説明

絞り装置、絞り装置を有するレンズ及びビデオカメラ

【課題】光学フィルタ形状が複雑でなく製造が容易で、かつホイヘンスの原理に基づく回折現象が発生が少なく、小絞り値の時に結像面に、高輝度被写体撮影画像から前記直線状端部分と直交する方向へ延びた回折像が発生しない絞り装置を提供すること。
【解決手段】撮像レンズを通る被写体からの光束の通過光量を調整するための絞り装置において、相互に近付いたり離れたりする部材によって絞り開口を形成し、各部材の絞り開口を形成する端部にフィルタを装着し、フィルタの端部の中心をA、フィルタの各端部をB、Cとする時、AB及びACが光軸側を向いた凸又は凹の曲線であり、AB又はACの間の各点の接線のBCに対する傾斜角度が一定方向に連続的に変化し、かつ該傾斜角度がAにおいて不連続に変化し、前記第1絞り羽根及び第2絞り羽根の移動方向においてAがB及びCよりも光軸からはなれていることを特徴とする絞り装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオカメラ等の光学機器のレンズ系に好適に使用される絞り装置に関する。特に、本発明は、切欠部を有する光量調整用の2枚の絞り羽根に光学フィルタを取付けた絞り装置、該絞り装置を組込んだレンズ及びビデオカメラ用レンズに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の監視カメラなどのビデオカメラ用レンズには、一般に、ガルバノタイプと呼ばれる2枚の絞り羽根を有する絞り装置が用いられている。
このような絞り装置においては、絞り羽根のうちの少なくとも一方に、NDフィルタが貼り付けられている。NDフィルタが貼り付けられた2枚羽根タイプの絞り装置は、例えば、特許文献1に記載されている。監視の分野では、監視カメラにより昼夜を通して被写体の撮影が行われるので、しばしば、高感度監視カメラが用いられている。高感度カメラは、昼夜における被写体の光量差に対応するために、多くの場合、最小絞り値がF/360にも及ぶようなレンズが用いられている。
【0003】
最近のビデオカメラにおいては、撮像素子が高感度化しているため、高輝度被写体を撮影する場合、絞り開口径を小さくする必要がある。絞り開口径を極度に小さくした場合には、絞り開口による回折現象が発生して解像力が低下するという問題が発生する。この問題を解決するために、前述したように、2枚の絞り羽根を有する絞り装置において、2枚の絞り羽根のどちらか一方の切欠部の底部を覆うように、光線透過率を低下させるためのNDフィルタを取付ける構造が用いられている。しかしながら、最小の絞り値に設定したときに、回折現象の影響を受けないように、NDフィルタの光線透過率を低く設定し過ぎると、絞りを絞ったときに撮像画面の一部が暗くなる。このような現象の発生を防止するために、絞り羽根の縁部から切欠部の縁部に向かうにつれて光の透過量が減少するように構成されたNDフィルタが提案されている。
【0004】
そこで、2枚の絞り羽根のそれぞれの切欠部の底部を覆うように、光線透過率を低下させるためのNDフィルタを取付けた構造の絞り装置が多数提案されている。2枚の絞り羽根のそれぞれの切欠部の底部にNDフィルタを取付けておくと、2枚の絞り羽根のそれぞれの切欠部によって絞り開口を小さく絞った際に、絞り開口が2枚のNDフィルタによって覆われるため、比較的大きな絞り開口によって十分に光量を絞ることが可能になる。これにより、絞り開口による回折現象の影響を抑えることができる。
【0005】
しかしながら、2枚の絞り羽根のそれぞれの切欠部の底部に同じ濃度のNDフィルタを取付けた場合、絞りを小さくして、絞り開口が2枚のNDフィルタによって覆われる直前には、2枚の絞り羽根のそれぞれの切欠部によって形成される光が透過することができる領域において、前記2枚のNDフィルタが重なる領域と、2枚のNDフィルタのうちの一方のみが存在する領域と、NDフィルタがなく素通しの領域とが併存する状態が発生する。このような状態では、回折現象の影響による解像力の低下すなわち被写体のコントラストの低下が生じるという課題がある。この課題を防止するために、絞り羽根の開口に向かうほど光の透過量が減少するようなNDフィルタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
従来の他の絞り装置として、光軸に直交する面上を互いに反対方向に移動する2枚の絞り羽根の各々の先端に凹状切欠を設け、該凹状切欠を向かい合わせて絞り開口を形成する絞り装置であって、第1凹状切欠に少なくとも一部にn枚のNDフィルター部材からなる第1NDフィルターを配置し、第2凹状切欠の先端側にn枚の前記NDフィルター部材からなる第2NDフィルターを配置し、第2凹状切欠の奥側に2n枚の前記NDフィルターからなる第3NDフィルターを配置した絞り装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
