説明

置換チアゾール−ベンゾイソチアゾールジオキシド誘導体、それらの製造方法、およびそれらの使用

本発明は、式(I)の化合物およびそれらの生理学的に適合可能な塩に関し、ここで基は言及された意味を有する。前記化合物は、例えば、血糖値を低下するための医薬、および糖尿病を予防および処置するための医薬として適切である。
【化1】


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、置換チアゾール−ベンゾイソチアゾールジオキシド誘導体、ならびにそれらの生理学的に許容される塩および生理学的に機能的な誘導体に関する。
【背景技術】
【0002】
類似の構造のベンゾイソチアゾールジオキシド誘導体および糖尿病を処置するためのそれらの使用は、先行技術にすでに記載されている(WO02/11722)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、糖尿病の予防および処置が可能である化合物を提供する目的に基づくものである。この目的のためにこれらの化合物は治療的に利用可能な血糖の低下効果を示すものであることが意図される。特に、WO02/11722の化合物と比較して、これらの化合物は、改善効果または改善されたADMEプロファイル(吸収、分布、代謝、および排出)を有することが意図される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って、本発明は、式I:
【化1】

(式中、
R1、R2が、互いに独立して、H、アリール、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、−COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、複素環、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CF3、OCF3、CN、(CH21-6−OH、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、−C(O)O−アルキル、COOH、CON(R9)(R10)であって、ここでアリール基および複素環基は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH20-2OH、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)、ピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、SO2−N(R9)(R10)、CO−(C1−C6)−アルキル、−COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、(C3−C10)−シクロアルキル、フェニルで置換されていてもよく、ここでこれらのピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6)−アルキレン)ピペラジン、N−(C1
6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、およびフェニル環は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH20-2OH、COOH、CN、NO2、−O−(C1−C6)−アルキル、−NH−O−(C1−C6)−アルキル、−(CO)−NH−O−(C1−C6)−アルキレン−N(R9)(R10)、−(CO)−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)で置換されていてもよく;
【0005】
R3が、H、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレンアリール、−(O)−アリール、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CO−(C1−C6)−アルキルであって、ここでアリール基および複素環基は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CF3またはOCF3で置換されていてもよく;
R4、R5が、互いに独立して、H、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、NO2、N(R9)(R10)、CN、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、CON(R9)(R10)、(C1−C6)−アルキレン−CON(R9)(R10)、COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、S(O)2−N(R9)(R10)、CH2OH、CH2OCH3であり;
R6、R7が、互いに独立して、H、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、シクロプロピル、テトラフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロプロピルであるか;または
R6およびR7が一緒になって、基=CH2を形成し;
R8が、H、CH3、CF3、CH2OHであり;
R9が、H、(C1−C4)−アルキルであり;
R10が、H、(C1−C4)−アルキルであるか;または
R9およびR10が、それらが結合するN原子と一緒になって、3〜9員環系を形成する)
の化合物およびそれらの生理学的に許容される塩に関する。
【0006】
1つまたはそれ以上の基が以下の意味を有する式Iの化合物およびそれらの生理学的に許容される塩が好ましい:
R1が、アリール、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、複素環、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CF3、OCF3、CN、(CH21-6−OH、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、C(O)O−アルキル、COOH、CON(R9)(R10)であり、ここでアリール基および複素環基は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH20-2OH、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)、ピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、SO2−N(R9)(R10)、CO−(C1−C6)−アルキル、−COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、−COO(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、C3−C10−シクロアルキル、フェニルで置換されていてもよく、ここでこれらのピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6)−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、およびフェニル環は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH20-2OH、COOH、CN、NO2、−O−(C1−C6)−アルキル、−NH−O−(C1−C6)−アルキル、−(CO)−NH−O−(C1−C6)−アルキレン−N(R9)(R10)、−(CO)−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)で置換されていてもよく;
