説明

空気調和機

【課題】断熱構造のパネルによって隔壁における結露および熱損失を低減でき、省スペース化を図ることができ、かつパネル同士をフレキシブルに、かつ確実に連結することができる空気調和機を提供する。
【解決手段】ケーシング1が複数の断熱パネル3、4、5、6a、6b、6cを接合してなり、断熱パネルが外周縁の枠体73に囲まれた内部に断熱材72を充填してなり、枠体73が断熱パネル間を連結接続する連結手段73bを構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は空気調和機に関し、特にケーシング構造の技術に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の空気調和機においては、ケーシングに空気調和対象系と連通する還気口および給気口を設け、ケーシングの還気口と給気口の間に給気通風路を形成し、給気通風路にフィルター、熱交換器、給気ファン装置等を配置している。
【0003】
また、空気調和機は、例えば特許文献1に開示するように、ハウジングが複数のパネルによって分割可能に構成されており、パネルの相互間およびパネルと架台とがボルト等の連結具によって連結され、パネルとパネルの間にガスケットが介装されている。また、前面パネルがヒンジによって開閉可能に取り付けられており、開閉するパネルに対応してシール材を設けている。
【0004】
また、特許文献2には、パネル側に嵌合用凹溝を形成した第一部材と、凹溝より僅かに幅広のコ字状の開口部と凹溝と密嵌する形状の第二部材からなるパネル用外周端面部材が開示されている。また、他の先行技術文献には特許文献3がある。
【特許文献1】特開平10−110964号公報
【特許文献2】特開2003−160984号公報
【特許文献3】特開平8−261639号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の構成において、給気通風路に配置するフィルター、熱交換器、給気ファン装置等の機器は、その上流側から流れてくる気流の全てを通過させる必要があり、各機器の周囲には上流側と下流側とを隔てる隔壁(鉄板)が設けられていた。
【0006】
しかし、ケーシングの給気通風路において、熱交換器の上流側と下流側とでは温度差が大きく、隔壁に結露が発生して腐食等の原因となるとともに、熱損失が大きかった。このため、隔壁に断熱材を接着固定する等の対策が必要であり、狭いケーシング内で隔壁に断熱材を貼り付ける作業は困難であった。
【0007】
また、特許文献1においては、ガスケットを挟み込んで連結、ボルト締めするので作業性が悪かった。さらに、特許文献2では、パネルの端面間の連結は表裏面方向において強固に接続できても、端面間の面間方向においては抜け止めすることが困難であった。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するものであり、断熱構造のパネルによって隔壁における結露および熱損失を低減でき、省スペース化を図ることができ、かつパネル同士をフレキシブルに、かつ確実に連結することができる空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の空気調和機は、ケーシングが複数の断熱パネルを接合してなり、断熱パネルが外周縁の枠体に囲まれた内部に断熱材を充填してなり、枠体が断熱パネル間を連結接続する連結手段を構成することを特徴とする。
【0010】
また、枠体はケーシングのコーナー部を形成する位置に支柱部を有することを特徴とする。
また、連結手段を構成する枠体が連結接続対象の断熱パネルと対向する対向面に結合用凹部もしくは接続バーを有し、接続バーが結合用凹部に嵌合することを特徴とする。
【0011】
また、連結手段を構成する接続バーが枠体に対向する対向面に結合用凹部を有し、連結手段を構成する枠体が結合用凹部に嵌合することを特徴とする。
また、連結手段を構成する枠体が連結接続対象の断熱パネルの枠体に対向する対向面に結合用凹部を有し、連結手段を構成する接続バーが枠体の結合用凹部に嵌合することを特徴とする。
【0012】
本発明の空気調和機は、ケーシングが複数の断熱パネルと支柱とを接合してなり、断熱パネルが外周縁の枠体に囲まれた内部に断熱材を充填してなり、枠体と支柱が断熱パネル間を連結接続する連結手段を構成することを特徴とする。
【0013】
また、連結手段を構成する枠体および支柱が相互に対向する対向面に結合用凹部もしくは接続バーを有し、接続バーが結合用凹部に嵌合することを特徴とする。
また、連結手段を構成する接続バーが連結接続対象の断熱パネルの枠体および支柱に対向する対向面に結合用凹部を有し、連結手段を構成する枠体および支柱が結合用凹部に嵌合することを特徴とする。
【0014】
また、連結手段を構成する枠体および支柱が相互に対向する対向面に結合用凹部を有し、連結手段を構成する接続バーが枠体および支柱の結合用凹部に嵌合することを特徴とする。
