説明

硬盤破砕機

【課題】圃場の硬盤を効率的に破砕する硬盤破砕機を提供する。
【解決手段】水平軸を具備する円筒体20と、径方向外方に突出する複数の棒状の空気注入爪10と、圧縮空気を供給するコンプレッサ30と、を備え、空気注入爪10は、管状部11と、管状部11の側面孔11aと、内面に対してスライド可能に挿入されたスライド部13と、を備え、スライド部13は、内部に設けられた圧縮空気流路13aと、側面に開口する噴出孔13bと、円筒体20の内部と連通させる開状態と遮断させる閉状態との間で切り替わるバルブ13cと、コイルスプリング12と、管状部11よりも突出する先端部13e3とを備え、スライド部13の先端部13eが地中で押されると、スライド部13がコイルスプリング12を圧縮して移動してバルブ13cが開状態となり、円筒体20の内部の圧縮空気が噴出孔13bを介して噴出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に形成された硬盤を破砕するための硬盤破砕機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の高性能化した農作業機は、大型化、重量化が進んでいる。このような農作業機が圃場を走行すると、表層土壌が踏み固められることにより硬盤の層を形成してしまう。硬盤の層は、例えば、地表から30cm程度の厚さであり、透水性及び通気性が悪いために、土中の微生物活動が低下し、植物の根の成長を阻害する。この結果、収量が低下することとなる。
【0003】
このような硬盤を破砕する機械として、特許文献1〜3が提示されている。これらは、トラクタなどの農作業機の後方に取り付けて牽引させるように構成されている。これらの特許文献では、トラクタの後方にサブソイラを取付け、硬盤及びその下層にある心土を破砕するために圃場を深く掘り起こしている。サブソイラは、前方に突き出た爪を備えている。
【0004】
また、リノベータは、ブレードやタインを備え、圃場表面に形成された硬盤を切断し、通気性や透水性を改善する
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−295904号公報
【特許文献2】特開2001−112303号公報
【特許文献3】特開2002−101703号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、サブソイラやリノベータのみでは、硬盤に対して粗い掘り起こし又は切断を行うのみであるので、硬盤を十分細かく破砕することができない。
本発明は、サブソイラやリノベータと組み合わせて用いる硬盤破砕機であって、サブソイラやリノベータにより大まかに砕かれた硬盤を、効率的に、さらに細かく破砕するための硬盤破砕機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するべく、本発明は、以下の構成を提供する。括弧内の数字は、後述する実施例を示した図面中の符号であり、参考のために付している。
本発明による、圃場の硬盤を破砕する硬盤破砕機は、牽引方向に対して垂直かつ水平に配置された軸を具備する円筒体(20)と、前記円筒体(20)の円筒外面(20a)上に周方向に等角度間隔で配置されかつ各々該円筒外面(20a)上から径方向外方に突出する複数の棒状の空気注入爪(10)と、前記円筒体(20)の両側の円筒端面(20b)から該円筒体(20)の内部に圧縮空気を供給するために該円筒体(20)の外部に設置されたコンプレッサ(30)と、を備え、前記空気注入爪(10)は、前記円筒外面(20a)上に固定された管状部(11)と、該管状部(11)の側面に穿設された側面孔(11a)と、該管状部(11)の内面に対してスライド可能に挿入されたスライド部(13)と、を備え、前記スライド部(13)は、その内部に設けられた圧縮空気流路(13a)と、該圧縮空気流路(13a)に連通しかつ該スライド部(13)の側面に開口する噴出孔(13b)と、該圧縮空気流路(13a)を前記円筒体(20)の内部と連通させる開状態と遮断させる閉状態との間で切り替わるバルブ(13c)と、該スライド部(13)を取り巻くコイルスプリング(12)と、前記管状部(11)よりも突出する先端部(13e3)と、を備え、かつ、牽引されることにより前記円筒体(20)が回転し、前記スライド部(13)の先端部(13e)が地中で押されたとき、前記スライド部(13)が前記コイルスプリング(12)を圧縮しつつ移動して前記バルブ(13c)が開状態となることにより、該円筒体(20)の内部に供給された圧縮空気が該スライド部(13)の圧縮空気流路(13a)及び噴出孔(13b)並びに前記管状部(11)の側面孔(11a)を介して噴出することを特徴とする。
【0008】
上記において、硬盤破砕機が、サブソイル又はリノベータの後方に配置され、サブソイル又は前記リノベータとともに牽引されてもよい。
【0009】
上記において、硬盤破砕機が牽引作業車により牽引される場合、前記コンプレッサ(30)は、前記牽引作業車に搭載された回転駆動部により回転駆動されることが、好適である。
【0010】
上記において、硬盤破砕機が、前記圧縮空気に替えて液肥又は土壌改良剤を噴出させるか、又は、前記圧縮空気に液肥又は土壌改良剤を混合して噴出させることが、好適である。
【発明の効果】
【0011】
本発明による硬盤破砕機は、その円筒体から突出する空気注入爪が地中に挿入されたとき、圧縮空気を周囲に噴出する。これにより、周囲の硬盤を細かく破砕することができる。これにより、硬盤を消失させ、透水性及び通気性の良好な表層土壌が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による硬盤破砕機の一実施例を示す外観斜視図である。
【図2】図1の硬盤破砕機の、円筒体の軸に垂直な断面を示した図である。
【図3】空気注入爪の取付位置における円筒体の周方向に沿った部分断面図であり、(a)は、閉状態を示し、(b)は、開状態を示している。
【図4】空気注入爪の取付位置における円筒体の軸方向に沿った部分断面図であり、(a)は、閉状態を示し、(b)は、開状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による硬盤破砕機の一実施例を示す外観斜視図である。硬盤破砕機1は、トラクタ等の牽引作業車の後方に取り付けられ、牽引作業車により牽引される。牽引方向(前方)は、矢印で示されている。
【0014】
硬盤破砕機1は、円筒体20を有する。円筒体20の軸は、牽引方向に対して垂直かつ水平に配置されている。円筒体20の円筒外面20a上には、周方向に等角度間隔で配置された複数の棒状の空気注入爪10が取り付けられている。図示の例では、円筒体20の円筒外面20a上の1つの円周上に5個の空気注入爪10が等角度間隔で配置されている。また、図示の例では、軸方向に適宜の間隔で5列の空気注入爪10が設けられている。各空気注入爪10は、円筒外面20a上から径方向外方に突出している。硬盤破砕機1が牽引されることにより、円筒体20は軸周りに回転しつつ圃場を進行する。空気注入爪10は、円筒体20と一体的に回転する。
【0015】
円筒体20の両側の円筒端面20bの中心すなわち軸上には、支持枠40の両端部が取り付けられている。但し、支持枠40は回転しない。支持枠40は、回転する空気注入爪10の支障とならない距離だけ円筒体20の円筒外面20aから離隔して、円筒体20の前方に配置されている。支持枠40の中央部には、前方に延在する牽引リンク41が取り付けられている。牽引リンク41は、トラクタ等の適宜の牽引作業車(図示しない)の後部に取り付けられる。
【0016】
牧草地などにおいて、牽引作業車の後部に硬盤破砕機1を単独で取付けて牽引することにより、円筒体20を回転させて空気注入爪10を順次地面に突き刺し、圧縮空気を噴射して硬盤を破砕する。
【0017】
一実施例では、硬盤破砕機1は、サブソイラ又はリノベータとともに用いられる。その場合、サブソイラ又はリノベータは、硬盤破砕機1と牽引作業車の間に配置される。そして、サブソイラ又はリノベータもまた、硬盤破砕機1を牽引する同じ牽引作業車により牽引される。これにより、硬盤は、サブソイラ又はリノベータにより粗く破砕された直後に、硬盤破砕機1によりさらに細かく破砕されることとなる。このようにすると、1回の牽引作業で、十分な硬盤破砕を完了させることができるので、好適である。
