説明

緑化仮囲い

【課題】低コストで簡単に設置や撤去が可能な有効適切な緑化仮囲いを提供する。
【解決手段】仮囲いを形成するパネル間の要所に植物を植栽するための緑化ユニット3をパネルに置換して取り付ける。緑化ユニットはシート材により形成された袋体5内に固化培土6が充填され、袋体の前面側に形成されている穴部7を通して固化培土に植物が植栽可能とされ、装着具8によって横材1に着脱自在に装着される。装着具として面ファスナーを用いる。灌水チューブ11を袋体の上部や背面側に組み込み、固化培土の上部や背面側の表層部には保水層12を形成する。固化培土には植物を植栽するためのポケットを形成し、袋体には固化培土を入れ替えるための開口部を開閉可能に設ける。袋体の背面側のシート材9aは透水性材料とし、前面側のシート材9bは防炎材料により形成し、それらのシート材をワイヤーやネット等の補強材により補強する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は工事現場の周囲に仮設的に設置される仮囲いに関わり、特に植物を植栽することによる緑化が可能な緑化仮囲いに関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、この種の仮囲いは安全確保や侵入防止、交通遮断等の目的で工事現場の周囲に仮設的に設置されるものであって、建設資材である単管を縦横に組んだ簡易なフレームの外側に幅50cm程度、高さ2〜3m程度の縦長の鋼板製のパネルを隙間無く並べて形成されるものが最も一般的であるが、近年、工事現場の環境改善や近隣等へのCSR活動を目的としてこの種の仮囲いの緑化が広く行われるようになってきている。
【0003】
仮囲いを緑化するための既存の技術として、たとえば特許文献1に示されるような植物繁茂ユニットを用いるものや、特許文献2に示されるように植物や培土を保持するシートを枠状体に取り付ける構成のものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−174825号公報
【特許文献2】特開2004−141174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1や特許文献2に示されるものはいずれも仮設的に設置するものとしてはコスト高であるし、設置や撤去に手間もかかり、また必ずしも植物を安定かつ確実に栽培できないものも多いことから、広く普及するに至っていないい。
【0006】
上記事情に鑑み、本発明は充分に低コストで極めて簡単に設置や撤去が可能な有効適切な緑化仮囲いを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、少なくとも上下2段に横架した横材の前面側に縦長のパネルを多数並べて取り付けるとともに、前記パネル間の要所に該パネルに置換可能な寸法形状の緑化ユニットを取り付けて該緑化ユニットに植物を植栽することによって、工事現場を取り囲むようにその周囲に仮設的に設けられる緑化仮囲いであって、前記緑化ユニットはシート材により形成された袋体内に固化培土が充填されていて、該袋体の前面側に形成されている穴部を通して前記固化培土に植物が植栽可能とされ、該緑化ユニットが前記袋体の上部および下部に設けられた装着具によって前記横材に対して着脱自在に装着されていることを特徴とする。
【0008】
緑化ユニットを横材に取り付けるための装着具としては、横材に巻回されるベルト状の面ファスナー(いわゆるマジックファスナーあるいはマジックテープ(いずれも登録商標))が好適に採用可能である。
【0009】
本発明において用いる緑化ユニットには灌水チューブを袋体の上部や背面側に組み込むことが好ましく、また、固化培土の上部や背面側の表層部にはシート状あるいは基盤状の保水材による保水層を形成しておくことが好ましい。
【0010】
固化培土には植物を植栽するためのポケットを形成しておいても良く、袋体の要所には固化培土を入れ替えるための開口部を開閉可能に設けておくと良い。
【0011】
袋体を形成するシート材の素材は任意であるが、特に背面側のシート材は透水性材料とすることが好ましく、前面側のシート材としては防炎材料により形成することが好ましい。また、それらのシート材をワイヤーやネット等の補強材により補強することも考えられる。
【0012】
