説明

磁気共鳴イメージング装置

【課題】受信コイルの交換を容易に行う。
【解決手段】MRI装置100の内壁に受信コイル取付手段6を設ける。受信コイル取付手段6は、受信コイルを支える受信コイル支持ケース61と、受信コイル支持ケース61をボア21の外側、内側に自在に移動させるためのガイドレール62とを有している。オペレータ7がボタン2Aを押すことにより、受信コイル支持ケース61がガイドレール62に沿って前方に移動し、ボア21の外側に搬出される。オペレータ7は、受信コイル支持ケース61に受信コイルを設置し、受信コイルを、ボア21の内側に搬送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信コイルを用いて磁気共鳴信号を受信する磁気共鳴イメージング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、磁気共鳴イメージング装置を用いて被検体を撮影する場合に使用される受信コイルとして、種々の表面コイルが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-154933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、表面コイルを用いて撮影する場合、一般的には、撮影技師が、スキャン前に被検体に表面コイルを装着し、スキャンが終了したら被検体から表面コイルを取り外す必要がある。したがって、被検体を撮影するときのワークフローを手際よく進める上での障害になっている。ワークフローを改善する手法として、コイルが埋め込まれた磁気共鳴イメージング装置が提案されているが、局所撮影をする場合、埋め込まれたコイルが必ずしも最適ではないことがある。
したがって、上記の問題を解消することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
被検体が収容される収容空間を有する磁場発生装置と、
前記収容空間の内壁に設けられ、受信コイルを前記収容空間の内側に着脱自在に取り付ける受信コイル取付手段と、を有する磁気共鳴イメージング装置。

被検体が収容される収容空間を有する磁場発生装置を備えた磁気共鳴イメージング装置であって、
前記磁場発生装置は、受信コイルを着脱自在に内蔵することができるように構成されている磁気共鳴イメージング装置。
【発明の効果】
【0006】
受信コイルを着脱自在に取り付ける(又は内蔵する)ので、受信コイルの交換を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1の実施形態のMRI装置100の斜視図である。
【図2】図1のMRI装置100を示し、図2(a)は、正面図、図2(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときのMRI装置100の側面図、図2(c)は、磁場発生装置2を透視して見たときのMRI装置100の上面図である。
【図3】受信コイル支持ケース61をボア21の外側に搬出したときのMRI装置100の斜視図である。
【図4】図3に示すMRI装置100を示し、図4(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図4(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図5】受信コイル支持ケース61に受信コイルが設置された状態のMRI装置100の斜視図である。
【図6】図5に示すMRI装置100を示し、図6(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図6(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図7】受信コイル支持ケース61が元の位置に戻ったときのMRI装置100の斜視図である。
【図8】図8は、図7に示すMRI装置100を示し、図8(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図8(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図9】被検体8がボア21内に搬入された状態のMRI装置100の斜視図である。
【図10】図9に示すMRI装置100を示し、図10(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図10(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図11】受信コイル支持ケース61に設置した受信コイル51を、新たに選択した別の受信コイルに交換するときの説明図である。
【図12】受信コイル取付手段6に、受信コイル支持ケース61を下方に移動させるための移動機構63を備えたときの一例を示す図である。
【図13】第2の実施形態におけるMRI装置200の斜視図である。
【図14】図13に示すMRI装置200を示し、図14(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図14(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図15】受信コイル支持ケース61が磁場発生装置2の外側に搬出されたときのMRI装置200の斜視図である。
【図16】図15に示すMRI装置200を示し、図16(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図16(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図17】受信コイル支持ケース61に受信コイルが設置された状態のMRI装置200の斜視図である。
【図18】受信コイル支持ケース61が元の位置に戻ったときのMRI装置200の斜視図である。
【図19】図18に示すMRI装置200を示し、図19(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図19(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図20】第3の実施形態におけるMRI装置300の斜視図である。
