説明

管理システム

【課題】不正に得られた遊技媒体の特殊景品への交換を検知し阻止する。
【解決手段】パチンコ機4の遊技に用いる遊技球と景品との交換を管理する管理システム1において、会員カード34を排出自在であり、該会員カード34の排出時に、対応するパチンコ機4での遊技者の遊技球の持球数を示す持球数情報96を、該パチンコ機4を識別する遊技機識別情報94と対にして記録し排出するCRユニット6と、前記会員カード34に記録された持球数情報96、及び遊技機識別情報94を、前記CRユニット6から受信し記憶する管理コンピュータ12と、前記会員カード34に記録されている持球数情報96及び遊技機識別情報94を読み取り、これらの情報が前記管理コンピュータ12に記憶されている情報と一致している場合に、前記持球数情報96を景品に交換可能にし、不一致の場合には報知する景品カウンター端末14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場における不正な景品交換を防止する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場には、遊技媒体に遊技球を用いるパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、及びじやん球遊技機や、遊技媒体に遊技メダルを用いる回動式遊技機(いわゆる、パチスロ機)が設置されている。また遊技場には、一般に、遊技媒体の個数に応じて景品に交換する景品カウンターが設けられており、遊技者は、遊技機で遊技後に遊技媒体を、該遊技媒体の持数相当の景品に交換できるようになっている。
この種の景品には、家庭用品や衣料品、食料品、教養娯楽用品、嗜好品、身の回り品などの一般景品と、景品交換所で買取可能な特殊景品とがある。特殊景品には、従来から墨や文鎮、ライター石などの商品が用いられているが、これら商品は偽造され易いことから、近年では、特殊景品に偽造防止用の情報を予め記録して偽造を発見可能にする技術が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−114040号公報
【特許文献2】特開2004−97319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、特殊景品の偽造という不正行為に対しては効果があるものの、次のような不正行為による景品交換を検知し防ぐことはできない。
すなわち、遊技場には、一般に、遊技者が所持する遊技媒体数を計数してレシートを発券する計数機(いわゆる、ジェットカウンター)が設置されており、遊技者は、この計数機で発券されたレシートを景品カウンターに持参することで、遊技媒体の持数相当の景品と交換している。この場合、レシートを改ざんや偽造して遊技媒体の持数を偽るという不正行為によって特殊景品が詐取される虞がある。
さらに、外部から遊技場に無断で持ち込んだ遊技媒体(或いは遊技媒体様の物体)で遊技して不正に得た遊技媒体を特殊景品に交換するという不正行為が行われる虞もある。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、不正に得られた遊技媒体の特殊景品への交換を検知し阻止することができる管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、遊技機の遊技に用いる遊技媒体と景品との交換を管理する管理システムにおいて、記録媒体を排出自在であり、該記録媒体の排出時に、前記遊技機での遊技者の遊技媒体の持数を、該遊技機を識別する遊技機識別情報と対にして記録し排出する遊技機周辺機材と、前記記録媒体に記録された遊技媒体の持数、及び前記遊技機識別情報を、前記遊技機周辺機材から受信し記憶する管理コンピュータと、前記記録媒体に記録されている遊技媒体の持数及び前記遊技機識別情報を読み取り、これらの情報が前記管理コンピュータに記憶されている情報と一致している場合に、前記遊技媒体の持数を景品に交換可能にし、不一致の場合には報知する景品カウンター端末と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、景品カウンター端末では、管理コンピュータに記憶されている情報と一致しない情報が記録された記録媒体、すなわち、偽造や改ざんの可能性が高い記録媒体が検知された場合に報知されるため、かかる不正な記録媒体を検知し、景品交換を未然に阻止することができる。
また遊技者にとっては、遊技を終えたときに遊技機周辺機材から記録媒体を排出させ、この記録媒体を景品カウンター端末が設置された場所に持参するだけで遊技媒体の持数相当の景品交換ができ、従来のように遊技媒体の計数を経ないで済むため、景品交換までの待ち時間を短縮することができる。
【0008】
また本発明は、上記管理システムにおいて、前記景品に情報を記録可能に構成し、前記景品に記録された情報に基づいて前記景品の価値を評価する景品交換所端末を備え、前記景品カウンター端末は、前記記録媒体に記録されている遊技機識別情報及び遊技媒体の持数と、該遊技媒体の持数に応じた価値を有する価値情報とを前記景品に記録し、前記景品交換所端末は、前記管理コンピュータと電気通信回線を介して通信可能に接続され、前記景品に記録されている遊技機識別情報及び遊技媒体の持数が前記管理コンピュータに記憶されている情報と一致している場合に、前記景品の価値情報の価値を評価し、不一致の場合には報知することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、景品交換所端末では、管理コンピュータに記憶されている情報と一致しない情報が記録された景品、すなわち、偽造や改ざんの可能性が高い景品が検知された場合に報知されるため、かかる不正な景品を検知し、該景品の取引を未然に阻止することができる。
これに加え、管理コンピュータの情報と照合するための情報が景品の発行時に記録されることから、該景品の製造・出荷時に偽造防止用の情報を記録しておく必要がない。また、この照合用の情報として、遊技機と紐付けられた遊技媒体の持球の情報という、値が非常に不規則な情報を用いるため、改ざんや偽造され難くできる。
【0010】
本発明は、上記管理システムにおいて、前記管理コンピュータは、前記遊技機への前記遊技媒体の入出の状況を前記遊技機識別情報と対にして管理する遊技機管理手段を備え、前記遊技機周辺機材から取得した遊技機識別情報及び遊技媒体の持数の正当性を、前記遊技機管理手段が管理する前記遊技媒体の入出の状況と比較して判定し、不正と判定した場合には報知することを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、管理コンピュータは、遊技機周辺機材から取得した持球に関する情報の正当性を、遊技機から別途に取得して管理している入出の状況の情報と比較して判定し、不正と判定した場合には報知するため、遊技機周辺機材を誤動作させて遊技媒体の持数を実際よりも多く記録媒体に記録させる等の不正が該遊技機周辺機材に対して行われたとしても、この不正を検知し、報知することができる。
【0012】
本発明は、上記管理システムにおいて、前記遊技機は、遊技機本体に前記遊技媒体を封入し、該遊技媒体を遊技の間、遊技者が対面する前記遊技機の正面側に露出させずに本体内で循環させる封入式遊技機であって、遊技開始に伴って、遊技媒体の貸出数、遊技による遊技媒体の獲得数、及び、遊技に投入された遊技媒体の投入数を計数して前記遊技媒体の持数を算出し、遊技終了時に、前記遊技媒体の持数を前記遊技機周辺機材に送信することを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、遊技機を封入式遊技機としたため、遊技者が実際に所有する遊技媒体の持数と、遊技機が計数する貸出数、獲得数、及び投入数から求められる持数とを正確に一致させることができる。また、この持数が遊技開始から遊技終了の間に亘って計数され、遊技終了時に遊技機周辺機材に送信されて記録媒体に記録されるため、遊技機での遊技者の持数を過不足なく正確に記録媒体に記録することができる。