従来の他の絞り装置として、凹状の切欠部を有する2枚の絞り羽根(2、4)を、光軸(O)に直交する1つの面内に切欠部(28、36)が向い合うように配置し、2枚の羽根を面内で光軸に向かって互いに接近させ、又は、離間させることにより絞り開口を変化させる絞り装置において、各絞り羽根の切欠部の底部を覆うように取付けられた、光線透過量を減じるための2枚の光学フィルター(6、8)を有し、各光学フィルターの縁部及び各絞り羽根の切欠部によって形成される絞り開口の形状が、光軸を通り、各絞り羽根の移動方向に直交する直線に対して非対称である絞り装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0008】
【特許文献1】特開平8−43878号公報
【特許文献2】特開2002−258346号公報
【特許文献3】特開2004−12749号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述した特許文献1によって提案された従来の絞り装置においては、NDフィルタ形状が複雑になり、NDフィルタの製造が難しくなる問題がある。
【0010】
さらに、上述した特許文献1ないし3のようにフィルタの端部に直線部分がある場合、絞り開口は、例えば図14に示すように、直線部1000によって構成される菱形となる。その結果、図15に示すように、該直線部分1000の回折によって、ホイヘンスの原理に基づく回折現象1002が発生する問題がある。すなわち、図15に示すように、小絞り値の時に、結像面に、高輝度被写体撮影画像に加えて、前記直線状端部分と直交する方向へ延びた4本の回折像1002が発生する。この4本の回折像1002は、集中的に一定の放射方向へ直線状に延びた有害な高輝度ゴーストとなって現れる。この回折像は、図16のシミュレーション図に示すように、同一方向に光が集中的に回折され、高輝度被写体部分の周辺に直線状の高輝度・高コントラストのゴーストを発生し、鮮明な画像の形成を妨げる。
【0011】
また、引用文献2の図4に示す実施形態においては、直線状端部分によって集中的に一定の放射方向へ直線状に延びた有害な高輝度ゴーストを発生し、鮮明な画像の形成を妨げる。
【0012】
(発明の目的)
本発明は、従来の切欠部を有する光量調整用の2枚の絞り羽根に光学フィルタを取付けた絞り装置の上述した問題点に鑑みなされたものであって、光学フィルタ形状が複雑でなく製造が容易で、かつホイヘンスの原理に基づく回折現象による直線状のゴーストの発生が少なく、小絞り値の時に結像面に、高輝度被写体撮影画像から前記直線状端部分と直交する方向へ延びた回折像が発生が極めて少ない絞り装置及びこれを組み込んだ光学機器用レンズ及びビデオカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、撮像レンズを通る被写体からの光束の通過光量を調整するための絞り装置において、
被写体からの光束の通過光量を調整するための第1絞り開口部を有する第1絞り羽根と、
前記第1絞り羽根の第1絞り開口部の一部に取付けられた第1光学フィルタと、
被写体からの光束の通過光量を調整するための第2絞り開口部を有する第2絞り羽根と、
前記第2絞り羽根の第2絞り開口部の一部に取付けられた第2光学フィルタと、
前記第1絞り羽根および前記第2絞り羽根を直線移動可能なように支持するための支持部材と、
前記第1絞り羽根を第1の方向に直線移動させ、かつ、前記第2絞り羽根を前記第1の方向と反対向きの第2の方向に直線移動させるためのアクチュエータとを備え、
前記第1光学フィルタ及び第2光学フィルタの光軸側の端部の少なくとも一方が、光軸と交わりかつ前記第1絞り羽根及び第2絞り羽根の移動方向と平行な線と前記第1光学フィルタ及び第2光学フィルタの光軸側の端部との交点をA,前記光軸側の端部の両端点をB、Cとする時、AB及びACが光軸側を向いた凸又は凹の曲線であり、AB又はACの間の各点の接線のBCに対する傾斜角度が一定方向に連続的に変化し、かつ該傾斜角度がAにおいて不連続に変化し、前記第1絞り羽根及び第2絞り羽根の移動方向においてAがB及びCよりも光軸から離れていることを特徴とする絞り装置である。
【0014】
本発明の実施態様は、以下のとおりである。
前記光軸側を向いた凸又は凹の曲線が、円弧、楕円弧、又は放物線である。円弧、楕円弧、又は放物線は、多くの技術分野で使用され、その製作技術も確立されており、本発明を確実かつ効率的に実施できる利点がある。
【0015】
前記光軸側を向いた凸又は凹の曲線が、凸のみの曲線・凹のみの曲線、または凸の曲線と凹の曲線の両方を含むことを特徴とし、夫々本発明の効果である小絞り時に光学フィルタの端面による回折現象による解像力の低下が少なく、直線状の高輝度ゴーストに少ない画像を得ることができる。
【0016】