【図21】図20に示すMRI装置300を示し、図21(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図21(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図22】テーブル3が磁場発生装置2から取り外された状態のMRI装置300を示す図である。
【図23】受信コイル支持ケース601が磁場発生装置2の外側に搬出されたときのMRI装置300の斜視図である。
【図24】受信コイル支持ケース601に受信コイルが設置された状態のMRI装置300の斜視図である。
【図25】受信コイル支持ケース601が元の位置に戻ったときのMRI装置300の斜視図である。
【図26】図25に示すMRI装置300を示し、図26(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図26(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図27】テーブル3を磁場発生装置2に連結した後のMRI装置300を示す図である。
【図28】第4の実施形態におけるMRI装置400の斜視図である。
【図29】図28に示すMRI装置400を示し、図29(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図29(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図30】クレードル支持部材25がボア21の外側に引き出された状態のMRI装置400の斜視図である。
【図31】図30に示すMRI装置400を示し、図31(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図31(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図32】オペレータ7が受信コイルを受信コイル装入部26に装入している途中のMRI装置400の斜視図である。
【図33】受信コイルを受信コイル装入部26に装入し終わったときのMRI装置400の斜視図である。
【図34】クレードル支持部材25をボア21の内側に戻したときのMRI装置400の斜視図である。
【図35】図34に示すMRI装置400を示し、図35(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図35(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図36】第5の実施形態のMRI装置500の斜視図である。
【図37】図36のMRI装置500を示し、図36(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図36(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図38】クレードル支持部材25および受信コイル収容部材28がボア21の外側に引き出された状態のMRI装置500の斜視図である。
【図39】図38に示すMRI装置500を示し、図39(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図39(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図40】受信コイルが装入されたMRI装置500の斜視図である。
【図41】クレードル支持部材25および受信コイル収容部材28がボア21の内側に戻ったときのMRI装置500の斜視図である。
【図42】図41に示すMRI装置500を示し、図42(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図42(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【図43】第6の実施形態のMRI装置600を示す斜視図である。
【図44】図43のMRI装置600を示し、図44(a)は、正面図、図44(b)は、側面図、図44(c)は、磁場発生装置2の上部本体202を透視して見たときのMRI装置600の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の磁気共鳴イメージング装置(以下、「MRI装置」と呼ぶ。MRI:Magnetic
Resonance Imaging)の実施形態について説明するが、本発明は、以下の実施形態に限定されることは無い。
【0009】
(1)第1の実施形態
図1は、第1の実施形態のMRI装置100の斜視図である。図2は、図1のMRI装置100を示し、図2(a)は、正面図、図2(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときのMRI装置100の側面図、図2(c)は、磁場発生装置2を透視して見たときのMRI装置100の上面図である。
【0010】
MRI装置100は、トンネル型のMRI装置である。MRI装置100は、磁場発生装置2、テーブル3、クレードル4などを有している。
【0011】
磁場発生装置2は、被検体が収容されるボア(収容空間)21を有している。また、磁場発生装置2には、超伝導コイル、勾配コイル、送信コイル(図示せず)が内蔵されている。超伝導コイルは静磁場B0を印加し、勾配コイルは勾配磁場を印加する。また、送信コイルはRFパルスを送信する。尚、超伝導コイルの代わりに、永久磁石を用いてもよい。
【0012】
クレードル4は、テーブル3からボア21に移動できるように構成されている。クレードル4によって、被検体はボア21に搬送される。
【0013】
また、第1の実施形態では、磁気共鳴信号を受信するための複数の受信コイル51〜5zが用意されている。第1の実施形態では、オペレータ7は、複数の受信コイル51〜5zの中から、被検体の撮影に適した受信コイルを選択し、選択した受信コイルを、受信コイル取付手段6を用いて、ボア21の内側の所定の位置に着脱自在に取り付けることができる。以下に、受信コイル取付手段6について説明する。