【0014】
本発明は、上記管理システムにおいて、前記遊技機周辺機材は、前記記録媒体が挿入自在に構成され、前記遊技機は、前記遊技機周辺機材に前記記録媒体が挿入されたときから前記遊技媒体の持数の算出を開始し、前記記録媒体が排出される時に前記遊技媒体の持数の算出を終了し、該持数を前記遊技機周辺機材に送信することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、遊技機周辺機材への記録媒体の挿入と排出を契機にして、遊技媒体の持数の算出開始と終了とが行われる。このため、記録媒体を所持した遊技者ごとに、正確に持数を求めて記録することができる。
【0016】
本発明は、上記管理システムにおいて、前記遊技機周辺機材は、遊技者に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機、或いは、遊技機に遊技媒体の貸し出しを指示するCRユニットであって、前記記録媒体が挿入自在に構成され、前記記録媒体の挿入時から、前記遊技媒体の貸出数の計数を開始するとともに、対応する遊技機から遊技による遊技媒体の獲得数、及び、遊技に投入された遊技媒体の投入数を取得して前記遊技媒体の持数を算出し、前記記録媒体の排出時に、前記遊技媒体の持数を前記記録媒体に記録することを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、遊技機周辺機材への記録媒体の挿入と排出を契機にして、遊技媒体の持数の算出開始と終了とが行われる。このため、記録媒体を所持した遊技者ごとに、正確に持数を求めて記録することができる。
また、遊技機が遊技媒体の貸出数の計数機能を備えていない場合でも、該遊技機での遊技者の持数を算出することができる。
【0018】
本発明は、上記管理システムにおいて、前記遊技機及び前記遊技機周辺機材は、前記遊技媒体の個数に係る情報を暗号化して送受することを特徴とする。
本発明によれば、遊技機と遊技機周辺機材との間の通信を対象に行われる不正行為を防止し、また、該不正行為の抑止効果を高めることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、管理コンピュータに記憶されている情報と一致しない情報が記録された記録媒体、すなわち、偽造や改ざんの可能性が高い記録媒体が景品カウンター端末で検知された場合には報知される。これにより、かかる不正な記録媒体を検知し、景品交換を未然に阻止することができる。
また遊技者にとっては、遊技を終えたときに遊技機周辺機材から記録媒体を排出させ、この記録媒体を景品カウンター端末が設置された場所に持参するだけで遊技媒体の持数相当の景品交換ができ、従来のように遊技媒体の計数を経ないで済むため、景品交換までの待ち時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態に係る管理システムの構成を示す図である。
【図2】パチンコ機、及びCRユニットの機能的な概略構成を示すブロック図である。
【図3】管理コンピュータの機能的構成を示すブロック図である。
【図4】持球交換管理テーブルの概略構成を示す図である。
【図5】景品カウンター端末の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】特殊景品を買い取る景品交換所に設置された景品交換所端末の機能的構成を示すブロック図である。
【図7】遊技者がパチンコ機で遊技するときの処理の流れを示すシーケンス図である。
【図8】遊技者が持球を景品に交換するときの処理の流れを示すシーケンス図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るパチンコ機、及びCRユニットの機能的な概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態では、遊技機としてパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と言う)を例にして説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る管理システム1の構成を模式的に示す図である。
管理システム1は、多数のパチンコ機4を設置した遊技場2に設置され、パチンコ機4の遊技に用いる遊技媒体たる遊技球と景品との交換を管理するシステムであり、パチンコ機4と対にして設置されたCRユニット6と、遊技場2の管理室5及び景品カウンター8に設けた管理コンピュータ12及び景品カウンター端末14と、景品交換所10に設けた景品交換所端末16とを備えている。景品カウンター8は、遊技者が遊技球の持球を一般景品や特殊景品に交換するためのカウンターであり、景品交換所10は、特殊景品を買い取る所である。
【0022】
パチンコ機4は、遊技媒体に遊技球を用いて遊技するものであり、遊技盤20の前面に前面ガラス22を設け、該前面ガラス22を通じて遊技盤20の遊技領域を視認可能に構成したパチンコ機本体24を備えている。この遊技盤20には、遊技球が通過する複数の始動口(不図示)や入賞口(不図示)、障害釘(不図示)、図柄を可変表示する可変表示ユニット(不図示)が設けられている。パチンコ機本体24の右下には、遊技球発射ハンドル26が設けられており、該遊技球発射ハンドル26の操作により遊技球が遊技盤20の遊技領域に発射される。パチンコ機4は、遊技盤20に発射された遊技球が始動口を通過するごとに当落抽選を行い、図柄の可変表示により当落結果を遊技者に通知する。また、パチンコ機4は、当落抽選への当選を契機にして遊技球を遊技者が有利に獲得できる遊技状態である特別遊技状態(例えば入賞口に遊技機球が入りや易くなった状態)に移行する。これにより、遊技者は持球を増やすることができるようになっている。
【0023】
このパチンコ機4は、遊技球が遊技者の手に触れることがない、いわゆる封入球式の遊技機として構成されている。すなわち、遊技者と対面するパチンコ機本体24の正面には、遊技球の補給や賞球の排出に用いられる上皿が設けられていない。その代わりに、パチンコ機本体24は、所定数の遊技球を封入し、該遊技球を遊技球発射ハンドル26の操作に伴って発射する発射位置に導くとともに、遊技盤20から遊技を終えた遊技球を回収しパチンコ機本体24の外部を経由することなく発射位置に導くことで、パチンコ機本体24の内部で遊技球を循環使用する循環経路が設けられている。
したがって、このパチンコ機4によれば、遊技球の補給口がパチンコ機4の正面に無いため、外部から遊技場に不正に持ち込まれた遊技球或いは遊技球様の物体をパチンコ機4に投入して遊技に使用することはできず、不正な遊技球或いは遊技球様の物体による牛偽を防止することができる。
【0024】
またパチンコ機4にあっては、遊技者によって遊技球が補給されることがなく、また、持球が他のパチンコ機4で使われたり、床に落として紛失されたりすることもないため、遊技者の持球は、遊技者に貸し出された貸球数と遊技者が遊技で獲得した出球数との合計から、遊技者が投入した入球数を差し引いた値と正確に一致することとなる。このため、遊技場2においては、各パチンコ機4の出球数と入球数とを計数することで、差球数(=出球数−入球数)を誤差無く管理することができ、また、遊技者においては、持球を床に落とすなどして無駄に消費してしまうことがない。
