説明

突出高さ調整可能クッション

【課題】 取付部の板厚が異なる場合にも使用可能とする。
【解決手段】 ストッパクッション14を取付けようとするフードインナパネル24の板厚と、ラジエータサポートアッパの板厚が異なる場合に、ストッパクッション14における長手方向の一方の外周面14Aに形成された右螺子溝30の幅がフードインナパネル24の板厚に合った幅となっており、ストッパクッション14における長手方向の他方の外周面14Dに形成された左螺子溝50の幅がラジエータサポートアッパの板厚に合った幅となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車等に適用される突出高さ調整可能クッションに関し、特に、開閉蓋を閉める際の衝撃音と振動を低減するための突出高さ調整可能クッションに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、開閉蓋を閉める際の衝撃音と振動を低減するための突出高さ調整可能クッションが知られている。例えば、ラジエータコアの上面に螺合するバンパーラバーは、エンジンフードの閉鎖位置における位置決めを行う円柱状の弾性体で形成されている。また、このバンパーラバーは、前記螺子孔に螺合する螺子溝を外周に有する一方、ラジエータコアの上面から突出してエンジンフードと接離可能な頭部と、この頭部がラジエータコアの上面から所定の高さに突出する位置で、その螺子込み方向への回転を規制するストッパとを有している(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平9−150755号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の突出高さ調整可能クッションでは、バンパーラバーの外れを防止すると共にラジエータコアの上面への取付け性能を考慮して、ラジエータコアの上面の板厚に、バンパーラバーの螺子溝の溝幅を合わせる必要がある。この結果、取付部の板厚が異なる部位には、前記バンパーラバーを使用できない。
【0004】
本発明は上記事実を考慮し、取付部の板厚が異なる場合にも使用できる突出高さ調整可能クッションを提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の本発明は、長尺状とされ、外周部に形成した螺子溝を取付部の孔に螺合させ、この螺合量を変えることで突出高さを調整できる突出高さ調整可能クッションにおいて、長手方向の一方側から形成された螺子溝の溝幅と、長手方向の他方側から形成された螺子溝の溝幅とが互いに異なることを特徴とする。
【0006】
長尺状とされた突出高さ調整可能クッションを取付けようとする取付部の板厚が異なる場合には、突出高さ調整可能クッションの長手方向の一方側から形成された螺子溝の溝幅を一つの取付部の板厚に合った溝幅とし、突出高さ調整可能クッションの長手方向の他方側から形成された螺子溝の溝幅を他の取付部の板厚に合った溝幅とする。
【0007】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の突出高さ調整可能クッションにおいて、長手方向の一方側から形成された前記螺子溝の螺旋回転方向と、長手方向の他方側から形成された前記螺子溝の螺旋回転方向とが逆回転螺旋であることを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の内容に加えて、長手方向の一方側から形成された螺子溝の螺旋回転方向と、長手方向の他方側から形成された螺子溝の螺旋回転方向とが逆回転螺旋であるため、突出高さ調整可能クッションを取付けようとする異なる2つの取付部の捩じ込み方向が逆方向となる。
【0009】
請求項3記載の本発明は、請求項1、2の何れか1項に記載の突出高さ調整可能クッションにおいて、前記螺子溝の開口部を覆う変形可能な膜を有することを特徴とする。
【0010】
請求項1、2の何れか1項に記載の内容に加えて、変形可能な膜によって取付状態で露出する螺子溝の開口部を隠すことができる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の本発明は、長尺状とされ、外周部に形成した螺子溝を取付部の孔に螺合させ、この螺合量を変えることで突出高さを調整できる突出高さ調整可能クッションにおいて、長手方向の一方側から形成された螺子溝の溝幅と、長手方向の他方側から形成された螺子溝の溝幅とが互いに異なるため、取付部の板厚が異なる場合にも使用できる。
