説明

紫外線硬化性樹脂組成物、それを用いた光反射体、照明器具カバーおよび照明器具

【課題】特に150℃程度の高温環境下で約10,000時間、連続使用しても変退色、亀裂、塗膜剥離などを生じることがなく、また、アルミニウムや銀などの光反射層と良好な密着性を有し、照明器具の光反射体として良好な反射特性を有するアンダーコート層を形成することが可能な紫外線硬化性樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】(a)(メタ)アクリロイル基を2〜6個有する重量平均分子量が2,000以下の脂肪族構造のモノマーまたはオリゴマー30〜70質量%と、(b)アクリルポリオール構造の(メタ)アクリレート重合体70〜30質量%とからなる塗膜形成成分を少なくとも含有し、かつ該塗膜形成成分100質量部に対し、(c)光重合開始剤1〜10質量部と(d)酸化防止剤1〜10質量部とを必須成分として含有することを特徴とする紫外線硬化性樹脂組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長期高温耐熱性に優れ、かつ耐紫外線性に優れた硬化塗膜を与える紫外線硬化性樹脂組成物、それを用いた光反射体および照明器具カバーを提供し、さらにはこの光反射体と照明器具カバーとを用いた照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
照明器具は一般的に、光源部と光源部から照射される光を任意の方向に配光させる光反射体、および光源部と光反射体とを収納する照明器具カバーから構成されている。光反射体は、任意の形状に形成したアルミニウム基材などをそのまま反射体とするもの、光源部の光をより有効利用し、効率の高い照明器具を得るために任意形状の基材にアルミニウムや銀などの金属材料を蒸着法などにより製膜して光反射層を形成するものがある。
【0003】
基材上にアルミニウムや銀などの金属材料を蒸着法などにより製膜して光反射層とするために、一般的には基材上にアンダーコート層となる塗膜を形成することが多い。アンダーコート層は、基材と光反射層の密着性を高めるとともに、光反射層を形成する製膜面をより平滑化させる役目を有する。
【0004】
アンダーコート層は、エポキシ樹脂やアクリル樹脂などから構成される塗料組成物を基材上に塗装した後、高温にて一定時間焼付乾燥を行うことにより形成される。しかし、このアンダーコート層の形成方法では、塗膜の焼付乾燥に多大な時間を要することとなって、生産性が悪く、また、電気やガスなどのエネルギー使用量も多大で環境負荷も大きくなる。
【0005】
また、照明器具カバーは、プラスチックや金属からなる任意のデザイン体で構成されるが、意匠性を高めるために予め着色された塗料組成物で塗装処理が施される。しかし、前記と同様、この塗装処理にも焼付乾燥を必要とする塗料組成物が用いられることが多く、生産性や環境面で問題がある。
【0006】
このような生産性や環境面の課題を解決する塗料組成物として紫外線硬化性樹脂組成物を使用することが知られている(特許文献1)。この紫外線硬化性樹脂組成物は、(1)速硬化性である、(2)硬化に要するエネルギーコストが低い、(3)無公害化が可能であるなどの利点から、応用範囲が広がっている。このような紫外線硬化性樹脂組成物を利用した事例としては、化粧品容器などの装飾部材、住宅用内装建材(特に床材)、自動車用ランプカバーなどがある。
【0007】
しかし、特許文献1に開示されている塗料組成物は、一般的に外部から侵入する紫外線によって該塗膜が劣化し、変退色、亀裂、塗膜剥離といった課題が生じやすい。このような課題を解決するために、紫外線吸収剤を含有した紫外線硬化性樹脂組成物が提案されているが、該紫外線硬化性樹脂組成物は塗膜の硬化に必要な紫外線をも吸収してしまい、形成される塗膜が硬化不足となりやすく、その結果、塗膜の密着性や耐水性、耐熱性が低下するといった課題が発生する。
【0008】
このような課題を解決するための技術が特許文献2に開示されている。しかし、特許文献2に開示されている塗料組成物は、優れた紫外線遮断効果を有し、塗膜硬化性と耐候性に優れるものの、80℃以上の温度環境下で長期間、連続使用を続けると塗膜に変退色や亀裂が発生するといった課題があった。
【0009】
また、特許文献3および4に開示されている紫外線硬化塗料組成物も、同様に略80℃までの連続使用では硬化塗膜に変化は観察されないが、80℃以上の高温領域では変退色、亀裂、塗膜剥離が観察されるという課題がある。
【特許文献1】特許第3864605号公報
【特許文献2】特許第3196277号公報
【特許文献3】特公平7−115892号公報
【特許文献4】特許第3024238号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって本発明は、前記課題を解決するために為されたものであって、特に150℃程度の高温環境下で約10,000時間、連続使用しても変退色、亀裂、塗膜剥離などを生じることがなく、また、アルミニウムや銀などの光反射層と良好な密着性を有し、照明器具の光反射体として良好な反射特性を有するアンダーコート層を形成することが可能な紫外線硬化性樹脂組成物を提供することにある。
