説明

移送路に沿うパッケージのグループ分けユニット

移送路(T)に沿ってパッケージ(2)をグループ分けするユニット(1)であって、パッケージ2を受取るために移送路(T)に平行な複数の長手方向ラインとして配列された受取りステーション(5)と、それぞれの長手方向ラインからの、移送路(T)を横断する少なくとも1列に整列された所定個数のパッケージ(2)で成るグループ(3)の取出しステーション(6)と、各グループ(3)の個数に等しい個数のパッケージ(2)を所定の時間間隔で供給され、パッケージ(2)を移送路(T)に沿って送る移動コンベヤ面(9)と、移送路(T)に平行な作用部分(R1)を有する第1の移動路(R)に沿って周回移動する少なくとも1つの整列部材(45)と、受移送路(T)に平行な作用部分(S1)を有する第2の移動路(S)に沿って周回移動する少なくとも1つの押し部材(50)とを含み、整列部材(45)および押し部材(50)が独立した第1および第2のコンベヤ手段(48,53)によりそれぞれ移動され、第1および第2の移動路(R,S)の作用部分(R1,S1)が互いに一致しているユニット(1)が記載される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移送路に沿ってパッケージをグループ分けするユニットに関するものである。
【0002】
以下の説明および特許請求の範囲の記載において、用語「パッケージ」は液体または流動食品を包装するためのあらゆる容器を指すように最大限の広義にて使用されており、したがって、以下に純粋に例として引用する複層シート材料などで作られたパッケージのみならず、ガラスやプラスチック製のボトル、ブリキ缶なども含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6793064号明細書
【特許文献2】PCT/EP2006/050644
【背景技術】
【0004】
公知のように、フルーツ・ジュース、UHT(超高温処理)ミルク、ワイン、トマト・ソースなどの多くの流動食品は殺菌した包装材料シートで作られたパッケージに詰めて販売されている。
【0005】
この形式のパッケージの典型例は、テトラ・ブリック・アセプティック(登録商標)として公知の、平行六面体の形状をした液体または流動食品用のパッケージであり、積層した包装材料ストリップを折曲げ、シール加工して作られている。この包装材料は、例えば紙のような基本材料層の両面をポリエチレンのような熱シール性プラスチック材料の層で覆って構成された多層構造を有している。UHTミルクのような長期保存製品用の無菌パッケージの場合には、包装材料は熱シール性プラスチック材料層の上に重ねられる例えばアルミニュウム箔のような酸素遮断材料の層を含み、さらにその上から、最終的に食品に接触することになるパッケージ内面を形成する他の熱シール性プラスチック材料の層で覆われる。
【0006】
公知のようにこの種のパッケージは、給送される包装材料ウェブから連続チューブを形成する全自動包装ラインにおいて製造されている。この包装材料ウェブは、例えば、過酸化水素溶液のような化学的殺菌剤を塗付することで殺菌され、殺菌剤はその後に例えば加熱蒸発させることで包装材料表面から除去される。このように殺菌された包装材料ウェブは閉じた無菌環境内に保持され、折曲げられ、長手方向にシール加工されて垂直方向に配向されたチューブに形成される。
【0007】
そのチューブは殺菌済みの、または殺菌処理した食品を充填され、シール加工された後、等間隔の横断部分に沿って切断されて枕形パックに形成され、この枕形パックは機械的に折曲げ加工されてそれぞれ完成形状、例えば実質的に平行六面体のパッケージに形成される。
【0008】
これに替えて、包装材料はブランクに切断され、成形スピンドル上でそのブランクからパッケージに形成され、そのパッケージが食品を充填され、シール加工されることができる。この形式のパッケージの一例は、テトラ・レックス(登録商標)として知られたいわゆる「山形頂部」パッケージである。
【0009】
上述の何れの場合も、完成したパッケージは連続的にグループ分けユニットへ送られ、そこでパッケージは所定個数の別個のグループに形成され、それらのグループが最終的に例えば板紙またはプラスチックフィルムのような包装材料によって包装されて小売業者へ搬送するためのそれぞれのパックに形成される。
【0010】
さらに詳しくは、パッケージはその移動方向に平行な複数のラインのグループ分けユニットへ送られ、受取りステーションに一時的に集積される。その後この受取りステーションにおいて所定個数のパッケージが取出しステーションへ向けた搬送用のコンベヤ上に送られる。このコンベヤが定める移動路に沿って、各グループのパッケージは移動方向を横断する1列以上の列に整列された後、取出しステーションへ押出され、取出しステーションでそれらのパッケージは包装材料により包装されて関係するパックが形成される。
