説明

管状火炎バーナ

【課題】管状火炎の安定性を向上させることができる管状火炎バーナを提供する。
【解決手段】基端を蓋板11aで閉塞された円筒型をなす燃焼筒11と、燃焼筒11の基端寄りの内周面に連絡して燃焼筒11の内部に燃焼筒11の内周面の接線方向で燃焼用ガス1を供給する燃焼用ガス供給ノズル12とを備えている管状火炎バーナ10において、燃焼筒11の蓋板11aに連絡して燃焼筒11の内部に燃焼筒11の軸方向に沿って液体燃料3を噴霧用ガスによって霧状に噴射供給する液体燃料噴霧ノズル14を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管状火炎バーナに関し、特に、燃料電池に供給する燃料ガスを炭化水素系原料から生成させる改質器の燃焼バーナに適用すると有効なものである。
【背景技術】
【0002】
火炎を管状に発生させる従来の管状火炎バーナの一例を図5に示す。
図5に示すように、円筒型をなす燃焼筒111の基端面は、蓋板111aで閉塞されている。燃焼筒111の基端寄りの内周面には、当該内周面の周方向に沿うように当該内周面の接線方向で当該燃焼筒111の内部に燃焼用ガス1を供給する燃焼用ガス供給ノズル112が当該燃焼筒111の周方向に沿って等間隔で複数(本例では2つ)連絡している。なお、図5中、113は点火器である。
【0003】
このような従来の管状火炎バーナ110においては、燃焼用ガス1を燃焼用ガス供給ノズル112から燃焼筒111内に送給すると、当該燃焼用ガス1が当該燃焼筒111の内周面に沿って旋回しながら当該燃焼筒111の先端側へ向かって流れるようになるで、当該燃焼筒111の内部の燃焼用ガス1に上記点火器113で点火することにより、当該燃焼筒111の内周面に沿って管状火炎2が生成するようになる。
【0004】
このため、上記管状火炎バーナ110によれば、周方向に対する加熱が均一になるので、燃焼排ガスの温度のバラつきを抑えることができ、燃焼排ガスによる加熱を均一に行うことができる(例えば、下記特許文献1等参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平11−281015号公報
【特許文献2】特開昭56−124834号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述したような管状火炎バーナ110においては、燃焼用ガス供給ノズル112の先端位置と燃焼筒111の蓋板111aの位置(基端位置)との間に当該燃焼筒111の軸方向に沿って所定の間隔をあける、いわゆるバックスペースSbを設けることにより、燃焼筒111の内周面に沿って燃焼用ガス1を安定して旋回させて、管状火炎2の安定化を図るようにしている。しかしながら、上記バックスペースSbの設置だけでは、管状火炎2の安定化を十分に図ることが難しかった。
【0007】
このようなことから、本発明は、管状火炎の安定性を向上させることができる管状火炎バーナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための、第一番目の発明に係る管状火炎バーナは、基端を閉塞されて先端を開放された円筒型をなす燃焼筒と、前記燃焼筒の基端寄りの内周面に連絡して当該燃焼筒の内部に当該燃焼筒の内周面の接線方向で燃焼用ガスを供給する燃焼用ガス供給ノズルとを備えている管状火炎バーナにおいて、前記燃焼筒の基端に連絡して当該燃焼筒の内部に当該燃焼筒の軸方向に沿って燃焼用燃料を供給する燃焼用燃料供給ノズルを備えていることを特徴とする。
【0009】
第二番目の発明に係る管状火炎バーナは、第一番目の発明において、前記燃焼用燃料が、液体燃料であり、前記燃焼用燃料供給ノズルが、前記液体燃料を霧状に噴射する燃焼用燃料噴霧ノズルであることを特徴とする。
【0010】
第三番目の発明に係る管状火炎バーナは、第二番目の発明において、前記燃焼用燃料噴霧ノズルが、前記液体燃料を噴霧用ガスによって霧状に噴射するものであることを特徴とする。
【0011】