【0011】
また、前記した塗膜の耐熱性を損なうことなく撥油性能を向上させ、機械油や指紋などの付着を低減し、照明器具カバーに塗膜を形成することにより意匠性を長期間損なうことなく、使用することが可能な照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、(a)(メタ)アクリロイル基を2〜6個有する重量平均分子量が2,000以下の脂肪族構造のモノマーまたはオリゴマー30〜70質量%と、(b)アクリルポリオール構造の(メタ)アクリレート重合体70〜30質量%とからなる塗膜形成成分を少なくとも含有し、かつ該塗膜形成成分100質量部に対し、(c)光重合開始剤1〜10質量部と(d)酸化防止剤1〜10質量部とを必須成分として含有することを特徴とする紫外線硬化性樹脂組成物(以下単に「本発明の組成物」という場合がある)を提供する。
【0013】
上記本発明においては、前記酸化防止剤が、ヒンダードフェノール系の酸化防止剤であること;前記塗膜形成成分100質量部に対し、シリコーンアクリレート樹脂0.1〜10質量部をさらに含むことが好ましい。
【0014】
また、本発明は、上記本発明の組成物を、基材上に塗布および硬化させてアンダーコート層を形成し、該アンダーコート層上にアルミニウム膜または銀膜からなる光反射層が少なくとも設けられていることを特徴とする光反射体を提供する。該光反射体においては、アンダーコート層の膜厚が、10μm以下であることが好ましい。
【0015】
また、本発明は、前記本発明の組成物を成形体に塗布および硬化してなることを特徴とする照明器具カバー、および前記本発明の光反射体と、前記本発明の照明器具カバーと、光源部とを有することを特徴とする照明器具を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、150℃の温度環境下において連続使用しても塗膜外観に変退色、亀裂、塗膜剥離などが観察されることがないアンダーコート層を与えることができる紫外線硬化性樹脂組成物を提供することができる。
【0017】
また、本発明によれば、任意の形状を有する基材上に、アルミニウムや銀などの光反射層と良好な密着性を有する本発明の組成物からなるアンダーコート層を形成することができ、光反射体とすることが可能となる。この得られた光反射体は、公知の焼付乾燥型アンダーコート層を用いて形成した光反射体と同等の反射特性を有し、照明器具の光反射体として使用することが可能であるとともに、アンダーコート層を形成するために要する時間を大幅に削減することができ、光反射体の生産性が格段に向上する。
【0018】
また、本発明によれば、本発明の組成物をアンダーコートとした光反射体において、150℃の温度環境下において連続使用しても、光反射体の外観に変退色、亀裂、塗膜剥離などが観察されることなく、また、反射特性を損なうこともない光反射体を提供することができる。
【0019】
また、本発明によれば、本発明の組成物を硬化させて得られる塗膜のオレイン酸およびヘキサデカンに対する接触角を向上させることができるため、塗膜の撥油性能を向上させ、指紋や機械油などの付着を低減することができる。
【0020】
また、本発明によれば、本発明の組成物をトップコート層とした照明器具カバーにおいて、150℃の温度環境下において連続使用しても、照明器具カバーの外観に変退色、亀裂、塗膜剥離などが観察されることなく、意匠性を長期間保持した照明器具カバーを提供することができる。
【0021】
また、本発明によれば、本発明の組成物をアンダーコートとして使用した光反射体と、意匠塗装膜として使用した照明器具カバーに用いているため、照明器具として十分な性能を有すると同時に、生産性を大幅に向上させることが可能となる。また、照明器具製造時に使用するエネルギー使用量を大幅に削減するため、環境負荷を低減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次に発明を実施するための最良の形態を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明の組成物の塗膜形成成分となるモノマーまたはオリゴマー(a)とは、(メタ)アクリロイル基を2〜6個有する重量平均分子量が2,000以下の脂肪族構造のモノマーまたはオリゴマーである。該モノマーまたはオリゴマーは、その重量平均分子量が2,000以下であることが必要であって、好ましい重量平均分子量は100〜2,000である。重量平均分子量が2,000を超えると、これらのモノマーまたはオリゴマーの反応性や架橋密度の低下により、これらのモノマーまたはオリゴマーからなる塗膜は、耐熱試験時に黄変性が見られる。また、芳香環を含むモノマーまたはオリゴマーからなる塗膜は、高温時に自動酸化を生じやすく、耐熱試験時において塗膜が黄変しやすい。
【0023】
