縦型ルーバー装置
【課題】
建物の外観装飾等を兼ねたルーバー装置を提供する。
【解決手段】
横断面で裏面に平行部を有する形状の縦型ルーバーのパネル4が一方端に回動軸5を有して横一列に並べられ、その回動軸5はあらかじめ開放方向に強制開放可能に構成され、各パネル4の裏面下部には開放を規制する作動車8a、8bが駆動装置により横移動可能な横シャフト9上に設置され、しかもそれぞれ隣のパネル4が順番に角度をずらして開かれるように作動車8aは配置され、全閉時と全閉時にはパネル4が同じ格好で全閉全開されるように構成された縦型ルーバー装置。
建物の外観装飾等を兼ねたルーバー装置を提供する。
【解決手段】
横断面で裏面に平行部を有する形状の縦型ルーバーのパネル4が一方端に回動軸5を有して横一列に並べられ、その回動軸5はあらかじめ開放方向に強制開放可能に構成され、各パネル4の裏面下部には開放を規制する作動車8a、8bが駆動装置により横移動可能な横シャフト9上に設置され、しかもそれぞれ隣のパネル4が順番に角度をずらして開かれるように作動車8aは配置され、全閉時と全閉時にはパネル4が同じ格好で全閉全開されるように構成された縦型ルーバー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は縦型ルーバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
縦型のルーバーを用いる目的としては建物外部からの熱を緩和したり、日射を遮断したり和らげたりして室内に取り込み、室内温度や照度を快適な状態に維持することや内部を隠してプライバシーを守ることや建物を外観から眺めて美しく見せるという外観的装飾などがある。個々の家庭などに設けるのもとしては位置を移動できたりコンパクトに仕舞えたりするもの(特許文献1参照)があり、ビルなどの建物外部に用いる大掛かりなものとしては特許文献2に示すようなものがあり、また、同じくビルなどの建物外部に用いる大掛かりなものとしては等間隔に設置された縦型ルーバーをすべて同じ角度で開閉する特許文献3や特許文献4などがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平02−243896号公報
【特許文献2】特開2008−261195号公報
【特許文献3】特開2002−250184号公報
【特許文献4】特開2003−278466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながらこれらの縦型ルーバーユニットが一枚の平板状のものであって、縦型のルーバーを用いる目的にかなったものであるが外観から眺めると単なる平板あり、美しく見せるという外観的装飾性については配慮がなく問題であった。本発明は掛かる問題点を解決することを目的として提供されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の縦型ルーバーユニットは一つには外部ガラスウォールと内部ガラスウォールとの間に所定高さを有し、横断面のうち内部ガラスウォール側(以後は裏面側と称する)の少なくとも一部が全閉時に前記ガラスウォールと平行になる部分を有する縦型ルーバーユニットが横方向に並べられて設けられ、この縦型ルーバーユニットの一方端にはこの縦型ルーバーユニット取り付け用の回動軸が設けられ、この回動軸は付勢手段によってあらかじめ縦型ルーバーユニットが所定の開角度まで開くように構成され、この各縦型ルーバーユニットの各裏面側には各縦型ルーバーユニットに当接して開き角度を規制するための作動車がガラスウォールと平行に横設された横シャフト上に、位置調整可能にして設けられ、この横シャフトは横移動用の駆動手段と複数組の横シャフトガイドローラとによって横移動自在に構成され、全閉時において各縦型ルーバーユニットの前記平行になる部分に、開放時、横シャフトの移動方向に対して最も早く開放される側の縦型ルーバーユニットの平行になる部分の端部と当該作動車とが当接する位置を基準位置として、その隣の縦型ルーバーユニットの作動車は前記した基準位置から平行になる部分に沿って順次ずらされて当接するように位置決め設置され、また各縦型ルーバーユニットの全開位置にはストッパーが設けられ、全開時または全閉時においては各縦型ルーバーユニットの角度はすべて揃い、開閉途中においては隣の縦型ルーバーユニットは順次ずれて開放(または閉鎖)動作が行なわれるように構成されていることを特徴とする縦型ルーバー装置である。
【0006】
また一つは縦型ルーバーユニットが横方向に長く並べられて設けられた際、所定の縦型ルーバーユニット枚数を1ブロックとし、各ブロック最初の縦型ルーバーユニットの平行になる部分の端部と当該作動車とが当接する位置を基準位置として、その隣の縦型ルーバーユニットの作動車は前記した基準位置から平行になる部分に沿って順次ずらされて当接するように位置決め設置されるように構成されてなることを特徴とする縦型ルーバー装置である。
【0007】
また一つは横断面が複数角形状または円弧形状をなし、全閉時に縦型ルーバーユニットの裏面側の面に平行となる部分がない縦型ルーバーユニットにおいて、全閉時に平行となる部分を有するように構成された帯状の補助具が前記作動車との間に設けられていることを特徴とする縦型ルーバー装置である。
【0008】
また一つは前記縦型ルーバーユニットの素材が半透明の樹脂素材によって製作されていることを特徴とする縦型ルーバー装置である。
【0009】
