説明

管理サイト装置及びアフィリエイトシステム

【課題】広告主サイト側に負担をかけずにアフィリエイト環境を構築できる管理サイト装置及び当該管理サイト装置を備えるアフィリエイトシステムを提供する。
【解決手段】商用ページを提供する広告主サイト4に備えられる広告主サイト装置40と、広告主サイト4にリンクされた広告が掲載されたWebページを提供するアフィリエイトサイト6に備えられるアフィリエイトサイト装置60と、広告主サイト装置40とアフィリエイトサイト装置60とに通信ネットワークNを介して接続され、広告主サイト4からアフィリエイトサイト6への広告掲載料の支払いを管理する管理サイト2に備えられる管理サイト装置20と、等を備えるアフィリエイトシステム1において、管理サイト装置20を、広告主サイト4側のシステム環境により作成された情報を管理サイト2と広告主サイト4との間で共有可能なアフィリエイト環境を構築可能となるよう構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理サイト装置及びアフィリエイトシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホームページ等のWebページに、商用サイト等の広告主サイトにリンクされた広告を掲載し、そのWebページに訪問した顧客がそのWebページを経由して広告主サイトにて商品等を購入すると、そのWebページの管理人に報酬が支払われる成功報酬型の広告配信システム(アフィリエイトシステム)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このアフィリエイトシステムは、広告主サイトに備えられる広告主サイト装置と、広告主サイトにリンクされた広告が掲載されたWebページを提供するアフィリエイトサイトに備えられるアフィリエイトサイト装置と、広告主サイトとアフィリエイトサイトとを仲介して、アフィリエイトサイトに広告を配信したり、広告主からアフィリエイトサイトへの広告掲載料の支払い等を管理する管理サイトに備えられる管理サイトと、等から構成される。
【0004】
ところで、管理サイトは、広告掲載料の支払い等を管理するために、その支払いに関する情報を広告主サイトと共有する必要がある。
そのため、広告主サイト側は、アフィリエイトシステムに参加するに際して、広告掲載料の支払いに関する情報を管理サイトと共有するためのソフトウエア及びデータなどを広告主サイト装置にインストールする必要がある。
【特許文献1】特開2003−208538号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、広告主サイト側は、広告主サイト側のシステム環境(UNIX(登録商標)やWindowsNT(登録商標)など)を判別して、ソフトウエア及びデータなどを広告主サイト装置にインストールしなければならないため、広告主サイト側の負担が大きいという問題がある。
【0006】
本発明の課題は、広告主サイト側に負担をかけずにアフィリエイト環境を構築できる管理サイト装置及び当該管理サイト装置を備えるアフィリエイトシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
商用ページを提供する広告主サイトに備えられる広告主サイト装置と、当該広告主サイトにリンクされた広告が掲載されたWebページを提供するアフィリエイトサイトに備えられるアフィリエイトサイト装置と、に通信ネットワークを介して接続され、当該広告主サイトから当該アフィリエイトサイトへの広告掲載料の支払いを管理する管理サイトに備えられる管理サイト装置において、
前記広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を前記管理サイトと前記広告主サイトとの間で共有可能なアフィリエイト環境を構築するアフィリエイト環境構築手段を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の管理サイト装置において、
前記アフィリエイト環境構築手段は、
前記広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を前記管理サイトと前記広告主サイトとの間で共有可能に変換する変換手段を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の管理サイト装置において、
前記アフィリエイト環境構築手段は、
前記広告主サイト側のシステム環境を判別する判別手段を備え、
前記判別手段により判別された前記広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を前記管理サイトと前記広告主サイトとの間で共有可能に変換することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、
商用ページを提供する広告主サイトに備えられる広告主サイト装置と、当該広告主サイトにリンクされた広告が掲載されたWebページを提供するアフィリエイトサイトに備えられるアフィリエイトサイト装置と、当該広告主サイト装置と当該アフィリエイトサイト装置とに通信ネットワークを介して接続され、当該広告主サイトから当該アフィリエイトサイトへの広告掲載料の支払いを管理する管理サイトに備えられる管理サイト装置と、を備えるアフィリエイトシステムにおいて、
前記管理サイト装置は、
