説明

管理装置、機器管理方法、機器管理プログラム、記録媒体、及び機器管理システム

【課題】障害対応に関する記録又は情報を一元的に管理して顧客レポートの作成支援を行う管理装置、機器管理方法、機器管理プログラム、記録媒体、及び機器管理システムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る管理装置は、被管理機器とネットワークを介して接続され、前記被管理機器の機器管理及び障害監視を行う管理装置であって、前記被管理機器の障害検知を行う障害検知手段と、時刻の計時を行うタイマー手段と、前記障害検知の際に取得された前記時刻に基づく障害発生日時と、前記障害検知後に障害が非検知となった際に取得された前記時刻に基づく障害復旧日時とを含む障害情報を作成する障害情報作成手段と、前記被管理機器の識別情報を含む機器情報と、作成された前記障害情報とを対応付けて記憶した記憶手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、機器管理方法、機器管理プログラム、記録媒体、及び機器管理システムの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
システムの性能を示す指標の1つに可用性がある。可用性とは、単純にはシステムが使えるということであるが、さらにシステムの故障のしにくさを示す場合もある。近年、コンピュータ社会を迎え、あらゆる業態、環境下においてコンピュータシステムが稼動する中、これらシステムを安定的に稼動させるためには、日常的にシステムを監視し、万一の障害発生時には、迅速且つ効率的な復旧対応が求められており、従来から様々なシステム管理方法や障害対応方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このようなシステム保守に関し、機器メーカや機器販売者(保守サービス提供者という)は、単に機器を販売して設置するだけではなく、その後の販売機器の安定的な運用を目的として、顧客に対して保守サービスを提供し、また各種対応内容に応じた保守サービス・メニュー(例えば365日24時間対応など)を用意している。
【0004】
ここで、顧客と保守サービス提供者との保守契約においては、一般にSLA(Service Level Agreement)と呼ばれる契約事項が盛り込まれることも多い。SLAとは、サービス提供者が、顧客にサービスの品質を保証する制度をいい、保守契約においては、保守サービス提供者が顧客システムの可用性について一定の範囲を保証する制度をいう。例えば、保守契約では、「ネットワークデバイス全体の稼動時間が全体の何%以上であること」、「一機器のサービスコールが月に何回以下であること」などといったサービス品質の保証項目や条件が取り交わされ、またそれらを達成できなかった場合の規定(保守料金減額、違約金等)も保守契約に含んでいる。
【0005】
そのため、保守サービス提供者は、一定期間毎にSLAレポートを作成し、顧客に対して提出する義務がある。SLAレポートは、顧客に対してシステムの稼働状況等を報告するための報告書であり、またSLAによる保証内容が遵守されたかどうかを判定する資料として利用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来から、SLAの遵守に関して、例えば以下のような作業手順によりシステム保守サービスが実施されていた。
(1)顧客自身、又は機器監視システムにより、機器が故障していることが検知されると、その旨がヘルプデスク(コールセンター)に通知される。ヘルプデスクは、保守サービス提供者が設置している連絡窓口であり、障害発生についての一次連絡を受付ける。
(2)ヘルプデスクは、現場のフィールドエンジニア(サービスマン)に障害状況を連絡し、その対応を依頼する。
(3)フィールドエンジニアは、リモート又はオンサイトにより障害対応を行い、問題の解決を図る。ここでフィールドエンジニアは、故障対応を終了すれば顧客及びヘルプデスクにその旨連絡し、障害対応を終了する。
(4)最後に、ヘルプデスクは、ヘルプデスクシステム端末において、今回の故障対応に関する記録を作成しておく。そしてSLAに従って、一定期間毎(例えば四半期又は半期に一回等)、顧客にネットワーク上の機器全体の稼動時間等を含むSLAレポートを作成し、顧客に対してこれを報告する。
【0007】
なお、フィールドエンジニア自身がチケット管理ツールを有している場合、作業時間や作業内容等を直接端末に入力して記録を作成することもできる。いずれにしても、従来から故障対応に関する記録は、障害対応終了後において手動で入力されていた。ここで、故障対応に関する記録又は情報は、チケットと呼ぶこととし、具体的には、「誰が」、「いつから」、「いつまで」、「どのような作業(作業内容)」を行ったかを示す情報概念である。
【0008】
このように従来、故障対応に関する記録は、手入力によりチケットとして管理され、これらチケットの情報及び上記機器監視システムの情報を併用しながら、ネットワーク上の機器全体の稼動時間等を含むSLAレポートが作成されていたところ、保守業務効率化の観点から、故障対応に関する記録又は情報を一元的に管理し、容易にSLAレポートを作成可能な仕組みが望まれる。
