説明

筐体、パッキン、シーリング構造および無線通信装置

【課題】反発力を抑えるためのネジ締めが不要なシーリング構造を有する筐体を提供する。
【解決手段】筐体100は、側面が閉じた凹部120を含む第1の部材102と、凹部120に嵌め込まれる形状を有し、凹部120に嵌め込まれる場合に凹部120の内周面122に対向する外周面142を有する嵌め込み部140を含む第2の部材104と、弾性を有し嵌め込み部140の外周面142に嵌め込み部140を囲むように装着される環状のパッキン106と、を含み、嵌め込み部140が凹部120に嵌め込まれた場合、パッキン106は凹部120の内周面122により押圧される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体、パッキン、シーリング構造および無線通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
屋外に設置される基地局装置等の電子装置では、防水・防塵のために目地にシーリング構造が設けた筐体が用いられる。オーリングを用いるシーリング構造では、該オーリングを一定量潰して気密性を維持しており、該オーリングによる反発力は筐体のネジ締めにより吸収されている。
【0003】
シーリング構造におけるガスケットの一例として、特許文献1には被シール部位の凹部に嵌入される係止突起を有するガスケットが開示されている。凹部は同一内径部、同一内径部より小径の開口、および開口から末広がりに大きくなる傾斜内面を有しており、ガスケットは係止突起により被シール部位に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−68998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ネジ締めを行うスペースが確保できない小型の筐体やネジの軸力に耐えうる強度を有しない樹脂製の筐体では、ネジ締めができない。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、反発力を抑えるためのネジ締めが不要なシーリング構造を有する筐体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る筐体は、側面が閉じた凹部を含む第1の部材と、前記凹部に嵌め込まれる形状を有し、前記凹部に嵌め込まれる場合に前記凹部の内周面に対向する外周面を有する嵌め込み部を含む第2の部材と、弾性を有し前記嵌め込み部の外周面に前記嵌め込み部を囲むように装着される環状のパッキンと、を含み、前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれた場合、前記パッキンは前記凹部の内周面により押圧される。
【0008】
本発明によれば、パッキンの反発力は凹部の内周面に対し、嵌め込み部の外周面から凹部の内周面に向かう方向に作用するためパッキンの反発力によって嵌め込み部が凹部から外れることがなく、ネジ締めが不要な筐体が実現される。
【0009】
本発明に係る筐体において、前記パッキンは、前記嵌め込み部の嵌め込み方向に沿って、該パッキンの環状形状の全周に渡って前記嵌め込み部の外周面に密着する密着部と、前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれる際に前記凹部の内周面により変形されるよう前記全周に渡って前記嵌め込み部の外周面から離れる方向に湾曲する湾曲部と、を含み、前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれた場合、前記湾曲部が前記嵌め込み方向に対し逆方向に折り返された形状を有し、前記湾曲部と、前記密着部と、が接する。
【0010】
本発明によれば、湾曲部と密着部とが凹部の内周面により押圧されるため、パッキンの潰される量(潰し量)が増え、パッキンによる反発力が増し、パッキンと、凹部の内周面と、がより確実に密着する。また、嵌め込み部の嵌め込み動作によって湾曲部が嵌め込み方向に変形されるため、嵌め込み動作においてパッキンからの嵌め込み動作に対する抵抗も少ない。さらに、湾曲部は嵌め込み部に従った形状になるため密着状態が確実に実現される。
【0011】
本発明に係る筐体において、前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれた状態で互いに対向する、前記湾曲部の表面である湾曲部表面と、前記密着部の表面である密着部表面と、の少なくとも一方が前記全周に渡って突起部を含む。
【0012】
