説明

碍子洗浄装置

【課題】本発明は、碍子洗浄装置について、簡易な構造で洗浄時とテスト時との切り替えを行うことを可能にすると共に、ノズル部から噴射される洗浄水の状態を碍子の洗浄前に実際にノズル部から送出された洗浄水にて確認、検査することを可能にする。
【解決手段】碍子洗浄装置1の洗浄水が噴射されるノズル部4は、洗浄水が送られる配管7のうち碍子3に近接したノズル設置管21の軸方向に沿って延びる面に設けられていると共に、このノズル部4が設けられたノズル設置管21は、配管7dのうちノズル設置管21以外の部位に対し配管7dの周方向に沿ってノズル部4と一体に揺動する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、発電所、変電所等の電力施設において屋外で使用される碍子を例えば活線状態で洗浄することにより碍子の塩害汚損やコロナ騒音を防止する碍子洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
海岸に近い発電所、変電所等の電力施設では、強風により巻き上げられた海水が屋外に配置された遮断器の碍子に付着して絶縁不良を生ずる等の塩害事故が起こる場合があることが、例えば特許文献1の段落番号「0002」等に示されるように知られている。
【0003】
また、碍子は、大気中の海塩粒子や塵埃等の汚染物質が表面に付着しやすく、しかも、この汚染物質で汚損した状態で碍子の表面に水滴等が付着することにより碍子にコロナ放電が生じ、このコロナ放電に起因してコロナ騒音が生ずる場合があることも、例えば特許文献2の段落番号「0002」等に示されるように知られている。
【0004】
このため、特許文献3に示されるように、水等の洗浄液をノズル部から碍子に噴射することにより、碍子の表面を洗浄して海水や汚染物質を碍子から除去する常設型の碍子洗浄装置が既に公知となっている。
【0005】
一方で、碍子に放出する洗浄液の固有抵抗値や液圧について碍子の洗浄による事故防止のために一定の基準を設けている。ところが、常設型の碍子洗浄装置では、長年の運用により配管内に錆びが発生したり異物が付着したりすることがあり、このような配管に洗浄液を通過させた場合には、洗浄液の固有抵抗値は当初では基準通りでも当該配管を通過する際に基準よりも低下することが考えられる。そして、この固有抵抗値が基準よりも低下した状態の洗浄液を用いて碍子の洗浄を行うと、碍子の絶縁性の低下等の不具合を招くという不都合が生ずる。しかしながら、碍子洗浄装置のノズル部から噴射される段階で洗浄液の固有抵抗値が基準よりも低下しているか否かは、実際に放出して目視等で確認、検査しなければ判断することが容易でない。
【0006】
このため、上記した特許文献3では、貯液槽からノズル部まで延びる配管のうち変電設備に沿って配置された立ち上がり管、すなわちノズル部に近接した配管の途中箇所において、三方弁を介して枝管を接続させると共に、この枝管が下方に延びてその先端に排出口を有する構成としている。これにより、ノズル部から噴射される洗浄液の状態をテストする時には、切替ハンドルを操作して、洗浄液が立ち上がり管をそのままノズル部側に上昇する方向から枝管に流れる方向に三方弁を切り替え、この枝管の排出口から排出された洗浄液を目視等で確認、検査することが可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平5−325689号公報
【特許文献2】特開2006−23086号公報
【特許文献3】特開2001−67961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記の特許文献3に示される碍子洗浄用放水テスト装置の構造では、三方弁や切換ハンドルを用いる等、洗浄時とテスト時とを切り替えるための構造が複雑化しているので、碍子洗浄装置に付設した場合には、碍子洗浄装置全体としての製造コストが相対的に高くなるという不具合を有すると共に碍子洗浄装置への三方弁等の取り付け作業も煩雑化する。
【0009】
また、ノズル部から噴射される洗浄液を洗浄前に検査するにあたり、途中で分岐した枝管から排出される洗浄液の状態を確認、検査するよりも、実際にノズル部から送出される洗浄液の状態を確認、検査する方がより碍子洗浄装置の実動作に近いものとなる。