前記第1光学フィルタ及び第2光学フィルタが、NDフィルタ又はカラーフィルタであることを特徴とし、夫々本発明の効果である小絞り時に光学フィルタの端面による回折現象による解像力の低下が少なく、直線状の高輝度ゴーストに少ない画像を得ることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の絞り装置によれば、光学フィルタ形状が複雑でなく製造が容易で、かつホイヘンスの原理に基づく回折現象が同一方向へ直線状に発生せず、小絞り時に結像面に、高輝度被写体撮影画像と、前記直線状端部分と直交する方向へ延びた回折像が直線状に発生せず、鮮明な結像を形成することができる効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下に説明する本発明の実施の形態は、直線移動する絞り羽根を含む絞り装置を備えた監視カメラである。本発明において、ビデオカメラは、監視カメラ、携帯用のビデオ撮影用カメラ、業務用のビデオ撮影用カメラなどを包含する概念である。
【0019】
(1)第1実施形態
以下に、本発明の第1実施形態について説明する。
(監視カメラの構造)
最初に、本発明の第1実施形態の絞り装置を有する監視カメラの構造を説明する。図1を参照すると、本発明の監視カメラ100は、被写体からの光束による像を記録するためのカメラボディ102と、被写体からの光束を通すための撮像レンズ104とを備える。撮像レンズ104は、レンズマウント104mにより、カメラボディ102に対して着脱可能に取り付けられる。変形例として、撮像レンズ104をカメラボディ102に固定した構造であってもよい。撮像レンズ104は撮像レンズ光軸104xと、前群光学系106と、後群光学系108と、絞り装置200とを有する。後群光学系108は、撮像レンズ光軸104xにそって移動可能なように構成されたフォーカスレンズ系を構成する。このようなフォーカスレンズ系では、前群光学系106及び/又は後群光学系108が移動可能なように構成される。
【0020】
撮像レンズ104は鏡胴体262を含む。鏡胴体262は、第1筒部262aと、第2筒部262bと、後群光学系108を支持するレンズ枠262cと、絞り装置導入部262dと、フォーカス操作環262fとを含む。フォーカス操作環262fを回転させることにより、又はえ後群光学系108を移動させることができるように構成される。フォーカス操作環262fを回転させることにより、前群光学系106及び/又は後群光学系108を移動させることができるように構成することもできる。前群光学系106及び後群光学系108の支持構造は、例えば、特許文献1に記載されているような公知の構造を用いることができる。絞り装置200は、撮像レンズ光軸104xに対して垂直に絞り装置導入部262dに挿入される。絞り装置200の中心軸線と、鏡胴体262の中心軸線とが一致するように、絞り装置200は鏡胴体262の中に配置される。
【0021】
カメラボディ102には、撮像レンズ104により結像される被写体の画像を電気信号に変換するための固体撮像素子130と、固体撮像素子130から出力される被写体の画像に関する電気信号を処理するための電気信号処理部132と、電気信号処理部132により処理された被写体の画像に関する電気信号を記録する信号を出力するための画像記録信号発生部134と、監視カメラ100を操作するためのスイッチ138と、監視カメラ100の動作を制御するための動作制御部140などが設けられる。固体撮像素子130は、CCDなどで構成することができる。電気信号処理部132と、画像記録信号発生部134と、動作制御部140は、MOS−IC、PLA−ICなどで構成することができる。
【0022】
画像記録装置150がカメラボディ102と別個に設けられる。画像記録装置150は、例えば、VTRレコーダで構成される。画像記録装置150は接続コード152によってカメラボディ102と接続される。接続コード152は、画像記録装置150からカメラボディ102に電力を供給し、かつ、画像記録装置150から動作制御部140に対して、監視カメラ100の動作を制御する信号を送ることができるように構成される。接続コード152は、カメラボディ102の画像記録信号発生部134が出力する被写体の画像に関する電気信号を画像記録装置150に送ることができるように構成される。
【0023】
画像記録装置150には、カメラボディ102から送られる被写体の画像に関する電気信号を入力して、被写体の画像を記録する処理を行うための記録処理部154と、記録処理部154が動作することにより被写体の画像を記録するための記録媒体156が設けられる。記録媒体156は、VTRテープであってもよいし、RAMカード、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RWなどで構成することもできる。画像記録装置150は、監視カメラ100から送られる被写体の画像を表示するための画像表示部160と、画像記録装置150を操作するためのスイッチ162と、画像記録装置150を電源に接続するための電源コード164とを備える。画像記録装置150を動作させるための電源は、外部の交流電源を用いることもできるし、外部の電池を用いることもできるし、或いは、画像記録装置150内に配置された電池を用いてもよい。記録媒体は、カメラボディ102内に設けることもできる。もし、必要ならば、カメラボディ102に電池などの電源を配置することもできる。もし、必要ならば、被写体の画像を表示するためのカメラ表示部(図示せず)をカメラボディ102に設けても良い。携帯用のビデオ撮影用カメラ、業務用のビデオ撮影用カメラなどでは、カメラ表示部、カメラ操作部をカメラボディ102に設けるのがよい。携帯用のビデオ撮影用カメラなどでは、電源部、制御回路などをカメラボディ102に設けるのがよい。