【0012】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の突出高さ調整可能クッションにおいて、長手方向の一方側から形成された螺子溝の螺旋回転方向と、長手方向の他方側から形成された螺子溝の螺旋回転方向とが逆回転螺旋であるため、請求項1記載の効果に加えて、誤組付けを防止できる。
【0013】
請求項3記載の本発明は、請求項1、2の何れか1項に記載の突出高さ調整可能クッションにおいて、螺子溝の開口部を覆う変形可能な膜を有するため、請求項1、2の何れか1項に記載の効果に加えて、組付け状態で溝が目立たなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明における突出高さ調整可能クッションの第1実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0015】
なお、図中矢印UPは車体上方方向を示し、図中矢印FRは車体前方方向を示している。
【0016】
図7に示される如く、本実施形態では、自動車のボデー10の前部に車幅方向に沿ってラジエータサポートアッパ12が配設されている。また、ラジエータサポートアッパ12の車幅方向両端部12Aには、それぞれ突出高さ調整可能クッションとしてのストッパクッション14が取り付けらている。
【0017】
ボデー10の前部には開閉蓋としてのフード16が、後端部16Aに配設されたヒンジ18を介して取付けられており、エンジンルーム20が開閉可能となっている。また、フード16における車体前後方向前端部の車幅方向両端部16Bの下面側には、それぞれ突出高さ調整可能クッションとしてのストッパクッション14が取り付けらている。
【0018】
図3に示される如く、フード16の下面を構成するフードインナパネル24には、プレス成形によって、孔26が形成されており、孔26の外周部には、孔26の径方向に沿って伸びる切欠27が一箇所形成されている。
【0019】
また、孔26の外周部は、切欠27を挟んで対向する一方の外周部26Aから、他方の外周部26Bにかけて傾斜している。これによって、孔26の外周部には右螺子の一周が形成されており、孔26は右螺子孔26となっている。
【0020】
従って、切欠27から右螺子孔26にストッパクッション14が螺合できるようになっている。
【0021】
また、ストッパクッション14は円柱状のゴム、樹脂等の弾性部材で構成されており、長手方向の一方側の外周面14Aには、所定のピッチで右螺子溝30が刻まれており、これによって右螺子溝30の間に右螺子山32が形成されている。
【0022】
図1に示される如く、右螺子溝30のリード角はα1となっており、ストッパクッション14の右螺子溝30は、フードインナパネル24の右螺子孔26の板厚M1に合った溝幅W1(ストッパクッション14の軸線方向における隣接する右螺子山32間の距離)となっている。
【0023】
なお、板厚M1に合った溝幅W1とは、通常使用時にストッパクッション14が緩まず、且つ、螺合作業時の負荷が大きすぎない溝幅である。また、溝幅W1によって螺合可能となる板厚M1に、所定の許容範囲を持たせることができる。即ち、板厚M1が僅かに異なる場合にも、ストッパクッション14を螺合できるようになっている。
【0024】
また、右螺子山32は方形断面の角螺子で構成されており、右螺子溝30と右螺子孔26のリード角は略等しくなっている。
【0025】
図2に示される如く、ストッパクッション14は右螺子溝30と右螺子山32とがフードインナパネル24の右螺子孔26に螺合することでフードインナパネル24に取付けられる。
【0026】
図4に示される如く、ストッパクッション14の一方の端部14Bは、フード16の閉止時にラジエータサポートアッパ12に当接するようになっており、ストッパクッション14は、他方の端部14C側から右螺子孔26に螺合される。
【0027】
図1に示される如く、ストッパクッション14のフードインナパネル24からの突出高さH1は、ストッパクッション14の端部14Cのフードインナパネル24への捩じ込み量L1によって調整できるようになっている。
【0028】
図6に示される如く、ラジエータサポートアッパ12の車幅方向両端部12Aには、プレス成形によって、孔46が形成されており、孔46の外周部には、孔46の径方向に沿って伸びる切欠47が一箇所形成されている。
【0029】
また、孔46の外周部は、切欠47を挟んで対向する一方の外周部46Aから、他方の外周部46Bにかけて傾斜している。これによって、孔46の外周部には左螺子の一周が形成されており、孔46は左螺子孔46となっている。
【0030】
従って、切欠47から左螺子孔46にストッパクッション14が螺合できるようになっている。
【0031】
なお、図6に示されるストッパクッション14は図1に示されるストッパクッション14と同じストッパクッション14である。