【0014】
受信コイル取付手段6は、受信コイルを支える受信コイル支持ケース61と、受信コイル支持ケース61をボア21の外側、内側に自在に移動させるためのガイドレール62とを有している。
【0015】
ガイドレール62は、ボア21の内壁の上面22aに固定されており(図2(a)参照)、受信コイル支持ケース61は、ガイドレール62に連結されている。受信コイル支持ケース61は、磁場中心MCの真上であって、ボア21の内壁の上面22aの近くに位置している。
【0016】
図1および図2では、受信コイル支持ケース61は、ボア21の内側に位置しているが、オペレータ7は、磁場発生装置2の前面に設けられたボタン2Aを押すことによって、受信コイル支持ケース61をボア21の外側に搬出することができる(図3および図4参照)。
【0017】
図3は、受信コイル支持ケース61をボア21の外側に搬出したときのMRI装置100の斜視図である。図4は、図3に示すMRI装置100を示し、図4(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図4(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0018】
ガイドレール62は、受信コイル支持ケース61をボア21の外側に搬出するための補助レール7aを備えている。オペレータ7がボタン2Aを押すと、受信コイル支持ケース61はガイドレール62に沿って前方に移動し、更に、補助レール7aによって、ボア21の外側に搬出することができる。
【0019】
受信コイル支持ケース61は、複数の受信コイル51〜5zのうちの任意の1個の受信コイルを収容できるスペースを有している。したがって、オペレータ7は、複数の受信コイル51〜5zの中から選択した受信コイルを、受信コイル支持ケース61に設置することができる(図5および図6参照)。
【0020】
図5は、受信コイル支持ケース61に受信コイルが設置された状態のMRI装置100の斜視図である。図6は、図5に示すMRI装置100を示し、図6(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図6(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0021】
ここでは、オペレータ7は、複数の受信コイル51〜5zの中から受信コイル51を選択したとする。オペレータ7は、選択した受信コイル51を受信コイル支持ケース61に設置する。尚、受信コイル支持ケース61は、受信コイルを着脱自在に設置できるように構成されている。したがって、オペレータ7は、誤って、受信コイル支持ケース61に別の受信コイルを設置しても、正しい受信コイルに容易に交換することができる。
【0022】
受信コイル支持ケース61はボア21の外側に搬出されているので、オペレータ7は、受信コイル51を受信コイル支持ケース61に容易に設置することができる。受信コイル51を設置した後、オペレータ7はボタン2Aを押す。オペレータ7がボタン2Aを押すと、受信コイル支持ケース61は、ガイドレール62に沿って後方に移動する。したがって、受信コイル支持ケース61は、ボア21の内側に搬入され、元の位置に戻る(図7および図8参照)。
【0023】
図7は、受信コイル支持ケース61が元の位置に戻ったときのMRI装置100の斜視図である。図8は、図7に示すMRI装置100を示し、図8(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図8(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0024】
受信コイル支持ケース61がボア21の内側に搬入されると、受信コイル支持ケース61は、磁場中心MCの真上であって、ボア21の内壁の上面22aに近い元の位置に戻る。したがって、受信コイル51を、磁場中心MCの真上であって、ボア21の内壁の上面22aの近くに取り付けることができる。
【0025】
オペレータ7は、受信コイル51を取り付けた後、被検体をクレードル4に寝かせ、ボア21内に搬入する(図9および図10参照)。
【0026】
図9は、被検体8がボア21内に搬入された状態のMRI装置100の斜視図である。図10は、図9に示すMRI装置100を示し、図10(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図10(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0027】
図9および図10では、被検体8の撮影部位が頭部8aの場合の例が示されている。この場合、被検体8は、頭部8aが磁場中心MCに位置するように搬入される。したがって、頭部8aを受信コイル51の近くに位置決めすることができる。被検体8を搬入した後、被検体8をスキャンする。頭部8aは受信コイル51の近くに位置決めされているので、高品質な画像を得ることができる。被検体8のスキャンを終了したら、被検体8をボア21から搬出し、次の被検体を撮影する準備をする。
【0028】
オペレータ7は、複数の受信コイル51〜5z(図1参照)の中から、次の被検体の撮影に使用する受信コイルを選択する。次の被検体の撮影でも受信コイル51を使用する場合、受信コイル51は既に受信コイル支持ケース61に設置されているので、オペレータ7は、次の被検体をクレードル4に寝かせてボア21内に搬送し、スキャンを行う。
【0029】
一方、オペレータ7が、受信コイル51とは別の受信コイルを選択した場合、オペレータ7は、受信コイル支持ケース61に設置した受信コイル51を、新たに選択した別の受信コイルに交換する(図11参照)。
【0030】
図11は、受信コイル支持ケース61に設置した受信コイル51を、新たに選択した別の受信コイルに交換するときの説明図である。
【0031】