【0010】
そこで、本発明は、簡易な構造で洗浄時とテスト時との切り替えを行うことを可能にすると共に、ノズル部から放出される洗浄体の状態を碍子の洗浄前に実際にノズル部から送出された洗浄液にて確認、検査することを可能にする碍子洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係る碍子洗浄装置は、屋外に配置された1又は2以上の碍子に向けて洗浄液を放出することにより前記碍子を洗浄する碍子洗浄装置であって、洗浄液を貯蔵することが可能なタンクと、前記碍子に洗浄液を噴射するノズル部と、前記タンク内の洗浄液を汲み上げて前記ノズル部側に送出するためのポンプと、前記タンク、ポンプ及びノズル部間を適宜接続する配管とを有して構成され、前記ノズル部は、前記配管のうち前記碍子に近接した部分の軸方向に沿って延びる面に設けられていると共に、前記ノズル部が設けられた配管は、前記配管の一部をなすノズル設置管を配管途中に接合して構成され、前記ノズル設置管は、前記配管のうち前記ノズル設置管以外の部位に対し前記配管の周方向に沿って前記ノズル部と一体に回転可能であることを特徴としている(請求項1)。ここで、屋外に配置された碍子とは、例えば発変電所等の電力施設の屋外に配置された碍子等が挙げられる。ノズル設置管の回動には、ノズル設置管が配管の他の部位に対して360°回転する場合や円弧を描くように揺動する場合も含まれる。また、洗浄液は、例えば洗浄水等である。更に、碍子の洗浄は、例えば活線状態で行うことが可能である。
【0012】
そして、この発明に係る碍子洗浄装置では、前記ノズル設置管の端部は、これに接合する配管の端部と締緩自在の接合手段を介して接合されており、前記接合手段を緩めることにより前記ノズル設置管及びこれに設けられたノズル部が前記配管の周方向に沿って回動することが可能になり、前記接合手段を締め付けることにより前記ノズル設置管及びこれに設けられたノズル部の回動が規制されることを特徴としている(請求項2)。
【0013】
これにより、ノズル部から碍子に対して洗浄液を噴射する放出時には、ノズル設置管に設けられたノズル部の角度を確認して、ノズル部の角度が碍子に洗浄液を噴射するのに不適切と判断した場合には、接合手段を緩めてノズル設置管を回動させ、ノズル部を碍子に洗浄液を噴射するのに適切な角度に調整した後、接合手段を締め付けてこのノズル部の角度を保持するという操作が行われる。
また、ノズル部から送出される洗浄液の状態を確認、検査するテスト時には、ノズル設置管に設けられたノズル部の角度を確認して、ノズル部の角度が水平方向よりも上側に向いていると判断した場合には、接合手段を緩めてノズル設置管を回動させ、ノズル部を水平方向よりも下方、可能であれば真下に向くような適切な角度に調整した後、接合手段を締め付けてこのノズル部の角度を保持するという操作が行われる。
【0014】
ここで、前記ノズル部は、先端が複数に分岐した分岐管部を有しており、前記分岐管部の各先端にノズルが装着されていても良い(請求項3)。また、前記接合手段の締緩は、ユニオンナットを回動させる操作により行われる(請求項4)。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、この発明によれば、配管の碍子に近接した部分についてノズル部が設けられたノズル設置管を配管途中に接合して構成されたものとし、且つこのノズル設置管と配管のノズル設置管以外の部位との接合を接合手段で行う構成としたので、ノズル部から噴射される洗浄液の状態をテストするための構造が簡易な構造となると共に既存の碍子洗浄装置に対して容易に組み付けることができるので、コストの上昇を抑制することが可能となる。
【0016】
しかも、この発明によれば、ノズル部の角度を水平方向よりも下方に向けて、このノズル部から送出される洗浄液の状態を確認、検査するので、碍子洗浄装置の実動作に近いかたちで、洗浄液の状態を碍子の洗浄前にテストすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、碍子洗浄装置の全体構成の概略図である。