【0009】
そこで本発明では上記のような問題に鑑みて、障害対応に関する記録又は情報を一元的に管理して顧客レポートの作成支援を行う管理装置、機器管理方法、機器管理プログラム、記録媒体、及び機器管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、
また上記課題を解決するため、本発明に係る管理装置は、被管理機器とネットワークを介して接続され、前記被管理機器の機器管理及び障害監視を行う管理装置であって、前記被管理機器の障害検知を行う障害検知手段と、時刻の計時を行うタイマー手段と、前記障害検知の際に取得された前記時刻に基づく障害発生日時と、前記障害検知後に障害が非検知となった際に取得された前記時刻に基づく障害復旧日時とを含む障害情報を作成する障害情報作成手段と、前記被管理機器の識別情報を含む機器情報と、作成された前記障害情報とを対応付けて記憶した記憶手段とを有する。
【0011】
また上記課題を解決するため、前記管理装置において、前記記憶手段に記憶された機器情報と障害情報とに基づき、障害が発生した被管理機器に関し、少なくとも、機器名称と、障害発生回数と、障害時間と、平均稼働率とを含む障害レポートを作成する障害レポート作成手段とを有する。
【0012】
また上記課題を解決するため、前記管理装置において、前記障害レポートを所定送信先に送信する送信手段とを有する。
【0013】
また上記課題を解決するため、前記管理装置において、前記機器情報は、当該被管理機器の管理者の情報又は保守用端末の情報を含み、前記送信手段は、前記管理者又は保守用端末からの障害レポート送信要求にのみ応じて、前記障害レポートを送信する。
【0014】
また上記課題を解決するため、前記管理装置において、前記機器情報は、当該被管理機器の保守担当者の連絡先情報を含み、前記障害検知の際には、前記連絡先情報に基づき、保守担当者へ被管理機器が障害検知された旨の通知を行う通知手段とを有する。
【0015】
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、などに適用したものも本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、障害対応に関する記録又は情報を一元的に管理して顧客レポートの作成支援を行う管理装置、機器管理方法、機器管理プログラム、記録媒体、及び機器管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態に係るネットワーク構成図である。
【図2】本発明に係る機器管理装置1の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。
【図3】本発明による機器管理装置1の一実施形態の主要機能を示す機能ブロック図である。
【図4】機器情報の一例を示す。
【図5】チケットの一例を示す。
【図6】障害レポートの一例を示す。
【図7】機器管理装置1による障害の発生に伴うチケット作成処理について説明するシーケンスである。
【図8】機器管理装置1による障害レポート作成処理について説明するシーケンスである。
【図9】本変形例に係る機器管理装置1の一実施形態の主要機能を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態を各実施形態において図面を用いて説明する。
【0019】
(ネットワーク構成)
はじめに、具体的な発明の内容を説明する前に、本発明を実施するにあたってのネットワーク構成について説明する。図1は、本実施形態に係るネットワークネットワーク構成図である。図に示されるように、本発明に係る機器管理装置1、機器管理端末2、被管理機器3、ユーザ端末4が、ネットワーク5を介して接続されている。
【0020】
機器管理装置1は、被管理機器3を管理、監視するサーバ装置である。具体的に、被管理機器3の機器情報(デバイス情報)を管理し、また障害状況や保守作業に関する記録又は情報であるチケットを管理しており、所定期間毎又は必要に応じて機器情報及びチケットに基づき障害レポート(SLAレポートともいえる)の作成を行う。
【0021】
機器管理端末2は、顧客やフィールドエンジニア(以下、FEという)が使用する端末である。顧客管理者やFEは、機器管理端末2のブラウザ等を利用して機器管理装置1にアクセスし、機器管理、チケット管理等を行う。
【0022】
被管理機器3は、保守契約において保守の対象の機器であり、機器管理装置1により管理、監視される。本実施形態においては、被管理機器3は、コピー、スキャナ、プリンタ、ファックスの機能を提供する画像形成装置等である。
【0023】
ユーザ端末4は、顧客が使用する一般的なPC(Personal Computer)であり、画像形成装置等の被管理機器3を利用してその機能を享受するクライアント端末である。ネットワーク5は、上記装置、機器及び端末を相互に接続するネットワークである。
【0024】
