説明

細長部材のための薄型で巻くことができるスペーサおよび細長部材を相互に固定され離隔された関係で維持する方法

薄型で巻くことができるスペーサ(10)および一対の細長部材(12、14)を相互に固定され離間された関係で維持するための方法が提供される。この巻くことができるスペーサは、対向する端部の間の横方向に離隔され長手方向に延在するエッジ(21、23)に沿って延在する、互いに反対側を向く内側の面と外側の面(18、20)とを有する可撓性の細長体(16)を備える。内側の面は接着面(26)を有する。少なくとも1つの部材(30)が、エッジの間で、長手方向に延在するエッジを横断する方向に延在する。この接着面は、上記部材、上記細長部材、または上記外側の面のうち少なくとも1つに接着されるように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2009年11月9日に提出された米国仮出願第61/259,284号の優先権を主張し、その全体を本明細書に引用により援用する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
1.技術分野
本発明は、概して、平行する管またはケーブルといった細長部材を、相互に離隔され固定された関係で維持するための装置に関する。
【0003】
2.関連技術
ワイヤ、ケーブル、管等といった細長部材をその経路に沿って配置する際、典型的には、これら細長部材の相対的な回転および移動を防止するように、これら細長部材を互いに平行で離隔され固定された関係で維持することが望ましい。さらに、一般的には、この離隔および固定機能を実現するために追加する構成部品の重量および外形を最小にすることが望ましい。現在、端が途切れている概ね数字の8の形状を有するもののような、プラスチックのクリップを用いることにより、平行する細長部材を互いに装着することが知られている。このクリップは、端が途切れているので、各細長部材上に広げて配置することができる。しかしながら、この種の装置には欠点がある。たとえば、この種のクリップは一般的に、細長部材を、相対的に移動および回転しないように固定するものではない。さらに、この種のクリップは典型的に、単一の、予め定められた直径の細長部材に対して使用するように構成されている。このため、細長部材の直径が複数の用途に備えて、大きさが異なるクリップを蓄えておく必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在利用されているこれ以外の種類のクリップは、ループの端が閉じている数字の8の形状を有する。このクリップは、予め定められた直径の細長部材の上で摺動させるものであり、端が閉じているので、コネクタまたは装着具を細長部材の端部に取り付ける前に、細長部材の端部の上を通して摺動させなければならない。このため、この種のクリップも、細長部材を相対的に移動および回転しないように固定するものではなく、加えて、典型的には組立の際の非効率性を生じさせ、一般的にはアクセスが限られた場所で使用するには扱いにくいことがわかる。さらに、上記の煩わしい側面に加えて、現在知られているクリップは、一般的に堅く嵩張るので、薄く全体的に平坦な外形が必要な用途において見えないように隠すことができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の概要
本発明のある局面に従い、一対の細長部材を相互に固定され離隔された関係で維持するための、薄型で巻くことができるスペーサが提供される。この巻くことができるスペーサは、対向する端部の間の横方向に離隔され長手方向に延在するエッジに沿って延在する、互いに反対側を向く内側の面と外側の面とを有する可撓性の細長体を備え、内側の面は接着面を有する。さらに、少なくとも1つの部材が、上記エッジの間で、長手方向に延在するエッジを横断する方向に延在する。この部材は、細長部材の間で収容されるために接着面から外向きに延在する。
【0006】
本発明の別の局面に従い、薄型で巻くことができるスペーサと、相互に固定され離隔された関係で維持すべき複数の細長部材との組合せが提供される。この巻くことができるスペーサは、内側の面と、内側の面と反対側を向く外側の面とを有する可撓性の細長体を備える。内側の面および外側の面の範囲は、対向する端部の間の、細長体の長さに沿って延在する対向するエッジによって定められる。この長さは、細長体を細長部材の周りに巻く際に対向する端部を重ね合わせるのに十分な長さである。さらに、少なくとも1つの部材が、内側の面から外向きに、かつ対向するエッジの間において長さを横断する方向に延在する。この部材の、接着面から外向きに延びる高さは、一対の細長部材の間で収容されてこれら細長部材を離隔した関係で維持するのに十分な高さである。
【0007】
本発明の別の局面に従い、複数の細長部材を相互に固定され離隔され概ね平行の関係で維持する方法が提供される。この方法は、複数の細長部材を互いに概ね平行の関係で整列させることを含む。さらに、対向する端部の間で延在する背中合わせの内側の面と外側の面とを有する平坦で可撓性の細長体を与え、内側の面は接着面を有し、少なくとも1つの部材が接着面から外向きに延在する。次に、この部材を一対の隣接する細長部材の間に配置する。その後、細長体を細長部材の周りに完全に巻き、対向する端部を重なり合う関係にし、接着面を外側の面および細長部材のうち少なくとも一方に接着する。