前記広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を前記管理サイトと前記広告主サイトとの間で共有可能なアフィリエイト環境を構築するアフィリエイト環境構築手段を備え、
前記広告主サイト装置は、
前記広告掲載料の支払いの条件が成立すると、前記アフィリエイト環境構築手段により構築されたアフィリエイト環境を利用して、当該広告掲載料の支払いに関する情報を、前記管理サイト装置に対して送信する送信手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、アフィリエイト環境構築手段によって、広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を前記管理サイトと前記広告主サイトとの間で共有可能なアフィリエイト環境を構築することができる。
したがって、広告主サイト側は、自らソフトウエア及びデータなどを広告主サイト装置にインストールして、アフィリエイト環境を構築する必要がないため、負担がかからない。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、アフィリエイト環境構築手段は、変換手段によって、広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を管理サイトと広告主サイトとの間で共有可能に変換することができる。
すなわち、広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を、管理サイト側のシステム環境に適合する情報に変換することができるため、確実に、広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を管理サイトと広告主サイトとの間で共有することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、アフィリエイト環境構築手段は、広告主サイト側のシステム環境を判別する判別手段を備え、判別手段により判別された広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を管理サイトと広告主サイトとの間で共有可能に変換することができる。
したがって、広告主サイト側のシステム環境を判別して、広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を、管理サイト側のシステム環境に適合する情報に変換することができるため、より一層確実に、広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を管理サイトと広告主サイトとの間で共有することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、管理サイト装置は、アフィリエイト環境構築手段によって、広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を管理サイトと広告主サイトとの間で共有可能なアフィリエイト環境を構築することができ、広告主サイト装置は、送信手段によって、広告掲載料の支払いの条件が成立すると、アフィリエイト環境構築手段により構築されたアフィリエイト環境を利用して、当該広告掲載料の支払いに関する情報を、管理サイト装置に対して送信することができる。
したがって、広告主サイト側は、アフィリエイトシステムに参加するに際して、自らソフトウエア及びデータなどを広告主サイト装置にインストールして、アフィリエイト環境を構築する必要がないため、負担がかからない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図を参照して、本発明にかかる管理サイト装置及び当該管理サイト装置を備えるアフィリエイトシステムの最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0016】
<アフィリエイトシステムの構成>
アフィリエイトシステム1は、いわゆる成功報酬型の広告配信システムであり、例えば、図1に示すように、商用ページを提供する広告主サイト4に備えられる広告主サイト装置40と、広告主サイト4にリンクされた広告(例えば、バナー広告)が掲載されたWebページを提供するアフィリエイトサイト6に備えられるアフィリエイトサイト装置60と、広告主サイト装置40とアフィリエイトサイト装置60とに通信ネットワークNを介して接続され、広告主サイト4からアフィリエイトサイト6への広告掲載料の支払い等を管理する管理サイト2に備えられる管理サイト装置20と、アフィリエイトサイト6により提供されるWebページを経由して広告主サイト4にて商品等を購入する顧客が使用する顧客端末装置80と、等を備えて構成される。
【0017】
通信ネットワークNは、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの通信ネットワークであり、電話回線網、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線網、広域帯通信回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV(Community Antenna TeleVision)回線網、光通信回線、無線通信回線等の各種通信回線と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダを含む。