本発明によれば、湾曲部および密着部に加えて、突起部も凹部の内周面により押圧されるため、内周面の押圧で潰される潰し量が増加する。従ってパッキンによる反発力が増し、パッキンと、凹部の内周面と、がより確実に密着する。
【0013】
本発明に係る筐体において、前記密着部表面は突起部を含み、前記突起部と、前記湾曲部表面と、は対向しない。
【0014】
本発明によれば、パッキンの成型において、パッキンの湾曲部は突起部に覆い被さっていないため、パッキンの外周側からパッキンを成型する金型で突起部も成型され、突起部を有するパッキンが容易に成型される。
【0015】
本発明に係る筐体において、前記パッキンは樹脂材料からなる。
【0016】
本発明に係るパッキンは、側面が閉じた凹部を含む第1の部材と、前記凹部に嵌め込まれる形状を有し、前記凹部に嵌め込まれる場合に前記凹部の内周面に対向する外周面を有する嵌め込み部を含む第2の部材と、の間に設けられる弾性を有するパッキンであって、前記嵌め込み部の外周面に前記嵌め込み部を囲むように装着される環状の形状を有し、前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれた場合、前記凹部の内周面により押圧される。
【0017】
本発明によれば、パッキンの反発力は凹部の内周面に対し、嵌め込み部の外周面から凹部の内周面に向かう方向に作用するためパッキンの反発力によって嵌め込み部が凹部から外れることがなく、パッキンの反発力を抑えるネジ締めが不要である。
【0018】
本発明に係るシーリング構造は、側面が閉じた凹部を含む第1の部材と、前記凹部に嵌め込まれる形状を有し、前記凹部に嵌め込まれる場合に前記凹部の内周面に対向する外周面を有する嵌め込み部を含む第2の部材と、の間のシーリング構造であって、弾性を有し前記嵌め込み部の外周面に前記嵌め込み部を囲むように装着される環状のパッキンを含み、前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれた場合、前記パッキンは前記凹部の内周面により押圧される。
【0019】
本発明によれば、パッキンの反発力は凹部の内周面に対し、嵌め込み部の外周面から凹部の内周面に向かう方向に作用するためパッキンの反発力によって嵌め込み部が凹部から外れることがなく、ネジ締めが不要なシーリング構造が実現される。
【0020】
本発明に係る無線通信装置は、側面が閉じた凹部を含む第1の部材と、前記凹部に嵌め込まれる形状を有し、前記凹部に嵌め込まれる場合に前記凹部の内周面に対向する外周面を有する嵌め込み部を含む第2の部材と、弾性を有し前記嵌め込み部の外周面に前記嵌め込み部を囲むように装着される環状のパッキンと、を含み、前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれた場合、前記パッキンは前記凹部の内周面により押圧される。
【0021】
本発明によれば、パッキンの反発力は凹部の内周面に対し、嵌め込み部の外周面から凹部の内周面に向かう方向に作用するためパッキンの反発力によって嵌め込み部が凹部から外れることがなく、筐体のネジ締めが不要な無線通信装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施の形態に係る無線通信装置である基地局装置の筐体を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る無線通信装置である基地局装置の筐体の構成を示す斜視図である。
【図3】図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】パッキンを示す断面図である。
【図5】パッキンおよびパッキンを成型する金型を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態に係る無線通信装置である基地局装置の筐体100を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る無線通信装置である基地局装置の筐体100の構成を示す斜視図である。図3は、図1におけるIII−III線断面図である。なお、筐体100の全ての側面が図3と同様の構成を有する。筐体100は、蓋部(第1の部材)102、本体部(第2の部材)104、およびパッキン106を含む。
【0024】
本実施の形態では、側面が閉じた凹部120を含む蓋部102(第1の部材)と、凹部120に嵌め込まれる形状を有し、凹部120に嵌め込まれる場合に凹部120の内周面122に対向する外周面142を有する嵌め込み部140を含む本体部(第2の部材)104と、を含み、嵌め込み部140の外周面142に環状のパッキン106が装着される無線通信装置である、基地局装置の筐体100を示す。パッキン106が装着された嵌め込み部140が凹部120に嵌め込まれた場合、パッキン106は凹部120の内周面122により押圧されることにより筐体100は密閉される。
