移動通信システムにおけるホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行する装置及び方法
【課題】本発明は、移動通信システムにおけるホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行する装置及び方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明によるUEは、サービングセル及び隣接セルの測定によって候補セルを判定するステップと、候補セルからシステム情報のホームセル又は個人ネットワークを示すインジケータを受信するステップと、候補セルがUEに設定されているホームセル又は個人ネットワークリストに含まれるか否かを判定するステップと、候補セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれると、セル選択のために候補セルを選択するステップとを有する。
【解決手段】本発明によるUEは、サービングセル及び隣接セルの測定によって候補セルを判定するステップと、候補セルからシステム情報のホームセル又は個人ネットワークを示すインジケータを受信するステップと、候補セルがUEに設定されているホームセル又は個人ネットワークリストに含まれるか否かを判定するステップと、候補セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれると、セル選択のために候補セルを選択するステップとを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動通信システムに関するもので、特に公衆セルを含む移動通信システムにおいて、特定のユーザー端末(User Equipment:以下、“UE”と称する)のみがアクセス可能なホームセル(Home cell)又は個人ネットワーク(Private network)にセル選択を遂行する装置及び方法を提供することにある。
【背景技術】
【0002】
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)は、ヨーロッパの移動通信システムであるGSM((登録商標) Global System for Mobile Communications)及びGPRS(General Packet Radio Services)に基づき、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:以下、“CDMA”と称する)を使用する第3世代(3G)非同期移動通信システムである。
【0003】
現在、標準化されたUMTSが、次世代として進化したUMTSのLTE(Long Term Evolution)システムに対して議論が進行されている。
【0004】
3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTEは、2010年までの商用化を目標として、100Mbps以上のパケット通信を可能にする技術である。
【0005】
LTEシステムを実現するために、色々な通信方式が提案されている。その中には、ネットワーク構造を単純化して通信回線上のノードの数を減少させ、あるいは無線チャンネルに対して無線プロトコルを最適化する方式がある。
【0006】
図1は、本発明が適用される次世代UMTS移動通信システムを示す。
【0007】
図1を参照すると、次世代UMTS無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)110は、次世代基地局(Evolved Node B:以下、“ENB”と称する)120,122,124及びアンカー(anchor)ノード130、又はENB126,128及びアンカーノード132を含む2ノード構造に単純化される。
【0008】
UE101は、E-UTRAN110を介してインターネットプロトコル(IP)ネットワークに接続される。ENB120〜128は、UMTSシステムのレガシー(legacy)基地局(Node B)に対応し、無線チャンネルを介してUE101に接続される。レガシー基地局に比べて、ENB120〜128は、上記システムより一層複雑な役割を担当する。
【0009】
例えば、VoIP(Voice Over IP)のようなリアルタイムサービスを含むすべてのユーザートラフィックは、3GPP LTEで共有チャンネルを通じてサービスされるため、UEの状態情報を収集してスケジューリングするためのエンティティが要求され、ENB120〜128はこのスケジューリングを担当する。一般に、一つのENBは、複数のセルを制御し、UEのチャンネル状態によって変調方式とチャンネル符号化率を適応的に選択することによって適応変調符号化(Adaptive Modulation and Coding:以下、“AMC”と称する)を遂行する。
【0010】
UMTSの高速ダウンリンクパケットアクセス(High Speed Downlink Packet Access:以下、“HSDPA”と称する)及び高速アップリンクパケットアクセス(High Speed Uplink Packet Access:以下、“HSUPA”と称する)、またはEDCH(Enhanced Dedicated CHannel)のように、LTEシステムは、ENB120〜128とUE101との間でハイブリッド自動再送要求(HARQ)を使用する。
【0011】
HARQでは多様なサービス品質(QoS)の要求を満足できないことを考慮すれば、上位階層は、UE101とENB120〜128との間で他のARQを遂行することができる。HARQは、以前のデータを廃棄せずに、再伝送されたデータとソフトコンバイニングすることで、受信成功率を増加させる技術である。HSDPA又はEDCHのような高速パケット通信システムは、伝送効率を高めるためにHARQを使用する。
【0012】
100Mbps以上のデータレートを実現するために、LTEシステムは、20MHzの帯域幅で直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:以下、“OFDM”と称する)方式を無線アクセス技術として採用する。
【0013】
レガシーUMTSシステムからサービスを差別化するために、3GPP LTE標準化ワーキンググループは、このLTEシステムのためにホームセル又は個人ネットワークの使用を考慮している。このホームセル又は個人ネットワークは、特定のUE又はUEグループのみにサービスを提供するセル又はネットワークを意味する。
【0014】
しかしながら、ホームセル又は個人ネットワークを適用するためのセル(再)選択方法は、まだ明記及び言及されていない。したがって、UEの移動性に関連したセル選択のためのレガシーUMTSシステムの従来方法は、ホームセル又は個人ネットワークがマクロセル(以下、“公衆セル(public cell)”と称する)と共存する移動通信システムでは実行が可能でない。その理由は、前述したように、従来のセル選択方法は、ホームセル又は個人ネットワークの概念が適用されていないためである。
【0015】
公衆セルと共にホームセル又は個人ネットワークを有する通信システムにおける従来のセル選択を遂行する他の問題点は、すべてのUEがホームセル又は個人ネットワークに該当するセルを公衆セルと同一であると認知し、従来の測定結果によってセル選択を遂行するということである。したがって、LTEシステムのホームセル又は個人ネットワークの存在を考慮して、より具体的なセル選択方法が必要な実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】国際公開第2005/094111号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
したがって、上記した従来技術の問題点を解決するために、本発明の目的は、特定のUE又はUEグループのみが公衆セルと共存している通信システムにおいて、特定セルにアクセスできるホームセル又は個人ネットワークとして特定セルにセル選択を遂行する方法及び装置を提供することにある。
【0018】
また、本発明の目的は、公衆セルと混在されている移動通信システムにおいて、ホームセル又は個人ネットワークを公衆セルと区別することによって、このホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行するUEの装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、移動通信システムにおけるユーザー端末(UE)がホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行する方法であって、サービングセル及び隣接セルの測定によって候補セルを判定するステップと、候補セルからシステム情報のホームセル又は個人ネットワークを示すインジケータを受信するステップと、候補セルがUEに設定されているホームセル又は個人ネットワークリストに含まれるか否かを判定するステップと、候補セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれると、セル選択のために候補セルを選択するステップと、を有することを特徴とする。
【0020】
本発明の他の態様によれば、移動通信システムにおけるUEのホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行する方法であって、サービングセルからシステム情報のホームセル又は個人ネットワークを示すオフセットを有する少なくとも一つの隣接セルを含む隣接セルリストを受信するステップと、オフセットを有する隣接セルを抽出し、抽出された隣接セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれているか否かを判定するステップと、抽出された隣接セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれていると、抽出された隣接セルの測定にオフセットを加算し、候補セルとして抽出された隣接セルを選択するステップと、候補セルからシステム情報を受信し、候補セルを選択するステップとを有することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の他の態様によれば、移動通信システムにおけるホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行するUE装置であって、サービングセル及び隣接セルの測定によって候補セルを判定する測定部と、候補セルからシステム情報のホームセル又は個人ネットワークを示すインジケータを受信するインジケータ分析部と、候補セルがUEに設定されたホームセル又は個人ネットワークリストに含まれているか否かを判定するアクセス可能判定部と、候補セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれていると、セル選択のために候補セルを選択するセル再選択判定部と、を含むことを特徴とする。
【0022】