【0018】
ここで、アフィリエイトシステム1により提供されるサービスの概要について説明する。
アフィリエイトシステム1においては、例えば、まず、管理サイト2が、1又は複数の広告主サイト4との間で、広告配信の管理や広告掲載料の支払いの管理などの運用代行に関する契約を結び、その契約に基づいて、広告主サイト4にリンクされたバナー広告を掲載したWebページを提供するアフィリエイトサイト6を募集するようになっている。
そして、例えば、顧客端末装置80のユーザ(顧客)が、アフィリエイトサイト6により提供されるWebページに掲載されたバナー広告を介して広告主サイト4にアクセスして、広告主サイト4にてオンラインショッピングを行うと、その報酬として、オンラインショッピングでの売上実績等に応じた対価が、広告掲載料という形で、管理サイト2を介して、広告主サイト4からアフィリエイトサイト6へ支払われるようになっている。
【0019】
<管理サイト装置の構成>
管理サイト装置20は、管理サイト2に備えられている。
管理サイト2は、例えば、アフィリエイトサイト6により提供されるWebページに掲載されるバナー広告の内容更新等に関する広告配信の管理や、広告主サイト4からアフィリエイトサイト6へ支払われる広告掲載料の算出・支払い等に関する広告掲載料の支払いの管理などを行っている。
【0020】
管理サイト装置20は、例えば、図2に示すように、通信制御部21と、記憶部22と、入力部23と、表示部24と、制御部25と、等を備えて構成される。
【0021】
通信制御部21は、例えば、通信ネットワークN上の各種機器(例えば、広告主サイト装置40やアフィリエイトサイト装置60など)と双方向通信を行って、当該各種機器との間で各種情報の送受信を行う。
【0022】
記憶部22は、例えば、磁気的記録媒体、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成される。
記憶部22は、例えば、図2に示すように、ソフトウエア及びデータを記憶する「ソフトウエア及びデータ」記憶領域と、アフィリエイトシステム1に参加している広告主サイト4に関する情報を記憶する「広告主サイト情報」記憶領域と、広告主サイト装置40から送信された広告掲載料の支払いに関する支払い情報を記憶する「支払い情報」記憶領域と、等を有している。
【0023】
記憶部22の「ソフトウエア及びデータ」記憶領域に記憶されるソフトウエア及びデータは、例えば、複数のシステム環境(UNIX(登録商標)やWindowsNT(登録商標)など)の各々に対応し、広告掲載料の支払いに関する支払い情報等を管理サイトと広告主サイトとの間で共有可能にするアフィリエイト環境を管理サイト装置20と広告主サイト装置40との間で構築するためのソフトウエア及びデータである。
具体的には、ソフトウエア及びデータは、例えば、支払い情報等を管理サイト2と広告主サイト4との間で共有可能とするための変換ソフト(例えば、管理サイト2によって、広告主サイト4から支払い情報等を集めることを可能とするための変換ソフト等)や、支払い情報等を管理サイト2と広告主サイト4との間で共有可能とするためのデータなどである。
【0024】
また、記憶部22の「広告主サイト情報」記憶領域には、例えば、アフィリエイトシステム1に参加している広告主サイト4のシステム環境と、その広告主サイト4を識別するための広告主サイトIDと、が対応付けられて記憶される。
【0025】
入力部23は、例えば、カーソルキー、文字/数字キー、各種機能キー等から構成され、ユーザのキー操作に伴う押下信号を制御部25に出力する。また、入力部23は、必要に応じて、マウスやタッチパネルなどのポインティングデバイスや、バーコードリーダ、ノートパッド、スキャナ、OCR装置など、その他の入力装置を備えるものとしてもよい。
【0026】
表示部24は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)パネルなどから構成され、制御部25から入力される表示信号に従って所与の表示処理を行う。
【0027】
制御部25は、例えば、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)251と、RAM(Random Access Memory)252と、ROM(Read Only Memory)253と、等を備えている。
【0028】
CPU251は、ROM253に記憶された管理サイト装置20用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0029】
RAM252は、CPU251によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0030】
ROM253は、管理サイト装置20で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU251によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形でROM253に記憶されている。
【0031】
具体的には、ROM253は、例えば、図2に示すように、判別プログラム253aと、変換プログラム253bと、等を記憶している。
【0032】