【0024】
(絞り装置の構造)
図2から図4を参照すると、絞り装置200は、第1絞り羽根すなわち上羽根210と、第2絞り羽根すなわち下羽根220と、上羽根210および下羽根220を直線移動可能なように支持するための支持部材すなわち絞りユニット基板230と、上羽根210および下羽根220を直線移動させるためのアクチュエータを構成するガルバノメータ240とを備える。上羽根210および下羽根220は、絞りユニット基板230において、ガルバノメータ240を配置した側の反対側に配置してもよいし、ガルバノメータ240を配置した側と同じ側に配置してもよい。
【0025】
上羽根210は、最小絞り値の状態において一番下方に位置し、開放絞り値の状態において一番上方に位置するように、絞りユニット基板230に対して支持される。これに対して、下羽根220は、最小絞り値の状態において、一番上方に位置し、開放絞り値の状態において、一番下方に位置するように絞りユニット基板230に対して支持される。すなわち、絞り値を最小絞り値から開放絞り値に向かって開くにつれて、上羽根210は上方に向かって直線移動し、下羽根220は下方に向かって直線移動するように構成される。
【0026】
メータレバー242が、ガルバノメータ240の出力部240aに固定される。メータレバー242は、中心部242aと、上羽根210を作動させるための上羽根作動アーム242bと、上羽根210を第1の方向に直線移動させるための上羽根作動ピン242cと、下羽根220を作動させるための下羽根作動アーム242dと、下羽根220を前記第1の方向と異なる第2の方向に直線移動させるための下羽根作動ピン242eとを含む。ガルバノメータ240の出力部が一定の角度だけ回転することにより、上羽根作動ピン242cにより上羽根210を第1の方向に直線移動させ、かつ、下羽根作動ピン242eにより下羽根220を前記第1の方向と異なる第2の方向に直線移動させることができるように構成される。ここで、前記第1の方向が上方向であるときは、前記第2の方向は下方向であり、前記第1の方向が下方向であるときは、前記第2の方向は上方向である。すなわち、前記第1の方向と前記第2の方向は、逆方向である。
【0027】
メータレバー242は、上羽根210および下羽根220を配置した側から見て時計回り方向に回転することにより、上羽根210を上方に向かって直線移動させ、同時に、下羽根220を下方に向かって直線移動させて、絞りを開放値に向かって作動させることができるように構成される。メータレバー242は、上羽根210および下羽根220を配置した側から見て反時計回り方向に回転することにより、上羽根210を下方に向かって直線移動させ、同時に、下羽根220を上方に向かって直線移動させて、絞りを閉じる方向に向かって作動させることができるように構成される。
【0028】
絞りユニット基板230は、被写体からの光束を通過させるための絞りユニット開口部232と、下羽根220を直線移動可能なように案内するための第1羽根ガイドピン233aと、上羽根210および下羽根220を直線移動可能なように案内するための第2羽根ガイドピン233bと、上羽根210および下羽根220を直線移動可能なように案内するための第3羽根ガイドピン233cと、上羽根210を直線移動可能なように案内するための第4羽根ガイドピン233dとを有する。絞りユニット開口部232の中心軸線200xは、絞りユニット基板230を撮像レンズ104に取り付けたときに、撮像レンズ光軸104xと一致するように構成される。絞りユニット開口部232は、中心軸線200xを中心とした円形部分を含むように形成されるのがよい。
【0029】
上羽根210は、被写体からの光束の通過光量を調整するための第1絞り開口部すなわち上羽根開口部212と、上羽根作動ピンを受け入れるための上羽根連動穴213と、絞りユニット基板230の第2羽根ガイドピン233bを受け入れて上羽根210を直線移動可能なように案内するための第1上羽根ガイド穴214bと、第3羽根ガイドピン233cを受け入れて上羽根210を直線移動可能なように案内するための第2上羽根ガイド穴214cと、第4羽根ガイドピン233dを受け入れて上羽根210を直線移動可能なように案内するための第3上羽根ガイド穴214dとを含む。上羽根開口部212は、下方に位置し、かつ、円形に形成された下方部分212aと、下方部分212aの上方に位置し、かつ、下方部分212aを構成する円の2つの接線により頂角がほぼ直角になるように形成された上方部分212bとを含む。