さらに、本発明の他の態様によれば、移動通信システムにおけるホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行するUE装置であって、サービングセルからシステム情報にホームセル又は個人ネットワークを示すオフセットを有する少なくとも一つの隣接セルを含む隣接セルリストを受信する隣接セルリストと、オフセットを有する隣接セルを抽出する抽出部と、抽出された隣接セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれているか否かを判定するアクセス可能判定部と、抽出された隣接セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれていると、抽出された隣接セルの測定にオフセット加算し、抽出された隣接セルを候補セルとして選択し、候補セルからのシステム情報を受信し、候補セルを選択するセル再選択判定部と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、セル選択のために、UEが格納しているホームセル又は個人ネットワークに関する情報を含むアクセス可能リストと、システム情報に受信されたターゲットセルのセルID情報とを比較し、所定のUE又はUEグループがアクセス可能なホームセル又は個人ネットワークを候補セルとして選択する。したがって、UEは、所定のUE又はUEグループのための差別化されたサービスを受信する。
【0024】
UEは、リストをサービングセルから受信されたシステム情報の隣接セルリストにオフセットを有する隣接セルと比較し、セル選択のための候補セルとして隣接セルを選択する。隣接セルの測定結果はオフセットを用いて優先順位を付け、その測定の信頼性及び効率性が増加する効果を有する。
【0025】
また、UEがホームセル又は個人ネットワークとして動作する可能性が低い隣接セルを測定コンテキストから削除するため、その測定プロセスは単純化される長所を有する。すなわち、UEは、測定コンテキストから隣接セルを削除し、それによってその測定効率性が最大化される。
【0026】
さらに、本発明は、ホームセル又は個人ネットワークとして動作する可能性が高い隣接セルに対してより高い優先順位が与えられる。そのため、測定後のセル選択に対する信頼性が保証される効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明が適用される3GPP LTEシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるホームセル又は個人ネットワークに対してセルを選択する方法を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態によるUEの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態によるENBの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態によるUEを示すブロック構成図である。
【図6】本発明の第1の実施形態によるENBを示すブロック構成図である。
【図7】本発明の第2の実施形態によるホームセル又は個人ネットワークに対してセルを選択する方法を示す図である。
【図8A】本発明の第2の実施形態によるUEの動作を示すフローチャートである。
【図8B】本発明の第2の実施形態によるUEの動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態によるENBの動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施形態によるUEを示すブロック構成図である。
【図11】本発明の第2の実施形態によるENBを示すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0029】
下記に、本発明の実施形態において、本発明の範囲及び精神を外れない限り、多様な変形が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。また、本発明に関連した公知の機能または構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断された場合に、その詳細な説明を省略する。
【0030】
本発明の望ましい実施形態では、3GPP UMTSシステムから進化した3GPP LTEシステムについて説明しているが、本発明は、UEがその測定方式を通じてセル(再)選択を遂行する他の移動通信システムにも適用可能であることはもちろんである。
【0031】
本発明の好ましい実施形態は、ホームセル又は個人ネットワークを導入して特定のUE又は特定のUEグループに専用的なサービスを支援する移動通信環境及びシステムを提案する。また、本発明の好ましい実施形態は、ホームセル又は個人ネットワークが公衆セル(マクロセル)と混在されている移動通信システムにおいて、UEに提供されるサービスによってホームセル又は個人ネットワークを効率的に選択及び再選択する方法を提供する。
【0032】
以下、セル選択の説明は、セル再選択にも適用される。ホームセル、個人ネットワーク、及びオフィスネットワークセルは、特定のUE又はUEグループのみによって接続可能なCSG(Closed Subscriber Group)セルのタイプである。ここで、便宜上、用語CSGセル、ホームセル、及び個人ネットワークは交互に使用される。
【0033】
<第1の実施形態>
【0034】
移動通信システムは、ターゲットセルが、放送システム情報で少なくとも一つの特定UEにアクセス可能な特定セル、すなわちホームセル又は個人ネットワークであるか否かを示すインジケータをシグナリングする。インジケータがホームセル又は個人ネットワークを示すと、UEは、少なくとも一つの特定UEのみにアクセス可能な少なくとも一つの特定のホームセル又は個人ネットワークに関する情報を含む格納された特定リスト(以下、アクセス可能リスト)を、ターゲットセルに関するセル情報と比較する。アクセス可能リストにターゲットセルが存在する場合、UEは、ターゲットセルが選択又は再選択可能であると判定する。ターゲットセルがアクセス可能リストに存在しない場合には、UEは、ターゲットセルが選択又は再選択可能でないと判定する。
【0035】
例えば、UEによって選択された公衆地上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network:以下、“PLMN”と称する)が、ターゲットセルからブロードキャスティングされるPLMNと情報が同一であると、UEは、アクセス可能リストがターゲットセルから受信されたセルID(Identifier)を含むか否かをチェックする。セルIDがPLMNに関係なく固有(unique)値を有すると、PLMNを比較する必要がない。
【0036】
図2は、本発明の第1の実施形態によるホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行する方法を示す図である。
【0037】
図2を参照すると、参照符号201はUEを表し、参照符号202は、UE201の測定によって決定される、セル選択に対する候補(すなわち、ターゲット)セルを表す。
【0038】
UE201は、ステップ211で、測定結果がトリガリングされることを感知する。この測定は、UE201がサービングセル又は隣接セルから受信された第1の共通パイロットチャンネル(Primary Common Pilot Channel:以下、“P-CPICH”と称する)を測定し、このサービングセル又は隣接セルの無線チャンネル状態(radio channel condition)を判定する。
【0039】
測定は、UE201がパワーオン状態であり、UE201が移動中にセル選択のために隣接セルの無線チャンネル状態を知る必要があり、あるいはUE201がサービングセル又は隣接セルの無線チャンネル状態を周期的に知る必要がある場合にトリガリングされる。
【0040】
ステップ221で、UE201は、測定結果によってセル選択のための候補セルを選択する。図2では、候補セルのうちの一つがターゲットセル202として定義される。
【0041】
ターゲットセル202がセル選択のための候補セルとして選択される場合に、UE201は、ステップ231で、ターゲットセル202からブロードキャスティングされるシステム情報を受信する。このシステム情報は、ターゲットセル202がUE又はUEを含む特定のUEグループに専用サービスをサービスできるホームセル又は個人ネットワークであるか否かを示すインジケータを含む。このインジケータが、ターゲットセル202はホームセル又は個人ネットワークであることを示すと、UE201は、ステップ241,243,245を遂行する。
【0042】
しなしながら、インジケータが、ターゲットセル202はホームセル又は個人ネットワークであることを示していないと、UE201はステップ251を遂行する。
【0043】
ステップ241で、UE201は、UEに格納されたアクセス可能リストでターゲットセル202を検索する。ここで、アクセス可能リストは、ホームセル又は個人ネットワークに関する特定情報を含む。
【0044】
UE201は、汎用加入者識別モジュール(Universal Subscriber Identity Module:以下、“USIM”と称する)のようなメモリにアクセス可能リストを格納することができる。このアクセス可能リストは、ハードコーディング方式によってメモリに予め格納され、あるいはトラッキング領域アップデート(Tracking Area Update:以下、“TAU”と称する)の手順中にネットワークエンティティから受信されることができる。
【0045】
すなわち、ステップ241で、UE201は、ターゲットセル202がホームセル又は個人ネットワークを含むアクセス可能リストにあるか否かをチェックする。ターゲットセル202がアクセスリストにあると、すなわちターゲットセル202がホームセル又は個人ネットワークのようなアクセス可能セルであると、UE201は、ステップ243でターゲットセル202が選択可能であると判定する。別に制限がない限り、UE201は、ターゲットセル202にセル選択を遂行する。
【0046】
ターゲットセル202がアクセス可能リストにないと、UE201は、ステップ245で、ターゲットセル202がセル選択のために適合しないと判定する。したがって、UE201は、セル選択のための他の候補セルを選択する。
【0047】
ターゲットセル202がアクセス可能リストに含まれているか否かに対する判定は、ターゲットセル202からブロードキャストされるシステム情報によってなされることができる。すなわち、UE201は、システム情報でターゲットセル202のセルIDがアクセス可能リストに含まれているか否かを判定する。セルIDがPLMNのみで固有値を有すると、UE201は、セルIDとPLMNのIDとがアクセス可能リストに含まれている否かをチェックしなければならない。個人ネットワークIDのようなセルID以外のIDが使用されることをさらに考えられる。
【0048】
一方、ステップ251で、UE201は、ターゲットセル202を公衆セルであると仮定し、従来のセル選択方式によって選択可能なセルであるか否かを判定する。
【0049】
図3は、本発明の第1の実施形態によるUEの動作を示すフローチャートである。
【0050】
図3を参照すると、UEがパワーオンされ、UEの移動に従って移動する場合に、UEは、ステップ301で、測定結果によってセル選択のための候補セルを選択し、この候補セルからシステム情報を受信する。この候補セルは、セル選択によって、UEが移動を希望するターゲットセルとして設定されることができる。
