説明

空気清浄装置および加湿機能付空気清浄装置

【課題】本発明は空気清浄装置および加湿機能付空気清浄装置に関するもので、高い捕集効率と長寿命、さらに低圧力損失の空気清浄手段を搭載して省エネを実現することができる。
【解決手段】本発明は、吸気口2と排気口3を有する本体ケース4と、この本体ケース4内に設けられた空気清浄手段5とを備え、この空気清浄手段5は1つのガラスフィルター17部分と静電フィルター18部分である第1の静電フィルター18a部分と第2の静電フィルター18b部分の3層から形成し、前記ガラスフィルター17部分と前記静電フィルター18部分とは並列に連結され、前記吸気口2から吸気した空気を前記空気清浄手段5である前記ガラスフィルター17部分または前記静電フィルター18部分のどちらか一方を介して前記排気口3へと送風する送風手段7を前記空気清浄手段5の下流側に設け、空気清浄手段5と送風手段7との間に加湿手段6を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気を浄化することのできる空気清浄装置と、空気を浄化しながら加湿することのできる加湿機能付空気清浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の加湿機能付空気清浄装置の構成は以下のようになっていた。
【0003】
すなわち、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内で、前記吸気口から前記排気口に送風される送風路に集塵フィルターや脱臭フィルターを装着した空気清浄手段を設け、この空気清浄手段の前記送風路下流に加湿手段を設け、前記空気清浄手段と前記加湿手段との間に送風手段を設けた構成となっていた。例えば、これに類似する先行文献は下記特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2008−25898号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、集塵フィルターの高性能化、長寿命化を要望される中、さらに地球環境に配慮した消費電力の抑制が要望されている。
【0005】
上記従来例における課題は、集塵フィルターの捕集効率または捕集寿命と圧力損失の間にトレードオフの関係があり、集塵フィルターの圧力損失および捕集効率および捕集寿命のすべての性能を満足させることは困難ということであった。
【0006】
すなわち、従来の集塵フィルターにおいて、低圧力損失で空気抵抗が低く捕集効率が高い静電フィルターを用いた場合には、捕集寿命は5年以下と短いものであった。一方、捕集寿命が5年以上の長寿命化を可能にするガラスフィルターを用いた場合には静電フィルターと同等の捕集効率を確保するためには高圧力損失のガラスろ材が必要であった。
【0007】
そこで本発明は、高い捕集効率と長寿命で、さらに低圧力損失の集塵フィルターによって、消費電力の抑制を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そしてこの目的を達成するために本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた空気清浄手段とを備え、この空気清浄手段は1つのガラスフィルター部分と2つの静電フィルター部分の3層から形成し、前記ガラスフィルター部分と前記静電フィルター部分とは並列に連結され、前記吸気口から前記本体ケース内に吸気した空気を前記空気清浄手段である前記ガラスフィルター部分または前記静電フィルター部分のどちらか一方を介して前記排気口へと送風する送風手段を前記空気清浄手段の下流側に設け、これにより初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0009】
以上のように本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた空気清浄手段とを備え、この空気清浄手段は1つのガラスフィルター部分と静電フィルター部分である第1の静電フィルター部分と第2の静電フィルター部分の3層から形成し、前記ガラスフィルター部分と前記静電フィルター部分とは並列に連結され、前記吸気口から前記本体ケース内に吸気した空気を前記空気清浄手段である前記ガラスフィルター部分または前記静電フィルター部分のどちらか一方を介して前記排気口へと送風する送風手段を前記空気清浄手段の下流側に設けたものであり、高い捕集効率と長寿命を備え、さらに低圧力損失の空気清浄手段によって、消費電力の抑制を実現することができるものである。
【0010】