【0011】
プラスチックボトルをグループ分けするのに適当な公知のグループ分けユニットの一例は、米国特許第6793064号明細書に示されている。
【0012】
さらに詳しくは、上述したユニットは真直で平坦な搬送路部分を有する連続ベルトコンベヤを実質的に含み、この搬送路部分に対して所定の時間間隔を隔てて所定個数にグループ分けされたボトルが給送されて下流側のパック詰めステーションへ移動され、パック詰めステーションにおいて各グループのボトルは小売店へ配送するためのパックに形成される。
【0013】
パック詰めステーションへ送られるときに、各グループのボトルは先ず特定の形状に整列された後その形状のままパック詰めステーションへ押出される。これはボトルの移送方向に連続して配置されている2つの別個の機構、すなわち整列機構および押出し機構によって行われる。
【0014】
整列機構はコンベヤ上方に配置され、ボトルの移送方向を横切る方向に伸長した複数の整列バーを含み、整列バーは、チェーン駆動装置によってコンベヤの搬送路部分に対面する平行な部分を有する無端移動路に沿って移動される。
【0015】
コンベヤ上に給送された各グループのボトルはコンベヤよりも遅い速度で移動する関係する下流側の整列バーに対して係止されることになる。
【0016】
したがって、整列バーはコンベヤの速度に対してボトルを僅かに減速させ、これによりボトル集団を移送方向に圧縮して、移送方向を横断する1列以上の列に整列させる。整列バーはまた、コンベヤ上でボトルが倒れることを防止する。
【0017】
押出し機構はコンベヤ上方で、ボトルの移送方向に関して整列機構よりも下流側に位置し、また、整列機構と同様にボトルの移送方向を横切る方向に伸長した複数の押出しバーを含む。押し出しバーは、他のチェーン駆動装置によって、コンベヤの搬送路部分に面する平行な部分を有する無端移動路に沿って移動される。
【0018】
整列バーが関係するボトル集団を解放する場所で、各押出しバーは各ボトル集団の上流側部分に作用してその集団をコンベヤと等しい速度でパック詰めステーションへ押出す。
【0019】
上述した形式の公知ユニットは非常に嵩が大きく、取出しに関して改良の余地も残しており、また、比較的厳しい加減速の作用力を生じてパッケージとコンベヤとの間に滑りを生じさせている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明の目的は、公知ユニットに典型的に存在する前述の欠点の少なくとも1つに対する簡潔で低費用な解決策を与えるように設計されたパッケージグループ分けユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明によれば、特許請求の範囲の請求項1に記載された移送路に沿ってパッケージをグループ分けするユニットが提供される。
【0022】
本発明による好ましいがそれに限定する意図のない実施例が添付図面を参照して例を挙げて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の教示によるパッケージグループ分けユニットの、明瞭化のために幾つかの部品を取外した斜視図を示す。
【図2】図1のユニットの側面図を示す。
【図3】図1および図2のユニットの詳細な拡大斜視図を示す。
【図4】或る作動位置における図1および図2のユニットのさらに詳細な拡大側面図を示す。
【図5】図4と異なる作動位置における図1および図2のユニットのさらに詳細な拡大側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0024】
図1および図2を参照すれば、符号1は移送路T(図示例では真直移送路)に沿ってパッケージ2をグループ分けするための本発明によるユニットを全体的に指している。さらに詳しくは、ユニット1は、パッケージ2をパック詰めユニット4(図1および図2には部分的にしか示されていない)へ供給するために所定の個数且つ形状のグループ3への分離を行い、パック詰めユニット4ではグループ3が例えば板紙またはプラスチックフィルムのような包装材料(図示せず)でパックされて、小売店への配送用の関係するパックに形成される。
【0025】
図示例では、パッケージ2は既に詳細に説明したように多層の包装材料シートで作られた平行六面体形状のパケットと定められており、このパケットに殺菌済みまたはUHTミルク、フルーツ・ジュース、ワインなどの流動食品が充填される。
【0026】
