説明

移動局の加入者への警告通知の方法及び装置

ロケーションサーバ(120)は、警告領域(220)内にいる加入者を特定するための要求を受信し、通知/警告が警告アプリケーション(210)から加入者に送出されるようにする。ロケーションサーバは、警告領域に位置する加入者を見つけるためにデータベース(130)の探索を実行することにより場所データを抽出する。データベース中の場所データの品質は、移動局(MS)がネットワーク(100)と通信している時にネットワークイベントにおいてコアネットワーク(140)が受動場所データをロケーションサーバに送出する頻度に依存する。ロケーションサーバは、コアネットワーク及び無線アクセスネットワーク(150)を再設定し、必要に応じて情報を送出する。本発明の利点は、モバイルネットワークに過度に負荷をかけずに柔軟性のある方法で特定の領域に現在位置している加入者を認識することが必要となるサービスを提供できることである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加入者への通知に関し、特に、移動局の加入者への警告通知の方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
個人に警告及び/又は通知する必要がある機会は種々存在する。所定の状況においては、特定の地理的領域にいる個人にのみ通知できることが好ましい。警告は、森林火災に対する警告、交通案内、広告等であってもよいが、ジオフェンシング(geo-fencing)及び地域的監視にも有用である。
【0003】
移動通信システム及び移動端末は、そのような通知に使用されるシステムの一例である。
【0004】
汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM)規格において、ショートメッセージサービス(SMS)セルブロードキャストと呼ばれるサービスが定義されている。このサービスによれば、情報提供者は、ある特定の地理的領域内のGSMユーザにメッセージを同報通信することができる(GSM Technical Specification (TS) 03.02を参照)。SMSセルブロードキャストメッセージが同報通信される地理的領域は、メッセージ毎に規定され、1つ以上のセル又は公衆移動通信網(PLMN)全体を含めることができる。SMSセルブロードキャストメッセージは、情報提供者により指定された頻度及び期間で、規定された地理的領域の基地局トランシーバ(BTS)により周期的に同報通信される。
【0005】
セルブロードキャストは、特定の場所において重要な事項を、特定のモバイルオペレータのセルに接続された全ての加入者に、ショートメッセージサービスSMSを介して通知するのに使用される。
【0006】
セルブロードキャストの欠点は、正確度がセルの正確度に制限されることである。更に、同一の情報が全ての加入者に同報通信されることである。また、例えば一時的に有効範囲外にいるがゆえに、モバイルネットワークが特定の場所にいる加入者を認識できない場合にあっては、加入者が通知を得たか否かを追跡することができないという欠点もある。更にセルブロードキャストは、機能に関していくつかの制限を有している。
【0007】
本出願人による国際公開第WO98/08350号では、サービング移動通信交換局(MSC)の有効範囲領域内の特定の地理的領域内を移動する移動局に対して、メッセージを選択的に同報通信する方法及びシステムを開示している。メッセージは、指定された地理的領域内に位置すると判定された各移動局にショートメッセージサービス(SMS)メッセージ等を使用して送信される。メッセージの送信先となる移動局は、訪問先ロケーションレジスタ(VLR)をクエリすることにより判定される。
【0008】
国際公開第WO98/08350号の欠点は、VLRのアクセス可能な情報の正確度、例えば品質(age)が不明確なことである。
【0009】
国際公開第WO00/54524号では、ユーザが情報を受信するためのモードにおいて移動局を設定することなく、基本情報の提供者がある特定の地理的領域にいるモバイル無線ネットワークユーザに基本情報を供給することが可能なサービスについて開示している。
【0010】
サービスは、供給領域のIDを登録可能なモバイル無線ネットワークの基本情報メッセージレジスタに基本情報メッセージを登録する処理を含む。移動局から場所更新メッセージを受信すると、供給領域のIDと、場所更新メッセージに含まれる前記移動局の場所の情報とが比較される。比較結果に基づいて、基本情報メッセージを移動局に送出すべきか否かが判定され、基本情報メッセージを送出すべきと判定された場合には、基本情報メッセージが移動局に送出される。
【0011】
国際公開第WO00/54524号に係る発明の問題は、情報の送出のトリガーが移動局にあることである。従って、モバイルネットワークでは加入者の場所は場所更新情報により認識することとなるが、この方法の場合、複数の移動局が自身の場所を逐次更新する構成となっていないため、それら移動局に情報を緊急に配信することが必要な警告通知には適していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
先行技術の場合、警告通知が特定の地理的領域内の複数の加入者に適切に通信されるようにその領域に位置する移動局を効率的に見つけるための解決策を提供することができない。本発明は、上述の欠点を回避しつつ、移動局の加入者への警告通知を改善する装置及び方法を提供するという問題を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この問題は、移動局の加入者への警告通知の方法及び装置により解決される。ロケーションサーバは、警告アプリケーションから警告領域内にいる加入者を特定するための要求を受信し、少なくとも1つのネットワークノードから加入者の場所データを受信する。ロケーションサーバは、受信した加入者の場所をロケーションデータベースに格納し、受信され及び/又は格納された警告領域内に位置する加入者について場所データをチェックする。その場合、ロケーションサーバは、警告アプリケーションにそのような加入者に対する情報を通知する。
