,かつ前記二本鎖のsiNA分子の各鎖が約21個のヌクレオチドを含む,前記siNA分子。
【請求項35】
前記VEGFr遺伝子がVEGFr1である,請求項34に記載のsiNA分子。
【請求項36】
前記VEGFr遺伝子がVEGFr2である,請求項34に記載のsiNA分子。
【請求項37】
前記VEGFr遺伝子がVEGFr3である,請求項34に記載のsiNA分子。
【請求項38】
VEGFr遺伝子の発現を阻害する二本鎖の短干渉核酸(siNA)分子であって,前記siNA分子が,VEGFr遺伝子の発現の前記阻害のためにsiNA分子内にリボヌクレオチドの存在を必要とせず,かつ前記二本鎖siNA分子の各鎖が約21個のヌクレオチドを含む,前記siNA分子。
【請求項39】
前記VEGFr遺伝子がVEGFr1である,請求項38に記載のsiNA分子。
【請求項40】
前記VEGFr遺伝子がVEGFr2である,請求項38に記載のsiNA分子。
【請求項41】
前記VEGFr遺伝子がVEGFr3である,請求項38に記載のsiNA分子。
【請求項42】
許容可能な担体または希釈剤中に請求項1に記載のsiNA分子を含む,医薬組成物。
【請求項43】
請求項1に記載のsiNA分子を含む,医薬品。
【請求項44】
請求項1に記載のsiNA分子を含む,活性成分。
【請求項45】
VEGFr遺伝子の発現を減少させる二本鎖の短干渉核酸(siNA)分子の使用であって,前記siNA分子が1つ以上の化学的修飾を含み,かつ前記二本鎖siNAの各鎖が約21個のヌクレオチドを含む,前記使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−105(P2009−105A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−148548(P2008−148548)
【出願日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【分割の表示】特願2003−569803(P2003−569803)の分割
【原出願日】平成15年2月20日(2003.2.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(500203684)サーナ・セラピューティクス・インコーポレイテッド (28)
【氏名又は名称原語表記】Sirna Therapeutics,Inc.
【Fターム(参考)】