オペレータ7がボタン2Aを押すと、受信コイル支持ケース61がガイドレール62に沿って移動し、受信コイル51が、ボア21の外側に搬出される。したがって、オペレータ7は、受信コイル51を受信コイル支持ケース61から容易に取り外すことができる。オペレータ7は、受信コイル51を取り外した後、別の受信コイル(例えば、受信コイル52)を、受信コイル支持ケース61に設置する。別の受信コイルを設置した後、オペレータ7はボタン2Aを押す。オペレータ7がボタン2Aを押すと、受信コイル支持ケース61は再びボア21の内側に移動するので、別の受信コイルを、ボア21の内側に搬入することができる。このようにして受信コイルを交換することができる。受信コイルを交換した後、オペレータ7は、次の被検体をクレードル4に寝かせてボア21に搬入し、スキャンを行う。スキャンが終了したら、必要に応じて受信コイルを交換し、次のスキャンが行われる。
【0032】
第1の実施形態では、受信コイル取付手段6によって、各受信コイル51〜5zを、ボア21の内壁の上面21側に着脱自在に取り付けることができる。したがって、受信コイル51〜5zの中から各撮影に適した受信コイルを選択して撮影することができ、また、受信コイルの交換も容易に行うことができる。
【0033】
また、第1の実施形態では、受信コイル支持ケース61をボア21の外側に搬出させることができる。したがって、オペレータ7は、受信コイルの交換を容易に行うことができる。
【0034】
尚、第1の実施形態では、受信コイル取付手段6は、受信コイル支持ケース61をボア21の外側、内側に自在に移動させることができるように構成されているが、更に、受信コイル支持ケース61を下方に移動させることができるように構成してもよい(図12参照)。
【0035】
図12は、受信コイル取付手段6に、受信コイル支持ケース61を下方に移動させるための移動機構63を備えたときの一例を示す図である。
【0036】
図12(a)は、受信コイル支持ケース61を下方に移動させる前の図であり、図12(b)は、受信コイル支持ケース61を下方に移動させた後の図である。
【0037】
受信コイル支持ケース61を下方に移動させることにより、受信コイル51を、Δyだけ被検体8に近づけることができる。したがって、被検体8の体格に合わせて、受信コイル51をできるだけ被検体8に近づけることができるので、更に高品質なMR画像を取得することが可能となる。
【0038】
尚、第1の実施形態では、受信コイル取付手段6は、ボア21の内壁の上面21に設けられているが、受信コイル取付手段6を、ボア21の内壁の側面23など、上面21とは異なる別の面に取り付けてもよい。
【0039】
また、第1の実施形態では、受信コイル支持ケース61は、1個の受信コイルを支えるスペースを有しているが、複数個の受信コイルを支えるスペースを有していてもよい。
【0040】
(2)第2の実施形態
第1の実施形態では、受信コイル取付手段6は、ボア21の内壁に設けられているが、第2の実施形態では、受信コイル取付手段6を磁場発生装置2に内蔵した一例を説明する。
【0041】
図13は、第2の実施形態におけるMRI装置200の斜視図である。図14は、図13に示すMRI装置200を示し、図14(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図14(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0042】
第2の実施形態のMRI装置200では、受信コイル取付手段6は、ボア21の内壁の上面22aの裏側に内蔵されている。受信コイル支持ケース61は、磁場中心MCの真上に位置している。また、磁場発生装置2の前面には、受信コイル取付手段6の受信コイル支持ケース61を磁場発生装置2の外側に搬出することができるようにするための開閉扉23が設けられている。オペレータ7がボタン2Aを押すと、開閉扉23が開き、受信コイル支持ケース61がガイドレール62に沿って移動し、磁場発生装置2の外側に搬出される(図15および図16参照)。
【0043】
図15は、受信コイル支持ケース61が磁場発生装置2の外側に搬出されたときのMRI装置200の斜視図である。図16は、図15に示すMRI装置200を示し、図16(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図16(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0044】
オペレータ7がボタン2Aを押すことにより、開閉扉23が開き、受信コイル支持ケース61が磁場発生装置2の外側に搬出される。したがって、オペレータ7は、複数の受信コイル51〜5zの中から選択した受信コイルを、受信コイル支持ケース61に容易に設置することができる(図17参照)。
【0045】
図17は、受信コイル支持ケース61に受信コイルが設置された状態のMRI装置200の斜視図である。
【0046】
ここでは、オペレータ7は、複数の受信コイル51〜5zの中から受信コイル51を選択したとする。オペレータ7は、選択した受信コイル51を受信コイル支持ケース61に設置する。尚、受信コイル支持ケース61は、受信コイルを着脱自在に設置できるように構成されている。したがって、オペレータ7は、誤って、受信コイル支持ケース61に別の受信コイルを設置しても、正しい受信コイルに容易に交換することができる。
【0047】
受信コイル支持ケース61はボア21の外側に搬出されているので、オペレータ7は、受信コイル51を受信コイル支持ケース61に容易に設置することができる。受信コイル51を設置した後、オペレータ7はボタン2Aを押す。オペレータ7がボタン2Aを押すと、受信コイル支持ケース61は、ガイドレール62に沿って後方に移動する。したがって、受信コイル支持ケース61は、ボア21の内壁の裏側に搬入され、元の位置に戻る(図18および図19参照)。
【0048】
図18は、受信コイル支持ケース61が元の位置に戻ったときのMRI装置200の斜視図である。図19は、図18に示すMRI装置200を示し、図19(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図19(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0049】
受信コイル支持ケース61が磁場発生装置2の内壁の裏側に搬入されると、受信コイル支持ケース61は、磁場中心MCの真上に戻る。したがって、受信コイル51を、磁場中心MCの近くに取り付けることができ、高品質な画像を得ることができる。また、受信コイルを磁場発生装置2に着脱自在に内蔵することができるので、受信コイルを容易に交換することができる。