【0025】
前面ガラス22の下方には、表示ユニット28が設けられており、この表示ユニット28に遊技者の持球数を表示することで、遊技に利用可能な遊技球の残数を把握可能に成されている。また、この表示ユニット28は、タッチ操作可能なタッチパネルを備え、球貸し操作のための球貸ボタン54や遊技終了時に操作する遊技終了ボタン55(共に図2参照)などが設けられている。
【0026】
このパチンコ機4は、プリペイド媒体を購入、或いは、プリペイド媒体に現金をチャージし、該プリペイド媒体に記録された残価値を代償として遊技球を借りて遊技する、いわゆるCR機と呼ばれる遊技機であり、各パチンコ機4の左側には、パチンコ機4と1対1で対応するようにプリペイド媒体を読み取るCR(Card Reader)ユニット6が配置されている。プリペイド媒体にはICを内蔵した硬貨形状のICコインが用いられている。このプリペイド媒体にはプリペイドカードやICカード等のカード型の記録媒体を用いることもできる。
【0027】
CRユニット6は、高額紙幣(例えば、「一万円」、「五千円」や「二千円」などの紙幣)を含む各種紙幣を挿入するための紙幣挿入口30、プリペイドコインの残価値の度数表示や貸出金額を表示する表示部32、プリペイドコインを投入するコイン投入口38、プリペイドコインを排出するコイン排出口42、記録媒体としての会員カード34を挿入する会員カード挿入口40、及び、この会員カード34の暗証番号などを入力するテンキー36が設けられている。
【0028】
CRユニット6は、紙幣挿入口30から紙幣が挿入されると、紙幣の額面に応じた価値情報が記録したプリペイドコインを発行する。このプリペイドコインはパチンコ機本体24の表示ユニット28にタッチ操作可能に設けた遊技終了ボタン55(図2参照)の操作に応じてコイン排出口42から排出される。また、このプリペイドコインがコイン投入口38に投入されると、CRユニット6はプリペイドコインの残価値を読み取りパチンコ機4の表示ユニット28に残価値に応じた度数を表示させ、残価値を遊技者が把握できるようにしている。また、遊技終了ボタン55(図2参照)が操作されたときには、上記会員カード34も会員カード挿入口40から自動で排出される。
【0029】
図2は、パチンコ機4、及びCRユニット6の機能的な概略構成を示すブロック図である。
パチンコ機4は、同図に示すように、CRユニット6との接続基板であるCRユニット接続基板50を備えている。このCRユニット接続基板50には、接続ケーブル52を介してCRユニット6が相互にデータ送受可能に接続される。さらにCRユニット接続基板50は、表示ユニット28に設けた球貸ボタン54及び遊技終了ボタン55と電気的に接続されている。すなわち、CRユニット接続基板50は、球貸ボタン54が操作された場合、球貸要求をCRユニット6に送信し、この応答としてCRユニット6から球貸指令を受け取ると、所定個数の貸球数を遊技球カウント基板56に送信する。
【0030】
遊技球カウント基板56は、遊技者の持球をカウントし、このカウント値を持球数データ57として保持する回路基板である。遊技球カウント基板56は、遊技者の球貸ボタン54の操作に応じてCRユニット接続基板50から貸球数が入力されるごとに持球数データ57を貸球数分だけ増加させる。
【0031】
またCRユニット接続基板50は、遊技終了ボタン55が操作された場合には、CRユニット6にプリペイドコイン及び会員カード34の排出命令を送信する。すなわち、遊技者が遊技を終了する場合には、該遊技終了ボタン55を操作することで、残価値のあるプリペイドコイン及び会員カード34をCRユニット6から排出させることができる。
【0032】
このパチンコ機4は、遊技者の持球がゼロでない事を条件に、遊技球の発射が許可されている。すなわち、パチンコ機4は、遊技球を遊技盤20の遊技領域に発射する発射装置58と、遊技球発射ハンドル26の操作に応じて発射装置58を作動させる電子回路を搭載した発射制御基板60とを備え、この発射制御基板60は、持球数データ57のカウント値がゼロでない事を条件に発射装置58を作動させる。発射装置58から遊技領域に至る遊技球の通過経路上には、遊技球の打ち出し(投入)を検出する発射検知センサ62が設けられており、この発射検知センサ62の検出信号が遊技球カウント基板56に入力されている。遊技球カウント基板56は、発射検知センサ62の検出信号が入力されるごとに、持球数データ57のカウント値を発射数(すなわち入球数)だけ減算する。
【0033】
遊技盤20に設けた始動口及び入賞口のそれぞれには、遊技球の通過を検知する始動検知センサ64、及び入賞検知センサ66を備え、これら始動検知センサ64及び入賞検知センサ66の各検出信号がメイン基板68に入力される。
メイン基板68は、1チップマイコンを搭載した回路基板であり、始動検知センサ64の検出信号に基づいて遊技球の始動口通過を契機に特別遊技状態移行の当落抽選を行いう。また、メイン基板68は、始動検知センサ64及び入賞検知センサ66の検出信号に基づいて、始動口及び入賞口を遊技球が通過するごとに、それぞれに設定された所定の賞球数(出玉数)を遊技球カウント基板56に出力する。
遊技球カウント基板56は、メイン基板68から賞球数が入力されると、該賞球数だけ持球数データ57のカウント値を増加させる。この持球数データ57は、遊技者の遊技終了、すなわち、遊技終了ボタン55の操作に伴って、カウント値がゼロにクリアされる。
【0034】
また、このパチンコ機4では、遊技終了ボタン55が操作されたときに、遊技球カウント基板56の持球数データ57のカウント値(持球数)をCRユニット6に送信する。持球数の送信データに対する改ざんを防止するために、パチンコ機4には、CRユニット接続基板50とは別に、送信データを暗号化して送信する暗号通信基板72が設けられており、また、これと対になる暗号通信基板73がCRユニット6にも設けられている。これら暗号通信基板72、73は通信線70を介して接続され所定の暗号化方式で送受データを暗号化して相互に通信する。これにより、持球数を改ざんする不正なデータを通信線70に流し込むという不正行為が行われたとしても、所定の暗号化方式に一致しない不正なデータは暗号通信基板72、73で破棄されるため、かかる不正行為による持球数の改ざんを防止することができる。
【0035】
また、このパチンコ機4は、遊技球カウント基板56が管理する出玉数及び入球数といった差球(入出状況)の管理に必要な情報、並びに、遊技盤20の遊技状態(遊技開始、遊技終了、大当たり状態など)に関する情報を信号線74を介して管理コンピュータ12に出力する盤用外部端子板75が設けられている。この盤用外部端子板75から持球数を管理コンピュータ12に出力する構成としてもよい。
なお、パチンコ機4には、図2に示した各部の他にも、遊技盤20の可変表示ユニットの表示を制御する映像基板や、音声の出力制御を行う音声基板、各基板に電力を供給する電源基板などの基板も設けられている。
【0036】
CRユニット6は、図2に示すように、紙幣挿入口30から挿入された紙幣の額面に応じた価値情報を記録したプリペイドコインを発行するプリペイドコイン発行部80と、会員カード34の読み書きを行う会員カードR/W部82と、パチンコ機4への球貸制御を行う球貸制御部84とを備え,この球貸制御部84は、会員カード34がCRユニット6に挿入されている場合に限り、パチンコ機4での球貸を許可するように構成されている。すなわち、パチンコ機4で遊技するには、CRユニット6への会員カード34の挿入が必要となっている。
【0037】