【0051】
ステップ303で、UEは、候補セルがシステム情報からUE又はUEグループのみにアクセス可能な特定セル、すなわちホームセル又は個人ネットワークであるか否かを示すインジケータを獲得する。UE又はUEグループが公衆セルで他の不特定UEとの無線リンクを共有する必要がないため、QoS保証は、UE又はUEグループに対して最大化される。
【0052】
候補セルがホームセル又は個人ネットワークであることをインジケータが示すと、UEは、ステップ311に進行し、候補セルのセルIDを格納されたアクセス可能リストと比較する。アクセス可能リストは、3GPPシステムのUSIMのようなメモリにハードコーディングによって格納され、あるいはTAU手順中に上位ネットワークエンティティからシグナリングされた後に、UEのメモリに格納される。
【0053】
候補セルとアクセス可能リストとの比較は、候補セルがアクセス可能リストに含まれているか否かを判定し、特に候補セルのIDがアクセス可能リストの特定のセルIDにマッチングされるか否かを判定する。候補セルIDがセルレベルでのみ固有値、すなわちPLMNで固有値を有すると、UEは、アクセス可能リストと共に候補セルIDとPLMN IDとをチェックできる。
【0054】
アクセス可能リストに候補セルIDが存在する場合、UEは、ステップ321で、候補セルが、セル選択のために選択可能な(使用可能な)ホームセル又は個人ネットワークであることを判定する。他の情報によって制限されない限り、UEは、ホームセル又は個人ネットワークとして専用セルにセル選択を遂行する。
【0055】
しかしながら、候補セルの候補セルIDがアクセス可能リストに存在しないと、UEは、ステップ323で、候補セルがホームセル又は個人ネットワークにアクセスできないと判定する。
【0056】
ステップ305で、候補セルがホームセル又は個人ネットワークセルであることをインジケータが示していないと、UEは、ステップ331で候補セルが公衆セルであると見なし、既存方式によってセル選択を遂行する。
【0057】
図4は、本発明の第1の実施形態によるENBの動作を示すフローチャートである。
【0058】
図4を参照すると、ENBは、ステップ401で、このENBによって管理される特定セルにブロードキャスティングするシステム情報を設定し、ステップ403で、セルがホームセル又は個人ネットワークであるか否かを判定する。このホームセル又は個人ネットワークは、運用・保守(Operations & Maintenance:以下、“O&M”と称する)を通じて、あるいは上位ネットワークエンティティからのシグナリングを通じて設定されることができる。したがって、ENBは、セルが設定されたホームセル/個人ネットワークであるか否かを判定する。
【0059】
このセルがホームセル/個人ネットワークであると、ENBは、ステップ411で、インジケータを所定のUE又はUEグループのみがシステム情報にアクセスできる特定セルを示すように設定する。
【0060】
しかしながら、セルが特定セルでないと、ENBは、ステップ413で、インジケータを、公衆セル(すなわち、マクロセル)を示すように設定し、これはシステム情報の特定セルではない。
【0061】
ステップ421で、ENBは、ステップ411又はステップ413で設定したインジケータをシステム情報ブロック(System Information Block:以下、“SIB”と称する)に含めてセルにブロードキャスティングする。
【0062】
図5は、本発明の第1の実施形態によるUEを示すブロック構成図である。
【0063】
図5を参照すると、送受信部501は、候補セルから測定のためのパイロット信号を受信し、あるいは測定結果に従ってセル選択のための候補セルからシステム情報を受信する。
【0064】
測定部511は、送受信部501を通じてUEのサービングセルと隣接セルから受信されたパイロット信号を測定し、その測定結果に従ってセル選択のための候補セルを決定する。
【0065】
インジケータ分析部521は、候補セルが測定部511で選択された後に、送受信部501から受信された候補セルのシステム情報をチェックし、そのシステム情報のインジケータを分析する。
【0066】
セル抽出部513は、セルを識別するためのID情報又は端末の移動性を推定するためのID情報を抽出して格納する。例えば、ID情報は、セルID、PLMN ID又は個人ネットワークIDとなり得る。
【0067】
インジケータ分析部521は、ルインジケータがホームセル又は個人ネットワークを示すか否かを判定する。
【0068】
アクセス可能判定部523は、セル抽出部513によって抽出されたセルIDがリスト記憶部525に格納されている、アクセス可能なホームセル又は個人ネットワークに関する情報を有するアクセス可能リストに含まれているか否かを判定する。このリスト記憶部525は、ハードコーディングによってUSIMにアクセス可能リストを既に格納しており、あるいは所定の上位ネットワークエンティティからこのリストを受信して格納している。
【0069】
その判定結果は、セル選択のために、セル選択判定部531に入力として提供される。
【0070】
一方、インジケータ分析部521が、候補セルはホームセル又は個人ネットワークでないと判定すると、アクセス可能判定部523は、候補セルがセル抽出部513及びリスト記憶部525を通じてアクセス可能であるか否かを判定する必要がない。したがって、UEは、セル選択判定部531を通じて、候補セルがアクセス可能であるか否かを従来の方式で判定することができる。すなわち、UEは、候補セルを公衆セルであると見なし、候補セルを含む隣接セルの測定によってセル選択を遂行することができる。
【0071】
図6は、本発明の第1の実施形態によるENBを示すブロック構成図である。
【0072】
図6を参照すると、インジケータ設定部601は、O&M又は上位ネットワークエンティティからのシグナリングを通じて、セルがホームセル又は個人ネットワークであるか否かを判定し、ENBによって管理されるセルのためのインジケータを設定する。
【0073】
そのため、セルがホームセル又は個人ネットワークである場合に、インジケータ設定部601は、システム情報にホームセル又は個人ネットワークを示すようにインジケータを設定する。一方、セルがホームセル又は個人ネットワークでない場合には、インジケータ設定部601は、システム情報に公衆セルを示すようにインジケータを設定する。送受信部611は、上記セル内のすべてのUEにインジケータを含むシステム情報をブロードキャスティングする。
【0074】
<第2の実施形態>
【0075】
本発明の第2の実施形態は、移動通信システムにおいてサービングセルからブロードキャスティングされる隣接セルリストに含まれる隣接セルがホームセル又は個人ネットワークであると、この隣接セルにアクセス可能なUEのみがセル選択を遂行可能にする方法を提供する。本発明は、隣接セルに優先順位を付けるためのオフセットが選択的に割り当てられ、それによってオフセットが隣接セルリストの隣接セル情報に関する情報を含んでいないと、UEは、隣接セルがホームセル又は個人ネットワークでないと見なし、従来の方式で測定を遂行する。
【0076】
オフセットが隣接セルリストの隣接セル情報に含まれていると、UEは、隣接セルのセルIDを、アクセス可能なホームセル又は個人ネットワークに関する情報を含む格納されたアクセス可能リストと比較する。隣接セルがアクセス可能リストに存在する場合、UEは、測定コンテキストから隣接セルを削除し、隣接セルが選択可能でないと判定する。本発明では、UEは、隣接セルが選択可能でないと考える代わりに、その測定を遂行し、隣接セルのオフセットを無視し、あるいは隣接セルの測定に負(negative)のオフセット値を適用することがさらに考慮できる。
【0077】
しかしながら、隣接セルがアクセス可能リストに含まれていると、UEは、隣接セルがアクセス可能なホームセル又は個人ネットワークであると見なし、隣接セルの測定に正(positive)のオフセット値を適用し、それによってセル選択に対して隣接セルの優先順位を増加させる。このオフセットは、無限大値(infinite value)に設定することができる。
【0078】
アクセス可能リストに隣接セルの存在又は不在による判定は、UEによって選択されたPLMNが、情報が隣接セルからブロードキャスティングされるPLMNと同一であり、アクセス可能なリストに隣接セルからブロードキャスティングされる隣接セルのセルIDが含まれるか否かをチェックしてなされることができる。セルIDが上記システムでPLMNに関係なく固有値を有すると、選択されたPLMNが隣接セルのPLMNであるか否かをチェックする必要性がなくなる。
【0079】
図7は、本発明の第2の実施形態によるホームセル又は個人ネットワークを考慮してセル選択方法を示す図である。このセル選択方法は、UEの移動性による再選択のシナリオに適合する。
【0080】
図7を参照すると、参照符号701はUEを表し、参照符号702は、UE701に対するサービングセルを表す。
【0081】
ステップ711で、サービングセル702は、システム情報でUE701に隣接セルリストを伝送する。すなわち、UE701は、サービングセル702からブロードキャスティングされるシステム情報の測定に使用される隣接セルリストを受信する。隣接セルリストは、UE701が測定を必要とする場合に、測定されるセルに関する情報と、セル選択関連パラメータとを含む。
【0082】
図7に示した例において、セル選択パラメータは、周波数情報又は各セルのセルIDのように、サービングセル及び複数の隣接セルに関する情報が推定できる値を含む。すなわち、隣接セルリストは、セル選択関連パラメータ、特に、ホームセル又は個人ネットワークとなる隣接セルのオフセットを有する。例えば、オフセットは、3dbであり得る。
【0083】
オフセットは、隣接セルにアクセス可能なUEが測定結果としてセル選択のための候補セルを選択する場合に、隣接セルの優先順位を増加させる機能をする。すなわち、隣接セルにアクセス可能な複数のUEがその隣接セルを測定する場合には、隣接セルの測定結果に上記オフセットを加算する。
【0084】
例えば、隣接セルリストは、隣接セル#1〜隣接セル#8に関するパラメータを含む。隣接セル#6がホームセル又は個人ネットワークであると、そのシステム情報は、次のように設定されることができる。
【0085】
[隣接セルリスト]
【0086】
隣接セル#1情報
隣接セル#2情報
隣接セル#3情報
隣接セル#4情報
隣接セル#5情報
隣接セル#6情報:隣接セル#6に優先順位を付けるためのオフセット
隣接セル#7情報
隣接セル#8情報
【0087】
UE701は、ステップ721で、オフセットを有する一つ以上の隣接セルを抽出する。上記の例において、UE701は、隣接セル#6を抽出する。
【0088】
UE701は、ステップ723で、抽出された隣接セル(隣接セル#6)がアクセス可能なホームセル又は個人ネットワークに関する情報を含むアクセス可能リストに存在するか否かを判定する。
【0089】
アクセス可能リストは、3GPP USIMのようなメモリにハードコーディングによって格納され、あるいはTAU中にネットワークエンティティからシグナリングされて格納される。隣接セルのセルIDがPLMNのみに固有値を有すると、UEは、ステップ723で、セル及びPLMNのIDを上記リストと比較することができる。