【0015】
また、接続バーは結合用凹部の内側面に対向する一対の平行な接合片部と、双方の接合片部を連結するとともに、各接合片部を結合用凹部の内側面に押し圧する弾性連結部からなることを特徴とする。
【0016】
また、弾性連結部は一対の弾性片部をV字状に基端側で連結してなり、弾性片部先端側を接合片部の一端に連結しており、接合片部の他端が自由端をなすことを特徴とする。
また、結合用凹部の内側面に形成した突起と接続バーの接合片部の外側に形成した突起とが係合して抜け止めすることを特徴とする。
【0017】
また、枠体にシール手段を装着してなり、シール手段は枠体の結合用凹部に嵌合する嵌合部と、対向する断熱パネルの壁面に気密に接触するシール部からなることを特徴とする。
【0018】
また、枠体の支柱部が中空状をなすことを特徴とする。
また、枠体が断熱材料からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
以上のように本発明によれば、空気調和機の隔壁および外壁に同じ断熱パネルを用いることにより、隔壁の断熱性を高めて結露防止および熱損失の低減を実現でき、特に温度差の大きい熱交換器の周囲に配置する外壁や隔壁に有効である。
【0020】
また、枠体が断熱パネル間を連結接続する連結手段を構成することで、断熱パネルのそれ自体をケーシングの構造部材とすることができ、簡素な構造を実現できる。
また、枠体同士の対向面に形成した結合用凹部と枠体の結合用凹部に嵌合する接続バーとで連結手段を構成し、接続バーが結合用凹部の内側面に対向する一対の平行な接合片部と、各接合片部を結合用凹部の内側面に押し圧する弾性連結部からなることで、連結する断熱パネルの相互間の位置ずれを吸収できるフレキシブルな断熱パネルの連結構造を実現する。
【0021】
また、弾性連結部が一対の弾性片部をV字状に基端側で連結し、弾性片部の先端側が接合片部の一端に連結し、接合片部の他端が自由端をなし、結合用凹部の内側面に形成した突起と接続バーの接合片部の外側に形成し突起とが係合して抜け止めすることで、結合用凹部の深さを浅くしても確実な連結状態を確保することができ、より簡易な連結操作が実現できる。
【0022】
また、枠体が樹脂などの断熱パネルの表裏面を形成する板材よりも熱伝導率の低い断熱材料であり、枠体の支柱部が中空状をなすことで断熱性が向上する。
また、枠体に装着するシール手段が枠体の結合用凹部に嵌合する嵌合部と、対向する断熱パネルの壁面に気密に接触するシール部からなることで、枠体にシール手段を容易に装着することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(全体構造)
図1〜図2に示すように、空気調和機のケーシング1は、架台(ドレーンパネル)2の上に側壁をなす複数の壁板パネル3を立設し、壁板パネル3の上端に天井部をなす複数の天板パネル4、5を配置し、ケーシング1の内部に隔壁をなす複数の中仕切パネル6a、6b、6cを立設し、各パネルを相互に接合して組み立てた構造をなしており、別途に骨組の構造材を必要としないフレームレス構造である。
【0024】
壁板パネル3、天板パネル4、5、中仕切パネル6a、6b、6c、扉パネル10は基本的に同じ断熱構造を有しており、この断熱構造は後に詳述する。
中仕切パネル6a、6b、6cは還気室7と外気室8を隔てる位置と、外気室8と給気室9を隔てる位置に配置し、さらに給気室9におけるファン部隔壁用に1枚を配置している。
【0025】
また、ケーシング1の前面側、つまりメンテナンスを行う側には、中仕切パネル6a、6b、6cで区分された領域毎に扉パネル10を配置している。
ケーシング1は還気室7に対応する天板パネル4に還気口11を形成し、外気室8および給気室9に対応する天板パネル5に外気口12および給気口13を形成し、ケーシング1の側面に対応する壁板パネル3に排気口14を形成している。
【0026】
還気口11および給気口13は空気調和対象系に連通し、外気口12および排気口14は大気に連通しており、ケーシング1の内部には還気口11および外気口12を給気口13に連通する給気通風路15が形成されている。
【0027】
還気室7の内部には片吸込遠心式プラグファンからなる還気・排気ファン装置16を設置し、還気室7と外気室8を隔てる中仕切パネル6aにダンパ装置17を装着しており、還気室7はダンパ装置17を通して外気室8に連通している。
【0028】
外気室8と給気室9を隔てる中仕切パネル6bには、外気室8の側にプレフィルター18および中性能フィルター19からなるフィルターユニット20を装着し、給気室9の側に冷却コイル21および加熱コイル22からなる熱交換器23と加湿器(気化式)24を装着しており、外気室8はフィルターユニット20および熱交換器23、加湿器24を通して給気室9に連通している。加湿器24は蒸気式とすることも可能である。