【0007】
R2が、H、アリール、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、−COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル;(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、複素環、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CF3、OCF3、CN、−(CH21-6−OH、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、C(O)O−アルキル、COOH、CON(R9)(R10)であり、ここでアリール基および複素環基は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH20-2OH、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)、ピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、SO2−N(R9)(R10)、CO−(C1−C6)−アルキル、−COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、−COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、C3−C10−シクロアルキル、フェニルで置換されていてもよく;
【0008】
R3が、H、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、−C(O)−アリール、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CO−(C1−C6)−アルキルであり;
R4、R5が、互いに独立して、H、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、NO2、N(R9)(R10)、CN、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、−CON(R9)(R10)、(C1−C6)−アルキレン−CON(R9)(R10)、COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、S(O)2−N(R9)(R10)、CH2OH、CH2OCH3であり;
【0009】
R6、R7が、互いに独立して、H、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、シクロプロピル、テトラフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロプロピルであるか;または
R6およびR7が、一緒になって、基=CH2を形成し;
R8が、H、CH3、CF3、CH2OHであり;
R9が、H、(C1−C4)−アルキルであり;
R10が、H、(C1−C4)−アルキルであるか;または
R9およびR10が、それらが結合するN原子と一緒になって、3〜9員環系を形成する。
【0010】
1つまたはそれ以上の基が以下の意味を有する式Iの化合物およびそれらの生理学的に許容される塩が、特に好ましい:
R1が、フェニル、ナフチル、チオナフチル、ピリジルであり、ここで、フェニル、ナフチル、チオナフチル、およびピリジルは、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH20-2OH、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)、ピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、SO2−N(R9)(R10)、CO−(C1−C6)−アルキル、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、C3−C10−シクロアルキル、フェニルで置換されていてもよく、ここでこれらのピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6)−アルキレン)−ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、およびフェニル環は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH20-2OH、COOH、CN、NO2、−O−(C1−C6)−アルキル、−NH−O−(C1−C6)−アルキル、−(CO)−NH−O−(C1−C6)−アルキレン−N(R9)(R10)、−(CO)−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)で置換されていてもよく;
【0011】
R2が、H、(C1−C6)−アルキル、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、−COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキルであり;
R3が、H、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、−C(O)−アリール、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CO−(C1−C6)−アルキルであり;
R4、R5がHであり;
R6、R7がHであり;
R8がHであり;
R9がH、(C1−C4)−アルキルであり;
R10がH、(C1−C4)−アルキルである。
【0012】
1つまたはそれ以上の基が以下の意味を有する式Iの化合物およびそれらの生理学的に許容される塩が、極めて特に好ましい:
R1がフェニルであり、ここでフェニルは、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH20-2OH、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)、ピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、SO2−N(R9)(R10)、CO−(C1−C6)−アルキル、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、C3−C10−シクロアルキル、フェニルで置換されていてもよく、ここでこれらのピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6)−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、およびフェニル環は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH20-2OH、COOH、CN、NO2、−O−(C1−C6)−アルキル、−NH−O−(C1−C6)−アルキル、−(CO)−NH−O−(C1−C6)−アルキレン−N(R9)(R10)、−(CO)−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)で置換されていてもよく;
【0013】
R2が、H、(C1−C6)−アルキル、−(O)O−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキレン−C(O)O−(C1−C6)−アルキル、−COOH、−(C1−C6)−アルキレン−COOHであり;
R3が、H、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、−C(O)−アリール、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CO−(C1−C6)−アルキルであり;
R4、R5がHであり;
R6、R7がHであり;
R8がHであり;
R9がHであり;
R10がHである。
【0014】
本発明は、それらのラセミ体、ラセミ混合物、および純粋な鏡像異性体の形態の式Iの化合物、ならびにそれらのジアステレオマーおよびそれらの混合物に関する。
【0015】
基または置換基が、式Iの化合物中で1回より多く現れ得る場合、それらは、いずれも互いに独立して記載された意味を有し、そして同じかまたは異なっていてもよい。
【0016】
薬学的に受容可能な塩は、元のすなわち塩基性化合物のものよりも水中での溶解度が高いので、特に医療用途に適切である。これらの塩は、薬学的に受容可能なアニオンまたはカチオンを有さなければならない。本発明の化合物の適切な薬学的に受容可能な酸付加塩としては、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸および硫酸)の塩、ならびに有機酸(例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、コハク酸、p−トルエンスルホン酸、および酒石酸)の塩である。適切な薬学的に受容可能な塩基性塩としては、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩およびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、マグネシウム塩およびカルシウム塩)、トロメタモール(2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)、ジエタノールアミン、リシン、またはエチレンジアミンの塩である。
【0017】
同様に、例えばトリフルオロ酢酸のような薬学的に受容不可能なアニオンを有する塩は、薬学的に受容可能な塩を製造または精製するために、および/または非処置(例えばインビトロ用途)で使用するために有用な中間体として本発明の構成に包含される。
【0018】
本明細書中に使用される、用語「生理学的に機能的な誘導体」とは、本発明の式Iの化合物の任意の生理学的に許容される誘導体(例えばエステル)をいい、例えば、ヒトのような哺乳動物に投与される際、式Iの化合物またはそれらの活性代謝物質を(直接的に、または間接的に)形成し得る。
【0019】
生理学的に機能的な誘導体としては、例えばH.Okada et al., Chem.Pharm.Bull.1994, 42, 57-61に記載されているような本発明の化合物のプロドラッグが挙げられる。このようなプロドラッグは、インビボで本発明の化合物に代謝され得る。これらのプロドラッグは、それ自体活性であってもよく、または活性でなくてもよい。
【0020】
本発明の化合物はまた、種々の多形性形態(例えばアモルファスおよび結晶質の多形性形態として)で存在し得る。本発明の化合物の全ての多形性形態は、本発明の構成に包含され、そして本発明のさらなる局面である。
【0021】
本明細書中の以下の「式Iの化合物」に対する全ての引用は、本明細書中に記載されるように、上記の式Iの化合物、ならびにそれらの塩、溶媒和物および生理学的に機能的な誘導体をいう。
【0022】
アルキル基とは、1つまたはそれ以上の炭素を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖(例えば、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、ヘキシル)を意味する。
【0023】
アルキル基は、1回またはそれ以上の回数で以下のような適切な基で置換されていてもよい:例えば、F、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1
−C6)アルキル、CONH2、CONH(C1−C6)アルキル、CON[(C1−C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C2−C 6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキル、O−CO−(C1−C6)−アルキル、O−CO−(C1−C6)−アリール、O−CO−(C1−C6)−複素環;PO32、SO3H、SO2−NH2、SO2NH(C1−C6)−アルキル、SO2N[(C1−C6)−アルキル]2、S−(C1−C6)−アルキル、S−(CH2n−アリール、S−(CH2n−複素環、SO−(C1−C6)−アルキル、SO−(CH2n−アリール、SO−(CH2n−複素環、SO2−(C1−C6)−アルキル、SO2−(CH2n−アリール、SO2−(CH2n−複素環、SO2−NH(CH2n−アリール、SO2−NH(CH2n−複素環、SO2−N(C1−C6)−アルキル)(CH2n−アリール、SO2−N(C1−C6)−アルキル)(CH2n−複素環、SO2−N((CH2)n−アリール)2、SO2−N((CH2)n−(複素環)2(ここで、nは0〜6であり得、そしてアリール基または複素環基は、2回までF、Cl、Br、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2で置換されていてもよい);C(NH)(NH2)、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N((C1−C6)−アルキル)2、NH(C1−C7)−アシル、NH−CO−(C1−C6)−アルキル、NH−COO−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−アリール、NH−CO−複素環、NH−COO−アリール、NH−COO−複素環、NH−CO−NH−