説明

統合された移動通信−位置決め装置における周波数調整

【課題】統合された移動通信−位置決め装置における周波数調整。
【解決手段】システム及び技術は、ワイアレス通信に関して開示される。これらのシステム及び技術は、複数のワイアレス通信を包含し、そこにおいて、装置は、基準信号を使用してキャリアから情報信号を再生するため、情報信号中の周波数エラーを検出するため、及び周波数エラーを減少させるために基準信号を定期的に同調させるように構成されることができる。LOチューニングの期間にGPS性能の低下を防止するために、チューニング指示信号が発生され、GPS動作をディスエーブルするためにGPS受信機に与えられることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にエレクトロニクスに係り、そして特に、同調可能なオシレータを使用する電気通信に関する。
【背景技術】
【0002】
移動体ワイアレス・サービスに対する消費者の要求は、常に増加する多数のセルラ・ネットワークの展開に導いてきている。1つのそのようなネットワークは、コード分割多元アクセス(code division multiple access)(CDMA)技術に基づいており、これは、スペクトル拡散通信を使用してワイアレス音声及びデータ・サービスをサポートする。スペクトル拡散通信では、非常に多数の信号が同じ周波数スペクトルを共有し、そしてその結果、高いレベルのユーザ能力を提供する。これは、キャリアを変調する異なる擬似ノイズ(pseudo-noise)(PN)コードを用いて各信号を送信することによって、そしてそれによって信号を拡散することによって実現される。送信された信号は、信号を逆拡散するために対応するPNコードを使用するコリレータによって受信機において分離される。コードが符合しない不必要な信号は、逆拡散されずに、ノイズとしてだけ寄与する。
【0003】
ヨーロッパ及びアジアにおいてデファクト・スタンダードになってきている競合するネットワークは、移動体通信のためのグローバル・システム(Global System for Mobile Communication)(GSM)技術である。CDMAとは異なって、GSMは、狭帯域時間分割多元アクセス(time division multiple access)(TDMA)技術を使用して、ワイアレス音声及びデータ・サービスをサポートする。TDMA技術を使用して数年以上発展している他の普及しているネットワークは、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service)(GPRS)及びEDGEを含み、その両者は、高速データ・サービスをサポートする。これらのネットワークは、それぞれが自身の固有なプロトコル、サービス、及びデータ・レートのセットを用いて、地理的な領域全体に広められている。
【0004】
今日、ワイアレス通信装置は、複数のセルラ・ネットワークをサポートする技術を用いて展開されてきている。一般的に、これらの装置は、各ネットワークに対して専用の受信機を装備する。ローカル・オシレータ(local oscillator)(LO)回路は、各受信機への安定な基準信号を提供するために使用されることができる。安定な基準信号は、それぞれの個々の受信機により使用されることができて、高周波数キャリアから情報信号を再生する。LO回路は、一般的に複数の周波数増倍回路を駆動するクリスタル・オシレータを用いて与えられる。周波数増倍回路は、個々にプログラムされることができ、適切な周波数で各受信機に基準信号を提供する。良い受信機性能を維持するために、高精度でかつ安定なクリスタル・オシレータが多くの場合に採用される。あるいは、電圧制御され温度補償されたクリスタル・オシレータ(voltage controlled temperature compensated crystal oscillator)(VCTCXO)のような、同調可能なオシレータが使用されることができる。周波数トラッキング・ループは、オシレータを同調させるために使用されることが可能であり、製造公差、ドップラ周波数シフト、及びドリフトを補償する。
【0005】
さらに高等なシステムでは、ワイアレス通信装置は、グローバル・ポジショニング・システム(Global Positioning System)(GPS)受信機を装備することができる。GPSは、米国国防省によって開発された衛星ベースのナビゲーション・システムの一部である。GPSは、多様な環境条件の下でナビゲーション能力を用いて全地球的な交信可能地域を提供する。完全に機能するGPSでは、地球の全表面は、4個の人工衛星を各軌道上に有する6個の軌道に分散された最大24個の人工衛星によってカバーされる。ワイアレス通信装置中のGPS受信機は、地球上の自身の正確な所在地をピンポイントで示すために複数の人工衛星から擬似ランダム・ノイズ(pseudo-random-noise)(PRN)コードによって変調された信号を使用する。GPS受信機によって発生された生データは、各種のアプリケーションに対して使用されることができる。例として、生データは、メモリ中に記憶された地図ファイルに接続されることができる。
【0006】
これらのワイアレス通信装置の経済的実行可能性を改善するために、GPS受信機は、多くの場合セルラ受信機と共通LO回路を共有する。このアプローチに伴う問題は、LO回路中のクリスタル・オシレータがGPS動作の間に周波数トラッキング・ループによって同調される場合に、GPS受信機の性能が低下されることがあることである。したがって、GPS受信機の性能を低下させることなくLO回路中のクリスタル・オシレータを同調させるために使用することが可能な革新的なアプローチに対する必要性がある。
