説明

穿孔計測器具

【課題】形成された孔の深さと形状を簡単に計測でき、この後のアンカーボルト等の施工を適正に行えること。
【解決手段】アンカー孔に挿入され、アンカー孔の深さを計測する目盛102aを有する所定長さのゲージ102と、ゲージ102を移動自在に保持する中空の保持部101と、保持部101に設けられ、アンカー孔に挿入した状態でアンカー孔の幅方向に突出する付勢力を有する複数の位置決め部材105と、を備える。保持部101からのゲージ102の突出量に応じた目盛102aを見てアンカー孔の深さを計測できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンクリート等にアンカーボルトを設ける場合に穿孔されるアンカー孔の穿孔状態を計測する穿孔計測器具にかかり、特に、アンカーボルトを安定してアンカー孔に圧着固定するために必要なアンカー孔の深さや形状を正確に計測できる穿孔計測器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートの壁面に、あと施工によって各種部材を設ける場合、アンカーボルトが用いられている。この際、まずコンクリート壁面にドリル等でアンカー孔を穿孔し、このアンカー孔にアンカーボルトを挿入してハンマー等で打設して固定するようになっている。アンカーボルトは、打ち込み力によってアンカー孔内部で端部の拡開部が広がり、アンカー孔に係止固定されるようになっている。この係止固定の状態が適正であるかを測定するために、アンカー孔の深さを定規やスケール等を用いて計測していた。また、アンカー孔に設けたアンカーボルト拡開部の拡開状態を測定する深度測定装置が開示されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開平7−286802号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ドリルにより穿孔されるアンカー孔は、その深さおよび形状を一様にすることは困難であり、このアンカー孔の形成状態によってアンカーボルトの拡開部が適正に係止固定されないことがあり、施工不良が発生することがあった。定規やスケール等でアンカー孔の深さを計測しようとしてもアンカー孔の開口径が小さい場合、定規やスケール等を挿入できず、挿入しても孔底部からの深さを正確に測定できなかった。
【0005】
図6は、アンカー孔の形成状態の一例を示す断面図である。ドリル等で穿孔したアンカー孔501は、壁部501aを有して所定の深さと形状を有するが、孔底部501bは略円錐状に形成される。孔底部501bと壁部501aとの間には、それぞれ傾斜した傾斜部501c,501dを有している。ドリルの操作によってこのときの深さと形状が一様にはならず、図示の例では、孔底部501bが変形し、最深位置がアンカー孔501の中心から偏芯した状態である。この際、偏芯量dを有し、傾斜部501c,501dは非対象な状態となる。
【0006】
図7は、アンカーボルトの挿入状態を示す図、図8は、アンカーボルトの打設状態を示す図である。図6に示したアンカー孔501に対し、図7に示すようにアンカーボルト601を挿入し、図8に示すようにハンマー等でアンカーボルト601を打ち込む。このとき、アンカー孔501の孔底部501bが偏芯しているため、アンカーボルト601の端部(先端)601aの中心位置に孔底部501bの中心位置が位置しておらず、一方の傾斜部501cに接触してしまい端部601aが十分な深い位置まで達していない。
【0007】
これにより、円錐状の傾斜部601bにより外方に開くはずの拡開部602を十分開かせることができず、係止部602aをアンカー孔501の壁部501aに十分に喰い込ませることができない。そして、アンカーボルト601をこれ以上打ち込んでも拡開部602が十分に開かない状態のままとなるため、アンカー孔501内にアンカーボルト601を安定した状態で確実に係止固定することができない。
【0008】
上記の問題を防ぐためには、アンカー孔501の深さと孔底部501bの形状を正確に計測することが必要であるが、従来はこれが行えなかった。上記特許文献1は、アンカーボルト601の打設後の深さを測定するものであり、アンカー孔501の孔底部501bの深さを正確に測定することはできない。加えて、従来からアンカー孔501は開口される幅(開口径)が狭く内部が見えにくいため、孔底部501bの形状を目視等で把握することが困難であった。上記問題は、単純にアンカー孔501全体の深さを計測するだけでは解決できず、図8に示した傾斜部501c,501dの上端位置から孔底部501bまでの深さDを正確に形成する必要があり、そのためには深さDを正確に測ることが必要であるが、従来はこれも行えなかった。
