説明

箸用紙帯、その製造方法および箸

【課題】利久箸やらん中箸など両端が細く、中央部が太い箸や先細箸を結束するための紙帯を提供する。
【解決手段】リング状の箸用紙帯1の帯紙2に、前記リングに伸縮性付与することのできる凹または凸形状3を形成する。この凹または凸形状は折り線でもよいし、U字形状などの溝形状であってもよい。折り線、溝形状などは、紙帯1の幅方向に連続的に形成されていてもよいし、断続的に形成されていてもよい。また、ジャバラ状とされていてもよいし、凹凸上とされていてもよい。さらに、凹凸線あるいは溝は1本でもよいし複数本でもよく、一箇所でも複数箇所でもよく、紙帯の周囲全面にわたって設けられていてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2本のばら箸を束ねて一膳の箸とするために用いられる箸用紙帯及びその製造方法、さらに前記箸用紙帯を用いて結束された箸に関する。
【背景技術】
【0002】
食事をする際に用いられる箸には、木製、竹製、金属製、プラスチック製、象牙製などがあり、また1本1本ばらばらとなったばら箸と割り箸がある。木製のものでは主に使い捨て用とされている白木の箸や割り箸や永続的に使用される塗り箸など、使用目的に応じ種々のものが提供されている。白木の箸や割り箸の材料も種々のものが知られているが、中でも高級品としての代表的な素材は杉材、桧材である。白木の箸や割り箸は、原木を箸の長さ寸法に切断し、その切断した原木から切り出された板目材、柾目材などを、バラ箸の場合には一本ずつに切断し、割り箸の場合には、一膳分の幅に切断することにより製造されている。製造された箸材には、必要であれば面取り、表面研磨等が施される。ばら箸の場合には、2本一対として帯紙によって束ねることにより一膳の箸として製品化されている。
【0003】
ところで、1本箸を一膳ずつ束ねる方法としては、従来、2本の箸(ばら箸)を合わせた状態で、テープ状の帯紙を箸の外周に巻き付け、糊止めする方法が一般に採用されている。しかし、この方法では、帯紙を巻き付けるための人手が必要であり、生産性が悪く、コストもかかる。また、綺麗に巻き付けるにはある程度の熟練をも要するし、帯紙を巻き付ける位置を一定にするためには、冶具や計測具を用いて位置決めを行わなくてはならず、煩雑である。
【0004】
このような煩雑な巻き付け作業を無くし、機械的に2本のばら箸を束ねて一膳の箸として製品化する方法については既に開発がなされている(特許文献1参照)。この方法では、図10に示すように、紙をリング状に加工した紙帯33を用い、先細状の2本のばら箸31、31を合わせた状態で、リング状の紙帯をばら箸の先細側から嵌め込むことにより、2本のばら箸を束ねる方法がとられている。
【特許文献1】特開2002−284116号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したような、紙をリング状に加工した紙帯を用いれば、紙帯を単に嵌め込むという簡単な作業を行うだけで、2本のばら箸を束ねることができるので、作業の効率化を図ることができるし、作業の熟練度等に関係なく、常にきれいな仕上がり状態を得ることができる。しかし、この方法は、先細状の箸の結束は行えるが、例えば高級な白木の箸として利用されている四角柱の箸の一面が緩く弓状に削られた形の利久箸や四角柱の箸の両先端が細く削られているらん中箸などについて採用することはできない。なぜなら、リング状の紙帯は先端部と後端部が同じ内径を有していることから、先細状の箸であれば2本のばら箸の外回りの大きさがリング状の紙帯と同じ大きさとなったところで止まるが、利久箸やらん中箸などは中央部が太く両端がそれより細くなっていることから、先細状の箸のように箸が紙帯の大きさに合う位置で適宜止まるということにはならない。また、箸は同じ大きさに製造されているが、出来上がった1本1本の箸の太さには幾分のバラツキがあり、必ずしも全ての箸が正確に同じ太さとなっているわけではないし、紙帯の内径を正確に箸の製造規格2本分の大きさに作製したとしても、紙帯内径自体にも幾分の大きさのバラツキが生じる。このため、紙帯の内径が、これから紙帯で結束しようとしている2本の箸の中央部の外径とぴたり同じ大きさであるというわけにはいかず、2本の箸の外径が紙帯の内径より小さいと箸と紙帯の間に遊びができ、きっちりと止まらないし、2本の箸の外径が紙帯の内径より大きいと箸の中央位置に嵌め込めないという問題が生じる。また、従来のリング状の紙帯においては、紙帯を先細箸に嵌め込んだ場合、箸の先細側の紙帯に幾分かの遊びが生ずる。
【0006】