【発明の開示】
【0007】
[サマリー]
本発明の1態様では、通信装置は、基準信号を生成するために構成された同調可能なオシレータ、該基準信号を使用してキャリアから情報信号を再生するために構成された受信機、及び該情報信号中の周波数エラーを検出するため、そして該周波数エラーを減少させるために該オシレータを定期的に同調させるために構成されたプロセッサを含む。
【0008】
本発明の他の1つの態様では、通信装置は、基準信号を生成するために構成された同調可能なオシレータ、該基準信号を使用してキャリアから情報信号を再生するために構成された受信機、及び該情報信号中の周波数エラーを検出するため、そして該周波数エラーがしきい値を越える場合に該オシレータを同調させるために構成されたプロセッサを含む。
【0009】
本発明のさらに他の1つの態様では、通信の方法は、基準信号を使用してキャリアから情報信号を再生すること、該情報信号中の周波数エラーを検出すること、及び該周波数エラーを減少させるためにオシレータを定期的に同調させることを含む。
【0010】
本発明のさらなる1つの態様では、通信装置は、基準信号を生成するための手段、該基準信号を使用してキャリアから情報信号を再生するための手段、該情報信号中の周波数エラーを検出するための手段、及び該周波数エラーを減少させるために該基準信号を定期的に同調させるための手段を含む。
【0011】
本発明のその他の実施形態が、以下の詳細な説明からこの分野に知識のあるものにとって容易に明らかにされるであろうことは、理解される。ここでは、説明として発明のいくつかの具体例の実施形態だけが示され、説明される。理解されるように、本発明は、他の実施形態及び異なる実施形態に入れることができ、そのいくつかの詳細は、その全てが本発明の精神及び範囲から全て逸脱しないで、種々の他の関連する変形を可能にする。したがって、図面及び詳細な説明は、本質的に説明として見なされるべきであり、制限すると見なされるべきではない。
【0012】
[詳細な説明]
本発明の複数の態様は、限定ではなく例として説明される。
【0013】
添付された図面とともに下記に記載された詳細な説明は、本発明の種々の実施形態の説明として意図され、そして本発明が実行されることができる実施形態だけを表すように意図されていない。本明細書中に記載された各実施形態は、本発明の単に一例又は説明として提供され、そしてその他の実施形態に対して好ましい又は有利であると必ずしも解釈されるべきではない。詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供する目的のために具体的な詳細を含む。しかしながら、本発明がこれらの具体的な詳細を用いずに実行されることができることは、当業者にとって明らかである。ある例では、周知の構造及び装置は、本発明の概念を不明瞭にすることを避けるためにブロック図形式で示される。頭文字の略語及びその他の説明のための用語は、単に利便性及び明確化のために使用されることがあり、本発明の範囲を限定することを意図しない。その上、本開示の目的のために、用語“連がれた(coupled)”は、“接続された(connected to)”を意味し、そしてそのような接続は、直接的である若しくは、文脈において適切な、例えば、介在する又は中間的な装置又はその他の手段を介して間接的であることが可能である。
【0014】
ワイアレス通信装置は、1つのネットワークをアクセスするために、若しくは1又はそれより多くのセルラ・ネットワーク介して他の通信装置と通信するために使用することができる。例として、ワイアレス通信装置は、広帯域コード分割多元アクセス(wideband code division multiple access)(WCDMA)セルラ・ネットワークを介して通信するように設計されることができる。あるいは、ワイアレス通信装置は、GSM、GPRS、EDGE、又はその他のいずれかの通信ネットワーク上で通信するように設計されることができる。少なくとも1つの実施形態において、ワイアレス通信装置は、複数のセルラ・ネットワーク上で動作するように設計されることができ、そしてGPS能力を有する。一般的に加入者局と呼ばれるワイアレス通信装置は、セルラ・ネットワークとワイアレス媒体を介して通信することが可能ないずれかのタイプのワイアレス装置であることが可能である。そのワイアレス装置は、限定するのではないが、ワイアレス電話機又は端末、コンピュータ、モデム、パーソナル・ディジタル・アシスタンツ及びその他を含む。
【0015】
ワイアレス通信装置のための受信機システムの機能的なブロック図が図1に示される。受信機システムは、アンテナ104を有するGPS受信機102を含むことができる。GPS受信機102は、中間周波数(intermediate frequency)(IF)でヘテロダイン・アーキテクチャを用いて実行されることができる。受信機システムは、同様に、例として、WCDMA受信機、GSM受信機、GPRS受信機、EDGE受信機及び/又はいずれかのその他のセルラ受信機を含む1又はそれより多くのセルラ受信機を含むことができる。説明を容易にするために、受信機システムは、WCDMA動作のために設計された単一直接変換ヘテロダインセルラ受信機106で示される。当業者は、本明細書全体を通して説明される発明の概念を複数のセルラ受信機設計に容易に適用できる。WCDMA受信機106は、GPS受信機102とアンテナ104を共有することができ、あるいは代わりに、自分自身のものを装備することができる。図1に示された実施形態では、GPS受信機102及びWCDMA受信機106の両者は、経費を削減するために同じアンテナ104に接続される。
