説明

編集製品をプラスチックフィルムにより包装する方法及び関連する包装品

【課題】新聞、雑誌等の編集製品をプラスチックフィルムにより包装する方法において、先端部にラベル表示部分を設ける方法の提供。
【解決手段】プラスチックフィルム12をボビン13からほどいて、多数の予め印刷した自己接着ラベル16を2つのラベルの間を包装しようとする編集製品11の長さよりも大きい予め設定した長さだけ離して、かつフィルム送り方向Fに関して横向きにしてプラスチックフィルム12上にはり付け、編集製品11を前記プラスチックフィルム12上で隣接する2つのラベル16間に置き、プラスチックフィルム12を複数の編集製品11を覆うように折り重ねて縦方向に溶接し、ラベル16と編集製品11の間を溶着22し、また完成包装品100の先端および後端を溶断して分離する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、編集製品をプラスチックフィルムにより包装する方法及び関連する包装品に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば新聞、雑誌又は同種の製品のような編集製品は、これらの直接の配送及び購読予約として発送する両方のために、プラスチックフィルムにより包装され、これにより、これらの編集製品を保護し又はこれらの編集製品を他の製品又は付属品と一緒にする。
【0003】
特に、例えば新聞売り場に配送される多数の編集製品は、一緒に積み重ねられて又は他の製品と密接してたな及びディスプレイ上に置かれる。したがって、製品及びその内容物を一層目に見えるようにすることが必要である。
【0004】
例えば、編集製品と一緒に、大きな寸法を有するカードボードシートを包含し、このカードボートシートが、編集製品に関して突出する部分に、取り扱っているアイテムの簡単なインデックス及びユーザの注意を引くことができる他の要素を含んでいるものが知られている。
【0005】
上述したと同じ理由により、特に可視区域において、編集製品を予め印刷したプラスチックフィルムにより包装することも、また知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、編集製品をプラスチックフィルムにより包装する方法であって、最少の改変でもって伝統的な包装機械により実施することができる方法を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、編集製品をプラスチックフィルムにより包装する方法であって、編集製品に関して突出するバンドを備えている包装品を作ることができる方法を提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、特にシンプル及び有用であり、かつコストを減少せしめた、編集製品をプラスチックフィルムにより包装する方法及び関連する包装品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のこれらの目的は、請求項1に記載している、編集製品をプラスチックにより包装する方法を提供することにより達成することができる。
【0010】
本発明による、編集製品をプラスチックフィルムにより包装する方法及び関連する包装品の他の特徴は、従属する請求項に記載されている。
【0011】
本発明による、編集製品をプラスチックフィルムにより包装する方法及び関連する包装品の特徴及び利点は、図面を参照して述べる下記の例示的かつ非限定的な説明から一層明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図面を参照するに、図1及び図3は符号10により総括的に示されている包装機械を略図的に示し、この包装機械によって編集製品11をプラスチックフィルム12により包装する方法が実施され、これにより包装品100(図2)又は100'(図4)を作る。
【0013】
プラスチックフィルム12は、ボビン13から横方向へ供給され、それから縦方向(長手方向)Fへ供給されてボビン14に送られる。
【0014】
多数の予め印刷した自己接着ラベル16が、縦方向、すなわち、供給方向Fに関して横向きにしてプラスチックフィルム12にはり付けられる。この場合、2つのラベル16の間は、包装しようとする編集製品11の長さよりも大きい、予め設定した長さだけ離される。
【0015】
これらのラベル16は、選択的に、図1に示されるように、互いに全く同じラベルとされてローラ15から供給することができるし、又は、公知の型式の印刷ヘッドを備えているラベルはり機によりはり付けることができる。
【0016】
これらのラベル16は、異なって、すなわち、単一の片に又は複数の隣接する片部分の形に作ることができる。そして、これらのラベル16は、例えば、すべて同じデザインに装飾され、又は、異なる印刷をされる。印刷ヘッドを備えているラベルはり機により、例えば、各ラベル16に又はその一部分に、例えば講売予約として発送しようとする雑誌又は他の編集製品のために、異なる出荷先アドレスを印刷することができる。
【0017】
図1に示される包装機械によれば、予め印刷した自己接着ラベル16は、横向きにしてプラスチックフィルム12にはり付けられる。
【0018】
ラベル16を担持するプラスチックフィルム12は、一連のリターンローラ14を通して包装区域へ送られる。この包装区域において、包装しようとする編集製品11は、プラスチックフィルム12上における各隣接する2つのラベル16間の位置に置かれる。
【0019】
プラスチックフィルム12は、それから、図示していない公知の偏向装置により、その一方の縁に沿って複数の編集製品11を覆うように折り重ねられ、それから、例えば図1に略図的に示されている公知のホットブレードタイプの溶接及び切断機18により、縦方向に溶接される。
【0020】
この方法において、プラスチックフィルム12のスクラップ19の一部分は、包装品100の一方の側部に沿って位置している縦溶接線20の溶接と同時に切断される。
【0021】
プラスチックフィルム12の2つの横溶接は、例えば、図1に略図的に示されている公知の型の2本の溶接ロッド21により行われる。これらの溶接ロッド21は、包装品100を形成せしめ、供給されているプラスチックフィルム12から包装品100を分離せしめる。
【0022】
実際に、第1の横溶接線22は2つの封じ込め区域、すなわち、ラベル16のための封じ込め区域100aと、編集製品11のための封じ込め100bとをそれぞれ画成する。他方、第2の横溶接線23は包装品100の頭部と、その後に続く包装品の尾部とを画成し、したがって包装品100の分離を作る。
【0023】
次に、図3は図4に示されている包装品100’を作るための本発明による方法を実施するための包装機械10の詳細を示す。この包装機械10において、予め印刷した自己接着ラベル16は、例えば2つの片に作られ、横向きに隣接してプラスチックフィルム12にはり付けられる。
【0024】
プラスチックフィルム12は、したがって、2つの対向する線に沿って複数の編集製品11を覆うように折り重ねられて、実質的に中央の部分に重ね合わせ区域24を作り、この重ね合わせ区域24に縦溶接線20’が施される。
【0025】
2本の横溶接線22及び23は、上述したように、ラベル16のための封じ込め区域100aと、編集製品11のための封じ込め区域100bとを包含する包装品100’を形成せしめて、供給されているプラスチックフィルム12から包装品100’を分離せしめる。
【0026】
本発明による、編集製品をプラスチックフィルムにより包装する方法は、最少の改変でもって伝統的な包装機械により実施することができる利点を有する。
【0027】
本発明による方法の他の利点は、ユーザの側においてラベルを個人の専有物とすることができることである。
【0028】
本発明による、編集製品の包装は、プラスチックフィルムを用いてすでに行われている包装段階において、出荷先アドレスが印刷されているラベルを用いて、有益に行うことができる。
【0029】
これらの印刷ラベルは、また、有益には、プラスチックフィルムの中に入れられ、例えば水から保護される。
【0030】
以上述べた本発明による、編集製品をプラスチックフィルムにより包装する方法及び関連する包装品は、多くの変更及び変形をすることができるものであって、これらの変更及び変形のすべてが本発明に含まれるものである。また、すべての細部は技術的に等価な要素に代えることができる。実際に、使用される材料及びその大きさは、技術的要求にしたがって変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明による、編集製品をプラスチックフィルムにより包装する方法の一実施例のための包装機械の概要図である。
【図2】図1の包装機械により得られる包装品を略図的に示す図である。
【図3】図1の包装機械のような包装機械においてラベルをプラスチックフィルムにはり付ける、異なる例を略図的に示す図である。
【図4】図3の包装機械により得られる包装品を略図的に示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
編集製品(11)をプラスチックフィルム(12)により包装する方法において、プラスチックフィルム(12)をボビン(13)からほどいて縦方向(F)へ供給する段階と、多数の予め印刷した自己接着ラベル(16)を、2つのラベルの間を包装しようとする編集製品(11)の長さよりも大きい、予め設定した長さだけ離してかつ前記縦方向(F)に関して横向きにして前記プラスチックフィルム(12)上にはり付ける段階と、前記編集製品(11)を前記プラスチックフィルム(12)上における各隣接する2つのラベル(16)間の位置に置く段階と、前記プラスチックフィルム(12)を複数の前記編集製品(11)を覆うように折り重ねる段階と、複数の前記編集製品(11)を覆うように折り重ねた前記プラスチックフィルム(12)を縦方向に溶接する段階と、前記ラベル(16)及び前記編集製品(11)のそれぞれのための2つの封じ込め区域(100a及び100b)を形成するように第1の横溶接線(22)に沿ってまた完成包装品(100,100’)の頭部及びその後に続く完成包装品の尾部を形成するように第2の横溶接線(23)に沿って前記プラスチックフィルム(12)を横方向に溶接する段階とを包含し、前記第2の横溶接線(23)の溶接がまた前記完成包装品(100,100’)の分離を行うことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、前記プラスチックフィルム(12)がその一方の縁に沿って複数の前記編集製品(18)を覆うように折り重ねられ、前記縦方向への溶接が前記編集製品(11)に関して一側部に行われて、前記プラスチックフィルム(12)のスクラップ(19)の切断とともに溶接線(20)を形成することを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、前記プラスチックフィルム(12)がその2つの対向する縁に沿って複数の前記編集製品(11)を覆うように折り重ねられ、前記縦方向への溶接が実質的に中央の部分で行われて、前記プラスチックフィルム(12)の重ね合わせ区域(24)の溶接線(21’)を形成することを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法において、多数の前記予め印刷した自己溶着ラベル(16)が互いに全く同じで、ローラフィーダ(15)により供給されることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法において、前記予め印刷した自己接着ラベル(16)を個人専有のものとして、印刷ヘッドを備えているラベルはり機により供給することができることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法により得られる、編集製品(11)のための包装品(100,100’)であって、それぞれに封じ込め区域(100a,100b)に封じ込められている編集製品(11)と少なくともひとつの、予め印刷した自己接着ラベル(16)とを包含し、前記少なくともひとつのラベル(16)が、前記編集製品(11)の上側部に関して突出する位置に配置されていると共に、装飾及び/又は前記編集製品(100,100’)の出荷先アドレスを有することを特徴とする包装品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−145431(P2007−145431A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−286286(P2006−286286)
【出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【出願人】(591047073)シトマ ソシエタ ペル アチオニ (9)
【住所又は居所原語表記】VIA VIGNOLESE 1927 − SPILAMBERTO,MODENA,ITALY
【Fターム(参考)】