これに替えて、パッケージ2は、例えばプラスチックフィルムのような包装材料で一緒に保持された多数のパケットとして定められるか、または、ボトル、ブリキ缶などの他の形式の包装容器として定められることができる。
【0027】
ユニット1は、パッケージ2を受取るための移送路Tに平行な複数の長手方向ラインとして配置された受取りステーション5と、それぞれの長手方向ラインからの、移送路Tを横断する1列以上の列に整列された所定個数のパッケージ2で成るグループ3の取出しステーション6と、各グループ3の個数に等しい個数のパッケージ2を所定の間隔で送る移動コンベヤ面9を形成し、移送路Tに沿って受取りステーション5から取出しステーション6へパッケージ2を送るコンベヤ8と、取出しステーション6へ向かってパッケージ2が移動するとき、移送路Tを横断する1列以上の列にパッケージ2を整列させるためにコンベヤ8上のパッケージ2と相互作用する整列装置10と、パッケージ2の整列されたグループ3をユニット1から押出すためにそれらのグループと相互作用する押出し装置11とを実質的に含む。
【0028】
さらに詳しくは、パッケージ2は段階的に作動するベルトコンベヤ12によって受取りステーション5へ送られ、また、個々のグループ3に形成されたならば、それらのパッケージは取出しステーション6から他のベルトコンベヤ13へ送られる。このベルトコンベヤ13はパック詰めユニット4の一部を構成し、添付図面には部分的にしか示されていない。
【0029】
さらに詳しくは、コンベヤ12は複数のローラー15(その中の少なくとも1つは駆動ローラーとされる)の回りを周回するループ状ベルト14を含み、このベルトはコンベヤ8の搬送面と同平面でそれよりも上流側の平坦で水平な頂部搬送面16を形成している。さらに詳しくは、それらのパッケージ2は、コンベヤ12に載って移動されるとき、搬送面16上に形成された複数の固定通路17によって移送路Tに平行な複数の長手方向ラインを維持される。各通路17は2つの側方ガイド壁18で境界され、それらのガイド壁の間を関係するパッケージ2の長手方向ラインが搬送面16上に直立されて送られる。
【0030】
公知のように、コンベヤ12は、コンベヤ12の個々の駆動段階において、受取りステーション5へ給送されるパッケージ2の個数に応じた長さの時間間隔でサーボ・モーター(図示せず)により駆動され、関係するグループ3を形成する。すなわち、コンベヤ12の個々の駆動段階について、所定の個数のパッケージ2がコンベヤ12の搬送面16の下流側部分から、コンベヤ8の搬送面9の上流側部分で定められたユニット1の受取りステーション5へ送られる。個々の駆動段階の後に休止され、この休止中にパッケージ2が搬送面16の前記下流側部分上に集積される。
【0031】
コンベヤ8へ給送されるパッケージ2の個数は、例えば光学センサーのようなセンサーによって公知のように制御されるが、このセンサーは本発明の本質的な内容に関係しないので、本発明の明確な理解を得るために図示していない。
【0032】
コンベヤ12の休止と同期して作動される保持装置20は、受取りステーション5への送りに対して待機中のパッケージ2の列を保持して留めるために備えられることが好ましい。
【0033】
さらに詳しくは、保持装置20(図1、図2、図4、図5)は搬送面16の下流側部分の上方に位置されており、また、それぞれの長手方向ラインにおける下流側のパッケージ2の頂部と協働するように選択的に作動される複数の停止板21を含む。
【0034】
さらに詳しくは、各停止板21は駆動系統22によりサーボ・モーター23に連結され、このサーボ・モーターによって上昇解放位置(図5)、すなわちコンベヤ8への自由アクセスを許すために関係する長手方向ラインのパッケージ2から離脱する位置と、下降保持位置(図1、図2、図4)、すなわちパッケージ2がコンベヤ8へ向かって移動することを防止するために受取りステーション5から直ぐ上流側に位置する関係する長手方向ラインの1つ以上のパッケージ2の頂部と協働する位置の間を移動される。
【0035】
図4および図5を特に参照すれば、駆動系統22は、サーボ・モーター23の出力シャフト25から被駆動シャフト26へ動きを伝えるベルト駆動装置24と、それぞれの停止板21をシャフト26に連結する複数のレバー機構27とを実質的に含む。
【0036】
シャフト25,26はそれぞれ互いに平行で移送路Tに直角な軸線A,Bを有しており、また、一部分のみ示されている支持構造28によって軸線方向の固定位置にそれぞれ軸線A,Bの回りに回転するように支持されている。また、駆動装置24は、それぞれのシャフト25,26と角度をつけて一体化された2つのプーリー30,31の回りを周回するループ状ベルト29を含む。