【0029】
給気室9の内部には片吸込遠心式プラグファンからなる給気ファン装置25を設置し、ファン部隔壁用の中仕切パネル6cに開口26を形成している。
(空気調和機の運転)
還気・排気ファン装置16によって還気口11から還気室7に還流する還気RAは、排気口14からケーシング1の外部へ排気EAとして流出するものと、ダンパ装置17を通して外気室8へ流入するものとに別れる。この割合はダンパ装置17の開度調整によって行われ、ダンパ装置17の開度を大きくするほどに、外気室8へ流れる還気RAが多くなる。
【0030】
外気室8へ流入した還気RAは、外気口12から外気室8に流入する外気OAを伴ってフィルターユニット20および熱交換器23を通して給気室9へ流入する。この際に、フィルターユニット20がプレフィルター18および中性能フィルター19によって還気RAおよび外気OAに含まれた塵埃等を除去し、熱交換器23が冷却コイル21および加熱コイル22によって還気RAおよび外気OAを所定の湿度および温度の空気に調整し、加湿器24で加湿する。
【0031】
熱交換器23を通過して給気室9へ流入する空気は中仕切パネル6cの開口26を通り、給気ファン装置25によって給気口14から給気SAとして空気調和対象系へ送り出される。
(ファン装置の取付け構造)
図3に示すように、還気・排気ファン装置16および給気ファン装置25は、ファン31と駆動モータ32を備えた同様の構成をなしており、還気・排気ファン装置16が隔壁を兼ねるベースプレート33の下面に懸垂設置するのに対し、給気ファン装置25がベースプレート33の上面に設置する点において相違する。
【0032】
以下の説明は還気・排気ファン装置16および給気ファン装置25に共通である。ベースプレート33は通気口(図示省略)を有し、通気口の開口周縁にファン31の開口周縁を溶接固定しており、ベースプレート33に連結ロッド34で連結固定したモータスタッド35に駆動モータ32を装着している。
【0033】
ベースプレート33の外周縁には中空状のシール手段をなすゴムシール材36を装着しており、ゴムシール材36はベースプレート33の外周縁とパネル壁面との間を気密に封止し、かつ壁面に摺接して防振機能を発揮する。ベースプレート33は緩衝手段をなすコイルスプリング37および連結ボルト38を介して取付架台39に上下に移動可能に支持されている。
【0034】
上記の構成により、取付架台39が緩衝手段を介してベースプレート33を支持し、ゴムシール材36よりベースプレート33の外周縁部において気密性と防振性を確保することによって、ベースプレート33のそれ自体が室内空間を仕切る隔壁として機能する。
【0035】
それ自体が給気通風路を仕切る隔壁をなすベースプレート33の外周縁に、給気通風路の壁面であるパネル壁面に摺接して防振機能とシール性を発揮するゴムシール材36を設けたことにより、従来のようにシール手段を壁面に固定する作業が不要となり、ファン装置を容易に装着することができるとともに、ファン装置の取付け構造を簡素化できる。
【0036】
また、ファン装置からベースプレート33に伝わる振動の水平方向成分をゴムシール材36が受け止め、上下方向成分をコイルスプリング37および連結ボルト38で受け止めることで防振性が向上する。
【0037】
また、コイルスプリング37および連結ボルト38の長さを変更することにより、あるいは連結ボルト38を締め付けてコイルスプリング37を弾性変形させることにより、ベースプレート33の支持高さ位置を変更可能であり、隔壁の高さを気流の流れ具合に応じて変更することができ、かつそれに伴ってファン装置の上下位置を調整することができる。このとき、ゴムシール材36はパネル壁面に摺接して防振機能とシール性を発揮し、壁面に固定する作業が不要であるので、ベースプレート33の支持高さ位置を変更することを阻害することがない。
(フィルターユニット・熱交換器の支持構造)
図4に示すように、中仕切パネル6bの外気室8の側には開口部41の周囲を囲んで閉鎖板42を装着しており、閉鎖板42は下ガイドレール板43と上ガイドレール板44と側板45とからなる。下ガイドレール板43はレール部43aと脚部43bからなり、レール部43aの前端縁に形成した係合片部43cで中仕切パネル6bに形成したスリット46に係合し、脚部43bの下端縁部43dを架台2にボルト43eで固定している。
【0038】
側板45は下端縁および上端縁に係合片部45a、45bを有し、下端縁の係合片部45aで下ガイドレール板43に形成したスリット43fに係合している。
上ガイドレール板44は側部に形成したスリット44aで側板45の上端縁の係合片部45bに係合し、前端縁部44bを中仕切パネル6bにボルト44cで固定している。
【0039】