【0030】
第1光学フィルタを構成する上羽根NDフィルタ216が、上方部分212bを遮るように設けられる。すなわち、第1光学フィルタはNDフィルタで構成するのが好ましい。白黒の映像を記録するビデオカメラでは、第1光学フィルタは、黄色(イエロー:Y)のフィルタや、橙色(オレンジ:O)のフィルタや、赤色(レッド:R)のフィルタなどの減光フィルタ(フィルタを通過する光線の透過光量を減少させるための着色フィルタ)で構成することもできる。上羽根NDフィルタ216は、透過光量が約6.3%のND1.2であるのが好ましい。
【0031】
絞り装置200は、図2に示すように、被写体からの光束の通過光量を調整するための第1絞り開口部すなわち上羽根開口部212を有する第1絞り羽根210と、
前記第1絞り羽根210の第1絞り開口部すなわち上羽根開口部212の一部に取付けられた第1光学フィルタすなわち上羽根NDフィルタ216と、
被写体からの光束の通過光量を調整するための第2絞り開口部すなわち下羽根開口部222を有する第2絞り羽根220と、
前記第2絞り羽根220の第2絞り開口部222の一部に取付けられた第2光学フィルタすなわち下羽根NDフィルタ226と、
前記第1絞り羽根210および前記第2絞り羽根220を直線移動可能なように支持するための支持部材すなわち絞りユニット基板230と、
前記第1絞り羽根210を第1の方向に直線移動させ、かつ、前記第2絞り羽根222を前記第1の方向と反対向きの第2の方向に直線移動させるためのアクチュエータすなわちガルバノメータ240のとを備え、
前記第1光学フィルタ216の光軸側の端部216f及び第2光学フィルタ226の光軸側の端部226fが、光軸200xと交わりかつ前記第1絞り羽根210及び第2絞り羽根220の移動方向と平行な線xxと前記第1光学フィルタ216の光軸側の端部216f及び第2光学フィルタ226の光軸側の端部226fとの交点をA,前記光軸側の端部の両端点をB、Cとする時、AB及びACが光軸側を向いた凸の曲線であり、AB又はACの間の各点の接線のBCに対する傾斜角度が一定方向に連続的に変化し、かつ該傾斜角度がAにおいて不連続に変化し、前記第1絞り羽根及び第2絞り羽根の移動方向においてAがB及びCよりも光軸から離れている。AB又はACはすべて、光軸200xを向いて凸の円弧であるが、楕円弧または放物線であってもよい。
【0032】
上羽根連動穴213は、中心軸線が水平方向に延びる長孔形状に形成される。第1上羽根ガイド穴214b、第2上羽根ガイド穴214c、第3上羽根ガイド穴214dは、それぞれ、中心軸線が垂直方向に延びる長孔形状に形成される。上羽根連動穴213は、上羽根210を配置する方向から見て、上羽根開口部212の左側に配置される。
【0033】
下羽根220は、被写体からの光束の通過光量を調整するための第2絞り開口部すなわち下羽根開口部222と、ガルバノメータ240の下羽根作動を受け入れるための下羽根連動穴223と、第1羽根ガイドピン233aを受け入れて下羽根220を直線移動可能なように案内するための第1下羽根ガイド穴224aと、第2羽根ガイドピン233bを受け入れて下羽根220を直線移動可能なように案内するための第2下羽根ガイド穴224bと、第3羽根ガイドピン233cを受け入れて下羽根220を直線移動可能なように案内するための第3下羽根ガイド穴224cとを含む。下羽根開口部222は、上方に位置し、かつ、円形に形成された上方部分222aと、上方部分222aの下方に位置し、かつ、上方部分222aを構成する円の2つの接線により頂角がほぼ直角になるように形成された下方部分222bとを含む。
【0034】
第2光学フィルタを構成する下羽根NDフィルタ226が、下方部分222bを遮るように設けられる。すなわち、第2光学フィルタはNDフィルタで構成するのが好ましい。白黒の映像を記録するビデオカメラでは、第2光学フィルタは、黄色(イエロー:Y)のフィルタや、橙色(オレンジ:O)のフィルタや、赤色(レッド:R)のフィルタなどの減光フィルタ(フィルタを通過する光線の透過光量を減少させるための着色フィルタ)で構成することもできる。第2光学フィルタは、第1光学フィルタと同じ種類の光学フィルタで構成するのが好ましい。
【0035】
下羽根NDフィルタ226の構成は、上羽根NDフィルタ216の構成と実質上同じである。下羽根連動穴223は、中心軸線が水平方向に延びる長孔形状に形成される。第1下羽根ガイド穴224a、第2下羽根ガイド穴224b、第3下羽根ガイド穴224cは、それぞれ、中心軸線が垂直方向に延びる長孔形状に形成される。下羽根連動穴223は、下羽根220を配置する方向から見て、下羽根開口部222の右側に配置される。すなわち、下羽根連動穴223の位置は、下羽根220が配置されている方向から見て、下羽根開口部222の中心を基準として、上羽根連動穴213の位置の反対側になるように構成される。
