置換イミダゾ−およびトリアゾロピリミジン類、イミダゾ−およびピラゾロピラジン類およびイミダゾトリアジン類
本発明は、置換イミダゾ−およびトリアゾロピリミジン類、イミダゾ−およびピラゾロピラジン類およびイミダゾトリアジン類、およびそれらの製造方法、並びに、疾患の、特に血液疾患の、好ましくは白血球減少症および好中球減少症の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用に関する。式(I)、式中、Aは式(II)、(III)、(IV)、(V)または(VI)の基(式中、#1は、R1により置換されている複素環への結合点を表し、#2は、R13が結合している炭素原子への結合点を表し、
#3は、R4が結合している炭素原子への結合点を表す)を表す。
#3は、R4が結合している炭素原子への結合点を表す)を表す。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式
【化1】
〔式中、
Aは、式
【化2】
(式中、
#1は、R1により置換されている複素環への結合点を表し、
#2は、R13が結合している炭素原子への結合点を表し、
#3は、R4が結合している炭素原子への結合点を表す)
の基を表し、
mは、1、2、3または4の数を表し、
R1は、水素、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−シクロアルキルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルを表し、
R2は、フェニルを表し
{ここで、フェニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルコキシメチル、C1−C4−アルキルアミノメチル、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、C1−C4−アルキルスルホニル、C1−C4−アルキルスルホニルアミノ、C1−C4−アルキルアミノスルホニル、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、モルホリニルメチルおよびピペラジニルメチルからなる群から相互に独立して選択される
(ここで、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、モルホリニルメチルおよびピペラジニルメチルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびC1−C4−アルキルからなる群から相互に独立して選択される)}、
R4は、水素、塩素またはフッ素を表し、
R13は、式
【化3】
[式中、
*は、複素環への結合点を表し、
nは、0または1の数を表し、
Xは、NR11、SまたはOを表し
(ここで、R11は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルを表す)、
Yは、NR12、SまたはOを表し
(ここで、R12は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルを表す)、
R3は、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、2−シクロプロピルアミノピリミド−4−イル、2−メチルアミノピリミド−4−イル、2−エチルアミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルまたは1,3−チアゾール−5−イルを表し
{ここで、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルおよび1,3−チアゾール−5−イルは、1個ないし3個の置換基により置換されており、ここで、置換基は、相互に独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC3−C6−シクロアルキルカルボニルからなる群から選択される
(ここで、アルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびシクロアルキルカルボニルは、1個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、トリフルオロメチルおよびC3−C6−シクロアルキルからなる群から選択される)}、
R5は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルを表し、
R6は、水素またはC1−C3−アルキルを表し、
R7は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルを表し、
R8は、水素またはC1−C3−アルキルを表し、
R9は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルを表し、
R10は、水素またはC1−C3−アルキルを表す]
の基を表す〕
の化合物、またはその塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
【請求項2】
式中、
Aが、式
【化4】
(式中、
#1は、R1により置換されている複素環への結合点を表し、
#2は、R13が結合している炭素原子への結合点を表し、
#3は、R4が結合している炭素原子への結合点を表す)
の基を表し、
mが、1、2、3または4の数を表し、
R1が、水素、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−シクロアルキルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルを表し、
R2が、フェニルを表し
{ここで、フェニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルコキシメチル、C1−C4−アルキルアミノメチル、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、C1−C4−アルキルスルホニル、C1−C4−アルキルスルホニルアミノ、C1−C4−アルキルアミノスルホニル、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、モルホリニルメチルおよびピペラジニルメチルからなる群から相互に独立して選択される
(ここで、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、モルホリニルメチルおよびピペラジニルメチルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびC1−C4−アルキルからなる群から相互に独立して選択される)}、
R4が、水素または塩素を表し、
R13が、式
【化5】
[式中、
*は、複素環への結合点を表し、
nは、0の数を表し、
Xは、NR11を表し