閉鎖板42は扉パネル10に対向する側が開口し、開口から挿入するプレフィルター18および中性能フィルター19を、側板45に向けて下り勾配で傾斜する下ガイドレール板43と上ガイドレール板44の間に保持する。
【0040】
図5(a)に示すように、中仕切パネル6bの給気室9の側には開口部41に配置する熱交換器23を固定ボルト51で固定しており、冷却コイル21、加熱コイル22を連結ボルト52で連結している。図5(b)に示すように、開口部41の下端縁41aは冷却コイル21の底板21aより所定距離Lだけ高く位置し、底板21aに水抜き穴21bを設けている。
【0041】
上記の構成により、温度差の大きい還気室7と外気室8の間、外気室8と給気室9の間を、断熱構造を有する中仕切パネル6a、6bで仕切ることにより、還気室7と外気室8と給気室9の間の断熱性を高めることができ、パネル面における結露防止および熱損失の低減を実現できる。
【0042】
断熱構造を有する中仕切パネル6bがそれ自体でケーシング1の構造部材をなし、この中仕切パネル6bの表裏面にフィルターユニット20および熱交換器23を装着することにより、フィルターユニット20および熱交換器23の支持構造が簡素なものとなり、省スペース化を図ることができる。
【0043】
また、フィルターユニットを装着する閉鎖板42と熱交換器23は、中仕切パネル6bを貫通しない固定手段(ボルト、スリット)で中仕切パネル6に固定するので、固定手段を介した熱移動がなく、外気室8と給気室9の間の断熱性を一層高めることができる。
【0044】
また、側板45はスリットと係合片部との係合によって下ガイドレール板43と上ガイドレール板44と側板45を連結するので組み立ておよびメンテナンス時の分解を容易に行うことができる。
【0045】
空気調和機の運転時に冷却コイル21の放熱フィンの表面に結露する結露水は気流で加湿器24の側へ移動し、運転停止の直後に冷却コイル21の放熱フィンの表面に結露する結露水は底板21aの水抜き穴21bから架台(ドレーンパネル)2に流下する。このとき、中仕切パネル6bの開口部41の下端縁41aが冷却コイル21の底板21aより所定距離Lだけ高く位置することで、中仕切パネル6bが堰となって結露水が外気室8へ漏れることを防止できる。
(ドレーンパン構造)
図6に示すように、架台(ドレーンパネル)2はドレーンパン61の周囲に枠体62を接合してなり、ドレーンパン61はケーシング1の前面、つまりメンテナンスサイドの一側に排水口63を備えている。ドレーンパン61は排水口63に向けて底面の全体が傾斜する構造をなし、排水口63は気流の流れ方向に対向して開口し、開口が軸心方向で熱交換器23に対向している。
【0046】
また、背面に断熱材を貼り付けた断熱材層(図示省略)を形成したので、空気調和機の熱損失が低減される。
上記の構成により、ドレーンパン61の底面の全体を排水口63に向けて傾斜させることにより、排水勾配を容易に形成することができ、ドレーンパン61の底面を平坦面に形成できる。このため気流がドレーンパン61の平坦な底面から離間することなく流れることで結露水を気流で排水口63に向けて押し出すことができ、かつ排水口63の開口が軸心方向で熱交換器23に対向することで結露水が排水口63から円滑に流れ出し、ドレーンパン61に残留する結露水を低減でき、ドレーンパン61の腐食を抑制できる。
【0047】
また、排水口63を空気調和機の前面側の角部(側部における前面側の角部)に設けたので、排水配管を空気調和機の前面に設置する必要がなく、メンテナンスを安全に行うことができるとともに、排水口回りの点検や清掃が容易となる。
(その他のドレーンパン構造)
架台2の底面に底板を設け、架台の内部に発泡断熱材を充填してもよい。
(パネル構造)
図7に示すように、空気調和機のケーシング1は、複数の壁板パネル3を接合して壁体を構成し、ケーシング1の内部に複数の中仕切パネル6a、6b、6cを立設し、各パネルを相互に接合して組み立てたフレームレス構造であり、扉パネル10を開閉自在に設けている。
【0048】
ここで、図8〜図9に示す各パネルの基本構造について説明する。各パネルは表裏面を形成する一対の外板71、71と、外板71、71の間に配置する断熱材の発泡ウレタン72と、外周縁を囲んで配置する枠体73とを有し、枠体73はABS樹脂等の樹脂の押出成形材からなる。
【0049】
枠体73は、外板71の折り曲げた周縁部71aを差し込む差込溝部73aと、連結手段の結合用凹部73bを備えており、図8(a)に示すように、ケーシング1の角部を形成する部位には支柱部をなす中空状のコーナー部73cを有している。
【0050】
図8(b)に示すように、パネル同士は結合用凹部73bに装着する連結手段の接続バー74を介して連結し、結合用凹部73bの内側面に形成した突起73dと接続バー74の外側に形成した突起74aとが係合して抜け止めする。
【0051】
