説明

空気浄化装置

【課題】限られたスペースにおいて、フィルタの面積を大きくすることができ、ウイルス等の除去性能を高めることができる空気浄化装置を提供する。
【解決手段】バスの空調ダクト内に配置される空気浄化装置1であって、集塵フィルタ12と、放電部13とを備える。集塵フィルタ12は、空気流路内に配置され、塵埃を捕集する。放電部13は、集塵フィルタ12の空気流の上流側に配置され、放電により活性種を生成する。また、集塵フィルタ12は、空気流の流れ方向に対して開き縦断面視においてV字をなすように配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1(特開2005−218967号公報)に開示の車両用空調機のように、空気流路内に、花粉等のアレルゲンを不活性化することができる不活性化フィルタを配置することで、室内に清浄した空気を供給する車両用空調機が提案されている。
【0003】
また、近年、空気清浄機のように、不活性化フィルタに類似するフィルタとして塵埃等を捕集する集塵フィルタが空気流路内に設けられ、集塵フィルタで捕集した塵埃等に対して放電することにより塵埃等に付着したウイルスや菌を分解して除去する除菌技術が用いられているものがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、人が集まり密閉空間となるような空間(例えば、バス等の公共車両空間)においては、家庭等のような小空間に比べると、ウイルス等の感染の危険が高まると言われていることにより、除菌に対するニーズが特に高い。
【0005】
そして、上記のような除菌技術を用いてウイルス等の除去性能を高めようとすると、集塵フィルタにおけるウイルス等の捕集効率を高める必要があり、このために集塵フィルタの面積を大きく確保することが望ましい。
【0006】
ここで、上記のような密閉空間の一例として挙げられるバス内においては、集塵フィルタは、特許文献1(特開2005−218967号公報)に開示のように、空気を取り込むための空調ダクト内に配置されることがある。しかし、バスの空調ダクト内という限られたスペースにおいては、集塵フィルタの面積の確保が問題になると考えられる。例えば、特許文献1(特開2005−218967号公報)に記載のフィルタのような配置では、フィルタの面積の確保のためにフィルタの厚みを大きくすることが考えられる。しかし、フィルタの厚みを大きくすると、フィルタを通過する空気の通風抵抗が増大してしまうことが懸念される。よって、フィルタを通過する空気の通風抵抗の増大を抑制しながらフィルタの面積を大きくすることが望ましい。
【0007】
そこで、本発明の課題は、限られたスペースにおいて、フィルタの面積を大きくすることができ、ウイルス等の除去性能を高めることができる空気浄化装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1観点に係る空気浄化装置は、バスの空調ダクト内に配置される空気浄化装置であって、第1集塵フィルタと、放電部とを備える。第1集塵フィルタは、空気流路内に配置され、帯電により塵埃を捕集する。放電部は、第1集塵フィルタの空気流の上流側に配置され、放電により活性種を生成する。また、第1集塵フィルタは、空気流の流れ方向に対して開き縦断面視においてV字をなすように配置される。
【0009】
本発明の第1観点に係る空気浄化装置では、第1集塵フィルタの配置により通風抵抗の増大を抑制しながら第1集塵フィルタの面積を大きくすることができる。よって、第1集塵フィルタを通過する空気流の風速分布をできるだけ均一にしながら風速を低下させることができ、これにより、第1集塵フィルタでの塵埃等の捕集効率が高まる。従って、ウイルス等の除去効率を高めることができる。
【0010】
本発明の第2観点に係る空気浄化装置は、第1観点に係る空気浄化装置であって、第1集塵フィルタは、静電フィルタと、脱臭フィルタとから成る。
【0011】
本発明の第2観点に係る空気浄化装置では、ウイルス等だけでなくニオイ等も除去することができる。
【0012】
本発明の第3観点に係る空気浄化装置は、第1観点又は第2観点に係る空気浄化装置であって、第2集塵フィルタをさらに備える。第2集塵フィルタは、放電部の空気流の上流側に配置され、空気中の塵埃を捕集する。
【0013】