本発明は、このようなリング状の紙帯を用いて利久箸やらん中箸など両端が細く、中央部が太い箸を結束する際の問題を解決するためになされたもので、利久箸やらん中箸に対しても機械的に嵌め込むことにより2本のばら箸を正確に束ねることができるリング状の箸用紙帯及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、先細箸に適用した場合、箸の先端側の紙帯に遊びが発生することなく箸を紙帯により結束することのできる箸用紙帯およびその製造方法をも提供することを目的とするものである。
さらに本発明は、前記紙帯により結束された箸をも提供することをも目的とするものである
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記問題を解決すべく検討を行ったところ、リング状の箸用紙帯に、紙に伸縮性を付与できる形状の凹凸部を形成しておくことにより、ばら箸の太さのバラツキに対して対応できること、また前記凹凸はエンボス加工により簡単に形成でき、このエンボス加工された紙を円筒状に糊付けなどにより接合し、これを切断することにより伸縮性を有するリング状の紙帯が簡単に製造できるが分かり、この知見に基づいて本発明がなされたものである。
【0008】
すなわち、本発明のリング状の箸用紙帯は、リング状の箸用紙帯において、該紙帯の帯紙に、前記リングに伸縮性を付与することのできる凹または凸形状が形成されてなることを特徴とする。
【0009】
本発明のリング状の箸用紙帯においては、前記リングに伸縮性を付与することのできる凹または凸形状が、帯紙の1か所あるいは複数箇所に形成されていてもよく、帯紙の接合部分を除く全領域に形成されていてもよい。また前記凹および凸形状の線は隣接し、交互に連続形成されていてもよい。
【0010】
また、前記リングに伸縮性を付与することのできる凹または凸形状は、リング状の帯紙の幅方向に断続して延びる第1の一連の線状の凹または凸形状と、これに隣接する位置に断続して延びる第2の一連の線状の凹または凸形状からなり、前記第2の一連の線状の凹または凸形状は、前記第1の一連の線状の凹または凸形状の形状中断部に対応する位置に設けられていてもよい。
【0011】
更に、前記凹または凸形状は、山折り線、谷折り線、U字形状など紙帯の幅方向に連続して延びる任意の形状の一本あるいは複数本の線でもよいし、断続する線状の凹或いは凸形状でもよいし、半球状、四角柱、菱形柱などの多角柱、長細角柱状など、リングに伸縮性を付与することのできる形状、配列とされているいずれのものであってもよい。
【0012】
また、本発明のリング状の箸用紙帯の製造方法は、紙に伸縮性が付与される形状のエンボス加工を施し、このエンボス加工の施された紙を円筒状に接合した後、リング状に切断することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の箸は、上記本発明のリング状の箸用紙帯により結束されたことを特徴とする箸である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明のリング状箸用紙帯及びその製造方法について具体的に説明する。本発明のリング状の箸用紙帯には、紙帯の帯紙に、少なくとも前記リングに伸縮性を付与できる形状の凹または凸形状が形成されていればよい。これらリングに伸縮性を付与できる凹または凸形状について図を参照して説明する。
【0015】
図1(a)は、本発明のリング状の箸用紙帯の一実施形態を示す模式的斜視図であり、図1(b)は図1(a)の紙帯の模式的断面図である。図1で示される紙帯1には、紙帯1の貼り合わせ部4に対向する帯紙面に、1本の谷折り線3が形成されている。この谷折り線により紙帯に弾力的な伸縮性が付与される。四角柱状の白木のばら箸はそれぞれの角が面取りされていることも多いが、このような面取りがなされている場合には、2本の箸を合わせたときにこの2本の箸の中央部の面取り合わせ部に前記谷折り線がくるように嵌め込むことにより、谷折り線が嵌め込みの際に邪魔とならないようにすることができる。したがって、この場合には、谷折り線の大きさは、2本の箸の面取り合わせ部の大きさに対応する大きさ、あるいはそれより小さい大きさとされることが好ましい。また、谷折り線が閉まった状態でのリング内径は、標準の箸を2本合わせたときの太さより幾分小さく形成しておくことが好ましい。これにより、標準より太さの細い箸が存在した場合にも対応できるし、標準太さの箸、あるいは標準太さの箸より幾分太さが太い箸が存在する場合にも、箸をきっちり結束することができる。
【0016】