第四番目の発明に係る管状火炎バーナは、第一番目から第三番目の発明のいずれかにおいて、前記燃焼用ガスが、ガス燃料と酸化剤との混合ガスであると共に、前記燃焼用燃料供給ノズルが、前記燃焼筒の基端寄りの内周面に連絡して当該燃焼筒の内部に先端から当該燃焼筒の内周面の接線方向で前記ガス燃料を供給するガス燃料供給ノズルと、前記ガス燃料供給ノズルの内部の先端寄りに連絡して当該ガス燃料供給ノズル内に先端から前記酸化剤を供給する酸化剤供給ノズルとを備えていることを特徴とする。
【0012】
第五番目の発明に係る管状火炎バーナは、第四番目の発明において、前記燃焼用燃料供給ノズルの前記酸化剤供給ノズルが、前記ガス燃料供給ノズルへの前記酸化剤の供給方向と当該ガス燃料供給ノズルの前記ガス燃料の流通方向下流側との間の角度θを鋭角とするように、当該ガス燃料供給ノズルの先端寄りに先端を連絡しているものであることを特徴とする。
【0013】
また、第六番目の発明は、炭化水素系原料と水蒸気とを燃焼バーナで加熱して改質反応させて、水素ガスを含有する燃料ガスを生成させる改質器において、前記燃焼バーナが、第一番目から第五番目の発明のいずれかの管状火炎バーナであることを特徴とする。
【0014】
また、第七番目の発明は、炭化水素系原料と水蒸気とを燃焼バーナで加熱して改質反応させて、水素ガスを含有する燃料ガスを生成させる改質器と、前記改質器で生成した前記燃料ガスと、酸素ガスを含有する酸化ガスとを電気化学的に反応させて電力を発生させる燃料電池本体とを備えている燃料電池発電システムにおいて、前記改質器の前記燃焼バーナが、第一番目から第五番目の発明のいずれかの管状火炎バーナであることを特徴とする。
【0015】
第八番目の発明は、第七番目の発明に係る燃料電池発電システムにおいて、前記改質器の前記管状火炎バーナで使用する前記燃焼用ガスが、前記燃料電池本体で発電に使用されて当該燃料電池本体から排出された水素を含有する燃料ガスからなるガス燃料と酸化剤との混合ガスであることを特徴とする。
【0016】
第九番目の発明は、第七番目又は第八番目の発明に係る燃料電池発電システムにおいて、前記改質器の前記管状火炎バーナで使用する前記燃焼用燃料に、当該改質器で前記水蒸気と改質反応させて前記燃料ガスを生成させる前記炭化水素系原料を使用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る管状火炎バーナによれば、燃焼筒の基端側のバックスペース部分の当量比を高めることができるので、バックスペースに隣接する管状火炎の始端部分周辺の燃焼温度を高めることができる。そのため、管状火炎の揺らぎを抑制して、管状火炎の安定性を大幅に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明に係る管状火炎バーナの実施形態を図1,2に基づいて説明する。図1は、管状火炎バーナの概略構成図であり、Aが、燃焼筒の軸方向に沿った断面図、Bが、燃焼筒の径方向に沿った断面図、図2は、図1の管状火炎バーナの作用を説明するグラフであり、Aが、燃焼筒の軸方向の位置と燃焼筒の軸心部分の当量比との関係を表すグラフ、Bが、燃焼筒の軸方向の位置と燃焼温度との関係を表すグラフである。なお、本発明は、図面に基づいて以下に説明する実施形態のみに限定されるものではない。
【0019】
図1に示すように、円筒型をなす燃焼筒11の基端面は、蓋板11aで閉塞されている。燃焼筒11の基端寄りの内周面には、当該内周面の周方向に沿うように当該内周面の接線方向で当該燃焼筒11の内部に燃焼用ガス1(ガス燃料と酸化剤(例えば空気等)との混合ガス)を供給する燃焼用ガス供給ノズル12が当該燃焼筒11の周方向に沿って等間隔で複数(本実施形態では2つ)連絡している。
【0020】
前記燃焼筒11の前記蓋板11aには、燃焼用燃料である灯油等の液体燃料3を噴霧用ガス(例えば空気等)によって霧状に噴射する燃焼用燃料供給ノズルである液体燃料噴霧ノズル14が当該燃焼筒11と同軸をなすように連絡している。なお、図1中、13は点火器である。
【0021】