このように、本実施形態に係るネットワーク構成において、顧客はユーザ端末4を使用して、画像形成装置等の被管理機器3による機能を利用して日々の業務等を行っている。そして機器管理装置1は、保守契約において保守の対象の機器である被管理機器3を管理、監視しており、障害発生時はその障害発生を検知し、ヘルプデスク等にその旨通知する。また、顧客やFEは必要に応じて、機器管理端末2により機器管理装置1にアクセスし、被管理機器3の機器情報、チケット等の閲覧を行う。また機器管理装置1により作成された障害レポートの取得を行うこともできるようになっている。
【0025】
なお図1は、本発明の一実施形態を説明するにあたっての構成を示したものであり、本発明に係る機器管理装置1は処理分散の観点から複数台あってもよいし、機器管理端末2は便宜的な観点から同様に複数台あってもよい。また言うまでもなく、被管理機器3、ユーザ端末4の台数は制限されることはない。
【0026】
(機器管理装置)
図2は、本発明に係る機器管理装置1の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。機器管理装置1は、主要な構成として、CPU101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、補助記憶装置104、記憶媒体読取装置105、入力装置106、表示装置107、及び通信装置108を含む構成である。
【0027】
CPU101は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路から構成され、被管理装置10全体を制御する回路である。また、ROM102は、CPU101で実行される所定の制御プログラム(ソフトウェア部品)を格納するメモリであり、RAM103は、CPU101がROM102に格納された所定の制御プログラム(ソフトウェア部品)を実行して各種の制御を行うときの作業エリア(ワーク領域)として使用するメモリである。
【0028】
補助記憶装置104は、汎用のOS(Operating System)、機器情報、チケット情報、披管理機器3の稼動情報等、障害レポート作成に必要な情報を含む各種情報を格納する装置であり、不揮発性の記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)などが用いられる。なお、上記各種情報は、補助記憶装置104以外にも、CD−ROM(Compact Disk - ROM)やDVD(Digital Versatile Disk)などの記憶媒体やその他のメディアを記憶されてもよく、これらの記憶媒体に格納された各種情報は、記憶媒体読取装置105などのドライブ装置を介して読み取ることが可能である。また、必要に応じて記録媒体を記憶媒体読取装置105にセットすることで、各種情報が得られる。
【0029】
入力装置106は、ユーザが各種入力操作を行うための装置である。入力装置106は、マウス、キーボード、表示装置107の表示画面上に重畳するように設けられたタッチパネルスイッチなどを含む。表示装置107は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)などから構成される。通信装置3は、ネットワーク5を介して、被管理装置3や機器管理端末2との通信を行う装置である。有線ネットワークや無線ネットワークなど含む各種ネットワーク形態に応じた通信をサポートする。
【0030】
(機能)
図3は、本発明による機器管理装置1の一実施形態の主要機能を示す機能ブロック図である。機器管理装置1は、主要な機能として、障害検知部301、タイマー302、障害情報作成部303、記憶部304、障害レポート作成部305、送信部306、通知部307を含む構成である。以下簡潔に説明する。
【0031】
障害検知部301は、被管理機器3の障害検知を行う機能を有している。例えば、被管理機器3に対して一定期間毎にポーリングを行うことにより障害検知を行う。また被管理機器3よりトラップを受信することにより障害検知を行うこともできる。この点、再度後述する。
【0032】
タイマー302は、時刻の計時を行う。障害検知時刻及び障害非検知(障害復旧)時刻を取得するためのものである。
【0033】
障害情報作成部303は、障害検知の際に、タイマー302から取得された時刻を障害発生日時として、また、障害検知後に障害が非検知(障害復旧)となった際に、タイマー302から取得された時刻を障害復旧日時として、これら情報を含むチケット(障害情報に相当)を作成する機能を有している。
【0034】
記憶部304は、被管理機器3の識別情報を含む機器情報と、作成されたチケットとを、後述の「機器ID」により対応付けて記憶する機能を有している。機器情報及びチケットの詳細に関しては、具体例を挙げて後述する。なお便宜上であるが、機器情報、チケットは、それぞれ記憶部304a、記憶部304bに記憶されている。
【0035】
障害レポート作成部305は、記憶部304の機器情報とチケットと基づき、障害が発生した被管理機器に関し、少なくとも、機器名称、障害発生回数、障害時間、平均稼働率などを含む障害レポートを作成する機能を有している。
【0036】
送信部306は、障害レポートを所定送信先(例えば機器管理端末2)に送信する機能を有している。通知部307は、障害検知の際に、機器情報内の連絡先情報に基づき、保守担当者(ヘルプデスクでもよい)へ被管理機器が障害検知された旨の通知を行う機能を有している。保守担当者は、この通知により障害を認知し、当該障害に関して、リモート又はオンサイトによる保守作業(復旧作業)を行う。