【0009】
さらに、特許文献1に記載の技術では、アンカー孔501の孔底部501bの形状が不良のままアンカーボルト601を打設することになり、その後に拡開部の拡開状態が適正でないことが分かるため、打設したアンカーボルト601が無駄になり、取り外す余計な手間もかかる。
【0010】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、形成された孔の深さと形状を簡単に計測でき、この後のアンカーボルト等の施工を適正に行うことができる穿孔計測器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる穿孔計測器具は、形成された孔に挿入され、当該孔の深さを計測する目盛を有する所定長さのゲージと、前記ゲージを移動自在に保持する中空の保持部と、前記保持部に設けられ、前記孔に挿入した状態で当該孔の幅方向に突出する付勢力を有する複数の位置決め部材と、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、この発明の穿孔計測器具は、複数の前記位置決め部材は、前記保持部に対しいずれも一定な付勢力を与える付勢部材を有し、前記孔に前記保持部を挿入した状態で、前記保持部および前記ゲージが孔の中心位置となるよう位置決めすることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、保持部からのゲージの突出量に応じた目盛を見るだけで形成された孔の深さを簡単に計測できる。また、保持部を孔内で幅方向に移動させて各位置での深さから孔の形状を得ることができる。さらに、付勢部材により保持部から位置決め部材が同じ付勢力を受けて突出する構成とすれば、保持部およびゲージを孔の中心位置に位置決めでき、孔の中心位置における深さを計測できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明にかかる穿孔計測器具によれば、形成された孔の深さと形状を簡単に計測できるようになる。これにより、形成する孔の深さの過不足を防止して、この後の孔に対するアンカーボルト等の施工を適正に行うことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる穿孔計測器具の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、この発明の実施の形態による穿孔計測器具を示す斜視図である。この穿孔計測器具100は、保持部101と、ゲージ102と、ハウジング103により大略構成されている。
【0016】
この保持部101は、所定長さおよび径を有する円筒形状に形成されており、中心部には上下に貫通するスライド孔101aが形成された中空形状に形成されている。保持部101は、穿孔計測器具100の本体であり、計測時に把持される。この保持部101の上部には、いもネジ等の固定具101fが設けられている。この固定具101fは、保持部101の外部から中心のスライド孔101aに向けて開口されたネジ孔101b部分に螺合されている。
【0017】
スライド孔101aには、保持部101の長さより長い所定長さのゲージ102が貫通して設けられている。このゲージは、撓みおよび膨張収縮しないステンレスあるいは綱製の金属を用いる。図示のスライド孔101aおよびゲージ102は小径な断面4角形状とされており、スライド孔101a内でゲージ102が回転しないよう構成されている。この他、スライド孔101aおよびゲージ102の断面形状は、円筒形状等他の断面形状であってもよい。ゲージ102の外周には、たとえば、mmとcmの併用等、所定単位の目盛102aが形成されている。
【0018】
目盛102aは、ゲージ102に対する刻印で形成する方法や、インク等で印刷する等各種の形成方法がある。上記の固定具101fを操作することにより、保持部101の長さ方向に対して移動自在なゲージ102の位置を固定保持することができる。目盛102aは、後述するように各種の表記方法がある。
【0019】