このような本実施形態に係る管状火炎バーナ10においては、燃焼用ガス1を燃焼用ガス供給ノズル12から燃焼筒11内に送給すると共に、液体燃料3を液体燃料噴霧ノズル14から燃焼筒11内に噴霧すると、当該燃焼用ガス1が当該燃焼筒11の内周面に沿って旋回しながら当該燃焼筒11の先端側へ向かって流れるようになると共に、当該液体燃料3が霧状燃料4となって燃焼筒11の内部に基端側から供給されるので、当該燃焼筒11の内部の燃焼用ガス1及び霧状燃料4への上記点火器13による点火に伴って、当該燃焼用ガス1により、当該燃焼筒11の内周面に沿った管状火炎2が生成すると共に、当該霧状燃料4により、当該管状火炎2の内周面に沿った管状火炎5が生成する。
【0022】
すなわち、霧状燃料4は、上記燃焼用ガス1の旋回流によって、燃焼筒11の径方向外側に拡散して、上記管状火炎2の内周面に沿った管状火炎5となるのである。
【0023】
ここで、液体燃料3を液体燃料噴霧ノズル14から燃焼筒11内に噴霧していることから、上述したような管状火炎5が生成するだけでなく、燃焼用ガス供給ノズル12の先端位置と燃焼筒11の蓋板11aの位置(基端位置)との間のバックスペースSb部分に霧状燃料4が存在するようになるので、図2Aに示すように、当該バックスペースSb部分の当量比を高くすることができる。
【0024】
このため、図2Bに示すように、上記バックスペースSbに隣接する管状火炎2の始端部分周辺の燃焼温度を高めることができる。
【0025】
したがって、本実施形態によれば、管状火炎2の揺らぎを抑制して、管状火炎2の安定性を大幅に向上させることができる。
【0026】
[他の実施形態]
なお、上述した実施形態では、ガス燃料と酸化剤とを混合した燃焼用ガス1を燃焼用ガス供給ノズル12から燃焼筒11内に送給して管状火炎2を生成させるようにしたが、他の実施形態として、例えば、図3に示すように、燃焼筒11の内周面の周方向に沿うように当該内周面の接線方向で当該燃焼筒11の内部に酸化剤(例えば空気等)1bを供給する酸化剤供給ノズル22を当該燃焼筒11の周方向に沿って等間隔で複数(本実施形態では2つ)連絡した管状火炎バーナ20とすることにより、当該酸化剤供給ノズル22から燃焼筒11内に酸化剤1bを送給すると共に、前記燃焼用ガス供給ノズル12から燃焼筒11内にガス燃料1aを送給、すなわち、燃焼筒11内でガス燃料1aと酸化剤1bとを混合させて、管状火炎2を生成させるようにすることも可能である。しかしながら、上述した実施形態のように、ガス燃料と酸化剤とを混合した燃焼用ガス1を燃焼用ガス供給ノズル12から燃焼筒11内に送給するようにすると、ガス燃料と酸化剤とが均一に混合しやすくなり、管状火炎2の安定化を高めることができるので、好ましい。
【0027】
ここで、ガス燃料1aと酸化剤1bとを混合した燃焼用ガス1を燃焼筒11内に送給するにあたって、例えば、図4に示すように、燃焼筒11の基端寄りの内周面に連絡して当該燃焼筒11の内部に先端から当該燃焼筒11の内周面の接線方向でガス燃料1aを供給するガス燃料供給ノズル32aと、ガス燃料供給ノズル32aの内部の先端寄りに連絡して当該ガス燃料供給ノズル32a内に先端から酸化剤1bを供給する酸化剤供給ノズル32bとを備え、当該酸化剤供給ノズル32bが、ガス燃料供給ノズル32aへの酸化剤1bの供給方向と当該ガス燃料供給ノズル32aのガス燃料1aの流通方向下流側との間の角度θを鋭角(0°を超えた90°未満の角度)とするように、ガス燃料供給ノズル32aの先端寄りに先端を連絡している複数(本実施形態では2つ)の燃焼用ガス供給ノズル32を備えた管状火炎バーナ30を適用すると、ガス燃料1aと酸化剤1bとを予混合する部分の体積を必要最小限に抑えることができるので、逆火によるトラブルを防止する効果を高めることができ、非常に好ましい。
【0028】
なお、前記酸化剤としては、空気(窒素ガスと酸素ガスとの混合ガス)を始めとして、二酸化炭素ガスと酸素ガスとの混合ガス等のような酸素ガスと他のガスとを混合した酸化ガスはもちろんのこと、単体の酸素ガスそのものからなる酸化ガスも当然にして利用することができる。