【0016】
LO回路108は、適切な周波数で各受信機に安定な基準信号を提供するために使用されることができる。LO回路108は、1対の周波数増倍回路112及び114に接続された、VCTCXO又はその他の類似の回路のような、同調可能なオシレータ110で与えられることができる。第1の周波数増倍回路112は、GPSドップラ・キャリアをIF信号に変換するために適しているGPS基準信号108aを発生させるために使用されることができる。第2の周波数増倍回路114は、WCDMA高周波数(radio frequency)(RF)キャリアをベースバンド信号に変換するために適しているWCDMA基準信号108bを発生させるために使用されることができる。その上、周波数増倍回路は、受信機システムの代わりの実施形態において存在することがある増設のセルラ受信機をサポートするために使用されることができる。オシレータ110のチューニング入力に印加される電圧は、周波数の製造公差を補償するためにバイアスされることができる。
【0017】
GPS受信機102は、任意の数の増幅器段及びフィルタを含むことができ、利得を増加させ、そしてアンテナ104からのGPS信号のフロント・エンド・ノイズを減少させる。GPS信号は、同様にLO回路108からのGPS基準信号108aを用いたミキシング動作を通してIF信号にダウンコンバートされることができ、そしてディジタル・ベースバンド信号を生成するためにサンプリングされることができる。ディジタル・ベースバンド信号は、その後、ナビゲーション解を取得するために、コード・コリレートされ、復調され、そして信号処理されることができる。信号処理機能は、ユーザによって、又は代わりにネットワークによってイネーブルされる演算アルゴリズムにより実行されることができる。演算アルゴリズムがイネーブルされる場合、GPS受信機102は、“アクティブ”状態であると言われる。一旦、GPS受信機102がナビゲーション解を取得すると、GPS受信機は、ユーザ又はネットワークによって再びイネーブルされるまで、“アイドル”状態に入る。
【0018】
WCDMA受信機106の機能は、WCDMAプロセッサ116による使用のためにWCDMAセルラ・ネットワークからの情報信号を増幅し、フィルタし、そしてダウンコンバートすることである。GPS受信機102に類似の方式で、WCDMA受信機108は、アンテナ104からのキャリア信号を処理するために任意の数の増幅器段及びフィルタを使用することができる。情報信号は、WCDMA基準信号108を用いたミキシング動作を通してキャリアから再生されることができる。WCDMA受信機106からのベースバンド信号は、それからWCDMAプロセッサ116に提供されることができる。WCDMAプロセッサ116は、情報信号から復調され、エラー補正されたデータを発生させるために使用されることができる。データは、テキスト、ビデオ、オーディオ、又はいずれかのその他のタイプのデータであることができる。
【0019】
WCDMAプロセッサ116は、LO回路108を同調させることに責がある。チューニング動作は、その他の受信機への影響を最小にする方法で行われるべきである。これまでに説明された受信機システムの実施形態において、GPS受信機102の性能は、LOチューニングの間に低下されることがあり、そしてWCDMAプロセッサ116はこれを気にして実行されるべきである。別の受信機への潜在的な影響を減少する1つの方法は、LO回路108のチューニング期間を制限することである。チューニング期間を制限するための基準は、設計者の好み、固有の通信アプリケーション及び全体の設計制約に応じて変化することがある。WCDMAプロセッサ116の少なくとも1つの実施形態では、LO回路108は、繰り返しの周波数間隔で短い時間の期間の間に同調されることができる。WCDMAプロセッサ116の別の1つの実施形態では、LO回路108は、ベースバンド信号中の周波数エラーがしきい値を越えるときだけ同調されることができる。当業者は、LO回路108の定期的なチューニングを制御するための特定のアプリケーションに最も適した基準を容易に決定することが可能である。
【0020】
WCDMAプロセッサ116の動作を説明するために、定期的なチューニング・アルゴリズムが記述される。本明細書の目的に関して、用語“定期的な(periodic)”及び“定期的に(periodically)”は、LOチューニング動作の時間の期間又は頻度に無関係に“時折(on occasion)”を意味する。記述された実施形態では、WCDMAプロセッサ116は、周波数トラッキング機能を含むことができて、ベースバンド信号中の周波数エラーを検出する。周波数トラッキング機能は、小さな周波数エラーに対してベースバンド信号を補償するために使用することができる。大きな周波数エラーに対して、チューニング制御信号116aは、WCDMAプロセッサ116によって発生されることができて、オシレータ110のチューニング入力に印加される電圧を調節することによってLO回路108を同調させる。高性能を確実にするために、周波数トラッキング機能は、LOチューニングの期間でさえもベースバンド信号補償を提供するはずである。1又はそれより多くのしきい値がWCDMAプロセッサ116に設定されることができ、そして周波数エラーに対して比較されてLO回路108が同調されるべきかどうかを決定する。これらのしきい値は、GPS受信機102がアクティブ状態であるか休止状態であるかどうかに応じて異なることがある。状態指示信号102aは、複数のしきい値を設定するためにGPS受信機102からWCDMAプロセッサ116に供給されることができる。複数のしきい値は、同様に、セルラ受信機のタイプに応じて異なることがある。例として、WCDMA受信機に対するしきい値は、GSM受信機に対するしきい値とは異なることがある。当業者は、全体の設計制約及び性能パラメータに基づいて自身の特定のアプリケーションに対する適切なしきい値を容易に決定することが可能である。