【0014】
本発明の利点は、モバイルネットワークに過度に負荷をかけずに柔軟性のある方法で特定の領域に現在位置している加入者を認識するサービスを提供できることである。
【0015】
本発明の目的は、移動局の加入者への警告通知のために、特定の地理的領域に位置する移動局を効率的に見つける方法及び装置を提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、従来技術に係る空間トリガシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明に係る警告システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明に係るロケーションサーバを示すブロック図である。
【図4a】図4aは、ロケーションサーバと警告システムの他のネットワーク要素間の信号とを示すブロック図である。
【図4b】図4bは、図4aのロケーションサーバにおける処理方法を示すフローチャートである。
【図5a】図5aは、図4のロケーションサーバの一実施形態を更に詳細に示すブロック図である。
【図5b】図5bは、図5aの場合のロケーションサーバにおける処理方法を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明に係るロケーションサーバの別の実施形態を示す信号線図である。
【図7a】図7aは、図4のロケーションサーバの一実施形態を更に詳細に示すブロック図である。
【図7b】図7bは、図7aの場合のロケーションサーバにおける処理方法を更に詳細に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、従来技術に係る空間トリガシステムの概略構成を示すブロック図である。
【0018】
空間トリガによって有効になるサービスは、加入者の移動方法に依存するサービスである。いくつかの例は以下の通りである:
・加入者が領域に入った時にサービスを通知する。
【0019】
・加入者が領域から出た時にサービスを通知する。
【0020】
・2人の加入者が互いに近づいた時にサービスを通知する。
【0021】
位置依存/トリガアプリケーション110は、特定の加入者が領域に入る/領域から出る時又は別の特定の加入者に近づいた時にロケーションサーバ120(OMA及びGMLC(Gateway Mobile Location Centre)に基づく用語であるロケーションサーバLSは、3GPPにより使用される用語である)に対して情報の取得を要求する。
【0022】
OMAにより規格化されたMLP(Mobile Location Protocol)は、トリガアプリケーション110とロケーションサーバ120との間のアプリケーションインタフェース115として使用される。
【0023】
ロケーションサーバは、スタンドアロンであるか又はLSと同一の場所に位置するロケーションデータベースDB130を、モバイルネットワークの他のノードから受信した加入者の場所データに基づいて更新する機能を有する。更にロケーションサーバは、種々の基準をチェックし、1つの基準が満たされる場合にトリガアプリケーションに通知する機能を有する。DB130における場所データの品質は、加入者の場所データの更新頻度に依存する。
【0024】
移動局MS160が無線アクセスネットワークRAN150により管理されるセル170を介してモバイルネット100と通信する場合、コアネットワークCN140ではロケーションサーバに受動(passive)データを送出する。この場合の例として、加入者によるSMSの送出、発呼、場所領域の更新及び周期的な場所データの更新等のネットワークイベントが挙げられる。受動データは、MSに関する情報及び場所情報を含む。
【0025】
図2は、本発明に係る警告システムの概略構成を示すブロック図である。
【0026】
警告アプリケーション210は、MLPを使用することによりロケーションサーバ120に対して領域220内にいる加入者についての情報を要求する。通知/警告が、アプリケーションにより加入者に送出される。警告アプリケーション及びロケーションサーバ/ロケーションデータベースでは地理的領域について種々の表現を使用するものとし、警告アプリケーションから要求される領域及びロケーションサーバ/ロケーションデータベースにより識別される領域は厳密に一致している必要はない。アプリケーションは、SMS212、MMS214、音声216又は他の方法により顧客の要望に従って加入者に通知を行う。
【0027】
ロケーションサーバは、最初に警告領域220に位置する全ての加入者についてDB内を検索する。更にロケーションサーバは、モバイルネットワークの他のノードから受信される加入者についての場所データによりDBを更新する。DB中の場所データの品質は、更新頻度に依存する。また、ロケーションサーバは、以下に説明する最適化された信号フローを管理する。
【0028】
CN140は、MSがモバイルネット100と通信している時にロケーションサーバに受動データを送出する。この場合の例として、加入者によるSMSの送出、発呼、場所領域の更新及び周期的な場所データの更新等のネットワークイベントが挙げられる。受動データは、MSのID及び場所情報を含む。
【0029】
問題に対する解決策は、必要に応じて情報を送出するようにCN及びRANを再設定することであり、またモバイルネットワークから可能な限り迅速に場所情報を抽出することである。
【0030】
図3は、プロセッサ360及びメモリ370を有する本発明に係るロケーションサーバ120を示すブロック図であり、メモリ370は、メモリからアクセス可能であり且つ前記プロセッサにより処理可能な命令を有する。