【図2】図2は、この発明に係る碍子洗浄装置のノズル部が配管の碍子近傍の部分に設けられた構成の一例を示す説明図である。
【図3】図3(a)は、ノズル部のノズルの構成を示す一部破断面図であり、図3(b)は当該ノズルの平面図である。
【図4】図4は、この発明に係る碍子洗浄装置のノズル部が回動可能であることを示す説明図である。
【図5】図5(a)は、ノズル部のノズルの他の構成を示す一部破断面図であり、図5(b)は当該ノズルの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の実施形態の一例を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1において、水洗により碍子を洗浄する型の碍子洗浄装置1の全体構成の一例が示されており、この碍子洗浄装置1は、洗浄水が満たされた貯水槽たるタンク2と、各碍子3に洗浄水を放出乃至噴射するための複数のノズル部4と、タンク2内の洗浄水を汲み上げてノズル部4に供給するポンプ5を有するポンプ装置6と、タンク2とポンプ5及びポンプ5と各ノズル部4とを適宜接続する配管7とを少なくとも有して構成されている。
【0020】
タンク2は、所定の水源8から取水された洗浄水を一時的に貯めるためのもので、水源8とタンク2との間には当該水源8からタンク2に洗浄水を送るための取水管9が配設されていると共に、この取水管9のタンク2側には開閉弁10が設けられて、水源8からタンク2に送られる洗浄水の量を調整可能としている。
【0021】
そして、タンク2の貯水内には、配管7のうち一方の端部がポンプ5と接続される配管7aのもう一方の端部が水深の深いところまで潜るかたちで配置されており、この配管7aのタンク2内に配置された端部はタンク2内のゴミ等を除去するためのフィルタ部11を有している。
【0022】
尚、図示しないが、タンク2の洗浄水の水位を監視するための装置がタンク2に設置されていても良い。
【0023】
ポンプ装置6は、この実施例では、ポンプ室13内に、ポンプ5、このポンプ5に動力を供給するモータ14、仕切り弁15、逆止弁16、及び自動弁17を収納して構成されている。そして、ポンプ5は、ポンプ室13内まで引き込まれた配管7aのフィルタ部11とは反対側の端部と接続されていると共に、ポンプ5、仕切り弁15、逆止弁16、自動弁17は配管7bにより順次接続されている。尚、ポンプ装置6は、図示しないがポンプ室13内の洗浄水をポンプ室13の外に排出するための排水路を有していても良い。
【0024】
また、ポンプ装置6は、自動弁17からポンプ室13外に引き出される配管7cを有し、この配管7cは、ポンプ室13外における経路の途中において仕切り弁12を有している。尚、配管7cは、図示しないが、ポンプ室13外における経路の仕切り弁12よりも自動弁17側となる部位において、洗浄水を圧力調整後にタンク2に還流させるために、圧力調整部を途中に有すると共に下流側端がタンク2にまで達している配管を分岐させても良い。
【0025】
更に、配管7は、この実施例では、仕切り弁12よりも洗浄水の下流側において、例えば4つの配管7dに分岐しており、これらの配管7dの洗浄水の上流側にはそれぞれ仕切り弁18、自動弁19が順次配置されている。そして、各配管7dの自動弁19よりも洗浄水の下流側には碍子3に洗浄水を放出乃至噴射するためのノズル部4が配置されている。尚、この実施例では、1の碍子3に対し1のノズル部4が配置されているが、必ずしもこれに限定されず、例えば1つの碍子3に対し複数のノズル部4を配置しても、逆に複数の碍子3に対して1つのノズル部4を配置しても良い。
【0026】
このような構成の碍子洗浄装置1によれば、仕切り弁15、自動弁17、仕切り弁12、仕切り弁18及び自動弁19を全て開放して、モータ14でポンプ5を稼動させることにより、水源8から取水されてタンク2に貯水された洗浄水は、配管7a、7b、7cの順に送られた後、4つに分岐された配管7dをそれぞれ流れて、ノズル部4から碍子3に放出乃至噴射されて、碍子3を洗浄することが可能である。
【0027】