【0021】
WCDMAプロセッサ116の少なくとも1つの実施形態では、第1しきい値は、LO回路108のチューニング動作を開始するために使用されることができる。第1しきい値は、WCDMA動作に最も良く適応するように選択されることができ、そしてGPS受信機102がアクティブ状態であるか休止状態であるかに応じて調節可能であり得る。LOチューニングの間にGPS性能の低下を防止するために、チューニング指示信号116bは、WCDMAプロセッサ116によって発生されることができ、そしてGPS動作をディスエーブルするためにGPS受信機102に供給されることができる。
【0022】
一旦、チューニング動作が始まると、WCDMAプロセッサ116は、周波数エラーが第2しきい値より下に低下するまでLO回路108を同調させ続けることができる。第1しきい値のように、第2しきい値は、WCDMA動作に最も良く適応するように選択されることができ、そしてGPS受信機102がアクティブ状態であるか休止状態であるかに応じて調節可能であり得る。一旦、周波数エラーが第2しきい値より下に低下すると、チューニング動作は、終了され、そしてチューニング指示信号116bは、動作を再始動させるためにGPS受信機102に信号を送るために使用されることができる。
【0023】
GPS受信機102が動作を再始動させる前に、GPS受信機102は、GPS信号をまず再捕捉しなければならない。捕捉は、PRNコード・オフセット及びドップラ・キャリアの推定値を与える粗い同期化処理である。この処理は、そこではレプリカ・コード及びレプリカ・キャリアが受信されたGPS信号に合わせられている空間及び周波数全体の2次元検索を含む。多重周波数の前提は、捕捉処理を完了することを要求されることがある。信号捕捉に要する時間を低減するために、WCDMAプロセッサ116の周波数トラッキング機能によって発生された周波数エラー信号116cは、GPS受信機102に供給されることができる。この情報は、GPS受信機102によって使用されることができて、ドップラ・キャリアに関する周波数スペクトル全体の検索を制限する。
【0024】
第1しきい値及び第2しきい値は、異なることがある。このアプローチの効果は、LO回路108のチューニング動作にヒステリシスの要素を加えることである。この概念は、周波数エラーの関数としてLOチューニング動作をプロットしている図2を参照して説明される。図2を参照して、周波数エラーが0Hzから第1しきい値Fまで増加するが、LOチューニング動作は実行されないことが、容易に理解される。第1しきい値Fの下では、ベースバンド信号は、周波数エラーをWCDMAプロセッサで補償されることができる。しかしながら、周波数エラーが第1しきい値Fを越えると、WCDMAプロセッサ116は、周波数エラーを減少させるためにLO回路108を同調させ始める。LOチューニング動作は、周波数エラーが第2しきい値Fより下に低下するまで継続する。しきい値周波数FとFの間隔は、LO回路108の全体のチューニング期間を最小にするために当業者によって最適化されることができる。
【0025】
WCDMAプロセッサの機能的なブロック図が図3に示される。WCDMAプロセッサは、複素(I−Q)アーキテクチャを用いて与えられることができる。説明を容易にするために、WCDMAプロセッサ116は、I(in-phase)チャネル及びQ(quadrature)チャネルを分離して参照することなく、図3では機能的に図示される。WCDMAプロセッサ116は、レーキ受信機302に供給するキャリア再生回路及びタイミング回復回路を含む。レーキ受信機302は、ダイバーシティ利得をもたらすために分解可能なマルチパスの個々のフェーディングを使用することができる。具体的に、レーキ受信機302は、ワイアレス通信装置へのダウンリンク送信の1又はそれより多くのマルチパスを処理するように構成されることができる。各マルチパスは、別々のフィンガ・プロセッサに供給されることができて、PNコードを逆拡散すること及び直交可変拡散係数(orthogonal variable spreading factor)(OVSF)コードをデカバリングすることを実行する。レーキ受信機302は、それから各フィンガ・プロセッサからの結果を統合するために使用されることができて、ダウンリンク送信を介して送信されたシンボルを再生する。
【0026】
レーキ受信機出力は、タイミング回復ループ304を駆動するために使用されることができる。タイミング回復は、ダウンリンク送信からタイミング情報を抽出すること、そしてローカル・クロックを同期させるためにタイミング情報を使用する処理を呼ぶ。このクロック(図示されず)は、その後、WCDMA受信機106(図1参照)からディジタル・ベースバンド信号をサンプリングするために使用されることができる。具体的に、タイミング回復ループ304は、レーキ受信機302によって再生された複数のシンボルとローカル・クロックとの間のタイミング・エラーを推定するため、そしてタイミング・エラーを最小にするようにローカル・クロックを調節するために使用されることができる。ローカル・クロック(図示されず)は、その後、デシメータ306のサンプリング時期を制御するために使用されることができる。タイミング回復回路は、本技術において周知である。