すなわち、空気清浄手段であるガラスフィルター部分と静電フィルター部分とは並列に連結され、吸気口から本体ケース内に吸気した空気を空気清浄手段であるガラスフィルター部分または静電フィルター部分のどちらか一方を介して排気口へと送風するものであり、それぞれのフィルターの特性は、ガラスフィルター部分が長寿命化の効果を発揮し、静電フィルター部分は低圧力損失化の効果を発揮する。低圧力損失の静電フィルター側の方が相対的に面風速が速くなることにより、ガラスフィルター側の面風速が相対的に遅くなってガラスフィルターの捕集効率が向上すると共に圧力損失を低くできる。一方、静電フィルターは低圧力損失で高捕集効率であるために相対的に面風速が早くなってもガラスフィルターよりも低圧力損失と高い捕集効率を維持できる。これらの作用により、長寿命かつ高い捕集効率で、さらに低圧力損失化の空気清浄手段によって、消費電力の抑制を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本実施形態を添付図面を用いて説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1から図5に示すように、本実施形態の加湿機能付空気清浄装置1は、吸気口2と排気口3を有する本体ケース4と、この本体ケース4内に設けられた空気清浄手段5と加湿手段6を備えている。この加湿手段6の下流側に設けた送風手段7によって、吸気口2から本体ケース4内に吸気した空気を、空気清浄手段5、加湿手段6を順次介して排気口3へと送風するものである。
【0013】
加湿手段6は放湿部分8と水供給部分9と、この放湿部分8を回転させる回転手段10とから形成されている。放湿部分8は円板状の加湿フィルター11と、この加湿フィルター11を固定し回転自在に設けられた加湿フィルター枠12とから形成されており、加湿フィルター枠12は外周部に給水部13を備え、中央部に回転軸部14を備えている。水供給部分9は、加湿フィルター11の下部に設けた略椀状の水槽15と、この水槽15に一定の水を供給する水タンク16とから形成されている。
【0014】
以上のような構成での空気清浄および加湿動作について説明する。
【0015】
まず、吸気口2から本体ケース4内に吸気した空気は、空気清浄手段5を通過することによって粉塵等が捕集される空気清浄処理が行われる。その空気清浄処理された空気が加湿手段6へ送られる。加湿手段6では、加湿フィルター枠12の給水部13と加湿フィルター11の一部が水槽15に供給された水に常時浸るように加湿フィルター枠12を設けており、その状態で加湿フィルター枠12を回転手段10によって回転させる。その回転によって加湿フィルター枠12の給水部13で、水タンク16から水槽15へ一定量の水が供給され、その水を汲み上げ加湿フィルター11上部に給水し、加湿フィルター11に水分を含ませる。そして送風手段7によって吸気口2から本体ケース4内に吸気した空気を空気清浄手段5を介し加湿フィルター11へ送風することにより空気を加湿し、その加湿した空気を排気口3へと送風するものである。
【0016】
本実施形態における特徴は、空気清浄手段5にある。この空気清浄手段5は1つのガラスフィルター17部分と静電フィルター18部分である第1の静電フィルター18a部分と第2の静電フィルター18b部分の3層から形成されており、ガラスフィルター17部分と静電フィルター18部分とは並列に連結されている。すなわち、送風手段7によって吸気口2から本体ケース4内に吸気した空気は、空気清浄手段5であるガラスフィルター17部分または静電フィルター18部分のどちらか一方を介して排気口3へと送風されるものである。
【0017】
すなわち、空気清浄手段5であるガラスフィルター17部分と静電フィルター18部分とは並列に連結され、吸気口2から本体ケース4内に吸気した空気を空気清浄手段5であるガラスフィルター17部分または静電フィルター18部分のどちらか一方を介して排気口3へと送風するものであり、それぞれのフィルターの特性は、ガラスフィルター17部分が長寿命化の効果を発揮し、静電フィルター18部分は低圧力損失化の効果を発揮する。低圧力損失の静電フィルター側の方が相対的に面風速が速くなることにより、ガラスフィルター17側の面風速が相対的に遅くなってガラスフィルター17の捕集効率が向上すると共に圧力損失を低くできる。一方、静電フィルター18は低圧力損失で高捕集効率であるために相対的に面風速が早くなってもガラスフィルター17よりも低圧力損失と高い捕集効率を維持できる。これらの作用により、5年以上の長寿命かつ高い捕集効率を備え、さらに低圧力損失化の空気清浄手段によって、消費電力の抑制を実現することができる。
【0018】
また、第1及び第3の吸気口からの吸い込み風量を増大させる効果もある。