【0029】
また、上述した実施形態では、前記ノズル12,22,32を燃焼筒11の周方向に沿って等間隔で2つ設けるようにしたが、他の実施形態として、例えば、前記ノズル12,22,32を、燃焼筒11の周方向に沿って不等間隔で設けることや、燃焼筒11の周方向に沿って3つ以上設けることや、燃焼筒11に1つだけ設けることも可能である。
【0030】
また、上述した実施形態では、灯油等の液体燃料3を液体燃料噴霧ノズル14から噴霧用ガス(例えば空気等)によって霧状に噴射するようにしたが、他の実施形態として、例えば、燃焼筒の基端に連絡して当該燃焼筒の内部に当該燃焼筒の軸方向に沿ってガス燃料を供給するガス燃料噴霧ノズルを設け、前記液体燃料に代えてガス燃料を供給するようにすることも可能である。
【0031】
なお、前記噴霧用ガスとしては、空気を始めとして、窒素ガスや二酸化炭素ガスや酸素ガスやこれらの混合ガス等が利用可能である。
【0032】
また、例えば、灯油や都市ガス等の炭化水素系原料と水蒸気とを加熱して改質反応させて、水素ガスを含有する燃料ガス(改質ガス)を生成させる改質器の燃焼バーナとして、上述した各実施形態に係る管状火炎バーナを利用する、すなわち、炭化水素系原料と水蒸気とを燃焼バーナで加熱して改質反応させて、水素ガスを含有する燃料ガス(改質ガス)を生成させる改質器と、この改質器で生成した上記燃料ガス(改質ガス)と酸素ガスを含有する酸化ガス(例えば空気等)とを電気化学的に反応させて電力を発生させる燃料電池本体とを備えている燃料電池発電システムにおいて、上記改質器の上記燃焼バーナに、上述した各実施形態に係る管状火炎バーナを適用すると、燃料電池本体で発電に使用されて当該燃料電池本体から排出された水素を含有する燃料ガス(発電反応に使用されずに残った水素ガスを含有)を前記ガス燃料として利用することができると共に、上記改質器で水蒸気と反応させて上記燃料ガスを生成させる灯油や都市ガス等の上記炭化水素系原料を前記燃焼用燃料として利用することができるので、非常に好ましい。特に、10kW級の比較的小型の燃料電池発電システムの改質器の燃焼バーナに利用すると、その規模に最も適切に対応することが可能となるので、極めて好適である。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明に係る管状火炎バーナは、管状火炎の揺らぎを抑制して、管状火炎の安定性を大幅に向上させることができることから、例えば、10kW級の比較的小型の燃料電池の改質器の燃焼バーナに利用すると、その規模に最も適切に対応することが可能となるので、産業上、極めて有益に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る管状火炎バーナの実施形態の概略構成図であり、Aが、燃焼筒の軸方向に沿った断面図、Bが、燃焼筒の径方向に沿った断面図である。
【図2】図1の管状火炎バーナの作用を説明するグラフであり、Aが、燃焼筒の軸方向の位置と燃焼筒の軸心部分の当量比との関係を表すグラフ、Bが、燃焼筒の軸方向の位置と燃焼温度との関係を表すグラフである。
【図3】本発明に係る管状火炎バーナの他の実施形態の要部の概略構成図である。
【図4】本発明に係る管状火炎バーナのさらに他の実施形態の要部の概略構成図である。
【図5】従来の管状火炎バーナの一例の概略構成図である。
【符号の説明】
【0035】
1 燃焼用ガス
1a ガス燃料
1b 酸化剤
2 管状火炎
3 液体燃料
4 霧状燃料
5 管状火炎
10 管状火炎バーナ
11 燃焼筒
11a 蓋板
12 燃焼用ガス供給ノズル
13 点火器
14 液体燃料噴霧ノズル
20 管状火炎バーナ
22 酸化剤供給ノズル
30 管状火炎バーナ
32 燃焼用ガス供給ノズル
32a ガス燃料供給ノズル
32b 酸化剤供給ノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基端を閉塞されて先端を開放された円筒型をなす燃焼筒と、