【0037】
なおこれらの機能は、実際にはCPU101が実行するプログラムによりコンピュータ(機器管理装置1)に実現させるものである。例えば、障害検知部301はネットワーク監視プログラムにより、障害情報作成部303はチケット管理プログラムにより、障害レポート作成部305はSLAプログラムなどにより実現できる。
【0038】
以上、機器管理装置1のハードウェア、機能構成であるが、被管理装置3や機器管理端末2のハードウェア、機能構成についての説明は省略する。被管理装置3は、上述のように画像形成装置である場合、公知の画像形成装置によるハードウェア、機能構成を備えていればよく、また機器管理端末2は、上述のように一般的なPCが備えるハードウェア、機能構成を備えていればよいからである。
【0039】
(機器情報の一例)
図4は、機器情報(画像形成装置の場合)の一例を示す。上述のように、被管理機器3の機器情報(デバイス情報)は、記憶部304aに記憶されており、予め被管理機器3の機器毎(1台毎)に保持される情報である。以下簡潔に説明する。
【0040】
「機器ID」は、機器を識別するためのID(固有値)を示す。機器管理において重複不可能な固有値であり、機器毎に自動発行される。
【0041】
「MAC Address」は、機器に付随するネットワークデバイス(例えばLANカード)のMAC Address(固有値)を示す。「IP Address」は、機器に付与されているIPアドレスである。これら値は、手動入力も可能であるが、機器管理装置1によるネットワークスキャン等を利用して、自動的に取得、入力されるとよい。
【0042】
「モデル名」は、機器のモデル名称を示す。「シリアルナンバー」は、機器本体のシリアルナンバー(固有値)である。これら値は、これら値は、手動入力される。但し、「モデル名」は、ホスト名と一致する場合、「シリアルナンバー」もまた、プライベートMIB等にその値が格納されている場合などは、同様にネットワークスキャン等を利用して、自動的に取得、入力されうる。
【0043】
「システムステータス」、「プリンターステータス」、「コピーステータス」、「スキャナステータス」、「ファックスステータス」は、機器の有する各機能のステータスを示す。各機能の状態に応じて、動的に変化し、例えば、正常、エラーのようにステータスを示しても良いし、予め定められているステータス番号で表示されてもよい。つまり具体的な値は各機能が定めるところである。障害検知部301が所定期間毎に被管理機器3の監視を行っており、その監視結果に連動する値である。
【0044】
「保守担当者名」は、当該機器の保守担当者を示し、機器に障害が発生した際に連絡するFEの名前を示す。「連絡先アドレス」は、機器に障害が発生した際に連絡するFEの連絡先、例えばメールアドレスを示す。「SLA情報提供先」は、機器の管理者や機器管理端末2の名称又はIPアドレス等を示し、セキュリティ等の観点から障害レポートの要求元を限定する場合、ここで指定されているSLA情報提供先からのみ障害レポートの要求を受付ける。これら値は、予め入力されている必要がある。一般に担当の顧客単位、ネットワークセグメント単位で保守担当者は割り当てられていることが多いので、同一ネットワーク内の複数の被管理機器3に対して、一律に同一値が入力されるようにすることもできる。
【0045】
なお、「保守担当者名」、「連絡先アドレス」は、複数登録されることも可能である。「保守担当者名」、「連絡先アドレス」について複数登録が可能な理由としては、例えば、保守担当は、複数の者が担当する場合もあるからである。この場合、機器障害時には、登録された複数の保守担当者の「連絡先アドレス」に対してその旨通知される。また、「保守担当者名」を複数登録した上で、さらに第一保守担当者、第二保守担当者といったように優先度を付けることで、第一保守担当者が不在の場合などは、その次の優先度が与えられている第二保守担当者に対して、機器障害の旨通知されるようにすることもできる。
【0046】
また、「SLA情報提供先」についても、複数登録されることが可能である。障害レポートの要求元を、1台のみならず、複数台の端末に限定する場合があるからである。この場合、ここで指定された複数のSLA情報提供先からのみ障害レポートの要求を受付けるようになる。
【0047】
(チケットの一例)
図5は、チケットの一例を示す。チケット(障害情報に相当)は、障害情報作成部303により障害検知の際に作成される障害に関する記録である。後に、障害レポートの作成の元になる情報として利用される。なお、チケットは一の障害毎に作成される。
【0048】
「チケットID」は、チケットを識別するためのID(固有値)を示す。チケットは、一の障害毎に作成されるので、「チケットID」もまた一の障害毎に自動発行される重複不可能な固有値である。「機器ID」は、障害が発生した機器を識別するためのIDを示す。機器情報(図4)の「機器ID」に対応する。
【0049】