会員カード34は、各種情報を記録可能なカード型の記録媒体として構成され、この会員カード34には、図2に示すように、セキュリティコード88と、暗証番号90と、会員カード識別情報92とが予め記録され、また、遊技機識別情報94及び持球数情報96を対にして記録した暗号化データ98がCRユニット6によって書込まれる。セキュリティコード88は、会員カード34の正当性を示す情報であり、また、暗証番号90は会員が予め設定した情報である。また会員カード識別情報92は、この会員カード34を一意に特定するための情報である。暗号化データ98は、対応するパチンコ機4での遊技者の持球を管理コンピュータ12に通知するための情報であり、その詳細については後述する。
【0038】
会員カード34が挿入された場合、球貸制御部84は、セキュリティコード88が正当であり、かつ、暗証番号90と同じ番号がテンキー36(図1)から入力された場合に限り、パチンコ機4への球貸禁止解除信号を遊技機接続基板86からパチンコ機4に送信する。パチンコ機4においては、球貸禁止解除信号が入力されるまで、表示ユニット28の球貸ボタン54を操作不能状態とし、球貸禁止解除信号の入力後に、球貸ボタン54を有効化して操作可能状態とする。
【0039】
この球貸ボタン54の操作に伴ってパチンコ機4から球貸要求が送信された場合、球貸制御部84は、プリペイドコインに残価値があるときには、球貸を指示する球貸指令をパチンコ機4に送信しつつプリペイドコインに記録した残価値を減じる。一方、プリペイドコインに残価値が無いときには、球貸制御部84は球貸要求をキャンセルする。
【0040】
また、遊技終了ボタン55の操作に伴って、プリペイドコイン及び会員カード34の排出命令が該パチンコ機4から出力されると、遊技機接続基板86を介して球貸制御部84に入力される。球貸制御部84は、排出命令が入力された場合、会員カード34を排出するとともに、残価値がある場合に限りプリペイドコインを排出する。パチンコ機4から排出命令が出力されるときには、上述したように、この排出命令と同時に、パチンコ機4から遊技者の持球数を暗号化した送信データが送信され、CRユニット6の暗号通信基板73に受信される。
【0041】
暗号通信基板73は、パチンコ機4との間で通信線70を介して暗号化通信する遊技機用通信回路100と、管理コンピュータ12との間で通信線101を介して暗号化通信する管理コンピュータ用通信回路102とを備え、パチンコ機4から送信された暗号化データは、遊技機用通信回路100で受信され復号化された後、球貸制御部84に入力される。
球貸制御部84には、このCRユニット6と対になるパチンコ機4を一意に特定する遊技機識別情報94を予め保持しており、遊技機用通信回路100から持球数を示す情報である持球数情報96が入力されると、該持球数情報96と遊技機識別情報94とを対にして会員カード34に記録し、記録完了後に会員カード34を排出する。この記録時には、持球数情報96の改ざんを防止するために、持球数情報96と遊技機識別情報94の対が所定の暗号化方式で暗号化された暗号化データ98として記録される。この暗号化データ98により、会員カード34に記録された持球数がどのパチンコ機4での出球かが特定される。
なお、遊技機識別情報94としては、遊技場2の運営者が各パチンコ機4に付与した番号(いわゆる台番号)や、パチンコ機4のそれぞれに付与された機種コードや製造番号などを用いることができる。
【0042】
また球貸制御部84は、会員カード34に暗号化データ98を記録すると、該会員カード34に記録した遊技機識別情報94と持球数情報96を会員カード識別情報92とともに所定の暗号化方式で暗号化して管理コンピュータ用通信回路102を介して管理コンピュータ12に送信する。これにより、各パチンコ機4で遊技が終了するごとに、対応するCRユニット6から管理コンピュータ12に対して、遊技機識別情報94、持球数情報96及び会員カード識別情報92が送信されることとなる。
【0043】
図3は、管理コンピュータ12の機能的構成を示すブロック図である。
管理コンピュータ12は、図3に示すように、制御部110と、遊技機信号入力部112と、暗号通信部114と、公衆回線網通信部116と、警報出力部118とを備えている。
制御部110は、各部を中枢的に制御するものであり、CPUやRAM、ROMなどを備えて構成される。遊技機信号入力部112は、各パチンコ機4から信号線74に出力された各種信号の入力インターフェースである。この遊技機信号入力部112には、各パチンコ機4から遊技開始/終了、入球数、出球数が適宜のタイミングで入力される。
【0044】
暗号通信部114は、各CRユニット6、及び景品カウンター端末14との間で所定の暗号化方式にしたがって相互に通信する。CRユニット6から暗号通信部114には、上述したように、CRユニット6が会員カード34に持球数情報96等を記録するごとに、遊技機識別情報94、持球数情報96及び会員カード識別情報92を対にしたデータが入力される。公衆回線網通信部116は、例えばインターネットや電話回線網等の公衆回線網120を介して景品交換所端末16とデータ通信する。警報出力部118は、不正が検知された場合に管理者や外部のセキュリティ会社、警察署などに警報を出力する。
【0045】
制御部110は、各台管理部122と、持球交換管理部124とを備えている。各台管理部122は、遊技機信号入力部112から入力される各パチンコ機4の信号に基づいて、パチンコ機4の差球(=出球−入球)の時間推移等などの差球管理(出入状況の管理)、遊技開始、遊技終了、及び遊技状態などの管理を遊技機識別情報94と紐付けて行うことでパチンコ機4ごとに管理する。このとき、各台管理部122が、パチンコ機4から持球数データ57を取得することで、パチンコ機4ごとに、遊技者の遊技開始から遊技終了までの持球数の管理を行ってもよい。
持球交換管理部124は、各パチンコ機4で獲得された持球の景品交換を管理するものであり、持球交換管理テーブル126を格納している。
【0046】
図4は、持球交換管理テーブル126の概略構成を示す図である。
持球交換管理テーブル126には、遊技機識別情報94、会員カード識別情報92及び持球数情報96の組をCRユニット6から受信するごとに1件のレコードが追加される。この1件のレコードには、図4に示すように、データを受信した受信時刻128、遊技機識別情報94、会員カード識別情報92、持球数情報96、景品交換の完了/未完了を記録した景品交換情報130、持球の特殊景品への交換の有無を示す特殊景品有無情報132とが含まれている。この持球交換管理テーブル126は、景品カウンター8で持球と景品の交換が行われるとき、並びに、景品交換所10で特殊景品の買取が行われるときに参照される。
なお、持球交換管理部124は、持球交換管理テーブル126に新規にレコードを追加するときに、受信時刻128及び遊技機識別情報94に基づいて、持球数情報96を各台管理部122が管理している差球管理(出入状況管理)の情報と比較し、この持球数情報96の正当性を判断する。この判断の結果、不当と判断された場合には、警報出力部118から警報が出力される。
【0047】
図5は、景品カウンター端末14の機能的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、景品カウンター端末14は、制御部140と、会員カードR/W部142と、暗号通信部144と、特殊景品発行部146と、警報出力部148とを備えている。
制御部140は、各部を中枢的に制御するものであり、CPUやRAM、ROMなどを備えて構成される。会員カードR/W部142は、会員カード34から情報を読込み或いは書込む装置である。暗号通信部144は、通信線101を介して管理コンピュータ12と接続され、該管理コンピュータ12との間で所定の暗号化方式にしたがって相互に通信する。特殊景品発行部146は特殊景品150を発行するものであり、警報出力部148は不正が検知された場合に管理者や外部のセキュリティ会社、警察署などに警報を出力する。