【0019】
ガラスフィルター17部分のガラスフィルター17は、ガラス繊維から成るシートをプリーツ加工したものである。静電フィルター18部分の静電フィルター18は、樹脂繊維から成る帯電性シートをプリーツ加工したものである。それぞれのフィルターの特性は、ガラスフィルター17部分が面風速0.9m/sで圧力損失50Pa前後、捕集効率95%程度(0.3μm以上)を有し、静電フィルター18部分は同一面風速で圧力損失25Pa前後、捕集効率97%程度(0.3μm以上)を有するものであり、3つのフィルターを組み合わせて1つの空気清浄手段5として使用する。空気清浄手段5の上側と下側を静電フィルター18とし、中間をガラスフィルター17として構成し、面積比は静電:ガラス:静電=1:6:1〜1:4:1とする。これにより、静電フィルター18側の面風速が0.9m/sより速くなりガラスフィルター17側の面風速が0.9m/sより遅くなる。その結果、ガラスフィルター17の圧力損失が50Paより低くなり、捕集効率は95%より高くなる。一方、静電フィルター18は圧力損失が25Paよりも高くなるが50Paよりは低く、捕集効率は97%より低くなるが95%よりも高くすることができる。捕集寿命は10年以上を確保でき、長寿命化を実現できる。すなわち長寿命かつ高い捕集効率を備え、さらに低圧力損失の空気清浄手段5を実現することができ、更に空気清浄手段5に上下指定の必要がなくなることにより、入れ間違いの指示や形状を設けなくて済む。
【0020】
なお、ガラスフィルター17と静電フィルター18の性能、構成比は上記の通りでなくてもよい。
【0021】
吸気口2は本体ケース4の上面に設けられた第1の吸気口2aと本体ケース4の両側面に設けられた第2の吸気口2bと、本体ケース4の前面下部に設けられた第3の吸気口2cとから形成されている。
【0022】
この第1の吸気口2aの近傍に静電フィルター18部分である第1の静電フィルター18a部分を設け、第3の吸気口2cの近傍に静電フィルター18部分である第2の静電フィルター18b部分を設け、第1の静電フィルター18a部分と第2の静電フィルター18b部分との間にガラスフィルター17部分が連結し、長方形状の空気清浄手段5を形成している。
【0023】
すなわち、静電フィルター18側の面風速が相対的に速くなるために、第3の吸気口2cから本体ケース4に吸い込まれる風量が増大し、空気中に存在する粉塵の内、床上約30cm程度に存在するハウスダスト粉塵を効率的に捕集することが出来る。同様に、第1の吸気口2aから本体ケース4に吸い込まれる風量が増大し、空気中に存在する粉塵の内、部屋の上方に浮遊しやすいタバコのような微細粉塵や臭い成分を効率よく捕集することができる。
【0024】
なお、ガラスフィルター17と静電フィルター18の順番は、場合によって上記に限らない。
【0025】
なお、上下3層としているが、左右など上下に限らない。
【0026】
なお、3層としているが、4層以上でもよい。
【0027】
また、空気清浄手段5の第2の静電フィルター18b部分は第3の吸気口2cに対向した位置にあるので、第3の吸気口2cから吸い込まれた空気は、静電フィルター18部分に一直線に流れやすくなる。これにより、空気中に存在する粉塵の内、床上約30cm程度に存在するハウスダスト粉塵を効率的に捕集することができる。
【0028】
また、ガラスフィルター17部分のガラスフィルター17と静電フィルター18部分の静電フィルター18はプリーツ形状に折られているので、それぞれの表面積が大きくなり、低圧力損失化、高捕集効率化、長寿命化が可能となる。また、プリーツの形状維持としてホットメルトによるビード19を設けると、形状変化による構造圧力損失を抑えることが可能となる。
【0029】
なお、静電フィルター18はプリーツ形状としているが、不織布21などプリーツ形状でなくてもよい。
【0030】
なお、ホットメルトによるビード19を設けなくてもよい。
【0031】
また、ガラスフィルター17部分のガラスフィルター17と静電フィルター18部分の静電フィルター18はプリーツ形状に折られ、折り目は垂直方向25であるので、空気清浄手段5の上部と下部の静電フィルター18において、上下方向の寸法を小さくでき、プリーツ両端部を枠材で固定し枠同士を接着するだけでホットメルトなどのビード19が必要なくなる。また、3層フィルターの境界部24の接合は枠同士を接着すれば容易になる。
【0032】
なお、折り目は垂直方向25としているが水平方向23にしてもよく、その場合の性能については同様な効果を有することは言うまでもない。また、そのような場合、ろ材の幅寸法を同一にできるため、加工や製造上の管理がし易くなる。
【0033】