本発明の第3観点に係る空気浄化装置では、第2フィルタをさらに備えることにより、第2フィルタで比較的大きな塵埃等を除去することができる。これにより、第1フィルタへ送られる空気中に、比較的大きな塵埃等が含まれることを抑制することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の第1観点に係る空気浄化装置では、第1集塵フィルタの配置により通風抵抗の増大を抑制しながら第1集塵フィルタの面積を大きくすることができる。よって、第1集塵フィルタを通過する空気流の風速分布をできるだけ均一にしながら風速を低下させることができ、これにより、第1集塵フィルタでの塵埃等の捕集効率が高まる。従って、ウイルス等の除去効率を高めることができる。
【0015】
本発明の第2観点に係る空気浄化装置では、ウイルス等だけでなくニオイ等も除去することができる。
【0016】
本発明の第3観点に係る空気浄化装置では、第1フィルタへ送られる空気中に、比較的大きな塵埃等が含まれることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】空気浄化装置の配置を示す概略斜視図。
【図2】メンテナンス用蓋を開けたときの空調ダクト及びバス用空調機の概略右側面図。
【図3】空気浄化装置の、前面を切断した場合の正面図。
【図4】空気浄化装置の内部を示すための空気浄化装置及び空調ダクトの概略斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る空気浄化装置1について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0019】
<空気浄化装置1の構成>
以下、空気浄化装置1の構成について説明する。なお、以下の説明において、正面、背面、前、上下、右といった方向を示す語句を適宜用いるが、これらの方向は、図1に示す方向を意味するものとする。ここで、図1に示す正面(前面)に向かう方向は、バスの進行方向であり、バスの進行方向から見て右を「右」とし、バスの進行方向から見て左を「左」とする。
【0020】
図1は、空気浄化装置1の配置を示す概略斜視図である。図2は、メンテナンス用蓋50を開けたときの空調ダクト30及びバス用空調機20の概略右側面図である。図3は、空気浄化装置1の、前面10aを切断した場合の正面図である。図4は、空気浄化装置1の内部を示すための空気浄化装置1及び空調ダクト30の概略斜視図である。
【0021】
空気浄化装置1は、図1に示すように、バスの車内の空気を還気RAとして取り込むための空調ダクト30(バスの空調ダクトに相当)内(すなわち、空気流路内)に配置され、空調ダクト30内に流入する還気RAを浄化するための装置である。なお、空調ダクト30は、バス内に、バスの側面に面して配置されている。そして、バスの側面であって、空調ダクト30の近傍には、管理者等が空調ダクト30内に配置される空気浄化装置1のメンテナンスを容易に行うことができるように、メンテナンス用蓋50が設けられている。
【0022】
空気浄化装置1で浄化された空気は、冷暖房運転が可能なバス用空調機20において温度調整され、バスの車内の座席に設けられる複数の車内用吹出口(図示せず)を介して、バスの車内に給気SAとして供給されることになる。具体的には、バス用空調機20において温度調整された空気は、車内用吹出口に連通する給気ダクト(図示せず)へと流れて車内用吹出口に流れる。ここで、本実施形態での空気流路とは、還気RAとして空調ダクト30を介して空気浄化装置1へ流入し、給気SAとしてバスの車内に流出する空気の循環経路を意味する。そして、以下の説明においては、適宜空気流路内を流れる空気を空気流と呼ぶ。
【0023】
なお、バス用空調機20は、バス内に設けられる荷物置場の近傍に配置されており、図1や図2に示すように、空調ダクト30の下方に配置されている。また、図2に示すように、バス用空調機20を構成する空調機本体200には、その側面(本実施形態においては、右側面)に外気OAを取り込むための外気取込口200aが形成されている。よって、空気浄化装置1は、外気取込口200aよりも空気流の上流側に配置されている。従って、空気浄化装置1では、還気RAとしてバスの車内から流入してくる空気のみを浄化することができ、空気浄化装置1の負荷を抑制できる。
【0024】