【0090】
UE701は、測定コンテキストから、ステップ721で抽出されたがアクセス可能リストに存在しない隣接セルを削除する。すなわち、UE701は、残りの隣接セルを効率的に測定するために、ステップ725,727でこれら隣接セルを選択不可能であると見なす。
【0091】
UE701が、移動し、それによってその移動性を保証するために測定が必要である場合には、上記条件、すなわちオフセットを有する条件を満足させ、測定結果から隣接セルを除外することによってアクセス可能リストに含まれていない隣接セルに対する測定を遂行しない。その結果、測定効率性が増加する。すなわち、ステップ723でリストに存在しない隣接セルの優先順位は、隣接セルがその測定結果に関係なくアクセス可能でないため、セル選択に対して低くなる。例えば、隣接セル#6がアクセス可能リストに含まれていないと、UE701は、隣接セル#6を測定する必要がない。
【0092】
ステップ731で、UE701は、測定が隣接セルに対してトリガリングされたことを感知する。例えば、サービングセルの無線強さがしきい値以下であると、その測定はトリガリングされることができる。
【0093】
UE701は、ステップ741で、隣接セルリストにリスとされた隣接セルを測定する。ここで、UE701は、ホームセル又は個人ネットワークの優先順位化のために、隣接セルリストの隣接セルの中にオフセットを有する隣接セルを測定する。同時に、UE701は、格納されているアクセス可能なリストに存在しない隣接セルに対して測定しないこともある。
【0094】
ステップ741で測定された隣接セルは、ステップ721で抽出されたオフセットを有する。格納されたリストに含まれた隣接セルに対して、UE701は、ステップ743で、隣接セルの測定のために隣接セルのオフセットを加算する。
【0095】
これは、セル選択のために候補セルとして選択されるアクセス可能なホームセル又は個人ネットワークの確率を増加させるためである。すなわち、UEは、セル選択中に上記オフセットを測定結果に加算するためのセルに対して上位優先順位を与える。各ホームセル又は個人ネットワークセルのオフセットは、異なることがあり、無限大の値に設定されることができる。
【0096】
無限大のオフセットを有する隣接セルに対して、UE701は、他の隣接セルに対する測定及びその測定の比較なしに、セル選択のための候補セルとしてすぐに隣接セルを選択できる。
【0097】
UE701は、ステップ751で、隣接セルの測定によってセル選択のための候補セルを選択する。UE701は、ステップ753で、候補セルからセル選択関連システム情報を受信して分析し、最終的にその候補セルが選択されるか否かを判定する。
【0098】
図8A及び図8Bは、本発明の第2の実施形態によるUEの動作を示すフローチャートである。
【0099】
図8Aのステップ801〜ステップ833は、サービングセルからシステム情報で測定のための隣接セルリストを受信する動作について、図8Bのステップ841〜857は、隣接セルリストに基づいた測定動作について、各々示している。
【0100】
図8Aを参照すると、UEは、ステップ801で、サービングセルから測定に使用するための隣接セルリストを受信する。
【0101】
ステップ811で、UEは、上記隣接セルリストからオフセットを有する隣接セルを抽出する。このオフセットは、セル選択中に、ホームセル又は個人ネットワーク、すなわち所定のUE又はUEグループのみにアクセス可能な特定のセルに優先順位を付ける機能をする。
【0102】
ステップ813で、UEは、抽出された隣接セルが、アクセス可能なホームセル又は個人ネットワークセルに関する情報を有する格納されているアクセス可能リストに含まれるか否かをチェックする。このアクセス可能リストは、3GPP USIMのようなメモリにハードコーディングによって格納され、あるいはTAU中にネットワークエンティティからシグナリングされ、その後にメモリに格納される。抽出された隣接セルのIDが、PLMNに関係なく固有値を有すると、UEは、セルIDがアクセス可能リストに含まれているか否かをチェックする。セルIDがPLMNでのみ固有値を有すると、UEは、セルID-PLMN ID対がアクセス可能リストに含まれる否かをチェックできる。
【0103】
抽出された隣接セルがアクセス可能リストに含まれていないと、UEは、ステップ833で、隣接セルを選択不可能であると見なし、測定コンテキストから隣接セルを削除する。すなわち、隣接セルは、測定結果がトリガリングされる場合には測定せず、それによって測定動作の効率性を保証するようになる。
【0104】
しかしながら、隣接セルがアクセス可能リストに存在すると、UEは、ステップ831で、隣接セルのID情報又はセルID及びそのオフセットを格納する。
【0105】
図8Bは、本発明によるUEの測定動作を示すフローチャートである。UEは、ステップ841で、例えば、測定がUEの移動性のため、隣接セルに対してトリガリングされることを感知する。
【0106】
UEは、ステップ851で、測定のために判定された隣接セルに対して測定を遂行する。UEは、ステップ833で、オフセットを有するとともにアクセス可能リストに含まれていない隣接セル、例えば、測定コンテキストから削除された隣接セルに対しては測定しない。
【0107】
一方、UEは、ステップ831で、オフセットを有し、アクセス可能なリストに存在する隣接セルに対して測定を遂行する。
【0108】
UEは、ステップ853で、候補セルの選択のために、アクセス可能なホームセル又は個人ネットワークの優先順位化のために、測定された隣接セルのオフセットをその測定結果に加算する。UEは、制限がない限り、最大測定結果を有する隣接セルを候補セルとして選択することができる。ステップ855で、UEは、その測定結果による隣接セルの中からセル選択のための候補セルを選択する。
【0109】
UEは、ステップ857で、候補セルからセル選択関連システム情報を受信し、この候補セルに選択するか否かを判定する。
【0110】
図9は、本発明の第2の実施形態によるENBの動作を示すフローチャートである。
【0111】
図9を参照すると、ENBは、ステップ901で、このENBによって管理されるセルに対して隣接セルリスト情報を設定する。隣接セルリストは、システム情報に含まれてブロードキャスティングされることができる。
【0112】
ステップ903で、ENBは、O&Mによって、又は上位ネットワークエンティティからのシグナリングを通じて、隣接セルリスト内の隣接セルがホームセル又は個人ネットワークであるか否かを判定する。
【0113】
ステップ905で、隣接セルがホームセル又は個人ネットワークであると、ENBは、ステップ911で、隣接セルリストの隣接セルに対するオフセットを明示的又は暗示的に含むことができる。このオフセットは、セル選択のための隣接セルの優先順位を決めるためにUEに使用される。
【0114】
隣接セルがホームセル又は個人ネットワークでないと、ENBは、ステップ913で、隣接セルリストの隣接セルに対するオフセットを含んでいない。
【0115】
オフセットの設定が隣接セルリストに含まれるすべての隣接セルに対して完了した場合に、ENBは、ステップ921で、システム情報のセルに隣接セルリストをブロードキャスティングする。
【0116】
図10は、本発明の第2の実施形態によるUEを示すブロック構成図である。
【0117】
図10を参照すると、送受信部1001は、測定のためのパイロット信号を受信し、サービングセルからシステム情報で隣接セルリストを受信し、測定結果によってセル選択のために候補セルからシステム情報を受信する。
【0118】
隣接セルリスト受信部1011は、送受信部1001から受信されたシステム情報で隣接セルリストをチェックする。
【0119】
隣接セル抽出部1031は、UEがホームセル又は個人ネットワークとなる隣接セルにアクセスできるように、隣接セルリストからオフセットを有する隣接セルを抽出し、このオフセットを用いてセル選択のために優先順位を付ける。
【0120】
アクセス可能判定部1033は、抽出された隣接セルがアクセス可能なホームセル又は個人ネットワークに関する情報を含む、リスト記憶部1035に格納されたアクセス可能リストを用いてアクセス可能であるか否かを判定する。すなわち、アクセス可能判定部1033は、抽出された隣接セルがアクセス可能リストに含まれているか否かを判定する。
【0121】
抽出された隣接セルのセルIDがアクセス可能リストに含まれていないと、測定コンテキスト管理部1021は、測定コンテキストから隣接セルを削除する。
【0122】
一方、抽出された隣接セルのセルIDがアクセス可能リストに含まれると、測定部1041は、ホームセル又は個人ネットワークの選択のために、隣接セルを測定し、隣接セルの優先順位を付けるためにその測定結果にオフセットを加算する。
【0123】
したがって、セル選択判定部1050は、測定部1041から受信された測定結果によってセル選択のための候補セルを選択し、候補セルから受信されたセル選択関連システム情報を分析し、特に制限がない限り、ホームセル又は個人ネットワークとなる候補セルを選択する。
【0124】
図11は、本発明の第2の実施形態によるENBを示すブロック構成図である。
【0125】
図11を参照すると、ホームセルチェッカー1101は、システム情報に含まれて伝送される隣接セルリスト内の隣接セルが、所定のUE又はUEグループにアクセス可能なホームセル又は個人ネットワークに該当する特定セルであるか否かを判定する。
【0126】
隣接セルが特定セルであると、オフセット設定部1103は、隣接セルにアクセスできるUEのために選択される隣接セルの確率を増加させるためにオフセットを設定する。
【0127】
隣接セルリストに含まれるすべての隣接セルに対して、ホームセルチェッカー1101が、隣接セルがホームセル又は個人ネットワークとして動作できるか否かに対する判定を完了し、オフセット設定部1103が、ホームセル又は個人ネットワークとなる隣接セルに対してオフセット設定を完了すると、隣接セルリスト設定部1105は、隣接セルリストの設定を完了する。
【0128】
送受信部1111は、システム情報でセル内のすべてのUEに隣接セルをブロードキャスティングする。
【0129】
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲を外れない限り、様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。したがって、本発明の範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0130】
501 送受信部
511 測定部
513 セル抽出部
521 インジケータ分析部
523 アクセス可能判定部
525 リスト記憶部
531 セル選択判定部
【技術分野】
【0001】
本発明は移動通信システムに関するもので、特に公衆セルを含む移動通信システムにおいて、特定のユーザー端末(User Equipment:以下、“UE”と称する)のみがアクセス可能なホームセル(Home cell)又は個人ネットワーク(Private network)にセル選択を遂行する装置及び方法を提供することにある。
【背景技術】
【0002】