そして、保持部101の長さに対してゲージ102の長さが長く形成されている。保持部101の長さはたとえば170mmとしたとき、ゲージ102の長さは250mmとする。これにより、保持部101の上下にゲージ102の上端102cおよび下端102dをそれぞれ所定長さ表出でき、保持部101に対してゲージ102を上下方向に移動操作できるようになる。
【0020】
保持部101の下端には、保持部101と一体形成されたハウジング103が設けられている。ハウジング103は、保持部101の径より大径な略円盤形状に形成されており、周方向の複数箇所(図示の例では90度間隔で4カ所)からそれぞれ保持部101の外方に向けて棒状の位置決め部材105(芯出し用調整棒)が突出形成されている。
【0021】
図2は、ハウジング内部を示す部分断面図である。ハウジング103内部には位置決め部材105を収容する収容孔103aが形成され、この収容孔103aには位置決め部材105の後端105dとの間にスプリング等の付勢部材104が設けられており、付勢部材104は、位置決め部材105の先端105aを外部に突出させる方向に付勢する。付勢部材104の付勢力(スプリング力)を同じにすることにより、保持部101から突出する複数の位置決め部材105の付勢力をそれぞれ均一にできる。
【0022】
ハウジング103および位置決め部材105にはそれぞれ係止片103d,105eが設けられており、位置決め部材105がハウジング103から脱落することを防止している。そして、この位置決め部材105の下面105fを基準として前述したアンカー孔501等、形成された孔の深さを計測することができる。
【0023】
(保持部をアンカー孔に挿入して計測する計測操作)
次に、上記構成による穿孔計測器具を用いたアンカー孔の計測動作について説明する。例えば、上記の位置決め部材105が突出した状態で直線方向上の一対の位置決め部材105,105の先端105a,105a間の長さは15〜22mm程度で可変自在である。対応して、この場合、アンカー孔501の開口径(直径)は15〜22mmの範囲を有する各種開口径のものを計測できる。
【0024】
図3は、穿孔計測器具を用いたアンカー孔の計測状態の一例を示す図である。まず、穿孔計測器具100をアンカー孔501に挿入して計測する場合について説明する。
【0025】
保持部101のアンカー孔501への挿入は、位置決め部材105を縮めた状態で行う。たとえば、穿孔計測器具100の保持部101を把持し、この保持部101を斜めにして隣り合う2つの位置決め部材105を先にアンカー孔501に挿入し、その後、他の2つの位置決め部材105を縮めながらアンカー孔501に挿入する。
【0026】
この後、保持部101を把持したままアンカー孔501内部に挿入させていき、4つの位置決め部材105が501aと孔底部501bとの境界の位置(図3の状態)にて停止させる。この停止位置を超えて挿入させようとした場合、より大きな操作力が必要となるため、図示の位置に位置した状態を容易に知ることができる。このとき、4つの位置決め部材105は、それぞれの付勢力が釣り合って、アンカー孔501内においてゲージ102がほぼ中心の位置に位置出しされた状態となる。
【0027】
図3に記載の状態では、ゲージ102がアンカー孔501のもっとも深い孔底部501bに位置しているかどうか外部からは判断できない。したがって、操作者はこの後、穿孔計測器具100をアンカー孔501内部で横方向(直径方向)の各方向(例えば位置決め部材105が設けられている4方向)に移動操作する。この際、固定具101fによるゲージ102の固定状態を解除させ、ゲージ102の下端102dが孔底部501b側に接触するよう、外部のゲージ102部分を上から押しながら移動させる。
【0028】
この移動操作によって保持部101に対し最もゲージ102が下方に突出した状態を知ることができ、この状態が孔底部501bにゲージ102の下端102dが接触した状態である。そして、固定具101fを操作してゲージ102の突出状態を固定保持させる。
【0029】
以上の操作の後に、穿孔計測器具100をアンカー孔501から取り出し、ゲージ102の目盛102aを見てアンカー孔501の孔底部501bの深さD(壁部501aと傾斜部501c,501dとの境界位置から孔底部501bまでの深さ)を計測できる。そして、深さは、
「深さD=ゲージ102の全長L1−保持部101の全長L2−保持部101から上方に突出したゲージ102の目盛102aの長さL3」