【0036】
絞り装置200を組み立てた状態では、絞り値が開放の状態における上羽根開口部212の円形部分の中心は、絞り値が開放の状態における下羽根開口部222の円形部分の中心と一致するように構成される。また、絞り装置200を組み立てた状態では、絞りユニット基板230の絞りユニット開口部232の中心は、絞り値が開放の状態における上羽根開口部212の円形部分の中心と一致し、かつ、絞り値が開放の状態における下羽根開口部222の円形部分の中心と一致するように構成される。
【0037】
(絞り装置の作用)
次に、図2及び図5を参照して、本発明の第1実施形態による絞り装置200の作用を説明する。図2は、開放値にセットした状態における絞り装置200を示す。図5(a)は、開放より少し絞った値にセットした状態における上羽根開口部212及び上羽根NDフィルタ216の端部216fと、下羽根開口部222及び下羽根NDフィルタ226の端部226fとを示す。非フィルタ部Mは、上羽根NDフィルタ216も羽根NDフィルタ226も存在しない領域を示す。
図5(b)は、図5(a)に示す状態から少し絞った値にセットした状態における上羽根開口部212及び上羽根NDフィルタ216の端部216fと、下羽根開口部222及び下羽根NDフィルタ226の端部226fとを示す。
図5(c)は、更に絞った値にセットした状態における上羽根開口部212及び上羽根NDフィルタ216の端部216fと、下羽根開口部222及び下羽根NDフィルタ226の端部226fとを示す。
図5(d)は、図5(c)に示す状態から更に絞った値にセットした状態における上羽根開口部212及び上羽根NDフィルタ216の端部216fと、下羽根開口部222及び下羽根NDフィルタ226の端部226fとを示す。
図5(e)は、図5(d)に示す状態から更に絞った値にセットした状態における上羽根開口部212及び上羽根NDフィルタ216の端部216fと、下羽根開口部222及び下羽根NDフィルタ226の端部226fとを示す。
図5(f)は、図5(e)に示す状態から更に絞った値にセットした状態における上羽根開口部212及び上羽根NDフィルタ216の端部216fと、下羽根開口部222及び下羽根NDフィルタ226の端部226fとを示す。
【0038】
絞り値が開放状態から最小絞り値までの変化における絞り開口の変化は次の通りである。図2に示す開放状態から、ガルバノメータ240を作動させることによって上羽根210を下方に移動させ、下羽根220を上方に移動させる。すると、絞り開口200pの形状は、図5(a)に示す状態から図5(b)に示す状態になり、さらに図5(c)に示す状態になるように、絞り開口の開口面積が減少する。図5(c)に示す状態においては、絞り開口において上羽根NDフィルタ216と下羽根NDフィルタ226が部分的に重なる状態になり、上羽根NDフィルタ216も羽根NDフィルタ226もない非フィルタ部Mが残存する。
図5(c)に示す状態からさらに開口面積が減少し、図5(d)に示すように、上羽根NDフィルタ216と、下羽根NDフィルタ226がより大きく部分的に重なり、なお上羽根NDフィルタ216も羽根NDフィルタ226もない非フィルタ部Mが小さく残存する。図5(d)に示す状態からさらに開口面積が減少し、図5(e)に示すように、上羽根NDフィルタ216と下羽根NDフィルタ226が全体的に重なり、上羽根NDフィルタ216も羽根NDフィルタ226もない非フィルタ部Mは存在しない。
【0039】
図2に示すように、絞り装置200を開放の値にセットした状態においては、上羽根210の上羽根開口部212と、下羽根220の下羽根開口部222によって概略円形の絞り開口が形成される。このように、絞りの開口径が大きい場合には、絞り開口を通過する有効光束が多いため、絞り開口の上端部を覆う上羽根NDフィルタ216と、絞り開口の下端部を覆う下羽根NDフィルタ226の端部から発生するフレアーの影響は少ない。
【0040】
図5(b)に示す状態から図5(c)に示す状態を経て図5(d)に示す状態になるように、絞り開口を絞っていくと、上羽根210の上羽根開口部212と下羽根220の下羽根開口部222によって形成される絞り開口は、概略菱形となる。図5(d)に示す状態では、小さな菱形の絞り開口に、小さな非フィルタ部Mが存在し、他の大部分をさらに上羽根NDフィルタ216と下羽根NDフィルタ226が覆うので、絞り開口を通過する光線透過量は更に減じられる。図5(e)に示す状態では、上羽根NDフィルタ216のみがある領域と、下羽根NDフィルタ226のみがある領域と、上羽根NDフィルタ216と下羽根NDフィルタ226が重なる領域とが併存する。図5(f)に示す状態では、上羽根NDフィルタ216と下羽根NDフィルタ226が重なった領域のみである。すなわち、図5(e)及び(f)の状態においては、非フィルタ部Mが存在しない。