更に一つは内部ガラスウォールの縦枠に、縦長列に照明灯が直接あるいは照明ユニットとして設けられ、夜間にライトアップされて順次開閉されるその模様が映し出されるように構成されてなる縦型ルーバー装置である。
【0010】
この横シャフトを横移動させる横移動手段は横シャフトに直接設けても良いし、連結具を介して間接的に設けても良く、またその方法は駆動モータを用い、ラックピニオンによる伝動でも、ウォームウォームギヤによる伝動でも、タイミングベルトとプーリによる伝動でも、チェーンとスプロケットによる伝動でもピストンによる伝動でも一向に構わなく確実に横シャフトを横移動出来るものであれば良い。
【0011】
また、横シャフト上に設けられる作動車は直接取り付けするのではなく一旦ガイド用ブラケットに作動車を設置し、ガイド用ブラケットの取り付け穴を長穴にして調整手段を設けた後横シャフト上に設置することが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の縦型ルーバー装置はそれぞれの縦型ルーバーユニットの開放角度を任意に設定することが出来、しかも横断面のうち裏面側の少なくとも一部が全閉時に前記ガラスウォールと平行になる部分を有するため徐々に開放角度をずらすことが出来るという効果があり、それぞれの縦型ルーバーユニットの開放角度が徐々に変化されて来て遠くから眺めた場合、濃淡の段階的な色調の推移が全体としてデフォルメを形成して芸術性を帯びるという外観的装飾性があり、それと同時に室内においても照度に同様の濃淡の段階的な色調の推移があって全開から全閉までの間(または全閉から全開までの間)その動きにより色調の推移を楽しむことが出来るというグラデーション効果がある。また照明器具を設けることにより夜間はより効果的な光と影を演出できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例1の全閉時における平面図
【図2】実施例1の全開時における平面図
【図3】実施例1の開放途中(または閉鎖途中)における平面図
【図4】実施例1の全体構成を示す側面図
【図5】実施例1のパネル4の横断面図
【図6】実施例1の全閉時における第1番目パネルと最後尾第13、14番目パネルの平行な部分と作動車の当接位置を示した平面拡大図
【図7】実施例1の駆動部付近の構成を説明する平面拡大図
【図8】図6と反対側のパネルから動作を開始させるための全閉時における第1番目パネルと最後尾第13、14番目パネルの平行な部分と作動車の当接位置を示した平面拡大図
【図9】一般に作動車が1個の場合の説明図
【図10】横断面が対称形でない非対称のパネルの代表図
【図11】実施例3のパネル4の横断面における説明図
【図12】実施例4の全閉時における平面図
【図13】実施例4の開放途中(または閉鎖途中)における平面図
【図14】実施例4の図6に対応する平面拡大図
【図15】実施例4の全体構成を示す側面図
【図16】実施例2の開放途中(または閉鎖途中)における平面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の縦型ルーバーユニットのパネル4は夜間の照明をも考慮に入れるため、そのパネル4の材質を半透明のポリカーポネート製のものを用いた。
【実施例1】
【0015】
本発明実施例1の構成を図に基づいて説明すると実施例1の縦型ルーバー装置1は外部ガラスウォール2と内部ガラスウォール3との間に設けられ、14スパンを有するガラスウォール内に14ユニットの半透明ポリカーポネート製縦型ルーバーユニットのパネル4を設けた縦型ルーバー装置1であり、図1は全閉した時のパネル状況を示したもの、図2は全開した時のパネル状況を示したもの、図3は開放(または閉鎖)途中で右端のパネル4の角度が45度の場合のパネル状況を示したものでその下に表示した数値はそれぞれのパネル4における開放(または閉鎖)角度を示したものである。この開放角度は自由に設定できるもので実施例1の場合は図3の数値になるように設定した。
【0016】
更に詳しく説明すると、実施例1の縦型ルーバーユニットのパネル4は同じ高さで、図5に示すように横断面が幅方向中心に対し線対称の形状をなし、その両端部と頂上の平行になる部分とがそれぞれA、Bの長さを有してしかもその部分は全閉時には外部ガラスウォール2と平行な形状を有し、両端部と頂上部との間は2つの角度を持たせてそれぞれが結ばれ全体として台形の傘状を呈しているものであり、パネル4が1スパンの外部ガラスウォール2内に1個づつ並べて設けられ、このパネル4の幅方向一方端にはこのパネル4の回動軸5が設けられ、この回動軸5の下部は開放用オートヒンジ6によってあらかじめパネル4が90度以上開くように構成されて回動軸5の上部側は軸受け(図示せず)により支えられ、それぞれのパネル4が90度の位置で全開ストップするように全開ストッパー7が設けられている。図面内に5(6)と記したのは図全体から見るとあまりに細かい部分であるため、この部分は回動軸5であり、また回動軸5が取り付けされた開放用オートヒンジ6でもあるという意味合いである。またこの実施例1の場合は各パネル4は右回転方向に開放されるように構成されている。
【0017】