を算出して得ることができる。この深さDに基づいて、ドリルによる穿孔深さを知ることができ、穿孔深さの過不足を解消できる。
【0030】
また、目盛102aは、ゲージ102の下端102dを「0」として上部につれて目盛を刻んだ構成とすれば、アンカー孔501から穿孔計測器具100を取り出し、目盛102aを直接読み取れば、孔底部501bの深さDを計測できる。
【0031】
加えて、図3に示した状態、すなわち、保持部101を把持したままアンカー孔501内部に挿入させていき、4つの位置決め部材105が壁部501aと孔底部501bとの境界の位置にて停止させた状態のときを考える。このとき、複数の位置決め部材105は付勢部材104により、いずれも同じ付勢力を有して突出しているため、保持部101およびゲージ102は、アンカー孔501の中心位置に位置決めされている。
【0032】
このとき、ゲージ102についても最も下方に突出した状態である場合には、アンカー孔501の中心位置に孔底部501bが形成されている状態であると判断することができる。したがって、これ以外の状態の場合、すなわち、穿孔計測器具100をアンカー孔501内部で横方向に移動操作したときにゲージ102が最も下方に突出することになれば、アンカー孔501の中心位置に対し、孔底部501bが偏芯して形成されている状態であると判断することができる。
【0033】
さらに、穿孔計測器具100をアンカー孔501内部で横方向に移動操作することに応じてその方向上におけるゲージ102の突出量が分かるため、アンカー孔501の形成状態、すなわちアンカー孔501の傾斜部501c,501dの形状を知ることができるようになる。
【0034】
(高さ補正部材の併用について)
図4は、アンカーボルトに取り付ける高さ補正部材を示す図である。上記の穿孔計測器具100を用い、アンカー孔501の深さと形状を計測することにより、ドリルを用いて形成するアンカー孔501の深さを適正にすることができるものであるが、この穿孔計測器具100での1度の計測結果に基づいて高さ補正部材400を用いる構成にもできる。
【0035】
高さ補正部材400は、上述したアンカーボルト601の端部601a部分に高さ補正部材400を接着等により固定してから打設するようにすればよい。この際、高さ補正部材400の幅は、端部601aの幅以下の幅を有し、計測された深さDの高さを有するものとする。これにより、高さ補正部材400の端部(下端)がアンカー孔501の孔底部501bに接する。したがって、高さ補正部材400を設ければ深さD分だけ余分に打ち込みを行うことができ、アンカー孔501に対しアンカーボルトの拡開部602の開き具合を増大でき、安定した固定が行えるようになる。
【0036】
(本体をアンカー孔に挿入せずゲージだけを挿入して計測する計測操作)
次に、穿孔計測器具100をアンカー孔501に挿入せずゲージ102だけを挿入して計測する場合について説明する。この場合、アンカー孔501の開口径(直径)より上記の位置決め部材105が長く突出する構成としておく。例えば、アンカー孔501の開口径(直径)が15〜22mmの範囲を有する場合、直線方向上の一対の位置決め部材105,105の先端105a,105a間の長さは22mmを超える長さで突出するよう構成しておく。
【0037】
図5は、穿孔計測器具を用いたアンカー孔の計測状態の他の例を示す図である。図示のように、アンカー孔501の開口部に穿孔計測器具100の位置決め部材105が接触した状態となる。この後、保持部101からゲージ102を突出させ、ゲージ102の下端102dを孔底部501bに接触させる。これにより、アンカー孔501の深さD0(開口部から孔底部501bまでの間の深さ)を測ることができる。
【0038】
この計測状態においても、ゲージ102がアンカー孔501のもっとも深い孔底部501bに位置しているかどうか外部からは判断できない。したがって、操作者はこの後、穿孔計測器具100をアンカー孔501内部で横方向(直径方向)に移動操作させればよい。これによって保持部101に対し最もゲージ102が下方に突出した状態のとき、孔底部501bにゲージ102の下端102dに接触した状態であることが分かり、固定具101fを操作してゲージ102の突出状態を固定保持させた後、穿孔計測器具100をアンカー孔501から取り出し、ゲージ102の目盛102aを見てアンカー孔501の深さD0を計測できる。
【0039】