【0032】
また、ストッパクッション14における他方の外周面14Dには、所定のピッチで左螺子溝50が刻まれており、これによって左螺子溝50の間に左螺子山52が形成されている。
【0033】
図5に示される如く、左螺子溝50のリード角はα2となっており、このリード角はα2は、右螺子溝30のリード角α1と傾斜方向が逆方向で角度の絶対値が等しくなっている。
【0034】
ストッパクッション14の左螺子溝50は、ラジエータサポートアッパ12の左螺子孔46の板厚M2に合った溝幅W2(ストッパクッション14の軸線方向における隣接する左螺子山52間の距離)となっており、左螺子溝50の溝幅W2は右螺子溝30の溝幅W1より大きくなっている(W2>W1)。
【0035】
なお、板厚M2に合った溝幅W2とは、通常使用時にストッパクッション14が緩まず、且つ、螺合作業時の負荷が大きすぎない溝幅である。また、溝幅W2によって螺合可能となる板厚M2に、所定の許容範囲を持たせることができる。即ち、板厚M2が僅かに異なる場合にも、ストッパクッション14を螺合できるようになっている。
【0036】
また、左螺子山52の方形断面の角螺子で構成されており、左螺子溝50と左螺子孔46のリード角はほぼ等しく設定される。
【0037】
ストッパクッション14は一方の端部(上端部)14Cは、フードインナパネル24に当接するようになっており、ストッパクッション14は、他方の端部14B側から左螺子孔46に螺合される。また、ストッパクッション14は右螺子溝30と右螺子山32とがフードインナパネル24の右螺子孔26に螺合することでフードインナパネル24に取付けられる。
【0038】
ストッパクッション14のラジエータサポートアッパ12からの突出高さH2は、ストッパクッション14の端部14Bのラジエータサポートアッパ12への捩じ込み量L2によって調整できるようになっている。
【0039】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0040】
本実施形態では、ストッパクッション14における長手方向の一方の外周面14Aに形成された右螺子溝30の幅W1が、フードインナパネル24の板厚M1に合った幅となっており、ストッパクッション14における長手方向の他方の外周面14Dに形成された左螺子溝50の幅W2が、ラジエータサポートアッパ12の板厚M2に合った幅となっている。また、左螺子溝50の溝幅W2は右螺子溝30の溝幅W1より大きくなっている(W2>W1)。
【0041】
この結果、取付部となるフードインナパネル24の板厚M1と、ラジエータサポートアッパ12の板厚M2とが異なる場合にも共通のストッパクッション14を使用できる。
【0042】
また、本実施形態では、ストッパクッション14における長手方向の一方の外周面14Aに右螺子溝30が形成されており、ストッパクッション14における長手方向の他方の外周面14Dに左螺子溝50が形成されている。このため、右螺子溝30の螺旋回転方向と、左螺子溝50の螺旋回転方向とが逆(逆回転螺旋)である。
【0043】
この結果、フードインナパネル24の右螺子孔26にストッパクッション14を取付ける場合と、ラジエータサポートアッパ12の左螺子孔46にストッパクッション14を取付ける場合とで、ストッパクッション14の捩じ込み方向が逆方向となる。このため、フードインナパネル24の右螺子孔26又はラジエータサポートアッパ12の左螺子孔46に対して、ストッパクッション14の端部14Bと端部14Cとを逆に取付けるという誤組付けを防止できる。
【0044】
また、本実施形態では、図1に示される如く、フードインナパネル24にストッパクッション14を取付けた場合の、出代部分(フードインナパネル24から突出した部分)の全溝幅がW1+3W2となる。また、図5に示される如く、ラジエータサポートアッパ12にストッパクッション14を取付けた場合の、出代部分(ラジエータサポートアッパ12から突出した部分)の全溝幅がW2+3W1となる。
【0045】
この結果、ストッパクッション14のフードインナパネル24からの突出高さH1とストッパクッション14Cのラジエータサポートアッパ12からの突出高さH2とが等しい(H1=H2)場合には、W2>W1であるため、H1−(W1+3W2)<H2−(W2+3W1)となる。このため、突出高さH1、H2において、溝部によって削られた弾性部材の体積が多くなるフードインナパネル24にストッパクッション14を取付けた場合(図1)のストッパクッション14のばね定数が、ラジエータサポートアッパ12にストッパクッション14を取付けた場合(図5)のストッパクッション14のばね定数に比べて小さくなる。
【0046】