本実施の形態では、枠体73に結合用凹部73bに接続バー74が係合するが、一方のパネルの枠体73の結合用凹部73bに他方のパネルの枠体73が直接に係合する構成も可能である。また、接続バー74に結合用凹部を設け、接続バー74の結合用凹部に枠体73が係合する構成も可能である。
【0052】
接続バー74は、軸心と直交する断面形状において、結合用凹部73bの内側面に対向する一対の平行な接合片部74bと、両側の接合片部74bを連結するとともに、各接合片部74bを結合用凹部73bの内側面に押し圧する弾性連結部74cとを備え、接合片部74bの両端に突起74aを形成している。
【0053】
弾性連結部74cは一対の弾性片部74dをV字状に基端側で連結してなり、弾性片部74dの先端側を接合片部74bの一端に連結しており、接合片部74bの他端が自由端をなしている。
【0054】
この構成により、連結するパネル同士が直線状に、もしくは90°に対向しない場合にあっても、接続バー74は弾性連結部74cが弾性変形することにより、双方の接合片部74bの相対的な位置および姿勢が柔軟に変化し、各接合片部74bが結合用凹部73bの内側面に正確に対向して確実な連結を実現する。
【0055】
図8(c)に示すように、中仕切パネル6a、6b、6cは壁板パネル3に接合する側縁にガスケット75を装着しており、ガスケット75は枠体73の結合用凹部73bに嵌合する嵌合部75aと、壁板パネル3の壁面に気密に接触するシール部75bからなる。
【0056】
図7に示すように、中仕切パネル6a、6b、6cは奥端側の側部がL字金具76によって壁板パネル3に連結し、各室の開口側の側部に扉受け金具77および扉支持金具78を設けており、扉受け金具77および扉支持金具78が天板パネル4、5および架台2に固定されている。
【0057】
図9(b)に示すように、ケーシング1の角部を形成する支柱をなすコーナー部材79をパネルと別体で構成することも可能である。この場合にコーナー部材79は中空状のコーナー部79aと一対の平行な接合片部79bとからなり、接合片部79bが連結対象の結合用凹部73bの内側面に係合する。
【0058】
本実施の形態では、コーナー部材79の接合片部79bが枠体73の結合用凹部73bに係合するが、コーナー部材79が直接に枠体73の結合用凹部73bに係合する構成も可能である。また、コーナー部材79に結合用凹部を設け、枠体73に接合片部を設けて係合する構成とすることも可能である。また、コーナー部材79の結合用凹部に枠体73が直接に係合する構成も可能である。さらに、コーナー部材79に結合用凹部を設け、接続バー74がコーナー部材79の結合用凹部と枠体73の結合用凹部73bとに係合する構成とすることも可能である。また、接続バー74に結合用凹部を設け、接続バー74の結合用凹部にコーナー部材79および枠体73が直接に係合する構成とすることも可能である。
【0059】
また、コーナー部材の代わりに直角に、あるいは湾曲に形成された断熱パネルで構成することも可能である。
上記の構成のように、外板と枠体との間に断熱材を充填して剛性を有した断熱パネルを全ての中仕切パネルとして使用しているので、空気調和機全体の剛性も高くなる。
【0060】
また、断熱パネルの枠体62を外板71よりも熱伝導率の低い樹脂製として、隣接する断熱パネルの外板同士が接触しない構造であるために、空気調和機と外部の間、中仕切パネル6a、6b、6cで区分された領域間での断熱効果がより一層高くなる。
(扉パネル構造)
図10〜図11に示すように、扉パネル10は、上端縁および下端縁の側端部に支軸81を有し、支軸81が扉支持金具78を介して天板パネル4、5および架台2に回転自在に保持されることで支軸81の軸心廻りに回動自在にケーシング1に装着されており、裏面の周縁部の全周囲にゴムパッキン82が装着されている。
【0061】
このゴムパッキン82は、図9(a)に示すように、扉パネル10の枠体73の結合用凹部73bに嵌合する嵌合部82aと、中空状のシール部82bとからなり、図7に示すように、シール部82bは壁板パネル3の枠体73、中仕切パネル6a、6b、6cもしくは扉受け金具77に気密に接触する。
【0062】
図12および図13に示すように、扉パネル10は支軸81を設けた側部の裏面に複数の開き止めフック83を装着しており、開き止めフック83に係合する開き止めプレート84を中仕切パネル6bもしくは壁板パネル3に装着している。
【0063】
開き止めプレート84には開き止めフック83のフック部83aを挿入するスリット84aを形成しており、開き止めフック83のフック部83aは開き止めプレート84のスリット84aの開口縁84bに摺接する傾斜縁部(ガイド縁部)83bと、スリット84aの開口縁84bに扉パネル10の表裏方向で係合して開き止めする鉤状縁部83cとを形成している。
【0064】