空気浄化装置1は、図1〜図3に示すように、主として、略直方体形状を有するケーシング10を備える。空気浄化装置1は、ケーシング10の上面10bや下面10cが空気流の流れ方向に対して垂直に延びるように配置されている。
【0025】
ケーシング10内には、図3に示すように、主として、プレフィルタ11(第2集塵フィルタに相当)と、集塵フィルタ12(第1集塵フィルタに相当)と、放電部13とが設けられる。
【0026】
プレフィルタ11は、樹脂メッシュ等から構成されており、ケーシング10の空気流の上流側(具体的には、上端部)に配置される。プレフィルタ11は、空調ダクト30を通って空気浄化装置1のケーシング10内に流入する空気中に含まれる比較的大きい塵埃や塵埃に付着したウイルスや菌を捕集する機能を有する。
【0027】
集塵フィルタ12は、プレフィルタ11を通過した空気中の塵埃や塵埃に付着したウイルスや菌を捕集するフィルタである。集塵フィルタ12は、図4に示すように、ケーシング10の前面側部分から背面側部分に向かって(以下、ケーシング10の長手方向とする)延びるように計4枚が配置される。集塵フィルタ12は、空気流の流れ方向に対向するように開いて配置される。集塵フィルタ12は、図3に示すように、縦断面視においては(具体的には、ケーシング10の長手方向に直交する断面視においては)、V字となるように2枚配置されている。また、ここで、集塵フィルタ12の空気流に対する開き角度θは、50°である。これにより、集塵フィルタ12の両端部は、それぞれ、ケーシング10の対応する上側端部の近傍に位置し、その中央部は、ケーシング10の下端部であって略中央部の近傍に位置する。なお、集塵フィルタ12のV字配置については、後に詳述する。
【0028】
集塵フィルタ12は、静電フィルタ121と、脱臭フィルタ122とのから成る2層構造を有する。
【0029】
静電フィルタ121は、樹脂繊維から構成されており、プレフィルタ11を通過した空気中の塵埃、塵埃に付着したウイルスや菌等を捕集する機能を有する。この静電フィルタ121では、花粉等のアレルゲン物質も捕集することができる。
【0030】
脱臭フィルタ122は、脱臭触媒等から構成され、プレフィルタ11を通過した空気中のニオイ分子(例えば、アンモニア)等を吸着する機能を有する。
【0031】
放電部13は、集塵フィルタ12の空気流の上流側に配置される。また、放電部13は、集塵フィルタ12の開口部分に配置され、集塵フィルタ12に挟まれるように、ケーシング10の短手(ケーシング10の右側面から左側面に向かう方向を短手方向という)に対して略中央部に位置するように配置されている。また、放電部13は、図4に示すように、ケーシング10の長手方向に延びるように2つ配置されており、1つの放電部13の前面側から背面側にかけての長さは、1枚の集塵フィルタ12の前面側から背面側にかけて(長手という)の長さの略半分である。また、1つの放電部13は、1枚の集塵フィルタ12の長手の略中央部に配置される。
【0032】
放電部13は、放電によって、ウイルスや菌、ニオイ分子を酸化分解する活性種を生成する。活性種には、励起窒素分子、酸素ラジカル、水素ラジカル等が含まれる。
【0033】
放電部13には、主として、放電極131と、放電極131に対向し且つ平行に配置される対向極132とが収容されている。放電極131は、その先端が、対向極132に向くように配置されている。そして、放電極131と対向極132とに電圧を印加することによって、放電極131と対向極132との間に、放電が発生する。この放電部13の放電により、生成された活性種は、集塵フィルタ12に捕集された塵埃等へと流れ、塵埃等に付着したウイルスや菌、ニオイ分子に衝突して結合することで、これらを酸化分解する。
【0034】
よって、集塵フィルタ12を通過した空気は、ウイルスや菌、ニオイ成分、アレルゲン物質が除去されて浄化された空気となっている。
【0035】
ここで、本実施形態での放電は、通常の放電技術と比べて高い酸化分解力を有する。よって、ウイルスや菌、ニオイ分子の分解力が高まり、これらの除去効率が高まっている。
【0036】
以上のように、空調ダクト30を介して流入した空気は、プレフィルタ11、集塵フィルタ12を通過することにより、塵埃、ウイルス、菌、アレルゲン物質、ニオイ分子等が除去され、浄化された空気となってバス用空調機20へと流入する。
【0037】
<集塵フィルタ12のV字配置について>