本発明の緑化仮囲いでは、通常のパネルの間に複数の緑化ユニットを上下に連なるように多段に設置すると良く、その場合には各段の緑化ユニットの上下の装着具どうしが干渉しないように(上段の緑化ユニットの下部の装着具と、その下段に設置される他の緑化ユニットの上部の装着具の位置が重ならないように)、各緑化ユニットの上下の装着具の位置を横方向にずらしておくと良い。
また、緑化ユニットを上下に多段に設置する場合には、最上段に設置する緑化ユニットにのみ灌水チューブを組み込んでおき、その灌水チューブによる最上段の緑化ユニットへの給水がカスケード式に順次下段の緑化ユニットに流下して各段の緑化ユニットに灌水されるようにしておくことでも良い。
【発明の効果】
【0013】
本発明の緑化仮囲いは、通常の仮囲いの要所に通常のパネルに置換する形態で緑化ユニットを設置することのみで仮囲いを緑化できるものであり、特にその緑化ユニットは装着具によって横材に対して極めて簡単に設置できるものである。勿論、仮囲いを解体する際には緑化ユニットを容易に取り外すことができるし、必要に応じて緑化ユニットの増減や位置変更、交換も容易に行うことができる。
また、本発明における緑化ユニットは基本的にはシート材からなる袋体に固化培土を充填しただけの簡単な構成であり、その形状寸法も通常の鋼板製のパネルに置換し得るものであるのでさして大きなものではなく、したがって軽量で取り扱いが容易であるし充分な低コスト化を実現でき、工事現場に仮設的に設置するものとして最適である。
【0014】
特に、緑化ユニットを横材に取り付けるための装着具を面ファスナーとすれば、横材に対する着脱作業を極めて簡単に行うことができるし、その装着具としての面ファスナーにより単管を隠蔽してしまうことも可能であり、それにより意匠的に好ましい外観が得られる。
【0015】
緑化ユニットの上部や背面側に灌水チューブを組み込んでおくことにより、袋体内に充填している固化培土に対して容易にかつ確実な灌水が可能であり、植物を安定に栽培することができる。
また、固化培土の上部や背面側の表層部にシート状あるいは基盤状の保水材による保水層を形成しておくと、上部への灌水を保水層を介して固化培土全体へ行き渡らせることができるし、固化培土の乾燥も防止できる。
【0016】
固化培土には植物を植栽するためのポケットを形成しておくことにより、そこへの植物の植栽作業を容易に行うことができる。
また、緑化ユニットの要所に固化培土を入れ替えるための開口部を開閉可能に設けておくことにより、必要に応じて固化培土の入れ替えや補充を容易に行うことができる。
【0017】
緑化ユニットの背面側のシート材を透水性材料としておけば、雨水が自ずと固化培土に対して浸透するし、緑化ユニットの背面側から(つまり工事現場の内部から)からホース等による散水による灌水も可能となる。
一方、緑化ユニットの前面側のシート材を防炎材料としておけば、万一の際の防火性能や延焼防止効果を確保することができる。
さらに、それらのシート材をワイヤーやネット等の補強材により補強しておけば、容易に切断されたり裂断してしまうことがなく、仮囲いに要求される充分な強度や防犯性能(侵入防止機能)を確保することができる。
【0018】
緑化ユニットの上下の装着具の位置を横方向にずらしておくことにより、同一の形状寸法の緑化ユニットを上下に連なるように多段に設置する場合にも各段の装着具の位置が干渉することがなく、したがって多数の緑化ユニットを同一作業の繰り返しで容易に隙間無く設置することができる。
また、緑化ユニットを多段に設置する場合には最上段の緑化ユニットにのみ灌水して下段の緑化ユニットにはカスケード式に灌水されるようにしておくことにより、灌水チューブは最上段の緑化ユニットにのみ設置すれば充分であるし、全ての緑化ユニットへの灌水作業が不要であるので、緑化ユニットの簡易化と栽培のための保守作業をより簡易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態である緑化仮囲いの概略構成図である。
【図2】同、緑化ユニットの概略構成図である。
【図3】同、緑化ユニットを上下に連なるように多段に設置した状態を示す図である。
【図4】同、緑化ユニットにおける灌水チューブおよび保水層の構成例を示す図である。
