説明

細胞膜ラフトと相互作用する構造を含む三者複合体およびその使用

本発明は、部分Aおよび部分A'がラフト親和性部分であり、部分Bおよび部分B'がリンカーであり、部分Cおよび部分C'がファーマコフォアであって、部分Bおよび部分B'が少なくとも8個の炭素原子の骨格を有するリンカーであり、該炭素原子の1つ以上が窒素、酸素または硫黄と置換されてもよい、C−B−AまたはC'−B'−A'型の三者構造を含む化合物に関する。さらに、本発明化合物の特定の医薬的使用を開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
三者構造:C−B−AまたはC'−B'−A'
[ここで、部分Aおよび部分A'は、ラフト親和性部分である;
ここで、部分BおよびB'は、リンカーである;
ここで、部分CおよびC'は、ファーマコフォアである;
ここで、部分Aおよび部分A'のラフト親和性は、4℃における非イオン性界面活性剤への不溶性を特徴とする脂質膜への分配を包含する;および
ここで、部分BおよびB'は、少なくとも8個の炭素原子の骨格を有するリンカーであり、1つまたはそれ以上の該炭素原子は、窒素、酸素または硫黄と置換されてもよい]
を含む化合物。
【請求項2】
部分Aおよび部分A'のラフト親和性が、コレステロールおよび/またはコレステロールの機能的類縁体、スフィンゴ脂質および/または機スフィンゴ脂質の能的類縁体、糖脂質およびグリセロリン脂質を含む脂質組成物を含む脂質膜への分配を包含する請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
該脂質組成物が、ガングリオシド、セレブロシド、グロボシドおよびスルファチドから選ばれる糖脂質を含む請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
ガングリオシドが、GM1、GD1a、GD1b、GD3、GM2、GM3、GQ1aまたはGQ1bである請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
該スフィンゴ脂質および/またはスフィンゴ脂質の機能的類縁体が、スフィンゴミエリンまたはセラミドである請求項2〜4のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項6】
該グリセロリン脂質が、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリンから選ばれる請求項2〜4のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項7】
該脂質組成物が、5〜60%のコレステロールおよび/またはコレステロールの機能的類縁体、5〜40%のスフィンゴ脂質および/またはスフィンゴ脂質の機能的類縁体および20〜80 %のリン脂質を含む請求項2〜6のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項8】
脂質膜が、コレステロール、スフィンゴミエリン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミンおよびガングリオシドを含む請求項2〜7のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項9】
脂質膜が、40〜60%のコレステロール、0〜20%のスフィンゴミエリン、10〜20%のホスファチジルコリン、10〜20%のホスファチジルエタノールアミンおよび1〜10%のガングリオシドを含む請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
脂質膜が、50%のコレステロール、15%のスフィンゴミエリン、15%のホスファチジルコリン、15%のホスファチジルエタノールアミンおよび5%のガングリオシドからなる請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
該脂質膜が、該コレステロールおよび/またはその機能的類縁体、該スフィンゴ脂質および/またはその機能的類縁体および該リン脂質および/またはその機能的類縁体を等量で含む請求項2、6または7のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項12】
脂質膜が、33%コレステロール、33%スフィンゴミエリン/セラミドおよび33%ホスファチジルコリンを含む請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
該部分Bおよび該部分B'が、全長1 nm〜50 nmである請求項1〜12のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項14】
ラフト親和性部分AまたはA'が、下記式2および3:

