説明

空気出入り孔を有するニコチン含有物

【課題】禁煙導入のため、喫煙の要素である空気を吸い込む、吐き出す、口ではさむという要素を加えたニコチン含有物の提供。
【解決手段】ニコチンを含有した飴やガムであって、その形状全体又は一部が筒状、紙巻きタバコ状、葉巻状、タバコ用パイプ状を有し、口にくわえたとき、唇の中と外をつなぐ中空の形状をしたニコチン含有物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療分野において禁煙導入のためのニコチン含有物に属する。
【背景技術】
【0002】
この種のものでは、例えば図1で示すようなニコチン含有ガムがあった。
【0003】
喫煙習慣の1要素として、ニコチン中毒状態がある。この中毒状態から離脱する1つの方法として、図1で示すようなニコチン含有ガムがある。このニコチン含有ガムは口腔内で、頬の粘膜部に接しておいたり、噛む事でニコチンを体内に取り込む。これによりニコチン中毒状態、更には喫煙習慣から離脱しようというものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記方法には次に述べるような解決を必要とする課題が残されていた。
【0005】
喫煙の1要素として、ニコチン中毒状態のほかに、喫煙時には、口にくわえたまま空気を吸ったりはいたりする動作があり、これを喫煙時の快感の1つとして味わっている場合がある。
【0006】
図1で示すようなニコチン含有ガムでは使用時にそのような空気が出入りする状況は作れなかった。
【0007】
このため図1で示すようなニコチン含有ガムで禁煙を試みるときに不満が生じ、いわゆる口寂しい状態となり、禁煙導入をスムーズに行えない場合があった。
【0008】
そこで本発明は、上記した従来技術の課題を解決して、喫煙時には、口にくわえたまま空気を吸ったりはいたりする動作を可能とする、ニコチン含有物を提供する。これにより、ニコチンの吸収、口にくわえる、空気の出し入れが出来るという行為が同時に可能で、喫煙の要素を複数満たすことが出来より、禁煙導入にとっつきやすくなる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によるニコチン含有物は、空気出入り孔を有することで、口にくわえたまま空気を吸ったりはいたりする動作ができることにより、口寂しい状態を回避でき、同時にニコチンの吸収が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、本発明による空気出入り孔を有するニコチンについての望ましい発明の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0011】
第1実施例の空気出入り孔を有するニコチン含有物は、図2で示すように、筒状物1であり、つまり縦軸に中空の空気出入り孔2がありかつ、全体がニコチンを含有したガム又は飴で出来ている。
【0012】
第2実施例の空気出入り孔を有するニコチン含有物は、図3で示すように、口腔内に入る部分がニコチンを含有したガム又は飴で出来ているが長時間口にくわえることで空気出入り孔が閉鎖しないように、プラスチック等溶けにくい材質部3で空気出入り孔が出来ているものである。
【0013】
第3実施例の空気出入り孔2を有するニコチン含有物は、第1実施例、第2実施と基本的に同じであるが、図4で示すように外観が紙巻タバコに似せてあるものである。
【0014】
第4実施例の空気出入り孔を有するニコチン含有物は、図5で示すように空気出入り孔2が複数あるものである。
【0015】
第5実施例の空気出入り孔を有するニコチン含有物は、図6で示すように空気出入り孔2が長軸方向にないものである。
【0016】
第6実施例の空気出入り孔を有するニコチン含有物は、図7で示すように外観が葉巻4に似せてあるものである。
【0017】
第7実施例の空気出入り孔を有するニコチン含有物は、図8で示すように外観がパイプ5に似せてあるものである。
【0018】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく要旨の範囲内において各種の変形を採り得るものである。
【発明の効果】
【0019】
上記した説明から明らかなように、本発明による空気出入り孔を有するニコチン含有物は、ニコチンの吸収、口にくわえる、空気の出し入れが出来るという、喫煙の要素を複数満たすことにより、禁煙導入の試みをより容易なものとできる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】 従来のニコチン含有ガムの説明図。
【図2】 本発明の第1実施例の説明図。
【図3】 本発明の第2実施例の説明図。
【図4】 本発明の第3実施例の説明図。
【図5】 本発明の第4実施例の説明図。
【図6】 本発明の第5実施例の説明図。
【図7】 本発明の第6実施例の説明図。
【図8】 本発明の第7実施例の説明図。
【符合の説明】
【0021】
1 筒状物
2 空気出入り孔
3 材質部
4 葉巻
5 パイプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明によるは、ニコチンを含有した飴やガムであって、その形状全体又は一部が筒状、紙巻タバコ、葉巻、タバコ用パイプ状であって、中空の孔を有し、口にくわえたときに、その中空の孔を通して、空気を吸ったりはいたりできるもの。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−316036(P2006−316036A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−168802(P2005−168802)
【出願日】平成17年5月13日(2005.5.13)
【出願人】(591264717)
【Fターム(参考)】