本発明に使用される上記のモノマー(a)としては、例えば、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどのポリオキシアルキルエーテル(メタ)ポリアクリレート類;ノルボルナンジメタノールジアクリレート、ノルボルナンジエタノールジ(メタ)アクリレート、ノルボルナンジメタノールにエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド2モル付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジエタノールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールにエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド2モル付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、ペンタシクロペンタデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ペンタシクロペンタデカンジエタノールジ(メタ)アクリレート、ペンタシクロペンタデカンジメタノールにエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド2モル付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレート、ペンタシクロペンタデカンジエタノールにエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド2モル付加して得たジオールのジ(メタ)アクリレートなどの脂環構造を有するモノマー類が挙げられる。
【0024】
また、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ビス(2−アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ビス(2−アクリロイルオキシプロピル)ヒドロキシプロピルイソシアヌレート、ビス(2−アクリロイルオキシブチル)ヒドロキシブチルイソシアヌレート、ビス(2−メタクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ビス(2−メタクリロイルオキシプロピル)ヒドロキシプロピルイソシアヌレート、ビス(2−メタクリロイルオキシブチル)ヒドロキシブチルイソシアヌレート、トリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、トリス(2−アクリロイルオキシプロピル)イソシアヌレート、トリス(2−アクリロイルオキシブチル)イソシアヌレート、トリス(2−メタクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、トリス(2−メタクリロイルオキシプロピル)イソシアヌレート、トリス(2−メタクリロイルオキシブチル)イソシアヌレートなどのイソシアヌレート構造を有するモノマー類が挙げられる。
【0025】
また、ジペンタエリスリトールのポリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性アルキル化リン酸(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、ビニルエーテルモノマーなどを挙げることができる。これらのモノマーは単独でも2種以上の混合物としても用いることができる。
【0026】
本発明で使用するオリゴマー(a)としては、芳香環を持たない重量平均分子量2,000以下のポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリウレタンアクリレートなどのオリゴマーを1種もしくは2種以上を用いることができる。これらのオリゴマーのうち、耐熱性、耐光性の観点から、2〜6官能のポリウレタンアクリレートオリゴマーがより好ましい。
【0027】
本発明に使用されるアクリルポリオール構造の(メタ)アクリレート重合体(b)は、従来公知のモノマーを重合して得られるものであり、そのモノマーの全部または一部に水酸基を含有するモノマーを使用して得られるものである。水酸基を含有するモノマーとしては特に限定されないが、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシへキシル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシ−3−メチルペンチル(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレートなどのアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリル酸エステル;ポリ(n=2以上)エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ(n=2以上)プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ(n=2以上)テトラメチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、モノまたはポリ(n=2以上)エチレングリコールモノまたはポリ(n=2以上)プロピレングリコールランダムコポリマーのモノ(メタ)アクリレート、モノまたはポリ(n=2以上)エチレングリコールモノまたはポリ(n=2以上)プロピレングリコールブロックコポリマーのモノ(メタ)アクリレートなどのポリアルキレングリコールのモノ(メタ)アクリレート;(メタ)アクリロイロキシエチルモノまたはポリ(n=2以上)カプロラクトンなどの前記した(ポリ)アルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルを開始剤としてラクトン類を開環重合して得られるポリエステル系モノ(メタ)アクリル酸エステル;2−(メタ)アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタレートや2−(メタ)アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチルスクシネートなどの前記した(ポリ)アルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステルに2塩基酸を反応させてハーフエステル化したのち、もう一方のカルボン酸にアルキレングリコールを反応させたエステル系(メタ)アクリレート;グリセロールモノ(メタ)アクリレートやジメチロールプロパンモノ(メタ)アクリレートなどの3個以上の水酸基をもつ多官能水酸基化合物のモノ(メタ)アクリレート;3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのハロゲン元素含有(メタ)アクリレート;エチル−α−ヒドロキシメチルアクリレートなどの水酸基α位メチル置換アクリレートエステル類;ヒドロキシメチルスチレンなどが挙げられ、これらのモノマーは単独でも2種以上の混合物としても得られる。
【0028】
また、上記モノマーと共重合し得る他のモノマーとしては従来公知の不飽和結合含有モノマーが挙げられ、例えば、スチレン、ビニルトルエン、ビニルヒドロキシベンゼン、クロロメチルスチレン、ビニルアミノメチルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルビフェニル、ビニルエチルベンゼン、ビニルジメチルベンゼン、α−メチルスチレン、ビニルイミダゾール、ビニルカルバゾール、ビニルピリジン、エチレン、プロピレン、イソプレン、ブテン、ブタジエン、1−ヘキセン、シクロヘキセン、シクロデセン、ジクロロエチレン、クロロエチレン、フロロエチレン、テトラフロロエチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルエチルケトン、イソシアナトジメチルメタンイソプロペニルベンゼン、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミドなどのビニル系モノマー;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、アクリル酸2量体、クロトン酸、スチレンスルホン酸、ジメチルプロピルスルホン酸(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイロキシエチルリン酸エステル、ビニルスルホン酸、(メタ)アクリロイロキシエチルフマレート、(メタ)アクリロイロキシエチルマレエート、(メタ)アクリロイロキシエチルサクシネートなどの酸基含有モノマー;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−メチルプロパン(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、べへニル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレート、トリメチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロデシル(メタ)アクリレート、シクロデシルメチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、t−ブチルベンゾトリアゾールフェニルエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ナフチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレートなどの脂肪族、脂環族、芳香族アルキル(メタ)アクリレート;(ポリ)エチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールモノオクチルエーテル(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールモノラウリルエーテル(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールモノステアリルエーテル(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールモノオレイルエーテル(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールモノステアリン酸エステル(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールモノノニルフェニルエーテル(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールモノオクチルエーテル(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールモノラウリルエーテル(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコール(ポリ)プロピレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレートなどの(ポリアルキレン)グリコールモノアルキル、アルキレン、アルキンエーテルまたはエステルのモノ(メタ)アクリレート;ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、テトラメチルピペリジル(メタ)アクリレート、ペンタメチルピペリジル(メタ)アクリレートなどのアミノ基含有(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、オキセタニルメチル(メタ)アクリレート、モルホリノ(メタ)アクリレート、メチルモルホリノ(メタ)アクリレート、メチルモルホリノエチル(メタ)アクリレートなどの酸素原子含有環状アルコールの(メタ)アクリレート;(メタ)アクロイロオキシエチルイソシアネート、エチレンイミノエチル(メタ)アクリレートなどの窒素原子含有モノマー;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド系モノマー;オクタフルオロオクチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラメチルシランエチル(メタ)アクリレートなどのフッ素またはケイ素基含有(メタ)アクリレートなどが挙げられ、また、これらのモノマーを重合して得られるオリゴマーの片末端に不飽和結合を導入して得られるマクロモノマーも使用できる。
【0029】
これらの一種またはそれ以上の組み合わせで前記した水酸基含有モノマーと共重合して重合体(b)が得られる。
【0030】
本発明の組成物においては、前記モノマーまたはオリゴマー(a)と上記重合体(b)とは、両者の合計を100質量%とした場合、モノマーまたはオリゴマー(a)を30〜70質量%とし、上記重合体(b)を70〜30質量%の割合で使用する。モノマーまたはオリゴマー(a)の使用量が30質量%未満となると、組成物の反応性の低下により、形成される塗膜の硬度の低下、塗膜の耐熱試験時に未反応物のブリードなどが生じる。一方、モノマーまたはオリゴマー(a)の使用量が70質量%を超えると、形成される塗膜の耐熱性や基材への密着性が低下する。
【0031】
本発明で使用する光重合開始剤(c)としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテルなどのベンゾイン系化合物、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(ベンジルジメチルケタール)、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−tert−ブチル−ジクロロアセトフェノン、4−tert−ブチル−トリクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリンプロパン−1などのアセトフェノン系化合物、ベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系化合物、チオキサントン、2−クロルチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントンなどのチオキサントン系化合物が挙げられる。
【0032】
上記光重合開始剤(c)の使用量は、塗膜形成成分100質量部に対して約1〜10質量部、好ましくは約2〜5質量部の範囲で添加する。光重合開始剤(c)の配合割合が1質量部未満であると形成される塗膜の内部の硬化性が低下して、塗膜の物性が低下し、一方、光重合開始剤(c)の配合割合が10質量部を超えると、組成物の硬化性の向上があまり認められず、製品コストが高くなるので好ましくない。
【0033】