[ここで、

は、単結合または二重結合である;
三者構造がC−B−Aである場合、X21およびX31は、NH、O、S、NH(CH2)cOPO3、NH(CH2)cSO2CF2、NH(CH2)cSO2NH、NHCONH、NHCOO、NHCH(CONH2)(CH2)dCOO、NHCH(COOH)(CH2)dCOO、NHCH(CONH2)(CH2)dCONH、NHCH(COOH)(CH2)dCONH、NHCH(CONH2)(CH2)4NH((CO)CH2O)fおよびNHCH(COOH)(CH2)4NH((CO)CH2O)fから指向的に選ばれる、ここで、cは2〜3の整数であり、dは1〜2の整数であり、fは0〜1の整数であり、ここで、リンカーは、X21またはX31に結合する;
三者構造がC'−B'−A'である場合、X21およびX31は、CO(CH2)b(CO)aNH、CO(CH2)b(CO)aO、CO(CH2)bS、CO(CH2)bOPO3、CO(CH2)bSO2CF2、CO(CH2)bSO2NH、CO(CH2)bNHCONH、CO(CH2)bOCONH、CO(CH2)eCH(CONH2)NHCO(CH2)b(CO)aNH、CO(CH2)eCH(COOH)NHCO(CH2)b(CO)aNH、CO(CH2)eCH(CONH2)NHCO(CH2)b(CO)aO、CO(CH2)eCH(COOH)NHCO(CH2)b(CO)aO、COCH(NH2)(CH2)eCOOまたはCOCH(NHCOCH3)(CH2)eCOOである、ここで、aは0〜1の整数であり、bは1〜3の整数であり、eは1〜2の整数であり、ここで、リンカーは、X21またはX31の末端カルボニル基に結合する;および
R21およびR31は、C4−20炭化水素基であり、ここで、1つまたはそれ以上の水素は必要に応じてフッ素で置換される]
の1つで表される請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
ラフト親和性部分AまたはA'が、以下の式4aおよび5a:

[ここで、

は、単結合、二重結合または三重結合であるが、ただし、

が三重結合である場合、各Y42aは存在しない;
三者構造がC−B−Aである場合、X41aおよびX51aは、NH、O、NH(CH2)cOPO3、NH(CH2)cSO2NH、NHCONH、NHCOO、NHCH(CONH2)(CH2)dCOO、NHCH(COOH)(CH2)dCOO、NH(CH2)4CH(CONH2)NH、NH(CH2)4CH(COOH)NH、NHCH(CONH2)(CH2)4NHおよびNHCH(COOH)(CH2)4NHから指向的に選ばれる、ここで、cは2〜3の整数であり、dは1〜2の整数であり、ここで、リンカーは、X41aまたはX51aに結合する;
三者構造がC'−B'−A'である場合、X41aおよびX51aは、CO(CH2)b(CO)aNH、CO(CH2)b(CO)aO、CO(CH2)bS、CO(CH2)bOPO3、CO(CH2)bSO2NH、CO(CH2)bNHCONH、CO(CH2)bOCONH、CO(CH2)bOSO3、CO(CH2)bNHCO2、CO(CH2)eCH(CONH2)NH、CO(CH2)eCH(COOH)NH、COCH(NH2)(CH2)eCOOまたはCOCH(NHCOCH3)(CH2)eCOOである、ここで、aは0〜1の整数であり、bは1〜3の整数であり、eは1〜2の整数であり、ここで、リンカーは、X41aまたはX51aの末端カルボニル基に結合する;
X42aおよび各X52aは独立して、NH、O、S、OCO、NHCO、NHCONH、NHCO2またはNHSO2である;
Y41aは、NH2、NHCH3、OH、H、ハロゲンまたはOであるが、ただし、Y41aがNH2、NHCH3、OH、Hまたはハロゲンである場合、

は、単結合であり、Y41aがOである場合、

は、二重結合である;
各Y42aは独立して、HまたはOHである、ただし、Y42aがOHである場合、

は、単結合である;
R41aは、C10−30炭化水素基であり、ここで、1つまたはそれ以上の水素は必要に応じてフッ素で置換される;および
R42aおよび各R52aは独立して、C14−30炭化水素基であり、ここで、1つまたはそれ以上の水素は必要に応じてフッ素で置換される]
の1つで表される請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
ラフト親和性部分AまたはA'が、以下の式6および7:

[ここで、

は、単結合、二重結合または三重結合である;
三者構造がC−B−Aである場合、X61およびX71はOである、ここで、リンカーは、X61またはX71に結合する;
三者構造がC'−B'−A'である場合、X61およびX71は、CO(CH2)b(CO)aOである、ここで、aは0〜1の整数であり、bは1〜3の整数であり、ここで、リンカーは、X61またはX71の末端カルボニル基に結合する;
各X75は独立して、CO−C13−25炭化水素基であり、ここで、1つまたはそれ以上の水素は必要に応じてフッ素、以下の式:

または以下の式:

で示される基で置換される;
X62および各X72は独立して、OまたはOCOである;
X63およびX73は、PO3CH2、SO3CH2、CH2、CO2CH2および直接結合から指向的に選ばれる;
X64およびX74は、NH、O、S、OCO、NHCO、NHCONH、NHCO2またはNHSO2である;
X76は、CO(CH2)b(CO)aOおよびCO(CH2)b(CO)aNHから指向的に選ばれる、ここで、aは0〜1の整数であり、bは1〜3の整数である;
Y61は、NH2、NHCH3、OH、H、ハロゲンまたはOであるが、ただし、Y61がNH2、NHCH3、OH、Hまたはハロゲンである場合、

は、単結合であり、Y61がOである場合、

は、二重結合である;
各R61および各R71は独立して、C16−30炭化水素基であり、ここで、1つまたはそれ以上の水素は必要に応じてフッ素で置換される;
R62は、C13−25炭化水素基であり、ここで、1つまたはそれ以上の水素は必要に応じてフッ素で置換される;および
R72は、C4−20炭化水素基であり、ここで、1つまたはそれ以上の水素は必要に応じてフッ素で置換される]
の1つで表される請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
ラフト親和性部分AまたはA'が、以下の式18aおよび18b:

[ここで、
三者構造がC−B−Aである場合、X181aおよびX181bは、NH、O、NH(CH2)cOPO3、NH(CH2)cSO2NH、NHCONHおよびNHCOOから指向的に選ばれる、ここで、cは2〜3の整数であり、ここで、リンカーは、X181aまたはX181bに結合する;
三者構造がC'−B'−A'である場合、X181aおよびX181bは、CO(CH2)b(CO)aNH、CO(CH2)b(CO)aO、CO(CH2)bS、CO(CH2)bOPO3、CO(CH2)bSO2NH、CO(CH2)bNHCONH、CO(CH2)bOCONH、CO(CH2)bOSO3またはCO(CH2)bNHCO2である、ここで、aは0〜1の整数であり、bは1〜3の整数であり、ここで、リンカーは、X181aまたはX181bの末端カルボニル基に結合する;
各Y181aおよび各Y181bは独立して、NH2、NHCH3、OH、Hまたはハロゲンである;
各X182aおよび各X182bは独立して、O、NH、OCOまたはNHCOである;および
各R181aおよび各R181bは独立して、C15−30炭化水素基であり、ここで、1つまたはそれ以上の水素は必要に応じてフッ素で置換される]
で表される請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
ラフト親和性部分AまたはA'が、以下の式19aおよび19b:

[ここで、

は、単結合または二重結合である;
三者構造がC−B−Aである場合、X191aは、NH、O、NH(CH2)cOPO3、NH(CH2)cSO2NH、NHCONH、NHCOO、NHCH(CONH2)(CH2)dCOO、NHCH(COOH)(CH2)dCOO、NH(CH2)4CH(CONH2)NH、NH(CH2)4CH(COOH)NH、NHCH(CONH2)(CH2)4NHおよびNHCH(COOH)(CH2)4NHから指向的に選ばれる、ここで、cは2〜3の整数であり、dは1〜2の整数であり、ここで、リンカーは、X191aに結合する;
三者構造がC'−B'−A'である場合、X191aは、CO(CH2)b(CO)aNH、CO(CH2)b(CO)aO、CO(CH2)bS、CO(CH2)bOPO3、CO(CH2)bSO2NH、CO(CH2)bNHCONH、CO(CH2)bOCONH、CO(CH2)bOSO3、CO(CH2)bNHCO2、CO(CH2)eCH(CONH2)NH、CO(CH2)eCH(COOH)NH、COCH(NH2)(CH2)eCOOまたはCOCH(NHCOCH3)(CH2)eCOOである、ここで、aは0〜1の整数であり、bは1〜3の整数であり、eは1〜2の整数であり、ここで、リンカーは、X191aの末端カルボニル基に結合する;
三者構造がC−B−Aである場合、X191bは、NH(CH2)cNHCOである、ここで、cは2〜3の整数であり、ここで、リンカーは、X191bの末端アミノ基に結合する;
三者構造がC'−B'−A'である場合、X191bは、COである、ここで、リンカーは、X191bに結合する;
X192aは、NHCOCH2NHまたはNHCOCH2OCH2CH2OCH2CH2NHから指向的に選ばれる;
X192bは、COCH2CH2NHCOCH2またはCOCH2から指向的に選ばれる;
X193aおよび各X193bは独立して、O、NH、C1−8 アルキレン−OおよびC1−8 アルキレン−NHから指向的に選ばれる;
Y191aは、NH2、OHまたはHである;
R191aおよび各R191bは独立して、C4−18炭化水素基であり、ここで、1つまたはそれ以上の水素は必要に応じてフッ素で置換される;および
R192aは、C13−25炭化水素基であり、ここで、1つまたはそれ以上の水素は必要に応じてフッ素で置換される]
で表される請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
リンカーBまたはB'が、以下の式20:

[ここで、
m20は3〜80の整数である;
各n20は独立して、0〜1の整数である;
各Raaは独立して、天然のアミノ酸の側鎖のいずれかであり、必要に応じて色素標識で置換される;
ここで、三者構造C−B−Aにおいて、C末端は、ラフト親和性部分Aに結合し、N末端は、ファーマコフォアCに結合する;および
ここで、三者構造C'−B'−A'において、N末端は、ラフト親和性部分A'に結合し、C末端は、ファーマコフォアC'に結合する]
で表される請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
リンカーBまたはB'が、以下の式21:

[ここで、
各n21は独立して、1〜2の整数である;
各o21は独立して、1〜3の整数である;
各p21は独立して、0〜1の整数である;
k21および各m21は独立して、0〜5の整数である;
l21は0〜10の整数である、ただし、k21およびl21の合計は少なくとも1である;および
Raaは、請求項19と同意義である;
ここで、三者構造C−B−Aにおいて、C末端は、ラフト親和性部分Aに結合し、N末端は、ファーマコフォアCに結合する;および
ここで、三者構造C'−B'−A'において、N末端は、ラフト親和性部分A'に結合し、C末端は、ファーマコフォアC'に結合する]
で表される請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
リンカーBまたはB'が、以下の式22:

[ここで、
m22は0〜40の整数である;
n22は0〜1の整数である;
各o22は独立して、1〜5の整数である;
各X221は独立して、NHまたはOである;および
Raaは、請求項19と同意義である;
ここで、三者構造C−B−Aにおいて、C末端は、ラフト親和性部分Aに結合し、X221末端は、ファーマコフォアCに結合する;および
ここで、三者構造C'−B'−A'において、X221末端は、ラフト親和性部分A'に結合し、C末端は、ファーマコフォアC'に結合する]
で表される請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
リンカーBまたはB'が、以下の式23:

[ここで、
m23は0〜40の整数である;
n23は0〜1の整数である;
各o23は独立して、1〜5の整数である;および
Raaは、請求項19と同意義である;
ここで、三者構造C−B−Aにおいて、SO2末端は、ラフト親和性部分Aに結合し、N末端は、ファーマコフォアCに結合する;および
ここで、三者構造C'−B'−A'において、N末端は、ラフト親和性部分A'に結合し、SO2末端は、ファーマコフォアC'に結合する]
で表される請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
ファーマコフォアCまたはC'が、酵素、抗体またはそのフラグメントもしくは誘導体、アプタマー、ペプチド、融合タンパク質、小分子インヒビター、炭素環式化合物、複素環式化合物、ヌクレオシド誘導体およびアニリノナフタレン化合物から選ばれる請求項1〜22のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
ファーマコフォアCまたはCが、酵素インヒビターである請求項1〜22のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項25】
酵素インヒビターが、ベータセクレターゼインヒビターIIIである請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
ファーマコフォアCまたはC'が、受容体インヒビターである請求項1〜22のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項27】
受容体インヒビターが、EGF受容体インヒビターである請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
該EGF受容体インヒビターが、アプタマー A30、抗体IMC−C225またはその機能的フラグメント、抗体ABX−EGFまたはその機能的フラグメント、抗体EMD7200またはその機能的フラグメント、抗体hR3またはその機能的フラグメントまたは抗体トラスツズマブまたはその機能的フラグメントから選ばれる請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
ファーマコフォアCまたはC'が、ETBRアンタゴニストである請求項1〜22のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項30】
該ETBRアンタゴニストが、A−192621である請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
ファーマコフォアCまたはC'が、ロサルタン、バルサルタン、カンデサルタン・シレキセチル(TCV−116)またはイルベサルタンである請求項1〜22のいずれかに記載の化合物。
【請求項32】
該アニリノナフタレン化合物が、ビス−ANS(ビス8−アニリノナフタレンスルホネート)、ANS(8−アニリノナフタレンスルホネート)およびAmNS(1−アミノ−5−ナフタレンスルホネート)から選ばれる請求項23に記載の化合物。
【請求項33】
ファーマコフォアCまたはC'が、抗ウイルス薬である請求項1〜22のいずれかに記載の化合物。
【請求項34】
抗ウイルス薬が、ザナミビル(2,4−ジデオキシ−2,3−ジデヒドロ−4−グアニジノシアル酸)、オセルタミビル(エチル(3R,4R,5S)−4−アセトアミド−5−アミノ−3−(1−チルプロポキシ)−1−シクロヘキセン−1−カルボキシレート)、RWJ−270201(ペラミビル)、BCX−1812、BCX−1827、BCX−1898、BCX−1923、ノラキン(1−トリシクロ−(2,2,1,0)−ヘプチル−(2)−1−フェニル−3−ピペリジン−プロパノール;トリペリデン)、アキネトン(α−5−ノルボルネン−2−イル−α−フェニル−1−ピペリジンプロパノール;ビペリデン)、アンチパルキン(エチルベンズヒドラミン)およびパルコパン(トリヘキシフェニジル)から選ばれる請求項33に記載の化合物。
【請求項35】
抗ウイルス薬が、フゼオン、T20、T1249、コセラン、AMD3100、AMD070、SCH351125およびAD101から選ばれる請求項33に記載の化合物。
【請求項36】
以下の式24b:

で表される請求項25に記載の化合物およびその医薬的に許容しうる塩。
【請求項37】
以下の式25b:

で表される請求項25に記載の化合物およびその医薬的に許容しうる塩。
【請求項38】
請求項14〜18のいずれかに記載のラフト親和性部分A'および式28:

[ここで、
R28aaは、色素標識で置換された天然のアミノ酸の側鎖である;
R28bbは、HまたはCH2CONH2である;および
m28およびn28は独立して、1〜3の整数である;
ここで、リンカーのN末端は、ラフト親和性部分A'に結合する]
で表されるリンカーを含む化合物。
【請求項39】
リンカーが、式28a:

で表される請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
請求項1〜39のいずれか1つに記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項41】
神経障害の治療、予防および/または改善用医薬組成物の製造のための請求項1〜25、37および38のいずれか1つに記載の化合物の使用。
【請求項42】
該神経障害が、アルツハイマー病またはダウン症候群である請求項41に記載の使用。
【請求項43】
増殖性障害またはガンの治療、予防および/または改善用医薬組成物の製造のための請求項1〜23、27および28のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項44】
該ガンが、乳ガン、結腸ガン、胃ガン、泌尿生殖器ガン、肝臓ガン、頭頸部ガン、肺ガンまたは皮膚ガン(黒色種)から選ばれる請求項43に記載の使用。
【請求項45】
乳ガンの治療、予防および/または改善用医薬組成物の製造のための請求項27および28のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項46】
高血圧および/または鬱血性心不全の治療、予防および/または改善用医薬組成物の製造のための請求項29〜31のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項47】
プリオン(PrP)関連疾患の治療、予防および/または改善用医薬組成物の製造のための請求項43に記載の化合物の使用。
【請求項48】
感染性疾患の治療、予防および/または改善用医薬組成物の製造のための請求項1〜23および33〜35に記載の化合物の使用。
【請求項49】
感染性疾患が、ウイルス感染である請求項48に記載の使用。
【請求項50】
ウイルス感染が、HIV感染である請求項49に記載の使用。
【請求項51】
ウイルス感染が、インフルエンザ感染である請求項49に記載の使用。
【請求項52】
感染性疾患が、細菌感染である請求項48に記載の使用。
【請求項53】
細菌感染が、マイコバクテリア感染または大腸菌、カンピロバクター・ジェジュニ、コレラ菌、クロストリジウム・ディフィシル、破傷風菌、サルモネラ菌または赤痢菌の感染である請求項52に記載の使用。
【請求項54】
マイコバクテリア感染が、マイコバクテリウム・ツベルクロシスの感染またはマイコバクテリウム・カンサシイもしくはマイコバクテリウム・ボビスの感染である請求項53に記載の使用。
【請求項55】
寄生虫感染の治療用医薬組成物の製造のための請求項1〜23のいずれか1つに記載の化合物の使用。
【請求項56】
寄生虫感染が、熱帯熱マラリア原虫感染またはトリパノソーマ、リーシュマニアまたはトキソプラズマ原虫による感染である請求項55に記載の使用。
【請求項57】
a)ラフト脂質のホスホリル頭部基または同等の頭部基と、ラフト会合型標的分子上ファーマコフォアC/C'の結合および/または相互作用部位との間の距離を決定し;
b)a)において決定した距離を橋渡しする能力があるリンカーB/B'を選択し;次いで、
c)b)において選択したリンカーによってラフト親和性部分A/A'およびファーマコフォアC/C'を結合する;
ステップを含む請求項1〜35のいずれか1つに記載の化合物の製造方法。
【請求項58】
請求項1〜35のいずれか1つに記載の化合物および1つまたはそれ以上の医薬的に許容しうる賦形剤を混合することを含む医薬組成物の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−532512(P2007−532512A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−506737(P2007−506737)
【出願日】平成17年4月8日(2005.4.8)
【国際出願番号】PCT/EP2005/003740
【国際公開番号】WO2005/097199
【国際公開日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(506340390)ヤード・テヒノロギース・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (1)
【氏名又は名称原語表記】JADO Technologies GmbH
【出願人】(390040420)マックス−プランク−ゲゼルシャフト・ツア・フェルデルング・デア・ヴィッセンシャフテン・エー・ファオ (54)
【氏名又は名称原語表記】Max−Planck−Gesellschaft zur Foerderung der Wissenschaften e.V.
【出願人】(506340404)テッヒニシェ・ユニヴェルジテート・ドレスデン (1)
【氏名又は名称原語表記】Technische Universitaet Dresden
【Fターム(参考)】