また、本実施形態では、図4に示される如く、フードインナパネル24にストッパクッション14を取付けた場合に、右螺子溝30を全て捩じ込まなければ、出代部分に右螺子溝30と左螺子溝50との双方を残すことができる。また、右螺子溝30のリード角α1と左螺子溝50のリード角はα2とが傾斜方向が逆方向で等しくなっている。
【0047】
この結果、ストッパクッション14の端部14B側が、ラジエータサポートアッパ12に当接した際に、左螺子溝50のリード角α2によって、ストッパクッション14が一方向(矢印A方向)へ倒れようとした場合には、右螺子溝30のリード角α1によって、ストッパクッション14が逆方向(矢印B方向)へ倒れようとすることで、ストッパクッション14の傾きを低減できる。
【0048】
このため、ストッパクッション14によって、フード16を閉める際の衝撃音と車体の振動を効果的に低減することができる。
【0049】
なお、説明を省略するが、ラジエータサポートアッパ12の左螺子孔46にストッパクッション14を取付けた場合にも、同様にストッパクッション14の傾きを低減できる。
【0050】
次に、本発明における突出高さ調整可能クッションの第2実施形態を図8及び図9に従って説明する。
【0051】
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0052】
図9に示される如く、本実施形態では、ストッパクッション14の右螺子溝30の開口部30Aに、開口部30Aを溝幅方向(矢印P1方向)と溝長手方向(矢印S1方向)に沿って覆う膜60が形成されている。また、ストッパクッション14の左螺子溝50の開口部50Aに、開口部50Aを溝幅方向(矢印P2方向)と溝長手方向(矢印S2方向)に沿って覆う膜62が形成されている。
【0053】
図8に示される如く、膜60は、開口部30Aにおけるストッパクッション14の端部14C側からストッパクッション14の端部14B方向(矢印U方向)に向かって突出形成されており、膜60の先端部60Aと右螺子山32との間には隙間が形成されている。
【0054】
また、右螺子溝30の先端部30B(ストッパクッション14の端部14C側となる端部)では、膜60が、先端部60Aを右螺子溝30の底部30C方向に向けて僅かに傾斜(傾斜角θ1)している。このため、ストッパクッション14をフードインナパネル24の右螺子孔26に螺合した際に、膜60がフードインナパネル24と右螺子山32との間に挟持されるようになっている。
【0055】
一方、膜62は、開口部50Aにおけるストッパクッション14の端部14B側からストッパクッション14の端部14C方向(矢印P方向)に向かって突出形成されており、膜62の先端部62Aと左螺子山52との間には隙間が形成されている。
【0056】
また、左螺子溝50の先端部50B(ストッパクッション14の端部14B側となる端部)では、膜62が、先端部62Aを左螺子溝50の底部50C方向に向けて僅かに傾斜(傾斜角θ2)している。このため、ストッパクッション14をラジエータサポートアッパ12の左螺子孔46に螺合した際に、膜62がラジエータサポートアッパ12と左螺子山52との間に挟持されるようになっている。
【0057】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0058】
図9に示される如く、本実施形態では、ストッパクッション14の右螺子溝30の開口部30Aに形成した膜60が、右螺子溝30の一部を覆っており、ストッパクッション14の左螺子溝50の開口部50Aに形成した膜60が、左螺子溝50の一部を覆っている。
【0059】
この結果、取付状態で露出するストッパクッション14の右螺子溝30と左螺子溝50の一部が膜60、62によって隠ねる。このため、ストッパクッション14の組付け状態で、右螺子溝30と左螺子溝50とが目立たなくなる。
【0060】
また、本実施形態では、図8に示される如く、ストッパクッション14をフードインナパネル24の右螺子孔26に螺合した際に、膜60がフードインナパネル24と右螺子山32との間に挟持される。このため、膜60の弾性力によって取付後のストッパクッション14の緩みを確実に防止できる。
【0061】
同様に、ストッパクッション14をラジエータサポートアッパ12の左螺子孔46に螺合した際には、膜62がストッパクッション14と左螺子山52との間に挟持される(図示省略)。このため、膜62の弾性力によって取付後のストッパクッション14の緩みを確実に防止できる。
【0062】