本発明の組成物に添加する酸化防止剤(d)としては、公知のホスファイト系酸化防止剤、有機イオウ系酸化防止剤、ヒンダードフェノール系酸化防止剤などのいずれもが使用可能であるが、塗膜の熱試験時の黄変抑制の効果から、ヒンダードフェノール系酸化防止剤がより好ましい。ヒンダードフェノール系酸化防止剤とは、化学構造式に2,6−アルキルフェノール構造を持つ酸化防止剤である。
【0034】
ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、市販品としてイルガノックス245、イルガノックス259、イルガノックス565、イルガノックス1010、イルガノックス1035、イルガノックス1076、イルガノックス1098、イルガノックス1222、イルガノックス1330、イルガノックス1425、イルガノックス3114、イルガノックス1520、イルガノックス1135、イルガノックス1141、イルガノックスHP2251(以上いずれもチバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、スミライザーBHT、スミライザーMDP−S、スミライザーGA−80、スミライザーBBM−S、スミライザーWX−R、スミライザーGM、スミライザーGS(以上いずれも住友化学工業社製)、アデカスタブAO−30(ADEKA社製)などが挙げられる。上記酸化防止剤(d)の使用量は、塗膜形成成分100質量部に対して約1〜10質量部の範囲で添加する。
【0035】
また、本発明の組成物に、シリコーンアクリレート樹脂を添加することが好ましい。シリコーンアクリレート樹脂とは、アルコール性シロキサン化合物のヒドロキシル基とアクリル酸とのエステル化合物である。本発明において使用されるシリコーンアクリレート樹脂は、活性エネルギー線により硬化性をもつアクリレート基を有しており、硬化塗装膜中で他のオリゴマーやモノマー類と架橋結合しているため、硬化塗装膜表面への経時的移行もなく、透明性を低下することもない。
【0036】
このような効果を出すには、シリコーンアクリレート樹脂を、塗膜形成成分100質量部に対して約0.1〜10質量部、好ましくは約2〜5質量部の範囲で添加する。シリコーンアクリレート樹脂の配合割合が0.1質量部未満であると、目的とする撥油性能が得られず、一方、シリコーンアクリレート樹脂の配合割合が10質量部を超えると、撥油性の向上があまり認められず、コストが高くなるので好ましくない。好ましいシリコーンアクリレート樹脂としては、例えば、ダイセル・ユーシービー(株)製の商品名Ebecryl350(シリコンジアクリレート)、Ebecryl 1360(シリコンヘキサアクリレート)などが挙げられる。
【0037】
本発明の組成物においては、さらに溶剤を含むことができる。溶剤としては、特に限定されないが、組成物の濡れ性を高めるためには低表面張力の溶剤が好ましく、このようなものとしては、例えば、アルコール系溶剤、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤などを挙げることができ、さらに、これらに加えて、蒸発速度やコストなどに鑑み、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、キシレンなどを併用することもできる。上記溶剤の配合量は、必要に応じて増減することができる。
【0038】
また、本発明の組成物には、必要に応じてさらに、レベリング剤、カップリング剤、消泡剤、艶消し剤、紫外線吸収剤などの公知の添加剤を添加することもできる。
【0039】
本発明の光反射体は、図1に図解的に説明するように、基材1とこの基材1上に設けられた、本発明の組成物からなるアンダーコート層2と、その表面に設けられた光反射層3とを備えている。なお、光反射層3上には別途トップコート層を形成してもよい。
【0040】
光反射層を構成する基材としては、光反射体に要求される耐熱温度において使用可能であれば問題ないが、樹脂を基材として用いる場合には、熱可塑性樹脂として代表的な、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフェニレンオキサイド(PPO)、熱可塑性ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリカーボネイト(PC)、液晶ポリマー(LCP)、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)などが挙げられる。
【0041】
また、熱硬化性樹脂としては、バルクモールディングコンパウンド(BMC)用材料として一般的に用いられている不飽和ポリエステル(UP)などが挙げられる。
【0042】
上記いずれの基材も耐熱性、強度、耐光性などの目的で、無機充填剤などの各種添加剤を添加することも可能である。また、同様の目的で、複数の熱可塑性樹脂をポリマーブレンド、または相溶化剤を用いてブロック共重合させることも可能である。
【0043】
また、基材を所定の形状に賦形する成形方法としては、一般的に樹脂成形で用いられる成形方法であれば何ら限定されるものではなく、射出成形、圧縮成形、真空成形、圧空成形などが挙げられる。