【0025】
そして、パッキン106の反発力(元の形状に戻ろうとする力)は凹部120の内周面122に対し、嵌め込み部140の外周面142から凹部120の内周面122に向かう方向(嵌め込み部140の嵌め込み方向に対し垂直方向)に作用するためパッキン106の反発力によって嵌め込み部140が凹部120から外れることがなく、パッキン106の反発力を抑えるネジ締めが不要である。
【0026】
蓋部102および本体部104は、例えばプラスチックからなる。蓋部102は閉じた形状を有する凹部120を含む。本体部104は、蓋部102の凹部120に嵌め込まれる形状を有する嵌め込み部140を含む。蓋部102および本体部104はパッキン106を介して組み合わされることによって、密閉された筐体100を構成する。
【0027】
パッキン106はシリコーン(ケイ素樹脂)を成型することによって製造されており、弾性および伸縮性をもつ。パッキン106は、本体部104の嵌め込み部140が蓋部102の凹部120に嵌め込まれる場合に凹部120の内周面122に対向する嵌め込み部140の外周面142に、嵌め込み部140を囲むように装着される環状の形状を有する。ここで、パッキン106の内周は、パッキン106を伸ばせば嵌め込み部140に嵌め込まれる程度に、嵌め込み部140の外周より短い。また、パッキン106の外周は、凹部120の内周面122により押圧され変形することで凹部120に嵌め込まれる程度に、凹部120の内周より長い。
【0028】
図4は、パッキン106を示す断面図である。図4に示すように、パッキン106は密着部160、湾曲部162および突起部168を含む。
【0029】
密着部160は、パッキン106の環状形状の全周に渡って嵌め込み部140の外周面142に密着する。湾曲部162は、嵌め込み部140が凹部120に嵌め込まれる際に凹部120の内周面122により変形されるよう、パッキン106の環状形状の全周に渡って嵌め込み部140の外周面142から離れる方向に湾曲する。
【0030】
パッキン106において、嵌め込み部140が凹部120に嵌め込まれた状態で湾曲部表面164と対向する密着部表面166は、パッキン106の環状形状の全周に渡って突起部168を含む。なお、便宜上密着部160、湾曲部162、および突起部168は破線により区切られているが物理的に別の部材ではなく、密着部160、湾曲部162および突起部168は一体で成型される。
【0031】
そして突起部168と、湾曲部表面164と、は対向しない。すなわち、湾曲部162の、嵌め込み部140の嵌め込み方向の長さd1は、密着部160と湾曲部162との境界と、突起部168と、の間の距離d0より短い。嵌め込み部140が凹部120に嵌め込まれると、突起部168と、湾曲部表面164と、は互いに対向し、密着部160および湾曲部162に加え突起部168も凹部120の内周面122によって押圧されて潰される。こうしてパッキン106の潰し量が増やされることで、パッキン106による反発力が強められる。
【0032】
次に、本発明に係る筐体100のシーリング構造を構成する手順を説明する。まず、パッキン106が嵌め込み部140に装着される。パッキン106の内周は嵌め込み部140の外周よりも短いため、パッキン106は一旦伸ばされ、元の長さに戻されながら嵌め込み部140を囲むように装着される。嵌め込み部140には段差144が設けられており、パッキン106はこの段差に合わせて装着される(図2参照)。
【0033】
続いて、蓋部102の凹部120に本体部104の嵌め込み部140およびパッキン106が嵌め込まれる。パッキン106の外周は凹部120の内周よりも長いため、嵌め込み部140が凹部120に嵌め込まれる際に、湾曲部162は凹部120の内周面122により、嵌め込み部140の嵌め込み方向の逆方向に湾曲するよう変形される。その際、湾曲部162と凹部120の内周面122との摩擦力によるパッキン106のずれは段差144により防がれる。そして、嵌め込み部140が凹部120に嵌め込まれた場合、湾曲部162は嵌め込み部140の嵌め込み方向に対し逆方向に折り返された形状を有し、湾曲部162と、密着部160の突起部168と、が接する。
【0034】
パッキン106は凹部120の内周面122と嵌め込み部140の外周面142との間で押圧されて潰され、パッキン106自身の反発力により凹部120の内周面122に密着し、筐体100は密閉される。
【0035】