図1の紙帯1では、帯紙2への凹凸は、帯紙の幅方向において端から端まで連続した1本の谷折り線とされているが、谷折り線に替えて山折り線としてもよいし、本数も2本以上とされてもよい。伸縮性を付与するための凹凸を、箸の面取り合わせ面の位置に形成しない場合は、山折り線とすれば、箸の表面と紙帯内面が面で密着することになり、挿入をスムースに行うことができる。しかし、このような場合に、谷折り線としても機能上特に問題はない。また、山折り線および谷折り線が隣接し、交互に連続形成される、すなわちジャバラ状に形成されてもよい。また、谷折り線あるいは山折り線は紙帯の1か所、例えば図1のように貼り合わせ部4に対向する面にのみ設ける場合ばかりでなく、これ以外の場所に設けてもよいし、紙帯の複数箇所に形成されてもよいし、貼り合わせ部4を除く全域、場合によっては、貼り合わせ部をも含めた全域に形成されてもよい。谷折り線あるいは山折り線を2本以上設ければ、それだけ伸縮量、弾性力が大きくなり、箸の太さのバラツキに対する適応性が高くなるし、一つの種類の箸専用でなく、太さが異なった箸に対しても利用できることもある。また山折り、谷折りの深さも、本発明の目的が達成できる限りどのようなものでもよい。
【0017】
図2に、凹凸形状の他の態様を示す。図2(a)は他の態様の紙帯の模式的斜視図であり、図2(b)は図2(a)の紙帯の模式的断面図である。図2においては、紙帯5の帯紙6には、外に向けて4本の凸状の溝線7、7、7、7が設けられている。もちろん、前記凸状の溝線は1本であってもよいし、2本、3本、あるいは5本以上であってもよい。複数本の凸または凹形状を設けることにより、1本に比べ紙帯の伸縮量、したがって弾性力を増すことができる。前記したように外に向けて凸形状の溝線を設けることにより、箸を紙帯に挿入した際に箸の外面が紙帯内面に密着し、挿入が容易であると共に、結束した状態においても紙帯が箸から浮き上がることがないので、使用する人に違和感を与えることはない。また、このとき、複数の凸形状の溝線を模様が形成されるよう配置することにより、商品としての更なる価値を付与することができる。なお、凹溝としても機能上特に問題はない。また、溝の深さ、幅なども本発明の目的が達成できる範囲であればどのようなものでもよい。
【0018】
図3に、本発明のリング状の箸用紙帯の他の実施形態を示す。図3のリング状紙帯10においては、紙帯の幅方向に1本のラインを形成するように断続的に形成された複数の線状凹部が2本(ライン12、13)形成されている。互いに隣接するライン12、13の凹部は、凹部が互い違いになるように、紙帯10の貼り合わせ面14に対向する帯紙11面に1か所形成されている。このような断続的な線状の凹部は凸部とされてもよいし、ラインは2本ではなく3本以上設けられてもよいし、紙帯10の複数箇所にこのような凹部あるいは凸部ラインが設けられてもよい。また1本のライン上に線状の凹部と凸部が断続的に交互に形成されてもよいし、連続的に凹部、凸部がくるように形成されてもよい。さらに、隣接するラインは一方が断続的な線状の凹部から形成され、他方が断続的な線状の凸部から形成されてもよい。また、このような線状の凹部、凸部は貼り合わせ部を除く紙帯全表面に設けられてもよいし、必要であれば貼り合わせ部をも含めた紙帯全表面に設けられてもよい。また、その長さ、深さ、幅も本発明の目的が達成できる範囲であればどのようなものでもよい。
【0019】
図4に、本発明のリング状の箸用紙帯の更に他の実施形態を示す。図4の紙帯15においては、線状ではなく、半球状の凹凸17が幅方向並びにリング周方向に互い違いに形成されたものである。このような凹凸部は図4においては、貼り合わせ部18に対向する帯紙16上に帯状に設けられているが、凹凸部を形成する位置は、貼り合わせ部の対向部でなくてもよいし、1箇所でなく複数箇所設けられてもよい。また、凹凸部は貼り合わせ部を除く紙帯全表面に設けられてもよいし、必要であれば貼り合わせ部をも含めた紙帯の全表面に設けられてもよい。また、その大きさは本発明の目的が達成できる限りどのようなものでもよい。
【0020】
本発明のリング状の箸用紙帯は、紙帯に2本の箸が差し込まれた際に、紙帯がリングが広がる方向に弾性的に伸び、箸を緩まず結束できるような凹または凸部形状、配列で形成されていればよいのであり、上記の形状、配列に限定されるものではない。
【0021】
本発明のリング状箸用紙帯を製造するために用いられる紙としては、帯紙への凹または凸形状の形成により紙に伸縮性が付与できるものであればどのようなものでもよいのであり、従来箸を結束するために用いられている紙であっても、また従来箸の結束に用いられていない種類の紙であってもよい。
【0022】