【0031】
ロケーションサーバは、種々の役割を有するいくつかの機能ブロックを含む。
【0032】
アプリケーションハンドラ310は、警告アプリケーション210との全ての通信を実行する。アプリケーションハンドラ310は、構文制御、復号化、認証及び許可を行う。
【0033】
ロケーションサーバLSコア320は、メッセージメディエータであり、コアネットワークCN140及びRAN150に対する全ての信号伝送を関係付ける。
【0034】
DB130は、セル構造に関する地理的情報等、提供される地理的領域の仕様及び全ての加入者に対する場所データについての記憶装置である。
【0035】
CNコンフィギュレータ330は、CNと通信して受動データフローをON/OFFする。
【0036】
イベントハンドラ340は、コアネットワーク140及び無線アクセスネットワーク150から受動データイベントを受信する。最も重要なイベントは、RANの設定に従って規則的に発生する周期的登録イベントである周期的な場所データの更新PLUイベントである。PLU時間は、数時間から1時間の範囲内で変動する。他のイベントの例は、音声通話、SMS、通常の場所データの更新、IMSI/GPRSアタッチ/デタッチ、IMSIアタッチ/デタッチ及びSSである。
【0037】
RANコンフィギュレータ350は、RANと通信してPLUタイマを再設定する。LS320は、RAN150がPLUタイマを要求することで開始され、監視期間が経過した時に元の値に戻る。LSは、新しい非常に小さいPLU値を設定し、これは、全ての場所がLSに報告されるまで使用される(一般に、10分未満)。LSは、PLUタイマを元の値に設定するRANに新しい要求を送出する。
【0038】
図4aは、ロケーションサーバ及び警告システムの他のネットワーク要素間の信号を示すブロック図である。
【0039】
受動データフローは、監視する領域が存在するまで一時停止される。警告アプリケーション210が特定の領域の全ての加入者を見つけたい場合、受動データフローは有効となり、ロケーションサーバは加入者についての場所データの収集を開始する。
【0040】
LSは、メッセージ401により、警告アプリケーションから警告領域に関する情報を含む要求を受信する。
【0041】
LSは、メッセージ402により、警告領域に属するセルを判定する。
【0042】
LSは特定のセルを提供するCNに対する開始要求をメッセージ403として送出する。開始要求は、オプションとして、監視される警告領域220内のセルのみに特定する機能を有する。
【0043】
開始要求により、CNは、加入者に対する受動データのロケーションサーバへの送出をメッセージ404aにより開始する。
【0044】
メッセージ404bにより、加入者についての場所データはデータベースに格納される。
【0045】
加入者ID、場所データ及び提供されたデータの品質(古さ)を含む、警告領域内の加入者に関する情報は、メッセージ404cとして警告アプリケーションに送出される。なお、正確なデータが提供される時期に関する情報を更に含んでいてもよい。
【0046】
メッセージ405a、405bにより、LSは、特定のセルに対してRANから周期的な場所データの更新(PLU)時間を取り出す。PLU時間は時間(hour)単位である。
【0047】
LSは、新しい短いPLU時間を、メッセージ406として、選択したセルにRANを介して設定する。値は分単位である。
【0048】
LSは、選択されたセルに位置する全ての加入者に対する受動データを、メッセージ407aとして数分以内に受信する。
【0049】
加入者についての場所データはメッセージ407bとしてデータベースに格納される。
【0050】
加入者ID、場所データ及び時間を含む、警告領域内にいる加入者に関する情報が、メッセージ407cとして警告アプリケーションに送出される。これは、全ての加入者の位置が特定されるまで行なわれる。
【0051】
LSは、選択されたセルに元のPLU値を、メッセージ408として設定する。
【0052】
メッセージ409において、LSは、CNに停止要求を送出して、受動データの送出を停止させる。
【0053】
メッセージ404a及びメッセージ407aにおける受動データは、RANから受信されるPLUイベントにより主に生成される。セルが監視されている時間中、他のイベント(例えば、SMSの送出、IMSIのアタッチ、通話、IMSIのデタッチ)が発生する可能性がある。それらのイベントの存在は実施例に依存するが、それらのイベントを含める利点は小さい。
【0054】
図4bは、図4aのロケーションサーバにおける処理方法を示すフローチャートである。
【0055】
処理方法は、ステップ450で開始する。
【0056】
ステップ451では、LSは、警告アプリケーションから警告領域に関する情報を含む要求を受信する。
【0057】
ステップ452では、LSは、警告領域に属するセルを判定する。
【0058】
ステップ453では、LSは、特定のセルを提供するCNに開始要求を送出する。開始要求は、オプションとして、監視される警告領域220内のセルのみに特定することができる。
【0059】
開始要求453により、CNでは、加入者に対する受動データのロケーションサーバへの送出が開始され、それらはステップ454において受信される。
【0060】
ステップ455では、加入者についての場所データがデータベースに格納される。
【0061】
ステップ456では、加入者ID、場所データ及び提供されたデータの品質(古さ)を含む、警告領域内にいる加入者に関する情報が、警告アプリケーションに送出される。なお、正確なデータが提供される時期に関する情報が更に含まれていてもよい。
【0062】
ステップ457では、LSは、特定のセルに対してRANから周期的な場所データの更新(PLU)時間を取り出す。PLU時間は時間(hour)単位である。
【0063】