【0027】
レーキ受信機出力は、同様に周波数トラッキング・ループ308を駆動するために使用されることが可能である。周波数トラッキング・ループ308は、ローテータ310とともに使用されることができて、ベースバンド信号中の周波数エラーを補償する。ローテータ310は、複素マルチプレクサ又は類似の装置を用いて与えられることができる。周波数エラーは、本技術において周知のいずれかの多くの技術によって算出されることができる。
【0028】
周波数トラッキング・ループ308によって算出された周波数エラーは、しきい値検出器312に供給されることができる。後でより詳細に説明される方式で、しきい値検出器312は、LO回路108(図1参照)の定期的なチューニングを制御するために使用されることができる。しきい値検出器312の動作は、図4のフロー図を参照して説明される。ステップ402において、しきい値検出器は、一般的に電力を印加することによって初期化されることができる。しきい値検出器は、信号捕捉の期間中初期化状態に留まるはずである。初期化状態の期間に、しきい値検出器は、第1状態に設定されることができる。図4に示されないが、WCDMAプロセッサは、信号を再捕捉する必要があるはずであり、しきい値検出器は、初期化状態に強制的に戻されるはずである。
【0029】
一旦、WCDMAプロセッサが信号を捕捉すると、しきい値検出器は、初期化状態を出ることができ、そしてステップ404において第1しきい値Fを設定する。第1しきい値Fは、GPS受信機がアクティブ状態であるか休止状態であるかどうかに応じて調節されることができる。ステップ406において、しきい値検出器は、周波数トラッキング・ループから周波数エラー測定値Fを受け取り、そしてステップ408において第1しきい値Fに対して周波数エラー測定値Fを比較する。測定された周波数エラーFが第1しきい値Fより小さい場合には、しきい値検出器は、ステップ406に回って戻り、周波数トラッキング・ループからの次の周波数エラー測定値Fを待機する。他方で、測定された周波数エラーFが第1しきい値Fを越える場合には、しきい値検出器は、ステップ410において第2状態に設定されることができる。
【0030】
一旦、しきい値検出器出力が第2状態に設定されると、第2しきい値Fは、ステップ412において設定されることができる。第2しきい値Fは、GPS受信機がアクティブ状態であるか休止状態であるかどうかに応じて調節されることができる。ステップ414において、しきい値検出器は、周波数トラッキング・ループから新たな周波数エラー測定値Fを受け取り、そしてステップ416において第2しきい値Fに対して新たな周波数エラー測定値Fを比較する。測定された周波数エラーFが第2しきい値Fより大きい場合には、しきい値検出器は、ステップ414に回って戻り、周波数トラッキング・ループからの次の周波数エラー測定値Fを待機する。他方で、測定された周波数エラーFが第2しきい値Fより下に低下する場合には、しきい値検出器出力は、ステップ418において第1状態に戻されて設定されることができる。その後、しきい値検出器は、ステップ404に回って戻り、周波数トラッキング・ループからの次の周波数エラー測定値Fを待機する。
【0031】
図3に戻って、しきい値検出器312は、スイッチ314を制御するために使用されることができる。スイッチ314は、しきい値検出器312の状態に応じて2つの出力ラインの1つについて周波数トラッキング・ループ308によって算出された周波数エラーをデマルチプレックスするために使用されることができる。しきい値検出器312が第1状態である時には、周波数エラーは、スイッチ314を経由してローテータ310に接続されることができる。このモードにおいて、周波数エラーは、LO回路108(図1参照)を同調させることなしにベースバンド信号を補償するために使用されることができる。
【0032】
しきい値検出器312が第2状態である時には、スイッチ314は、同様に周波数トラッキング・ループ308からコンバータ318に周波数エラーを接続するように構成されることができる。コンバータ318は、周波数エラーに対応するパルス幅変調された信号を発生させるために使用されることができる。フィルタ322は、パルス幅変調された信号をアナログ電圧に変換するために使用されることができる。アナログ電圧は、LO回路108(図1参照)の粗いチューニングを与えるために使用されるチューニング制御信号116aである。スケーラ316は、ディジタル・ドメインにおける正確なチューニングを与えるためにローテータ310に適用されることが可能なディジタル信号を生成するために使用されることができる。GPS性能の低下を防止するために、しきい値検出器312が第2状態である時に、しきい値検出器312は、同様に、チューニング指示信号116bを通してGPS動作をディスエーブルするために使用されることができる。一旦LO回路108(図1参照)が同調されると、周波数トラッキング・ループ308からの周波数エラー信号116cは、GPS信号の再捕捉を容易にするために、同様に、GPS受信機102(図1参照)に与えられることができる。
【0033】