【0037】
各レバー機構27は、
一端部がシャフト26にヒンジ連結され、他端部は関係する停止板21のパッケージ2と協働する面とは反対側の面に形成されている突起33にヒンジ連結されている第1のレバー32と、
レバー32よりも短く、一端部がシャフト26に嵌合され、反対側の自由端部は両側に側方突起35を備えており、それらの突起は被駆動シャフト26が回転するときにレバー32の縁部と協働してそれを回転させる第2のレバー34とを実質的に含む。
【0038】
各レバー機構27はレバー32と平行に伸長する板ばね36も含み、この板ばねは、一端部が対向するレバー32の側からレバー34と協働する側へ突出する突起に固定され、他端部は停止板21の突起にレバー32のヒンジ位置から距離を隔てて形成されているそれぞれの受け座に係合されている。
【0039】
レバー機構27はまたレバー32,34の間に配置された円筒コイルばね37も含むことが有利であり、このばねは関係する停止板21を関係するパッケージ2の長手方向ライン上の保持位置へと降下させるように弾性的に付勢する。換言すれば、各停止板21はパッケージ2の形状に対して完全に適合させるようにして関係するばね37により関係するパッケージ2に個別に弾性的に荷重をかける。
【0040】
各グループ3のパッケージ2は、ベルトコンベヤであることおよび公知のサーボ・モーター(図示せず)で一定速度または可変速度で駆動されることが好ましいコンベヤ8の上で整列される。
【0041】
特に図1および図2を参照すれば、コンベヤ8は複数のローラー41(その少なくとも1つが前記サーボ・モーターに連結されている)の回りを周回し、パッケージ2のための上側搬送面9を形成しているループ状のベルト40を実質的に含む。
【0042】
取出しステーション6は搬送面9と同平面でそれよりも下流側の減速面42によって形成されることが有利であり、パック詰めユニット4へ送られる前のグループ3のパッケージを減速させる。
【0043】
減速面42はコンベヤ8,11の間に介在された固定水平面43によって形成されることが好ましい。
【0044】
これに替えて、減速面42は搬送面9よりも遅く移動する面、または面9そのものによって形成されることができる。
【0045】
整列装置10は1つ以上のバー式整列部材45を含み、この整列部材はパッケージ2の移動方向に直角に伸長しており、受取りステーション5から取出しステーション6へ至る移送路Tに平行な作用部分R1を有する移動路Rに沿って周回移動を行い、また、各々の部材は整列面46を形成され、各周回において関係する上流側のグループ3のパッケージ2が整列面に対して係止して移送路Tを横切る1つ以上のラインに整列される。
【0046】
図示例では整列部材45は8つで、コンベヤ8の搬送面9の上方且つ減速面42の上方に位置するチェーンコンベヤ47に対して等間隔に取付けられている。
【0047】
さらに詳しくは、チェーンコンベヤ47は2つの同じ無端チェーン48を含み、それらのチェーンはコンベヤ8の搬送面9および減速面42の反対両側を伸長し、互いの間に整列部材45を支持し、整列部材45の移動路Rを定めている。
【0048】
各チェーン48は関係する複数のローラー49を周回するループ状でおおよそ長方形の形状をしており、コンベヤ8の搬送面9および減速面42に平行な2つの辺部分と、面9,42に直角な2つの辺部分とを有する。
【0049】
整列装置10とまさに同様に、押出し装置11は1つ以上のバー式整列部材50を含み、この整列部材はパッケージ2の移動方向に直角に伸長しており、受取りステーション5から取出しステーション6へ至る移送路Tに平行な作用部分S1を有する移動路Sに沿って周回移動を行い、また、各々の部材は押し面51を形成しており、各周回において押し面が押し部材50よりも下流側のパッケージ2の各グループ3に作用してそのグループ3をユニット1から押出す。
【0050】
図示例では、押し部材50は8つで、コンベヤ8の搬送面9の上方且つ減速面42の上方に位置するチェーンコンベヤ52(チェーンコンベヤ47と同じ)に対して等間隔に取付けられている。
【0051】
さらに詳しくは、コンベヤ52は2つの同じ無端チェーン53を含み、それらのチェーンはコンベヤ8の搬送面9および減速面42の反対両側を伸長し、互いの間に押し部材50を支持し、整列部材50の移動路Sを定めている。
【0052】
コンベヤ47のチェーン48およびコンベヤ52のチェーン53は互いに平行且つ対面して、それらの定める移動路R,Sが一致することが有利である。
【0053】