ステップ458では、LSは新しい短いPLU時間を、選択されたセルにRANを介して設定する。値は分単位である。
【0064】
ステップ459では、LSは、選択されたセルに位置する全ての加入者に対する受動データを数分以内に受信する。
【0065】
ステップ460では、加入者についての場所データはデータベースに格納される。
【0066】
ステップ461では、加入者ID、場所データ及び時間を含む、警告領域内にいる加入者に関する情報が警告アプリケーションに送出される。これは、全ての加入者の位置が特定されるまで行われる。
【0067】
ステップ462では、LSは、選択されたセルに元のPLU値を設定する。
【0068】
ステップ463では、LSは、CNに停止要求を送出し、受動データの送出を停止させる。
【0069】
ステップ454及びステップ459の受動データは、RANから受信されるPLUイベントにより主に生成される。セルが監視されている期間中、他のイベント(例えば、SMSの送出、IMSIのアタッチ、通話、IMSIのデタッチ)が発生する可能性がある。それらのイベントの存在は実施例に依存するが、それらのイベントを含める利点は小さい。
【0070】
処理方法は、ステップ464で終了する。
【0071】
図5aは、図4のロケーションサーバ120の一実施形態を更に詳細に示すブロック図である。
【0072】
受動データフローは、監視する領域が検索されるまで一時停止される。警告アプリケーション210が特定の領域の全ての加入者を見つけたい場合、受動データフローは有効となり、ロケーションサーバは加入者についての場所データの収集を開始する。
【0073】
メッセージ501において、アプリケーションハンドラ310は、警告アプリケーションから警告領域に関する情報を含む要求を受信する。アプリケーションハンドラは、メッセージを復号化し、認証し且つ警告アプリケーションの許可をチェックし、要求が受け入れられることを確認する。要求は、有効であり且つ許可された場合にLSコア320に渡される。
【0074】
メッセージ502において、LSコアは、ロケーションDB130を探索することにより警告領域に属するセルを判定する。
【0075】
メッセージ503において、LSコアは、特定のセルを提供するCN360に開始要求を送出するようにCNコンフィギュレータ330に通知する。
【0076】
開始要求により、CNでは、加入者についての受動データのロケーションサーバへの送出が開始され、それらはメッセージ504aとして受信される。LSのイベントハンドラ340は、ネットワークイベント/受動場所データをCNから受信する。イベントハンドラは、データをLSコアに転送する。
【0077】
LSコアは、場所データをメッセージ504bとしてデータベースに転送し、場所データを場所推定値(緯度/経度)に変換する。
【0078】
警告領域内にいる加入者に関する情報(すなわち、識別子及び加入者データ)は、メッセージ504cとしてLSコアによりアプリケーションハンドラに送出され、アプリケーションハンドラは該情報を警告アプリケーションに転送する。該情報には、加入者ID、場所推定値及び提供されたデータの品質(古さ)が含まれる。また、正確なデータが提供される時期に関する情報が含まれていてもよい。
【0079】
メッセージ505に基づいて、LSコアは、特定のセルに対してRANから周期的な場所データの更新(PLU)時間を取り出すようにRANコンフィギュレータ350に要求する。PLU時間は、一般に時間(hour)単位である。
【0080】
LSコアは、メッセージ506として、新しい短いPLU時間を、選択されたセルにRANを介して設定するようにRANコンフィギュレータに要求する。値は、一般に分単位である。
【0081】
規定されたセル内の全ての加入者についての受動データは、数分以内に(新しいPLU時間のため)イベントハンドラに送出される。メッセージ507aにおいて、受動データを受信後、イベントハンドラはイベントデータをLSコアに転送する。
【0082】
メッセージ507bにおいて、LSコアは場所データをロケーションDBに転送し、場所データを場所推定値(緯度/経度)に変換する。
【0083】
警告領域内にいる加入者に関する情報は、LSコアによりアプリケーションハンドラ310に送出され、アプリケーションハンドラ310は、該情報を警告アプリケーションに転送する。該情報には、加入者ID、場所推定値及び提供されたデータの品質(古さ)が含まれる。正確なデータが提供される時期に関する情報が含まれていてもよい。
【0084】
LSコアは、選択されたセルにおいてPLU値を元の値に再設定するように、メッセージ508によりRANコンフィギュレータに要求する。
【0085】
LSコアは、停止要求をCNに送出するように、メッセージ509によりCNコンフィギュレータに要求する。停止要求により、CNは受動データの送出を停止する。
【0086】
メッセージ504a及びメッセージ507aの受動データは、RANから受信されるPLUイベントにより主に生成される。セルが監視されている期間中、他のイベント(例えば、SMSの送出、IMSIのアタッチ、通話、IMSIのデタッチ)が発生する可能性がある。それらのイベントの存在は実施例に依存するが、それらのイベントを含める利点は小さい。
【0087】
図5bは、図5aのロケーションサーバにおける処理方法を示すフローチャートである。
【0088】
処理方法は、ステップ550で開始する。
【0089】
ステップ551では、アプリケーションハンドラ310は、警告アプリケーションから警告領域に関する情報を含む要求を受信する。アプリケーションハンドラは、メッセージを復号化し、認証し且つ警告アプリケーションの許可をチェックし、要求が受け入れられることを確認する。要求は、有効であり且つ許可された場合にLSコア320に渡される。
【0090】
ステップ552では、LSコアは、ロケーションDB130を検索することにより警告領域に属するセルを判定する。