判別プログラム253aは、例えば、通信ネットワークNを介して、広告主サイト4側のシステム環境を判別する機能を、CPU251に実現させる。
【0033】
具体的には、CPU251は、例えば、通信制御部21に制御信号を入力して、広告主サイト4側のシステム環境を判別するための判別信号を要求する判別要求信号を、広告主サイト装置40に対して送信させ、そして、当該判別要求信号に従って広告主サイト装置40から送信された広告主サイト4側のシステム環境を判別する判別信号に基づいて、広告主サイト4側のシステム環境を判別する。
より具体的には、例えば、CPU251は、一のシステム環境に対応した判別要求信号(ダミー信号)を広告主サイト4側に送信すると、広告主サイト4側が当該一のシステム環境の場合、判別要求信号に応じて特定の判別信号が広告主サイト4側から返信されるようになっており、この特定の判別信号を検出することで、広告主サイト4が当該一のシステム環境であると判別する。このように、CPU251は、広告主サイト4のシステム環境が特定されるまで、予め設定された各システム環境(UNIX(登録商標)やWindowsNT(登録商標)など)に対応する判別要求信号を順次送信する。
ここで、判別手段は、判別プログラム253aを実行したCPU251と、通信制御部21と、等から構成される。
【0034】
変換プログラム253bは、例えば、記憶部22の「ソフトウエア及びデータ」記憶領域に記憶された複数のソフトウエア及びデータの中から、判別プログラム253aを実行したCPU251により判別された広告主サイト4側のシステム環境に対応するソフトウエア及びデータを抽出し、当該抽出したソフトウエア及びデータを用いて、広告主サイト4側のシステム環境により作成されて広告主サイト装置40から送信された支払い情報等を、管理サイト2と広告主サイト4との間で共有可能に変換する機能を、CPU251に実現させる。
【0035】
すなわち、CPU251は、例えば、広告主サイト4側のシステム環境により作成された支払い情報等を、管理サイト2側のシステム環境に適合した支払い情報等に変換することによって、広告主サイト4側のシステム環境により作成された支払い情報等を、管理サイト2と広告主サイト4との間で共有可能に変換する。
CPU251は、かかる変換プログラム253bを実行することによって、変換手段として機能する。
【0036】
ここで、アフィリエイト環境構築手段は、通信制御部21と、判別プログラム253aを実行したCPU251と、変換プログラム253bを実行したCPU251と、等から構成される。
【0037】
(広告主サイト装置の構成)
広告主サイト装置40は、広告主サイト4に備えられている。
広告主サイト4は、例えば、商用ページを提供して、商品等の販売を、インターネットを通じて行う広告主の商用サイトである。
【0038】
広告主サイト装置40は、例えば、図3に示すように、通信制御部41と、制御部42と、等を備えて構成される。
【0039】
通信制御部41は、例えば、通信ネットワークN上の各種機器(例えば、管理サイト装置20や顧客端末装置80など)と双方向通信を行って、当該各種機器との間で各種情報の送受信を行う。
【0040】
制御部42は、例えば、図3に示すように、CPU421と、RAM422と、ROM423と、等を備えている。
【0041】
CPU421は、ROM423に記憶された広告主サイト装置40用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0042】
RAM422は、CPU421によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0043】
ROM423は、広告主サイト装置40で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU421によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形でROM423に記憶されている。
【0044】
具体的には、ROM423は、例えば、図3に示すように、送信制御プログラム423a等を記憶している。
【0045】
送信制御プログラム423aは、例えば、広告掲載料の支払いの条件が成立すると、通信制御部41に制御信号を入力して、通信ネットワークNを介して、管理サイト装置20により構築されたアフィリエイト環境を利用して、当該広告掲載料の支払いに関する支払い情報等を、管理サイト装置20に対して送信させる機能を、CPU421に実現させる。
【0046】
具体的には、管理サイト装置20によりアフィリエイト環境が構築されると、CPU421は、広告掲載料の支払いの条件が成立した際に、支払い情報を管理サイト装置20に対して送信することができるようになる。
【0047】
ここで、広告掲載料の支払いの条件が成立した場合とは、例えば、顧客端末装置80のユーザ(顧客)が、アフィリエイトサイト6を経由して広告主サイト4にアクセスして、広告主サイト4にて商品等を購入した場合である。
また、支払い情報とは、例えば、オンラインショッピングでの売上実績等に応じた対価としての広告掲載料に関する情報等である。
【0048】
ここで、送信手段は、通信制御部41と、送信制御プログラム423aを実行したCPU421と、等から構成される。
【0049】
(アフィリエイトサイト装置)
アフィリエイトサイト装置60は、アフィリエイトサイト6に備えられている。