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−NH−アリール、NH−CO−NH−複素環、N(C1−C6)−アルキル−CO−(C1−C6)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−COO−(C1−C6)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−CO−アリール、N(C1−C6)−アルキル−CO−複素環、N(C1−C6)−アルキル−COO−アリール、N(C1−C6)−アルキル−COO−複素環、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−アリール、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−複素環、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−複素環、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(アリール)2、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(複素環)2、N(アリール)−CO−(C1−C6)−アルキル、N(複素環)−CO−(C1−C6)−アルキル、N(アリール)−COO−(C1−C6)−アルキル、N(複素環)−COO−(C1−C6)−アルキル、N(アリール)−CO−アリール、N(複素環)−CO−アリール、N(アリール)−COO−アリール、N(複素環)−COO−アリール、N(アリール)−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(複素環)−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(アリール)−CO−NH−アリール、N(複素環)−CO−NH−アリール、N(アリール)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N(複素環)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N(アリール)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N(複素環)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N(アリール)−CO−N−(アリール)2、N(複素環)−CO−N−(アリール)2、アリール、O−(CH2n−アリール、O−(CH2n−複素環(ここで、nは0〜6であり得、ここで、アリール基または複素環基は、1〜3回、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2、NH(C1−C6)−アルキル、N((C1−C6)−アルキル)2、SO2−CH3、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2で置換されていてもよい)。
【0024】
アルケニル基とは、2つまたはそれ以上の炭素および1つまたはそれ以上の二重結合を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖(例えば、ビニル、アリル、ペンテニル)を意味する。
【0025】
アルケニル基は、1回またはそれ以上の回数で以下のような適切な基で置換されていてもよい:例えば、F、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(
1−C6)アルキル、CONH2、CONH(C1−C6)アルキル、CON[(C1−C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C1−C10)−アルキル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキルO−CO−(C1−C6)−アルキル、O−CO−(C1−C6)−アリール、O−CO−(C1−C6)−複素環;PO32、SO3H、SO2−NH2、SO2NH(C1−C6)−アルキル、SO2N[(C1−C6)−アルキル]2、S−(C1−C6)−アルキル、S−(CH2n−アリール、S−(CH2n−複素環、SO−(C1−C6)−アルキル、SO−(CH2n−アリール、SO−(CH2n−複素環、SO2−(C1−C6)−アルキル、SO2−(CH2n−アリール、SO2−(CH2n−複素環、SO2−NH(CH2n−アリール、SO2−NH(CH2n−複素環、SO2−N(C1−C6)−アルキル)(CH2n−アリール、SO2−N(C1−C6)−アルキル)(CH2n−複素環、SO2−N((CH2n−アリール)2、SO2−N((CH2n−(複素環)2(ここで、nは0〜6であり得、そしてアリール基または複素環基は、2回まで、F、Cl、Br、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2で置換されていてもよい);C(NH)(NH2)、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N((C1−C6)−アルキル)2、NH(C1−C7)−アシル、NH−CO−(C1−C6)−アルキル、NH−COO−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−アリール、NH−CO−複素環、NH−COO−アリール、NH−COO−複素環、NH−CO−NH−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−NH−アリール、NH−CO−NH−複素環、N(C1−C6)−アルキル−CO−(C1−C6)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−COO−(C1−C6)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−CO−アリール、N(C1−C6)−アルキル−CO−複素環、N(C1−C6)−アルキル−COO−アリール、N(C1−C6)−アルキル−COO−複素環、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−アリール、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−複素環、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−複素環、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(アリール)2、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(複素環)2、N(アリール)−CO−(C1−C6)−アルキル、N(複素環)−CO−(C1−C6)−アルキル、N(アリール)−COO−(C1−C6)−アルキル、N(複素環)−COO−(C1−C6)−