説明

移動局

【課題】マルチキャリア伝送及びシングルキャリア伝送を組み合わせて、伝送特性の改善及び無線リソース割り当ての柔軟性の観点から最適な通信を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る移動局UEは、MIMO通信を行うように構成されており、使用する送信周波数帯域幅及びMIMO通信において利用する送信ストリーム数の少なくとも一方に基づいて、適用する無線アクセス方式を決定するように構成されている制御部を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、MIMO(Multiple Input Multiple Output)通信を行うように構成されている移動局に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(Release 8)方式の移動通信システムでは、PAPR(Peak-to-Average Power Ratio)の低減によるカバレッジの確保を重視して、シングルキャリア伝送方式(DFT-Spread OFDM方式、すなわち、(SC)-FDMA方式)が採用されている。
【0003】
一方、現在、3GPPにおいて規格化が進められている「LTE-Advanced方式」の移動通信システムでは、マルチキャリア伝送方式の導入が検討されている。
【非特許文献1】3GPP TSG RAN IMT Advanced Workshop、REV-080026、2008年4月
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、現状では、LTE-Advanced方式の移動通信システムにおいて、既存のマルチキャリア伝送やシングルキャリア伝送をどのように組み合わせて使用すれば、伝送特性の改善及び無線リソース割り当ての柔軟性の観点から最適な通信を提供することができるのかについて検討されていない。
【0005】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、マルチキャリア伝送及びシングルキャリア伝送を組み合わせて、伝送特性の改善及び無線リソース割り当ての柔軟性の観点から最適な通信を提供することができる移動局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の特徴は、MIMO通信を行うように構成されている移動局であって、使用する送信周波数帯域幅及び前記MIMO通信において利用する送信ストリーム数の少なくとも一方に基づいて、適用する無線アクセス方式を決定するように構成されている制御部を具備することを要旨とする。
【0007】
本発明の第1の特徴において、前記制御部は、前記適用する無線アクセス方式に基づいて、送信する参照信号の構成を決定するように構成されていてもよい。
【0008】
本発明の第1の特徴において、前記制御部は、OFDM方式、Clustered DFT-Spread OFDM方式、Multicarrier DFT-S-OFDM方式、DFT-Spread OFDM方式の少なくとも2つの中から、前記適用する無線アクセス方式を選択するように構成されていてもよい。
【0009】
本発明の第1の特徴において、前記制御部は、前記適用する無線アクセス方式として、Clustered DFT-Spread OFDM方式を選択した場合、クラスター単位で、使用するプリコーディングベクトルを決定するように構成されていてもよい。
【0010】
本発明の第1の特徴において、前記制御部は、前記適用する無線アクセス方式として、Multicarrier DFT-S-OFDM方式を選択した場合、DFT単位で、使用するプリコーディングベクトルを決定するように構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明によれば、マルチキャリア伝送及びシングルキャリア伝送を組み合わせて、伝送特性の改善及び無線リソース割り当ての柔軟性の観点から最適な通信を提供することができる移動局を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(本発明の第1の実施形態に係る移動局の構成)
図1乃至図13を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動局UEの構成について説明する。本実施形態に係る移動局UEは、LTE-Advanced方式の移動通信システムで使用可能なものであって、MIMO通信を行うことができるように構成されている。
【0013】
図1に示すように、本実施形態に係る移動局UEは、スイッチ10と、DFT(Discrete Fourier Transform)11と、S/P(Serial-to-Parallel Converter)12と、サブキャリアマッピング部13と、パルス成形フィルタ14と、IFFT(Inversed Fast Fourier Transform)15と、CP(Cyclic Prefix)挿入部16と、制御部20とを具備している。
【0014】
本実施形態に係る移動局UEでは、シングルキャリア伝送方式(すなわち、DFT-Spread OFDM方式)用の系統が、DFT11とサブキャリアマッピング部13とパルス成形フィルタ14とIFFT15とによって構成されている。
【0015】
一方、本実施形態に係る移動局UEでは、マルチキャリア伝送方式用の系統が、S/P12とサブキャリアマッピング部13とパルス成形フィルタ14とIFFT15とによって構成されている。
【0016】
ここで、マルチキャリア伝送方式用の系統として、図2に示すようなOFDM方式用の系統が用いられていてもよいし、図3に示すようなClustered DFT-Spread OFDM方式用の系統が用いられていてもよいし、図4に示すようなMulticarrier DFT-S-OFDM方式用の系統が用いられていてもよい。
【0017】
スイッチ10は、入力された符号化データシンボルを、制御部20からの切り替え指示に応じて、シングルキャリア伝送方式の系統又はマルチキャリア伝送方式用の系統のどちらに入力するかを切り替えるように構成されている。
【0018】