WCDMAプロセッサは、同様に、信号捕捉および信号同期のためにサーチャ324を含むことができる。捕捉処理は、スペクトル拡散パイロット信号とレプリカ・コードとの粗い合わせをもたらすために、未知の時間の領域及び周波数の領域にわたる検索を含む。PNコード発生器326は、多重周波数仮定のために異なるPNコードにわたって順番に並べるために使用されることができる。サーチャ324は、同様に、しきい値検出器312を信号捕捉の期間に強制的に第1状態にさせるために使用されることができる。このアプローチを用いて、信号捕捉処理は、LO回路108(図1参照)を同調させないで、そしてGPS動作を妨害しないで実行されることができる。一旦、捕捉処理が完了すると、サーチャ324は、強いマルチパス着信を識別するために、そしてレーキ受信機302中のフィンガを割り当てるためにパイロット信号を使用できる。レーキ受信機302は、各予想されるマルチパス反射に対して信号を相関付けるためにタイミング基準として複数のフィンガを使用する。
【0034】
情報及び信号が、多様な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表されることができることを、当業者は、理解する。例えば、上記の説明の全体を通して参照されることができる、データ、指示、命令、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場又は磁力粒子、光場又は光粒子、若しくはこれらの任意の組み合わせによって表されることができる。
【0035】
本明細書中に開示された実施形態に関連して説明された各種の解説的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムが、電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、若しくは両者の組み合わせとして与えられることができることを、当業者は、さらに価値を認めるはずである。ハードウェア及びソフトウェアのこの互換性を明確に説明するために、各種の解説的な複数の構成要素、ブロック、モジュール、回路、方法及びアルゴリズムが、それらの機能性の面から一般的に上記に説明されてきている。そのような機能性が、ハードウェア又はソフトウェアとして与えられるかどうかは、固有のアプリケーション及びシステム全体に課せられた設計の制約に依存する。知識のある者は、述べられた機能性を各々の固有のアプリケーションに対して違ったやり方で実行することができる。しかし、そのような実行の判断は、本発明の範囲からの逸脱を生じさせるように解釈されるべきではない。
【0036】
本明細書中に開示された実施形態に関連して説明された、各種の解説的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、ディジタル・シグナル・プロセッサ(digital signal processor)(DSP)、用途特定集積回路(application specific integrated circuit)(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(field programmable gate array)(FPGA)若しくはその他のプログラマブル・ロジック・デバイス、ディスクリート・ゲート・ロジック又はトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア素子、若しくは本明細書中に説明された機能を実行するために設計されたこれらのいずれかの組み合わせで、与えられる又は実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、しかし代わりに、プロセッサは、いずれかの従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステート・マシン(state machine)であり得る。プロセッサは、同様に、演算装置の組み合わせとして与えられることができる。例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPコアとともに1又はそれ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、若しくはいずれかの他のそのような構成の組み合わせであることができる。
【0037】
本明細書中に開示された実施形態に関連して説明された方法又は技術は、ハードウェアにおいて、プロセッサにより実行されるソフトウェア・モジュールにおいて、又は両者の組み合わせにおいて直接実現されることができる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、脱着可能なディスク、CD−ROM、若しくは、この技術において公知の他のいずれかの記憶媒体の中に常駐できる。ある具体例の記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出し、そしてそこに情報を書き込めるようにプロセッサに接続される。あるいは、記憶媒体は、プロセッサに集積されることができる。プロセッサ及び記憶媒体は、ASIC中に常駐できる。
【0038】
開示された複数の実施形態のこれまでの説明は、本技術に知識のあるいかなる者でも、本発明を作成し、使用することを可能にするために提供される。これらの実施形態への各種の変形は、当業者に容易に明白にされるであろう。そして、ここで規定された一般的な原理は、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、その他の実施形態に適用されることができる。それゆえ、本発明は、本明細書中に示された実施形態に制限することを意図したものではなく、本明細書中に開示した原理及び新規な機能に整合する最も広い範囲に適用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】図1は、ワイアレス通信装置のための受信機システムの機能的な例を説明する概念的なブロック図である。