図6、図7に示すように、この各縦型ルーバーユニットパネル4の裏面側の下部には各パネル4の開き角度を規制調整するための作動車8a、8bが外部ガラスウォール2と平行に横設された横シャフト9上にブラケット14a、14bを介して設けられ、この横シャフト9は横移動用の駆動モータ軸に取り付けされたピニオン10とラック11とにより連結板12を介して連結され、横シャフト9は両横面と下面とが回転ローラによって一体化構成された横シャフト用シャフトガイド13の複数組によって横移動可能に構成され、この実施例1の場合は第1パネルを最初に動かすため、全閉時において番目第1番目パネル4の裏面側の平行な部分の右端(P位置)にルーバー用作動車8aとの当接部が設けられその部分を基準として、隣のパネル4からはその基準位置から平行な部分の方向に向かって順次その当接部をずらして最後の第14番目パネル4の平行な部分の左端(Q位置)に作動車8bが当接するように順次ずらしながら所定の開放角度を保ってすべてのパネル4が全開位置まで到達するように構成されたものである。
【0018】
横シャフト9は右端の第14番目パネル4が右端の第14番目の全開ストッパー7に当接するまで移動し、全開検知センサ(図示せず)に検知されて初めて移動を停止する。この全開および全閉検知センサ(図示せず)は、いま駆動装置のラック11に設けられているが、横シャフト9に設けても構わないし、右端、左端のパネル4の全開、全閉位置にブラケットを取り付けそこに取り付けてもよい。
【0019】
また本実施例1においては設計上ストローク不足に対処するため作動車8を2個用いたが場合によっては更に増加させることもあり、ストロークに不足がなければ通常は1個で済む。実施例1の場合は実際には1個で済む箇所と2個必要になるパネル4があるが部品を統一するため、すべてのパネルに2個の作動車8a、8bの取り付いた部品を用いた。
【0020】
次に本発明実施例1の動作を図に基づいて説明すると、今図1に示すように全パネル4が全閉位置にある。開放スイッチ(図示せず)を入れると、駆動モータ軸に取り付けされたピニオン10が回りはじめ、ラック11、連結板12を介して全閉位置に停止していた横シャフト9が次第に右方向に移動し始める。すると、それに伴い各パネル4の開放を規制していた作動車8a、8bも右移動して左端の第1番目パネル4が開放し始める。更に横シャフトが右移動してゆくにつれて順次所定角度で規制されていたパネル4が順次開放されてゆき、各パネル4はそれぞれ角度を少しずつ変化させながら開放されてゆくため遠くから眺めた場合、濃淡の段階的な色調の推移が全体としてデフォルメを形成して芸術性を帯びて眺めることが出来る。
【0021】
左端の第1番目パネル4の裏面側の所定位置が全開ストッパー7に当接して初めて左端のパネル4の開放角度を規制していた作動車8aは第1番目パネル4から離れることになり、それでも更に横シャフト9は右移動するため同じ現象を呈して隣のパネル4が順次全開停止してゆき、右端の第14番目パネル4が全開して初めて横シャフト9が移動を停止して各パネル4は図2に示すようにすべてが全開位置で停止する格好になる。
【0022】
次に全開停止位置から閉鎖スイッチ(図示せず)を入れると、横シャフト9が左方向に移動し始め、それに伴って横シャフト9上の作動車8a、8bも移動し、今度は右端の第14番目パネル4の裏面側から順に作動車8aが当接し始めてパネル4は順次閉鎖し始める。作動車8a、8bのいずれかがパネル4の頂上部の平行な部分を通過する場合はパネル4を全閉位置に留め、左端の第1番目パネルの作動車8aが全閉の当接位置に達した時全閉検知センサによって停止信号は発されて駆動モータが停止し全閉が完成する。その途中は各パネル4はそれぞれ角度を少しずつ変化させながら閉鎖されてゆくため遠くから眺めた場合、濃淡の段階的な色調の推移が全体としてデフォルメを形成して芸術性を帯びて眺めることが出来る。
【0023】
次に今度は同じ部品を用いて逆に右端の第14番目から順に開閉動作を始めるための方法を説明すると、図8に示すように全閉時において第14番目パネル4の平行な部分の右端(P位置)に第14番目の作動車8aを当接させて基準位置としその隣のパネル4は基準位置から平行な部分に向かって少しずらして作動車8aの当接部を位置決めし、最終は第1番目パネル4の平行な部分の左端(Q位置)に第1番目の作動車8bを当接させその間を順次ずらすように作動車8a、8bを当接させて設置やれば第14番目パネルから順に開閉動作が行われることになる。
【0024】
一般に右回転方向に開放されるようにあらかじめセットされたn枚のパネル4を横に並べて最初のパネル4から最後のn枚目パネル4まで順次等間隔で開閉させてゆく縦型ルーバー装置を製作するには、まず開閉ストロークが既成された大きさの作動車8が1個で各パネル4の裏面部に設けられた平行な部分の右端から左端まで移動することで不足するか不足しないかを確認し、不足しない場合は1個、不足する場合は2個、それでも不足する場合は3個と増加する。ここでは開閉ストロークが不足しない場合を想定し、作動車8a1個で済む場合を説明すると、図9において作動車8aが1個の場合を想定する。
【0025】
まず、右端(最後尾)のパネル4から開閉動作を始めるか、左端(先頭)のパネル4から開閉動作を始めるかを決定して基準パネルを決め、それに応じてそのパネル4の裏面部に設けられた、全閉時に平行となる部分の右端部(P位置)に作動車8aを当接させて基準位置とし、隣のパネル4は基準位置から平行となる部分の方向に当接部をずらして作動車8aをセットしてゆけばよい。最初の基準位置は右端で最後は左端のなるため、ずらす距離は平行な部分の距離Bのn分の1ずつずらしてゆけばよいことになる。したがってX番目のパネル4の作動車8aの当接位置は基準位置から平行となる部分の方向にn分のXだけ離れた距離となる。図10に示すようにこのことは対称形形でないパネルについても同様の結果が得られる。
【実施例2】
【0026】
実施例2は実施例1の14スパンを有するガラスウォール内に14ユニットの半透明ポリカーポネート製縦型ルーバーユニットのパネル4を設けた縦型ルーバー装置1で、図16に示すように7スパンを1ブロックとして開閉パターンを構成したしたものであり、7スパンずつ2ブロックに同じ構成の開閉パターンが設けられてなるものである。これは各ブロック最初の縦型ルーバーユニットの平行になる部分の端部と当該作動車とが当接する位置を基準位置として、その隣の縦型ルーバーユニットの作動車は前記した基準位置から平行になる部分に沿って順次ずらされて当接するように位置決め設置することによって作ることが出来、位置決め方法は実施例1で詳細に説明してあるため説明を省略し、動作もまた1ブロックづつにおいては実施例1と同じであるため説明を省略する。
【実施例3】
【0027】
実施例3は全閉時においてパネル4の裏面部にガラスウォールと平行な部分がない場合のものである。図11は横断面が円弧形状をなし、全閉時に裏面側に平行となる部分がない縦型ルーバーユニットのパネル4である。この場合は図11に示すようにパネル4の裏面部下と作動車8aとの間に、平行部分を有する帯状の補助具15をパネル4の裏面部に取り付け固定させれば良い。この場合の注意点は図中白抜き矢印で示すように作動車8aと接触する側の端部は作動車8aの移動に際し連続性を帯びる(鈍角にする)ようにすることが必要である。平行部を持ったパネル4の調整要領については実施例1と同様であり、またその動作についても実施例1と同様であるため説明を省略する。
【実施例4】
【0028】
実施例4は図12〜図15に示すように実施例1のパネル4の内部ガラスウォール3の縦枠に、縦列にLED照明が設けられた縦長のLEDユニットフレーム16が設けられ、そこから縦型ルーバーユニットのパネル4側に向かってLED照明器具を点灯させた上、縦型ルーバー装置を作動させて外部側からその様子を楽しんで観賞してもらうように構成された縦型ルーバー装置である。また、夜間にライトアップされて開閉される場合にはその光と影がいっそう引き立つものになる。動作については実施例1と同様であるため説明を省略する。
【0029】
本発明の縦型ルーバー装置はまた、全く同じ構成でもって、縦のものを横にすることで全く同様に横型ルーバー装置としても用いることが可能である。
【符号の説明】
【0030】
1、縦型ルーバー装置
2、外部ガラスウォール
3、内部ガラスウォール
4、縦型ルーバーユニットのパネル
5、回動軸
6、開放用オートヒンジ
7、全開ストッパー
8、作動車
9、横シャフト
10、ピニオン
11、ラック
12、連結板
13、シャフトガイド
14、ブラケット
15、補助具
16、LEDユニットフレーム
【技術分野】
【0001】
本発明は縦型ルーバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
縦型のルーバーを用いる目的としては建物外部からの熱を緩和したり、日射を遮断したり和らげたりして室内に取り込み、室内温度や照度を快適な状態に維持することや内部を隠してプライバシーを守ることや建物を外観から眺めて美しく見せるという外観的装飾などがある。個々の家庭などに設けるのもとしては位置を移動できたりコンパクトに仕舞えたりするもの(特許文献1参照)があり、ビルなどの建物外部に用いる大掛かりなものとしては特許文献2に示すようなものがあり、また、同じくビルなどの建物外部に用いる大掛かりなものとしては等間隔に設置された縦型ルーバーをすべて同じ角度で開閉する特許文献3や特許文献4などがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平02−243896号公報
【特許文献2】特開2008−261195号公報
【特許文献3】特開2002−250184号公報
【特許文献4】特開2003−278466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながらこれらの縦型ルーバーユニットが一枚の平板状のものであって、縦型のルーバーを用いる目的にかなったものであるが外観から眺めると単なる平板あり、美しく見せるという外観的装飾性については配慮がなく問題であった。本発明は掛かる問題点を解決することを目的として提供されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の縦型ルーバーユニットは一つには外部ガラスウォールと内部ガラスウォールとの間に所定高さを有し、横断面のうち内部ガラスウォール側(以後は裏面側と称する)の少なくとも一部が全閉時に前記ガラスウォールと平行になる部分を有する縦型ルーバーユニットが横方向に並べられて設けられ、この縦型ルーバーユニットの一方端にはこの縦型ルーバーユニット取り付け用の回動軸が設けられ、この回動軸は付勢手段によってあらかじめ縦型ルーバーユニットが所定の開角度まで開くように構成され、この各縦型ルーバーユニットの各裏面側には各縦型ルーバーユニットに当接して開き角度を規制するための作動車がガラスウォールと平行に横設された横シャフト上に、位置調整可能にして設けられ、この横シャフトは横移動用の駆動手段と複数組の横シャフトガイドローラとによって横移動自在に構成され、全閉時において各縦型ルーバーユニットの前記平行になる部分に、開放時、横シャフトの移動方向に対して最も早く開放される側の縦型ルーバーユニットの平行になる部分の端部と当該作動車とが当接する位置を基準位置として、その隣の縦型ルーバーユニットの作動車は前記した基準位置から平行になる部分に沿って順次ずらされて当接するように位置決め設置され、また各縦型ルーバーユニットの全開位置にはストッパーが設けられ、全開時または全閉時においては各縦型ルーバーユニットの角度はすべて揃い、開閉途中においては隣の縦型ルーバーユニットは順次ずれて開放(または閉鎖)動作が行なわれるように構成されていることを特徴とする縦型ルーバー装置である。
【0006】
また一つは縦型ルーバーユニットが横方向に長く並べられて設けられた際、所定の縦型ルーバーユニット枚数を1ブロックとし、各ブロック最初の縦型ルーバーユニットの平行になる部分の端部と当該作動車とが当接する位置を基準位置として、その隣の縦型ルーバーユニットの作動車は前記した基準位置から平行になる部分に沿って順次ずらされて当接するように位置決め設置されるように構成されてなることを特徴とする縦型ルーバー装置である。
【0007】
また一つは横断面が複数角形状または円弧形状をなし、全閉時に縦型ルーバーユニットの裏面側の面に平行となる部分がない縦型ルーバーユニットにおいて、全閉時に平行となる部分を有するように構成された帯状の補助具が前記作動車との間に設けられていることを特徴とする縦型ルーバー装置である。
【0008】
また一つは前記縦型ルーバーユニットの素材が半透明の樹脂素材によって製作されていることを特徴とする縦型ルーバー装置である。
【0009】
更に一つは内部ガラスウォールの縦枠に、縦長列に照明灯が直接あるいは照明ユニットとして設けられ、夜間にライトアップされて順次開閉されるその模様が映し出されるように構成されてなる縦型ルーバー装置である。
【0010】
この横シャフトを横移動させる横移動手段は横シャフトに直接設けても良いし、連結具を介して間接的に設けても良く、またその方法は駆動モータを用い、ラックピニオンによる伝動でも、ウォームウォームギヤによる伝動でも、タイミングベルトとプーリによる伝動でも、チェーンとスプロケットによる伝動でもピストンによる伝動でも一向に構わなく確実に横シャフトを横移動出来るものであれば良い。
【0011】
また、横シャフト上に設けられる作動車は直接取り付けするのではなく一旦ガイド用ブラケットに作動車を設置し、ガイド用ブラケットの取り付け穴を長穴にして調整手段を設けた後横シャフト上に設置することが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の縦型ルーバー装置はそれぞれの縦型ルーバーユニットの開放角度を任意に設定することが出来、しかも横断面のうち裏面側の少なくとも一部が全閉時に前記ガラスウォールと平行になる部分を有するため徐々に開放角度をずらすことが出来るという効果があり、それぞれの縦型ルーバーユニットの開放角度が徐々に変化されて来て遠くから眺めた場合、濃淡の段階的な色調の推移が全体としてデフォルメを形成して芸術性を帯びるという外観的装飾性があり、それと同時に室内においても照度に同様の濃淡の段階的な色調の推移があって全開から全閉までの間(または全閉から全開までの間)その動きにより色調の推移を楽しむことが出来るというグラデーション効果がある。また照明器具を設けることにより夜間はより効果的な光と影を演出できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例1の全閉時における平面図
【図2】実施例1の全開時における平面図
【図3】実施例1の開放途中(または閉鎖途中)における平面図
【図4】実施例1の全体構成を示す側面図
【図5】実施例1のパネル4の横断面図
【図6】実施例1の全閉時における第1番目パネルと最後尾第13、14番目パネルの平行な部分と作動車の当接位置を示した平面拡大図
【図7】実施例1の駆動部付近の構成を説明する平面拡大図
【図8】図6と反対側のパネルから動作を開始させるための全閉時における第1番目パネルと最後尾第13、14番目パネルの平行な部分と作動車の当接位置を示した平面拡大図
【図9】一般に作動車が1個の場合の説明図
【図10】横断面が対称形でない非対称のパネルの代表図
【図11】実施例3のパネル4の横断面における説明図
【図12】実施例4の全閉時における平面図
【図13】実施例4の開放途中(または閉鎖途中)における平面図
【図14】実施例4の図6に対応する平面拡大図
【図15】実施例4の全体構成を示す側面図
【図16】実施例2の開放途中(または閉鎖途中)における平面図
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の縦型ルーバーユニットのパネル4は夜間の照明をも考慮に入れるため、そのパネル4の材質を半透明のポリカーポネート製のものを用いた。
【実施例1】
【0015】
本発明実施例1の構成を図に基づいて説明すると実施例1の縦型ルーバー装置1は外部ガラスウォール2と内部ガラスウォール3との間に設けられ、14スパンを有するガラスウォール内に14ユニットの半透明ポリカーポネート製縦型ルーバーユニットのパネル4を設けた縦型ルーバー装置1であり、図1は全閉した時のパネル状況を示したもの、図2は全開した時のパネル状況を示したもの、図3は開放(または閉鎖)途中で右端のパネル4の角度が45度の場合のパネル状況を示したものでその下に表示した数値はそれぞれのパネル4における開放(または閉鎖)角度を示したものである。この開放角度は自由に設定できるもので実施例1の場合は図3の数値になるように設定した。
【0016】
更に詳しく説明すると、実施例1の縦型ルーバーユニットのパネル4は同じ高さで、図5に示すように横断面が幅方向中心に対し線対称の形状をなし、その両端部と頂上の平行になる部分とがそれぞれA、Bの長さを有してしかもその部分は全閉時には外部ガラスウォール2と平行な形状を有し、両端部と頂上部との間は2つの角度を持たせてそれぞれが結ばれ全体として台形の傘状を呈しているものであり、パネル4が1スパンの外部ガラスウォール2内に1個づつ並べて設けられ、このパネル4の幅方向一方端にはこのパネル4の回動軸5が設けられ、この回動軸5の下部は開放用オートヒンジ6によってあらかじめパネル4が90度以上開くように構成されて回動軸5の上部側は軸受け(図示せず)により支えられ、それぞれのパネル4が90度の位置で全開ストップするように全開ストッパー7が設けられている。図面内に5(6)と記したのは図全体から見るとあまりに細かい部分であるため、この部分は回動軸5であり、また回動軸5が取り付けされた開放用オートヒンジ6でもあるという意味合いである。またこの実施例1の場合は各パネル4は右回転方向に開放されるように構成されている。
【0017】
図6、図7に示すように、この各縦型ルーバーユニットパネル4の裏面側の下部には各パネル4の開き角度を規制調整するための作動車8a、8bが外部ガラスウォール2と平行に横設された横シャフト9上にブラケット14a、14bを介して設けられ、この横シャフト9は横移動用の駆動モータ軸に取り付けされたピニオン10とラック11とにより連結板12を介して連結され、横シャフト9は両横面と下面とが回転ローラによって一体化構成された横シャフト用シャフトガイド13の複数組によって横移動可能に構成され、この実施例1の場合は第1パネルを最初に動かすため、全閉時において番目第1番目パネル4の裏面側の平行な部分の右端(P位置)にルーバー用作動車8aとの当接部が設けられその部分を基準として、隣のパネル4からはその基準位置から平行な部分の方向に向かって順次その当接部をずらして最後の第14番目パネル4の平行な部分の左端(Q位置)に作動車8bが当接するように順次ずらしながら所定の開放角度を保ってすべてのパネル4が全開位置まで到達するように構成されたものである。
【0018】
横シャフト9は右端の第14番目パネル4が右端の第14番目の全開ストッパー7に当接するまで移動し、全開検知センサ(図示せず)に検知されて初めて移動を停止する。この全開および全閉検知センサ(図示せず)は、いま駆動装置のラック11に設けられているが、横シャフト9に設けても構わないし、右端、左端のパネル4の全開、全閉位置にブラケットを取り付けそこに取り付けてもよい。
【0019】
また本実施例1においては設計上ストローク不足に対処するため作動車8を2個用いたが場合によっては更に増加させることもあり、ストロークに不足がなければ通常は1個で済む。実施例1の場合は実際には1個で済む箇所と2個必要になるパネル4があるが部品を統一するため、すべてのパネルに2個の作動車8a、8bの取り付いた部品を用いた。
【0020】
次に本発明実施例1の動作を図に基づいて説明すると、今図1に示すように全パネル4が全閉位置にある。開放スイッチ(図示せず)を入れると、駆動モータ軸に取り付けされたピニオン10が回りはじめ、ラック11、連結板12を介して全閉位置に停止していた横シャフト9が次第に右方向に移動し始める。すると、それに伴い各パネル4の開放を規制していた作動車8a、8bも右移動して左端の第1番目パネル4が開放し始める。更に横シャフトが右移動してゆくにつれて順次所定角度で規制されていたパネル4が順次開放されてゆき、各パネル4はそれぞれ角度を少しずつ変化させながら開放されてゆくため遠くから眺めた場合、濃淡の段階的な色調の推移が全体としてデフォルメを形成して芸術性を帯びて眺めることが出来る。
【0021】
左端の第1番目パネル4の裏面側の所定位置が全開ストッパー7に当接して初めて左端のパネル4の開放角度を規制していた作動車8aは第1番目パネル4から離れることになり、それでも更に横シャフト9は右移動するため同じ現象を呈して隣のパネル4が順次全開停止してゆき、右端の第14番目パネル4が全開して初めて横シャフト9が移動を停止して各パネル4は図2に示すようにすべてが全開位置で停止する格好になる。
【0022】
次に全開停止位置から閉鎖スイッチ(図示せず)を入れると、横シャフト9が左方向に移動し始め、それに伴って横シャフト9上の作動車8a、8bも移動し、今度は右端の第14番目パネル4の裏面側から順に作動車8aが当接し始めてパネル4は順次閉鎖し始める。作動車8a、8bのいずれかがパネル4の頂上部の平行な部分を通過する場合はパネル4を全閉位置に留め、左端の第1番目パネルの作動車8aが全閉の当接位置に達した時全閉検知センサによって停止信号は発されて駆動モータが停止し全閉が完成する。その途中は各パネル4はそれぞれ角度を少しずつ変化させながら閉鎖されてゆくため遠くから眺めた場合、濃淡の段階的な色調の推移が全体としてデフォルメを形成して芸術性を帯びて眺めることが出来る。
【0023】
次に今度は同じ部品を用いて逆に右端の第14番目から順に開閉動作を始めるための方法を説明すると、図8に示すように全閉時において第14番目パネル4の平行な部分の右端(P位置)に第14番目の作動車8aを当接させて基準位置としその隣のパネル4は基準位置から平行な部分に向かって少しずらして作動車8aの当接部を位置決めし、最終は第1番目パネル4の平行な部分の左端(Q位置)に第1番目の作動車8bを当接させその間を順次ずらすように作動車8a、8bを当接させて設置やれば第14番目パネルから順に開閉動作が行われることになる。
【0024】
一般に右回転方向に開放されるようにあらかじめセットされたn枚のパネル4を横に並べて最初のパネル4から最後のn枚目パネル4まで順次等間隔で開閉させてゆく縦型ルーバー装置を製作するには、まず開閉ストロークが既成された大きさの作動車8が1個で各パネル4の裏面部に設けられた平行な部分の右端から左端まで移動することで不足するか不足しないかを確認し、不足しない場合は1個、不足する場合は2個、それでも不足する場合は3個と増加する。ここでは開閉ストロークが不足しない場合を想定し、作動車8a1個で済む場合を説明すると、図9において作動車8aが1個の場合を想定する。
【0025】
まず、右端(最後尾)のパネル4から開閉動作を始めるか、左端(先頭)のパネル4から開閉動作を始めるかを決定して基準パネルを決め、それに応じてそのパネル4の裏面部に設けられた、全閉時に平行となる部分の右端部(P位置)に作動車8aを当接させて基準位置とし、隣のパネル4は基準位置から平行となる部分の方向に当接部をずらして作動車8aをセットしてゆけばよい。最初の基準位置は右端で最後は左端のなるため、ずらす距離は平行な部分の距離Bのn分の1ずつずらしてゆけばよいことになる。したがってX番目のパネル4の作動車8aの当接位置は基準位置から平行となる部分の方向にn分のXだけ離れた距離となる。図10に示すようにこのことは対称形形でないパネルについても同様の結果が得られる。
【実施例2】
【0026】
実施例2は実施例1の14スパンを有するガラスウォール内に14ユニットの半透明ポリカーポネート製縦型ルーバーユニットのパネル4を設けた縦型ルーバー装置1で、図16に示すように7スパンを1ブロックとして開閉パターンを構成したしたものであり、7スパンずつ2ブロックに同じ構成の開閉パターンが設けられてなるものである。これは各ブロック最初の縦型ルーバーユニットの平行になる部分の端部と当該作動車とが当接する位置を基準位置として、その隣の縦型ルーバーユニットの作動車は前記した基準位置から平行になる部分に沿って順次ずらされて当接するように位置決め設置することによって作ることが出来、位置決め方法は実施例1で詳細に説明してあるため説明を省略し、動作もまた1ブロックづつにおいては実施例1と同じであるため説明を省略する。
【実施例3】
【0027】
実施例3は全閉時においてパネル4の裏面部にガラスウォールと平行な部分がない場合のものである。図11は横断面が円弧形状をなし、全閉時に裏面側に平行となる部分がない縦型ルーバーユニットのパネル4である。この場合は図11に示すようにパネル4の裏面部下と作動車8aとの間に、平行部分を有する帯状の補助具15をパネル4の裏面部に取り付け固定させれば良い。この場合の注意点は図中白抜き矢印で示すように作動車8aと接触する側の端部は作動車8aの移動に際し連続性を帯びる(鈍角にする)ようにすることが必要である。平行部を持ったパネル4の調整要領については実施例1と同様であり、またその動作についても実施例1と同様であるため説明を省略する。
【実施例4】
【0028】
実施例4は図12〜図15に示すように実施例1のパネル4の内部ガラスウォール3の縦枠に、縦列にLED照明が設けられた縦長のLEDユニットフレーム16が設けられ、そこから縦型ルーバーユニットのパネル4側に向かってLED照明器具を点灯させた上、縦型ルーバー装置を作動させて外部側からその様子を楽しんで観賞してもらうように構成された縦型ルーバー装置である。また、夜間にライトアップされて開閉される場合にはその光と影がいっそう引き立つものになる。動作については実施例1と同様であるため説明を省略する。
【0029】
本発明の縦型ルーバー装置はまた、全く同じ構成でもって、縦のものを横にすることで全く同様に横型ルーバー装置としても用いることが可能である。
【符号の説明】
【0030】
1、縦型ルーバー装置
2、外部ガラスウォール
3、内部ガラスウォール
4、縦型ルーバーユニットのパネル
5、回動軸
6、開放用オートヒンジ
7、全開ストッパー
8、作動車
9、横シャフト
10、ピニオン
11、ラック
12、連結板
13、シャフトガイド
14、ブラケット
15、補助具
16、LEDユニットフレーム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部ガラスウォールと内部ガラスウォールとの間に所定高さを有し、横断面のうち内部ガラスウォール側の少なくとも一部が全閉時に前記ガラスウォールと平行になる部分を有する縦型ルーバーユニットが横方向に並べられて設けられ、この縦型ルーバーユニットの一方端にはこの縦型ルーバーユニット取り付け用の回動軸が設けられ、この回動軸は付勢手段によってあらかじめ縦型ルーバーユニットが所定の開角度まで開くように構成され、この各縦型ルーバーユニットの各内部ガラスウォール側には各縦型ルーバーユニットに当接して開き角度を規制するための作動車がガラスウォールと平行に横設された横シャフト上に、位置調整可能にして設けられ、この横シャフトは横移動用の駆動手段と複数組の横シャフトガイドローラとによって横移動自在に構成され、全閉時において、各縦型ルーバーユニットの前記平行になる部分に、開放時に横シャフトの移動方向に対して最も早く開放される側の縦型ルーバーユニットの平行になる部分の端部と当該作動車とが当接する位置を基準位置として、その隣の縦型ルーバーユニットの作動車は前記した基準位置から平行になる部分に沿って順次ずらされて当接するように位置決め設置され、また各縦型ルーバーユニットの全開位置にはストッパーが設けられ、全開時または全閉時においては各縦型ルーバーユニットの角度はすべて揃い、開閉途中においては隣の縦型ルーバーユニットは順次ずれて開放(または閉鎖)動作が行なわれるように構成されていることを特徴とする縦型ルーバー装置。
【請求項2】
請求項1において縦型ルーバーユニットが横方向に長く並べられて設けられた際、所定の縦型ルーバーユニット枚数を1ブロックとし、各ブロック最初の縦型ルーバーユニットの平行になる部分の端部と当該作動車とが当接する位置を基準位置として、その隣の縦型ルーバーユニットの作動車は前記した基準位置から平行になる部分に沿って順次ずらされて当接するように位置決め設置されるように構成されてなることを特徴とする縦型ルーバー装置。
【請求項3】
横断面が複数角形状または円弧形状をなし、全閉時に縦型ルーバーユニットの内部ガラスウォ−ル側の面に平行となる部分がない縦型ルーバーユニットにおいて、全閉時に平行となる部分を有するように構成された帯状の補助具が前記作動車との間に設けられていることを特徴とする請求項1記載または請求項2記載の縦型ルーバー装置。
【請求項4】
前記縦型ルーバーユニットの素材が半透明の樹脂素材によって製作されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の縦型ルーバー装置。
【請求項5】
内部ガラスウォールの縦枠に、縦長列に照明灯が直接あるいは照明ユニットとして設けられ、夜間にライトアップされて順次開閉されるその模様が映し出されるように構成されてなる請求項4記載の縦型ルーバー装置。
【請求項1】
外部ガラスウォールと内部ガラスウォールとの間に所定高さを有し、横断面のうち内部ガラスウォール側の少なくとも一部が全閉時に前記ガラスウォールと平行になる部分を有する縦型ルーバーユニットが横方向に並べられて設けられ、この縦型ルーバーユニットの一方端にはこの縦型ルーバーユニット取り付け用の回動軸が設けられ、この回動軸は付勢手段によってあらかじめ縦型ルーバーユニットが所定の開角度まで開くように構成され、この各縦型ルーバーユニットの各内部ガラスウォール側には各縦型ルーバーユニットに当接して開き角度を規制するための作動車がガラスウォールと平行に横設された横シャフト上に、位置調整可能にして設けられ、この横シャフトは横移動用の駆動手段と複数組の横シャフトガイドローラとによって横移動自在に構成され、全閉時において、各縦型ルーバーユニットの前記平行になる部分に、開放時に横シャフトの移動方向に対して最も早く開放される側の縦型ルーバーユニットの平行になる部分の端部と当該作動車とが当接する位置を基準位置として、その隣の縦型ルーバーユニットの作動車は前記した基準位置から平行になる部分に沿って順次ずらされて当接するように位置決め設置され、また各縦型ルーバーユニットの全開位置にはストッパーが設けられ、全開時または全閉時においては各縦型ルーバーユニットの角度はすべて揃い、開閉途中においては隣の縦型ルーバーユニットは順次ずれて開放(または閉鎖)動作が行なわれるように構成されていることを特徴とする縦型ルーバー装置。
【請求項2】
請求項1において縦型ルーバーユニットが横方向に長く並べられて設けられた際、所定の縦型ルーバーユニット枚数を1ブロックとし、各ブロック最初の縦型ルーバーユニットの平行になる部分の端部と当該作動車とが当接する位置を基準位置として、その隣の縦型ルーバーユニットの作動車は前記した基準位置から平行になる部分に沿って順次ずらされて当接するように位置決め設置されるように構成されてなることを特徴とする縦型ルーバー装置。
【請求項3】
横断面が複数角形状または円弧形状をなし、全閉時に縦型ルーバーユニットの内部ガラスウォ−ル側の面に平行となる部分がない縦型ルーバーユニットにおいて、全閉時に平行となる部分を有するように構成された帯状の補助具が前記作動車との間に設けられていることを特徴とする請求項1記載または請求項2記載の縦型ルーバー装置。
【請求項4】
前記縦型ルーバーユニットの素材が半透明の樹脂素材によって製作されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の縦型ルーバー装置。
【請求項5】
内部ガラスウォールの縦枠に、縦長列に照明灯が直接あるいは照明ユニットとして設けられ、夜間にライトアップされて順次開閉されるその模様が映し出されるように構成されてなる請求項4記載の縦型ルーバー装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2011−132666(P2011−132666A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−290008(P2009−290008)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(397000160)株式会社豊和 (47)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(397000160)株式会社豊和 (47)
【Fターム(参考)】
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