特殊景品150には、例えばCDやSDメモリなどの情報記録可能に構成された媒体が用いられ、付与価値データ152が発行時に書込まれることで、該付与価値データ152の分の価値が与えられる。すなわち、特殊景品発行部146は、特殊景品150の発行時に、該特殊景品150に付与価値データ152を書込む特殊景品R/W部147を備えている。
【0048】
制御部140は、記録情報正当性判定部154と、特殊景品記録情報生成部156とを備えている。
記録情報正当性判定部154は、会員カード34に記録された持球数情報96の正当性を判定し、正当と判定した場合には、景品交換を可能にし、また、不正を検知した場合には、警報出力部148から警報を出力する。具体的には、記録情報正当性判定部154は、会員カードR/W部142から会員カード34に記録された暗号化データ98及び会員カード識別情報92を読み込み、暗号化データ98を復号化する。そして、記録情報正当性判定部154は、復号化で得た遊技機識別情報94及び持球数情報96を会員カード識別情報92とともに、暗号通信部144から所定の暗号化方式で管理コンピュータ12に送信する。管理コンピュータ12では、係る遊技機識別情報94、持球数情報96、及び会員カード識別情報92の対が、図4に示した持球交換管理テーブル126に記録されている場合、景品交換情報130が「済」でない事を条件に、正当の旨を通知し、持球交換管理テーブル126に記録されていない場合、又は、景品交換情報130が「済」の場合は、不正の旨を通知する。記録情報正当性判定部154は、管理コンピュータ12から正当の旨を受信した場合、景品交換を可能にし、また、不正の旨を受信した場合、警報出力部148から警報を出力する。
【0049】
特殊景品記録情報生成部156は、会員カード34に記録された持球数情報96に基づいて、持球数に相当する価値を有した付与価値データ152を生成する。また、特殊景品記録情報生成部156は、特殊景品150の正当性を管理コンピュータ12に問い合わせて照合するための照合用データ158を生成する。照合用データ158には、持球交換管理テーブル126において、持球数情報96と紐付けられている遊技機識別情報94と、会員カード識別情報92との対が用いられる。これら付与価値データ152及び照合用データ158が特殊景品発行部146に出力され、改ざん及び偽造防止のために、暗号化した暗号化データ160として特殊景品150に記録される。
【0050】
また制御部140は、特殊景品150などの各種景品が発行されたときには、景品発行の代償として、会員カード34から暗号化データ98を消去し、また、管理コンピュータ12に対し、遊技者の持球と景品との交換が完了した旨の交換完了通知を暗号通信部144から送信する。この交換完了通知には、特殊景品150への交換があったか否かの情報が含まれている。管理コンピュータ12は、交換完了通知を受信すると、交換が行われた持球数情報96のレコードを、図4に示した持球交換管理テーブル126から検索し、景品交換情報130に景品交換完了を示す「済」を記録し、特殊景品有無情報132に特殊景品150への交換の有無を記録する。
【0051】
図6は、特殊景品150を買い取る景品交換所10に設置された景品交換所端末16の機能的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、景品交換所端末16は、制御部170と、特殊景品R/W部172と、公衆回線網通信部174と、買取額表示部176と、警報出力部178とを備えている。
制御部170は、各部を中枢的に制御するものであり、CPUやRAM、ROMなどを備えて構成される。特殊景品R/W部172は、特殊景品150から情報を読込み或いは書込む装置である。公衆回線網通信部174は、公衆回線網120を介して管理コンピュータ12と通信可能に接続され、該管理コンピュータ12との間で相互に通信する。買取額表示部176は、特殊景品150の買取額を表示する。警報出力部178は不正が検知された場合に管理者や外部のセキュリティ会社、警察署などに警報を出力する。
【0052】
また、制御部170は、特殊景品正当性判定部180と、付与価値評価部182とを備えている。
特殊景品正当性判定部180は、特殊景品150に記録された付与価値データ152の正当性を判定する。具体的には、特殊景品正当性判定部180は、特殊景品150に記録された暗号化データ160を読み込み復号化する。そして、特殊景品正当性判定部180は、照合用データ158を公衆回線網通信部174から管理コンピュータ12に送信する。管理コンピュータ12では、係る照合用データ158に含まれている遊技機識別情報94、会員カード識別情報92及び持球数情報96の対が、図4に示した持球交換管理テーブル126に記録されている場合、特殊景品有無情報132が「無」でない事を条件に、正当の旨を通知し、持球交換管理テーブル126に記録されていない場合、又は、特殊景品有無情報132が「無」の場合は、不正の旨を通知する。特殊景品正当性判定部180は、管理コンピュータ12から正当の旨を受信した場合、特殊景品150の付与価値データ152を付与価値評価部182に出力し、また、不正の旨を受信した場合、警報出力部178から警報を出力する。
付与価値評価部182は、付与価値データ152が入力されると、該付与価値データ152に付与された価値を評価し、評価額を買取額表示部176に表示する。
【0053】
次いで、管理システム1の全体の処理の流れについて説明する。
図7は、遊技者がパチンコ機4で遊技するときの処理の流れを示すシーケンス図である。
同図に示すように、遊技者がパチンコ機4で遊技する場合には、予め遊技場2が発行した会員カード34をCRユニット6に挿入する。CRユニット6は、会員カード34が挿入されると、この会員カード34が正規に発行されたカードであるか否かを判定する(ステップS1)。この判定では、セキュリティコード88が正当であり、かつ、暗証番号90と同じ番号がテンキー36(図1)から入力された場合に限り、正規な会員カード34であると判定される(ステップS1:YES)。また、正規な会員カード34でない場合(ステップS1:NO)、CRユニット6に設けたエラーランプを点滅させる等して、会員カード34が正規でない旨を報知するエラー処理を行う(ステップS2)。これにより、会員カード34の偽造や他人の会員カード34の不正使用が検知され、不正な会員カード34を用いての遊技を防止することができる。
【0054】
CRユニット6は、正規な会員カード34が挿入された場合(ステップS1:YES)、遊技者への球貸を許可する球貸禁止解除指令をパチンコ機4に送信する(ステップS3)。パチンコ機4は、かかる球貸禁止解除指令を受信すると、管理コンピュータ12に遊技が開始される事を通知する遊技開始通知を出力し(ステップS4)、また、球貸ボタン54を有効化して操作可能状態にする(ステップS5)。このとき、パチンコ機4においては、遊技球カウント基板56の持球数データ57のカウント値は”ゼロ”にクリアされている。
【0055】