【0044】
金属を基材として用いる場合には、一般的にはアルミニウム基合金、マグネシウム基合金、鉄基合金などが挙げられ、成形方法としてはスピニング加工、プレス加工、ダイキャスト、チクソモールディングなど、材料と要求される光反射体の形状などを考慮して選択される。
【0045】
ガラスを基材として用いる場合には、プレス加工やブロー加工などが代表的である。当然ながら、基材を成形後、表面に加工油、離型剤、成形時のガスの付着などがある場合は、物理的、または化学的な方法により除去してもよい。
【0046】
光反射層を構成する材料は、アルミニウムまたはアルミニウム基合金材料、もしくは銀または銀基合金材料であれば特に限定されるものではない。光反射層の形成方法としては、真空蒸着法、マグネトロンスパッタリング法、イオンプレーティング法、イオンアシスト法、プラズマアシスト法、物理的蒸着法(PVD)が挙げられる。
【0047】
本発明の証明器具カバーは、図2に図解的に示すように、金属や樹脂からなる成形体4の表面に、前記本発明の組成物からなる塗装膜5を形成したものであり、その形状は従来公知のいずれの形状であってもよい。また、本発明の照明器具は、前記本発明の光反射体と、上記本発明の照明器具カバーと、光源部とを有しており、上記光反射体のアンダーコート層を形成する材料と、上記照明器具カバーの塗装膜を形成する材料が、前記本発明の組成物であること以外は、いずれも従来公知の構成でよい。また、光反射体のアンダーコート層の膜厚は、10μm以下であることが好ましい。
【実施例】
【0048】
次に実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、文中「部」または「%」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
<組成物実施例1>
下記成分を有機溶剤(酢酸エチル40%、キシレン40%およびメチルイソブチルケトン20%の混合溶剤)中で均一に混合して固形分30%の本発明の組成物を調製した。
・6官能ウレタンアクリレート(商品名シコウUV−7600B、日本合成化
学工業(株)製) 30部
・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬(株)製) 70部
・アクリルポリオール構造のアクリル共重合体(商品名ダイヤナールLR−
237、三菱レイヨン(株)製、不揮発分60%) 167部
・光重合開始剤(商品名イルガキュア184、チバスペシャリティケミカルズ
(株)製) 5部
・酸化防止剤(商品名イルガフォス168、チバスペシャリティケミカルズ
(株)製) 5部
・レベリング剤(商品名BYK−341、ビックケミー(株)製) 0.1部
【0049】
<組成物実施例2、3>(本発明の組成物)
表1−1に記載の材料を用いた以外は実施例1と同様にして本発明の組成物を調製した。
【0050】
<光反射体実施例1>
アルミニウム(1050)材を、スピニング成形により光反射体形状に加工した基材を、アルカリ洗浄剤にて脱脂洗浄した後、実施例1の組成物をスプレー塗布した。熱循環式乾燥炉にて60℃/5分の予備乾燥を行った後、80W/cm高圧水銀灯を用いて積算光量が1500mj/cm2となるよう紫外線照射を行い、膜厚15μmのアンダーコート層を形成した。アンダーコート層を形成後、アルミニウム(純度99.9%)をアルゴンガス雰囲気中で真空蒸着し、平均膜厚1,000Åの光反射層を形成した。その後、その表面にアクリルシリコーン塗料(商品名K=7、久保孝ペイント(株)製)をスプレー塗布し、120℃で30分、焼付乾燥して膜厚10μmのトップコート層を形成して本発明の光反射体を得た。
【0051】
<光反射体実施例2、3>
実施例2、3の組成物をそれぞれ用いて、膜厚10μmのアンダーコート層を形成した以外は、光反射体実施例1と同様にして、本発明の光反射体を得た。
【0052】
<照明器具カバー実施例1>
アルミニウム合金(ADC12)を、ダイカスト法により照明器具カバー形状に加工した後、アルカリ洗浄剤にて脱脂洗浄した後、実施例1の組成物をスプレー塗布した。熱循環式乾燥炉にて60℃/15分の予備乾燥を行った後、80W/cm高圧水銀灯を用いて積算光量が1500mj/cm2となるよう紫外線照射を行い、膜厚15μmの塗装膜を形成して本発明の照明器具カバーを得た。
【0053】
<組成物比較例1〜5>
表1−2に記載の材料を用いた以外は実施例1と同様にして比較例1〜5の組成物を調製した。
【0054】
<光反射体比較例1〜5>
表1−2に記載の比較例1〜5の組成物を基材にスプレー塗布した以外は、実施例1と同様にして、比較例の光反射体を得た。
【0055】
以上のように作製した実施例および比較例の光反射体サンプルについて密着性、耐熱性、耐光性、蒸着外観およびオレイン酸接触角の試験を実施した。以下に試験方法を示す。
【0056】
[密着性試験]
サンプル面にカッターナイフにて2mm×2mmの碁盤目を25個作成後、テープ幅18mmのセロハンテープ(商品名ニチバンNo.405)を碁盤目に密着させ、テープ剥離試験を実施した。