「障害発生日時」は、障害発生の日時を示し、具体的には、障害検知の際に、タイマー302から取得された時刻が障害発生日時とされる。「障害復旧日時」は、障害復旧の日時を示し、具体的には、一旦障害検知後に障害が非検知(障害復旧)となった際に、タイマー302から取得された時刻が障害復旧日時とされる。障害検知部301は一定期間毎に障害検知を行っており、一旦障害検知後では、しばらく障害状態を検知し続けているが、保守担当者の保守作業(復旧作業)により障害が解消されると、障害検知部301は、障害非検知、つまり正常稼動を検知できるので、このときの時刻をもって障害復旧日時とすることができる。「障害時間」は、障害の発生していた時間を示し、具体的には、「障害復旧日時」と「障害発生日時」との差分から算出されうる。
【0050】
「保守担当者名」は、当該機器の保守作業(復旧作業)を行った担当者を示し、原則、機器情報(図4)の「保守担当者名」に対応する。「保守担当者名」が対応できなかった場合など、もし代わりの保守担当者が保守作業を行った場合、その代わりの保守担当者により修正されうる。
【0051】
「障害内容」は、障害の内容を示す。具体的には、原則、機器情報(図4)の「システムステータス」、「プリンターステータス」、「コピーステータス」、「スキャナステータス」、「ファックスステータス」に対応する。これらステータスにおいて、エラー(障害)が発生しているとき、そのエラー内容は復旧すべき障害内容として、保守作業(復旧作業)を行うからである。
【0052】
(障害レポート)
図6は、障害レポートの一例を示す。障害レポートは、障害レポート作成部305により、機器情報(例えば図4)とチケット(例えば図5)と基づき、障害が発生した被管理機器3に関し、機器名称、障害発生回数、障害時間、平均稼働率などを含むレポートである。なお、障害レポートは上述のSLAレポートと同視できる。SLAでは、例えば、「ネットワークデバイス全体の稼動時間が全体の何%以上であること」などの規定がなされており、従って、図6の障害レポート例では、SLA遵守の観点から、最低限必要とされる情報がレポートに盛り込まれているものになっている。勿論、機器情報やチケットから、必要に応じて、個々の障害毎の障害内容、作業内容、保守担当者などの情報もレポートに含めることも可能である。
【0053】
図に示されるように、図6の障害レポートでは、「トータル機器台数」1000台に対して、「トータルエラー発生回数」は1500回、「トータル故障時間」は27000時間、「トータル故障時間」は94.4%という情報が記載されている。障害レポートはSLAレポートとして、顧客に提出され、顧客はこれら情報により、システムの稼働状況等を確認し、またSLAによる保証内容が遵守されたかどうかを判定する資料として利用することができる。
【0054】
ここで、「トータル機器台数」は、機器情報の、例えば「機器ID」の数を元に算出できる。「トータルエラー発生回数」は、障害毎に作成されるチケットの数、又は「チケットID」の数を元に算出できる。「トータル故障時間」は、全チケットの「障害時間」の総和を元に算出できる。「平均稼働率」は、全稼働時間及び「トータル故障時間」との比率を元に算出できる。なお、システム上「障害」と表現していたものは、障害レポート上、顧客向けに「故障」と置き換えて表示している。
【0055】
(動作)
次に、機器管理装置1の処理動作について説明していく。大きく分けて、「1、障害の発生に伴うチケット作成処理」、「2、障害レポート作成処理」の順に以下、説明する。
【0056】
1、障害の発生に伴うチケット作成処理
図7は、機器管理装置1による障害の発生に伴うチケット作成処理について説明するシーケンスである。概要として、機器管理装置1は、被管理機器3を監視しているところ、被管理機器3に障害発生を検知する。機器管理装置1は、障害検知に伴い、チケットの作成処理を開始するとともに、保守担当者であるFEへの連絡を行うものである。図面を参照しつつ、以下説明していく。
【0057】
まず障害検知部301は、被管理機器3に障害発生を検知すると、この障害を検知する(S701)。検知は、例えば、障害検知部301が被管理機器3に対して、一定期間毎にポーリングを行うことにより障害検知を行う。また被管理機器3よりトラップを受信することにより障害検知を行うこともできる。
【0058】
障害検知部301は障害を検知すると、障害情報作成部303に対してチケットの作成(生成)開始要求を行う(S702)。障害情報作成部303は、チケットの作成開始要求を受けて、チケットの作成開始を開始する。具体的には、障害情報作成部303は、図5に例示されるチケットの作成を行う。上述したように、「チケットID」には、一の障害毎に自動発行される重複不可能な固有値を入力する。「機器ID」は、障害が発生した機器を識別するためのIDを入力する。これは、障害検知を行った障害検知部301より通知される。「障害発生日時」は、障害発生の日時を示す。障害検知部301より障害検知の際にタイマー302から取得され、障害検知部301より通知される。「保守担当者名」は、機器情報(図4)の「保守担当者名」に対応するので、原則、「機器ID」で特定される被管理機器の機器情報から取得され、入力される。「障害内容」は、原則、機器情報(図4)の「システムステータス」、「プリンターステータス」、「コピーステータス」、「スキャナステータス」、「ファックスステータス」に対応するので、そのエラー内容を障害内容として、入力する。これは、障害検知を行った障害検知部301より通知される。ここで、「障害復旧日時」、「障害時間」については、未入力の状態である(後述のS708参照)。