以上の構成によれば、そして、パッキン106の反発力は凹部120の内周面122に対し、嵌め込み部140の外周面142から凹部120の内周面122に向かう方向(嵌め込み部140の嵌め込み方向に対し垂直方向)に作用するためパッキン106の反発力によって嵌め込み部140が凹部120から外れることがなく、パッキン106の反発力を抑えるネジ締めが不要である。従って、ネジ締めを用いないシーリング構造が実現される。
【0036】
次にパッキン106の成型方法を説明する。図5は、パッキン106およびパッキン106を成型する金型500,502,504を示す断面図である。
【0037】
パッキン106は、3つの金型500,502,504により成型される。成型後、まず金型500がAの方向に外され、続いて金型502がBの方向に外される。最後に金型504がCの方向に外されて、パッキン106が取り出される。金型504は無理抜きにより湾曲部162を変形させながら外される。
【0038】
ここで、突起部168と、湾曲部表面164と、は対向しない。すなわち、湾曲部162の、嵌め込み部120の嵌め込み方向の長さd1は、密着部160と湾曲部162との境界と、突起部168と、の間の距離d0より短い。従って突起部168は金型502,504により成型できる。
【0039】
なお、実際にはパッキン106は環状の形状を有するため、金型504は、環状の形状に沿って更に複数の金型に分割される。
【0040】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0041】
例えば、上記実施の形態において、パッキン106が凹部120の内周面122により変形される湾曲部162を含む構成が示されたが、弾性をもつパッキン106が凹部120の内周面122により押圧されることにより凹部120の内周面122と接する構成であれば他の構成でもよい。
【0042】
例えば、パッキン106において突起部168がなく、嵌め込み部140が凹部120に嵌め込まれた状態で、折り返された湾曲部162と、密着部160と、が直接接する構成でもよい。また、突起部168が湾曲部表面164に、パッキン106の環状形状の全周に渡って設けられてもよいし、密着部表面166と湾曲部表面164の両方に設けられてもよい。
【0043】
また例えば、パッキン106の断面を、嵌め込み部140の外周面142に接する側を平面とする半円形の断面を持つ形状とし、円形の形状を有する側が凹部120の内周面122により押圧される構成としてもよい。
【0044】
また、上記実施の形態において、湾曲部162が密着部160に覆い被さる程度に湾曲している構成(湾曲部162と密着部160との間の角度が90度より小さい構成)が示されたが、湾曲部162と密着部160との間の角度は、湾曲部162が凹部120の内周面122により変形されるような角度であればよく、例えば湾曲部162と密着部160との間が90度である構成(嵌め込み部140に装着された場合に、湾曲部162が嵌め込み部140の外周面142に対し直立する構成)でもよい。
【0045】
また、上記実施の形態において、パッキン106の成型時を考慮し、突起部168と、湾曲部表面164と、が対向しないパッキン106について説明したが、湾曲部162の、嵌め込み部140の嵌め込み方向の長さd1は、密着部160と湾曲部162との境界と、突起部168と、の間の距離d0より長くし、突起部168と、湾曲部164と、が対向する構成としてもよい。
【0046】
また、上記実施の形態において、嵌め込み部140には、パッキン106を装着される箇所の下部に段差144が設けられているが、パッキン106が装着される箇所の上部にさらに段差を設け、パッキン106が装着される箇所を凹部とすることで、パッキン106が嵌め込み部140から、より外れにくい構成としてもよい。
【0047】
また、上記実施の形態において、パッキン106は、3つの金型を用いて成型されたが、これに限られるものではない。つまり、上記実施の形態と異なるパーティングラインを有する、複数の金型を用いても、パッキン106を成型することが可能である。
【0048】
また、上記実施の形態において、パッキン106の材質はシリコーンとしたが、弾性を有すれば他の材質でもよく、例えばゴム(エストラマー等)や、発泡体等でもよい。蓋部102および本体部104の材質はプラスチックとしたが、パッキン106を変形しうる強度を有すれば他の材質でもよく、例えばステンレス等の金属でもよい。
【0049】
また、上記実施の形態において、本発明に係る筐体を有する無線通信装置として、基地局装置の例を示したが、他の通信装置に応用してもよく、さらに他の電子機器に用いてもよい。また、食品容器など密閉が求められる他の容器に応用してもよい。