アルキル、N(アリール)−CO−アリール、N(複素環)−CO−アリール、N(アリール)−COO−アリール、N(複素環)−COO−アリール、N(アリール)−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(複素環)−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(アリール)−CO−NH−アリール、N(複素環)−CO−NH−アリール、N(アリール)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N(複素環)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N(アリール)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N(複素環)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N(アリール)−CO−N−(アリール)2、N(複素環)−CO−N−(アリール)2、アリール、O−(CH2n−アリール、O−(CH2n−複素環(ここで、nは0〜6であり得、ここで、アリール基または複素環基は、1〜3回、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2、NH(C1−C6)−アルキル、N((C1−C6)−アルキル)2、SO2−CH3、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2で置換されていてもよい)。
【0026】
アルキニル基とは、2つまたはそれ以上の炭素および1つまたはそれ以上の三重結合を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖(例えば、エチニル、プロピニル、ヘキシニル)を意味する。
【0027】
アルキニル基は、1回またはそれ以上の回数で以下のような適切な基で置換されていてもよい:例えば、F、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(
1−C6)アルキル、CONH2、CONH(C1−C6)アルキル、CON[(C1−C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C1−C10)−アルキル、O−(C1−C6)−アルキルO−CO−(C1−C6)−アルキル、O−CO−(C1−C6)−アリール、O−CO−(C1−C6)−複素環;PO32、SO3H、SO2−NH2、SO2NH(C1−C6)−アルキル、SO2N[(C1−C6)−アルキル]2、S−(C1−C6)−アルキル、S−(CH2n−アリール、S−(CH2n−複素環、SO−(C1−C6)−アルキル、SO−(CH2n−アリール、SO−(CH2n−複素環、SO2−(C1−C6)−アルキル、SO2−(CH2n−アリール、SO2−(CH2n−複素環、SO2−NH(CH2n−アリール、SO2−NH(CH2n−複素環、SO2−N(C1−C6)−アルキル)(CH2n−アリール、SO2−N(C1−C6)−アルキル)(CH2n−複素環、SO2−N((CH2n−アリール)2、SO2−N((CH2n−(複素環)2(ここで、nは0〜6であり得、そしてアリール基または複素環基は、2回までF、Cl、Br、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2で置換されていてもよい);C(NH)(NH2)、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N((C1−C6)−アルキル)2、NH(C1−C7)−アシル、NH−CO−(C1−C6)−アルキル、NH−COO−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−アリール、NH−CO−複素環、NH−COO−アリール、NH−COO−複素環、NH−CO−NH−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−NH−アリール、NH−CO−NH−複素環、N(C1−C6)−アルキル−CO−(C1−C6)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−COO−(C1−C6)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−CO−アリール、N(C1−C6)−アルキル−CO−複素環、N(C1−C6)−アルキル−COO−アリール、N(C1−C6)−アルキル−COO−複素環、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−アリール、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−複素環、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−複素環、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(アリール)2、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(複素環)2、N(アリール)−CO−(C1−C6)−アルキル、N(複素環)−CO−(C1−C6)−アルキル、N(アリール)−COO−(C1−C6)−アルキル、N(複素環)−COO−(C1−C6)−アルキル、N(アリール)−CO−アリール、N(複素環)−CO−アリール、N(アリール)−COO−アリール、N(複素環)−COO−アリール、N(アリール)−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(複素環)−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(アリール)−CO−NH−アリール、N(複素環)−CO−NH−アリール、N(アリール)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N(複素環)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N(アリール)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N(複素環)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N(アリール)−CO−N−(アリール)2、N(複素環)−CO−N−(アリール)2、アリール、O−(CH2n−アリール、O−(CH2n−複素環(ここで、nは0〜6であり得、ここで、アリール基または複素環基は、1〜3回、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2、NH(C1−C6)−アルキル、N((C1−C6)−アルキル)2、SO2−CH3、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2で置換されていてもよい)。