【0050】
(3)第3の実施形態
第2の実施形態では、磁場発生装置2のボア21の内壁の上面22aの裏側に受信コイル取付手段6が設けられているが、第3の実施形態では、磁場発生装置2のボア21の内壁の下面22bの裏側に受信コイル取付手段が設けられている例について説明する。
【0051】
図20は、第3の実施形態におけるMRI装置300の斜視図である。図21は、図20に示すMRI装置300を示し、図21(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図21(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0052】
MRI装置300は、磁場発生装置2、テーブル3、クレードル4などを有している。
【0053】
磁場発生装置2には、受信コイル取付手段60が内蔵されている。受信コイル取付手段60は、磁場発生装置2のボア21の内壁の下面22bの裏側に設けられている。受信コイル取付手段60は、受信コイルを支える受信コイル支持ケース601と、受信コイル支持ケース601を移動させるためのガイドレール602とを有しており、受信コイル支持ケース601は、磁場中心MCの真下に位置している。
【0054】
第3の実施形態では、複数の受信コイル501〜50zが用意されている。受信コイル支持ケース601は、複数の受信コイル501〜50zのうちの任意の1個の受信コイルを支えることができるスペースを有している。したがって、オペレータは、複数の受信コイル501〜50zの中から選択した1個の受信コイルを、受信コイル支持ケース601に設置することができる。以下に、オペレータ7が、受信コイルを受信コイル支持ケース601に設置する手順について説明する。
【0055】
第3の実施形態では、テーブル3は、磁場発生装置2から取り外すことができるように構成されている(図22参照)。
【0056】
図22は、テーブル3が磁場発生装置2から取り外された状態のMRI装置300を示す図である。
【0057】
テーブル3は、磁場発生装置2の前面に着脱自在に連結可能に構成されている。オペレータ7がテーブル3の手すり3aを握ってテーブル3を引っ張ると、テーブル3を磁場発生装置2から取り外すことができる。磁場発生装置2は、テーブル3が連結される部分に、受信コイル支持ケース601を磁場発生装置2の外側に搬出することができるようにするための開閉扉24が設けられている。オペレータ7がボタン2Aを押すと、開閉扉24が開き、受信コイル支持ケース601がガイドレール602に沿って移動し、磁場発生装置2の外側に搬出される(図23参照)。
【0058】
図23は、受信コイル支持ケース601が磁場発生装置2の外側に搬出されたときのMRI装置300の斜視図である。
【0059】
オペレータ7がボタン2Aを押すことにより、開閉扉24が開き、受信コイル支持ケース601が磁場発生装置2の外側に搬出される。したがって、オペレータ7は、複数の受信コイル501〜50zの中から選択した受信コイルを、受信コイル支持ケース61に容易に設置することができる(図24参照)。
【0060】
図24は、受信コイル支持ケース601に受信コイルが設置された状態のMRI装置300の斜視図である。
【0061】
ここでは、オペレータ7は、複数の受信コイル501〜50zの中から受信コイル501を選択したとする。オペレータ7は、選択した受信コイル501を受信コイル支持ケース601に設置する。尚、受信コイル支持ケース601は、受信コイルを着脱自在に設置できるように構成されている。したがって、オペレータ7は、誤って、受信コイル支持ケース601に別の受信コイルを設置しても、正しい受信コイルに容易に交換することができる。
【0062】
受信コイル支持ケース601はボア21の外側に搬出されているので、オペレータ7は、受信コイル501を受信コイル支持ケース601に容易に設置することができる。受信コイル501を設置した後、オペレータ7はボタン2Aを押す。オペレータ7がボタン2Aを押すと、受信コイル支持ケース601は、ガイドレール602に沿って後方に移動する。したがって、受信コイル支持ケース601は、ボア21の内壁の裏側に搬入され、元の位置に戻る(図25および図26参照)。
【0063】
図25は、受信コイル支持ケース601が元の位置に戻ったときのMRI装置300の斜視図である。図26は、図25に示すMRI装置300を示し、図26(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図26(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0064】
受信コイル支持ケース601が磁場発生装置2の内壁の裏側に搬入されると、開閉扉24が閉じる。したがって、受信コイル501を磁場発生装置2に内蔵することができる。受信コイル支持ケース601は磁場中心MCの真下に戻るので、受信コイル501を、磁場中心MCの近くに取り付けることができ、高品質な画像を得ることができる。また、受信コイルを磁場発生装置2に着脱自在に内蔵することができるので、受信コイルを容易に交換することができる。
【0065】
オペレータ7は、受信コイル501を磁場発生装置2に取り付けた後、テーブル3を磁場発生装置2に連結する(図27参照)。
【0066】
図27は、テーブル3を磁場発生装置2に連結した後のMRI装置300を示す図である。
【0067】
オペレータ7は、テーブル3の手すり3aを握ってテーブル3を磁場発生装置2に向けて押し、テーブル3を磁場発生装置2に連結する。その後、オペレータ7は、被検体をクレードル4に寝かせ、ボア21に搬送し、撮影を行う。
【0068】
このように、受信コイル取付手段60をボア21の内壁の下面22bの裏側に設け、受信コイルをボア21の内壁の下面22bの裏側に着脱自在に内蔵できるように構成してもよい。
【0069】
(4)第4の実施形態
図28は、第4の実施形態におけるMRI装置400の斜視図である。図29は、図28に示すMRI装置400を示し、図29(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図29(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0070】