遊技者が紙幣挿入口30から紙幣を挿入すると、CRユニット6は、この紙幣の額面に応じた価値情報を記録したプリペイドコインを発行し(ステップS6)、価値情報の残価値を度数表示した残度数をパチンコ機4に送信する(ステップS7)。この残度数がパチンコ機4の表示ユニット28に表示される。この状態で遊技者が表示ユニット28の球貸ボタン54を操作すると遊技者への球貸しが行われる。すなわち、パチンコ機4は、球貸ボタン54の操作を検出すると(ステップS8)、CRユニット6に球貸要求を送信する(ステップS9)。CRユニット6は、球貸要求を受信すると、プリペイドコインに残価値があるか否かを判定し(ステップS10)、残価値が無ければ(ステップS10:NO)、球貸要求をキャンセルする(ステップS11)。また残価値がある場合には(ステップS10:YES)、残価値を球貸分の価値だけ減じるとともに(ステップS12)、パチンコ機4に球貸指令を送信する(ステップS13)。パチンコ機4は、球貸指令を受信すると、所定個数の貸球数を持球数データ57のカウント値に加算する(ステップS14)。持球数データ57のカウント値が”ゼロ”でなくなることで、発射制御基板60が遊技球の発射を許可する状態となり、遊技者が遊技できるようになる。すなわち、遊技者は、遊技球発射ハンドル26を操作することで、遊技球を遊技盤20に発射し、遊技に興じることができる。
【0056】
遊技中において、パチンコ機4は、出球数及び入球数に基づいて持球数データ57のカウント値を増減させ、持球数を計数する(ステップS15)。このとき、出球数及び入球数は、管理コンピュータ12に逐次出力され(ステップS16)、管理コンピュータ12の各台管理部122で差球管理が行われる。
パチンコ機4は、遊技終了ボタン55が操作されていない間は(ステップS17:NO)、遊技者の遊技が継続しているものとして、球貸動作、及び、持球数の計数を実行することとなる。
【0057】
その後、遊技者が遊技を終了すべく遊技終了ボタン55を操作すると(ステップS17:YES)、パチンコ機4は、管理コンピュータ12に遊技者が遊技を終了した旨を通知する遊技終了通知を送信する(ステップS18)。これにより、管理コンピュータ12は、遊技の終了を把握し、また、遊技開始通知から遊技終了通知までの1区切りの遊技期間Tと、この遊技期間Tでの差球を管理できる。また、パチンコ機4は、CRユニット6に対して、会員カード34及びプリペイドコインの排出命令を送信するとともに(ステップS19)、持球数データ57のカウント値が示す持球数を暗号化してCRユニット6に送信する(ステップS20)。その後、パチンコ機4は、持球数データ57のカウント値をゼロにクリアし(ステップS21)、次の遊技が開始されるまで待機状態となる。
【0058】
CRユニット6においては、会員カード34及びプリペイドコインの排出命令と、持球数とを受信すると、遊技機識別情報94及び持球数情報96の対を暗号化して暗号化データ98を生成し、会員カード34に記録し排出する(ステップS22)。これにより、会員カード34には、遊技者が遊技で使用可能な遊技球の持球がデジタル化して記録されることとなる。また、CRユニット6は、会員カード34に記録した情報である遊技機識別情報94及び持球数情報96に、会員カード識別情報92を加えたデータを暗号化して管理コンピュータ12に送信する(ステップS23)。
【0059】
このとき、管理コンピュータ12がCRユニット6からデータを受信した受信時刻128と、管理コンピュータ12がパチンコ機4から遊技終了通知を受け取った時刻とは概ね一致する。したがって、遊技終了通知を受け取るまでの1区切りの遊技期間Tでの各台管理部122による差球の管理情報と、CRユニット6から今回受け取った持球数情報96とは一致又は貸球分程度相違する。そこで、管理コンピュータ12は、CRユニット6から受信した持球数情報96と、同じ遊技機識別情報94に紐付けられている各台管理部122の差球の管理情報とを比較して、その差の程度に基づいて、CRユニット6から受信したデータの妥当性を判定し(ステップS24)、妥当でないと判定した場合には(ステップS24:NO)、警報を出力する(ステップS25)。また、妥当であると判定した場合(ステップS24:YES)、管理コンピュータ12は、CRユニット6から受信したデータに含まれる情報(遊技機識別情報、会員カード識別情報及び持球数情報)を記録したレコードを、図4に示した持球交換管理テーブル126に新規に追加する(ステップS26)。これにより、どの会員カード34に、どのパチンコ機4での持球が、その持球の数とともに、持球交換管理テーブル126に記録されて管理可能となる。このとき、持球交換管理テーブル126の景品交換情報130は、持球と景品との交換が済んでいない状態を示す「未」が記録される。
【0060】
図8は、遊技者が持球を景品に交換するときの処理の流れを示すシーケンス図である。
遊技者は、パチンコ機4での遊技を持球がある状態で終了した場合、会員カード34を景品カウンター8に持参し、該会員カード34に記録されている持球数情報96を景品に交換する。具体的には、遊技者から手渡された会員カード34を店員などが景品カウンター端末14に挿入することで景品の発行処理が行われる。
【0061】
すなわち、図8に示すように、景品カウンター端末14は、会員カード34が挿入されると、この会員カード34が正規に発行されたカードであるか否かを判定する(ステップS100)。この判定では、CRユニット6がステップS1(図8参照)で行った判定と同様に、会員カード34に記録されているセキュリティコード88が正当であり、かつ、暗証番号90と同じ番号が操作部(不図示)から入力された場合に限り、正規な会員カード34であると判定される(ステップS100:YES)。正規な会員カード34でない場合には(ステップS100:NO)、警報が出力される(ステップS101)。これにより、会員カード34の偽造や他人の会員カード34の不正使用が検知され、不正な会員カード34を用いての景品交換を未然に防止することができる。
【0062】
景品カウンター端末14は、正規な会員カード34が挿入された場合(ステップS100:YES)、景品交換に先立って、該会員カード34に記録されている情報の正当性を管理コンピュータ12に判定させる。すなわち、景品カウンター端末14は、該会員カード34から暗号化データ98及び会員カード識別情報92を読み出し、暗号化データ98を復号化した後、遊技機識別情報94、持球数情報96及び会員カード識別情報92を対にして暗号化して管理コンピュータ12に送信する(ステップS102)。
管理コンピュータ12は、係る遊技機識別情報94、持球数情報96、及び会員カード識別情報92の対が、図4に示した持球交換管理テーブル126に記録されているデータと一致し、かつ、景品交換情報130が「未」であるか否かを判定する(ステップS103)。データが一致しない場合、又は、景品交換情報130が「済」の場合は(ステップS103:NO)、管理コンピュータ12は、警報を出力する(ステップS104)。これにより、偽造や改ざんされた会員カード34での景品交換を検知し、また、同じ持球数情報96で多重に景品交換が行われることを防止することができる。なお、管理コンピュータ12が警報を出力するときには、景品カウンター端末14でも警報が出力され、店員などに報知される。
【0063】
一方、会員カード34に記録されていたデータが持球交換管理テーブル126のデータと一致し、景品交換情報130が「未」である場合(ステップS103:YES)、管理コンピュータ12は、景品カウンター端末14に景品交換を許可する景品交換許可指令を送信する(ステップS105)。これにより、景品カウンター端末14では、会員カード34に記録されている遊技機識別情報94、持球数情報96、及び会員カード識別情報92の対が、持球交換管理テーブル126に記録されているデータと一致し、なおかつ、景品交換情報130が「未」である場合に限り、景品交換が可能となる。
【0064】