目盛102aは、ゲージ102の下端102dを「0」として上部につれて目盛を刻んだ構成とすれば、アンカー孔501から穿孔計測器具100を取り出し、目盛102aを直接読み取れば、アンカー孔501の深さD0を計測できる。
【0040】
また、目盛102aの他の構成例としては、ゲージ102の下端102dが保持部101の下端部101kに位置しているとき、保持部101の上端部101n部分のゲージ102の目盛102aが「0」であり、上部につれて数値が上がる表記で刻むことにしてもよい。これにより、保持部101の下部からアンカー孔501に対して進出したゲージ102の突出量が保持部101の上部に残っているゲージ102の突出量となる。これにより、保持部101の上部のゲージ102に刻まれた目盛102aを読み取るだけで穿孔計測器具100のゲージ102をアンカー孔501に挿入させたままの状態でアンカー孔501の深さD0を読み取ることができる。
【0041】
上記構成において、ゲージ102の目盛102aは、保持部101の内部に常に隠れる部分の目盛102aは形成しないこともできる。また、付勢部材104は、スプリングに限らず、バネを用いたり、ゴム等の弾性体を用いても良い。また、位置決め部材105の先端105a部分は、アンカー孔501に挿入しやすいよう、傾斜を有する構成としてもよい。
【0042】
以上説明した実施の形態によれば、アンカー孔の深さおよび形状を計測することができるようになる。深さについては、アンカー孔全体の深さに限らず、壁面と斜辺部の境界位置から孔底部までの深さだけを計測することもできる。これにより、アンカー孔の形成時における適切な深さを得ることができるようになる。そして、この後、アンカー孔に打設されるアンカーボルトの固定状態を強固なものにでき、アンカー施工全体の効率化および信頼性を向上できるようになる。
【0043】
ところで、上記説明では、アンカー孔の計測を例として説明したが、アンカー孔に限らず各種の穿孔の深さや形状を計測することができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上のように、本発明にかかる穿孔計測器具は、穿孔の深さを適正に行うための計測に有用であり、特に、コンクリートアンカー等のアンカー孔等の各種孔をドリル等で穿孔する際の計測に適している。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】この発明の実施の形態による穿孔計測器具を示す斜視図である。
【図2】ハウジング内部を示す部分断面図である。
【図3】穿孔計測器具を用いたアンカー孔の計測状態の一例を示す図である。
【図4】アンカーボルトに取り付ける高さ補正部材を示す図である。
【図5】穿孔計測器具を用いたアンカー孔の計測状態の他の例を示す図である。
【図6】アンカー孔の形成状態の一例を示す断面図である。
【図7】アンカーボルトの挿入状態を示す図である。
【図8】アンカーボルトの打設状態を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
100 穿孔計測器具
101 保持部
101a スライド孔
101f 固定具
102 ゲージ
102a 目盛
103 ハウジング
103a 収容孔
103d,105e 係止片
104 付勢部材
105 位置決め部材
400 高さ補正部材
501 アンカー孔
501b 孔底部
601 アンカーボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
形成された孔に挿入され、当該孔の深さを計測する目盛を有する所定長さのゲージと、
前記ゲージを移動自在に保持する中空の保持部と、
前記保持部に設けられ、前記孔に挿入した状態で当該孔の幅方向に突出する付勢力を有する複数の位置決め部材と、
を備えることを特徴とする穿孔計測器具。
【請求項2】
複数の前記位置決め部材は、前記保持部に対しいずれも一定な付勢力を与える付勢部材を有し、前記孔に前記保持部を挿入した状態で、前記保持部および前記ゲージが孔の中心位置となるよう位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の穿孔計測器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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