MRI装置400は、磁場発生装置2、テーブル3および31、クレードル4などを有している。
【0071】
テーブル3は、磁場発生装置2の前方に配置されており、もう一方のテーブル31は、磁場発生装置2の後方に配置されている。
【0072】
磁場発生装置2は、被検体が収容されるボア21を有しており、超伝導コイル、勾配コイル、送信コイル(図示せず)が内蔵されている。また、磁場発生装置2は、クレードル4を支持するクレードル支持部材25を有している。クレードル支持部材25は、テーブル3とテーブル31との間に挟まれている。クレードル4は、テーブル3、クレードル支持部材25、およびテーブル31を移動することができる。
【0073】
クレードル支持部材25は、受信コイルが装入される受信コイル装入部26を有しており、受信コイル装入部26は、磁場中心MCの真下に位置している(図29(b)参照)。第4の実施形態では、複数の受信コイル501〜50zが用意されており、受信コイル装入部26は、複数の受信コイル501〜50zのうちの任意の1個の受信コイルを装入することができるスペースを有している。したがって、オペレータ7は、複数の受信コイル501〜50zの中から選択した1個の受信コイルを、受信コイル装入部26に装入することができる。以下に、オペレータ7が、受信コイルを受信コイル装入部26に装入する手順について説明する。
【0074】
クレードル支持部材25は、ボア21の外側に引き出すことができるように構成されている(図30および図31参照)。
【0075】
図30は、クレードル支持部材25がボア21の外側に引き出された状態のMRI装置400の斜視図である。図31は、図30に示すMRI装置400を示し、図31(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図31(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0076】
テーブル31は、クレードル支持部材25に連結されており、磁場発生装置2は、クレードル支持部材25を摺動させるための摺動面27(図31参照)を有している。したがって、オペレータ7が、テーブル31の手すり31aを握ってテーブル31を引っ張ると、テーブル31に連結されているクレードル支持部材25が摺動面27を摺動し、ボア21の外側に引き出される。オペレータ7がテーブル31を引っ張り続けることにより、受信コイル装入部26の開口26aがボア21の外側に現れる。したがって、オペレータ7は、複数の受信コイル501〜50zの中から選択した受信コイルを、受信コイル装入部26に装入することができる(図32および図33参照)。
【0077】
図32は、オペレータ7が受信コイルを受信コイル装入部26に装入している途中のMRI装置400の斜視図、図33は、受信コイルを受信コイル装入部26に装入し終わったときのMRI装置400の斜視図である。
【0078】
ここでは、オペレータ7は、複数の受信コイル501〜50zの中から受信コイル501を選択したとする。オペレータ7は、選択した受信コイル501を受信コイル装入部26に差し込み、受信コイル装入部26の奥まで押し込む。オペレータ7が受信コイル501を押し込むことによって、受信コイル501を受信コイル装入部26に装入することができる。尚、受信コイル装入部26は、受信コイルを着脱自在に装入することができるように構成されている。したがって、オペレータ7が、誤って、受信コイル装入部26に別の受信コイルを装入しても、正しい受信コイルに容易に交換することができる。
【0079】
オペレータ7は、受信コイル装入部26に受信コイル501を装入した後、クレードル支持部材25を再びボア21の内側に戻す(図34および図35)。
【0080】
図34は、クレードル支持部材25をボア21の内側に戻したときのMRI装置400の斜視図である。図35は、図34に示すMRI装置400を示し、図35(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図35(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0081】
オペレータ7がテーブル31を押すと、クレードル支持部材25は摺動面27(図31参照)を摺動し、ボア21の内側に戻る。したがって、受信コイル501を、磁場中心MCの真下に取り付けることができる。受信コイル501を取り付けた後、オペレータ7は、被検体をクレードル4に寝かせてボア21に搬入し、スキャンを行う。受信コイル501は、磁場中心MCの真下に位置決めされているので、高品質な画像を得ることができる。スキャンが終了したら、次の被検体を撮影する準備をする。オペレータ7は、複数の受信コイル501〜50z(図1参照)の中から、次の被検体の撮影に使用する受信コイルを選択する。次の被検体の撮影でも受信コイル501を使用する場合、受信コイル501は既に受信コイル装入部26に装入されているので、オペレータ7は、次の被検体をクレードル4に寝かせてボア21内に搬送し、スキャンを行う。
【0082】
一方、オペレータ7が、受信コイル501とは別の受信コイルを選択した場合、オペレータ7は、受信コイル装入部26に装入した受信コイル501を、新たに選択した別の受信コイルに交換する。受信コイルを交換する場合、オペレータ7は、テーブル31を引っ張って、受信コイル装入部26をボア21の外側に出し、受信コイル装入部26から受信コイル501を取り外し、別の受信コイルを装入する。その後、テーブル31を元の位置に戻すことにより、別の受信コイルを磁場中心MCの真下に取り付けることができる。受信コイルを交換した後、オペレータ7は、次の被検体をクレードル4に寝かせてボア21に搬入し、スキャンを行う。スキャンが終了したら、必要に応じて受信コイルを交換し、次のスキャンが行われる。
【0083】
第4の実施形態では、クレードル支持部材25に受信コイル装入部26を設けることにより、受信コイルを磁場発生装置2に着脱自在に内蔵することができるようにしている。したがって、受信コイル501〜50zの中から各撮影に適した受信コイルを選択して撮影することができ、また、受信コイルの交換も容易に行うことができる。