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)は、ヨーロッパの移動通信システムであるGSM((登録商標) Global System for Mobile Communications)及びGPRS(General Packet Radio Services)に基づき、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:以下、“CDMA”と称する)を使用する第3世代(3G)非同期移動通信システムである。
【0003】
現在、標準化されたUMTSが、次世代として進化したUMTSのLTE(Long Term Evolution)システムに対して議論が進行されている。
【0004】
3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTEは、2010年までの商用化を目標として、100Mbps以上のパケット通信を可能にする技術である。
【0005】
LTEシステムを実現するために、色々な通信方式が提案されている。その中には、ネットワーク構造を単純化して通信回線上のノードの数を減少させ、あるいは無線チャンネルに対して無線プロトコルを最適化する方式がある。
【0006】
図1は、本発明が適用される次世代UMTS移動通信システムを示す。
【0007】
図1を参照すると、次世代UMTS無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)110は、次世代基地局(Evolved Node B:以下、“ENB”と称する)120,122,124及びアンカー(anchor)ノード130、又はENB126,128及びアンカーノード132を含む2ノード構造に単純化される。
【0008】
UE101は、E-UTRAN110を介してインターネットプロトコル(IP)ネットワークに接続される。ENB120〜128は、UMTSシステムのレガシー(legacy)基地局(Node B)に対応し、無線チャンネルを介してUE101に接続される。レガシー基地局に比べて、ENB120〜128は、上記システムより一層複雑な役割を担当する。
【0009】
例えば、VoIP(Voice Over IP)のようなリアルタイムサービスを含むすべてのユーザートラフィックは、3GPP LTEで共有チャンネルを通じてサービスされるため、UEの状態情報を収集してスケジューリングするためのエンティティが要求され、ENB120〜128はこのスケジューリングを担当する。一般に、一つのENBは、複数のセルを制御し、UEのチャンネル状態によって変調方式とチャンネル符号化率を適応的に選択することによって適応変調符号化(Adaptive Modulation and Coding:以下、“AMC”と称する)を遂行する。
【0010】
UMTSの高速ダウンリンクパケットアクセス(High Speed Downlink Packet Access:以下、“HSDPA”と称する)及び高速アップリンクパケットアクセス(High Speed Uplink Packet Access:以下、“HSUPA”と称する)、またはEDCH(Enhanced Dedicated CHannel)のように、LTEシステムは、ENB120〜128とUE101との間でハイブリッド自動再送要求(HARQ)を使用する。
【0011】
HARQでは多様なサービス品質(QoS)の要求を満足できないことを考慮すれば、上位階層は、UE101とENB120〜128との間で他のARQを遂行することができる。HARQは、以前のデータを廃棄せずに、再伝送されたデータとソフトコンバイニングすることで、受信成功率を増加させる技術である。HSDPA又はEDCHのような高速パケット通信システムは、伝送効率を高めるためにHARQを使用する。
【0012】
100Mbps以上のデータレートを実現するために、LTEシステムは、20MHzの帯域幅で直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:以下、“OFDM”と称する)方式を無線アクセス技術として採用する。
【0013】
レガシーUMTSシステムからサービスを差別化するために、3GPP LTE標準化ワーキンググループは、このLTEシステムのためにホームセル又は個人ネットワークの使用を考慮している。このホームセル又は個人ネットワークは、特定のUE又はUEグループのみにサービスを提供するセル又はネットワークを意味する。
【0014】
しかしながら、ホームセル又は個人ネットワークを適用するためのセル(再)選択方法は、まだ明記及び言及されていない。したがって、UEの移動性に関連したセル選択のためのレガシーUMTSシステムの従来方法は、ホームセル又は個人ネットワークがマクロセル(以下、“公衆セル(public cell)”と称する)と共存する移動通信システムでは実行が可能でない。その理由は、前述したように、従来のセル選択方法は、ホームセル又は個人ネットワークの概念が適用されていないためである。
【0015】
公衆セルと共にホームセル又は個人ネットワークを有する通信システムにおける従来のセル選択を遂行する他の問題点は、すべてのUEがホームセル又は個人ネットワークに該当するセルを公衆セルと同一であると認知し、従来の測定結果によってセル選択を遂行するということである。したがって、LTEシステムのホームセル又は個人ネットワークの存在を考慮して、より具体的なセル選択方法が必要な実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】国際公開第2005/094111号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
したがって、上記した従来技術の問題点を解決するために、本発明の目的は、特定のUE又はUEグループのみが公衆セルと共存している通信システムにおいて、特定セルにアクセスできるホームセル又は個人ネットワークとして特定セルにセル選択を遂行する方法及び装置を提供することにある。
【0018】
また、本発明の目的は、公衆セルと混在されている移動通信システムにおいて、ホームセル又は個人ネットワークを公衆セルと区別することによって、このホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行するUEの装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、移動通信システムにおけるユーザー端末(UE)がホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行する方法であって、サービングセル及び隣接セルの測定によって候補セルを判定するステップと、候補セルからシステム情報のホームセル又は個人ネットワークを示すインジケータを受信するステップと、候補セルがUEに設定されているホームセル又は個人ネットワークリストに含まれるか否かを判定するステップと、候補セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれると、セル選択のために候補セルを選択するステップと、を有することを特徴とする。
【0020】
本発明の他の態様によれば、移動通信システムにおけるUEのホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行する方法であって、サービングセルからシステム情報のホームセル又は個人ネットワークを示すオフセットを有する少なくとも一つの隣接セルを含む隣接セルリストを受信するステップと、オフセットを有する隣接セルを抽出し、抽出された隣接セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれているか否かを判定するステップと、抽出された隣接セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれていると、抽出された隣接セルの測定にオフセットを加算し、候補セルとして抽出された隣接セルを選択するステップと、候補セルからシステム情報を受信し、候補セルを選択するステップとを有することを特徴とする。
【0021】
また、本発明の他の態様によれば、移動通信システムにおけるホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行するUE装置であって、サービングセル及び隣接セルの測定によって候補セルを判定する測定部と、候補セルからシステム情報のホームセル又は個人ネットワークを示すインジケータを受信するインジケータ分析部と、候補セルがUEに設定されたホームセル又は個人ネットワークリストに含まれているか否かを判定するアクセス可能判定部と、候補セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれていると、セル選択のために候補セルを選択するセル再選択判定部と、を含むことを特徴とする。
【0022】
さらに、本発明の他の態様によれば、移動通信システムにおけるホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行するUE装置であって、サービングセルからシステム情報にホームセル又は個人ネットワークを示すオフセットを有する少なくとも一つの隣接セルを含む隣接セルリストを受信する隣接セルリストと、オフセットを有する隣接セルを抽出する抽出部と、抽出された隣接セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれているか否かを判定するアクセス可能判定部と、抽出された隣接セルがホームセル又は個人ネットワークリストに含まれていると、抽出された隣接セルの測定にオフセット加算し、抽出された隣接セルを候補セルとして選択し、候補セルからのシステム情報を受信し、候補セルを選択するセル再選択判定部と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、セル選択のために、UEが格納しているホームセル又は個人ネットワークに関する情報を含むアクセス可能リストと、システム情報に受信されたターゲットセルのセルID情報とを比較し、所定のUE又はUEグループがアクセス可能なホームセル又は個人ネットワークを候補セルとして選択する。したがって、UEは、所定のUE又はUEグループのための差別化されたサービスを受信する。
【0024】
UEは、リストをサービングセルから受信されたシステム情報の隣接セルリストにオフセットを有する隣接セルと比較し、セル選択のための候補セルとして隣接セルを選択する。隣接セルの測定結果はオフセットを用いて優先順位を付け、その測定の信頼性及び効率性が増加する効果を有する。
【0025】
また、UEがホームセル又は個人ネットワークとして動作する可能性が低い隣接セルを測定コンテキストから削除するため、その測定プロセスは単純化される長所を有する。すなわち、UEは、測定コンテキストから隣接セルを削除し、それによってその測定効率性が最大化される。
【0026】