なお、折り目は垂直方向25と水平方向23が混在してもよい。
【0034】
また、ガラスフィルター17部分のガラスフィルター17がプリーツ形状に折られたピッチは静電フィルター18部分の静電フィルター18がプリーツ形状に折られたピッチより小さいので、ガラスフィルター17と静電フィルター18の識別が容易になる。
【0035】
なお、ガラスフィルター17のピッチを小さくするとしているが、静電フィルター18も同様にピッチを小さくすれば、更なる低圧力損失化と高捕集効率化を可能にする。
【0036】
また、静電フィルター18部分とガラスフィルター17部分の周囲を紙枠20で接着して一体型とし分離可能な長方形状の空気清浄手段5とすることで、取り扱い性やメンテナンス性が向上する。
【0037】
なお、紙枠20で接着するとしているが、紙以外のものを使用してもよく、あるいは箱型の樹脂枠を使用して弁当箱方式で一体型としてもよい。
【0038】
空気清浄手段5の上流側には抗菌剤を添着した不織布21とプレフィルター22を備えて一体とすることで付加機能を持たせることができ、粗塵はプレフィルター22で捕集し、掃除機等でメンテナンスすることで目詰まりによる圧力損失上昇を抑制することが可能となる。
【0039】
なお、不織布21とプレフィルター22はいずれか一方のみでもよい。
【0040】
なお、抗菌剤以外にも防カビ、坑ウイルス、坑アレルゲンに効果のある添着剤としてもよい。
【0041】
なお、不織布21に抗菌剤を添着するとしているがプレフィルター22やガラスフィルター17あるいは静電フィルター18に添着してもよい。
【0042】
また、空気清浄手段5と送風手段7との間に加湿手段6を備えているので、清浄な空気を直に加湿フィルター11に当てることができ、加湿した空気の清浄度も向上させることができるとともに、加湿フィルター11を送風手段7の吸込口26の直前に設置すれば略全風量を加湿フィルター11へ通過させることが可能となり、加湿機能を向上させることができる。
【0043】
また、第3の吸気口2cと加湿手段6と送風手段7の吸込口26とをほぼ一直線に設けることにより、第3の吸気口2cから送風手段7の吸込口26までの経路もほぼ一直線となるので、この経路での通風抵抗が小さくなり、本体の機内圧力損失が低減すると共に、加湿フィルター11へ直線的に流れる風量の割合が増大することにより、加湿フィルター11へ均一に風が通過することによって、効率良く加湿することが可能になる。
【0044】
また、加湿手段6の略上部に、空気清浄手段5と送風手段7とを連通するバイパス風路27を設けたものである。このバイパス風路27には、空気清浄手段5の上部を通過した空気が流れる、つまり、空気清浄手段5の上部に位置する第1の静電フィルター18a部分から主に流れやすくなる。これにより、第1の静電フィルター18a部分の近傍にある第1の吸気口2aから吸い込まれることとなり、空気中に存在する粉塵の内、部屋の上方に浮遊しやすいタバコのような微細粉塵や臭い成分を効率よく捕集することができると共に、バイパス風路27には加湿フィルター11が無いので、低圧力損失風路となっており、バイパス風路27を通過する風量を増大させることができ、モーターの負荷低減を促進できることによって消費電力の抑制を実現することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上のように本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた空気清浄手段とを備え、この空気清浄手段は1つのガラスフィルター部分と静電フィルター部分である第1の静電フィルター部分と第2の静電フィルター部分の3層から形成し、前記ガラスフィルター部分と前記静電フィルター部分とは並列に連結され、前記吸気口から前記本体ケース内に吸気した空気を前記空気清浄手段である前記ガラスフィルター部分または前記静電フィルター部分のどちらか一方を介して前記排気口へと送風する送風手段を前記空気清浄手段の下流側に設けたものであり、高い捕集効率と長寿命を備え、さらに低圧力損失の空気清浄手段によって、消費電力の抑制を実現することができるものである。
【0046】
すなわち、空気清浄手段であるガラスフィルター部分と静電フィルター部分とは並列に連結され、吸気口から本体ケース内に吸気した空気を空気清浄手段であるガラスフィルター部分または静電フィルター部分のどちらか一方を介して排気口へと送風するものであり、それぞれのフィルターの特性は、ガラスフィルター部分が長寿命化の効果を発揮し、静電フィルター部分は低圧力損失化の効果を発揮する。低圧力損失の静電フィルター側の方が相対的に面風速が速くなることにより、ガラスフィルター側の面風速が相対的に遅くなってガラスフィルターの捕集効率が向上すると共に圧力損失を低くできる。一方、静電フィルターは低圧力損失で高捕集効率であるために相対的に面風速が早くなってもガラスフィルターよりも低圧力損失と高い捕集効率を維持できる。これらの作用により、長寿命かつ高い捕集効率で、さらに低圧力損失化の空気清浄手段によって、消費電力の抑制を実現することができる。