【図5】同、固化培土に植栽用のポケットを設けた場合の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の緑化仮囲いの実施形態を図1〜図5を参照して説明する。本実施形態の緑化仮囲いは、図1に示すように上下4段に横架された単管からなる横材1の前面側に通常の鋼板製のパネル2が取り付けられることによって通常の仮囲いと同様に工事現場を取り囲むようにその周囲に仮設的に設けられるものであるが、パネル2間の要所に通常のパネル2に代えて緑化ユニット3が装着されてそこに植物4が植栽されることにより、パネル2および緑化ユニット3の全体で通常の仮囲いとして機能しつつ仮囲いの緑化を実現し得る構成のものである。
【0021】
図示例の緑化ユニット3は、幅寸法がパネル2と同等で高さ寸法がパネル2の1/3(つまり1枚のパネル2を上下に3分割した大きさ),厚さ数cm(たとえば5cm)程度のもので、3つの緑化ユニット3で1枚のパネル2に代わるものとしてそれらが上下に連なるように3段にわたって各横材1の間に装着されるようになっている。
図2に示すように、各緑化パネル3は、シート材により形成された袋体5内に固化培土6が充填されたものであって、袋体5の前面側に形成されている穴部7を通して固化培土6に対して植物4が植栽可能とされているものである。
【0022】
緑化ユニット3は袋体5の上部および下部にそれぞれ設けられている装着具8によって横材1に対して着脱自在に装着されるようになっており、本実施形態の緑化ユニット3においては装着具8として横材1に巻回されるベルト状の面ファスナー(いわゆるマジックファスナーあるいはマジックテープ(いずれも登録商標))が採用されている。
特に本実施形態では、図示例のように同一形状、同一寸法の緑化ユニット3を上下に多段に設置することから、その際に上下の装着具8どうしが干渉しないように、つまり上段の緑化ユニット3の下部の装着具8(8a)とその下段に設置される他の緑化ユニット3の上部の装着具8(8b)の位置が重ならないように、各緑化ユニット3の上下の装着具8(8a、8b)の位置が横方向にずらされている。
具体的には、図2に示すように緑化ユニット3の上部においては2つの装着具8bが両側2個所に間隔において設けられているが、緑化ユニット3の下部においてはその中央部に1つの装着具8bが設けられていて、図3に示すようにそれらの装着具8a、8bを共通の横材1に交互に巻き付けて各緑化ユニット3を多段に装着するようになっている。それにより各緑化ユニット3を横材1に対して確実かつ容易に装着可能であり、かつそれらの装着具8どうしが自ずと隙間無く横方向に連続して横材1が隠蔽されてしまって意匠的に好ましい外観が得られるようになっている。
【0023】
緑化ユニット3を構成している袋体5としては固化培土6を保持可能かつ所望の強度を有するものである限りにおいて各種のシート材を採用可能であるが、特に背面側(仮囲いの内側)のシート材9aを透水性材料によるものとすれば雨水が自ずと固化培土6に対して浸透するし、緑化ユニット3の背面側から(つまり工事現場内から)からホース等による散水による灌水も可能となる。
一方、緑化ユニット3の前面側のシート材9bは防炎材料によることが好ましく、それにより万一の際の防火性能や延焼防止効果を確保することができる。
さらに、それらのシート材9a、9bのいずれかもしくは双方をワイヤーやネット等の補強材(図示せず)により補強しておけば容易に切断されたり裂断してしまうことを防止でき、仮囲いに要求される本来的な機能である充分な強度や防犯性能(侵入防止機能)を確保することができる。
【0024】
袋体5内に充填する固化培土6としては保水性および排水性に優れたスポンジ状の人工培土、特にたとえば特開2002−058339号公報に開示されている育苗用培土が好適に採用可能であり、これによれば多様な植物を栽培可能であることはもとより、充分に軽量ありながらそれ自体で充分な形状保持が可能であり、袋体5内において崩れて沈下してしまったり風雨による袋体からの飛散や漏出の懸念もない。
なお、図5に示すように、緑化ユニット3内の固化培土6には穴部7の位置にポケット10を形成しておいて、予め育成した植物4の根鉢(固化培土6と同様の培土によるものが好ましい)をそのままポケット10内に配置するようにしても良く、それにより植栽作業をより容易に行うことができるし、必要に応じて植物4の交換も容易に行うことができる。
いずれにしても、袋体5の要所たとえば上部や側部には固化培土6を入れ替えるための開口部(図示せず)を開閉可能に設けておくと良く、それにより必要に応じて固化培土6の交換や補充を容易に行うことができる。