【0028】
アリール基とは、フェニル、ナフチル、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、α−テトラロン、β−テトラロン、インダニル、またはインダン−1−オン−イル基を意味する。
【0029】
アリール基は、1回またはそれ以上の回数で以下のような適切な基で置換されていてもよい:例えば、F、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1−C6)アルキル、CONH2、CONH(C1−C6)アルキル、CON[(C1−C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C1−C10)−アルキル、(C2−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキルO−CO−(C1−C6)−アルキル、O−CO−(C1−C6)−アリール、O−CO−(C1−C6)−複素環;PO32、SO3H、SO2−NH2、SO2NH(C1−C6)−アルキル、SO2N[(C1−C6)−アルキル]2、S−(C1−C6)−アルキル、S−(CH2n−アリール、S−(CH2n−複素環、SO−(C1−C6)−アルキル、SO−(CH2n−アリール、SO−(CH2n−複素環、SO2−(C1−C6)−アルキル、SO2−(CH2n−アリール、SO2−(CH2n−複素環、SO2−NH(CH2n−アリール、SO2−NH(CH2n−複素環、SO2−N(C1−C6)−アルキル)(CH2n−アリール、SO2−N(C1−C6)−アルキル)(CH2n−複素環、SO2−N((CH2n−アリール)2、SO2−N((CH2n−(複素環)2(ここで、nは0〜6であり得、そしてアリール基または複素環基は、2回まで、F、Cl、Br、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2で置換されていてもよい);C(NH)(NH2)、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N((C1−C6)−アルキル)2、NH(C1−C7)−アシル、NH−CO−(C1−C6)−アルキル、NH−COO−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−アリール、NH−CO−複素環、NH−COO−アリール、NH−COO−複素環、NH−CO−NH−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−NH−アリール、NH−CO−NH−複素環、N(C1−C6)−アルキル−CO−(C1−C6)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−COO−(C1−C6)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−CO−アリール、N(C1−C6)−アルキル−CO−複素環、N(C1−C6)−アルキル−COO−アリール、N(C1−C6)−アルキル−COO−複素環、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−アリール、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−複素環、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−複素環、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(アリール)2、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(複素環)2、N(アリール)−CO−(C1−C6)−アルキル、N(複素環)−CO−(C1−C6)−アルキル、N(アリール)−COO−(C1−C6)−アルキル、N(複素環)−COO−(C1−C6)−アルキル、N(アリール)−CO−アリール、N(複素環)−CO−アリール、N(アリール)−COO−アリール、N(複素環)−COO−アリール、N(アリール)−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(複素環)−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(アリール)−CO−NH−アリール、N(複素環)−CO−NH−アリール、N(アリール)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N(複素環)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N(アリール)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N(複素環)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N(アリール)−CO−N−(アリール)2、N(複素環)−CO−N−(アリール)2、アリール、O−(CH2n−アリール、O−(CH2n−複素環(ここで、nは0〜6であり得、ここで、アリール基または複素環基は、1〜3回、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2、NH(C1−C6)−アルキル、N((C1−C6)−アルキル)2、SO2−CH3、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2で置換されていてもよい)。
【0030】
シクロアルキル基とは、1つまたはそれ以上の環を含み、そして飽和形態または部分不飽和形態(1つまたは2つの二重結合を有する)であり、そして炭素原子のみから構成される環系(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、またはアダマンチル)を意味する。
【0031】
シクロアルキル基は、1回またはそれ以上の回数で以下のような適切な基で置換されて