さらに、本発明は、ホームセル又は個人ネットワークとして動作する可能性が高い隣接セルに対してより高い優先順位が与えられる。そのため、測定後のセル選択に対する信頼性が保証される効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明が適用される3GPP LTEシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるホームセル又は個人ネットワークに対してセルを選択する方法を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態によるUEの動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態によるENBの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態によるUEを示すブロック構成図である。
【図6】本発明の第1の実施形態によるENBを示すブロック構成図である。
【図7】本発明の第2の実施形態によるホームセル又は個人ネットワークに対してセルを選択する方法を示す図である。
【図8A】本発明の第2の実施形態によるUEの動作を示すフローチャートである。
【図8B】本発明の第2の実施形態によるUEの動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態によるENBの動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施形態によるUEを示すブロック構成図である。
【図11】本発明の第2の実施形態によるENBを示すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0029】
下記に、本発明の実施形態において、本発明の範囲及び精神を外れない限り、多様な変形が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。また、本発明に関連した公知の機能または構成に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断された場合に、その詳細な説明を省略する。
【0030】
本発明の望ましい実施形態では、3GPP UMTSシステムから進化した3GPP LTEシステムについて説明しているが、本発明は、UEがその測定方式を通じてセル(再)選択を遂行する他の移動通信システムにも適用可能であることはもちろんである。
【0031】
本発明の好ましい実施形態は、ホームセル又は個人ネットワークを導入して特定のUE又は特定のUEグループに専用的なサービスを支援する移動通信環境及びシステムを提案する。また、本発明の好ましい実施形態は、ホームセル又は個人ネットワークが公衆セル(マクロセル)と混在されている移動通信システムにおいて、UEに提供されるサービスによってホームセル又は個人ネットワークを効率的に選択及び再選択する方法を提供する。
【0032】
以下、セル選択の説明は、セル再選択にも適用される。ホームセル、個人ネットワーク、及びオフィスネットワークセルは、特定のUE又はUEグループのみによって接続可能なCSG(Closed Subscriber Group)セルのタイプである。ここで、便宜上、用語CSGセル、ホームセル、及び個人ネットワークは交互に使用される。
【0033】
<第1の実施形態>
【0034】
移動通信システムは、ターゲットセルが、放送システム情報で少なくとも一つの特定UEにアクセス可能な特定セル、すなわちホームセル又は個人ネットワークであるか否かを示すインジケータをシグナリングする。インジケータがホームセル又は個人ネットワークを示すと、UEは、少なくとも一つの特定UEのみにアクセス可能な少なくとも一つの特定のホームセル又は個人ネットワークに関する情報を含む格納された特定リスト(以下、アクセス可能リスト)を、ターゲットセルに関するセル情報と比較する。アクセス可能リストにターゲットセルが存在する場合、UEは、ターゲットセルが選択又は再選択可能であると判定する。ターゲットセルがアクセス可能リストに存在しない場合には、UEは、ターゲットセルが選択又は再選択可能でないと判定する。
【0035】
例えば、UEによって選択された公衆地上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network:以下、“PLMN”と称する)が、ターゲットセルからブロードキャスティングされるPLMNと情報が同一であると、UEは、アクセス可能リストがターゲットセルから受信されたセルID(Identifier)を含むか否かをチェックする。セルIDがPLMNに関係なく固有(unique)値を有すると、PLMNを比較する必要がない。
【0036】
図2は、本発明の第1の実施形態によるホームセル又は個人ネットワークにセル選択を遂行する方法を示す図である。
【0037】
図2を参照すると、参照符号201はUEを表し、参照符号202は、UE201の測定によって決定される、セル選択に対する候補(すなわち、ターゲット)セルを表す。
【0038】
UE201は、ステップ211で、測定結果がトリガリングされることを感知する。この測定は、UE201がサービングセル又は隣接セルから受信された第1の共通パイロットチャンネル(Primary Common Pilot Channel:以下、“P-CPICH”と称する)を測定し、このサービングセル又は隣接セルの無線チャンネル状態(radio channel condition)を判定する。
【0039】
測定は、UE201がパワーオン状態であり、UE201が移動中にセル選択のために隣接セルの無線チャンネル状態を知る必要があり、あるいはUE201がサービングセル又は隣接セルの無線チャンネル状態を周期的に知る必要がある場合にトリガリングされる。
【0040】
ステップ221で、UE201は、測定結果によってセル選択のための候補セルを選択する。図2では、候補セルのうちの一つがターゲットセル202として定義される。
【0041】
ターゲットセル202がセル選択のための候補セルとして選択される場合に、UE201は、ステップ231で、ターゲットセル202からブロードキャスティングされるシステム情報を受信する。このシステム情報は、ターゲットセル202がUE又はUEを含む特定のUEグループに専用サービスをサービスできるホームセル又は個人ネットワークであるか否かを示すインジケータを含む。このインジケータが、ターゲットセル202はホームセル又は個人ネットワークであることを示すと、UE201は、ステップ241,243,245を遂行する。
【0042】
しなしながら、インジケータが、ターゲットセル202はホームセル又は個人ネットワークであることを示していないと、UE201はステップ251を遂行する。
【0043】
ステップ241で、UE201は、UEに格納されたアクセス可能リストでターゲットセル202を検索する。ここで、アクセス可能リストは、ホームセル又は個人ネットワークに関する特定情報を含む。
【0044】
UE201は、汎用加入者識別モジュール(Universal Subscriber Identity Module:以下、“USIM”と称する)のようなメモリにアクセス可能リストを格納することができる。このアクセス可能リストは、ハードコーディング方式によってメモリに予め格納され、あるいはトラッキング領域アップデート(Tracking Area Update:以下、“TAU”と称する)の手順中にネットワークエンティティから受信されることができる。
【0045】
すなわち、ステップ241で、UE201は、ターゲットセル202がホームセル又は個人ネットワークを含むアクセス可能リストにあるか否かをチェックする。ターゲットセル202がアクセスリストにあると、すなわちターゲットセル202がホームセル又は個人ネットワークのようなアクセス可能セルであると、UE201は、ステップ243でターゲットセル202が選択可能であると判定する。別に制限がない限り、UE201は、ターゲットセル202にセル選択を遂行する。
【0046】
ターゲットセル202がアクセス可能リストにないと、UE201は、ステップ245で、ターゲットセル202がセル選択のために適合しないと判定する。したがって、UE201は、セル選択のための他の候補セルを選択する。
【0047】
ターゲットセル202がアクセス可能リストに含まれているか否かに対する判定は、ターゲットセル202からブロードキャストされるシステム情報によってなされることができる。すなわち、UE201は、システム情報でターゲットセル202のセルIDがアクセス可能リストに含まれているか否かを判定する。セルIDがPLMNのみで固有値を有すると、UE201は、セルIDとPLMNのIDとがアクセス可能リストに含まれている否かをチェックしなければならない。個人ネットワークIDのようなセルID以外のIDが使用されることをさらに考えられる。
【0048】
一方、ステップ251で、UE201は、ターゲットセル202を公衆セルであると仮定し、従来のセル選択方式によって選択可能なセルであるか否かを判定する。
【0049】
図3は、本発明の第1の実施形態によるUEの動作を示すフローチャートである。
【0050】
図3を参照すると、UEがパワーオンされ、UEの移動に従って移動する場合に、UEは、ステップ301で、測定結果によってセル選択のための候補セルを選択し、この候補セルからシステム情報を受信する。この候補セルは、セル選択によって、UEが移動を希望するターゲットセルとして設定されることができる。
【0051】
ステップ303で、UEは、候補セルがシステム情報からUE又はUEグループのみにアクセス可能な特定セル、すなわちホームセル又は個人ネットワークであるか否かを示すインジケータを獲得する。UE又はUEグループが公衆セルで他の不特定UEとの無線リンクを共有する必要がないため、QoS保証は、UE又はUEグループに対して最大化される。
【0052】
候補セルがホームセル又は個人ネットワークであることをインジケータが示すと、UEは、ステップ311に進行し、候補セルのセルIDを格納されたアクセス可能リストと比較する。アクセス可能リストは、3GPPシステムのUSIMのようなメモリにハードコーディングによって格納され、あるいはTAU手順中に上位ネットワークエンティティからシグナリングされた後に、UEのメモリに格納される。
【0053】
候補セルとアクセス可能リストとの比較は、候補セルがアクセス可能リストに含まれているか否かを判定し、特に候補セルのIDがアクセス可能リストの特定のセルIDにマッチングされるか否かを判定する。候補セルIDがセルレベルでのみ固有値、すなわちPLMNで固有値を有すると、UEは、アクセス可能リストと共に候補セルIDとPLMN IDとをチェックできる。
【0054】
アクセス可能リストに候補セルIDが存在する場合、UEは、ステップ321で、候補セルが、セル選択のために選択可能な(使用可能な)ホームセル又は個人ネットワークであることを判定する。他の情報によって制限されない限り、UEは、ホームセル又は個人ネットワークとして専用セルにセル選択を遂行する。
【0055】
しかしながら、候補セルの候補セルIDがアクセス可能リストに存在しないと、UEは、ステップ323で、候補セルがホームセル又は個人ネットワークにアクセスできないと判定する。
【0056】
ステップ305で、候補セルがホームセル又は個人ネットワークセルであることをインジケータが示していないと、UEは、ステップ331で候補セルが公衆セルであると見なし、既存方式によってセル選択を遂行する。
【0057】
図4は、本発明の第1の実施形態によるENBの動作を示すフローチャートである。