一般に、ウイルスや菌は、時間が経過するにつれて自然に減衰していくものが多い。しかし、バスの車内のように、人が集まり密閉となるような空間においては、家庭のような小空間に比べると、ウイルス等の感染の危険が高まると言われていることにより、除菌に対するニーズが高い。このニーズを受けて、本実施形態では、上述してきたように、空気浄化装置1をバスの空調ダクト30内に設けている。
【0038】
ここで、ウイルス等の除去効率を高めようとすると、ウイルス等の捕集効率を高めるために、極力集塵フィルタ12の面積を大きく確保することが望ましいが、バスの空調ダクト30内のように限られたスペースにおいては、集塵フィルタ12の面積の確保に工夫が必要になると考えられる。例えば、特許文献1(特開2005−218967号公報)に開示のようなフィルタの配置では、フィルタの面積を増大しようとするとフィルタの厚みを大きくすることが考えられる。しかし、フィルタの厚みを大きくすると、フィルタを通過する空気の通風抵抗が増大してしまうことが懸念される。
【0039】
そこで、本実施形態の空気浄化装置1では、上述したように、集塵フィルタ12を、ケーシング10内において、空気流の流れ方向に対向するように開くように、且つ、ケーシング10の長手方向に直交する断面視においてV字となるように配置している。そして、本実施形態においては、空気流に対する開き角度θが50°となるように集塵フィルタ12を配置している。
【0040】
これにより、集塵フィルタ12の厚みを大きくしなくても集塵フィルタ12の面積を大きくすることができ、空気流の通風抵抗の増大を抑制することができる。よって、集塵フィルタ12を通過する空気流の風速分布をできるだけ均一にしながら風速を低下させることができ、これにより、集塵フィルタ12での、塵埃や塵埃に付着したウイルスや菌の捕集効率が高まる。従って、塵埃や塵埃に付着したウイルスや菌の除去効率を高めることができる。
【0041】
しかも、放電部13は、集塵フィルタ12の長手の略中央部であって、ケーシング10の短手に対して略中央部に配置されているので、放電部13の放電により生成される活性種を均等に集塵フィルタ12に送ることができる。
【0042】
ここで、本発明の発明者は、本実施形態における空気浄化装置1の性能確認実験を行っている。以下に、実験内容及び実験結果について説明する。
【0043】
なお、本実験は、バスの車内において、乗客5名が数十秒間動作を行い、その後全員が座席に着席したことをもって菌等の数の測定の開始条件としている。よって、バス用空調機20及び空気浄化装置1の動作を開始した場合のバスの車内における菌等の数を測定する場合は、菌等の数の測定の開始と同時にバス用空調機20及び空気浄化装置1の動作を開始している(なお、この実験においてのバス用空調機20の動作は送風のみ、すなわち、ファン21(図1を参照)の動作のみである)。
【0044】
そして、以上のような条件の下で、発明者は、バス用空調機20及び空気浄化装置1を動作した場合の、所定時間(5分)の経過毎のバスの車内における菌等の数を測定と、バス用空調機20及び空気浄化装置1を動作しない場合(すなわち、菌等の数が自然に減衰する場合)の、所定時間(5分)の経過毎のバスの車内における菌等の数の測定とを行った。
【0045】
この実験の結果、測定の開始から10分経過後の菌等の数の除去率は、前述の場合は、96%であり、後述の場合は、66%であった。また、測定の開始から15分経過後の菌等の数の除去率は、前述の場合は、97%であり、後述の場合は、83%であった。
【0046】
このように、本実施形態における空気浄化装置1の菌等の除去率は高く、バスの車内の菌等の除去効率の向上に有用であることが確認されている。
【0047】
<本実施形態に係る空気浄化装置1の特徴>
(1)
本実施形態の空気浄化装置1は、バスの空調ダクト30内に配置されている。そして、集塵フィルタ12は、空気流の流れ方向に対向するように開き、且つ、ケーシング10の長手方向に直交する断面視においてV字となるように配置されている。
【0048】
以上に説明したように、この集塵フィルタ12のV字配置により、集塵フィルタ12の面積の増大の確保と、空気の通風抵抗の抑制とを両立することができる。
【0049】
(2)
本実施形態では、集塵フィルタ12は、静電フィルタ121と、脱臭フィルタ122とから構成されている。よって、空気浄化装置1では、ウイルスや菌だけでなく、ニオイ、花粉等も除去することができる。従って、バスの車内には、これらが除去された浄化された空気を供給することができる。