いてもよい:例えば、F、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1−C6)アルキル、CONH2、CONH(C1−C6)アルキル、CON[(C1−C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C1−C10)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキルO−CO−(C1−C6)−アルキル、O−CO−(C1−C6)−アリール、O−CO−(C1−C6)−複素環;PO32、SO3H、SO2−NH2、SO2NH(C1−C6)−アルキル、SO2N[(C1−C6)−アルキル]2、S−(C1−C6)−アルキル、S−(CH2n−アリール、S−(CH2n−複素環、SO−(C1−C6)−アルキル、SO−(CH2n−アリール、SO−(CH2n−複素環、SO2−(C1−C6)−アルキル、SO2−(CH2n−アリール、SO2−(CH2n−複素環、SO2−NH(CH2n−アリール、SO2−NH(CH2n−複素環、SO2−N(C1−C6)−アルキル)(CH2n−アリール、SO2−N(C1−C6)−アルキル)(CH2n−複素環、SO2−N((CH2n−アリール)2、SO2−N((CH2n−(複素環)2(ここで、nは0〜6であり得、そしてアリール基または複素環基は、2回まで、F、Cl、Br、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2で置換されていてもよい);C(NH)(NH2)、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N((C1−C6)−アルキル)2、NH(C1−C7)−アシル、NH−CO−(C1−C6)−アルキル、NH−COO−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−アリール、NH−CO−複素環、NH−COO−アリール、NH−COO−複素環、NH−CO−NH−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−NH−アリール、NH−CO−NH−複素環、N(C1−C6)−アルキル−CO−(C1−C6)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−COO−(C1−C6)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−CO−アリール、N(C1−C6)−アルキル−CO−複素環、N(C1−C6)−アルキル−COO−アリール、N(C1−C6)−アルキル−COO−複素環、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−アリール、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−複素環、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−複素環、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(アリール)2、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(複素環)2、N(アリール)−CO−(C1−C6)−アルキル、N(複素環)−CO−(C1−C6)−アルキル、N(アリール)−COO−(C1−C6)−アルキル、N(複素環)−COO−(C1−C6)−アルキル、N(アリール)−CO−アリール、N(複素環)−CO−アリール、N(アリール)−COO−アリール、N(複素環)−COO−アリール、N(アリール)−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(複素環)−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(アリール)−CO−NH−アリール、N(複素環)−CO−NH−アリール、N(アリール)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N(複素環)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N(アリール)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N(複素環)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N(アリール)−CO−N−(アリール)2、N(複素環)−CO−N−(アリール)2、アリール、O−(CH2n−アリール、O−(CH2n−複素環(ここで、nは0〜6であり得、ここでアリール基または複素環基は、1〜3回、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2、NH(C1−C6)−アルキル、N((C1−C6)−アルキル)2、SO2−CH3、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2で置換されていてもよい)。
【0032】
複素環または複素環基とは、炭素とは別に、例えば、窒素、酸素、または硫黄のようなヘテロ原子をまた含む環および環系を意味する。複素環または複素環基がベンゼン核に縮合されている環系はまた、この定義に包含される。
【0033】
適切な「複素環式環」または「複素環基」としては、以下が挙げられる:アクリジニル、アゾシニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズトリアゾリル、ベンズテトラゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズイミダザリニル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、クロマニル、クロメニル、シノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]−テトラヒドロフラン、フリル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル(ベンズイミダゾリル)、イソチアゾリル、イソキサゾリル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピリミジニル、フェナンスリジニル、フェナンスロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾール、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2H−ピロリル、ピロリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、6H−1,2,5−チアダジニル、チアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チエニル、トリアゾリル、テトラゾリル、およびキサンテニル。
【0034】
ピリジルは、2−ピリジル、3−ピリジルおよび4−ピリジルを表す。チエニルは、2−チエニルおよび3−チエニルの両方を表す。フリルは、2−フリルおよび3−フリルの両方を表す。
【0035】
これらの化合物の対応するN−オキシド、すなわち、例えば、1−オキシ−2−ピリジル、1−オキシ−3−ピリジル、または1−オキシ−4−ピリジルがまた含まれる。
【0036】
1回またはそれ以上の回数、ベンゾ縮合されているこれらの複素環の誘導体がまた含まれる。
【0037】