アフィリエイトサイト6は、例えば、広告主サイト4にリンクされたバナー広告が掲載されたWebページを提供するサイトである。
なお、アフィリエイトサイト装置60は、例えば、一般的なパーソナルコンピュータであるため、その詳細な説明については省略する。
【0050】
(顧客端末装置)
顧客端末装置80は、例えば、アフィリエイトサイト6により提供されるWebページに掲載されたバナー広告を介して広告主サイト4にて商品等を購入する顧客が使用する装置である。
なお、顧客端末装置80は、例えば、一般的なパーソナルコンピュータであるため、その詳細な説明については省略する。
【0051】
<アフィリエイトシステムにおける処理>
次に、アフィリエイトシステム1における処理について説明する。
【0052】
(システム環境判別処理)
まず、アフィリエイトシステム1における広告主サイト4側のシステム環境の判別に関する処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0053】
ここで、広告主サイト4は、アフィリエイトシステム1への参加に際して、例えば、管理サイト2にアフィリエイトシステム1への参加申請をし、そして、管理サイト2に審査されて当該参加を許可するか否かが判断されるようになっている。
そして、システム環境判別処理(図4)は、例えば、管理サイト2が、広告主サイト4のアフィリエイトシステム1への参加を許可した場合に、その管理サイト2に備えられる管理サイト装置20とその広告主サイト4に備えられる広告主サイト装置40との間で実行される。
【0054】
管理サイト装置20のCPU251は、判別プログラム253aを実行して、通信制御部21に制御信号を入力して、広告主サイト4側のシステム環境を判別するための判別信号を要求する判別要求信号を、広告主サイト装置40に対して送信させる(ステップS11)。
【0055】
ステップS11で送信された判別要求信号を受信すると、広告主サイト装置40のCPU421は、通信制御部41に制御信号を入力して、広告主サイト4側のシステム環境を判別する判別信号を、管理サイト装置20に対して送信させる(ステップS12)。
なお、ステップS12では、CPU421は、例えば、判別信号とともに、自身(広告主サイト4)を識別するための広告主サイトIDを管理サイト装置20に対して送信させることとする。
【0056】
ステップS12で送信された判別信号を受信すると、管理サイト装置20のCPU251は、当該判別信号に基づいて、広告主サイト4側のシステム環境を判別する(ステップS13)。
【0057】
次いで、CPU251は、ステップS13にて判別した広告主サイト4側のシステム環境と、ステップS12で判別信号とともに送信された広告主サイトIDと、を対応付けて、記憶部22の「広告主サイト情報」記憶領域に記憶させて(ステップS14)、本処理を終了する。
【0058】
(支払い情報保存処理)
次に、アフィリエイトシステム1における管理サイト装置20への支払い情報の保存に関する処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0059】
顧客端末装置80が、アフィリエイトサイト6にアクセスすると(ステップS31)、アフィリエイトサイト装置60は、当該アクセスに応じたWebページを、顧客端末装置80に対して送信する(ステップS32)。
【0060】
ステップS32で送信されたWebページを受信すると、顧客端末装置80は、当該Webページを表示する(ステップS33)。
【0061】
次いで、ステップS33で送信されたWebページに掲載されたバナー広告がクリックされると(ステップS34)、顧客端末装置80は、当該クリックされたバナー広告がリンクする広告主サイト4にアクセスする(ステップS35)。
【0062】
なお、Webページに掲載されたバナー広告には、例えば、当該バナー広告が掲載されたWebページを送信してきたアフィリエイトサイト装置60を備えるアフィリエイトサイト6を識別するためのアフィリエイトサイトIDと、当該バナー広告がリンクする広告主サイト4を識別するための広告主サイトIDと、当該バナー広告が掲載されたWebページを送信してきたアフィリエイトサイト装置60を備えるアフィリエイトサイト6と当該バナー広告がリンクする広告主サイト4とを仲介する管理サイト2を識別するための管理サイトIDと、等が組み込まれていることとする。
そして、ステップS35では、顧客端末装置80は、広告主サイト4にアクセスする際、例えば、自身(顧客端末装置80)を識別するための顧客端末IDと、バナー広告に組み込まれていたアフィリエイトサイトIDと、バナー広告に組み込まれていた管理サイトIDと、等を広告主サイト装置40に対して送信するようになっている。
【0063】
ステップS35で顧客端末装置80が広告主サイト4にアクセスすると、広告主サイト装置40のCPU421は、所定の記憶領域(例えば、クッキーフォルダ)内に、当該アクセスに伴って送信された顧客端末IDとアフィリエイトサイトIDと管理サイトIDと等を保存し(ステップS36)、そして、通信制御部41に制御信号を入力して、当該アクセスに応じた商用ページを、顧客端末装置80に対して送信させる(ステップS37)。
なお、広告主サイト装置40から送信される商用ページには、例えば、顧客が当該商用ページにて商品等を購入する際にクリックされる「商品購入ボタン」が含まれていることとする。