この構成により、図12(a)〜(c)に示すように、扉パネル10を開位置から閉止位置へ回動すると、ゴムパッキン82のシール部82bが枠体73に当接して弾性変形し、双方のパネル間における枠体73の間を気密に封止する。このとき、扉パネル10の閉動に伴って開き止めフック83のフック部83aが開き止めプレート84のスリット84aに挿入され、フック部83aの傾斜縁部83bがスリット84aの開口縁84bに摺接し、鉤状縁部83cをスリット84aの開口縁84bに案内する。
【0065】
扉パネル10が全閉位置に達すると鉤状縁部83cがスリット84aの開口縁84bに係合する。このため、扉パネル10がケーシング1の内部の圧力を受けて外側へ湾曲しても、扉パネル10の側縁の枠体73が対向する枠体73から離間して開くことを防止し、双方のパネル間における枠体73の間をゴムパッキン82で気密に封止する状態を維持することができる。
【0066】
図10および図11に示すように、扉パネル10は支軸81を設けた側部と対向する自由端側の側部にハンドル91およびスライドバー92を装着している。
図14および図15に示すように、ハンドル91はスピンドル軸93を介してドライブ片94に連結しており、ハンドル91をスピンドル軸93の軸心廻りに回動するとドライブ片94がスピンドル軸93の軸心廻りに回動する。
【0067】
スライドバー92は扉パネル10に固定した保持金具95によって上下にスライド可能に保持されており、側面にドライブ片94を挿入する開口部92aを有し、開口部92aの開口縁92bがドライブ片94の作用縁部94aに摺接する。
【0068】
また、スライドバー92は主面に複数の係合孔92cを有しており、各係合孔92cに係合する複数の締め付けフック96を扉受け金具77もしくは中仕切パネル6a、6cに設けている。締め付けフック96には係合孔92cの開口縁92dに摺接するくさび状縁部96aおよびスライドバー92の裏面に当接するロック縁部96bを形成している。
【0069】
保持金具95はスライドバー92の係合孔92cに対応する位置に大きな開口95aを有するとともに、スライドバー92の開口部92aに対応する位置に開口(図示省略)を有している。
【0070】
図11において透過的に示すように、保持金具95は下端側の内部に弾性体からなる落下防止金具95bを有しており、落下防止金具95bは扉パネル10の開放時に先端の落下防止片95cが開口95aにおいてスライドバー92の係合孔92cに係合してスライドバー92を支持し、スライドバー92が開口95aを閉塞する位置へ落下しないように防止する。
【0071】
上記の構成により、図14(a)に示すように、扉パネル10を全閉し、スライドバー92の係合孔92cがそれぞれ締め付けフック96に対応し、くさび状縁部96aの先端が係合孔92cの内側に位置し、締め付けフック96が落下防止金具95bの落下防止片95cを内側へ押し圧して落下防止片95cとスライドバー92の係合孔92cとの係合を解除する状態で、ハンドル91をロック方向へ回動する。
【0072】
図14(b)に示すように、ハンドル91の回動に伴ってドライブ片94が回動し、作用縁部94aで開口部92aの開口縁92bを押し圧し、スライドバー92が下方へ押し下げられる。このとき、係合孔92cの開口縁92dが締め付けフック96のくさび状縁部96aに摺接し、スライドバー92が下方へ移動するのに従ってくさび状縁部96aがスライドバー92および扉パネル10を閉動方向へ締め付け、扉裏面に設けたゴムパッキン82が弾性変型して扉パネル10とケーシング1の開口縁との間を気密に封止する。
【0073】
図14(c)に示すように、ロック状態において締め付けフック96のロック縁部96bがスライドバー92の裏面に当接して開き止めする。このため、扉パネル10がケーシング1の内部の圧力を受けて外側へ湾曲しても、扉パネル10の側縁がケーシング1の開口縁から離間して開くことを防止でき、ゴムパッキン82で気密に封止する状態を維持することができる。扉パネル10の開放時には、上述した動作を逆手順で行ってロックを解除する。
【0074】
また、扉パネル10を開放したときには、保持金具95の落下防止金具95bが開口95aにおいてスライドバー92の係合孔92cに係合し、スライドバー92が重力で閉塞位置へ落下しないように保持する。このため、ハンドル91およびスライドバー92は開放位置に保持されており、扉パネル10が不用意に閉動して、締め付けフック96がスライドバー92に当接することがなく、スライドバー92の損傷を防止できる。
(他の扉構造)
扉パネル10は、図16〜図19に示す構造とすることもできる。これは扉パネル10の裏面の両側にスライドバー92を固定し、扉パネル10の表面の所定位置に把持部である一対の固定ハンドル97を設けたものである。
【0075】
この構成により、扉パネル10の開閉は固定ハンドル97を把持して扉パネル10を上下方向にスライドさせて行う。