【0008】
本発明の上記およびその他の局面、特徴、および利点は、現在好ましい実施の形態および最良の形態の以下の詳細な説明、以下の特許請求の範囲、および添付の図面と関連付けて検討されると、さらに容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明のある局面に従い構成された、巻かれておらず組立てられていない状態で示される、薄型で巻くことができるスペーサの平面図である。
【図1A】本発明の別の局面に従い構成された、巻かれておらず組立てられていない状態で示される、薄型で巻くことができるスペーサの、図1と同様の図である。
【図2】図1の巻くことができるスペーサの側面立面図である。
【図3】一対の細長部材の周りに巻かれた状態で示される、図1の巻くことができるスペーサの部分斜視図である。
【図4】図3の線4−4にほぼ沿った断面図である。
【図5】図4と同様の図であり、一対の細長部材の周りに異なる構成で巻かれた図1の巻くことができるスペーサを示す。
【図6】本発明の別の局面に従い構成された、巻かれておらず組立てられていない状態で示される、薄型で巻くことができるスペーサの平面図である。
【図6A】一対の細長部材の周りに巻かれた図6の巻くことができるスペーサを示す、図4と同様の図である。
【図7】本発明の別の局面に従い構成された、巻かれておらず組立てられていない状態で示される、薄型で巻くことができるスペーサの平面図である。
【図7A】一対の細長部材の周りに巻かれた図7の巻くことができるスペーサを示す、図4と同様の図である。
【図8】本発明の別の局面に従い構成された巻くことができるスペーサの側面立面図である。
【図8A】複数の細長部材の周りに巻かれた図8の巻くことができるスペーサを示す、図4と同様の図である。
【図9】本発明の別の局面に従い構成された巻くことができるスペーサの側面立面図である。
【図9A】一対の細長部材の周りに巻かれた図9の巻くことができるスペーサを示す、図4と同様の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
現在好ましい実施の形態の詳細な説明
図面をより詳しく参照すると、図1〜図4は、本発明のある局面に従い構成された、以下簡単にスペーサと呼ぶ、薄型で巻くことができるスペーサ10を示す。図3および図4に示されるように、スペーサ10は、複数の細長部材の周りに巻くことができ、ここで示されるものは限定ではなく一例として、一対の、ワイヤ、管、ケーブルその他等の細長部材12、14の周りに巻かれ、細長部材12、14を、相互に離隔され固定され概ね平行の関係で維持することにより、細長部材12、14の相対的な移動および回転を防止する。スペーサ10は、軽量でありかつ外形が薄型で平坦または実質的に平坦であるため、固定された細長部材12、14の外殻全体が、スペーサ10の、相対的に薄い壁の厚み(t)、またはスペーサが重なり合う領域で厚み(2t)を超える一因にはならない。
【0011】
スペーサ10は、側面18、20とも呼ばれる背中合わせの面を有する平坦で可撓性の細長体16を有し、これら側面は、互いに反対側を向いており、対向する端部22、24の間で、横方向に離隔され長手方向に延在する対向するエッジ21、23に沿って延びている。このため、細長体16の幅は、エッジ21、23の間で延びており、その長さは、対向する端部22、24の間で延びている。側面のうち一方18に接着剤を塗布して側面18の全体または実質的に全体に接着面26を与えることにより、細長部材12、14を、相対的に移動しないように組立てて固定するのが容易になる。接着面26は、たとえば感圧接着剤の使用等、さまざまなやり方で与えることができる。さらに、スペーサ10を細長部材12、14を中心として組立てる前の接着面26の汚染を避けるために、剥離紙28を接着面26の上に設けることができる。この剥離紙28を、組立て中に選択的に除去して、下にある接着面26全体または選択部分を含め、下にある接着面26の所望部分を露出させることができる。細長体16を、任意の適切な幅(エッジ21、23の間で延びる)および長さ(端部22、24の間で延びる)を有するように構成することにより、細長部材12、14の周りに巻かれるのに適したものにすることができることが理解されるはずである。したがって、スペーサ10は、互いに異なる直径を有する細長部材12、14(図7、図7A)および細長部材12、14の長さ部分を含めて、直径が異なる細長部材12、14の周りに巻かれるのに適している。さらに、細長体16を、図1Aに示されるように、紙、フェルト、または不織材料といった不浸透性で可撓性のフィルムまたはシート材料、接着された繊維で構成することができる、または、図1に示されるように、織り合わされた糸または所望の材料で構成することができ、この場合の糸は、織る、編む、編組、またはかぎ針編みの方法で、織り合わせることができる。用途の環境に耐え得る限り、任意の適切な材料を使用できる。たとえば、PETPまたはナイロンといった熱可塑性物質、TPEまたはエラストマーといった熱可塑性エラストマーを使用できる。