【0091】
ステップ553では、LSコアは、特定のセルを提供するCN360に開始要求を送出するようにCNコンフィギュレータ330に通知する。
【0092】
ステップ554では、LSはCNから加入者についての受動データを受信する。LSのイベントハンドラ340は、CNからネットワークイベント/受動場所データを受信する。イベントハンドラは、データをLSコアに転送する。
【0093】
ステップ555では、LSコアは、場所データをデータベースに転送し、該場所データを場所推定値(緯度/経度)に変換する。
【0094】
ステップ556では、警告領域内にいる加入者に関する情報(すなわち、識別子及び加入者データ)が、LSコアによりアプリケーションハンドラに送出される。アプリケーションハンドラは、当該情報を警告アプリケーションに転送する。なお、当該情報には、加入者ID、場所推定値及び提供されたデータの品質(古さ)が含まれる。また、正確なデータが提供される時期に関する情報が含まれていてもよい。
【0095】
ステップ557では、LSコアは、特定のセルに対してRANから周期的な場所データの更新(PLU)時間を取り出すようにRANコンフィギュレータ350に要求する。PLU時間は、一般に時間(hour)単位である。
【0096】
ステップ558では、LSコアは、新しい短いPLU時間を、選択されたセルにRANを介して設定するようにRANコンフィギュレータに要求する。値は、一般に分単位である。
【0097】
規定されたセル内の全ての加入者についての受動データは、数分以内に(新しいPLU時間のため)イベントハンドラにより受信される。ステップ559では、受動データを受信後、イベントハンドラがイベントデータをLSコアに転送する。
【0098】
ステップ560では、LSコアは場所データをロケーションDBに転送し、場所データを場所推定値(緯度/経度)に変換する。
【0099】
ステップ561では、警告領域内の加入者に関する情報は、LSコアによりアプリケーションハンドラ310に送出され、アプリケーションハンドラ310が、該情報を警告アプリケーションに転送する。該情報には、加入者ID、場所推定値及び提供されたデータの品質(古さ)が含まれる。また、正確なデータが提供される時期に関する情報が含まれていてもよい。
【0100】
ステップ562では、LSコアは、選択されたセルにおいてPLU値を元の値に再設定するようにRANコンフィギュレータに要求する。
【0101】
ステップ563では、LSコアは、停止要求をCNに送出するようにCNコンフィギュレータに要求する。停止要求により、CNは受動データの送出を停止する。
【0102】
処理方法は、ステップ564で終了する。
【0103】
図6は、本発明に係るロケーションサーバの別の実施形態を示す信号線図である。
【0104】
STサービスに加入する加入者は、端末とPLMNとの間で無線通信(SMSの送出、通話、ネットワークへの接続、LA更新等)がある度にロケーションデータベースDBに格納された位置データを更新する。これは、STを使用可能な加入者についての位置データが高品質を有していることを意味するとともに、加入者が他のユーザよりもネットワークに多くの負荷をかけることを意味している。しかし、加入者の一部のみがSTを使用している限り、負荷は非常に小さい。
【0105】
加入者に対する全ての受動データイベントを取得する別の例は、1つ又はいくつかのイベントのみを選択することである。これに適切な1つのイベントは、周期的な場所データの更新イベントである。このイベントは、1時間に1度といったように定期的に発生する。それは、場所データの平均的な品質が30分であることを意味する。使用される間隔が更に短くなると、CN、LS及び伝送ネットワークにかかる負荷は更に大きくなる。しかし、この別の例(適度に長いPLU時間を用いる例)の場合、アプリケーションに対する高速応答を容易にする更新済みロケーションデータベースを提供するため、最適化された解決策と組み合わせるのに非常に適している。
【0106】
本実施形態において、STを使用可能な加入者に対して有効な受動データフローは全てのイベントの種類を含む。STを使用できない全ての加入者は、PLU受動データイベントに対するネットワークイベントのみを取得する。警告アプリケーションが特定の領域の全ての加入者を見つけたい場合、受動データフローは、PLU時間を短縮することにより、関連するセル内の全ての加入者を対象とすることができる。
【0107】
全ての加入者に対する受動データは、メッセージ690として、CNからロケーションサーバに連続して送出される。LSは、データをデータベースに格納する。一般に、加入者についての場所データは、1〜8時間の間隔で更新される。
【0108】
メッセージ601において、LSは、警告アプリケーションから警告領域に関する情報を含む要求を受信する。
【0109】
メッセージ602において、LSは、警告領域と重なり合う場所にいる加入者を見つけるためにデータベースの検索を実行する。
【0110】
MSISDN、場所データ及び場所データの品質を含む応答がメッセージ603として警告アプリケーションに送出される。
【0111】
LSは、警告領域内にいる加入者についての場所データを、メッセージ603*として警告アプリケーションへ転送する処理を、この時点で開始する。
【0112】
メッセージ604において、LSは、要求された領域に属するセルを判定する。
【0113】
メッセージ605において、LSは、特定のセルに対してRANから現在の周期的な場所データの更新(PLU)時間を取り出す。PLU時間は時間(hour)単位である。
【0114】
LSは、新しい短いPLU時間を、メッセージ606として選択されたセルにRANを介して設定する。値は分単位である。
【0115】
LSは、選択されたセルに位置する全ての加入者についての受動データを、メッセージ607aとして数分以内に受信する。
【0116】