[耐熱性試験]
150℃に保持した熱風循環槽中にサンプルを放置し、30日後、および450日後の外観変化を観察した。
【0057】
[耐光性試験]
140℃雰囲気中で水銀灯を点灯させた状態でサンプルを放置し、30日後、および450日後の外観変化を観察した。
[蒸着外観試験]
蒸着後のサンプルを目視により外観を観察した。
[オレイン酸接触角試験]
自動接触角計(商品名DM500、協和界面科学(株)製)を用いて測定した。
【0058】
上記の試験結果を表1−1、1−2に示す。
[密着性]の試験結果において、「○」は25個の碁盤目の剥離がゼロであることを示し、「×」は25個の碁盤目のうちの少なくとも1個が剥離したことを示している。
[耐熱性]および[耐光性]の試験結果において、「◎」は、目視評価により変色やクラックなどが全く認められないことを示し、「○」は目視評価により変色、クラックなどが殆ど認められないことを示し、「△」は目視評価により変色、クラックなどがわずかに認められることを示し、「×」は目視評価により変色、クラックなどが明らかに認められることを示している。
【0059】
[蒸着外観]の試験結果において、「○」は目視評価によりサンプル表面にクラックや剥離などが認められないことを示し、「×」は目視評価によりクラックや剥離などが明らかに認められることを示している。
[オレイン酸接触角]の試験結果において、「◎」は接触角が50°以上であることを示している。
なお、表中における「−」は未試験を意味している。
【0060】

【0061】

なお、表1−1、1−2において「6官能UA」と「9官能UA」とは脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーであり、「黄変6官能UA」は、芳香族を含むウレタンアクリレートオリゴマーである。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明によれば、特に150℃程度の高温環境下で約10,000時間、連続使用しても変退色、亀裂、塗膜剥離などを生じることがなく、また、アルミニウムや銀などの光反射層と良好な密着性を有し、照明器具の光反射体として良好な反射特性を有するアンダーコート層を形成することが可能な紫外線硬化性樹脂組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の光反射体を説明する図である。
【図2】本発明の照明器具カバーを説明する図である。
【符号の説明】
【0064】
1:基材
2:アンダーコート層
3:光反射層
4:成形体
5:塗装膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)(メタ)アクリロイル基を2〜6個有する重量平均分子量が2,000以下の脂肪族構造のモノマーまたはオリゴマー30〜70質量%と、(b)アクリルポリオール構造の(メタ)アクリレート重合体70〜30質量%とからなる塗膜形成成分を少なくとも含有し、かつ該塗膜形成成分100質量部に対し、(c)光重合開始剤1〜10質量部と(d)酸化防止剤1〜10質量部とを必須成分として含有することを特徴とする紫外線硬化性樹脂組成物。
【請求項2】
前記酸化防止剤が、ヒンダードフェノール系の酸化防止剤である請求項1に記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
前記塗膜形成成分100質量部に対し、シリコーンアクリレート樹脂0.1〜10質量部をさらに含む請求項1または2に記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の紫外線硬化性樹脂組成物を、基材上に塗布および硬化させてアンダーコート層を形成し、該アンダーコート層上にアルミニウム膜または銀膜からなる光反射層が少なくとも設けられていることを特徴とする光反射体。
【請求項5】
前記光反射体のアンダーコート層の膜厚が、10μm以下である請求項4に記載の光反射体。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか1項に記載の紫外線硬化性樹脂組成物を、成形体に塗布および硬化してなることを特徴とする照明器具カバー。
【請求項7】
請求項4または5に記載の光反射体と、請求項6に記載の照明器具カバーと、光源部とを有することを特徴とする照明器具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2009−173743(P2009−173743A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−12562(P2008−12562)
【出願日】平成20年1月23日(2008.1.23)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【出願人】(000002820)大日精化工業株式会社 (387)
【Fターム(参考)】