【0012】
これ以外の装着および固定機構が意図されていることが理解されるはずである。たとえば、細長体16は摩擦係数が高い弾性材料からなり、その弾性回復力が、細長部材12、14に対して十分な摩擦を生じさせることにより、これら細長部材が相対的に回転および移動しないようにする。表面18の全体または一部を覆う接着剤を使用しない場合、たとえば図6および図6Aに示されるように、これに代わる装着機構を用いて、細長体の重なり合う部分に装着することができる。この場合、固定具の部分32を細長体16の一方端22の隣りに装着し、固定具のもう一つの部分34を細長体16の他方端24の隣りに装着する。固定具は、たとえばクリップ、スナップ、鳩目、ステープル、マジックテープ(登録商標)、溶接、またはホットメルト接着剤として設けてもよい。それ以外では、細長体16に、固定具とともに接着面を設けてもよく、またはさらに、二次接着剤を塗布しなくとも永久的に自身に接着する自己加硫シリコーンテープといった自己接着体で、細長体16を形成してもよい。
【0013】
スペーサ10は、スペーサ部材または単に部材とも呼ばれる突起30を有し、この突起は、接着面26を有する側面18に固定され、接着面26の少なくとも一部が部材30から横方向に延びた状態で接着面26を介して適宜側面18に固定できる。図示の部材30は、長さを横断する方向において細長体16の側面18、20間の全幅にわたって延在し、そのため、部材30の長さと細長体16の幅が同一または実質的に同一であるが、所望されれば部材30が上記全幅よりもわずかに短くまたはわずかに長く延びていてもよい。部材30の高さ(h)は側面18の接着面26から外向きに、細長部材12、14の間で収容されるのに十分な距離だけ延びることにより、細長部材12、14を互いに離隔された関係になるよう分離している。よって、部材30の高さhは、必要に応じ、互いに離隔されている細長部材12、14の直径に合わせて定めることができることが理解されるはずである。さらに、この部材の高さhを、予測される最大直径の用途に十分となるようにすることが意図されており、この場合、より小さい高さhを必要とする用途に対し、部材30は、その後万能ナイフまたははさみで容易に切り取るすなわち短くすることができる。このため、多岐にわたる用途で使用するために保管しておく品目は1つでよく、部材30を意図する用途に合わせてカスタマイズすることができる。部材30は、環境に耐え得る限り任意の適切な材料から形成できる。たとえば、部材30を、非柔軟性または柔軟性を有する材料として設けることにより、使用時の振動を減衰し易くできる。また、一例として、気泡発泡体、繊維材料(フェルト/不織布)、エラストマーまたは熱可塑性エラストマーといった材料を使用することができるがこれに限定されない。図1に示される部材30は一例として端部22のすぐ隣りにおいて、接着面26を介してといったように別の材料として側面18に装着されているが、部材30を図7および図7Aに示されるように端部22、24の間の任意の所望の位置で固定してもよく、この場合の部材30は端部22から予め定められた距離だけ離隔させることにより、細長体16を細長部材12、14の周りに巻く前に一方の細長部材12をその上で位置決めすることができる棚を提供する。
【0014】
本発明の別の局面に従い、図8および図8Aに示されるように、1つの部材30を細長体16上に設けるのではなく、複数の部材30、30’を細長体16上に設けることができ、したがって、一対よりも多い細長部材、ここでは図示のように一例として互いに離隔された3つの細長部材12、14、14’を設けてもよいがこれに限定されない。
【0015】
さらに、本発明の別の局面に従い、別個のスペーサ部材を細長体16に装着するのではなく、図9および図9Aに示されるように細長体16を折畳むことにより部材30”を構成して、部材30”が細長体16と一体化された1つの部品を形成するようにしてもよい。この部材30”は、たとえば全体的に36で示されているように縫うことによりまたは接着剤によりその突出構造を保つことができ、この場合の細長部材12、14は、先の実施の形態に関して述べたように、部材30”の両側に位置する。
【0016】