(ここで、R11は、水素またはメチルを表す)、
Yは、NR12を表し
(ここで、R12は、水素またはメチルを表す)、
R3は、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、2−シクロプロピルアミノピリミド−4−イル、2−メチルアミノピリミド−4−イル、2−エチルアミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルまたは1,3−チアゾール−5−イルを表し
{ここで、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルおよび1,3−チアゾール−5−イルは、1個ないし3個の置換基により置換されており、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC3−C6−シクロアルキルカルボニルからなる群から相互に独立して選択される
(ここで、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびシクロアルキルカルボニルは、1個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、トリフルオロメチルおよびC3−C6−シクロアルキルからなる群から選択される)}、
R5は、水素またはメチルを表し、
R6は、水素を表し、
R7は、水素またはメチルを表し、
R8は、水素を表し、
R9は、水素を表し、
R10は、水素を表す]
の基を表すことを特徴とする、請求項1に記載の化合物、またはその塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
【請求項3】
式中、
Aが、式
【化6】
(式中、
#1は、R1により置換されている複素環への結合点を表し、
#2は、R13が結合している炭素原子への結合点を表し、
#3は、R4が結合している炭素原子への結合点を表す)
の基を表し、
mが、1、2または3の数を表し、
R1が、C1−C4−アルキル、シクロプロピル、シクロプロピルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルを表し、
R2が、フェニルを表し
(ここで、フェニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、塩素、フッ素、トリフルオロメチルおよびメチルからなる群から相互に独立して選択される)、
R4が、水素を表し、
R13が、式
【化7】
{式中、
*は、複素環への結合点を表し、
nは、0の数を表し、
Xは、NR11を表し
(ここで、R11は、水素を表す)、
Yは、NR12を表し
(ここで、R12は、水素を表す)、
R3は、2−ピリジルを表し
(ここで、2−ピリジルは、1個または2個の置換基により置換されており、ここで、置換基は、シアノ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチルカルボニル、エチルカルボニルおよびメチルカルボニルからなる群から相互に独立して選択される)、
R5は、水素を表し、
R6は、水素を表し、
R7は、水素を表し、
R8は、水素を表し、
R9は、水素を表し、
R10は、水素を表す}
の基を表すことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の化合物、またはその塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
【請求項4】
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の製造方法であって、
[A]式
【化8】
(式中、A、m、X、Y、R1、R2、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は、請求項1に記載の意味を有する)
の化合物を、式
【化9】
(式中、R3は、請求項1に記載の意味を有し、そして、
X1は、ハロゲン、好ましくは塩素またはフッ素を表す)
の化合物と反応させる、
または、
[B]式
【化10】
(式中、A、m、R1、R4およびR13は、請求項1に記載の意味を有し、そして、
X2は、ヨウ素、臭素、塩素またはトリフルオロメタンスルホニル、好ましくはヨウ素または臭素を表す)
の化合物を、式
【化11】
(式中、R2は請求項1に記載の意味を有し、そして、
Qは、−B(OH)2、ボロン酸エステル、好ましくはボロン酸ピナコールエステルまたは−BF3−K+を表す)、
の化合物と、鈴木カップリング条件下で反応させる、
または、
[C]式
【化12】
(式中、A、m、R1、R2およびR4は、請求項1に記載の意味を有する)
の化合物を、式
【化13】
(式中、R13は、請求項1に記載の意味を有する)
の化合物と反応させる、
のいずれかを特徴とする方法。
【請求項5】
疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項7】
血液疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項8】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物を、不活性、非毒性の、医薬的に許容し得る補助剤と組み合わせて含む、医薬。
【請求項9】
血液疾患の処置および/または予防のための、請求項8に記載の医薬。
【請求項10】
治療的有効量の少なくとも1種の請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物、請求項8に記載の医薬、または、請求項6または請求項7に従って得られる医薬を投与することによる、ヒトまたは動物における血液疾患の処置方法。
【請求項11】
骨髄および/または末梢血に由来する成人造血幹細胞の効率的な生体外増殖のための、かつ/または、臍帯血由来の胚性幹細胞の生体外増殖のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項12】
骨髄および/または末梢血に由来する成人造血幹細胞の生体外増殖のための、かつ/または、臍帯血由来の胚性幹細胞の生体外増殖のための方法であって、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の有効量を添加することを特徴とする方法。
【請求項13】
血液疾患の処置および/または予防方法において使用するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物。
【請求項1】
式
【化1】
〔式中、
Aは、式
【化2】
(式中、
#1は、R1により置換されている複素環への結合点を表し、
#2は、R13が結合している炭素原子への結合点を表し、
#3は、R4が結合している炭素原子への結合点を表す)
の基を表し、
mは、1、2、3または4の数を表し、