【0058】
図4を参照すると、ENBは、ステップ401で、このENBによって管理される特定セルにブロードキャスティングするシステム情報を設定し、ステップ403で、セルがホームセル又は個人ネットワークであるか否かを判定する。このホームセル又は個人ネットワークは、運用・保守(Operations & Maintenance:以下、“O&M”と称する)を通じて、あるいは上位ネットワークエンティティからのシグナリングを通じて設定されることができる。したがって、ENBは、セルが設定されたホームセル/個人ネットワークであるか否かを判定する。
【0059】
このセルがホームセル/個人ネットワークであると、ENBは、ステップ411で、インジケータを所定のUE又はUEグループのみがシステム情報にアクセスできる特定セルを示すように設定する。
【0060】
しかしながら、セルが特定セルでないと、ENBは、ステップ413で、インジケータを、公衆セル(すなわち、マクロセル)を示すように設定し、これはシステム情報の特定セルではない。
【0061】
ステップ421で、ENBは、ステップ411又はステップ413で設定したインジケータをシステム情報ブロック(System Information Block:以下、“SIB”と称する)に含めてセルにブロードキャスティングする。
【0062】
図5は、本発明の第1の実施形態によるUEを示すブロック構成図である。
【0063】
図5を参照すると、送受信部501は、候補セルから測定のためのパイロット信号を受信し、あるいは測定結果に従ってセル選択のための候補セルからシステム情報を受信する。
【0064】
測定部511は、送受信部501を通じてUEのサービングセルと隣接セルから受信されたパイロット信号を測定し、その測定結果に従ってセル選択のための候補セルを決定する。
【0065】
インジケータ分析部521は、候補セルが測定部511で選択された後に、送受信部501から受信された候補セルのシステム情報をチェックし、そのシステム情報のインジケータを分析する。
【0066】
セル抽出部513は、セルを識別するためのID情報又は端末の移動性を推定するためのID情報を抽出して格納する。例えば、ID情報は、セルID、PLMN ID又は個人ネットワークIDとなり得る。
【0067】
インジケータ分析部521は、ルインジケータがホームセル又は個人ネットワークを示すか否かを判定する。
【0068】
アクセス可能判定部523は、セル抽出部513によって抽出されたセルIDがリスト記憶部525に格納されている、アクセス可能なホームセル又は個人ネットワークに関する情報を有するアクセス可能リストに含まれているか否かを判定する。このリスト記憶部525は、ハードコーディングによってUSIMにアクセス可能リストを既に格納しており、あるいは所定の上位ネットワークエンティティからこのリストを受信して格納している。
【0069】
その判定結果は、セル選択のために、セル選択判定部531に入力として提供される。
【0070】
一方、インジケータ分析部521が、候補セルはホームセル又は個人ネットワークでないと判定すると、アクセス可能判定部523は、候補セルがセル抽出部513及びリスト記憶部525を通じてアクセス可能であるか否かを判定する必要がない。したがって、UEは、セル選択判定部531を通じて、候補セルがアクセス可能であるか否かを従来の方式で判定することができる。すなわち、UEは、候補セルを公衆セルであると見なし、候補セルを含む隣接セルの測定によってセル選択を遂行することができる。
【0071】
図6は、本発明の第1の実施形態によるENBを示すブロック構成図である。
【0072】
図6を参照すると、インジケータ設定部601は、O&M又は上位ネットワークエンティティからのシグナリングを通じて、セルがホームセル又は個人ネットワークであるか否かを判定し、ENBによって管理されるセルのためのインジケータを設定する。
【0073】
そのため、セルがホームセル又は個人ネットワークである場合に、インジケータ設定部601は、システム情報にホームセル又は個人ネットワークを示すようにインジケータを設定する。一方、セルがホームセル又は個人ネットワークでない場合には、インジケータ設定部601は、システム情報に公衆セルを示すようにインジケータを設定する。送受信部611は、上記セル内のすべてのUEにインジケータを含むシステム情報をブロードキャスティングする。
【0074】
<第2の実施形態>
【0075】
本発明の第2の実施形態は、移動通信システムにおいてサービングセルからブロードキャスティングされる隣接セルリストに含まれる隣接セルがホームセル又は個人ネットワークであると、この隣接セルにアクセス可能なUEのみがセル選択を遂行可能にする方法を提供する。本発明は、隣接セルに優先順位を付けるためのオフセットが選択的に割り当てられ、それによってオフセットが隣接セルリストの隣接セル情報に関する情報を含んでいないと、UEは、隣接セルがホームセル又は個人ネットワークでないと見なし、従来の方式で測定を遂行する。
【0076】
オフセットが隣接セルリストの隣接セル情報に含まれていると、UEは、隣接セルのセルIDを、アクセス可能なホームセル又は個人ネットワークに関する情報を含む格納されたアクセス可能リストと比較する。隣接セルがアクセス可能リストに存在する場合、UEは、測定コンテキストから隣接セルを削除し、隣接セルが選択可能でないと判定する。本発明では、UEは、隣接セルが選択可能でないと考える代わりに、その測定を遂行し、隣接セルのオフセットを無視し、あるいは隣接セルの測定に負(negative)のオフセット値を適用することがさらに考慮できる。
【0077】
しかしながら、隣接セルがアクセス可能リストに含まれていると、UEは、隣接セルがアクセス可能なホームセル又は個人ネットワークであると見なし、隣接セルの測定に正(positive)のオフセット値を適用し、それによってセル選択に対して隣接セルの優先順位を増加させる。このオフセットは、無限大値(infinite value)に設定することができる。
【0078】
アクセス可能リストに隣接セルの存在又は不在による判定は、UEによって選択されたPLMNが、情報が隣接セルからブロードキャスティングされるPLMNと同一であり、アクセス可能なリストに隣接セルからブロードキャスティングされる隣接セルのセルIDが含まれるか否かをチェックしてなされることができる。セルIDが上記システムでPLMNに関係なく固有値を有すると、選択されたPLMNが隣接セルのPLMNであるか否かをチェックする必要性がなくなる。
【0079】
図7は、本発明の第2の実施形態によるホームセル又は個人ネットワークを考慮してセル選択方法を示す図である。このセル選択方法は、UEの移動性による再選択のシナリオに適合する。
【0080】
図7を参照すると、参照符号701はUEを表し、参照符号702は、UE701に対するサービングセルを表す。
【0081】
ステップ711で、サービングセル702は、システム情報でUE701に隣接セルリストを伝送する。すなわち、UE701は、サービングセル702からブロードキャスティングされるシステム情報の測定に使用される隣接セルリストを受信する。隣接セルリストは、UE701が測定を必要とする場合に、測定されるセルに関する情報と、セル選択関連パラメータとを含む。
【0082】
図7に示した例において、セル選択パラメータは、周波数情報又は各セルのセルIDのように、サービングセル及び複数の隣接セルに関する情報が推定できる値を含む。すなわち、隣接セルリストは、セル選択関連パラメータ、特に、ホームセル又は個人ネットワークとなる隣接セルのオフセットを有する。例えば、オフセットは、3dbであり得る。
【0083】
オフセットは、隣接セルにアクセス可能なUEが測定結果としてセル選択のための候補セルを選択する場合に、隣接セルの優先順位を増加させる機能をする。すなわち、隣接セルにアクセス可能な複数のUEがその隣接セルを測定する場合には、隣接セルの測定結果に上記オフセットを加算する。
【0084】
例えば、隣接セルリストは、隣接セル#1〜隣接セル#8に関するパラメータを含む。隣接セル#6がホームセル又は個人ネットワークであると、そのシステム情報は、次のように設定されることができる。
【0085】
[隣接セルリスト]
【0086】
隣接セル#1情報
隣接セル#2情報
隣接セル#3情報
隣接セル#4情報
隣接セル#5情報
隣接セル#6情報:隣接セル#6に優先順位を付けるためのオフセット
隣接セル#7情報
隣接セル#8情報
【0087】
UE701は、ステップ721で、オフセットを有する一つ以上の隣接セルを抽出する。上記の例において、UE701は、隣接セル#6を抽出する。
【0088】
UE701は、ステップ723で、抽出された隣接セル(隣接セル#6)がアクセス可能なホームセル又は個人ネットワークに関する情報を含むアクセス可能リストに存在するか否かを判定する。
【0089】
アクセス可能リストは、3GPP USIMのようなメモリにハードコーディングによって格納され、あるいはTAU中にネットワークエンティティからシグナリングされて格納される。隣接セルのセルIDがPLMNのみに固有値を有すると、UEは、ステップ723で、セル及びPLMNのIDを上記リストと比較することができる。
【0090】
UE701は、測定コンテキストから、ステップ721で抽出されたがアクセス可能リストに存在しない隣接セルを削除する。すなわち、UE701は、残りの隣接セルを効率的に測定するために、ステップ725,727でこれら隣接セルを選択不可能であると見なす。
【0091】
UE701が、移動し、それによってその移動性を保証するために測定が必要である場合には、上記条件、すなわちオフセットを有する条件を満足させ、測定結果から隣接セルを除外することによってアクセス可能リストに含まれていない隣接セルに対する測定を遂行しない。その結果、測定効率性が増加する。すなわち、ステップ723でリストに存在しない隣接セルの優先順位は、隣接セルがその測定結果に関係なくアクセス可能でないため、セル選択に対して低くなる。例えば、隣接セル#6がアクセス可能リストに含まれていないと、UE701は、隣接セル#6を測定する必要がない。
【0092】
ステップ731で、UE701は、測定が隣接セルに対してトリガリングされたことを感知する。例えば、サービングセルの無線強さがしきい値以下であると、その測定はトリガリングされることができる。
【0093】
UE701は、ステップ741で、隣接セルリストにリスとされた隣接セルを測定する。ここで、UE701は、ホームセル又は個人ネットワークの優先順位化のために、隣接セルリストの隣接セルの中にオフセットを有する隣接セルを測定する。同時に、UE701は、格納されているアクセス可能なリストに存在しない隣接セルに対して測定しないこともある。
【0094】
ステップ741で測定された隣接セルは、ステップ721で抽出されたオフセットを有する。格納されたリストに含まれた隣接セルに対して、UE701は、ステップ743で、隣接セルの測定のために隣接セルのオフセットを加算する。
【0095】
これは、セル選択のために候補セルとして選択されるアクセス可能なホームセル又は個人ネットワークの確率を増加させるためである。すなわち、UEは、セル選択中に上記オフセットを測定結果に加算するためのセルに対して上位優先順位を与える。各ホームセル又は個人ネットワークセルのオフセットは、異なることがあり、無限大の値に設定されることができる。