【0025】
緑化ユニット3の上部には、図4(a)または(b)に示しているように固化培土6に対して給水するための灌水チューブ11を組み込んでおくことが好ましく、それにより固化培土6への灌水を容易にかつ確実に行い得て植物4を安定に栽培することができる。
また、灌水チューブ11を固化培土6の上部に設けることに代えて、あるいはそれに加えて、図4(c)に示すように、緑化ユニット3の背面側にたとえば有孔管からなる灌水チューブ11を上下方向に沿うように組み込むことも好ましく、それにより固化培土6全体に対して速やかな灌水が可能である。
なお、それらの灌水チューブ11は全ての緑化ユニット3に組み込むことでも良いが、図示例のように緑化ユニット3を多段に設置する場合には最上段の緑化ユニット3にのみ給水することとして下段の緑化ユニット3にはカスケード式に順次灌水されるようにしておくことでも良く、その場合には灌水チューブ11を最上段の緑化ユニット3にのみ設置しておくことで充分である。
【0026】
また、図4(a),(b)に示しているように、固化培土6の上部表層部には保水性樹脂等の保水材による保水層12を形成しておくことが好ましく、それにより灌水チューブ11による灌水を保水層12を介して固化培土6全体へ行き渡らせることができるし、固化培土6の乾燥も防止できる。
さらに、保水層12を固化培土6の上部表層部に形成することに加えて、あるいはそれに代えて、図2(b)および図3(b)に示しているように同様の保水層12を緑化ユニット3の背面側全体に形成しておくとも考えられ、それにより固化培土6全体への灌水をより確実に行い得るし、保水性をより高めることができる。
【0027】
以上で本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなくさらに様々な設計的変形や応用が可能である。
たとえば、緑化ユニット3の形状寸法は通常の仮囲い用の鋼板製のパネル2に置換可能に設定すれば良く、その限りにおいてたとえば高さ寸法をパネル2の半分として2段で1枚のパネル2に相当する大きさとしたり、あるいは高さ寸法をパネル2と同等にして単一の緑化ユニット3を1枚のパネル2に置換することも考えられる。勿論、緑化ユニット3を装着するための横材1の位置やその段数は、装着するべき緑化ユニット3の高さ寸法や段数に応じて設定すれば良い。
また、緑化ユニットの幅寸法についても上記実施形態のようにパネル2と同等にするばかりでなく、たとえばパネル2枚分ないしそれ以上の整数倍分の横幅を有するものとすることでもパネル2との置換が可能である。
但し、緑化ユニット3をあまり大きくしてしまうと重量が過大になって取り扱いに不便になるし、灌水効率も考慮すれば上記実施形態のように1枚のパネル2を上下方向に2分割ないし3分割した程度の縦長の形態とすることが合理的であり現実的である。
【0028】
また、緑化ユニット3を横材1に装着するための装着具8としては上記のような面ファスナーが最適であるが、それに限るものでもなく、横材1に対して容易に着脱可能なものであれば適宜の金具類やクランプ類を使用可能である。
灌水チューブ11や保水層12については、それらを省略することも含めて適宜の変更が可能であり、植栽する植物4の種類や生育環境を考慮して最適設計すれば良い。
緑化ユニット3の主体である袋体5も、上記で例示したように背面側を透水性材料、前面側を防炎材料によるものとすることが好ましいが、要は固化培土6を保持して植物4を育成し得る機能と仮囲いとして要求される本来の機能の双方を併せ持つものであれば良く、その限りにおいて袋体5の素材としてのシート材としては適宜のものが採用可能であって、全体を透水性材料としたり、あるいは全体を防炎材料とすることはもとより、たとえば不織布や各種素材による細メッシュによるシート材も採用可能である。勿論、袋体5に意匠的な着色や装飾を施すことは任意である。
固化培土6については袋体5内で崩れて沈下してしまうことのないようにそれ自体で安定に形状保持が可能なものであれば良く、その限りにおいて植栽するべき植物4に応じて最適な固化培土を用いれば良い。
【符号の説明】
【0029】
1 横材(単管)
2 パネル
3 緑化ユニット
4 植物
5 袋体
6 固化培土
7 穴部
8(8a、8b) 装着具(面ファスナー)
9a シート材(背面側)
9b シート材(前面側)
10 ポケット