閉動作時には、図18(a)に示すように、扉パネル10を全閉位置に配置し、スライドバー92の係合孔92cがそれぞれ締め付けフック96に対応し、くさび状縁部96aの先端が係合孔92cの内側に位置する状態で、扉パネル10を下方へ移動させる。
【0076】
このとき、図18(b)に示すように、係合孔92cの開口縁92dが締め付けフック96のくさび状縁部96aに摺接し、扉パネル10が下方へ移動するのに従ってくさび状縁部96aがスライドバー92および扉パネル10を閉動方向へ締め付け、ゴムパッキン82が弾性変型して扉パネル10とケーシング1の開口縁との間を気密に封止する。
【0077】
図18(c)に示すように、ロック状態において締め付けフック96のロック縁部96bがスライドバー92の裏面に当接して開き止めする。このため、扉パネル10がケーシング1の内部の圧力を受けて外側へ湾曲しても、扉パネル10の側縁がケーシング1の開口縁から離間して開くことを防止でき、ゴムパッキン82で気密に封止する状態を維持することができる。扉パネル10の開放時には、上述した動作を逆手順で行ってロックを解除する。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、空気調和機のケーシング1として中仕切パネル6a、6b、6cで還気室7と外気室8と給気室9に区分したが、本発明はこれに限定されない。例えば、中仕切パネル6aの部分を壁板パネル3とし、外気室8と給気室9を備えた空気調和機や、上下に区分する中仕切パネルを配置し、給気室の上部に還気室を配置するようにした空気調和機であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の実施の形態における空気調和機を示す斜視図
【図2】同空気調和機の断面図
【図3】同空気調和機の要部断面図
【図4】同空気調和機の外気室の分解斜視図
【図5】(a)同空気調和機の給気室の分解斜視図、(b)同空気調和機の要部断面図
【図6】(a)同空気調和機のドレーンパンを示す斜視図、(b)A−A矢視断面図、(c)B−B矢視断面図、(d)同空気調和機の架台の斜視図
【図7】同空気調和機の平断面図
【図8】(a)〜(c)パネルの連結構造を示す断面図
【図9】(a)および(b)パネルの連結構造を示す断面図
【図10】(a)同空気調和機の扉パネルの正面図、(b)同扉パネルの平面図、(c)同扉パネルの左側面図、(d)同扉パネルの下面図、(e)同扉パネルの右側面図
【図11】同空気調和機の扉パネルの背面図
【図12】(a)〜(c)同空気調和機の扉パネルの開閉動作を示す説明図
【図13】同空気調和機の開き止めフックと開き止めプレートの係合を示す説明図
【図14】(a)〜(c)同空気調和機における扉パネルのロック機構の開閉動作を示す説明図
【図15】同空気調和機の扉パネルのロック機構を示す断面図
【図16】(a)同空気調和機の他の扉パネルを示す正面図、(b)同扉パネルの平面図、(c)同扉パネルの左側面図、(d)同扉パネルの下面図、(e)同扉パネルの右側面図
【図17】同空気調和機の扉パネルの背面図
【図18】(a)〜(c)同空気調和機における扉パネルのロック機構の開閉動作を示す説明図
【図19】同空気調和機の扉パネルのロック機構を示す断面図
【符号の説明】
【0079】
RA 還気
OA 外気
SA 給気
EA 排気
1 ケーシング
2 架台(ドレーンパネル)
3 壁板パネル
4、5 天板パネル
6a、6b、6c 中仕切パネル
7 還気室
8 外気室
9 給気室
10 扉パネル
11 還気口
12 外気口
13 給気口
14 排気口
15 給気通風路
16 還気・排気ファン装置
17 ダンパ装置
18 プレフィルター
19 中性能フィルター
20 フィルターユニット
21 冷却コイル
21a 底板
21b 水抜き穴
22 加熱コイル
23 熱交換器
24 加湿器
25 給気ファン装置
26 開口
31 ファン
32 駆動モータ
33 ベースプレート
34 連結ロッド
35 モータスタッド
36 ゴムシール材
37 コイルスプリング
38 連結ボルト
39 取付架台
41 開口部
41a 下端縁
42 閉鎖板
43 下ガイドレール板
43a レール部
43b 脚部
43c 係合片部
43d 下端縁部
43e ボルト
43f スリット
44 上ガイドレール板
44a スリット
44b 前端縁部
44c ボルト
45 側板
45a、45b 係合片部
46 スリット
51 固定ボルト
52 連結ボルト
61 ドレーンパン
62 枠体
63 排水口
71 外板
71a 周縁部
72 発泡ウレタン
73 枠体
73a 差込溝部
73b 結合用凹部
73c コーナー部
73d 突起
74 接続バー
74a 突起
74b 接合片部
74c 弾性連結部
74d 弾性片部
75 ガスケット
75a 嵌合部
75b シール部
76 L字金具
77 扉受け金具
78 扉支持金具
79 コーナー部材
79a コーナー部
79b 接合片部
81 支軸
82 ゴムパッキン
82a 嵌合部