なお、サブキャリアマッピング部13は、シングルキャリア伝送方式用の系統では、連続するサブキャリアに対するマッピングしか行うことができないが、マルチキャリア伝送方式用の系統では、連続していないサブキャリアに対するマッピングも行うことができる。
【0019】
制御部20は、図1に示すような移動局UEの機能を制御するように構成されている。ここで、制御部20は、使用する送信周波数帯域幅及びMIMO通信において利用する送信ストリーム数の少なくとも一方に基づいて、適用する無線アクセス方式を決定し、かかる決定に基づいて、スイッチ10に対する切り替え指示を送信するように構成されている。
【0020】
例えば、制御部20は、図5に示す「使用する送信周波数帯域幅」と「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」との組み合わせによって、適用する無線アクセス方式を決定してもよい。
【0021】
かかる場合、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHz以下」であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「1」である場合、適用する無線アクセス方式として、Clustered DFT-Spread OFDM方式を選択する。
【0022】
また、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHzより広い」場合であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「1」である場合、適用する無線アクセス方式として、Clustered DFT-Spread OFDM方式を選択する。
【0023】
また、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHz以下」であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「2以上」である場合、適用する無線アクセス方式として、OFDM方式を選択する。
【0024】
さらに、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHzより広い」場合であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「2以上」である場合、適用する無線アクセス方式として、OFDM方式を選択する。
【0025】
すなわち、図5に示す組み合わせによれば、制御部20は、使用する送信周波数帯域幅によらず、MIMO通信において利用する送信ストリーム数に基づいて、適用する無線アクセス方式を決定してもよい。
【0026】
この結果、1つの送信アンテナしか具備しない移動局UEは、LTE(Release 8)方式において必要とされていた能力に加えて、「クラスター機能(Clustered Function)」をサポートするだけでよい(OFDM方式をサポートする必要がない)。
【0027】
また、制御部20は、図6に示す「使用する送信周波数帯域幅」と「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」との組み合わせによって、適用する無線アクセス方式を決定してもよい。
【0028】
かかる場合、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHz以下」であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「1」である場合、適用する無線アクセス方式として、Clustered DFT-Spread OFDM方式を選択する。
【0029】
また、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHzより広い」場合であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「1」である場合、適用する無線アクセス方式として、Clustered DFT-Spread OFDM方式を選択する。
【0030】
また、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHz以下」であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「2以上」である場合、適用する無線アクセス方式として、Clustered DFT-Spread OFDM方式を選択する。
【0031】
さらに、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHzより広い」場合であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「2以上」である場合、適用する無線アクセス方式として、OFDM方式を選択する。
【0032】
この結果、ほとんどの移動局UEは、LTE(Release 8)方式において必要とされていた能力に加えて、「クラスター機能(Clustered Function)」をサポートするだけでよい(OFDM方式をサポートする必要がない)。
【0033】
例えば、制御部20は、図7に示す「使用する送信周波数帯域幅」と「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」との組み合わせによって、適用する無線アクセス方式を決定してもよい。
【0034】
かかる場合、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHz以下」であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「1」である場合、適用する無線アクセス方式として、DFT-Spread OFDM方式を選択する。
【0035】
また、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHzより広い」場合であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「1」である場合、適用する無線アクセス方式として、OFDM方式を選択する。
【0036】