加入者についての場所データは、メッセージ607bとしてデータベースに格納される。
【0117】
加入者ID、場所データ及び時間を含む、警告領域内にいる加入者に関する情報は、メッセージ607cとして警告アプリケーションに送出される。これは、全ての加入者の位置が特定されるまで行われる。
【0118】
LSは、選択されたセルに元のPLU値をメッセージ608により設定する。
【0119】
図7aは、図4のロケーションサーバの一実施形態を更に詳細に示すブロック図である。
【0120】
本実施形態において、STを使用可能な加入者に有効な受動データフローは、全てのイベントの種類を含む。STを使用できない全ての加入者は、PLU受動データイベントに対するネットワークイベントのみを取得する。警告アプリケーションが特定の領域の全ての加入者を見つけたい場合、受動データフローは、PLU時間を短縮することにより、関連するセル内の全ての加入者を対象とすることができる。
【0121】
全ての加入者に対する受動データは、メッセージ790としてCNからLSのイベントハンドラに連続して送出される。イベントハンドラは、LSコアを介してデータをロケーションDBに転送する。
【0122】
アプリケーションハンドラは、警告アプリケーションから警告領域に関する情報を含む要求をメッセージ701として受信する。アプリケーションハンドラは、メッセージを復号化し、認証し且つ警告アプリケーションの許可をチェックし、要求が受け入れられることを確認する。要求は、有効であり且つ許可された場合にLSコアに渡される。
【0123】
LSコアは、警告領域内にいるか又は警告領域と重なり合う領域内にいる現在の全ての加入者に関する情報を、場所推定値とともにメッセージ702として要求する。応答は、アプリケーションハンドラに転送される。
【0124】
アプリケーションハンドラは、警告領域にいる全ての加入者についてのMSISDN、場所データ及び場所データの品質を含む応答を、警告アプリケーションに対してメッセージ703として送信する。
【0125】
LSコアは、全ての入力受動データのチェックをこの時点で開始し、加入者についての場所データが警告領域内にいることを示すものであるかをメッセージ703*により確認する。警告領域内の加入者に関する情報及び加入者の各場所データはアプリケーションハンドラに転送され、アプリケーションハンドラはデータを警告アプリケーションに転送する。
【0126】
LSコアは、ロケーションDBに問い合わせ、メッセージ704により要求された領域に属するセルを判定する。
【0127】
LSコアは、特定のセルに対してRANから周期的な場所データの更新(PLU)時間を取り出すように、メッセージ705によりRANコンフィギュレータに要求する。PLU時間は時間(hour)単位である。
【0128】
LSコアは、新しい短いPLU時間を、選択されたセルにRANを介して設定するようにメッセージ706によりRANコンフィギュレータに要求する。値は分単位である。
【0129】
規定されたセル内の全ての加入者についての受動データは、数分以内に(変更されたPLU時間のため)イベントハンドラに送出される。イベントハンドラは、受動データを受信後にデータをメッセージ707aによりLSコアに転送する。
【0130】
LSコアは場所データをメッセージ707bとしてロケーションDBに転送し、場所データを場所推定値(緯度/経度)に変換する。
【0131】
警告領域内にいる加入者に関する情報は、LSコアによりメッセージ707cとしてアプリケーションハンドラに送出され、アプリケーションハンドラは、該情報を警告アプリケーションに転送する。該情報には、加入者ID、場所推定値及び提供されたデータの品質(古さ)が含まれる。
【0132】
LSコアは、選択されたセルにおいてPLU値を元の値に再設定するように、メッセージ708によりRANコンフィギュレータに要求する。
【0133】
図7bは、図7aの場合のロケーションサーバにおける処理方法を更に詳細に示すフローチャートである。
【0134】
処理方法は、ステップ750で開始する。
【0135】
ステップ751では、全ての加入者についての受動データが、CNからLSのイベントハンドラに連続して送出される。イベントハンドラは、LSコアを介してデータをロケーションDBに転送する。
【0136】
ステップ752では、アプリケーションハンドラが、警告アプリケーションから警告領域に関する情報を含む要求を受信する。アプリケーションハンドラは、メッセージを復号化し、認証し且つ警告アプリケーションの許可をチェックし、要求が受け入れられることを確認する。要求は、有効であり且つ許可された場合にLSコアに渡される。
【0137】
ステップ753では、警告領域内にいるか又は警告領域と重なり合う領域内にいる現在の全ての加入者に関する情報を、場所推定値とともにデータベースに要求する。応答は、アプリケーションハンドラに転送される。
【0138】
ステップ754では、アプリケーションハンドラは、警告領域にいる全ての加入者についてのMSISDN、場所データ及び場所データの品質を含む応答を、警告アプリケーションに対して行う。
【0139】
ステップ755では、LSコアは、全ての入力受動データのチェックをこの時点で開始し、加入者についての場所データが警告領域内にいることを示すものであるかを確認する。警告領域内の加入者に関する情報及び加入者の各場所データはアプリケーションハンドラに転送され、アプリケーションハンドラはデータを警告アプリケーションに転送する。
【0140】
ステップ756では、LSコアは、ロケーションDBに問い合わせ、要求された領域に属するセルを判定する。
【0141】
ステップ757では、LSコアは、特定のセルに対してRANから周期的な場所データの更新(PLU)時間を取り出すようにRANコンフィギュレータに要求する。PLU時間は時間(hour)単位である。
【0142】