本発明の別の局面に従い、細長部材を相互に固定され離隔された関係で維持する方法が提供される。この方法は、一対の細長部材12、14を、互いに概ね平行の関係で整列させるステップと、その後、部材30を細長部材12、14の間に配置するステップとを含む。したがって、部材30は、部材30に装着された細長体16の上または実質的に上に載置された細長部材12、14の間で収容される。部材30が、細長部材12、14の直径よりも大きいといった場合のように必要よりも大きい高さhを有する場合、この部材30の高さを所望される通りに容易に小さくできる。この方法はまた、細長体16を細長部材12、14および部材30の周りに完全に巻き、細長体16の一方端24を細長体16の他方端22に、上記のように接着面26を介してまたはその他のやり方で装着することを含む。したがって、細長体16の端部22、24は重なり合った関係で巻かれ、これにより、接着面26を有する一方端の部分24の露出した側面18を、細長体16の対向する端部の部分22の重なり合った側面20に接着することができる。接着面26を覆う剥離紙28を設けた場合、この剥離紙を組立プロセス前の所望のときに取り除いて下にある接着面26の所望の部分を露出させることができることが理解されるはずである。接着面26を十分に露出させて細長部材12、14の外面に接着させることにより、さらに、細長部材12、14を相対的に回転および移動しないよう固定された関係で維持できることは明らかである。さらに、細長体16が必要とされるよりも大きい長さを有して設けられている場合、細長体16の長さは所望に応じて短くすることができる。
【0017】
図面に示されるように細長部材12、14を相互に固定され離隔された関係で維持する別の方法に従うと、図5に示されるように一方の細長部材12を部材30の上に配置し他方の細長部材14を細長体16の反対側に配置することができる。次に、細長体16を部材30および細長部材12、14の周りに巻くことができる。したがって、細長部材12、14は、部材30によってだけではなく細長体16の厚みによっても、互いに離隔される。
【0018】
上記教示に照らして本発明に多数の改良および変形が可能であることは明らかである。したがって、以下の特許請求の範囲の中で、本発明を具体的に記載されたのと異なるやり方で実施し得ることが理解されるはずである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の細長部材を相互に固定され離隔された関係で維持するための、薄型で巻くことができるスペーサであって、
対向する端部の間の横方向に離隔され長手方向に延在するエッジに沿って延在する、互いに反対側を向く内側の面と外側の面とを有する可撓性の細長体を備え、前記内側の面は接着面を有し、
前記エッジの間で、前記長手方向に延在するエッジを横断する方向に延在し、かつ前記接着面から外向きに延在する、少なくとも1つの部材を備える、巻くことができるスペーサ。
【請求項2】
前記部材は前記端部のうち一方の隣りで固定される、請求項1に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項3】
前記接着面は前記部材と反対側の端部の隣りに設けられる、請求項2に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項4】
前記部材は柔軟性を有する、請求項1に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項5】
選択的に除去されるように前記接着面を覆う剥離紙をさらに含む、請求項1に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項6】
前記部材は前記端部から離隔される、請求項1に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項7】
複数の前記部材が前記内側の面に固定される、請求項1に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項8】
前記複数の部材は互いに離隔される、請求項7に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項9】
前記端部のうちの一方は、前記端部のうちの他方と重なり合う関係で巻かれるように構成される、請求項1に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項10】
前記接着面は前記一方の端部の隣りで延在し前記もう一方の端部の隣りで前記外側の面に接着される、請求項9に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項11】
前記端部のうちの少なくとも一方に隣接し前記端部を重なり合う関係で維持する固定具をさらに含む、請求項9に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項12】
前記部材は前記細長体とは別の材料から形成される、請求項1に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項13】
前記細長体は織物である、請求項12に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項14】
前記細長体は不浸透性シートである、請求項12に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項15】
前記部材は前記細長体の材料から形成される、請求項1に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項16】