82b シール部
83 開き止めフック
83a フック部
83b 傾斜縁部
83c 鉤状縁部
84 開き止めプレート
84a スリット
84b 開口縁
91 ハンドル
92 スライドバー
92a 開口部
92b 開口縁
92c 係合孔
92d 開口縁
93 スピンドル軸
94 ドライブ片
94a 作用縁部
95 保持金具
95b 落下防止金具
96 締め付けフック
96a くさび状縁部
96b ロック縁部
97 固定ハンドル(把持部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングが複数の断熱パネルを接合してなり、断熱パネルが外周縁の枠体に囲まれた内部に断熱材を充填してなり、枠体が断熱パネル間を連結接続する連結手段を構成することを特徴とする空気調和機。
【請求項2】
枠体はケーシングのコーナー部を形成する位置に支柱部を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
連結手段を構成する枠体が連結接続対象の断熱パネルと対向する対向面に結合用凹部もしくは接続バーを有し、接続バーが結合用凹部に嵌合することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【請求項4】
連結手段を構成する接続バーが枠体に対向する対向面に結合用凹部を有し、連結手段を構成する枠体が結合用凹部に嵌合することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【請求項5】
連結手段を構成する枠体が連結接続対象の断熱パネルの枠体に対向する対向面に結合用凹部を有し、連結手段を構成する接続バーが枠体の結合用凹部に嵌合することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【請求項6】
ケーシングが複数の断熱パネルと支柱とを接合してなり、断熱パネルが外周縁の枠体に囲まれた内部に断熱材を充填してなり、枠体と支柱が断熱パネル間を連結接続する連結手段を構成することを特徴とする空気調和機。
【請求項7】
連結手段を構成する枠体および支柱が相互に対向する対向面に結合用凹部もしくは接続バーを有し、接続バーが結合用凹部に嵌合することを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
【請求項8】
連結手段を構成する接続バーが連結接続対象の断熱パネルの枠体および支柱に対向する対向面に結合用凹部を有し、連結手段を構成する枠体および支柱が結合用凹部に嵌合することを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
【請求項9】
連結手段を構成する枠体および支柱が相互に対向する対向面に結合用凹部を有し、連結手段を構成する接続バーが枠体および支柱の結合用凹部に嵌合することを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
【請求項10】
接続バーは結合用凹部の内側面に対向する一対の平行な接合片部と、双方の接合片部を連結するとともに、各接合片部を結合用凹部の内側面に押し圧する弾性連結部からなることを特徴とする請求項5又は9に記載の空気調和機。
【請求項11】
弾性連結部は一対の弾性片部をV字状に基端側で連結してなり、弾性片部先端側を接合片部の一端に連結しており、接合片部の他端が自由端をなすことを特徴とする請求項10に記載の空気調和機。
【請求項12】
結合用凹部の内側面に形成した突起と接続バーの接合片部の外側に形成した突起とが係合して抜け止めすることを特徴とする請求項3、4、5、7、8、9、10、11の何れか1項に記載の空気調和機。
【請求項13】
枠体にシール手段を装着してなり、シール手段は枠体の結合用凹部に嵌合する嵌合部と、対向する断熱パネルの壁面に気密に接触するシール部からなることを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
【請求項14】
枠体の支柱部が中空状をなすことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和機。
【請求項15】
枠体が断熱材料からなることを特徴とする請求項1〜14の何れか1項に記載の空気調和機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2007−271140(P2007−271140A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−96207(P2006−96207)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【出願人】(000104836)クボタ空調株式会社 (31)
【Fターム(参考)】