【0064】
ステップS37で送信された商用ページを受信すると、顧客端末装置80は、当該商用ページを表示する(ステップS38)。
【0065】
次いで、ステップS38で表示された商用ページに含まれる「商品購入ボタン」がクリックされると(ステップS39)、顧客端末装置80は、当該クリックされた「商品購入ボタン」に対応する商品購入情報を、広告主サイト装置40に対して送信する(ステップS40)。
【0066】
ステップS40で送信された商品購入情報を受信すると、広告主サイト装置40のCPU421は、広告掲載料の支払いの条件が成立したと判断して、送信制御プログラム423aを実行して、通信制御部42に制御信号を入力して、支払い情報を、管理サイト装置20に対して送信させる(ステップS41)。
なお、ステップS41では、CPU421は、支払い情報とともに、例えば、商品購入情報を送信してきた顧客端末装置80を識別するための顧客端末IDと、ステップS36にて保存されたアフィリエイトサイトIDのうちの当該顧客端末IDに対応するアフィリエイトサイトIDと、自身(広告主サイト4)を識別するための広告主サイトIDと、等を管理サイト装置20に対して送信させることとする。
【0067】
ステップS41にて送信された支払い情報を受信すると、管理サイト装置20のCPU251は、記憶部22の「広告主サイト情報」記憶された複数のシステム環境の中から、当該支払い情報とともに送信された広告主サイトIDに対応するシステム環境を抽出し、そして、変換プログラム253bを実行して、記憶部22の「ソフトウエア及びデータ」記憶領域に記憶された複数のソフトウエア及びデータの中から、当該抽出したシステム環境に対応するソフトウエア及びデータを抽出し、当該抽出したソフトウエア及びデータを用いて、当該支払い情報を、管理サイト2と広告主サイト4との間で共有可能に変換する(ステップS42)。
これによって、広告主サイト4側のシステム環境により作成された支払い情報を管理サイト2と広告主サイト4との間で共有可能なアフィリエイト環境が構築される。
【0068】
次いで、ステップS42にて変換された支払い情報を、記憶部22の「支払い情報」記憶領域に保存して(ステップS43)、本処理を終了する。
これによって、管理サイト2と広告主サイト4との間で広告掲載料の支払いの関する支払い情報が共有されて、管理サイト2により、広告掲載料の支払いが管理されることになる。
【0069】
本発明における管理サイト装置20を備えるアフィリエイトシステム1によれば、商用ページを提供する広告主サイト4に備えられる広告主サイト装置40と、広告主サイト4にリンクされた広告が掲載されたWebページを提供するアフィリエイトサイト6に備えられるアフィリエイトサイト装置60と、広告主サイト装置40とアフィリエイトサイト装置60とに通信ネットワークNを介して接続され、広告主サイト4からアフィリエイトサイト6への広告掲載料の支払いを管理する管理サイト2に備えられる管理サイト装置20と、等を備えている。
そして、管理サイト装置20は、広告主サイト4側のシステム環境により作成された情報(支払い情報等)を管理サイト2と広告主サイト4との間で共有可能なアフィリエイト環境を構築することができ、広告主サイト装置40は、送信制御プログラム423aを実行したCPU421と通信制御部41によって、広告掲載料の支払いの条件が成立すると、管理サイト装置20により構築されたアフィリエイト環境を利用して、当該広告掲載料の支払いに関する支払い情報を、管理サイト装置20に対して送信することができる。
したがって、広告主サイト4側は、アフィリエイトシステム1に参加するに際して、自らソフトウエア及びデータなどを広告主サイト装置40にインストールして、アフィリエイト環境を構築する必要がないため、負担がかからない。
【0070】
具体的には、管理サイト装置20は、判別プログラム253aを実行したCPU251と通信制御部21によって、広告主サイト4側のシステム環境を判別することができ、変換プログラム253bを実行したCPU251によって、広告主サイト4側のシステム環境により作成された情報(支払い情報等)を管理サイト2と広告主サイト4との間で共有可能に変換することができる。
したがって、広告主サイト4側のシステム環境を判別して、広告主サイト4側のシステム環境により作成された支払い情報等を、管理サイト4側のシステム環境に適合する支払い情報等に変換することができるため、より一層確実に、広告主サイト4側のシステム環境により作成された情報を管理サイト2と広告主サイト4との間で共有することができる。
【0071】
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0072】
広告主サイト4にリンクされた広告は、バナー広告の限りではなく、いわゆるインターネット広告であれば、例えば、画像ファイルを使用せずに、広告主サイト4上の短い文章にリンクを添えたテキスト広告等であってもよい。
【0073】
管理サイト装置20は、例えば、広告主サイト4側のシステム環境を判別して、自動的に、広告主サイト装置40に、広告主サイト4側のシステム環境により作成された情報(支払い情報等)を管理サイト2と広告主サイト4との間で共有可能なアフィリエイト環境を構築するソフトウエア及びデータをインストールしてもよい。