ステップ758では、LSコアは、新しい短いPLU時間を、選択されたセルにRANを介して設定するようにRANコンフィギュレータに要求する。値は分単位である。
【0143】
規定されたセル内の全ての加入者に対する受動データは、数分以内に(変更されたPLU時間のため)イベントハンドラに送出される。ステップ759では、イベントハンドラは、受動データを受信後に、データをLSコアに転送する。
【0144】
ステップ760では、LSコアは場所データをロケーションDBに転送し、該場所データを場所推定値(緯度/経度)に変換する。
【0145】
ステップ761では、警告領域内にいる加入者に関する情報は、LSコアによりアプリケーションハンドラに送出され、アプリケーションハンドラは、該情報を警告アプリケーションに転送する。該情報には、加入者ID、場所推定値及び提供されたデータの品質(古さ)が含まれる。
【0146】
ステップ762では、LSコアは、選択されたセルにおいてPLU値を元の値に再設定するようにRANコンフィギュレータに要求する。
【0147】
処理方法は、ステップ763で終了する。
【0148】
本発明の利点は、コアネットワークCN(例えば、MSC、SGSN等)、ロケーションサーバ及び伝送ネットワークに対して負荷をあまりかけずに迅速に特定の領域内の加入者の位置を特定できることにある。
【0149】
システムは、サービスの品質に関してSTが有する全ての利点、更新された加入者についての場所データと共に空間トリガを使用しており、実行時にRANにおける構成設定を変更することにより場所データの品質を向上する。
【0150】
ネットワーク負荷が高いことに関する問題は、実行時、不必要な時にCN機能をOFFにすることにより解決される。別の重要な改善点は、高い更新率が全ネットワークではなく必要なセルにおいてのみ使用されることである。
【0151】
殆どのオペレータは、ロケーションデータベースに新しい位置データを登録したいと考え、本発明により、場所データについての平均的な品質は概ね良好となる。
【0152】
空間トリガを使用する時のCNからの場所データの安定したストリームは、CNにおける負荷が高い(すなわち、容量が落ちる)ことを意味する。本発明により、CNにおける負荷は中央処理装置CPUの数分の間のわずかな負荷の増加のみに低減される。
【0153】
別の利点は、連続した空間トリガの間のCNからの一定の高いトラフィック負荷に対処するのに必要なGMLC(Gateway Mobile Location Centre)ハードウェア量が不要なことである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロケーションサーバ(120)において実行され、移動局の加入者への警告通知を行う方法であって、
警告領域内にいる加入者を特定するための要求(401、501、601、701)を警告アプリケーション(210)から受信するステップと、
前記加入者についての場所データを少なくとも1つのネットワークノード(CN140、RAN150)から受信するステップ(404a、407a、507a、690)と、
前記加入者についての場所データをチェックし、前記警告アプリケーションに対して前記警告領域(220)内にいる加入者に関する情報を通知するステップ(404c、504c、507c、603)と、
前記警告領域内にいる加入者を特定するための要求を受信する前記ステップの後、該要求(403、406、503、506、606、706)を少なくとも1つのネットワークノード(140、150)に送出することにより、前記ネットワークノード(140、150)では前記加入者についての場所データの設定を変更するステップと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記要求(403)を送出する前記ステップの前に、前記警告領域に属するセルを判定し、前記セルを提供するネットワークノードに対してのみ前記要求を送出するステップを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークノードの前記設定を変更するための前記要求は、場所データの伝送の開始要求を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つのネットワークノード(140、150)から移動局についての場所データを受信する前記ステップは、ロケーションデータベース(130)に前記移動局についての場所データを格納するステップ(404b)を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記変更された設定は、周期的な場所データの更新パラメータを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記周期的な場所データの更新パラメータは、少ない頻度から多い頻度となるように変更される(406)ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記設定を再設定する(408、409)ステップを備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記再設定するステップは、移動局の位置が十分に特定された場合に場所データの伝送を停止させる停止要求(409)を前記ネットワークノード(140、150)に送出するステップを備えることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記警告アプリケーションに通知する前記ステップ(404c)は、前記警告領域内に位置する移動局に関する更に正確な情報が提供される時期を通知するステップを更に備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記場所データは受動場所データであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記場所データは、SMSの送出、通話、場所領域更新又は周期的な場所データの更新のうちの任意のイベントによりネットワーク要素(140、150)において生成される場所データであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