【0059】
また、障害検知部301は障害を検知すると、通知部307に対して保守担当者であるFEへ、障害発生した旨のメール送信要求を行う(S704)。そして通知部307は、メール送信要求を受けて、メールの送信を行う(S705)。メールの送信先は、「機器ID」で特定される被管理機器の機器情報の「連絡先アドレス」に登録されているものを用いる。またメール内容としては、「機器ID」、「障害発生日時」、「障害内容」などを含み、障害検知部301により、「機器ID」で特定される被管理機器3の機器情報から取得される。
【0060】
ここで、保守担当者であるFEは、障害発生した旨のメールを受信すると障害の発生を認知し、リモート又はオンサイト対応による障害復旧作業を行う。
【0061】
FEの障害復旧作業により障害が解消されると、障害検知部301は障害復旧を検知する(S706)。障害検知部301は、被管理機器3に対して一定期間毎にポーリングを行っており、また被管理機器3よりトラップを受信することにより、障害復旧を検知できる。
【0062】
障害検知部301は、障害情報作成部303に対してチケットの作成終了要求を行う(S707)。障害情報作成部303は、チケットの作成終了要求を受けて、「障害復旧日時」、「障害時間」をチケットに入力し、チケットの作成を終了する(S708)。なお、「障害復旧日時」は、障害検知部301より障害復旧検知の際にタイマー302から取得され、障害検知部301より通知される。また「障害時間」は、「障害復旧日時」から「障害発生日時」の差を取って算出できる。
【0063】
以上のように、チケットは障害発生毎に作成され、記憶部304bに蓄積される。なお、FEによりチケット作成終了後、例えば、「保守担当者名」、「障害内容」などの情報は随時修正可能となっている。「保守担当者名」は、本来担当の保守担当者の都合等で代わりの担当者が障害復旧作業を行った場合に修正されうる。また例えば、「障害内容」は保守担当者の実際修理したときの判断で、より的確な障害内容に修正されうる。
【0064】
2、障害レポート作成処理
次に、障害レポート作成処理について説明する。上述したように、障害レポートは、障害レポート作成部305により、機器情報(例えば図4)とチケット(例えば図5)と基づき、障害が発生した被管理機器3に関し、機器名称、障害発生回数、障害時間、平均稼働率などを含むレポートである。なお、チケットは、上述の「1、障害の発生に伴うチケット作成処理」で説明したように、障害発生毎に作成され、記憶部304bに蓄積されている。
【0065】
図8は、機器管理装置1による障害レポート作成処理について説明するシーケンスである。概要として、機器管理端末2やヘルプデスク端末から障害レポート作成要求がなされると、機器管理装置1は、機器情報とチケットと基づき、障害が発生した被管理機器3に関し、障害レポート(SLAレポート)を作成する処理となる。図面を参照しつつ、以下説明していく。
【0066】
障害レポートとして、まず機器管理端末2は、機器管理装置1に対して障害レポート作成要求を行う(S801)。障害レポート作成要求には、レポート対象の指定期間、また場合によってはレポート対象となる被管理機器3の情報を含む。
【0067】
障害レポート作成部305は、障害レポート作成要求を受けて、機器情報を取得する。取得される機器情報は、当該顧客ネットワーク5内、全ての被管理機器3の機器情報であるものとする。勿論、障害レポート作成要求において、レポート対象となる被管理機器3を指定されていれば、指定された被管理機器3の機器情報が取得されることになる。
【0068】
機器情報が取得されると、機器情報の「SLA情報提供先」(図4)と、障害レポート作成要求元、つまり機器管理端末2と一致するかどうかの確認判定を行う(S803)。セキュリティの観点から、所定の提供先のみに、障害レポートを提供するためである。
【0069】
提供先が確認されれば、障害レポート作成部305は、さらにチケットを取得する。取得されるチケットは、指定期間内に蓄積されたチケットであり、またレポート対象となる被管理機器3が指定されている場合は、指定された被管理機器3に関するチケットが取得されることになる。
【0070】
そして障害レポート作成部305は、所定の演算処理を行う(S805)。例えば、図6の障害レポートに示されるように、「トータル機器台数」、「トータルエラー発生回数」、「トータル故障時間」、「トータル故障時間」などは、取得された機器情報やチケットから、演算処理が必要だからである。なお、「トータル機器台数」は、機器情報の、例えば「機器ID」の数を元に算出できる。「トータルエラー発生回数」は、障害毎に作成されるチケットの数、又は「チケットID」の数を元に算出できる。「トータル故障時間」は、全チケットの「障害時間」の総和を元に算出できる。「平均稼働率」は、全稼働時間及び「トータル故障時間」との比率を元に算出できる。
【0071】