図1および図2に示すように、各チェーン53はそれぞれローラー49と同軸の関係する複数のローラー54を周回するループ状とされ、チェーン48と同じくおおよそ長方形の形状を形成しており、コンベヤ8の搬送面9および減速面42に平行な2つの辺部分と、面9,42に直角な2つの辺部分とを有する。
【0054】
換言すれば、チェーン48,53は伸長する4つの辺部分の各々に沿ってそれぞれ同一平面内に位置する。
【0055】
図示例では、チェーン48は外側に位置するチェーン53の間に位置する。
【0056】
コンベヤ47,52はそれぞれ独立したサーボ・モーター55,56で駆動されることが有利である。
【0057】
図1に示すように、各サーボ・モーター55,56は、それらの出力シャフトをそれぞれ関係するローラー組49,54を支持しているシャフト61,62に対して連結する駆動ベルト57,58によって、関係するチェーン組48,53をそれぞれ制御する。サーボ・モーター55,56で駆動されるこれらのローラー(49,54)と同軸で、他の2つのチェーン53,48を支持している他のローラー54,49は、サーボ・モーター55,56で駆動される関係するシャフト61,62に対して遊動的に取付けられる。
【0058】
本発明に好ましい実施例では、チェーン48したがって整列部材45は関係するサーボ・モーター55によって間歇駆動され、これに対してチェーン53したがって押し部材50は関係するサーボ・モーター56によって連続駆動される。
【0059】
図示例では、チェーン48および整列部材45はコンベヤ8へパッケージ2を供給するコンベヤ12と同期される。
【0060】
図3に特に示されるように、各整列部材45はそれが取付けられるチェーン48のリンクの間を伸長する。これに対して、各押し部材50はそれが取付けられるリンクよりもチェーン53の移動方向に見て下流側に位置されたチェーン53の対応するリンクの間を伸長し、これにより取出しステーション6(図2)において押し部材50は関係するチェーン53に対して移送路Tの方向へ突出し、パッケージ2のグループ3をパック詰めユニット4のコンベヤ13の上流側部分に組合される。
【0061】
図1に示されるように、コンベヤ8の搬送面9に沿って移動するパッケージ2は、取出しステーション6へ向かって次第に狭くなる2つの固定の側方部材65によって横方向を保持され、移送路Tに直角方向にパッケージ2を寄せ集められる。
【0062】
パッケージ2の移動方向に対する横方向の側方部材65の位置は、図示していないが公知のシステムを使用して調整されることが好ましい。
【0063】
ユニット1の作動は、パッケージ2の1つのグループ3の形成を参照して、初期状態(図2)で説明される。この状態では、コンベヤ12は静止し、前記グループを最終的に形成することになるパッケージ2はコンベヤ12の搬送面16の下流側部分上に集合されており、保持装置20の停止板21は降下した保持位置に位置され、受取りステーション5の傍でパッケージ2と協働している。
【0064】
コンベヤ12が作動されるとき、保持装置20の停止板21は回転して上昇した開放位置(図5)へ移動され、所定数のパッケージ2をコンベヤ8へ移動させる。
【0065】
すなわち、サーボ・モーター23はコンベヤ12と同時に作動され、駆動装置24によってシャフト26を軸線Bの回りに回転して、レバー機構27により停止板21を上昇させる。
【0066】
コンベヤ12からコンベヤ8へ移動されたパッケージ2は、受取りステーション5を通って移動する整列部材45の整列面46に対して係止される。
【0067】
所定個数のパッケージ2がコンベヤ12から送出されたならば、コンベヤ12は停止され、保持装置20の停止板21が回転されて降下した保持位置(図2、図4)へ戻され、搬送面16上に集積しているパッケージ2の列を再び保持する。
【0068】
一方、コンベヤ8に移動したパッケージ2のグループ3は、そのコンベヤ8によって移送路Tに沿って取出しステーション6へ送られる。
【0069】
整列部材45を支持するコンベヤ47が停止し、その後コンベヤ8よりも速い速度で再び作動を開始する経過において、パッケージ2は先ずに関係する静止した整列部材45に対してグループを形成され、また、移送路Tを横切る方向の複数の列(この例では2列)に整列され、また、整列部材45がパッケージ2から離れて移動路Rに沿う移動を開始するとパッケージ2はコンベヤ8により固定の面43へ送られる。
【0070】
固定面43に達すると、パッケージ2は先ずに減速され、最終的には固定面43によって停止される。すなわち、コンベヤ8の出口において、パッケージ2は滑って固定面43上で停止する。
【0071】
移送路Tに沿ってグループ3が移動するとき、要素となるパッケージ2は側方部材65のガイド作用によって移送路Tに直角に寄せ集められる。
【0072】