【0041】
(2)第2実施形態
次に、本発明の絞り装置の第2実施形態ないし第6実施形態を説明する。以下の説明は、本発明の絞り装置の第2実施形態ないし第6実施形態が第1実施形態と異なる点すなわち上羽根NDフィルタ316と下羽根NDフィルタ326の端部に関する部分についてのみ述べ、第1実施形態と共通の構成については、同一の参照番号を付してその説明を省略する。従って、以下に記載がない個所は、前述した本発明の絞り装置の第1実施形態についての説明をここに準用する。
本発明の絞り装置の第2実施形態は、図6(a)に示すように、上羽根NDフィルタの端部316fは、Aにおいても接線のBCに対する傾斜角度が一定方向に連続的に変化するすなわちBCが一つの円弧である。下羽根NDフィルタ226の端部326fにおいて、AB及びACは、それぞれ光軸200xを向いた凸である。図6(a)ないし(f)は、図5(a)ないし(f)と同様に上羽根210と下羽根220が順次重なりを大きくするように変化する状態を示す。図6(d)、(e)及び(f)の状態においては、非フィルタ部Mが存在しない。
【0042】
(3)第3実施形態
本発明の絞り装置の第3実施形態は、図7(a)に示すように、上羽根NDフィルタの端部416fは、AB及びACにおいて、それぞれ光軸200xを向いた凹である。下羽根NDフィルタ226の端部426fにおいて、AB及びACは、それぞれ光軸200xを向いた凸である。図7(a)ないし(f)は、図5(a)ないし(f)と同様に上羽根210と下羽根220が順次重なりを大きくするように変化する状態を示す。図7(e)及び(f)の状態においては、非フィルタ部Mが存在しない。
【0043】
(4)第4実施形態
本発明の絞り装置の第4実施形態は、図8(a)に示すように、上羽根NDフィルタの端部516fは、AB及びACにおいて、それぞれ光軸200xを向いた凸である。下羽根NDフィルタ226の端部526fにおいて、ABは光軸200xを向いた凸であり、ACは光軸200xを向いた凹である。図8(a)ないし(f)は、図5(a)ないし(f)と同様に上羽根210と下羽根220が順次重なりを大きくするように変化する状態を示す。図8(e)及び(f)の状態においては、非フィルタ部Mが存在しない。
【0044】
(5)第5実施形態
本発明の絞り装置の第5実施形態は、図9(a)に示すように、上羽根NDフィルタの端部616fは、AB及びACにおいて、それぞれ光軸200xを向いた凹である。下羽根NDフィルタ226の端部626fにおいて、ABは光軸200xを向いた凸であり、ACは光軸200xを向いた凹である。図9(a)ないし(f)は、図5(a)ないし(f)と同様に上羽根210と下羽根220が順次重なりを大きくするように変化する状態を示す。図9(e)及び(f)の状態においては、非フィルタ部Mが存在しない。
【0045】
(6)第6実施形態
本発明の絞り装置の第6実施形態は、図10(a)に示すように、上羽根210に上羽根NDフィルタが取付けられていない。下羽根NDフィルタ226の端部726fにおいて、ABは光軸200xを向いた凸であり、ACは光軸200xを向いた凸である。図10(a)ないし(e)は、非フィルタ部Mが順次小さくなる。図10(f)に示す状態では、非フィルタ部Mが存在せず、絞り開口が全て下羽根NDフィルタ226によって覆われている。
【0046】
(第1実施形態の効果)
絞り開口は、図11に示すように、円弧部2000によって構成される菱形となる。その結果、図12に示すように、該直線部分2000の回折によって、ホイヘンスの原理に基づく回折現象が同一方向に直線状に発生することはなく、分散して放射方向に発生する。この結果、図13のシミュレーション図に示すように、同一方向に光が集中的に回折され、高輝度被写体部分の周辺に直線状の高輝度ゴーストが発生することがなく、鮮明な画像が形成される。
【0047】
本発明について幾つかの好ましい実施形態を参照して説明したが、それらの実施形態は本発明を限定するものとして解釈すべきではない。当業者であれば、上記の実施形態の代替例や修正例をたやすく考え出すであろうが、それらは、特許請求の範囲の各請求項により定められる本発明の範囲に入るものである。特に、本発明の実施形態の絞り装置を適用するカメラはビデオカメラ以外のカメラであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1実施形態のビデオカメラの概略断面説明図である。
【図2】本発明の第1実施形態の絞り装置の正面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の上羽根を示す正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の下羽根を示す正面図である。