前記燃焼筒の基端寄りの内周面に連絡して当該燃焼筒の内部に当該燃焼筒の内周面の接線方向で燃焼用ガスを供給する燃焼用ガス供給ノズルと
を備えている管状火炎バーナにおいて、
前記燃焼筒の基端に連絡して当該燃焼筒の内部に当該燃焼筒の軸方向に沿って燃焼用燃料を供給する燃焼用燃料供給ノズルを備えている
ことを特徴とする管状火炎バーナ。
【請求項2】
請求項1において、
前記燃焼用燃料が、液体燃料であり、
前記燃焼用燃料供給ノズルが、前記液体燃料を霧状に噴射する燃焼用燃料噴霧ノズルである
ことを特徴とする管状火炎バーナ。
【請求項3】
請求項2において、
前記燃焼用燃料噴霧ノズルが、前記液体燃料を噴霧用ガスによって霧状に噴射するものである
ことを特徴とする管状火炎バーナ。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかにおいて、
前記燃焼用ガスが、ガス燃料と酸化剤との混合ガスであると共に、
前記燃焼用燃料供給ノズルが、
前記燃焼筒の基端寄りの内周面に連絡して当該燃焼筒の内部に先端から当該燃焼筒の内周面の接線方向で前記ガス燃料を供給するガス燃料供給ノズルと、
前記ガス燃料供給ノズルの内部の先端寄りに連絡して当該ガス燃料供給ノズル内に先端から前記酸化剤を供給する酸化剤供給ノズルと
を備えている
ことを特徴とする管状火炎バーナ。
【請求項5】
請求項4において、
前記燃焼用燃料供給ノズルの前記酸化剤供給ノズルが、前記ガス燃料供給ノズルへの前記酸化剤の供給方向と当該ガス燃料供給ノズルの前記ガス燃料の流通方向下流側との間の角度θを鋭角とするように、当該ガス燃料供給ノズルの先端寄りに先端を連絡しているものである
ことを特徴とする管状火炎バーナ。
【請求項6】
炭化水素系原料と水蒸気とを燃焼バーナで加熱して改質反応させて、水素ガスを含有する燃料ガスを生成させる改質器において、
前記燃焼バーナが、請求項1から請求項5のいずれかの管状火炎バーナである
ことを特徴とする改質器。
【請求項7】
炭化水素系原料と水蒸気とを燃焼バーナで加熱して改質反応させて、水素ガスを含有する燃料ガスを生成させる改質器と、
前記改質器で生成した前記燃料ガスと、酸素ガスを含有する酸化ガスとを電気化学的に反応させて電力を発生させる燃料電池本体と
を備えている燃料電池発電システムにおいて、
前記改質器の前記燃焼バーナが、請求項1から請求項5のいずれかの管状火炎バーナである
ことを特徴とする燃料電池発電システム。
【請求項8】
請求項7において、
前記改質器の前記管状火炎バーナで使用する前記燃焼用ガスが、前記燃料電池本体で発電に使用されて当該燃料電池本体から排出された水素を含有する燃料ガスからなるガス燃料と酸化剤との混合ガスである
ことを特徴とする燃料電池発電システム。
【請求項9】
請求項7又は請求項8において、
前記改質器の前記管状火炎バーナで使用する前記燃焼用燃料に、当該改質器で前記水蒸気と改質反応させて前記燃料ガスを生成させる前記炭化水素系原料を使用する
ことを特徴とする燃料電池発電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−249235(P2008−249235A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−90425(P2007−90425)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成18年度 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 基盤技術研究促進事業、次世代型バーナシステムの開発、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受ける特許出願)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【出願人】(000001258)JFEスチール株式会社 (8,589)
【Fターム(参考)】