本発明において好ましく用いられる紙帯用の紙としては、仙貸紙、上質紙などが挙げられる。
【0023】
また、紙帯は帯紙を接合することによりリング状とされるが、このために用いられる接着剤としては、感圧性接着剤(粘着剤)、感熱性接着剤、通常の糊などが挙げられるが、取り扱いの点で感熱性接着剤を用いることが好ましい。さらに、原紙としてポリラミネート加工された熱シール性を有する紙を用いることにより、原紙への接着剤の付与を省略することができる。
【0024】
次に、上記リング状の紙帯の製造方法について図5〜8を参照しつつ説明する。図5に示されるように紙帯の径に対応した幅を有するポリラミネート原紙Pを、図6に示すようなU字型の凸および凹形状を有するオス型、メス型を有する一対のロール21、22に供給しエンボスして、原紙にU字形状の溝を形成する。図5においては3本の線24、24、24がエンボスにより形成されているが、形成されるエンボス線が3本に限られるものでないことは前記したとおりである。
【0025】
こうして型付けされた原紙P1は、図7に示されるように丸く変形され、原紙の端25を合わせてスリーブP2状にされる。このとき、原紙Pの上面には熱シール性を有するプラスチックがラミネートされていることから、原紙の重ね合わせ部25を押圧、加熱することにより原紙の接合がなされる。次に、図8に示すように、このスリーブP2をカッター26により、紙帯に必要とされる長さに順次切断することにより、本発明のリング状箸用紙帯27が形成される。なお、上記紙帯の製造のための原紙としてポリラミネート紙が用いられない場合には、感熱接着剤層などを原紙接合部に予め設けておく、あるいは接合前の工程で糊などを接合部に塗布して接合を行ってもよい。
【0026】
エンボス模様が形成された原紙を丸く変形させる工程、感熱接着剤によるシール工程及び切断工程は、例えば先の特許文献1の図9に記載された装置を用い行うことができる。この装置を図9に示す。この装置100は、マンドレル101と、その上部に設けられた成形ガイド102と、マンドレル101に対向して配置されたシールバー(ヒータ)103と、マンドレル101の下方に設けられたカッター104などを主体として構成され、装置上方から一定のピッチ(紙帯32の長さに対応するピッチ)で断続的に供給される型付けされた原紙P1を、成形ガイド102にて円筒形に成形しながらマンドレル101に巻き付けてゆく。合わせ部をシールバー103にて押圧加熱することにより、原紙P1の合わせ部を熱圧着することができる。
【0027】
そして、マンドレル101から下方に順次送られる円筒状の紙を、カッター104にて、シート紙を送るごとにカットすることによって、リング状の紙帯32を自動的に製作できる。
【0028】
以上のようにして製造された本発明のリング状の箸用紙帯に、例えば2本のばらの利久箸を合わせた状態でいずれかの先端から差し込むと、紙帯が中央部に近づくに従って箸は紙帯により適度に締め付けられる。中央部に紙帯が位置決めされて箸の結束が終了する。
【0029】
このように、本発明の箸用紙帯は、利久箸やらん中箸などの先細箸でない箸の紙帯として好適に用いることができるが、また先細箸用の紙帯としても好適に使用することができる。本発明の箸用紙帯が先細箸の紙帯として用いられる場合には、2本のばらの先細箸を合わせた状態で従来どおり紙帯に先細側からの嵌め込みを行えばよい。例えば図2のように紙帯の外側方向に凸部が形成された紙帯であれば、嵌め込みが進行し、紙帯の内径が箸の外径と合致した時点から紙帯の挿入方向先端側から紙帯が広がると共に、紙帯の凸部の弾性力により紙帯により箸が締め付けられ始める。さらに嵌め込みを続けると、紙帯の挿入方向後端側についても紙帯内径が箸の外径と一致するようになる。このような状態となった後、適宜の時期に嵌め込みを終了すれば、先細となった箸の外径に紙帯が隙間なく密着した状態となる。本発明のような伸縮性を有しない従来の筒状の紙帯を用いる場合には、紙帯の一方に隙間ができるという問題があるが、本発明の紙帯を用いることによりこのような問題が解決できる。
【0030】
[発明の効果]
以上のとおり、本発明のリング状箸用紙帯を用いることにより、利久箸やらん中箸などの中央部が太い箸の場合でも、また従来の先細箸の場合でも、伸縮性を有する本発明のリング状の紙帯に2本のばら箸を合わせた状態で挿入、嵌め込むことにより、箸の太さのバラツキを気にかけることなく、また熟練を要することなく、常にどのような箸に対してもきれいな仕上がり状態で、簡便に箸の結束を行うことができ、また作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明のリング状箸用紙帯の一実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明のリング状箸用紙帯の他の実施形態を示す模式図である。