11 灌水チューブ
12 保水層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも上下2段に横架した横材の前面側に縦長のパネルを多数並べて取り付けるとともに、前記パネル間の要所に該パネルに置換可能な寸法形状の緑化ユニットを取り付けて該緑化ユニットに植物を植栽することによって、工事現場を取り囲むようにその周囲に仮設的に設けられる緑化仮囲いであって、
前記緑化ユニットはシート材により形成された袋体内に固化培土が充填されていて、該袋体の前面側に形成されている穴部を通して前記固化培土に植物が植栽可能とされ、該緑化ユニットが前記袋体の上部および下部に設けられた装着具によって前記横材に対して着脱自在に装着されていることを特徴とする緑化仮囲い。
【請求項2】
請求項1記載の緑化仮囲いであって、
前記装着具は、前記横材に巻回されるベルト状の面ファスナーにより形成されていることを特徴とする緑化仮囲い。
【請求項3】
請求項1または2に記載の緑化仮囲いであって、
前記緑化ユニットの上部および/または背面側に、前記袋体内に充填している前記固化培土に対して給水するための灌水チューブが組み込まれていることを特徴とする緑化仮囲い。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の緑化仮囲いであって、
前記緑化ユニット内に充填されている固化培土の上部および/または背面側の表層部に保水材による保水層が積層されていることを特徴とする緑化仮囲い。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の緑化仮囲いであって、
前記緑化ユニットの前面側に形成されている穴部の背面側の固化培土に植物を植栽するためのポケットが形成されていることを特徴とする緑化仮囲い。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の緑化仮囲いであって、
前記緑化ユニットを形成している袋体には固化培土を入れ替え可能な開口部が開閉可能に設けられていることを特徴とする緑化仮囲い。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の緑化仮囲いであって、
前記袋体の少なくとも背面側のシート材は透水性材料により形成されていることを特徴とする緑化仮囲い。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の緑化仮囲いであって、
前記袋体の少なくとも前面側のシート材は防炎材料により形成されていることを特徴とする緑化仮囲い。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の緑化仮囲いであって、
前記袋体を形成しているシート材はワイヤーやネット等の補強材により補強されていることを特徴とする緑化仮囲い。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の緑化仮囲いであって、
3段以上の多段に横架した横材に対して前記緑化ユニットが上下に多段に設置され、上段に設置される緑化ユニットの下部の装着具とその下段に設置される他の緑化ユニットの上部の装着具の位置が相互に重ならないように各段の緑化ユニットの上部および下部における装着具の位置が横方向にずらされていることを特徴とする緑化仮囲い。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の緑化仮囲いであって、
3段以上の多段に横架した横材に対して前記緑化ユニットが上下に多段に設置され、
最上段に配置した緑化ユニットにのみ灌水チューブが組み込まれ、該灌水チューブによる最上段の緑化ユニットへの給水が順次下段の緑化ユニットに流下して各段の緑化ユニットへの灌水が可能とされていることを特徴とする緑化仮囲い。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−178675(P2010−178675A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−25137(P2009−25137)
【出願日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)
【Fターム(参考)】