【0018】
なお、サブソイラ又はリノベータとともに用いる場合、2段階の牽引作業により硬盤破砕を行ってもよい。この場合、1回目の牽引作業でサブソイラ又はリノベータによる硬盤の粗い破砕を行い、2回目の牽引作業で硬盤破砕機1による硬盤の細かい破砕を行う。
【0019】
円筒体20の内部には、外部から圧縮空気が供給される。外部の圧縮空気源は、コンプレッサ30である。図示の例では、コンプレッサ30は、円筒体20の前方に配置され、支持枠40により支持されている。コンプレッサ30は、前方に取り付けたユニバーサルジョイント25を介して回転駆動力を伝達される。この回転駆動力を利用してコンプレッサ30のポンプを駆動し、主供給管31へ圧縮空気を送出する。回転駆動力として、例えばトラクタである牽引作業車に備わる回転駆動機構を利用することが好適である。図示の例では、主供給管31は、2本の分岐供給管32に接続され、圧縮空気は、円筒体20の両側の円筒端面20bへ向かって送られる。
【0020】
円筒体20における圧縮空気の入口は、両側の円筒端面20bの中心に設けられる。両側の円筒端面20bの中心には、スイベルジョイント33が取り付けられている。スイベルジョイント33は中空管となっており、その外側の端部に分岐供給管32が連結されている。円筒体20の内部に供給された圧縮空気は、各空気注入爪10を介して硬盤に対して噴射される(詳細は後述する)。
【0021】
図2は、図1の硬盤破砕機1の、円筒体20の軸に垂直な断面を示した図である。この断面は、空気注入爪10を取り付けた箇所における断面である。円筒体20は、円筒壁に囲まれた内部空間を有している。円筒端面の中心には圧縮空気入口孔20cが穿設されている。一実施例として、内部空間は、複数の流路隔壁20dにより幾つかの区画に分けられている。各流路隔壁20dは、軸から径方向外方に向かって円筒内面まで延在する。一対の流路隔壁20dの間には圧縮空気流路20eが形成される。各圧縮空気流路20eは、各空気注入爪10に対応する位置に設けられる。各圧縮空気流路20eは、圧縮空気入口孔20cと連通しており、外部から供給された圧縮空気が充填されている。各流路隔壁20dは、円筒体20の支持構造としての役割も果たす。なお、流路隔壁20d及び圧縮空気流路20eの配置は、一例であり、図示の例に限定されない。
【0022】
硬盤破砕機1の円筒体20は、圃場において、サブソイラにより粗く掘り起こされた(又はリノベータにより粗く切断された)硬盤の上を、回転しつつ進行する。このとき、円筒体20の下部は、粗くほぐされた状態の表層の硬盤に沈み込む。空気注入爪10は、地表51から硬盤50の中に入ると、先端部が押されて引っ込む(矢印参照)。このとき、空気注入爪10の周囲に圧縮空気が噴射される。圧縮空気の噴射により、周囲の硬盤が細かく破砕される。また、圧縮空気により、土壌中に空気が混ぜ込まれる。これにより、硬盤が十分に破砕されるため、表層の透水性及び通気性が回復する。
【0023】
別の実施例として、圧縮空気に替えて液肥又は土壌改良剤を噴出させてもよい。また、さらに別の実施例として、圧縮空気に液肥又は土壌改良剤を混合して噴出させてもよい。
【0024】
図3及び図4は、空気注入爪10の詳細な構成及び動作を示した図である。
図3は、空気注入爪10の取付位置における円筒体20の周方向に沿った部分断面図である。図3(a)は、円筒体20の内部と空気注入爪10とが遮断された閉状態を示し、図3(b)は、円筒体20の内部と空気注入爪10とが連通する開状態を示している。また、図4(a)(b)は、図3(a)(b)と同様の図であるが、円筒体20の軸方向に沿った部分断面図である。
【0025】