そして障害レポート作成部305は、レポート作成処理を行う(S806)。具体的には、レポートフォーマットの描画、演算処理等がなされた値などを含むレポート作成を行う。最後に、送信部306(非図示)を介して、作成された障害レポートが送信される(S807)。そして、作成された障害レポート(SLAレポート)は、一例として図6に示される通りである。
【0072】
以上のように、本実施形態に係る機器管理装置1は、ネットワーク上の被管理機器3を監視しており、障害発生の際はこれを検知し、FE等へ障害発生の連絡、通知を行うことにより、FEによる障害復旧を促す。そして、障害毎にチケットと呼ばれる障害情報を作成、蓄積しておき、顧客向けのレポートをこの障害情報(及び機器情報)を用いて作成する。レポートに盛り込まれるべき内容は、チケットと呼ばれる障害情報として障害毎に作成、蓄積されているため、このチケットを利用することにより、容易且つ迅速に、目的(例えばSLA対応)にかなったレポートを作成することが可能である。
【0073】
(変形例)
図9は、本変形例に係る機器管理装置1の一実施形態の主要機能を示す機能ブロック図である。機器管理装置1は、主要な機能として、障害検知部301、タイマー302、障害情報作成部303、記憶部304、送信部306、通知部307を含む構成である。また、機器管理端末3は、障害レポート作成部201を含む構成である。つまり、図3に示される実施形態に比べ、機器管理装置1の障害レポート作成部305を、機器管理端末3の障害レポート作成部201に設けたものである。
【0074】
機器管理装置1側では、障害レポート作成は作成せず、送信部306は、機器情報、障害情報(チケット)を所定送信先(例えば機器管理端末2)に送信する。そして、機器管理端末3側において、受信した機器情報、障害情報(チケット)に基づき、障害レポートの作成を行う。
【0075】
本変形例に係る機器管理装置1は、機器情報、障害情報(チケット)を機器管理端末2に送信し、機器管理端末2で、障害レポートの作成を行えるので、一旦作成された障害レポートを修正、カスタマイズすることが容易となる。また特に、保守担当者やヘルプデスク担当者が、レポート内容を踏まえて、分析コメントなどの付加情報を付加できる点で有用である。勿論、上述の実施形態と同様、チケットは障害情報として障害毎に作成、蓄積されているため、このチケットを利用することにより、容易且つ迅速に、目的(例えばSLA対応)にかなったレポートを作成できる。
【0076】
(総括)
以下、本実施形態にかかる機器管理装置1の作用効果について説明する。
【0077】
本実施形態に係る機器管理装置1の構成においては、被管理機器3の障害検知を行い、時刻の計時を行うタイマーにより、障害検知の際に取得された時刻に基づく障害発生日時と、障害検知後に障害が非検知となった際に取得された時刻に基づく障害復旧日時とを含む障害情報を作成し、被管理機器の識別情報を含む機器情報と、作成された前記障害情報とを対応付けて記憶する。
【0078】
このため、この構成によれば、障害毎にチケットと呼ばれる障害情報を作成、蓄積できるので、障害に関する記録又は情報を迅速、容易に取得することができる。障害情報には、障害発生日時、障害復旧日時が含まれ、また機器情報には、被管理機器の識別情報が含まれている。従って、障害に関する記録又は情報として、最低限必要とされる情報を蓄積できるので、これら情報を加工(例えば演算処理等)することにより、多面的な障害情報として活用することが可能である。
【0079】
また、本実施形態に係る機器管理装置1の構成においては、記憶手段に記憶された機器情報と障害情報とに基づき、障害が発生した被管理機器に関し、少なくとも、機器名称と、障害発生回数と、障害時間と、平均稼働率とを含む障害レポートを作成する。
【0080】
このため、この構成によれば、障害情報、機器情報を加工(例えば演算処理等)することにより、多面的な障害情報を含む障害レポート(SLAレポート)として提供することが可能である。
【0081】
以上のように本発明によれば、障害対応に関する記録又は情報を一元的に管理して顧客レポートの作成支援を行う管理装置、機器管理方法、機器管理プログラム、記録媒体、及び機器管理システムを提供することが可能となる。
【0082】
なお、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0083】
1 管理装置
2 管理端末
3 被管理機器
4 ユーザ端末
5 ネットワーク
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 補助記憶装置
105 記憶媒体読取装置
106 入力装置
107 表示装置
108 通信装置
301 障害検知部
302 タイマー
303 障害情報作成部
304 記憶部
305 生涯レポート作成部
306 送信部
307 通知部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0084】
【特許文献1】特開2000−305886号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被管理機器とネットワークを介して接続され、前記被管理機器の機器管理及び障害監視を行う管理装置であって、
前記被管理機器の障害検知を行う障害検知手段と、
時刻の計時を行うタイマー手段と、