【図3】本発明のリング状箸用紙帯のさらに他の実施形態を示す模式図である。
【図4】本発明のリング状箸用紙帯のさらに他の形態を示す模式図である。
【図5】本発明のリング状箸用紙帯を製造する際のエンボス加工を示す模式図である。
【図6】図5のエンボスローラの一部断面図である。
【図7】エンボス加工された原紙をスリーブ状にする方法を説明する説明図である。
【図8】スリーブ状にされた原紙を切断する工程を説明する説明図である。
【図9】紙帯の製造装置の一例を示す模式図である。
【図10】従来のリング状の紙帯を用いての箸の結束方法を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0032】
1、5、10、15、27、32、33 紙帯
2、6、11、16 帯紙
3 谷折り
4、9、14、18、25 貼り合わせ部
7 U字状凸部
12、13 一連の断続した線状凹部
17 半球上の凹凸
21、22 エンボスロール
23 型付け部
24 線状エンボス部
26 カッター
31 先細状ばら箸
P 原紙
P1 エンボス処理原紙
P2 スリーブ状原紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング状の箸用紙帯において、該紙帯の帯紙に、前記リングに伸縮性を付与することのできる凹または凸形状が形成されてなることを特徴とするリング状の箸用紙帯。
【請求項2】
前記リングに伸縮性を付与することのできる凹または凸形状が、帯紙の1か所または複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリング状の箸用紙帯。
【請求項3】
前記リングに伸縮性を付与することのできる凹または凸形状が、帯紙の接合部分を除く全領域に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリング状の箸用紙帯。
【請求項4】
前記リングに伸縮性を付与することのできる凹または凸形状が、リング状の帯紙の幅方向に連続して延びる少なくとも1本の山折りまたは谷折り線であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリング状の箸用紙帯。
【請求項5】
前記山折り線および谷折り線が隣接し、交互に連続形成されていることを特徴とする請求項4に記載のリング状の箸用紙帯。
【請求項6】
前記リングに伸縮性を付与することのできる凹または凸形状が、リング状の帯紙の幅方向に連続して延びる少なくとも1本のU字形状線であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリング状の箸用紙帯。
【請求項7】
前記リングに伸縮性を付与することのできる凹または凸形状が、リング状の帯紙の幅方向に断続して延びる第1の一連の線状の凹または凸形状と、これに隣接する位置に断続して延びる第2の一連の線状の凹または凸形状からなり、前記第2の一連の線状の凹または凸形状は、前記第1の一連の線状の凹または凸形状の形状中断部に対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリング状の箸用紙帯。
【請求項8】
前記リングに伸縮性を付与することのできる凹または凸形状が、前記紙帯の幅方向に連続して延びる半球状、多角柱状、または細長多角柱状形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリング状の箸用紙帯。
【請求項9】
紙に伸縮性が付与される形状のエンボス加工を施し、このエンボス加工の施された紙を円筒状に接合した後、リング状に切断することを特徴とする伸縮性を有するリング状箸用紙帯の製造方法。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれかのリング状箸用紙帯により結束された箸。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−227321(P2009−227321A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−77098(P2008−77098)
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【出願人】(591152861)
【Fターム(参考)】