【0096】
無限大のオフセットを有する隣接セルに対して、UE701は、他の隣接セルに対する測定及びその測定の比較なしに、セル選択のための候補セルとしてすぐに隣接セルを選択できる。
【0097】
UE701は、ステップ751で、隣接セルの測定によってセル選択のための候補セルを選択する。UE701は、ステップ753で、候補セルからセル選択関連システム情報を受信して分析し、最終的にその候補セルが選択されるか否かを判定する。
【0098】
図8A及び図8Bは、本発明の第2の実施形態によるUEの動作を示すフローチャートである。
【0099】
図8Aのステップ801〜ステップ833は、サービングセルからシステム情報で測定のための隣接セルリストを受信する動作について、図8Bのステップ841〜857は、隣接セルリストに基づいた測定動作について、各々示している。
【0100】
図8Aを参照すると、UEは、ステップ801で、サービングセルから測定に使用するための隣接セルリストを受信する。
【0101】
ステップ811で、UEは、上記隣接セルリストからオフセットを有する隣接セルを抽出する。このオフセットは、セル選択中に、ホームセル又は個人ネットワーク、すなわち所定のUE又はUEグループのみにアクセス可能な特定のセルに優先順位を付ける機能をする。
【0102】
ステップ813で、UEは、抽出された隣接セルが、アクセス可能なホームセル又は個人ネットワークセルに関する情報を有する格納されているアクセス可能リストに含まれるか否かをチェックする。このアクセス可能リストは、3GPP USIMのようなメモリにハードコーディングによって格納され、あるいはTAU中にネットワークエンティティからシグナリングされ、その後にメモリに格納される。抽出された隣接セルのIDが、PLMNに関係なく固有値を有すると、UEは、セルIDがアクセス可能リストに含まれているか否かをチェックする。セルIDがPLMNでのみ固有値を有すると、UEは、セルID-PLMN ID対がアクセス可能リストに含まれる否かをチェックできる。
【0103】
抽出された隣接セルがアクセス可能リストに含まれていないと、UEは、ステップ833で、隣接セルを選択不可能であると見なし、測定コンテキストから隣接セルを削除する。すなわち、隣接セルは、測定結果がトリガリングされる場合には測定せず、それによって測定動作の効率性を保証するようになる。
【0104】
しかしながら、隣接セルがアクセス可能リストに存在すると、UEは、ステップ831で、隣接セルのID情報又はセルID及びそのオフセットを格納する。
【0105】
図8Bは、本発明によるUEの測定動作を示すフローチャートである。UEは、ステップ841で、例えば、測定がUEの移動性のため、隣接セルに対してトリガリングされることを感知する。
【0106】
UEは、ステップ851で、測定のために判定された隣接セルに対して測定を遂行する。UEは、ステップ833で、オフセットを有するとともにアクセス可能リストに含まれていない隣接セル、例えば、測定コンテキストから削除された隣接セルに対しては測定しない。
【0107】
一方、UEは、ステップ831で、オフセットを有し、アクセス可能なリストに存在する隣接セルに対して測定を遂行する。
【0108】
UEは、ステップ853で、候補セルの選択のために、アクセス可能なホームセル又は個人ネットワークの優先順位化のために、測定された隣接セルのオフセットをその測定結果に加算する。UEは、制限がない限り、最大測定結果を有する隣接セルを候補セルとして選択することができる。ステップ855で、UEは、その測定結果による隣接セルの中からセル選択のための候補セルを選択する。
【0109】
UEは、ステップ857で、候補セルからセル選択関連システム情報を受信し、この候補セルに選択するか否かを判定する。
【0110】
図9は、本発明の第2の実施形態によるENBの動作を示すフローチャートである。
【0111】
図9を参照すると、ENBは、ステップ901で、このENBによって管理されるセルに対して隣接セルリスト情報を設定する。隣接セルリストは、システム情報に含まれてブロードキャスティングされることができる。
【0112】
ステップ903で、ENBは、O&Mによって、又は上位ネットワークエンティティからのシグナリングを通じて、隣接セルリスト内の隣接セルがホームセル又は個人ネットワークであるか否かを判定する。
【0113】
ステップ905で、隣接セルがホームセル又は個人ネットワークであると、ENBは、ステップ911で、隣接セルリストの隣接セルに対するオフセットを明示的又は暗示的に含むことができる。このオフセットは、セル選択のための隣接セルの優先順位を決めるためにUEに使用される。
【0114】
隣接セルがホームセル又は個人ネットワークでないと、ENBは、ステップ913で、隣接セルリストの隣接セルに対するオフセットを含んでいない。
【0115】
オフセットの設定が隣接セルリストに含まれるすべての隣接セルに対して完了した場合に、ENBは、ステップ921で、システム情報のセルに隣接セルリストをブロードキャスティングする。
【0116】
図10は、本発明の第2の実施形態によるUEを示すブロック構成図である。
【0117】
図10を参照すると、送受信部1001は、測定のためのパイロット信号を受信し、サービングセルからシステム情報で隣接セルリストを受信し、測定結果によってセル選択のために候補セルからシステム情報を受信する。
【0118】
隣接セルリスト受信部1011は、送受信部1001から受信されたシステム情報で隣接セルリストをチェックする。
【0119】
隣接セル抽出部1031は、UEがホームセル又は個人ネットワークとなる隣接セルにアクセスできるように、隣接セルリストからオフセットを有する隣接セルを抽出し、このオフセットを用いてセル選択のために優先順位を付ける。
【0120】
アクセス可能判定部1033は、抽出された隣接セルがアクセス可能なホームセル又は個人ネットワークに関する情報を含む、リスト記憶部1035に格納されたアクセス可能リストを用いてアクセス可能であるか否かを判定する。すなわち、アクセス可能判定部1033は、抽出された隣接セルがアクセス可能リストに含まれているか否かを判定する。
【0121】
抽出された隣接セルのセルIDがアクセス可能リストに含まれていないと、測定コンテキスト管理部1021は、測定コンテキストから隣接セルを削除する。
【0122】
一方、抽出された隣接セルのセルIDがアクセス可能リストに含まれると、測定部1041は、ホームセル又は個人ネットワークの選択のために、隣接セルを測定し、隣接セルの優先順位を付けるためにその測定結果にオフセットを加算する。
【0123】
したがって、セル選択判定部1050は、測定部1041から受信された測定結果によってセル選択のための候補セルを選択し、候補セルから受信されたセル選択関連システム情報を分析し、特に制限がない限り、ホームセル又は個人ネットワークとなる候補セルを選択する。
【0124】
図11は、本発明の第2の実施形態によるENBを示すブロック構成図である。
【0125】
図11を参照すると、ホームセルチェッカー1101は、システム情報に含まれて伝送される隣接セルリスト内の隣接セルが、所定のUE又はUEグループにアクセス可能なホームセル又は個人ネットワークに該当する特定セルであるか否かを判定する。
【0126】
隣接セルが特定セルであると、オフセット設定部1103は、隣接セルにアクセスできるUEのために選択される隣接セルの確率を増加させるためにオフセットを設定する。
【0127】
隣接セルリストに含まれるすべての隣接セルに対して、ホームセルチェッカー1101が、隣接セルがホームセル又は個人ネットワークとして動作できるか否かに対する判定を完了し、オフセット設定部1103が、ホームセル又は個人ネットワークとなる隣接セルに対してオフセット設定を完了すると、隣接セルリスト設定部1105は、隣接セルリストの設定を完了する。
【0128】
送受信部1111は、システム情報でセル内のすべてのUEに隣接セルをブロードキャスティングする。
【0129】
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲を外れない限り、様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。したがって、本発明の範囲は、前述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【符号の説明】
【0130】
501 送受信部
511 測定部
513 セル抽出部
521 インジケータ分析部
523 アクセス可能判定部
525 リスト記憶部
531 セル選択判定部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信システムにおけるユーザー端末(UE)がセル選択を遂行する方法であって、
サービングセルから隣接セルリストに対する情報及びCSG(Closed Subscriber Group)セルに対する情報を受信するステップと、
前記隣接セルリストに対する情報に基づいて、少なくとも一つの隣接セルに対する測定を遂行するステップと、
前記測定に基づいて候補セルを判定するステップと、
前記候補セルからCSGセルに関連した情報を示すインジケータ及びCSG IDを受信するステップと、
前記インジケータが、前記UEが前記CSGセルに接続可能であることを示すインジケータであり、前記CSG IDが前記UEに設定されたCSGリストに含まれる場合、前記候補セルを選択するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項1】
移動通信システムにおけるユーザー端末(UE)がセル選択を遂行する方法であって、
サービングセルから隣接セルリストに対する情報及びCSG(Closed Subscriber Group)セルに対する情報を受信するステップと、
前記隣接セルリストに対する情報に基づいて、少なくとも一つの隣接セルに対する測定を遂行するステップと、
前記測定に基づいて候補セルを判定するステップと、
前記候補セルからCSGセルに関連した情報を示すインジケータ及びCSG IDを受信するステップと、
前記インジケータが、前記UEが前記CSGセルに接続可能であることを示すインジケータであり、前記CSG IDが前記UEに設定されたCSGリストに含まれる場合、前記候補セルを選択するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−13162(P2013−13162A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−231803(P2012−231803)
【出願日】平成24年10月19日(2012.10.19)
【分割の表示】特願2009−540181(P2009−540181)の分割
【原出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年10月19日(2012.10.19)
【分割の表示】特願2009−540181(P2009−540181)の分割
【原出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
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