景品カウンター端末14では、景品交換許可指令を受信すると、遊技者の意向に沿った景品への交換が行われる。このとき、特殊景品150への交換が有る場合(ステップS106:YES)、持球数情報96に応じた価値が付与された付与価値データ152を生成し、照合用データ158とともに暗号化し、暗号化データ160として特殊景品150に記録し発行する(ステップS107)。持球をデジタルデータ化して成る持球数情報96と景品との交換は、この持球数情報96を含む暗号化データ98を会員カード34から消去することで完了する(ステップS108)。暗号化データ98が消去された会員カード34は、景品カウンター端末14から排出され、遊技者に返却される。
【0065】
また、景品カウンター端末14は、景品交換完了に伴い、管理コンピュータ12に対し、景品交換が完了した旨を通知する交換完了通知を、会員カード34に記録されていた持球数情報96、会員カード識別情報92及び遊技機識別情報94と、特殊景品150への交換の有無とを含めて送信する(ステップS109)。管理コンピュータ12は、交換完了通知を受信すると、景品交換対象の持球数情報96を記録したレコードを持球交換管理テーブル126から抽出し、景品交換情報130に「済」を記録するとともに、特殊景品有無情報132を記録する(ステップS110)。
【0066】
遊技者が持球を特殊景品150に交換した場合、該特殊景品150を景品交換所10に持参することで、該特殊景品150が買い取られる。
すなわち、景品交換所10では、買取希望客が持参した特殊景品150を、景品交換所端末16に挿入すると、景品交換所端末16が特殊景品150に記録されている付与価値データ152の正当性を判定すべく、照合用データ158を読み出し、管理コンピュータ12に送信して照合を求める(ステップS111)。管理コンピュータ12では、照合用データ158が持球交換管理テーブル126に記録されている情報と一致し、かつ、特殊景品有無情報132が「有」であるか否かを判定し(ステップS112)、不一致又は特殊景品有無情報132が「有」でない場合は(ステップS112:NO)、エラー判定を返し(ステップS113)、一致、かつ、特殊景品有無情報132が「有」の場合は(ステップS112:YES)、正常判定を返す(ステップS114)。
【0067】
景品交換所端末16は、正常判定ではなくエラー判定を受信した場合(ステップS115:NO)、警報を出力する(ステップS116)。これにより、偽造や改ざんされた特殊景品150を検知し、買取を未然に阻止することができる。また、特殊景品150の発行時には、照合用データ158が記録されるため、該特殊景品150の製造・出荷時に偽造防止用の特別な情報を予め記録しておく必要がない。さらに、照合用データ158として、不定値である持球数情報96を使用したため偽造され難くできる。
【0068】
一方、景品交換所端末16は、正常判定を受信した場合(ステップS115:YES)、特殊景品150に記録された付与価値データ152の価値を評価して買取額を決定し買取額表示部176に表示する(ステップS117)。この買取額に買取希望客が同意することで買取が成立し、特殊景品150が景品交換所10で買い取られる。
【0069】
以上説明したように、本実施形態によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、本実施形態によれば、パチンコ機4での遊技者の遊技球の持球数を会員カード34に記録するとともに、該会員カード34に記録した情報を記録した持球交換管理テーブル126を管理コンピュータ12が備え、景品カウンター端末14では、会員カード34に記録されている持球数情報96が、管理コンピュータ12の持球交換管理テーブル126に記憶されている情報と一致するか否かを判断し、一致しない場合には警報を出力する構成とした。
この構成により、管理コンピュータ12の情報と一致しない情報が記録された会員カード34、すなわち、偽造や改ざんの疑いがある会員カード34が景品カウンター8に持ち込まれた場合に、これを検知して景品交換を未然に阻止することができる。
また遊技者にとっては、遊技を終えたときにCRユニット6から会員カード34を排出させ、この会員カード34を景品カウンター8に持参するだけで持球数相当の景品交換ができる。したがって、従来のようにジェットカウンターでの持球の計数を経ないで済むため、景品交換までの待ち時間を短縮することができる。
【0070】
また本実施形態によれば、特殊景品150の発行時には、持球数情報96等の持球交換管理テーブル126で管理されている情報を照合用データ158として記録し、景品交換所端末16では、特殊景品150に記録されている照合用データ158と、管理コンピュータ12が持球交換管理テーブル126で管理する情報とが一致していない場合には警報を出力する構成とした。
この構成により、管理コンピュータ12の情報と一致しない照合用データ158が記録された特殊景品150、すなわち、偽造や改ざんの疑いがある特殊景品150が景品交換所10に持ち込まれた場合に、これを検知して該特殊景品150の買取を未然に阻止することができる。
これに加え、特殊景品150には照合用データ158が発行時に記録されることから、該特殊景品150の製造・出荷時に偽造防止用の情報を記録しておく必要がない。また、この照合用データ158として、パチンコ機4と紐付けられた持球数情報96という、値が非常に不規則な情報を用いるため、改ざんや偽造され難くできる。
【0071】
また本実施形態によれば、管理コンピュータ12は、会員カード34に記録した持球数情報96をCRユニット6から取得した場合に、この持球数情報96の正当性を、該当するパチンコ機4から別途に取得して管理している差球管理の情報と比較して判定し、不正と判定した場合には警報を出力する構成とした。
これにより、CRユニット6を誤動作させて持球数を実際よりも多く会員カード34に記録させる等の不正が該CRユニット6に対して行われたとしても、この不正を検知し警報を出力することができる。
【0072】
また本実施形態によれば、パチンコ機4を封入式の遊技機としたため、遊技者が実際に所有する持球数と、パチンコ機4が計数する貸出数、獲得数、及び投入数から求められる持球数とを正確に一致させることができる。また、この持球数が遊技開始から遊技終了の間に亘って計数され、遊技終了時にCRユニット6に送信されて会員カード34に記録されるため、パチンコ機4での遊技者の持球数を過不足なく正確に会員カード34に記録することができる。
【0073】
また本実施形態によれば、パチンコ機4は、CRユニット6に会員カード34が挿入されたときから持球数の算出を開始し、会員カード34が排出される時に持球数の算出を終了し、該持球数をCRユニット6に送信する構成とした。
これにより、CRユニット6への会員カード34の挿入と排出を契機にして、持球数の算出開始と終了とが行われるため、会員カード34を所持した遊技者ごとに、正確に持球数を求めて記録することができる。
【0074】
また本実施形態によれば、パチンコ機4及びCRユニット6は、遊技球の個数に係る情報を暗号化して送受する構成としたため、パチンコ機4とCRユニット6との間の通信を対象に行われる不正行為を防止し、また、該不正行為の抑止効果を高めることができる。
【0075】
<第2実施形態>
本実施形態では、パチンコ機4が、CR機ではなく、いわゆる現金機である場合を説明する。本実施形態のパチンコ機204には、図9に示すように、CRユニット6の代わりに、硬貨や紙幣の投入に応じて所定個数の遊技球を排出して貸し出す球貸機206が、対にして設置される。なお、同図において、第1実施形態と同じ部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0076】