次に、固定面43上に形成されたパッケージ2のグループ3よりも上流側に隣接する押し部材50が下流側のパッケージ2を捕捉してユニット1からパック詰めユニット4のコンベヤ13上へ押出す。
【0073】
本発明によるユニット1の利点は、以下の説明から明白となるであろう。
【0074】
特に、整列部材45およこ押し部材50は独立したサーボ・モーター55,56によって駆動され、移動路R,Sに沿って移動されるので、ユニット1の最大生産量を達成すると同時に、ユニット1の前端寸法を最小化させることができる。
【0075】
事実、押し部材50の速度は、速度はパッケージ2を搬送するコンベヤ8よりも「遅い」ことが要求されている整列部材45の速度によって決められる必要性がなくなるのである。
【0076】
さらに詳しくは、押し部材50を連続作動し、また、非常に狭い空間に効果的に整列させるための停止時間と、この停止時間を生むために極めて速い走行時間とを有して整列部材45を間歇作動することで、生産速度は押し部材50の作動速度によって直接的に決まるのである。
【0077】
さらに、整列部材45および押し部材50のチェーン48,53をパッケージ2の搬送用のコンベヤ8の反対両側に配置して、整列部材45および押し部材50を同じ移動路に沿って移動させることにより、ユニット1の全体的な寸法はパッケージ2の移動方向および横方向の両方において最小化される。
【0078】
最終的に、パッケージ2が移送路Tに沿って移動するときに受ける移動および減速の組合せは、パッケージ2作用する加速力および減速力、および搬送面9および減速面42上でのパッケージ2の滑りを最小化させる。
【0079】
しかしながら、特許請求の範囲の請求項に記載した範囲から逸脱せずに本明細書に記載し図示したユニット1に対して変更を加えることは可能である。
【0080】
特に、コンベヤ47,52は、移動路R,Sの作用部分R1,S1の全部または一部のみ一致するように構成できる。
【0081】
さらに、保持装置20は本出願人の国際特許PCT/EP2006/050644または米国特許第6793064号に記載された装置のような別の形式のグループ分けユニットを使用できる。
【符号の説明】
【0082】
R,S 移動路
1,S1 作用部分
T 移送路
1 グループ分けユニット
2 パッケージ
3 グループ
4 パック詰めユニット
5 受取りステーション
6 取出しステーション
8 コンベヤ
9 搬送面
10 整列装置
11 押出し装置
12 ベルトコンベヤ
13 ベルトコンベヤ
14 ベルト
15 ローラー
16 搬送面
17 通路
18 ガイド壁
20 保持装置
21 停止板
22 駆動系統
23 サーボ・モーター
24 ベルト駆動装置
25 出力シャフト
26 被駆動シャフト
27 レバー機構
28 支持構造
29 ベルト
30,31 プーリー
32 第1のレバー
33 突起
34 第2のレバー
35 突起
36 板ばね
37 ばね
40 ベルト
41 ローラー
42 減速面
43 面
45 整列部材
46 整列面
47 チェーンコンベヤ
48 チェーン
49 ローラー
50 押し部材
51 押し面
52 チェーンコンベヤ
53 無端チェーン
54 ローラー
55,56 サーボ・モーター
57,58 駆動ベルト
61,62 シャフト
65 側方部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移送路(T)に沿ってパッケージ(2)をグループ分けするユニット(1)であり、
前記パッケージ2を受取るための前記移送路(T)に平行な複数の長手方向ラインとして配列された受取りステーション(5)と、
それぞれの長手方向ラインからの、移送路(T)を横断する少なくとも1列に整列された所定個数のパッケージ(2)からなるグループ(3)の取出しステーション(6)と、
各グループ(3)の個数に等しい個数のパッケージ(2)を所定の時間間隔で供給され、前記パッケージ(2)を移送路(T)に沿って受取りステーション(5)から取出しステーション(6)へ送る移動コンベヤ面(9)と、
前記受取りステーション(5)から前記取出しステーション(6)へ至る前記移送路(T)に平行な少なくとも1つの作用部分(R1)を有する第1の移動路(R)に沿って周回移動され、また、各周回においてそれよりも上流側の各グループ(3)のパッケージ(2)に係止して移送路(T)の横方向の少なくとも1つのラインに整列させる整列面(46)を含む少なくとも1つの整列部材(45)と、