また、受信コイルは、磁場中心MCの真下に位置決めされるので、高品質な画像を得ることができる。
【0084】
(5)第5の実施形態
図36は、第5の実施形態のMRI装置500の斜視図である。図37は、図36のMRI装置500を示し、図36(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図36(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0085】
第5の実施形態のMRI装置500は、第4の実施形態のMRI装置400と同様に、クレードル支持部材25を有している。したがって、受信コイル501〜50zの中から選択された受信コイルを、磁場中心MCの真下に取り付けることができる。しかし、第5の実施形態では、磁場中心MCの真下だけでなく、磁場中心MCの真上にも受信コイルを取り付けることができるように、受信コイルを着脱自在に収容する受信コイル収容部材28を有している。以下に、受信コイル収容部材28について説明する。
【0086】
受信コイル収容部材28は、クレードル支持部材25の上部に設けられている。受信コイル収容部材28とクレードル支持部材25との間には、受信コイル収容部材28をクレードル支持部材25から所定の距離Dだけ離れた上部に保持するための保持アーム30が備えられている。
【0087】
受信コイル収容部材28は、受信コイルが装入される受信コイル装入部29を有しており、受信コイル装入部29は磁場中心MCの真上に位置している。第5の実施形態では、受信コイル501〜50zの他に、受信コイル51〜5zが用意されている。受信コイル装入部29は、複数の受信コイル51〜5zのうちの任意の1個の受信コイルを装入することができるスペースを有している。したがって、オペレータ7は、複数の受信コイル51〜5zの中から選択した1個の受信コイルを、受信コイル装入部29に装入することができる。以下に、オペレータ7が、受信コイルを受信コイル装入部29に装入する手順について説明する。
【0088】
オペレータ7は、先ず、クレードル支持部材25および受信コイル収容部材28をボア21の外側に引き出す(図38および図39参照)。
【0089】
図38は、クレードル支持部材25および受信コイル収容部材28がボア21の外側に引き出された状態のMRI装置500の斜視図である。図39は、図38に示すMRI装置500を示し、図39(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図39(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0090】
テーブル31は、クレードル支持部材25に連結されており、受信コイル収容部材28は、保持アーム30によってクレードル支持部材25に固定されている。したがって、オペレータ7が、テーブル31の手すり31aを握ってテーブル31を引っ張ると、テーブル31に連結されているクレードル支持部材25がボア21の外側に引き出されるとともに、受信コイル収容部材28もボア21の外側に引き出される。オペレータ7がテーブル31を引っ張り続けることにより、クレードル支持部材25の受信コイル装入部26の開口26aと、受信コイル収容部材28の受信コイル装入部29の開口29aが、ボア21の外側に現れる。したがって、オペレータ7は、受信コイル装入部26および29に受信コイルを装入することができる(図40参照)。
【0091】
図40は、受信コイルが装入されたMRI装置500の斜視図である。
図40では、クレードル支持部材25には受信コイル501が装入されており、受信コイル収容部材28には受信コイル51が装入されている。オペレータ7は、受信コイル51および501を装入した後、テーブル31を押し、クレードル支持部材25および受信コイル収容部材28を再びボア21の内側に戻す(図41および図42参照)。
【0092】
図41は、クレードル支持部材25および受信コイル収容部材28がボア21の内側に戻ったときのMRI装置500の斜視図である。図42は、図41に示すMRI装置500を示し、図42(a)は、磁場発生装置2を透視して見たときの上面図、図42(b)は、磁場発生装置2を透視して見たときの側面図である。
【0093】
オペレータ7がテーブル31を押すと、クレードル支持部材25および受信コイル収容部材28はボア21の内側に戻る。したがって、受信コイル501は、磁場中心MCの真下に取り付けられ、一方、受信コイル51は、磁場中心MCの真上に取り付けられる。受信コイル51および501を取り付けた後、オペレータ7は、被検体をクレードル4に寝かせてボア21に搬入し、スキャンが行われる。
【0094】
第5の実施形態では、受信コイル収容部材28に受信コイル装入部29を設けることにより、受信コイルを磁場発生装置2に着脱自在に内蔵することができるようにしている。したがって、受信コイル51〜5zの中から各撮影に適した受信コイルを選択して撮影することができ、また、受信コイルの交換も容易に行うことができる。
【0095】
また、第5の実施形態では、2つの受信コイル収容部26および29を備え、受信コイルを磁場中心MCの上下に位置決めできるようにしている。したがって、AP方向(前後方向)に関して、更に高品質な画像を得ることが可能となる。
【0096】
(6)第6の実施形態
図43は、第6の実施形態のMRI装置600を示す斜視図である。図44は、図43のMRI装置600を示し、図44(a)は、正面図、図44(b)は、側面図、図44(c)は、磁場発生装置2の上部本体202を透視して見たときのMRI装置600の上面図である。
【0097】
MRI装置600は、オープン型のMRI装置である。MRI装置600は、磁場発生装置200、テーブル3、クレードル4などを有している。
【0098】
磁場発生装置200は、下部本体201と、上部本体202と、支柱203とを有している。支柱203は、下部本体201と上部本体202とを連結する。また、下部本体201と上部本体202との間には、被検体が収容される収容空間204が形成されている。
【0099】