ところで、ノズル部4は、図2及び図4に示されるように、配管7dの一部を構成するノズル設置管21の当該配管7dの軸方向に沿って延びる円周状の面に設けられているもので、この実施例では、図3及び図4に示されるように、ノズル設置管21の径方向に沿って延びた後、ノズル設置管21の軸方向に沿って分岐し、更にノズル設置管21の径方向に延びた分岐管部22と、分岐管部22の2つの延出部位の先端にそれぞれ装着されたノズル23とで構成されている。
【0028】
ノズル23自体は公知のものであるが、この構成例について図3を用いて説明すると、一方側に分岐管部22が挿入可能な開口部24を有すると共にこの開口部24とは反対側にストレーナ25を有するノズルベース26と、このノズルベース26にOリング27を介して気密性良く連結されていると共に、ノズルベース26側とは反対側に洗浄水を噴霧する噴霧口28が開口したノズル本体29とを有して構成されている。そして、この実施例では、噴霧口28の内径寸法よりも内径寸法の小さな噴霧口30が当該噴霧口28を囲むように複数開口している。
【0029】
そして、このノズル部4が設けられたノズル設置管21は、図4に示されるように、当該ノズル設置管21の長手方向の両側に位置する配管7dと、接合手段を介して接合されることで、当該ノズル設置管21のみが所定条件下で配管7dの周方向に沿って回動することが可能となっている。以下、この接合手段の一例について図4を用いて説明する。
【0030】
このノズル設置管21と配管7dとの接合手段は、挿入部32と、フランジ33と、接合部34と、ユニオンナット39とで基本的に構成されている。
【0031】
挿入部32は、ノズル設置管21の軸方向の両側に設けられて、その外径寸法はノズル設置管21の他の部分(非挿入部)の外径寸法よりも小さく且つ配管7dの接合部34の内径寸法と略同じである。
【0032】
フランジ33は、挿入部32とノズル設置管21の非挿入部との境界に形成され、その外径寸法は接合部34の外径寸法と略同じである。
【0033】
接合部34は、配管7dの外面のノズル設置管21側端から所定範囲までにわたってネジ溝35が形成され、長手方向の端面がフランジ33の立面と接することが可能となっていると共に、その内面が挿入部32の外面に対し回転自在に接することが可能となっている。
【0034】
ユニオンナット39は、ノズル設置管21の非挿入部の外径寸法と略同じ内径寸法の小径孔36及びノズル設置管21のフランジ33及び配管7dの接合部34の外径寸法と略同じ内径寸法で且つ接合部のネジ溝35と噛合可能なネジ溝37が形成された大径孔38とを有しているもので、これに伴い、小径孔36と大径孔38との境界には段差が形成されており、この段差面にフランジ33の接合部34とは反対側の立面が当接可能となっていると共に、締め付けにより接合部34の端面とフランジ33の立面とを配管7dの軸方向に沿って圧接することが可能となっている。
【0035】
これにより、ユニオンナット39を回転して図4の状態から図4の右方向に移動させて緩めることにより、接合部34とフランジ33とについて配管7dの軸方向に沿って圧接された状態が開放されて、ノズル設置管21はこれと接合された配管7dに対して配管7dの周方向に沿って時計回りと反時計回りとのいずれの方向にも360°の範囲で回転させることが可能となる。これに対し、ユニオンナット39を回転して図4の左方向に移動させて図4の締め付けられた状態に戻すことにより、接合部34とフランジ33とが再び配管7dの軸方向に沿って圧接された状態になる。
【0036】
以上によれば、ユニオンナット39を所定方向に回動して緩ませる操作と締め付ける操作との組み合わせのみで、ノズル部4が設けられたノズル設置管21を配管7dの周方向に沿って回動させ、ノズル部4を水平方向よりも下側に向かせた後、そのノズル部4の状態を保持することができるので、碍子3に洗浄水を放出乃至噴射する前に、洗浄水の状態をノズル部4の各ノズル23の噴霧口28、30から実際に送出される洗浄水で確認、検査することが可能である。
【0037】
そして、再度、所定方向に回動して緩ませる操作と締め付ける操作との組み合わせを行うことで、ノズル部4が設けられたノズル設置管21を配管7dの周方向に沿って先程とは逆方向に回動させ、ノズル部4の角度を碍子3に向いた状態にした後、そのノズル部4の角度を保持することができる。