プロセッサ(360)及びメモリ(370)を有する移動局の加入者への警告通知を行う装置であって、前記メモリが、前記メモリからアクセス可能であり且つ前記プロセッサにより処理可能である命令を有する装置であって、
警告領域内にいる加入者を特定するための要求(401、501、601、701)を警告アプリケーション(210)から受信するアプリケーションハンドラ(310)と、
前記加入者についての場所データ(404a、407a、507a、690)を少なくとも1つのネットワークノード(CN140、RAN150)から受信するイベントハンドラ(340)と、
前記加入者についての場所データをチェックし、前記警告領域内にいる加入者に関する情報を前記警告アプリケーションに通知するメッセージメディエータ(320)と、
要求(403、406、503、506、606、706)を少なくとも1つのネットワークノード(140、150)に送出することにより、前記ネットワークノード(140、150)において前記加入者についての場所データの設定を変更するネットワークコンフィギュレータ(330、350)と
を備えることを特徴とする装置。
【請求項13】
前記メッセージメディエータ(320)は、前記警告領域(502)に属するセルを判定し、前記セルを提供するネットワークノードに対してのみ前記要求を送出するように少なくとも1つのネットワークコンフィギュレータ(330、350)に指示することを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記ネットワークコンフィギュレータ(330)は、場所データ(503)の伝送を開始するように前記コアネットワーク(140)に指示することを特徴とする請求項12又は13に記載の装置。
【請求項15】
前記移動局についての場所データ及び/又は提供された地理的領域の仕様を格納する(404b)ロケーションデータベース(130)を備えることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記ネットワークコンフィギュレータは、前記設定の周期的な場所データの更新パラメータを変更するように構成されていることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
前記ネットワークコンフィギュレータは、前記周期的な場所データの更新パラメータ(406)を少ない頻度から多い頻度となるように変更することを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記ネットワークコンフィギュレータ(330、350)は、前記設定を再設定する(408、409)ように構成されていることを特徴とする請求項16又は17記載の装置。
【請求項19】
前記ネットワークコンフィギュレータ(330、350)は、移動局の位置が十分に特定された場合に場所データの伝送を停止させる停止要求(409)を前記ネットワークノード(140、150)に送出することにより再設定を行うことを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記アプリケーションハンドラ(310)は、前記警告領域内に位置する移動局に関する更なる正確な情報が提供される時期を、前記警告アプリケーション(404c)に通知することを特徴とする請求項12乃至19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
前記場所データは、受動場所データであることを特徴とする請求項12乃至20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
受動場所データは、SMSの送出、通話、場所領域更新又は周期的な場所データの更新のうちの任意のイベントによりネットワーク要素(140、150)において生成される場所データであることを特徴とする請求項12乃至21のいずれか1項に記載の装置。

【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図5a】
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【図6】
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【図7a】
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【図1】
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【図4b】
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【図5b】
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【図7b】
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【公表番号】特表2010−514344(P2010−514344A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−542724(P2009−542724)
【出願日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際出願番号】PCT/SE2007/051062
【国際公開番号】WO2008/079092
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】