この場合、例えば、広告主サイト装置40に、広告主サイト4側のシステム環境により作成された情報(支払い情報等)を管理サイト2と広告主サイト4との間で共有可能なアフィリエイト環境を構築するソフトウエア及びデータをインストールした時点で、アフィリエイト環境が構築されたことになる。
そして、この場合、例えば、広告主サイト装置40から管理サイト装置20に対して送信される支払い情報等は、既に管理サイト4側のシステム環境に適合する情報になっており、管理サイト装置20にて支払い情報等を変換する必要がないため、ROM253に変換プログラム253bを記憶する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明のアフィリエイトシステムの全体的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の管理サイト装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明のアフィリエイトシステムに備えられた広告主サイト装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】本発明のアフィリエイトシステムにおける広告主サイト側のシステム環境の判別に関する処理について説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明のアフィリエイトシステムにおける管理サイト装置への支払い情報の保存に関する処理について説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0075】
1 アフィリエイトシステム
2 管理サイト
20 管理サイト装置
21 通信制御部(アフィリエイト環境構築手段、判別手段)
251 CPU(アフィリエイト環境構築手段、判別手段、変換手段)
253a 判別プログラム(アフィリエイト環境構築手段、判別手段)
253b 変換プログラム(アフィリエイト環境構築手段、変換手段)
4 広告主サイト
40 広告主サイト装置
41 通信制御部(送信手段)
421 CPU(送信手段)
423a 送信制御プログラム(送信手段)
6 アフィリエイトサイト
60 アフィリエイトサイト装置
N 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商用ページを提供する広告主サイトに備えられる広告主サイト装置と、当該広告主サイトにリンクされた広告が掲載されたWebページを提供するアフィリエイトサイトに備えられるアフィリエイトサイト装置と、に通信ネットワークを介して接続され、当該広告主サイトから当該アフィリエイトサイトへの広告掲載料の支払いを管理する管理サイトに備えられる管理サイト装置において、
前記広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を前記管理サイトと前記広告主サイトとの間で共有可能なアフィリエイト環境を構築するアフィリエイト環境構築手段を備えることを特徴とする管理サイト装置。
【請求項2】
請求項1に記載の管理サイト装置において、
前記アフィリエイト環境構築手段は、
前記広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を前記管理サイトと前記広告主サイトとの間で共有可能に変換する変換手段を備えることを特徴とする管理サイト装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の管理サイト装置において、
前記アフィリエイト環境構築手段は、
前記広告主サイト側のシステム環境を判別する判別手段を備え、
前記判別手段により判別された前記広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を前記管理サイトと前記広告主サイトとの間で共有可能に変換することを特徴とする管理サイト装置。
【請求項4】
商用ページを提供する広告主サイトに備えられる広告主サイト装置と、当該広告主サイトにリンクされた広告が掲載されたWebページを提供するアフィリエイトサイトに備えられるアフィリエイトサイト装置と、当該広告主サイト装置と当該アフィリエイトサイト装置とに通信ネットワークを介して接続され、当該広告主サイトから当該アフィリエイトサイトへの広告掲載料の支払いを管理する管理サイトに備えられる管理サイト装置と、を備えるアフィリエイトシステムにおいて、
前記管理サイト装置は、
前記広告主サイト側のシステム環境により作成された情報を前記管理サイトと前記広告主サイトとの間で共有可能なアフィリエイト環境を構築するアフィリエイト環境構築手段を備え、
前記広告主サイト装置は、
前記広告掲載料の支払いの条件が成立すると、前記アフィリエイト環境構築手段により構築されたアフィリエイト環境を利用して、当該広告掲載料の支払いに関する情報を、前記管理サイト装置に対して送信する送信手段を備えることを特徴とするアフィリエイトシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−77312(P2008−77312A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−254404(P2006−254404)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【出願人】(506007459)株式会社ネットショッピング (1)
【Fターム(参考)】