前記受取りステーション(5)から前記取出しステーション(6)へ至る前記移送路(T)に平行な少なくとも1つの作用部分(S1)を有する第2の移動路(S)に沿って周回移動を行い、また、各周回においてそれよりも下流側の各グループ(3)のパッケージ(2)に作用してそのグループ(3)をユニット(1)から押出す押し面(51)を含んでいる少なくとも1つの押し部材(50)とを含む前記ユニット(1)であって、
前記整列部材(45)および前記押し部材(50)が前記第1および第2の移動路(R,S)に沿って独立した第1および第2のコンベヤ手段(48,53)によりそれぞれ移動されること、および前記第1および第2の移動路(R,S)前記作用部分(R1,S1)が少なくとも部分的に一致していることを特徴とするユニット(1)。
【請求項2】
前記第1および第2の移動路(R,S)の前記作用部分(R1,S1)が互いに全体的に一致していることを特徴とする請求項1に記載のユニット。
【請求項3】
前記第1および第2の移動路(R,S)が互いに全体的に一致していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のユニット。
【請求項4】
前記整列部材(45)が前記第1の移動路(R)に沿って間歇的に移動されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項5】
前記整列部材(45)および前記押し部材(50)が互いに平行で前記移送路(T)に対して横方向のバーをそれぞれ含むことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項6】
前記第1のコンベヤ手段が、前記搬送面(9)の反対両側に配置され且つ互いの間に前記整列部材(45)を支持している一対の第1のコンベヤ部材(48)を含むこと、前記第2のコンベヤ手段が、前記搬送面(9)の反対両側に配置され且つ互いの間に前記整列部材(50)を支持している一対の第2のコンベヤ部材(53)を含むこと、および前記第1および第2のコンベヤ手段(48,53)が互いに平行で対面していることを特徴とする請求項5に記載されたユニット。
【請求項7】
第1および第2のコンベヤ部材(48,53)によりそれぞれ等間隔に支持されている複数の前記整列および押し部材(45,50)を含むことを特徴とする請求項6に記載されたユニット。
【請求項8】
前記移送路(T)の反対両側に位置し、取出しステーション6へ向かって次第に狭くなるように配置されて、移送路(T)の横断方向に各グループ(3)のパッケージ2を寄せ集める一対の側方ガイド部材(65)を含むことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載されたユニット。
【請求項9】
前記押し部材(50)が作用する前にパッケージ(2)の速度を減速させるために、前記移送路(T)の端部に沿って各グループ(3)の前記パッケージ(2)に作用する減速手段(42)を含むことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載されたユニット。
【請求項10】
前記減速手段(42)が前記搬送面(9)よりも下流側の前記移送路(T)に沿って伸長する固定面(43)を含むことを特徴とする請求項9に記載されたユニット。
【請求項11】
前記狭まる面(9)が連続的に作用することを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載されたユニット。
【請求項12】
パッケージ(2)のそれぞれの長手方向ラインに配置され、前記パッケージ(2)が前記搬送面(9)へ進むことを阻止するために選択的に作動され、それぞれの弾性手段(37)によってパッケージ(2)へ向けて個別に荷重をかける複数の停止板(21)を前記受取りステーション(5)の近くに含むことを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載されたユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−513144(P2010−513144A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−540780(P2009−540780)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際出願番号】PCT/EP2007/063912
【国際公開番号】WO2008/071778
【国際公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(591007424)テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム (190)
【Fターム(参考)】