【図5】本発明の第1実施形態による絞り装置における各絞り開度における絞り開口の形状の変化を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態による絞り装置における各絞り開度における絞り開口の形状の変化を示す説明図である。
【図7】本発明の第3実施形態による絞り装置における各絞り開度における絞り開口の形状の変化を示す説明図である。
【図8】本発明の第4実施形態による絞り装置における各絞り開度における絞り開口の形状の変化を示す説明図である。
【図9】本発明の第5実施形態による絞り装置における各絞り開度における絞り開口の形状の変化を示す説明図である。
【図10】本発明の第6実施形態による絞り装置における各絞り開度における絞り開口の形状の変化を示す説明図である。
【図11】本発明の第1実施形態の絞り装置の絞り開口における光束の状態を示す説明図である。
【図12】本発明の第1実施形態の絞り装置による高輝度光源の実写画像を示す画像図である。
【図13】本発明の第1実施形態の絞り装置の結像位置におけるホイヘンス回折のシミュレーション画像図である。
【図14】従来技術の絞り装置の絞り開口における光束の状態を示す説明図である。
【図15】従来技術の絞り装置による高輝度光源の実写画像を示す画像図である。
【図16】従来技術の絞り装置の結像位置におけるホイヘンス回折のシミュレーション画像図である。
【符号の説明】
【0049】
M 非フィルタ部
100 監視カメラ
102 カメラボディ
104 撮像レンズ
106 前群光学系
108 後群光学系
130 CCD素子
150 画像記録装置
156 記録媒体
200 絞り装置
210 上羽根
216 上羽根NDフィルタ
216f 上羽根NDフィルタの端部
220 下羽根
226 下羽根NDフィルタ
226f 下羽根NDフィルタの端部
230 絞りユニット基板
240 ガルバノメータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像レンズを通る被写体からの光束の通過光量を調整するための絞り装置において、
被写体からの光束の通過光量を調整するための第1絞り開口部を有する第1絞り羽根と、
前記第1絞り羽根の第1絞り開口部の一部に取付けられた第1光学フィルタと、
被写体からの光束の通過光量を調整するための第2絞り開口部を有する第2絞り羽根と、
前記第2絞り羽根の第2絞り開口部の一部に取付けられた第2光学フィルタと、
前記第1絞り羽根および前記第2絞り羽根を直線移動可能なように支持するための支持部材と、
前記第1絞り羽根を第1の方向に直線移動させ、かつ、前記第2絞り羽根を前記第1の方向と反対向きの第2の方向に直線移動させるためのアクチュエータとを備え、
前記第1光学フィルタ及び第2光学フィルタの光軸側の端部の少なくとも一方が、光軸と交わりかつ前記第1絞り羽根及び第2絞り羽根の移動方向と平行な線と前記第1光学フィルタ及び第2光学フィルタの光軸側の端部との交点をA,前記光軸側の端部の両端点をB、Cとする時、AB及びACが光軸側を向いた凸又は凹の曲線であり、AB又はACの間の各点の接線のBCに対する傾斜角度が一定方向に連続的に変化し、かつ該傾斜角度がAにおいて不連続に変化し、前記第1絞り羽根及び第2絞り羽根の移動方向においてAがB及びCよりも光軸からはなれていることを特徴とする絞り装置。
【請求項2】
前記光軸側を向いた凸又は凹の曲線が、円弧であることを特徴とする請求項1に記載の絞り装置。
【請求項3】
前記光軸側を向いた凸又は凹の曲線が、楕円弧であることを特徴とする請求項1に記載の絞り装置。
【請求項4】
前記光軸側を向いた凸又は凹の曲線が、放物線であることを特徴とする請求項1に記載の絞り装置。
【請求項5】
前記光軸側を向いた凸又は凹の曲線が、凸の曲線のみであることを特徴とする請求項1に記載の絞り装置。
【請求項6】
前記光軸側を向いた凸又は凹の曲線が、凹の曲線のみであることを特徴とする請求項1に記載の絞り装置。
【請求項7】
前記光軸側を向いた凸又は凹の曲線が、凸の曲線と凹の曲線の両方を含むことを特徴とする請求項1に記載の絞り装置。
【請求項8】
前記第1光学フィルタ及び第2光学フィルタが、NDフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の絞り装置。
【請求項9】
前記第1光学フィルタ及び第2光学フィルタが、カラーフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の絞り装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−186673(P2009−186673A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−25395(P2008−25395)
【出願日】平成20年2月5日(2008.2.5)
【出願人】(000133227)株式会社タムロン (355)
【Fターム(参考)】