【0038】
すなわち、洗浄水の状態のテスト時と洗浄水の放出時(噴射時)との切替えは、基本的にユニオンナット39を回動する操作のみで良いので、相対的に簡単な操作により行うことが可能である。しかも、これらの配管7dとノズル設置管21との接合手段も相対的に簡易な構造であるので、碍子洗浄装置1全体としてのコストの増加も抑制することができる。
【0039】
図5において、ノズル部4のノズル23’構成の他の実施例が示されている。以下、このノズル23’の構成について図5を用いて説明する。但し、先の実施例と同様の構成については、基本的には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0040】
ノズル23’は、開口部24及びストレーナ25を備えたノズルベース26と、このノズルベース26にOリング27を介して気密性良く連結されたノズル本体29とで構成されている点についてはノズル23と共通しているが、ノズル本体29は噴霧口28を有さず、この噴霧口28よりも内径寸法の小さな噴霧口30が多数開口している点でノズル23と相違している。
【0041】
このようなノズル23’を有するノズル部4が形成されたノズル設置管21であっても、図4に示される接合手段を配管7dとの間で備えることにより、図3に示されるノズル23を用いる場合と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0042】
1 碍子洗浄装置
2 タンク
3 碍子
4 ノズル部
5 ポンプ
6 ポンプ装置
7(7a乃至7d) 配管
21 ノズル設置管
22 分岐管部
23 ノズル
23’ ノズル
32 挿入部
33 フランジ
34 接合部
35 ネジ溝
36 小径孔部
37 ネジ溝
38 大径孔
39 ユニオンナット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋外に配置された1又は2以上の碍子に向けて洗浄液を放出することにより前記碍子を洗浄する碍子洗浄装置であって、
洗浄液を貯蔵することが可能なタンクと、前記碍子に洗浄液を噴射するノズル部と、前記タンク内の洗浄液を汲み上げて前記ノズル部側に送出するためのポンプと、前記タンク、ポンプ及びノズル部間を適宜接続する配管とを有して構成され、
前記ノズル部は、前記配管のうち前記碍子に近接した部分の軸方向に沿って延びる面に設けられていると共に、前記ノズル部が設けられた配管は、前記配管の一部をなすノズル設置管を配管途中に接合して構成され、前記ノズル設置管は、前記配管のうち前記ノズル設置管以外の部位に対し前記配管の周方向に沿って前記ノズル部と一体に回転可能であることを特徴とする碍子洗浄装置。
【請求項2】
前記ノズル設置管の端部は、これに接合する配管の端部と締緩自在の接合手段を介して接合されており、
前記接合手段を緩めることにより前記ノズル設置管及びこれに設けられたノズル部が前記配管の周方向に沿って回動することが可能になり、前記接合手段を締め付けることにより前記ノズル設置管及びこれに設けられたノズル部の回動が規制されることを特徴とする請求項1に記載の碍子洗浄装置。
【請求項3】
前記ノズル部は、先端が複数に分岐した分岐管部を有しており、前記分岐管部の各先端にノズルが装着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の碍子洗浄装置。
【請求項4】
前記接合手段の締緩は、ユニオンナットを回動させる操作により行われることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の碍子洗浄装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−233393(P2011−233393A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−103468(P2010−103468)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】