【符号の説明】
【0050】
100 筐体、102 蓋部、104 本体部、106 パッキン、120 凹部、122 内周面、140 嵌め込み部、142 外周面、144 段差、160 密着部、162 湾曲部、164 湾曲部表面、166 密着部表面、168 突起部、500,502,504 金型。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面が閉じた凹部を含む第1の部材と、
前記凹部に嵌め込まれる形状を有し、前記凹部に嵌め込まれる場合に前記凹部の内周面に対向する外周面を有する嵌め込み部を含む第2の部材と、
弾性を有し前記嵌め込み部の外周面に前記嵌め込み部を囲むように装着される環状のパッキンと、を含み、
前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれた場合、前記パッキンは前記凹部の内周面により押圧される、
ことを特徴とする筐体。
【請求項2】
請求項1に記載の筐体において、
前記パッキンは、前記嵌め込み部の嵌め込み方向に沿って、該パッキンの環状形状の全周に渡って前記嵌め込み部の外周面に密着する密着部と、前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれる際に前記凹部の内周面により変形されるよう前記全周に渡って前記嵌め込み部の外周面から離れる方向に湾曲する湾曲部と、を含み、
前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれた場合、前記湾曲部が前記嵌め込み方向に対し逆方向に折り返された形状を有し、前記湾曲部と、前記密着部と、が接する、
ことを特徴とする筐体。
【請求項3】
請求項2に記載の筐体において、
前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれた状態で互いに対向する、前記湾曲部の表面である湾曲部表面と、前記密着部の表面である密着部表面と、の少なくとも一方が前記全周に渡って突起部を含む、
ことを特徴とする筐体。
【請求項4】
請求項3に記載の筐体において、
前記密着部表面は突起部を含み、前記突起部と、前記湾曲部表面と、は対向しないことを特徴とする筐体。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の筐体において、
前記パッキンは樹脂材料からなることを特徴とする筐体。
【請求項6】
側面が閉じた凹部を含む第1の部材と、
前記凹部に嵌め込まれる形状を有し、前記凹部に嵌め込まれる場合に前記凹部の内周面に対向する外周面を有する嵌め込み部を含む第2の部材と、の間に設けられる弾性を有するパッキンであって、
前記嵌め込み部の外周面に前記嵌め込み部を囲むように装着される環状の形状を有し、
前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれた場合、前記凹部の内周面により押圧される、
ことを特徴とするパッキン。
【請求項7】
側面が閉じた凹部を含む第1の部材と、
前記凹部に嵌め込まれる形状を有し、前記凹部に嵌め込まれる場合に前記凹部の内周面に対向する外周面を有する嵌め込み部を含む第2の部材と、の間のシーリング構造であって、
弾性を有し前記嵌め込み部の外周面に前記嵌め込み部を囲むように装着される環状のパッキンを含み、
前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれた場合、前記パッキンは前記凹部の内周面により押圧される、
ことを特徴とするシーリング構造。
【請求項8】
側面が閉じた凹部を含む第1の部材と、
前記凹部に嵌め込まれる形状を有し、前記凹部に嵌め込まれる場合に前記凹部の内周面に対向する外周面を有する嵌め込み部を含む第2の部材と、
弾性を有し前記嵌め込み部の外周面に前記嵌め込み部を囲むように装着される環状のパッキンと、を含み、
前記嵌め込み部が前記凹部に嵌め込まれた場合、前記パッキンは前記凹部の内周面により押圧される、
ことを特徴とする無線通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−196802(P2010−196802A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−42542(P2009−42542)
【出願日】平成21年2月25日(2009.2.25)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】