【図2】図2は、ワイアレス通信装置中のLO回路に対する定期的なチューニング動作の一例を示すグラフ説明図である。
【図3】図3は、ワイアレス通信装置中のWCDMAプロセッサの機能的な例を説明する概念的なブロック図である。
【図4】図4は、LOチューニング動作とともに使用されることができるWCDMAプロセッサ中のしきい値検出器の動作の機能的な例を説明するフロー図である。
【符号の説明】
【0040】
104…アンテナ,108a…GPS基準信号,108b…WCDMA基準信号,110…オシレータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信装置であって、該装置は下記を具備する:
基準信号を生成するために構成された同調可能なオシレータ;
該基準信号を使用してキャリアから情報信号を再生するために構成された受信機;及び
該情報信号中の周波数エラーを検出するため、そして該周波数エラーを減少させるために該オシレータを定期的に同調させるために構成されたプロセッサ。
【請求項2】
請求項1の通信装置、ここにおいて、プロセッサは、オシレータの定期的なチューニングと同時に周波数エラーを補償するために構成されたローテータをさらに具備する。
【請求項3】
請求項2の通信装置、ここにおいて、プロセッサは、捕捉状態及び同期された状態において動作するようにさらに構成され、該プロセッサは該捕捉状態の期間にオシレータを同調させることなしにキャリアを捕捉するため、そして周波数エラーを減少させるためかつ該同期された状態の期間に該周波数エラーを補償するためにローテータを使用するために該オシレータを定期的に同調させるために、さらに構成される。
【請求項4】
請求項1の通信装置、ここにおいて、同調可能なオシレータは、第2基準信号を生成するためにさらに構成され、該通信装置は、該第2基準信号を使用して第2キャリアから第2情報信号を再生するために構成された第2受信機をさらに具備し、プロセッサは、該オシレータのチューニングの期間に該第2受信機をディスエーブルするためにさらに構成される。
【請求項5】
請求項4の通信装置、ここにおいて、プロセッサは、第2受信機へ周波数エラーに関係する信号を供給するためにさらに構成され、そしてここにおいて、該第2受信機は、オシレータのチューニングに引き続いて第2キャリアを捕捉するために該周波数エラーに関係する信号を使用するためにさらに構成される。
【請求項6】
請求項4の通信装置、ここにおいて、第2受信機は、グローバル・ポジショニング衛星受信機を具備する。
【請求項7】
請求項6の通信装置、ここにおいて、プロセッサは、広帯域コード分割多元アクセス・プロセッサを具備する。
【請求項8】
請求項1の通信装置、ここにおいて、周波数エラーが第1しきい値を越える場合に、プロセッサは、オシレータのチューニングをイネーブルするためにさらに構成され、そして一旦イネーブルされると、該周波数エラーが第2しきい値より下に減少されるまで該オシレータを同調し続ける。
【請求項9】
請求項8の通信装置、ここにおいて、第1しきい値は、第2しきい値より大きい。
【請求項10】
請求項8の通信装置、ここにおいて、プロセッサは、特定の通信ネットワークにインターフェースするためにさらに構成され、そしてここにおいて、第1しきい値及び第2しきい値は、そこに該プロセッサがインターフェースするために構成される該特定の通信ネットワークの関数(function)である。
【請求項11】
請求項8の通信装置、ここにおいて、同調可能なオシレータは、第2基準信号を生成するためにさらに構成され、該通信装置は、該第2基準信号を使用して第2キャリアから第2情報信号を再生するために構成された第2受信機をさらに具備し、該第2受信機は、アクティブ状態及びアイドル状態において動作するように構成され、そしてここにおいて、第1しきい値及び第2しきい値は、該第2受信機の状態の関数である。
【請求項12】
請求項11の通信装置、ここにおいて、第2受信機は、グローバル・ポジショニング衛星受信機を具備し、該グローバル・ポジショニング衛星受信機は、ナビゲーション解を算出している時にアクティブ状態である。
【請求項13】
通信装置であって、該装置は下記を具備する:
基準信号を生成するために構成された同調可能なオシレータ;
該基準信号を使用してキャリアから情報信号を再生するために構成された受信機;及び
該情報信号中の周波数エラーを検出するため、そして該周波数エラーがしきい値を越える場合に該オシレータを同調させるために構成されたプロセッサ。
【請求項14】
請求項13の通信装置、ここにおいて、プロセッサは、一旦周波数エラーがしきい値を越えると周波数エラーが第2しきい値より下に減少されるまでオシレータを同調するためにさらに構成される。
【請求項15】
請求項14の通信装置、ここにおいて、しきい値は、第2しきい値より大きい。
【請求項16】
請求項13の通信装置、ここにおいて、プロセッサは、特定の通信ネットワークにインターフェースするためにさらに構成され、そしてここにおいて、しきい値は、そこに該プロセッサがインターフェースするために構成された該特定の通信ネットワークの関数である。
【請求項17】
請求項13の通信装置、ここにおいて、同調可能なオシレータは、第2基準信号を生成するためにさらに構成され、該通信装置は、該第2基準信号を使用して第2キャリアから第2情報信号を再生するために構成された第2受信機をさらに具備し、プロセッサは、該オシレータのチューニングの期間に第2受信機をディスエーブルするためにさらに構成される。