また、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHz以下」であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「2以上」である場合、適用する無線アクセス方式として、OFDM方式を選択する。
【0037】
さらに、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHzより広い」場合であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「2以上」である場合、適用する無線アクセス方式として、OFDM方式を選択する。
【0038】
この結果、LTE(Release 8)方式の移動通信システムでサポートされていない通信については、全てOFDM方式によってサポートすることができる。
【0039】
例えば、制御部20は、図8に示す「使用する送信周波数帯域幅」と「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」との組み合わせによって、適用する無線アクセス方式を決定してもよい。
【0040】
かかる場合、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHz以下」であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「1」である場合、適用する無線アクセス方式として、Clustered DFT-Spread OFDM方式を選択する。
【0041】
また、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHzより広い」場合であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「1」である場合、適用する無線アクセス方式として、Clustered DFT-Spread OFDM方式を選択する。
【0042】
また、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHz以下」であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「2以上」である場合、適用する無線アクセス方式として、Clustered DFT-Spread OFDM方式又はOFDM方式を選択する。
【0043】
さらに、制御部20は、「使用する送信周波数帯域幅」が「20MHzより広い」場合であり、「MIMO通信において利用する送信ストリーム数」が「2以上」である場合、適用する無線アクセス方式として、OFDM方式を選択する。
【0044】
図8に示す組み合わせが適用されている場合の移動局UEのカテゴリについて、図9に示す。図9によれば、1つの送信アンテナしか具備しない移動局UEは、Clustered DFT-Spread OFDM方式のみサポートしていればよいことが分かる。
【0045】
また、制御部20は、適用する無線アクセス方式に基づいて、送信する参照信号(Reference Signal)の構成を決定するように構成されていてもよい。
【0046】
例えば、制御部20は、図10(a)に示すように、DFT-Spread OFDM方式が適用されている場合には、送信アンテナ#1用の参照信号及び送信アンテナ#2用の参照信号について、異なるCAZAC系列のCyclic Shift(周波数領域の位相回転)を適用した直交多重を行うように決定してもよい。
【0047】
一方、制御部20は、図10(b)に示すように、OFDM方式が適用されている場合には、送信アンテナ#1用の参照信号及び送信アンテナ#2用の参照信号を、異なるサブキャリア位置へのマッピングを適用した直交多重を行うように決定してもよい。
【0048】
また、制御部20は、図11(a)に示すように、送信アンテナ#1用の参照信号及び送信アンテナ#2用の参照信号について、シンボル間直交系列による多重(2つのシンボル間で符号{1,1}、{1,−1}を変えて行う多重)を行うように決定してもよい。
【0049】
さらに、制御部20は、図11(a)に示すように、送信アンテナ#1乃至#4用の参照信号について、上述の異なるCAZAC系列のCyclic Shiftと異なるサブキャリア位置へのマッピングとシンボル間直交系列との組み合わせによる多重を行うように決定してもよい。
【0050】
また、制御部20は、適用する無線アクセス方式として、Clustered DFT-Spread OFDM方式を選択した場合、図12に示すように、クラスター単位で、使用するプリコーディングベクトルを決定するように構成されていてもよい。
【0051】
この結果、周波数選択性プリコーディングによって、クラスター毎の必要以上のPAPRの劣化を防ぐことができる。
【0052】
また、制御部20は、適用する無線アクセス方式として、Multicarrier DFT-S-OFDM方式を選択した場合、DFT単位で、使用するプリコーディングベクトルを決定するように構成されていてもよい。
【0053】
この結果、周波数選択性プリコーディングによって、DFT毎の必要以上のPAPRの劣化を防ぐことができる。
【0054】
(本発明の第1の実施形態に係る移動局の作用・効果)
本実施形態に係る移動局UEによれば、OFDM方式、Clustered DFT-Spread OFDM方式又はMulticarrier DFT-S-OFDM方式が適用された場合には、非連続な無線リソース(例えば、A1及びA2)の割り当てを実現することができる。
【0055】
特に、図14に示すように、使用する送信周波数帯域幅内に、PUCCH(Physical UplinkControl Channel)用の無線リソースが割り当てられている場合には、かかる作用・効果は、非常に有効である。
【0056】
また、本実施形態に係る移動局UEによれば、OFDM方式が適用された場合には、OFDM方式のマルチパス干渉に対する優れた耐性によって、MIMO通信において、スループット特性を改善することができる。
【0057】
また、本実施形態に係る移動局UEによれば、OFDM方式が適用された場合には、OFDM方式の最尤推定(MLD:Maximum Likelyhood Detection)受信に対する親和性によって、高精度な信号分離による特定改善を実現することができる。