収容空間204の上側の内壁(上部本体202の内壁)202aには、受信コイル取付手段60が設けられている。受信コイル取付手段60は、第3の実施形態のMRI装置300が有する受信コイル取付手段60と同一構造である。受信コイル取付手段60によって、受信コイルを収容空間204の内側に着脱自在に取り付けることができる。このように、本発明は、オーブン型のMRI装置にも適用することができる。
【0100】
また、受信コイル取付手段60を、上部本体202に内蔵してもよく、下部本体201に内蔵してもよい。
【符号の説明】
【0101】
2 磁場発生装置
3、31 テーブル
4 クレードル
6、60 受信コイル取付手段
21 ボア
23、24 開閉扉
25 クレードル支持部材
26、29 受信コイル装入部
27 摺動面
28 受信コイル収容部材
30 保持アーム
61、601 受信コイル支持ケース
62、602 ガイドレール
63 移動機構
100、200、300、400、500、600 MRI装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体が収容される収容空間を有する磁場発生装置と、
前記収容空間の内壁に設けられ、受信コイルを前記収容空間の内側に着脱自在に取り付ける受信コイル取付手段と、
を有する磁気共鳴イメージング装置。
【請求項2】
前記受信コイル取付手段は、
前記受信コイルを着脱自在に支持する受信コイル支持部と、
前記受信コイル支持部を前記収容空間の内側から外側に搬出するためのガイドレールと、
を有する、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項3】
前記受信器コイル取付手段は、
前記受信コイル支持部を下方に移動させるための移動機構を有する、請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項4】
被検体が収容される収容空間を有する磁場発生装置を備えた磁気共鳴イメージング装置であって、
前記磁場発生装置は、受信コイルを着脱自在に内蔵することができるように構成されている、磁気共鳴イメージング装置。
【請求項5】
前記受信コイルを前磁場発生装置に着脱自在に内蔵する受信コイル取付手段を有する、請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項6】
前記受信コイル取付手段は、
前記収容空間の内壁の裏側に設けられている、請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項7】
前記受信コイル取付手段は、
前記受信コイルを着脱自在に支持する受信コイル支持部と、
前記受信コイル支持部を前記磁場発生装置の内側から外側に搬出するためのガイドレールと、
を有する、請求項5又は6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項8】
前記磁場発生装置の所定の部分に着脱自在に連結可能なテーブルを有し、
前記受信コイル支持部は、前記磁場発生装置の前記所定の部分から搬出される、請求項7に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項9】
前記磁場発生装置は、
被検体を前記収容空間に搬送するためのクレードルと、
前記クレードルを支持するクレードル支持部材と、
を有し、
前記クレードル支持部材は、前記受信コイルが装入される受信コイル装入部を有する、請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項10】
前記磁場発生装置は、
前記受信クレードル支持部材を摺動させるための摺動面を有する、請求項9に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項11】
受信コイルを着脱自在に収容する受信コイル収容部材と、
前記受信コイル収容部材を前記クレードル支持部材の上部に保持するための保持部材と、
を有する、請求項9又は10に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項12】
前記磁気共鳴イメージング装置は、トンネル型、又はオープン型である、請求項1〜11のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図21】
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【図29】
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【図31】
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【図37】
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【図39】
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【図43】
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【図44】
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【図20】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図30】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図38】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【公開番号】特開2011−206230(P2011−206230A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76482(P2010−76482)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(300019238)ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー (1,125)
【Fターム(参考)】