R1は、水素、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−シクロアルキルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルを表し、
R2は、フェニルを表し
{ここで、フェニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルコキシメチル、C1−C4−アルキルアミノメチル、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、C1−C4−アルキルスルホニル、C1−C4−アルキルスルホニルアミノ、C1−C4−アルキルアミノスルホニル、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、モルホリニルメチルおよびピペラジニルメチルからなる群から相互に独立して選択される
(ここで、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、モルホリニルメチルおよびピペラジニルメチルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびC1−C4−アルキルからなる群から相互に独立して選択される)}、
R4は、水素、塩素またはフッ素を表し、
R13は、式
【化3】
[式中、
*は、複素環への結合点を表し、
nは、0または1の数を表し、
Xは、NR11、SまたはOを表し
(ここで、R11は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルを表す)、
Yは、NR12、SまたはOを表し
(ここで、R12は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルを表す)、
R3は、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、2−シクロプロピルアミノピリミド−4−イル、2−メチルアミノピリミド−4−イル、2−エチルアミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルまたは1,3−チアゾール−5−イルを表し
{ここで、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルおよび1,3−チアゾール−5−イルは、1個ないし3個の置換基により置換されており、ここで、置換基は、相互に独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC3−C6−シクロアルキルカルボニルからなる群から選択される
(ここで、アルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびシクロアルキルカルボニルは、1個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、トリフルオロメチルおよびC3−C6−シクロアルキルからなる群から選択される)}、
R5は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルを表し、
R6は、水素またはC1−C3−アルキルを表し、
R7は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルを表し、
R8は、水素またはC1−C3−アルキルを表し、
R9は、水素、C1−C3−アルキルまたはシクロプロピルを表し、
R10は、水素またはC1−C3−アルキルを表す]
の基を表す〕
の化合物、またはその塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
【請求項2】
式中、
Aが、式
【化4】
(式中、
#1は、R1により置換されている複素環への結合点を表し、
#2は、R13が結合している炭素原子への結合点を表し、
#3は、R4が結合している炭素原子への結合点を表す)
の基を表し、
mが、1、2、3または4の数を表し、
R1が、水素、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−シクロアルキルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルを表し、
R2が、フェニルを表し
{ここで、フェニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルコキシメチル、C1−C4−アルキルアミノメチル、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニル、C1−C4−アルキルカルボニルアミノ、C1−C4−アルキルスルホニル、C1−C4−アルキルスルホニルアミノ、C1−C4−アルキルアミノスルホニル、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、モルホリニルメチルおよびピペラジニルメチルからなる群から相互に独立して選択される
(ここで、フェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルメチル、ピペリジニルメチル、モルホリニルメチルおよびピペラジニルメチルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびC1−C4−アルキルからなる群から相互に独立して選択される)}、
R4が、水素または塩素を表し、
R13が、式
【化5】
[式中、
*は、複素環への結合点を表し、
nは、0の数を表し、
Xは、NR11を表し
(ここで、R11は、水素またはメチルを表す)、
Yは、NR12を表し
(ここで、R12は、水素またはメチルを表す)、
R3は、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、2−シクロプロピルアミノピリミド−4−イル、2−メチルアミノピリミド−4−イル、2−エチルアミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルまたは1,3−チアゾール−5−イルを表し
{ここで、2−ピリジル、ピリミド−2−イル、2−アミノピリミド−4−イル、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イルおよび1,3−チアゾール−5−イルは、1個ないし3個の置換基により置換されており、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル、C1−C4−アルキルアミノ、C1−C4−アルキルカルボニル、C1−C4−アルコキシカルボニル、C1−C4−アルキルアミノカルボニルおよびC3−C6−シクロアルキルカルボニルからなる群から相互に独立して選択される