なお、膜60で右螺子溝30の開口部30Aの全体を覆い、膜62で左螺子溝50の開口部50Aの全体を覆う構成としても良い。即ち、膜60の先端部60Aと右螺子山32とが隙間無しで接しており、膜62の先端部62Aと左螺子山52とが隙間無しで接している構成としても良い。または、膜60の先端部60Aと右螺子山32とが一体になっており、捩じ込むことにより、膜60の一部が切断され膜60が変形して、フードインナパネル24と右螺子山32との間に挟持されると共に、膜62の先端部62Aと左螺子山52とが一体になっており、捩じ込むことにより、膜62一部が切断され膜62が変形して、ラジエータサポートアッパ12と左螺子山52との間に挟持される構成としても良い。
【0063】
また、膜60は、ストッパクッション14の端部14B側からストッパクッション14の端部14C方向(矢印Uと逆方向)に向かって突出形成しても良く、膜62は、ストッパクッション14の端部14C側からストッパクッション14の端部14B方向(矢印Pと逆方向)に向かって突出形成しても良い。
【0064】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、ストッパクッション14を板厚の異なる同一車体のラジエータサポートアッパ12とフードインナパネル24とに取付ける場合について説明したが、ストッパクッション14は、異なる車体の異なる板厚のラジエータサポートアッパ12にそれぞれ取付けることも可能であり、異なる車体の異なる板厚のフードインナパネル24にそれそれ取付けることも可能である。
【0065】
また、本発明の突出高さ調整可能クッションの取付部位は、ラジエータサポートアッパ12とフードインナパネル24とに限定されず、ラゲージドア、バックドア、スライドドア等の他の開閉蓋に適用可能であり、車体の開閉蓋以外の開閉蓋に適用可能である。
【0066】
また、上記実施形態では、右螺子溝30と左螺子溝50を角螺子で形成した場合を示したが、図示しない台形螺子等で形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の第1実施形態に係る突出高さ調整可能クッションを示す側断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る突出高さ調整可能クッションを示す車体斜め下方から見た斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る突出高さ調整可能クッションを示す車体斜め下方から見た分解斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る突出高さ調整可能クッションの作用説明図である
【図5】本発明の第1実施形態に係る突出高さ調整可能クッションを示す側断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る突出高さ調整可能クッションを示す車体斜め下方から見た分解斜視図である。。
【図7】本発明の第1実施形態に係る突出高さ調整可能クッションが適用された車体前部を示す車体斜め前方から見た斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る突出高さ調整可能クッションを示す側断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る突出高さ調整可能クッションを示す車体斜め下方から見た斜視図である。
【符号の説明】
【0068】
12 ラジエータサポートアッパ
14 ストッパクッション(突出高さ調整可能クッション)
14A ストッパクッションの外周面
14B ストッパクッションの端部
14C ストッパクッションの端部
14D ストッパクッションの外周面
24 フードインナパネル
26 右螺子孔
30 右螺子溝
32 右螺子山
46 左螺子孔
50 左螺子溝
52 左螺子山
60 膜
62 膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状とされ、外周部に形成した螺子溝を取付部の孔に螺合させ、この螺合量を変えることで突出高さを調整できる突出高さ調整可能クッションにおいて、
長手方向の一方側から形成された螺子溝の溝幅と、長手方向の他方側から形成された螺子溝の溝幅とが互いに異なることを特徴とする突出高さ調整可能クッション。
【請求項2】
長手方向の一方側から形成された前記螺子溝の螺旋回転方向と、長手方向の他方側から形成された前記螺子溝の螺旋回転方向とが逆回転螺旋であることを特徴とする請求項1記載の突出高さ調整可能クッション。
【請求項3】
前記螺子溝の開口部を覆う変形可能な膜を有することを特徴とする請求項1、2の何れか1項に記載の突出高さ調整可能クッション。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate