説明

簡易着脱型コネクタアセンブリ

本発明において簡易着脱型コネクタが提供される。一実施形態においては、コネクタは第1の複数の歯を有する第1構成要素と第2の複数の歯を有する第2構成要素とを含む電気コネクタを含む。第1および第2の複数の歯は、コネクタを接続および切断するときに相互に選択的に係合および分離するように構成される。歯の係合はコネクタの第1部分と第2部分の間の軸方向の相対運動を実質的に防止するように作用する。本発明の実施形態は有利には、軸方向荷重を支持すると共に信頼性のある電気接触を維持する。様々な代替の実施形態では、電線がジンバルを通って延びるジンバルアセンブリを含み、この電線はジンバル軸の1つをまたぐ。このようなジンバルアセンブリもまた軸方向荷重を支持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコネクタ、さらに詳細には、軸方向荷重を支持する簡易着脱型電気コネクタに関する。本発明はさらに、ジンバルを通って延びるコードを有するジンバルアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
コネクタおよびジンバルアセンブリは幅広い産業において、特に、各種の手工具と組み合わせて使用される。多くの用途において、電気コネクタが切断せずに軸方向荷重を支持することが望ましい。軸方向荷重を支持する能力がある多くの電気コネクタは商業的に公知である。しかし、このようなコネクタは通常、使用者によるコネクタの雄型および雌型構成要素を固定する第2動作を必要とする。例えば、特定の市販のコネクタは、雄および雌部を連結した後、ネジ式に係合しなければならないネジ部を含む。別の市販のコネクタは、雄および雌部が連結された後手動で係合しなければならないネジまたはクリップを含む。標準的な同軸ケーブルコネクタは使用者の第2動作を必要とする別の市販のコネクタの例である。このような同軸接続では、雌部のタブをシュラウドの溝と係合して電気接続がなされた後に、雄部に配置される回転可能なシュラウドを回転させなければならない。
【0003】
別の市販のコネクタは、コネクタが完全に連結されたときに係合状態になる、タブまたはスナップを含むことは公知である。このようなコネクタは、軸方向荷重を支持し、使用者の動作をそれほど必要としない一方で、依然として潜在的な問題を含む。例えば、このようなコネクタは通常部分的に連結された状態、すなわち、コネクタの接触子が電気的に連結されているがタブまたはスナップは完全には係合されない状態を含む。さらに、このようなタブまたはスナップは多くの場合コネクタの外側面上に配置され、その結果、機械的損傷および/または過度に磨耗する傾向があり、これによりコネクタの有効性を制限する。
【0004】
上述の市販の電気コネクタの共通の欠点は、使用者が雄および雌部の両方を完全に固定することを怠り、それにより不完全な電気接続を発生させ、および/または特定の用途においてはさらに使用者に障害を与える可能性があることである。したがって、改良された電気コネクタ、詳細には軸方向荷重を支持し、部分的な接続状態を含まない電気コネクタの必要性が存在する。さらに、特定の用途においては、有利には、ジンバルアセンブリ、詳細にはジンバルアセンブリを通って延びる電気コードを収容するジンバルアセンブリを備えるこのような改良されたコネクタを使用する。したがって、また、改良されたジンバルアセンブリおよび電気コネクタおよびジンバルを含む改良された電気的アセンブリの必要性が存在する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様においては、本発明は、第2部分と係合および切断するように構成される第1部分を有するコネクタを含む。第1部分は、配置された第1ロックを含み、第1ロックはそれの軸面に形成される複数の第1の歯を含む。第2部分は第2ロックを含み、第2ロックはそれの軸面に形成される複数の第2の歯を含み、第2ロックは第1および第2回転位置の間の第2部分の長手方向軸の周りを回転するように構成され、第2ロックは第1回転部分の方向に付勢され、コネクタが接続されると第2部分は第2回転部分にロックされる。第1および第2の複数の歯は、コネクタを接続または切断する際に相互に選択的に係合および切断するように構成され、歯の係合はコネクタの第1部分と第2部分の間の相対的な軸方向の動作を実質的に防止するように作用する。コネクタはさらに、第1ロックの周りをほぼ同軸に第1部分に配置されるシュラウドを含み、シュラウドは第1シュラウドと第2シュラウドの位置の間の第1部分の長手方向軸に沿って移動するように配置され、電気コネクタが接続されるとシュラウドは第1シュラウド位置の方向に付勢され、第1シュラウド位置に配置される。シュラウドは、電気コネクタが接続されると、第2ロックが第2回転位置から第1回転位置に回転することを実質的に防止する。
【0006】
別の態様においては、本発明は、電気コネクタの第1部分上に配置される1つまたは複数の第1電子接触子と電気コネクタの第2部分上に配置される1つまたは複数の第2電気接触子とを有する電気コネクタを含む。第1部分は第2部分と係合および切断するように構成され、少なくとも1つの複数の第1電気接触子が、電気コネクタを接続および切断すると複数の第2接触子の対応する1つと電気的に連結および分離する。コネクタはさらに、複数の第1電気接触子の周りの第1部分に配置される第1ロックと複数の第2電気接触子の周りの第2部分に配置される第2ロックとを含む。第2ロックは第1回転位置と第2回転位置の間の第2部分の長手方向軸の周りを回転するように構成される。第2ロックは、電気コネクタが接続されると第1回転位置の方向に偏り、第2回転位置に配置される。第1および第2ロックは、電気コネクタの接続および切断時に相互に自動的に係合および切断するように構成され、第1および第2ロックの係合は電気コネクタの第1部分と第2部分の間の相対的な軸方向の動作を実質的に防止するように作用する。コネクタはさらに、第1ロックの周りにほぼ同軸に第1部分上に配置されるシュラウドを含み、シュラウドは第1シュラウド位置と第2シュラウド位置の間の第1部分の長手方向軸に沿って移動するように配置される。電気コネクタが接続されると、シュラウドは第1シュラウド位置の方向に偏り、第1シュラウド位置に配置される。シュラウドは、電気コネクタが接続されると、第2ロックが第2回転位置から第1回転位置に回転することを実質的に防止する。
【0007】
別の態様においては、本発明は、第1および第2電線を含む電力コードがジンバルアセンブリを通って延びる、電動ツールにおいて使用するジンバルアセンブリを含む。ジンバルアセンブリはレセプタクルの周りに配置されるジンバルを含み、ジンバルは第1軸の周りを回転するように配置され、第1軸はジンバルおよびレセプタクルを通って延びる。ジンバルおよびレセプタクルは第2軸の周りを一緒に回転するように配置され、第2軸は第1軸にほぼ直交し、第2軸は内部ハウジングにより支持される。ジンバルアセンブリはさらにレセプタクルに配置されるウェッジを含み、ウェッジは第1および第2ワイヤチャネルを含み、第1および第2ワイヤチャネルは対応する第1および第2電線を受け入れるように配置され、第1および第2電線は第1軸を迂回し、ケーブルジャケットはウェッジの周りに配置され、これによりケーブルジャケットはレセプタクルとウェッジとの間に固定され、ケーブルの軸方向の運動に阻止する。
【0008】
さらに別の態様においては、本発明は一端に連結される第1コネクタ部分を含む第1コードを有する電気アセンブリを含み、第1コネクタ部は複数の第1接触子の周りに配置される第1ロックを含み、第2コードは一端に連結される第2コネクタを含み、第2コネクタ部は第2ロックを含む。第2ロックは第1回転位置と第2回転位置の間の第2コネクタ部の長手方向の軸の周りを回転するように構成され、第1回転位置に対して偏る。第1および第2ロックは第1および第2コネクタ部の接続および切断するとき相互に係合および切断するように構成され、第1および第2ロックの係合は第1コネクタ部と第2コネクタ部の間の軸方向の動きを実質的に防止するように作用する。アセンブリはさらに第1および第2コードの1つの周りに配置されるジンバルアセンブリを含み、コードはジンバルアセンブリを通って延び、ジンバルアセンブリは第1および第2のほぼ垂直な軸の周りに連結される装置の回転を可能にするように構成される。ジンバルアセンブリはレセプタクルに配置されるウェッジを含み、ウェッジは少なくとも1つのチャネルを含み、チャネルはコードに配置される電線を受け入れるように配置される。
【0009】
これまでの説明では、以下の本発明の詳細な説明を十分に理解するために本発明の特徴および技術的な利点の概略を広く述べてきた。本発明の追加の特徴および利点は以下に説明され、それらは本発明の請求項の主題を形成する。なお、当業者であれば、開示された概念および特定の実施形態は、本発明の目的と同一目的を実行するための別の構造体を修正または設計するための基本として利用できることは理解されるべきである。また、当業者であれば、このような同等の構造体は本発明の精神および範囲から逸脱しないことは認識されるべきである。
【0010】
本発明の上述および他の特徴および利点は添付図面と併せてなされる本発明の様々な態様の以下の詳細な説明を読むことにより容易に明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下の詳細な説明では、説明の目的で示される、本明細書の一部を構成する添付図面と、本発明を実現できる特定の実施形態とを参照する。これらの実施形態は当業者が本発明を実現できるように十分に詳細に説明され、別の実施形態を利用できることも理解されるべきである。また、構造、手順およびシステムの変更が本発明の精神および範囲から逸脱することなく可能であることも理解されるべきである。したがって、以下の詳細な説明は限定を意味するものではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物により定義される。説明を明確にするために、添付図面に示される同一部品は同一参照符号で示され、図の代替の実施形態において示される同様の部品は同様の参照番号で示される。
【0012】
図1を参照すると、本発明によるシステム500の典型的な一実施形態が示されている。この実施形態においては、ヘヤドライヤなどのツール502が支持物510に接続されている。システム500は電力コード504および506を通してツール502を電源(例えば、支持物510内に配置される)に電気的に連結するための簡易着脱型電気コネクタ300を含む。システム500はさらに、ツール502が第1および第2垂直軸の周りを実質的に自由に回転できるようにするジンバルアセンブリ400を含む。コネクタ300は上側コネクタ部302および下側コネクタ部310を含み、図2から8に関して以下により詳細に説明される。ジンバルアセンブリ400はジンバルハウジング410内に配置され、図9から11に関して以下により詳細に説明される。
【0013】
「上側」および「下側」コネクタ部の呼称は参照の容易性のためだけであり、本発明における限定を意図するものではないことは理解されるであろう。当然、当業者であれば、電気コネクタアセンブリが、上側部302が下側部310の下に置かれる配列を含む、実質的に任意の配列で利用できることを認識するであろう。さらに、ここに説明される配置および実施形態はヘヤドライヤで使用されるとして説明しているが、本発明によるコネクタ300の利用は図1に示されるようなヘヤドライヤの用途に限定されないことは理解されるであろう。本発明の実施形態は、データおよび/または電力コンジットの連結を必要とする幅広い用途、特に軸方向荷重を支持できる簡易着脱コネクタが好都合である用途において有用である。例えば、このようなコネクタは、組立ライン用途において使用されるツールを含む、実質的に任意のツールを支持するために利用できる。別の有用な実施形態は、例えば、図示されている電気コネクタでなく流体コネクタおよび空気コネクタを提供する。
【0014】
本発明による典型的なコネクタの実施形態はいくつかの技術的利点を提供する。それぞれのコネクタの実施形態は軸方向荷重を支持すると同時に、有利には確実な電気接触を維持できる。さらに、典型的なコネクタの実施形態は、例えばOリングを用いて防水され、したがって、液体または気体環境のいずれにも使用できる。例えば、適切な大きさのOリングが各支柱341(図4)の周りに配置され、以下に説明されるとおり、相互係合すると上側部302と下側部310の間を密封する。この結果、多くの場合、本発明による電気コネクタを含む様々なツール(例えば手工具)は高い信頼性を示す。さらに、本発明の典型的なコネクタの実施形態の接続および切断は比較的迅速であり容易であることが認識されるであろう。以下の詳細な説明のとおり、バネを使用することにより(先行技術のコネクタにおいて公知であるネジまたはクリップでなく)上側部302および下側部310を連結するように付勢し、接続を容易に可能にする。さらに、このようなコネクタの実施形態は部分的接続を生じない。むしろ、コネクタは完全に接続されるか完全に切断されるかのどちらかであり、接続されているという誤った意識を与えない。この後者の特徴により、これらの実施形態は特に高度な信頼性を必要とする航空機および他の用途に最も適する。
【0015】
図1を再び参照すると、電気コネクタ300の典型的な一実施形態がより詳細に説明されている。図示されている実施形態では、コネクタ300の上側部302は、コネクタ300の内部部材を覆うために大きさおよび形を調整される、第1および第2のほぼ円筒形のシュラウド304および306を含む。以下により詳細に説明されるとおり、シュラウド304は上側部302に対して実質的に静止状態を維持するように配置される。一方、シュラウド306は軸501に沿って長手方向に往復直線運動をするように配置され、軸方向のバネ356により下側部310の方向に偏る(図7Aに示される)。図示される典型的な実施形態では、シュラウド306は、内側面上に配置される複数のスプライン352(図4に示される)を含む。さらに図3を参照すると、スプライン352は、上側コネクタ部302の上側ロック312に形成される上側溝338を係合する。このような係合は、シュラウド306と軸501の周りのロック312の間の相対的な回転を実質的に防止する。当業者であれば、例えば、シュラウド306を通って延びるピンを、本発明から逸脱することなく、スプライン352に置き換えできることは容易に認識するであろう。さらに、スプラインおよび溝は軸方向に延びていることが示されているが、当業者であれば、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、他の方向、例えば螺旋状の方向に向けることもできることは認識されるであろう。例えば、スプラインおよびスロットは、係合を確実に維持するために、歯の方向と反対方向に螺旋状になる螺旋形を形成する。図1を再び参照すると、上側部302および下側部310はさらに、電力コード504および506を横方向に(すなわち、軸501に横断する方向に)曲げることができる、リリーフ(relief)308および357(通常比較的柔らかい材料から作製される)を含む。
【0016】
図2から5を参照すると、コネクタアセンブリ300の典型的な一実施形態が接続形態(図2)および切断形態(図3から5)で示されている。理解を容易にするために、図1に示されるシュラウド部304および306(コネクタ300がロック解除されるのを防止する)は、図2および3では除去されている。さらに図7A〜7Dを参照して、次に、上側コネクタ部302および下側コネクタ部310の接続を説明することにより、コネクタアセンブリ300の構造および機能がより詳細に説明される。コネクタアセンブリ300の切断は図8A~8Dを参照して以下により詳細に説明される。コネクタアセンブリ300は極性合わせキー溝354および356をタブ344および346と簡単に位置合わせし、その後図7Aの375で示されるとおり軸501に沿って上側部302および下側部310を連結するように付勢することにより、接続される。極性合わせが好都合である典型的な実施形態では、単一キー溝およびタブを利用できることは認識されるであろう。ただし、本発明は極性合わせキー溝354および356およびタブ344および346の使用に限定されないことは理解されるであろう。
【0017】
上側部302および下側部310はそれぞれ、相互に係合するために大きさおよび形を調整される複数のロック歯314および316を含む。上側部302が軸501に沿って下側部310に位置合わせされ、係合されると(または同様に、下側部310が上側部302に位置合わせされ、係合されると)、ロック歯316はスプライン352に接触する。上側部302および下側部310を相互に係合するように連続して軸方向に移動させることにより、図7Bに示されるようにロック歯314および316が相互に係合し、それによりスプライン356がロック歯316の肩部を下にスライドさせ始める(図7Bおよび7C)まで、バネ356の付勢力に対抗して上向きにシュラウド306を推進させる。図7Cに示されるとおり、ロック歯314および316は、円筒形の下側ロック302をトーションバネ322の付勢力に対抗して軸501の周りに回転してカム作用で推進され、相互に係合する(図5および6)。このようなカムの作用は、図2および7Dに示される上側歯314と下側歯316と相互にかみ合う方向で完全に係合するまで、軸501に沿って上側部302および下側部310が連結するように付勢される間、継続する。完全に係合すると、円筒形の上側ロック312および下側ロック320は互いにロックされ、上側溝338および下側溝336とスプライン352の完全な係合によりロック解除を防止される。
【0018】
本発明の実施形態は、他のコネクタ構成要素に比べて実質的に任意の大きさを有する、実質的に任意の数の上側の歯314および下側の歯316を含むことができることは認識されるであろう。本発明はこれに関しては制限されない。当業者であれば、急勾配(例えば、複数の開始)ネジが歯314および316の代わりに使用できることは認識するであろう。このような急勾配ネジは通常、迅速および簡単な操作を促進するため下側ロック320に対する上側ロック312の、1回転より少ない回転、好ましくは1/4回転より少ない回転で、完全に係合を実現できるのに十分なピッチで延びる。
【0019】
上述のカム作用はさらに、軸501の周り下側ロック320を回転させて、下側ロック320の1つまたは複数のタブ324が下側部310の内部構成要素330上に配置されたアバットメント326および327(図6に示されている)に係合させるのに役立つ。これにより、上側および下側ロックが完全に係合されると、下側ロック320は軸501の周りに回転できるが、軸501に沿った移動を防止されるように、内部部材330上に配置されることは認識されるであろう。図示されているとおり、タブ324とアバットメント326の係合は内部構成要素330に対して下側ロック320をロックまたは保持し、それによりロックの完全な係合により軸方向の分離を阻止する。この完全な係合位置では、タブ324もまたアバットメント327と係合する。ロック312および320が分離されると、すなわち下側ロック320がバネ322の付勢力により回転されると、タブ324がアバットメント327と同様に係合される(タブの反対側であっても)。この方法では、アバットメント327は、下側ロック320がいずれの回転方向においても過度の回転を効果的に防止するストップとしての機能を果たす。さらに、アバットメント327の位置は、図7Bに示されているとおり、極性タブ(例えば図4および6の356および346)が係合されると、上側の歯314および下側の歯316が正しく位置合わせされ、相互係合を容易にするように配置される。
【0020】
上側の歯314および下側の歯316が完全に係合されると、溝336および338は軸501に沿って位置合わせされる。このような位置合わせにより、下側シュラウド306(図1)は軸方向バネ356によりコネクタアセンブリ300の下側部310の方向に付勢され、これにより、スプライン35が溝336と係合するようになる(図7Dに示されているとおり)。スプライン352と位置合わせされた溝336および338との相互係合により、下側ロック320が、例えば、トーションバネ322の付勢力およびコネクタ上の何らかの軸方向力の作用によって、軸501の周りを逆回転することを実質的に防止される。このようにして、上側部302と下側部310との切断は実質的に防止される。
【0021】
続いて図2〜5を参照すると、上側部302と下側部310との接続は、雄型ピン(図5および6に示されている穴342に配置される)を雌型レセプタクル340(図4に示されている)に電気的に連結する役割を果たし、それにより、手工具502と支持体510の間の電気接続を実現する。図示されている典型的な実施形態では、コネクタアセンブリ300は110または220VAC電源から(ヘヤドライヤといった)手工具を選択的に電気接続および切断するように構成される。さらに、図示されている実施形態は、110/220VAC電源の「活線」および「中性線」を連結するための2つのピンおよび2つの対応するレセプタクル340を含む。コネクタアセンブリ300の代替の実施形態は、例えば、複数のデータ伝送線および/または電力伝送線を相互接続するための、実質的に任意の数および種類のピンおよびソケット(例えば、従来のネットワーク・バス・コネクタなど、したがって110/220VACに限定されない)を含むことができることは認識されるであろう。さらに、図示されているとおり、レセプタクル340は穴342内に受け入れられるサイズおよび形状とされた円筒形支柱341内に配置される。当業者であれば、この構成は有利には、隣接する導電体(ピン)の間に比較的大きな割合の絶縁性間隙を提供することにより、導体間のスパークの発生を防止するのに役立つ。この間隙は、UL(保険業者研究所)などの様々な機関による認定を取得するのに有効である。
【0022】
次に図8A〜8Dを参照して、コネクタアセンブリ300の切断がより詳細に説明される。コネクタアセンブリ300の上側部302と下側部310とを切断するために、使用者は簡単に、バネ356の付勢力に対抗してシュラウド306を上向きに押上げ、それにより、図8Bに示されているとおりシュラウド304に対してシュラウド356を引き込む。図8Bにも示されているとおり、このような操作により、スプライン352が下側の溝336および下側の歯316から離れて移動し、この結果、下側ロック320がトーションバネ322の付勢力および使用者またはツールの重さにより加えられる軸方向力によって逆回転できるようになる(図5および6)。下側ロック320の回転により、下側の歯316を上側の歯314から切断できる。次に、図8Dに示されるとおり、上側部302および下側部310を相互に分離できる。
【0023】
コネクタアセンブリ300の典型的な実施形態は、有利には、実質的な軸方向荷重(電気的に連結される手工具の重量または手工具を使用する間に操作者がそれを引っ張る力といった)を支持する。図2〜5を再度参照すると、コネクタアセンブリ300の上側部302と下側部310とが接続されると、このような軸方向荷重は係合される上側の歯314および下側の歯316により支持される。歯314および316を切り離すために、この一対を相互に回転させなければならない(例えば上側ロック312に対して下側ロック320を回転することにより)。しかしながら、このような回転は、上述のとおり、溝336とスプライン352の係合および下側ロック320とアバットメント326の係合により実質的に防止される。
【0024】
コネクタアセンブリ300の典型的な実施形態は部分的または中間的な接続状態を含まないこともまた認識されるであろう。むしろ、上側部302および下側部310は有利には完全に接続されているか、または完全に切断されているかのどちらかであり、それにより、例えば、実際の物理的な接続と接続の誤った意識とを混同することに起因する、使用者によるコネクタの不注意な部分的接続を実質的に防止する。このような機能はバネ322および356の作用により保証される。上側部302および下側部310が溝336と完全に係合されるスプライン352と完全に接続されない限り、トーションバネ322は下側ロック320を逆回転させ、上述のとおり上側の歯314と下側の歯316とを切り離す。ただし、完全に接続されると、軸方向バネ356がスプライン352を押して溝336と係合させ、これにより、コネクタアセンブリが故意に切断されるまで、接続された形態にロックされた状態を維持することを保証する。
【0025】
次に図9(理解しやすいように外部ハウジング410は除去されている)を参照すると、ジンバルアセンブリ400(図1)の典型的な一実施形態がより詳細に示されている。ジンバルアセンブリ400は、レセプタクルの周りに配置されるジンバル430を含み、図示されている実施形態ではほぼ球形のボール420を含み、随意には、図示されるように、そこを通りコード504(図1)が延びる細長いネックを含む。ジンバル430はレセプタクル420とレセプタクル420を通って延びる第1軸402との周りを回転するように配置される。レセプタクル420およびジンバル430は第2軸404の周りを一緒に回転するように配置され、この第2軸404はレセプタクル420およびジンバル430に係合される内部ハウジング408および外部ハウジング409(図1)により支持され、それらの間で保持される。ハウジング408および409は通常、相互におよび/または手工具502(図1)と機械的に(例えば、ネジで締められまたはリベットで固定され)連結される。
【0026】
次に図10および11を参照し、続いて図9を参照すると、電線515が、例えば、手工具502から支持体510(図1)内に配置対される電源までジンバルアセンブリを通って延びる。電線515は、内部のウェッジ440のワイヤチャネル442に堅く固定され、電線515が軸501に沿ってジンバルアセンブリ400を通して引き抜かれることを防止する。図22に示されるとおり、電線515は第1軸402をまたぐかまたは回避し、内部ウェッジ440を通って延びる。ケーブルジャケット415は内部ウェッジ400の周りに配置され、機械的な損傷から電線515を保護する。適切な一実施形態では、ケーブルジャケット415は、Kevlar(登録商標)のアラミド繊維(E.I. du Pont de Nemours and Company、ウィルミントン市、デラウェア州)といった、高強度の繊維材料416を含む。このような繊維材料416は、例えば、導電体515に対して実質的に平行または螺旋状の方向に、ジャケット415の長手方向の軸に沿って延びる。図示示されている随意の一実施形態では、繊維材料416は軸402の下で繋ぎ合わせられ、ジンバルアセンブリ400に対して追加の軸方向強度を提供する。図11に示されているとおり、レセプタクル420はケーブルジャケット415の周りに圧着され、これにより、内部ウェッジ440のリブ部分444をケーブルジャケット415の内面に(例えばわずかに貫入することにより)堅く係合させる。ケーブルジャケット415とリブ部分444とのこのような係合は、ジンバルアセンブリにおいて電線515を固定し、電線がそこを通して引き抜かれることを実質的に防止する。代替の実施形態では、電線515およびジャケット415は、射出成形および/または鋳物成形といった技術を使用して球状のレセプタクル420に成形される。ジンバルアセンブリ400がヘヤドライヤ502(図1)などの手持式のツールにおいて使用されることが示されているが、一方で、ジンバルアセンブリ400の典型的な実施形態では、有利には、100ポンド(45キログラム)を超える軸方向荷重を支持できることは認識されるであろう。
【0027】
コネクタおよびジンバルの実施形態は電子デバイスであるとしてこれまで説明してきたが、当業者には、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、例えば、空気またはガス配管といった非電気的用途に利用できることは認識されるべきである。さらに、コネクタおよび/またはジンバルの実施形態は、2つの構成要素の迅速および正確な接続が必要とされる実質的に任意の用途において利用できる。
【0028】
さらに、実施形態はインライン式コネクタに関して図示され、説明されているが、当業者であれば、これらの実施形態はパネル取付け用途に適用でき、さらに、これら用途も本発明の範囲内に包含されることを認識されるべきである。
【0029】
先の明細書において、本発明は特定の典型的な実施形態に関して説明されてきた。様々な修正および変更が、以下の特許請求の範囲に定義されている本発明のより広範な精神および範囲から逸脱することなくなされることは明らかであろう。したがって、明細書および図面は限定を意味するのでなく、例示と見なされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態の側面図である。
【図2】接続状態にある図1のコネクタアセンブリの斜視図であり、シュラウド部は除去されている。
【図3】切断状態にある図1のコネクタアセンブリの斜視図であり、シュラウド部は除去されている。
【図4】図1のコネクタアセンブリの上部の斜視図である。
【図5】図1のコネクタアセンブリの下部の斜視図である。
【図6】図5の下部の内部構成要素の斜視図である。
【図7A】図1のコネクタアセンブリの接続を示す破断図である。
【図7B】図1のコネクタアセンブリの接続を示す破断図である。
【図7C】図1のコネクタアセンブリの接続を示す破断図である。
【図7D】図1のコネクタアセンブリの接続を示す破断図である。
【図8A】図1のコネクタアセンブリの切断を示す破断図である。
【図8B】図1のコネクタアセンブリの切断を示す破断図である。
【図8C】図1のコネクタアセンブリの切断を示す破断図である。
【図8D】図1のコネクタアセンブリの切断を示す破断図である。
【図9】図1のジンバルアセンブリの斜視図であり、外部ハウジングは除去されている。
【図10】図1のジンバルアセンブリの内部の部分的な分解組立図である。
【図11】図1のジンバルアセンブリの断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気コネクタの第1部分に配置される1つまたは複数の第1電子接触子と、
前記電気コネクタの第2部分に配置される1つまたは複数の第2電気接触子と、を備えた簡易着脱型電気コネクタであって、
前記第1部分は前記第2部分と係合および切断するように構成され、前記第1電気接触子の各々は、前記電気コネクタの接続および切断の際に前記第2接触子の対応する1つと電気的に連結および分離し、
前記簡易着脱型電気コネクタは、さらに、
前記第1電気接触子の周りの前記第1部分に配置され、第1の複数の歯および第1の複数の溝を含む第1ロックと、
前記第2電気接触子の周りの前記第2部分に配置され、第2の複数の歯および第2の複数の溝を含む第2ロックと、
前記第2ロックが第1回転位置と第2回転位置の間の前記第2部分の長手方向軸の周りを回転するように構成され、前記第2ロックは前記電気コネクタが接続されると前記第1回転位置の方向に付勢されて、前記第2回転位置に配置され、
前記第2ロックが前記第2回転位置にあるとき、前記第2部分に保持され、
前記第1および第2の複数の歯が前記電気コネクタの接続および切断の際に相互に選択的に係合および切断するように構成され、前記歯の係合はその付勢力に対抗して前記第1回転位置から前記第2回転位置に前記第2ロックを回転させてカム作用するように作動し、前記歯の係合は、前記第2ロックが前記第2回転位置にある場合、前記電気コネクタの前記第1部分と前記第2部分の間の相対的な軸方向の動き実質的に防止するようにさらに作動し、
前記第1ロックの周りでほぼ同軸の前記第1部分に配置され、内面に配置される複数のスプラインを含むシュラウドと、を備え、
前記シュラウドが第1シュラウド位置と第2シュラウド位置の間の前記第1部分の長手方向軸に沿って移動するように構成され、前記シュラウドは前記電気コネクタが接続されるとき前記第1シュラウド位置の方向に付勢されて、前記第1シュラウド位置に配置され、
前記複数の第2の溝は前記第2ロックが前記第2回転位置にあるときに前記第1の複数の溝と実質的に位置合わせされ、
前記スプラインは前記電気コネクタが接続されると前記第1および第2の複数の溝と係合され、前記複数の第2の溝との前記スプラインの前記係合は、前記第2ロックがその付勢力により前記第2の回転位置から回転することを防止するように作動することを特徴とする簡易着脱型電気コネクタ。
【請求項2】
電気コネクタの第1部分に配置される1つまたは複数の第1電子接触子と、
前記電気コネクタの第2部分に配置される1つまたは複数の第2電気接触子と、を備えた電気コネクタであって、
前記第1部分が前記第2部分と係合および切断するように構成され、前記1つまたは複数の第1電気接触子は、前記電気コネクタの接続および切断の際に前記1つまたは複数の第2接触子の対応する1つと電気的に連結および分離し、
前記電気コネクタは、さらに、
前記第1電気接触子の周りの前記第1部分に配置される第1ロックと、
前記第2電気接触子の周りの前記第2部分に配置される第2ロックであって、第1回転位置と第2回転位置の間の前記第2部分の長手方向軸の周りを回転するように構成され、前記電気コネクタが接続されると前記第2回転位置に配置される第2ロックと、
前記第1および第2ロックが、前記電気コネクタの接続および切断の際に自動的に相互に接続および切断するように構成され、前記第1および第2ロックの前記係合は、前記第2ロックが前記第2回転位置にあるとき、前記電気コネクタの前記第1部分と前記第2部分との間の相対的な軸方向の動き実質的に防止するように作動し、
前記第1ロックの周りでほぼ同軸の前記第1部分に配置されるシュラウドであって、第1シュラウド位置と第2シュラウド位置の間の前記第1部分の長手方向軸に沿って移動するように配置され、前記コネクタが接続されるとき前記第1シュラウド位置の方向に付勢されて、前記第1シュラウド位置に配置されるシュラウドと、を備え、
前記シュラウドは、前記電気コネクタが接続されるとき、前記第2ロックが前記第2回転位置から前記第1回転位置に回転するのを実質的に防止することを特徴とする電気コネクタ。
【請求項3】
前記第2ロックが前記第2電気接触子に対して長手方向の軸の周りを回転し、前記第2ロックは前記第1回転位置の方向に付勢されている、請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記第1ロックが第1の複数の歯を含み、
前記第2ロックが第2の複数の歯を含み、
前記第1および第2の複数の歯が前記電気コネクタと接続および切断の際に相互に選択的に係合および切断するように構成され、前記歯の係合は前記電気コネクタの前記第1部分と前記第2部分との間の相対的な軸方向の動きを実質的に防止するように作用する、請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記歯の係合が、前記第1回転位置から前記第2回転位置にその付勢力に対抗して前記第2ロックを回転させてカム作用するように作動する、請求項4に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記第2部分の内部部材と前記第2ロックの間に配置されるトーションバネをさらに備え、前記トーションバネが前記第2ロックを前記第1回転位置の方向に付勢するように配置されている、請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記第2ロックが内面に配置された複数のタブを含み、前記第2ロックが前記第2回転位置にあるとき、前記タブが前記第2部分の内部構成要素上に配置される対応する複数の当接部材と係合するように構成され、前記第2ロックを前記内部部材上に効果的に保持する、請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
前記第1ロックの周りに配置され、前記シュラウドを前記第1シュラウド位置の方向に付勢するように配置されている軸方向のバネをさらに備える、請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項9】
前記シュラウドが、内面に配置される1つまたは複数のスプラインを含み、前記スプラインは前記第1ロックの外面に形成される1つまたは複数の溝とそれぞれ係合する、請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項10】
前記スプラインおよび溝が前記第1部分の長手方向の軸にほぼ平行に延びている、請求項9に記載の電気コネクタ。
【請求項11】
前記第2ロックが外面に形成される複数の溝を含み、
前記第2ロックが前記第2回転位置にあるとき、前記第2ロックの前記溝が前記第1ロックにおける前記複数の溝に実質的に位置合わせされ、
前記電気コネクタが接続されると前記スプラインが前記第2ロックにおける前記溝と係合され、前記第2ロックにおける前記溝と前記スプラインの前記係合は、前記第2ロックがその付勢力により前記第1の回転位置から回転することを防止するように作用する、請求項9に記載の電気コネクタ。
【請求項12】
前記電気コネクタの前記第1部分上の前記第1ロックの周りに配置されたハウジングをさらに備え、前記シュラウドが前記第2部分にある場合、前記シュラウドの一部は前記ハウジングの内部に配置される、請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項13】
前記電気コネクタの接続は前記第2の電気接触子と前記第1の接触子を位置合わせし、それぞれの長手方向の軸に沿ってそれぞれ前記第1および第2部分を一体となるように押し付けることにより達成される、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項14】
前記第1シュラウド位置から前記第2シュラウド位置にその付勢力に対抗して前記シュラウドを押し付けることにより、前記電気コネクタを切断する、請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項15】
前記第1ロックが第1の複数の歯および第1の複数の溝を含み、
前記第2ロックがこのロック軸方向面に形成される第2の複数の歯と、このロックの半径方向面に形成される、第2の複数の溝とを含み、
前記シュラウドが内面に配置される複数のスプラインを含み、
前記第1および第2の複数の歯が前記コネクタの接続および切断の際に相互に選択的に係合および切断するように構成され、前記歯の係合が前記電気コネクタの前記第1部分と前記第2部分の間の相対的な軸方向の動き実質的に防止するように作用し、
前記第2の複数の溝が、前記第2ロックが前記第2回転位置にあるときに前記第1の複数の溝と実質的に位置合わせされ、
前記電気コネクタが接続されると前記スプラインが前記第1および第2の複数の溝と係合され、前記第2の複数の溝と前記スプラインの前記係合は、前記第2ロックがその付勢力により前記第1回転位置に回転することを防止するように作用する、請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項16】
前記歯の係合が、前記第1回転位置から前記第2回転位置にその付勢力に対抗して前記第2ロックを回転させてカム作用するように作動する、請求項15に記載の電気コネクタ。
【請求項17】
前記電気コネクタの切断の間において、前記シュラウドが前記第1シュラウド部分から前記第2シュラウド部分に押され、第2の複数の溝から前記複数のスプラインを切断し、それにより前記第2ロックが前記第2回転位置から前記第1回転位置にその付勢力によって回転することを可能にし、前記第1回転位置に対する前記第2ロックの前記回転が前記歯を切り離す、請求項15に記載の電気コネクタ。
【請求項18】
電気コネクタの第1部分に配置される1つまたは複数の第1電子接触子と、
前記電気コネクタの第2部分に配置される1つまたは複数の第2電気接触子と、を備えた電気コネクタであって、
前記第1部分が前記第2部分と係合および切断するように構成され、前記1つまたは複数の第1電気接触子は、前記電気コネクタの接続および切断の際に前記1つまたは複数の第2接触子の対応する1つと電気的に連結および分離し、
前記電気コネクタは、さらに、
前記第1電気接触子の周りの前記第1部分に配置され、複数の歯を含む第1ロックと、
前記第2電気接触子の周りの前記第2部分に配置される第2ロックと、を備え、前記第2ロックが第2の複数の歯を含み、前記第2ロックは第1回転位置と第2回転位置の間の前記第2部分の長手方向の軸の周りを回転するように構成され、前記第2ロックは前記電気コネクタが接続されると前記第2回転位置に置かれ、
前記第1および第2の複数の歯は前記電気コネクタの接続および切断の際に相互に選択的に係合および切断するように構成され、前記歯の係合は前記第2回転位置にあるとき、前記電気コネクタの前記第1部分と前記第2部分の間の相対的な軸方向の動きを実質的に防止するように作用し、
さらに、前記第1ロックに対する前記第2ロックの逆回転を選択的に防止するように構成される逆回転防止装置を備えていることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項19】
前記歯の係合が前記第1回転位置から前記第2回転位置にその付勢力に対抗して前記第2ロックを回転させてカム作用するように作動する、請求項18に記載の電気コネクタ。
【請求項20】
前記第2部分の内部部材と前記第2ロックの間に配置されるトーションバネをさらに備え、前記トーションバネが前記第2ロックを前記第1回転位置の方向に付勢するように配置されている、請求項18に記載の電気コネクタ。
【請求項21】
前記第2ロックがその上に配置される1つまたは複数のタブを含み、前記第2ロックが前記第2回転位置にあるとき、前記タブが前記第2部分に配置される1つまたは複数の当接部材にそれぞれ係合するように構成され、これにより前記第2ロックが前記第2部分に保持される、請求項18に記載の電気コネクタ。
【請求項22】
前記電気コネクタが前記第2接触子と前記第1接触子を位置合わせすることにより接続され、それぞれ長手方向の軸に沿って前記第1および第2部分を一緒に押し付ける、請求項18に記載の電気コネクタ。
【請求項23】
コネクタを接続および切断するために第2部分と係合および切断するように構成される第1部分と、
前記第1部分に配置され、第1の複数の歯を含む第1ロックと、
前記第2部分に配置され、第2の複数の歯を含むみ第2ロックと、を備えたコネクタであって、
前記第2ロックが第1回転位置と第2回転位置の間の前記第2部分の長手方向の軸の周りを回転するように構成され、前記第2ロックが前記第1回転位置の方向に付勢され、前記コネクタが接続されると前記第2ロックは前記第2回転位置に置かれ、
前記第1および第2の複数の歯が前記コネクタの接続および切断の際に相互に選択的に係合および切断するように構成され、前記歯の係合が前記コネクタの前記第1部分と前記第2部分の間の相対的な軸方向の動き実質的に防止するように作用し、
前記コネクタはさらに、
前記第1ロックの周りでほぼ同軸の前記第1部分上に配置されたシュラウドであって、第1シュラウド位置と第2シュラウド位置の間の前記第1部分の長手方向の軸に沿って移動するように構成され、前記第1シュラウド位置の方向に付勢され、かつ、前記電気コネクタが接続されると前記第1シュラウド位置に置かれる前記シュラウドを備え、
前記シュラウドは前記電気コネクタが接続されると、前記第2ロックが前記第2回転位置から前記第1回転位置に回転することを実質的に防止することを特徴とするコネクタ。
【請求項24】
前記コネクタが電気コネクタ、流体コネクタおよび空気コネクタから成る群から選択される、請求項23に記載のコネクタ。
【請求項25】
電動ツールにおいて使用されるジンバルアセンブリであって、前記電動ツールでは第1および第2電線を含む電気コードが前記ジンバルアセンブリを通って延びており、
前記ジンバルアセンブリが、
レセプタクルの周りに配置されるジンバルであって、第1軸の周りを回転するように配置され、前記第1軸が前記ジンバルおよび前記レセプタクルを通って延び、前記ジンバルおよび前記レセプタクルが第2軸の周りを一緒に回転するように配置され、前記第2軸は実質的に前記第1軸に直交し、前記第2軸は内部ハウジングにより支持されるジンバルと、
前記レセプタクルに配置され、第1および第2ワイヤチャネルを含むウェッジであって、前記第1および第2ワイヤチャネルが対応する第1および第2電線を受け入れるように配置され、前記第1および第2電線は前記第1軸を回避するウェッジと、
前記ウェッジの周りに配置されケーブルジャケットであって、前記レセプタクルと前記ウェッジの間に固定され、前記ケーブルの軸方向の運動を阻止するケーブルジャケットと、を備えていることを特徴とするジンバルアセンブリ。
【請求項26】
前記ケーブルジャケットがその長さに沿って延びる繊維材料を含む、請求項25に記載のジンバルアセンブリ。
【請求項27】
電動ツールに連結される、請求項25に記載のジンバルアセンブリ。
【請求項28】
前記第1および第2電線が前記第1軸および第2軸と実質的に直交する方向にジンバルアセンブリを通して延びる、請求項25に記載のジンバルアセンブリ。
【請求項29】
前記ウェッジが外面に少なくとも1つの突出するリブ部分を含み、前記リブ部分は前記ケーブルジャケットの内面に貫入する、請求項25に記載のジンバルアセンブリ。
【請求項30】
前記少なくとも1つのリブ部分の前記ケーブルジャケットの前記突出が、前記コードが前記ジンバルアセンブリを通して引き抜かれることを実質的に防止する、請求項29に記載のジンバルアセンブリ。
【請求項31】
前記ジンバルの周りに配置される外部ハウジングをさらに備えている、請求項25に記載のジンバルアセンブリ。
【請求項32】
電動ツールにおいて使用される電力コードアセンブリであって、
ケーブルジャケット内にまとめて配置される第1および第2の絶縁電線を含み、近位端から遠位端に延びる電力コードと、
貫通する通路を有するレセプタクルであって、前記通路は狭い部分および広い部分を有するレセプタクルと、
前記電力コードが前記通路を通って延び、前記近位端が通路の前記広い部分から延び、前記遠位端が通路の前記狭い部分から延び、
前記レセプタクルが電動ツールに前記レセプタクルを固定するアンカーを有し、
前記通路内に配置されるウェッジと、
前記ウェッジが第1および第2ワイヤチャネルを含み、前記第1および第2電線が前記ワイヤチャネルを通って延び、
前記ウェッジと表面係合してウェッジとジャケットの結合部を形成するために、表面に配置された前記ジャケットの一部と、を備え、前記ウェッジとジャケットの結合部は前記通路の前記狭い部分より広く、そのため、前記電力コードの前記遠位端における軸方向力が前記通路の前記狭い部分に対して前記ウェッジとジャケットの結合部を押し付ける作用を果たすことを特徴とする電力コードアセンブリ。
【請求項33】
前記アンカーが前記通路に対しほぼ横方向に前記レセプタクルを通って延び、これにより前記レセプタクルが前記電動ツールに回転可能に固定される、請求項32に記載の電力コードアセンブリ。
【請求項34】
前記軸が前記ウェッジを通って延び、前記第1および第2電線が前記軸をまたがっている、請求項33に記載の電力コードアセンブリ。
【請求項35】
一端に連結される第1電気コネクタ部を含む第1電気コードであって、前記第1コネクタ部分が内部に配置される1つまたは複数の第1接触子を含み、この第1接触子がさらに前記第1接触子の周りに配置される第1ロックを含む第1電気コードと、
一端に連結される第2電気コネクタ部を含む第2電気コードであって、前記第2コネクタ部分が内部に配置される1つまたは複数の第2接触子を含み、この第2接触子がさらに前記第2接触子の周りに配置される第2ロックを含み、前記第2ロックが前記第1回転位置と前記第2回転位置の間の前記第2コネクタ部の長手方向の軸の周りを回転するように構成され、前記第2ロックは前記第1回転位置の方向に付勢される第2電気コードと、を備える電気アセンブリであって、
前記第1接触子が前記第1および第2電気コードと電気的に連結および分離するために前記第2接触子と係合および切断するように構成され、
前記第1および第2ロックが前記第1および第2コネクタ部の接続および切断の際に相互に係合および切断するように構成され、前記第1および第2ロックの前記係合が前記第1電気コネクタ部および第2電気コネクタ部の間の軸方向の動き実質的に防止するように作用し、
前記電気アセンブリは、さらに、
前記第1および第2電気コードの1つの周りに配置されたジンバルアセンブリを備え、前記コードがジンバルアセンブリを通って延び、前記ジンバルアセンブリが第1および第2のほぼ垂直な軸の周りに連結されるデバイスの回転を可能にするように構成され、
前記ジンバルアセンブリがレセプタクルに配置されるウェッジを含み、前記ウェッジが少なくとも第1および第2ワイヤチャネルを含み、前記第1および第2ワイヤチャネルが前記第1および第2電線が第1軸を回避する前記コードに配置される対応する第1および第2電線を受け入れるように配置されていることを特徴とする電気アセンブリ。
【請求項36】
前記第1ロックがそれの軸方向の面上に配置される第1の複数の歯を含み、
前記第2ロックがそれの軸方向の面上に配置される第2の複数の歯を含み、
前記第1および第2の複数の歯が前記第1および第2コネクタ部分と接続および切断する際に相互に係合および切断するように構成され、前記歯の係合が前記第1コネクタ部分と前記第2コネクタ部分との間の相対的な軸方向の動き実質的に防止するように作用する、請求項35に記載の電気アセンブリ。
【請求項37】
シュラウドが前記第1ロックの周りにほぼ同軸に配置され、前記シュラウドが第1シュラウド位置と第2シュラウド位置の間の前記第1コネクタ部分の長手方向の軸に沿って移動するように配置され、前記シュラウドが前記第1シュラウド位置の方向に付勢され、
前記シュラウドは、前記第2ロックが前記第1および第2コネクタ部が接続されると前記第2回転位置から前記第1回転位置に回転することを実質的に防止する、請求項35に記載の電気アセンブリ。
【請求項38】
前記第1ロックが外面に形成される1つまたは複数の第1の溝を含み、
前記第2ロックが外面に形成される1つまたは複数の第2のスロットを含み、
前記シュラウドが内面に配置される1つまたは複数のスプラインを含み、
前記第1および第2の溝は、前記第2ロックが前記第2回転位置にあるときに実質的に位置合わせされ、
前記第1および第2コネクタ部分が接続されると、前記スプラインが前記第1および第2の溝と係合され、前記スプラインおよび前記溝との前記係合は、前記第2ロックが前記第1の回転位置からその付勢力により回転を防止するように作用する、請求項37に記載の電気アセンブリ。
【請求項39】
前記ジンバルアセンブリがさらに、
前記レセプタクルの周りに配置され、前記第1軸の周りを回転するように配置されたジンバルを備え、前記第1軸が前記ジンバルおよび前記レセプタクルを通って延び、
前記ジンバルが第2軸を含み、前記ジンバルおよび前記レセプタクルが前記第2軸の周りを一緒に回転するように配置され、前記第2軸が前記第1軸とほぼ直交し、前記第2軸が内部ハウジングにより支持されている、請求項35に記載の電気アセンブリ。
【請求項40】
前記ジンバルアセンブリはさらに前記ウェッジの周りに配置されるケーブルジャケットを備え、前記ケーブルジャケットが前記レセプタクルと前記ウェッジとの間に固定されて、前記ケーブルの軸方向の運動を阻止し、
前記ジンバルアセンブリの前記ウェッジが外面上に少なくとも1つの突出するリブ部分を備え、前記リブ部分が前記ケーブルジャケットの内面に貫入し、
前記少なくとも1つのリブ部分の前記ケーブルジャケットへの前記貫入により、前記コードが前記ジンバルアセンブリを通して引き抜かれることを実質的に防止する、請求項35に記載の電気アセンブリ。
【請求項41】
一端に連結される第1コネクタ部を含む第1コードであって、前記第1コネクタ部が1つまたは複数の第1接触子の周りに配置される第1ロックを含む第1コードと、
一端に連結される第2コネクタを含む第2コードであって、前記第2コネクタ部が1つまたは複数の第2接触子の周りに配置される第2ロックを含む第2コードと、を備えた電気アセンブリであって、前記第2ロックが第1回転位置と第2回転位置の間の前記第2コネクタ部の長手方向の軸の周りを回転するように構成され、
前記第1および第2ロックが前記第1および第2コネクタ部の接続および切断の際に相互に係合および切断するように構成され、前記第1および第2ロックの係合が前記第1コネクタ部と第2コネクタ部の間の軸方向の動き実質的に防止するように作用し、
前記電気アセンブリは、さらに、
前記第1および第2コードの1つの周りに配置されたジンバルアセンブリを備え、前記1つのコードが前記ジンバルアセンブリを通って延び、前記ジンバルアセンブリが第1および第2のほぼ垂直な軸の周りに連結されるデバイスの回転を可能にするように構成され、
前記ジンバルアセンブリがレセプタクルに配置されるウェッジを含み、前記1つのコードの一部が前記レセプタクルと前記ウェッジの間に固定され、
前記ウェッジがチャネルを含み、このチャネルを通り前記コードの別の部分が延びている、電気アセンブリ。
【請求項42】
前記第2ロックが前記第1および第2回転位置の間に1回転またはそれ以下で前記長手方向の軸の周りを回転するように構成されている、請求項2に記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2007−531967(P2007−531967A)
【公表日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−506342(P2007−506342)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【国際出願番号】PCT/US2005/011294
【国際公開番号】WO2005/099047
【国際公開日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(506328033)
【氏名又は名称原語表記】HOPPER,Michael,B.
【Fターム(参考)】