【0047】
従って、家庭用や事務所用などの、加湿機能付空気清浄装置として活用が期待されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態1の加湿機能付空気清浄装置の概略図
【図2】同加湿機能付空気清浄装置の加湿手段の概略図
【図3】同加湿機能付空気清浄装置の断面図
【図4】同加湿機能付空気清浄装置の空気清浄手段を外した時の概略図
【図5】同加湿機能付空気清浄装置の空気清浄手段の平面図
【符号の説明】
【0049】
1 加湿機能付空気清浄装置
2 吸気口
2a 第1の吸気口
2b 第2の吸気口
2c 第3の吸気口
3 排気口
4 本体ケース
5 空気清浄手段
6 加湿手段
7 送風手段
8 放湿部分
9 水供給部分
10 回転手段
11 加湿フィルター
12 加湿フィルター枠
13 給水部
14 回転軸部
15 水槽
16 水タンク
17 ガラスフィルター
18 静電フィルター
18a 第1の静電フィルター
18b 第2の静電フィルター
19 ビード
20 紙枠
21 不織布
22 プレフィルター
23 水平方向
24 境界部
25 垂直方向
26 吸込口
27 バイパス風路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた空気清浄手段とを備え、この空気清浄手段は1つのガラスフィルター部分と静電フィルター部分である第1の静電フィルター部分と第2の静電フィルター部分の3層から形成し、前記ガラスフィルター部分と前記静電フィルター部分とは並列に連結され、前記吸気口から前記本体ケース内に吸気した空気を前記空気清浄手段である前記ガラスフィルター部分または前記静電フィルター部分のどちらか一方を介して前記排気口へと送風する送風手段を前記空気清浄手段の下流側に設けた空気清浄装置。
【請求項2】
吸気口は前記本体ケースの上面に設けられた第1の吸気口と前記本体ケースの両側面に設けられた第2の吸気口と、前記本体ケースの前面下部に設けられた第3の吸気口とから形成され、この第1の吸気口の近傍に前記静電フィルター部分である第1の静電フィルター部分を設け、前記第3の吸気口の近傍に前記静電フィルター部分である第2の静電フィルター部分を設け、前記第1の静電フィルター部分と前記第2の静電フィルター部分との間に前記ガラスフィルター部分が連結した長方形状の前記空気清浄手段を備えた請求項1記載の空気清浄装置。
【請求項3】
第2の静電フィルター部分は第3の吸気口に対向した位置にある請求項2記載の空気清浄装置。
【請求項4】
ガラスフィルター部分のガラスフィルターと静電フィルター部分の静電フィルターはプリーツ形状に折られた、請求項1〜3のいずれかに記載の空気清浄装置。
【請求項5】
ガラスフィルター部分のガラスフィルターと静電フィルター部分の静電フィルターはプリーツ形状に折られ、折り目は垂直方向である請求項4記載の空気清浄装置。
【請求項6】
ガラスフィルター部分の前記ガラスフィルターがプリーツ形状に折られたピッチは静電フィルター部分の前記静電フィルターがプリーツ形状に折られたピッチより小さい請求項4〜5のいずれかに記載の空気清浄装置。
【請求項7】
静電フィルター部分とガラスフィルター部分が分離可能な長方形状の前記空気清浄手段を備えた請求項1〜6のいずれかに記載の空気清浄装置。
【請求項8】
空気清浄手段の上流側には抗菌剤を添着した不織布とプレフィルターを備えて一体型にした請求項7記載の空気清浄装置。
【請求項9】
空気清浄手段と送風手段との間に加湿手段を備えた請求項1〜8のいずれかに記載の加湿機能付空気清浄装置。
【請求項10】
第3の吸気口と前記加湿手段と前記送風手段とをほぼ一直線に設けた請求項9記載の加湿機能付空気清浄装置。
【請求項11】
加湿手段の略上部に、空気清浄手段と送風手段とを連通するバイパス風路を設けた請求項8または9のいずれかに記載の加湿機能付空気清浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−169321(P2010−169321A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−12626(P2009−12626)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】