前記接着面は前記少なくとも1つの部材から横方向に延在する、請求項1に記載の巻くことができるスペーサ。
【請求項17】
薄型で巻くことができるスペーサと、相互に固定され離隔された関係で維持すべき複数の細長部材との組合せであって、前記巻くことができるスペーサは、
内側の面と、前記内側の面と反対側に面する外側の面とを有する可撓性の細長体を備え、前記内側の面および前記外側の面の範囲は、対向する端部の間の長さに沿って延在する対向するエッジによって定められ、前記長さは、前記細長体を前記細長部材の周りに巻く際に対向する端部を重ね合わせるのに十分な長さであり、
前記対向するエッジの間で前記長さを横切る方向に延在する少なくとも1つの部材を備え、前記少なくとも1つの部材の、前記内側の面から外向きに延びる高さは、一対の細長部材を離隔した関係で維持するためにこれら細長部材の間で収容されるのに十分な高さである、組合せ。
【請求項18】
前記内側の面上の接着面をさらに含み、前記接着面は前記少なくとも1つの部材から横方向に延在する、請求項17に記載の組合せ。
【請求項19】
前記接着面は前記細長部材に接着されるように構成される、請求項18に記載の組合せ。
【請求項20】
前記接着面は、前記細長体を前記細長部材の周りに巻いたときに前記外側の面に接着されるように構成される、請求項18に記載の組合せ。
【請求項21】
複数の別個の部材が前記内側の面に固定される、請求項17に記載の組合せ。
【請求項22】
前記部材は互いに離隔される、請求項21に記載の組合せ。
【請求項23】
前記端部のうち少なくとも一方の隣りにあり前記端部を重なり合う関係で維持する固定具をさらに含む、請求項17に記載の組合せ。
【請求項24】
前記部材は前記細長体とは別の材料から形成される、請求項17に記載の組合せ。
【請求項25】
前記部材は柔軟性を有する、請求項24に記載の組合せ。
【請求項26】
前記細長体は織物である、請求項24に記載の組合せ。
【請求項27】
前記細長体は不浸透性シートである、請求項17に記載の組合せ。
【請求項28】
前記部材は前記細長体と一体化された部品として形成される、請求項17に記載の組合せ。
【請求項29】
複数の細長部材を相互に固定され離隔され概ね平行の関係で維持する方法であって、
前記複数の細長部材を相互に概ね平行する関係で整列させるステップと、
対向する端部の間で延在する背中合わせの内側の面と外側の面とを有する平坦で可撓性の細長体を与えるステップとを含み、前記内側の面は接着面を有し、少なくとも1つの部材が前記接着面から外向きに延在し、
前記部材を一対の隣接する細長部材の間に配置するステップと、
前記細長体を前記細長部材の周りに完全に巻き、前記対向する端部を重なり合う関係にし、前記接着面を前記外側の面および前記細長部材のうち少なくとも一方に接着するステップとを含む、方法。
【請求項30】
前記接着面は前記外側の面および前記細長部材双方に接着される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
相互に離隔した関係を有する複数の部材を与え、前記部材各々を、異なる一対の前記細長部材の間に配置するステップをさらに含む、請求項29に記載の方法。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【図7】
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【図7A】
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【図8】
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【図8A】
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【図9】
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【図9A】
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【公表番号】特表2013−510278(P2013−510278A)
【公表日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538074(P2012−538074)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/055929
【国際公開番号】WO2011/057234
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(503170721)フェデラル−モーグル パワートレイン インコーポレイテッド (32)
【氏名又は名称原語表記】Federal−Mogul Powertrain, Inc.
【住所又は居所原語表記】26555 Northwestern Highway, Southfield, Michigan 48034, U.S.A.
【Fターム(参考)】