【0058】
図15(a)及び図15(b)に、4-by-4 MIMO通信及び2-by-2 MIMO通信において、MLDを用いたOFDM方式(マルチキャスト伝送方式)が用いられた場合のスループットと、SICと用いたDS-CDMA方式(シングルキャスト伝送方式が用いられた場合のスループットとを比較する実験結果について示す。
【0059】
図15(a)及び図15(b)から分かるように、MLDを用いたOFDM方式(マルチキャスト伝送方式)が用いられた場合のスループットの方が、SICと用いたDS-CDMA方式(シングルキャスト伝送方式が用いられた場合のスループットよりも明らかに高い。
【0060】
なお、上述の移動局UEの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
【0061】
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
【0062】
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UE内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UE内に設けられていてもよい。
【0063】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る移動局の機能ブロックにおけるマルチキャリア伝送を行う機能の一例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る移動局の機能ブロックにおけるマルチキャリア伝送を行う機能の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る移動局の機能ブロックにおけるマルチキャリア伝送を行う機能の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る移動局において適用される無線アクセス方式の組み合わせの一例を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る移動局において適用される無線アクセス方式の組み合わせの一例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る移動局において適用される無線アクセス方式の組み合わせの一例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る移動局において適用される無線アクセス方式の組み合わせの一例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る移動局のカテゴリの一例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る移動局におけるパイロット信号の送信方法の一例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る移動局におけるパイロット信号の送信方法の一例を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施形態に係る移動局において用いられるプリコーディング方法の一例を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施形態に係る移動局において用いられるプリコーディング方法の一例を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施形態に係る移動局の効果について説明するための図である。
【図15】本発明の第1の実施形態に係る移動局の効果について説明するための図である。
【符号の説明】
【0065】
UE…移動局
10…スイッチ
11…DFT
12…S/P
13…サブキャリアマッピング部
14…パルス成形フィルタ
15…IFFT
16…CP挿入部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
MIMO(Multiple Input Multiple Output)通信を行うように構成されている移動局であって、
使用する送信周波数帯域幅及び前記MIMO通信において利用する送信ストリーム数の少なくとも一方に基づいて、適用する無線アクセス方式を決定するように構成されている制御部を具備することを特徴とする移動局。
【請求項2】
前記制御部は、前記適用する無線アクセス方式に基づいて、送信する参照信号の構成を決定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動局。
【請求項3】
前記制御部は、OFDM方式、Clustered DFT-Spread OFDM方式、Multicarrier DFT-S-OFDM方式、DFT-Spread OFDM方式の少なくとも2つの中から、前記適用する無線アクセス方式を選択するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の移動局。
【請求項4】
前記制御部は、前記適用する無線アクセス方式として、Clustered DFT-Spread OFDM方式を選択した場合、クラスター単位で、使用するプリコーディングベクトルを決定するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の移動局。
【請求項5】
前記制御部は、前記適用する無線アクセス方式として、Multicarrier DFT-S-OFDM方式を選択した場合、DFT単位で、使用するプリコーディングベクトルを決定するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の移動局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−74760(P2010−74760A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−242909(P2008−242909)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】