前記障害検知の際に取得された前記時刻に基づく障害発生日時と、前記障害検知後に障害が非検知となった際に取得された前記時刻に基づく障害復旧日時とを含む障害情報を作成する障害情報作成手段と、
前記被管理機器の識別情報を含む機器情報と、作成された前記障害情報とを対応付けて記憶した記憶手段と、
を有することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記記憶手段に記憶された機器情報と障害情報とに基づき、障害が発生した被管理機器に関し、少なくとも、機器名称と、障害発生回数と、障害時間と、平均稼働率とを含む障害レポートを作成する障害レポート作成手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の管理装置。
【請求項3】
前記障害レポートを所定送信先に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする請求項2記載の管理装置。
【請求項4】
前記機器情報は、当該被管理機器の管理者の情報又は保守用端末の情報を含み、
前記送信手段は、前記管理者又は保守用端末からの障害レポート送信要求にのみ応じて、前記障害レポートを送信すること、
を特徴とする請求項3記載の管理装置。
【請求項5】
前記機器情報は、当該被管理機器の保守担当者の連絡先情報を含み、
前記障害検知の際には、前記連絡先情報に基づき、保守担当者へ被管理機器が障害検知された旨の通知を行う通知手段と、
を有することを特徴とする請求項1ないし4何れか一項記載の管理装置。
【請求項6】
被管理機器とネットワークを介して接続され、前記被管理機器の機器管理及び障害監視を行う管理装置における機器管理方法であって、
前記被管理機器の障害検知を行う障害検知手順と、
時刻の計時を行うタイマー手順と、
前記障害検知の際に取得された前記時刻に基づく障害発生日時と、前記障害検知後に障害が非検知となった際に取得された前記時刻に基づく障害復旧日時とを含む障害情報を作成する障害情報作成手順と、
前記被管理機器の識別情報を含む機器情報と、作成された前記障害情報とを対応付けて記憶した記憶手順と、
を有することを特徴とする機器管理方法。
【請求項7】
前記記憶手順に記憶された機器情報と障害情報とに基づき、障害が発生した被管理機器に関し、少なくとも、機器名称と、障害発生回数と、障害時間と、平均稼働率とを含む障害レポートを作成する障害レポート作成手順と、
を有することを特徴とする請求項6記載の機器管理方法。
【請求項8】
前記障害レポートを所定送信先に送信する送信手順と、
を有することを特徴とする請求項7記載の機器管理方法。
【請求項9】
前記機器情報は、当該被管理機器の管理者の情報又は保守用端末の情報を含み、
前記送信手順は、前記管理者又は保守用端末からの障害レポート送信要求にのみ応じて、前記障害レポートを送信すること、
を特徴とする請求項8記載の機器管理方法。
【請求項10】
前記機器情報は、当該被管理機器の保守担当者の連絡先情報を含み、
前記障害検知の際には、前記連絡先情報に基づき、保守担当者へ被管理機器が障害検知された旨の通知を行う通知手順と、
を有することを特徴とする請求項6ないし9何れか一項記載の機器管理方法。
【請求項11】
請求項6ないし10何れか一項記載の機器管理方法をコンピュータに実行させるための機器管理プログラム。
【請求項12】
請求項11記載の機器管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項13】
管理端末と、被管理機器と、前記被管理機器の機器管理及び障害監視を行う管理装置とがネットワークを介して接続された機器管理システムであって、
前記管理装置は、
前記被管理機器の障害検知を行う障害検知手段と、
時刻の計時を行うタイマー手段と、
前記障害検知の際に取得された前記時刻に基づく障害発生日時と、前記障害検知後に障害が非検知となった際に取得された前記時刻に基づく障害復旧日時とを含む障害情報を作成する障害情報作成手段と、
前記被管理機器の識別情報を含む機器情報と、作成された前記障害情報とを対応付けて記憶した記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された機器情報と障害情報とを、前記管理端末に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする機器管理システム。
【請求項14】
前記管理端末は、
前記管理装置から送信された機器情報と障害情報とに基づき、障害が発生した被管理機器に関し、少なくとも、機器名称と、障害発生回数と、障害時間と、平均稼働率とを含む障害レポートを作成する障害レポート作成手段と、
を有することを特徴とする請求項13記載の機器管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−100283(P2011−100283A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−254284(P2009−254284)
【出願日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】