現機機のパチンコ機204においては、図9に示すように、CRユニット接続基板50及び遊技球カウント基板56が設けられておらず、また、封入式の遊技機とは異なり、パチンコ機204には、球貸機206から排出された貸し球を遊技者がパチンコ機204に補給可能に構成されている。また、パチンコ機204には、遊技球が始動口や入賞口を通過するごとに賞球を払い出す払出装置210が設けられている。この払出装置210には、払い出し賞球をカウントするカウントセンサ212が設けられており、このカウントセンサ212のカウント値が出球数として、管理コンピュータ12及び球貸機206に送信される。また、発射検知センサ62の信号が入球数として、管理コンピュータ12及び球貸機206に送信されている。このとき、球貸機206に対して送信される入球数及び出球数は、第1実施形態と同様にして暗号化して送信される。
【0077】
球貸機206は、CRユニット6とは異なり、遊技機接続基板86及びプリペイドコイン発行部80は備えておらず、代わりに、硬貨又は紙幣の投入に応じて、所定個数の遊技球を排出して貸し出す球貸部214を備え、この球貸部214で貸し出された貸球数が球貸制御部84に入力される。
球貸制御部84は、遊技球カウント部216を備え、この遊技球カウント部216が、パチンコ機204から送信された入球数及び出球数と、球貸部214から入力された貸球数とに基づいて、遊技者の持球数を算出する。遊技球カウント部216による持球数の算出は、会員カード34の挿入を契機に開始される。また、球貸機206が備える図示せぬ操作ボタンが操作される等して会員カード34が排出されるときには、遊技球カウント部216による持球数の算出が終了し、その時点での持球数が持球数情報96として会員カード34に記録されることとなる。
なお、会員カード34の挿入/排出は、会員カード識別情報92とともに管理コンピュータ12に通知され、この通知に基づいて、同じ会員カード34を所持した遊技者の遊技期間T(図7参照)を判別可能にしている。
【0078】
本実施形態によれば、パチンコ機4が、球貸機能を備えていない、いわゆる現金機である場合でも、本実施形態の球貸機206により遊技者の持球数をカウントすることができる。
【0079】
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の趣旨の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。
【0080】
例えば、上述した実施形態では、持球数情報96を会員カード34に記録する構成としたが、これに限らず、例えば有効期限を当日に限りにした記録媒体(磁気カードやICカード)を遊技者に貸与或いは譲渡し、該記録媒体をCRユニット6に挿入し持球数情報96を記録してもよい。この場合、CRユニット6から記録媒体を排出するときに、持球数情報96の記録が行われる。
【0081】
上述した実施形態では、遊技機の一例としてパチンコ機4を例示したが、これに限らず、アレンジボール遊技機やじやん球遊技機、或いは、遊技媒体に遊技メダルを用いる回動式遊技機(いわゆる、パチスロ機)であってもよい。
【符号の説明】
【0082】
1 管理システム
4、204 パチンコ機(遊技機)
6 CRユニット(遊技機周辺機材)
12 管理コンピュータ
14 景品カウンター端末
16 景品交換所端末
24 パチンコ機本体
34 会員カード(記録媒体)
54 球貸ボタン
55 遊技終了ボタン
56 遊技球カウント基板
57 持球数データ
68 メイン基板
72、73 暗号通信基板
94 遊技機識別情報
96 持球数情報
126 持球交換管理テーブル
150 特殊景品
152 付与価値データ
158 照合用データ
206 球貸機(遊技機周辺機材)
214 球貸部
216 遊技球カウント部
T 遊技期間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機の遊技に用いる遊技媒体と景品との交換を管理する管理システムにおいて、
記録媒体を排出自在であり、該記録媒体の排出時に、前記遊技機での遊技者の遊技媒体の持数を、該遊技機を識別する遊技機識別情報と対にして記録し排出する遊技機周辺機材と、
前記記録媒体に記録された遊技媒体の持数、及び前記遊技機識別情報を、前記遊技機周辺機材から受信し記憶する管理コンピュータと、
前記記録媒体に記録されている遊技媒体の持数及び前記遊技機識別情報を読み取り、これらの情報が前記管理コンピュータに記憶されている情報と一致している場合に、前記遊技媒体の持数を景品に交換可能にし、不一致の場合には報知する景品カウンター端末と、
を備えることを特徴とする管理システム。
【請求項2】
前記景品に情報を記録可能に構成し、前記景品に記録された情報に基づいて前記景品の価値を評価する景品交換所端末を備え、
前記景品カウンター端末は、前記記録媒体に記録されている遊技機識別情報及び遊技媒体の持数と、該遊技媒体の持数に応じた価値を有する価値情報とを前記景品に記録し、
前記景品交換所端末は、前記管理コンピュータと電気通信回線を介して通信可能に接続され、前記景品に記録されている遊技機識別情報及び遊技媒体の持数が前記管理コンピュータに記憶されている情報と一致している場合に、前記景品の価値情報の価値を評価し、不一致の場合には報知する
ことを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記管理コンピュータは、
前記遊技機への前記遊技媒体の入出の状況を前記遊技機識別情報と対にして管理する遊技機管理手段を備え、
前記遊技機周辺機材から取得した遊技機識別情報及び遊技媒体の持数の正当性を、前記遊技機管理手段が管理する前記遊技媒体の入出の状況と比較して判定し、不正と判定した場合には報知する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の管理システム。
【請求項4】
前記遊技機は、
遊技機本体に前記遊技媒体を封入し、該遊技媒体を遊技の間、遊技者が対面する前記遊技機の正面側に露出させずに本体内で循環させる封入式遊技機であって、
遊技開始に伴って、遊技媒体の貸出数、遊技による遊技媒体の獲得数、及び、遊技に投入された遊技媒体の投入数を計数して前記遊技媒体の持数を算出し、
遊技終了時に、前記遊技媒体の持数を前記遊技機周辺機材に送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の管理システム。
【請求項5】
前記遊技機周辺機材は、前記記録媒体が挿入自在に構成され、
前記遊技機は、前記遊技機周辺機材に前記記録媒体が挿入されたときから前記遊技媒体の持数の算出を開始し、前記記録媒体が排出される時に前記遊技媒体の持数の算出を終了し、該持数を前記遊技機周辺機材に送信することを特徴とする請求項4に記載の管理システム。
【請求項6】
前記遊技機周辺機材は、
遊技者に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機、或いは、遊技機に遊技媒体の貸し出しを指示するCRユニットであって、前記記録媒体が挿入自在に構成され、
前記記録媒体の挿入時から、前記遊技媒体の貸出数の計数を開始するとともに、対応する遊技機から遊技による遊技媒体の獲得数、及び、遊技に投入された遊技媒体の投入数を取得して前記遊技媒体の持数を算出し、
前記記録媒体の排出時に、前記遊技媒体の持数を前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の管理システム。
【請求項7】
前記遊技機及び前記遊技機周辺機材は、前記遊技媒体の個数に係る情報を暗号化して送受することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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