先ず、図3(a)及び図4(a)の閉状態の図を参照する。これらの図は、同じ空気注入爪10を90度だけ異なる角度からそれぞれ視た断面図である。空気注入爪10は、円筒外面20a上に固定された管状部11を有する。管状部11の基部は、略三角形の複数の支持板11bにより円筒外面20aに固定されている。複数の支持板11bは、管状部11を強固に固定できるように管状部11の周りに配置される。管状部11の側面には、側面孔11aが穿設されている。図示の例では、側面孔11aは長円形であり、管状部11の軸について対向する2箇所に設けられている。側面孔11aは、長円形とする替わりに、管状部11の先端縁から軸方向に沿って切り欠いた切り欠きであってもよい。また、側面孔11aは、軸方向に沿って所定の位置に配置された複数の円形孔により構成してもよい。
【0026】
管状部11の内面には、スライド部13が挿入されている。スライド部13は、円柱状の胴体部13e1と、胴体部よりも小径の基端部13e2と、テーパー形状の先端部13e3とからなる。円柱状の胴体部13e1は、管状部11の内面に対してスライド可能である。テーパー状の先端部13e3は、通常、管状部11の先端縁よりも突出している。小径の基端部13e2の周囲にはコイルスプリング12が配置されている。コイルスプリング12の一端は、胴体部13e1の端面により支持され、他端は、円筒体20の円筒外面20aにより支持されている。図3(a)及び図4(a)では、コイルスプリング12は、圧縮されていない状態にある。
【0027】
スライド部13の基端部13e2及び胴体部13e1の内部には、圧縮空気流路13aが設けられている。さらに、胴体部13e1の側面には、圧縮空気流路13aと連通する複数の噴出孔13bが開口している。噴出孔13bの周方向における位置は、上述の管状部11の側面孔11aの周方向における位置と一致している。図示の例では、図4(a)に示すように、5個の噴出孔13bが穿設されており、管状部11の軸について対向する位置にも別の5個の噴出孔13bが穿設されている。つまり、この場合、2列の噴出孔13bが設けられているが、別の実施例として、3列以上の噴出孔13bを周方向に等角度間隔で配置してもよい。
【0028】
圧縮空気流路13aは、基端部13e2の端点に設けられたバルブ13cに連通している。バルブ13cは、略円板状のバルブ蓋13c1と複数のバルブ孔13c2とから構成される。基端部13e2は、円筒体20の円筒壁を貫通しており、その端点にバルブ蓋13c1が形成されている。複数のバルブ孔13c2は、バルブ蓋13c1近傍に形成され、圧縮空気流路13aと連通し、基端部13e2の側面に開口している。図3(a)及び図4(a)の閉状態では、バルブ蓋13c1は、円筒体20の内面に気密状態で当接している。従って、この状態では、バルブ13cは圧縮空気流路13aを円筒体20の内部から遮断している。従って、円筒体20の内部の圧縮空気は、圧縮空気流路13aに流入しない。
【0029】
次に、図3(b)及び図4(b)の開状態の図を参照する。空気注入爪10が地中に入ると、スライド部13の先端部13e3が押される。これにより、スライド部13は、コイルスプリング12に抗しこれを圧縮しつつ軸方向に移動する(図3及び図4中の2本の破線及び白両矢印参照)。これにより、バルブ蓋13c1が円筒体20の内面から離れ、バルブ孔13c2が円筒体20の内部空間に開口することとなる。この結果、バルブ孔13c2から圧縮空気が圧縮空気流路13a内に流入する。従って、この状態では、バルブ13cは、圧縮空気流路13aを円筒体20の内部と連通させている。また、この状態では、スライド部13の噴出孔13bと、管状部11の側面孔11aの位置は一致している。従って、圧縮空気は、圧縮空気流路13aから噴出孔13b及び側面孔11aを介して、外部に噴出される。図3(b)及び図4(b)では、圧縮空気の流れを矢印で示している。
【0030】
空気注入爪10が地中から出ると、コイルスプリング12の弾性復帰力によりスライド部13は押し戻され、先端部13e3は元の位置に戻る。
【0031】
なお、バルブ13cの構造は、図示の例に限定されない。スライド部13が管状部11に押し込まれたときに開状態となることによりスライド部13の圧縮空気流路13aを円筒体20の内部と連通させ、スライド部13が管状部11から突出したときに閉状態となることにより圧縮空気流路13aを円筒体20の内部から遮断するように機能するバルブであれば、どのような構造のバルブであってもよい。