【0050】
(3)
本実施形態では、バスの空調ダクト30内に放電部13を含む空気浄化装置1を配置しているため、省スペース化を図ることができる。
【0051】
(4)
本実施形態では、空調ダクト30を介してバスの車内の空気が還気RAとして空気浄化装置1内に流入し、バスの車内に設けられる複数の吹出口から、空気浄化装置1で浄化されてバス用空調機20で温度調整された空気が給気SAとして供給される。よって、車内空気を循環させて、浄化された空気をバスの車内へと効率良く供給することができる。
【0052】
(5)
本実施形態では、バスの側面に、メンテナンス用蓋50が設けられている。これにより、管理者等は、空気浄化装置1のメンテナンスを容易に行うことができる。また、本実施形態では、空気浄化装置1のメンテナンスは、年に1回、集塵フィルタ12の交換と、プレフィルタ11及び放電部13の洗浄とを行うだけで済み、一つの場所から、一括で行うことができるので、管理者等の手間が抑制される。また、メンテナンス用蓋50は車外から開けることができるので、すなわち、空気浄化装置1に対して車外から容易にアクセスできるので、バスの車内に乗客がいる場合であってもメンテナンスをすることができる。また、車外から空気浄化装置1のメンテナンスを行うことができるので、メンテナンスによって室内を汚すことを防止できる。
【0053】
<本実施形態に係る空気浄化装置1の変形例>
(A)
上記実施形態では、空気浄化装置1は、バスの車内の空気を還気RAとして取り込むための空調ダクト30内に配置されていると説明したが、これに限られるものではない。
【0054】
例えば、車内用吹出口に連通する給気ダクト内に配置されてもよいし、給気ダクトから複数の車内用吹出口へ分岐する分岐ダクト(図示せず)内に配置されてもよい。
【0055】
(B)
上記実施形態では、放電部13の前面側から背面側にかけての長さは、1枚の集塵フィルタ12の長手の長さの略半分であると説明したが、これに限られるものではなく、1枚の集塵フィルタ12の長手の長さと略同じであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明では、限られたスペースに配置される空気浄化装置に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0057】
1 空気浄化装置
11 プレフィルタ(第2集塵フィルタ)
12 集塵フィルタ(第1集塵フィルタ)
13 放電部
30 バスの空調ダクト
121 静電フィルタ
122 脱臭フィルタ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0058】
【特許文献1】特開平2005−218967号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バスの空調ダクト(30)内に配置される空気浄化装置(1)であって、
空気流路内に配置され、塵埃を捕集する第1集塵フィルタ(12)と、
前記第1集塵フィルタ(12)の空気流の上流側に配置され、放電により活性種を生成する放電部(13)と、
を備え、
前記第1集塵フィルタ(12)は、空気流の流れ方向に対向して開き縦断面視においてV字をなすように配置される、
空気浄化装置(1)。
【請求項2】
前記第1集塵フィルタ(12)は、静電フィルタ(121)と、脱臭フィルタ(122)とから成る、
請求項1に記載の空気浄化装置(1)。
【請求項3】
前記放電部(13)の空気流の上流側に配置され、空気中の塵埃を捕集する第2集塵フィルタ(11)をさらに備える、
請求項1又は2に記載の空気浄化装置(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−110162(P2011−110162A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−268018(P2009−268018)
【出願日】平成21年11月25日(2009.11.25)
【出願人】(509304922)両備ホールディングス株式会社 (4)
【出願人】(000108465)ソレックス株式会社 (8)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】