【請求項18】
請求項17の通信装置、ここにおいて、プロセッサは、第2受信機へ周波数エラーに関係する信号を供給するためにさらに構成され、そしてここにおいて、該第2受信機は、オシレータのチューニングに引き続いて第2キャリアを捕捉するために該周波数エラーに関係する信号を使用するためにさらに構成される。
【請求項19】
請求項17の通信装置、ここにおいて、第2受信機は、グローバル・ポジショニング衛星受信機を具備する。
【請求項20】
請求項19の通信装置、ここにおいて、プロセッサは、広帯域コード分割多元アクセス・プロセッサを具備する。
【請求項21】
請求項17の通信装置、ここにおいて、第2受信機は、アクティブ状態及びアイドル状態において動作するように構成され、そしてここにおいて、しきい値は、該第2受信機の状態の関数である。
【請求項22】
請求項21の通信装置、ここにおいて、第2受信機は、グローバル・ポジショニング衛星受信機を具備し、該グローバル・ポジショニング衛星受信機は、ナビゲーション解を算出している時にアクティブ状態である。
【請求項23】
通信の方法であって、該方法は下記を具備する:
基準信号を使用してキャリアから情報信号を再生すること;
該情報信号中の周波数エラーを検出すること;及び
該周波数エラーを減少させるためにオシレータを定期的に同調させること。
【請求項24】
請求項23の方法であって、基準信号の定期的なチューニングと同時に周波数エラーを補償するための情報信号をローテーティングすることをさらに具備する。
【請求項25】
請求項24の方法であって、基準信号を同調させることなくキャリアを捕捉することをさらに具備し、そしてここにおいて、情報信号のローテーションとともに該基準信号の定期的なチューニングは、該キャリア捕捉に引き続いて実行される。
【請求項26】
請求項23の方法であって、基準信号のチューニングの期間に第2基準信号を使用して第2キャリアからの第2情報信号の再生をディスエーブリングすることをさらに具備し、該基準信号及び第2基準信号は、共通オシレータから発生される。
【請求項27】
請求項26の方法であって、周波数エラーに関係する信号を発生すること、及び基準信号のチューニングに引き続いて第2キャリアを捕捉するために該信号を使用することをさらに具備する。
【請求項28】
請求項26の方法、ここにおいて、第2情報信号を有する第2キャリアは、グローバル・ポジショニング衛星システムからである。
【請求項29】
請求項28の方法、ここにおいて、情報信号を有するキャリアは、広帯域コード分割多元アクセス・ネットワークを具備する。
【請求項30】
請求項23の方法、ここにおいて、基準信号の定期的なチューニングは、周波数エラーが第1しきい値を越える時に該基準信号のチューニングをイネーブリングすること、そして一旦イネーブルされると、該周波数エラーが第2しきい値より下に減少されるまで該基準信号を同調し続けることを具備する。
【請求項31】
請求項30の方法、ここにおいて、第1しきい値は、第2しきい値より大きい。
【請求項32】
請求項30の方法、ここにおいて、特定の通信ネットワークから情報信号を有するキャリアを受信することをさらに具備し、そしてここにおいて、第1しきい値及び第2しきい値は、そこから該キャリアが受信される該特定の通信ネットワークの関数である。
【請求項33】
請求項30の方法であって、グローバル・ポジショニング衛星システムからの第2情報信号からナビゲーション解を定期的に算出することをさらに具備し、該第2情報信号は、第2基準信号を使用して第2キャリアから再生され、そして該基準信号及び第2基準信号は、共通オシレータから発生され、そしてここにおいて、第1しきい値及び第2しきい値は、計算の解が算出されるかどうかの関数である。
【請求項34】
通信装置であって、該装置は下記を具備する:
基準信号を生成するための手段;
該基準信号を使用してキャリアから情報信号を再生するための手段;
該情報信号中の周波数エラーを検出するための手段;及び
該周波数エラーを減少させるために該基準信号を定期的に同調させるための手段。
【請求項35】
請求項34の通信装置、ここにおいて、周波数エラーが第1しきい値を越える場合に、基準信号を定期的に同調させるための手段は、該基準信号のチューニングをイネーブルするために構成され、そして一旦イネーブルされると、該周波数エラーが第2しきい値より下に減少されるまで該基準信号を同調し続ける。
【請求項36】
請求項34の通信装置であって、第2基準信号を生成するための手段、該第2基準信号を使用して第2キャリアから第2情報信号を再生するための手段、及び基準信号のチューニングの期間に該第2情報信号の再生をディスエーブルするための手段、該基準信号を発生させるための手段及び該第2基準信号を発生するための手段は共通オシレータをそれぞれが具備することを、さらに具備する。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−508780(P2007−508780A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−535389(P2006−535389)
【出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/034260
【国際公開番号】WO2005/039135
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】