【0032】
以上に述べた構成は、本発明の実施例であって、本発明はこの実施例に限定されない。本発明の原理に従って種々の変形態様が可能である。
【符号の説明】
【0033】
1:硬盤破砕機
10:空気注入爪
11:管状部
11a:側面孔
11b:支持板
12:コイルスプリング
13:スライド部
13a:圧縮空気流路
13b:噴出孔
13c:バルブ
13c1:バルブ蓋
13c2:バルブ孔
13e1:胴体部
13e2:基端部
13e3:先端部
20:円筒体
20a:円筒外面
20b:円筒端面
20c:圧縮空気入口孔
20d:流路隔壁
20e:圧縮空気流路
30:コンプレッサ
31:主供給管
32:分岐供給管
33:スイベルジョイント
34:ユニバーサルジョイント
40:支持枠
41:牽引リンク
50:硬盤
51:地表

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場の硬盤を破砕する硬盤破砕機(1)において、
牽引方向に対して垂直かつ水平に配置された軸を具備する円筒体(20)と、
前記円筒体(20)の円筒外面(20a)上に周方向に等角度間隔で配置されかつ各々該円筒外面(20a)上から径方向外方に突出する複数の棒状の空気注入爪(10)と、
前記円筒体(20)の両側の円筒端面(20b)から該円筒体(20)の内部に圧縮空気を供給するために該円筒体(20)の外部に設置されたコンプレッサ(30)と、を備え、
前記空気注入爪(10)は、前記円筒外面(20a)上に固定された管状部(11)と、該管状部(11)の側面に穿設された側面孔(11a)と、該管状部(11)の内面に対してスライド可能に挿入されたスライド部(13)と、を備え、
前記スライド部(13)は、その内部に設けられた圧縮空気流路(13a)と、該圧縮空気流路(13a)に連通しかつ該スライド部(13)の側面に開口する噴出孔(13b)と、該圧縮空気流路(13a)を前記円筒体(20)の内部と連通させる開状態と遮断させる閉状態との間で切り替わるバルブ(13c)と、該スライド部(13)を取り巻くコイルスプリング(12)と、前記管状部(11)よりも突出する先端部(13e3)と、を備え、かつ、
牽引されることにより前記円筒体(20)が回転し、前記スライド部(13)の先端部(13e)が地中で押されたとき、前記スライド部(13)が前記コイルスプリング(12)を圧縮しつつ移動して前記バルブ(13c)が開状態となることにより、該円筒体(20)の内部に供給された圧縮空気が該スライド部(13)の圧縮空気流路(13a)及び噴出孔(13b)並びに前記管状部(11)の側面孔(11a)を介して噴出することを特徴とする硬盤破砕機。
【請求項2】
サブソイル又はリノベータの後方に配置され前記サブソイル又は前記リノベータとともに牽引されることを特徴とする請求項1に記載の硬盤破砕機。
【請求項3】
前記硬盤破砕機が、牽引作業車により牽引される場合、前記コンプレッサ(30)は、前記牽引作業車に搭載された回転駆動部により回転駆動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の硬盤破砕機。
【請求項4】
前記圧縮空気に替えて液肥又は土壌改良剤を噴出させるか、又は、前記圧縮空気に液肥又は土壌改良剤を混合して噴出させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の硬盤破砕機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−205509(P2012−205509A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−71516(P2011−71516)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(596085210)
【Fターム(参考)】