(ここで、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニルおよびシクロアルキルカルボニルは、1個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、トリフルオロメチルおよびC3−C6−シクロアルキルからなる群から選択される)}、
R5は、水素またはメチルを表し、
R6は、水素を表し、
R7は、水素またはメチルを表し、
R8は、水素を表し、
R9は、水素を表し、
R10は、水素を表す]
の基を表すことを特徴とする、請求項1に記載の化合物、またはその塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
【請求項3】
式中、
Aが、式
【化6】
(式中、
#1は、R1により置換されている複素環への結合点を表し、
#2は、R13が結合している炭素原子への結合点を表し、
#3は、R4が結合している炭素原子への結合点を表す)
の基を表し、
mが、1、2または3の数を表し、
R1が、C1−C4−アルキル、シクロプロピル、シクロプロピルメチルまたはヒドロキシカルボニルメチルを表し、
R2が、フェニルを表し
(ここで、フェニルは、1個ないし3個の置換基により置換されていてもよく、ここで、置換基は、塩素、フッ素、トリフルオロメチルおよびメチルからなる群から相互に独立して選択される)、
R4が、水素を表し、
R13が、式
【化7】
{式中、
*は、複素環への結合点を表し、
nは、0の数を表し、
Xは、NR11を表し
(ここで、R11は、水素を表す)、
Yは、NR12を表し
(ここで、R12は、水素を表す)、
R3は、2−ピリジルを表し
(ここで、2−ピリジルは、1個または2個の置換基により置換されており、ここで、置換基は、シアノ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチルカルボニル、エチルカルボニルおよびメチルカルボニルからなる群から相互に独立して選択される)、
R5は、水素を表し、
R6は、水素を表し、
R7は、水素を表し、
R8は、水素を表し、
R9は、水素を表し、
R10は、水素を表す}
の基を表すことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の化合物、またはその塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の1つ。
【請求項4】
請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその塩、その溶媒和物もしくはその塩の溶媒和物の製造方法であって、
[A]式
【化8】
(式中、A、m、X、Y、R1、R2、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は、請求項1に記載の意味を有する)
の化合物を、式
【化9】
(式中、R3は、請求項1に記載の意味を有し、そして、
X1は、ハロゲン、好ましくは塩素またはフッ素を表す)
の化合物と反応させる、
または、
[B]式
【化10】
(式中、A、m、R1、R4およびR13は、請求項1に記載の意味を有し、そして、
X2は、ヨウ素、臭素、塩素またはトリフルオロメタンスルホニル、好ましくはヨウ素または臭素を表す)
の化合物を、式
【化11】
(式中、R2は請求項1に記載の意味を有し、そして、
Qは、−B(OH)2、ボロン酸エステル、好ましくはボロン酸ピナコールエステルまたは−BF3−K+を表す)、
の化合物と、鈴木カップリング条件下で反応させる、
または、
[C]式
【化12】
(式中、A、m、R1、R2およびR4は、請求項1に記載の意味を有する)
の化合物を、式
【化13】
(式中、R13は、請求項1に記載の意味を有する)
の化合物と反応させる、
のいずれかを特徴とする方法。
【請求項5】
疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項7】
血液疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項8】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物を、不活性、非毒性の、医薬的に許容し得る補助剤と組み合わせて含む、医薬。
【請求項9】
血液疾患の処置および/または予防のための、請求項8に記載の医薬。
【請求項10】
治療的有効量の少なくとも1種の請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物、請求項8に記載の医薬、または、請求項6または請求項7に従って得られる医薬を投与することによる、ヒトまたは動物における血液疾患の処置方法。
【請求項11】
骨髄および/または末梢血に由来する成人造血幹細胞の効率的な生体外増殖のための、かつ/または、臍帯血由来の胚性幹細胞の生体外増殖のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項12】
骨髄および/または末梢血に由来する成人造血幹細胞の生体外増殖のための、かつ/または、臍帯血由来の胚性幹細胞の生体外増殖のための方法であって、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の有効量を添加することを特徴とする方法。
【請求項13】
血液疾患の処置および/または予防方法において使用するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物。
【公表番号】特表2011−520819(P2011−520819A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−508816(P2011−508816)
【出願日】平成21年5月2日(2009.5.2)
【国際出願番号】PCT/EP2009/003167
【国際公開番号】WO2009/138176
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(507113188)バイエル・シェーリング・ファルマ・アクチェンゲゼルシャフト (141)
【氏名又は名称原語表記】Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月2日(2009.5.2)
【国際出願番号】PCT/EP2009/003167
【国際公開番号】WO2009/138176
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(507113188)バイエル・シェーリング・ファルマ・アクチェンゲゼルシャフト (141)
【氏名又は名称原語表記】Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft
【Fターム(参考)】
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