複素環式環または複素環基は、1回またはそれ以上の回数で以下のような適切な基で置換されていてもよい:例えば、F、Cl、Br、I、CF3、NO2、N3、CN、COOH、COO(C1−C6)アルキル、CONH2、CONH(C1−C6)アルキル、CON[(C1−C6)アルキル]2、シクロアルキル、(C1−C10)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、O−(C1−C6)−アルキル、O−CO−(C1−C6)−アルキル、O−CO−(C1−C6)−アリール、O−CO−(C1−C6)−複素環;PO32、SO3H、SO2−NH2、SO2NH(C1−C6)−アルキル、SO2N[(C1−C6)−アルキル]2、S−(C1−C6)−アルキル、S−(CH2n−アリール、S−(CH2n−複素環、SO−(C1−C6)−アルキル、SO−(CH2n−アリール、SO−(CH2n−複素環、SO2−(C1−C6)−アルキル、SO2−(CH2n−アリール、SO2−(CH2n−複素環、SO2−NH(CH2n−アリール、SO2−NH(CH2n−複素環、SO2−N(C1−C6)−アルキル)(CH2n−アリール、SO2−N(C1−C6)−アルキル)(CH2n−複素環、SO2−N((CH2n−アリール)2、SO2−N((CH2n−(複素環)2(ここで、nは0〜6であり得、そしてアリール基または複素環基は、2回まで、F、Cl、Br、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2で置換されていてもよい);C(NH)(NH2)、NH2、NH−(C1−C6)−アルキル、N((C1−C6)−アルキル)2、NH(C1−C7)−アシル、NH−CO−(C1−C6)−アルキル、NH−COO−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−アリール、NH−CO−複素環、NH−COO−アリール、NH−COO−複素環、NH−CO−NH−(C1−C6)−アルキル、NH−CO−NH−アリール、NH−CO−NH−複素環、N(C1−C6)−アルキル−CO−(C1−C6)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−COO−(C1−C6)−アルキル、N(C1−C6)−アルキル−CO−アリール、N(C1−C6)−アルキル−CO−複素環、N(C1−C6)−アルキル−COO−アリール、N(C1−C6)−アルキル−COO−複素環、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−アリール、N(C1−C6)−アルキル−CO−NH−複素環、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−複素環、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(アリール)2、N((C1−C6)−アルキル)−CO−N−(複素環)2、N(アリール)−CO−(C1−C6)−アルキル、N(複素環)−CO−(C1−C6)−アルキル、N(アリール)−COO−(C1−C6)−アルキル、N(複素環)−COO−(C1−C6)−アルキル、N(アリール)−CO−アリール、N(複素環)−CO−アリール、N(アリール)−COO−アリール、N(複素環)−COO−アリール、N(アリール)−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(複素環)−CO−NH−(C1−C6)−アルキル)、N(アリール)−CO−NH−アリール、N(複素環)−CO−NH−アリール、N(アリール)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N(複素環)−CO−N−(C1−C6)−アルキル)2、N(アリール)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N(複素環)−CO−N((C1−C6)−アルキル)−アリール、N(アリール)−CO−N−(アリール)2、N(複素環)−CO−N−(アリール)2、アリール、O−(CH2n−アリール、O−(CH2n−複素環(ここで、nは0〜6であり得、ここで、アリール基または複素環基は、1〜3回、F、Cl、Br、I、OH、CF3、NO2、CN、OCF3、O−(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、NH2、NH(C1−C6)−アルキル、N((C1−C6)−アルキル)2、SO2−CH3、COOH、COO−(C1−C6)−アルキル、CONH2で置換されていてもよい)。
【0038】
所望の生物学的効果を達成するために必要な式Iの化合物の量は、多数の因子(例えば、選択された特定の化合物、意図される用途、投与の様式、および患者の臨床状態)に依存する。一般的に、日用量は、1日あたり体重1キログラムにつき0.3mg〜100mg(典型的には、3mg〜50mg)の範囲(例えば、3〜10mg/kg/日)である。静脈内用量は、例えば、0.3mg〜1.0mg/kgの範囲であり得、1分あたり1キログラムにつき10ng〜100ngの輸液として適切に投与され得る。これらの目的に適切な輸液は、例えば、1ミリリットルあたり0.1ng〜10mg、典型的には1ng〜10mgを含み得る。単回用量は、例えば、活性成分1mg〜10gを含み得る。従って、注射用アンプルは、例えば、1mg〜100mgを含み得、そして例えば、カプセルまたは錠剤のような経口投与され得る単回用量処方物は、例えば、1.0〜1000mg(典型的には、10〜600mg)を含み得る。上記の状態を治療するために、式Iの化合物は、化合物それ自体として使用されてもよいが、受容可能な担体との薬学的組成物の形態であることが好ましい。もちろん、担体は、組成物の他の成分と適合し、かつ患者の健康に有害でないという点で受容可能でなければならない。担体は、固体または液体または両方であり得、好ましくは、化合物を用いて、活性成分の0.05重量%〜95重量%を含み得る単回用量(例えば、錠剤)として処方される。他の式Iの化合物を含む他の薬学的活性物質も、同様に存在し得る。本発明の薬学的組成物は、公知の製薬方法の1つによって製造され得、この方法は、本質的に成分を薬理学的に受容可能な担体および/または賦形剤と混合する工程からなる。
【0039】
本発明の薬学的組成物は、経口投与、直腸投与、局所投与、口内(例えば舌下)投与、および非経口(例えば皮下、筋内、皮内または静脈内)投与に適切なものであるが、最も適切な投与の様式は、それぞれ個々の場合において、処置される状態の性質および重症度、ならびに各場合において使用される式Iの化合物の性質に依存する。コーティングされた処方物およびコーティングされた徐放性処方物はまた、本発明の構成に包含される。酸および胃液に耐性のある処方物が好ましい。胃液に対して耐性である適切なコーティングとしては、セルロースアセテートフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、およびメタクリル酸とメタクリル酸メチルとのアニオンポリマーが挙げられる。
【0040】
経口投与に適切な薬学的化合物は、例えば、カプセル、カシェ剤、吸入錠剤、または錠剤のような別々の単位の形態であり得、それらの各々は、粉末または顆粒として;水性液体もしくは非水性液体中の溶液もしくは懸濁剤として;または水中油型エマルションもしくは油中水型エマルションとして、所定の量の式Iの化合物を含む。すでに記載したように、これらの組成物は、活性成分と担体(1種またはそれ以上のさらなる成分からなってもよい)とを接触させる工程を包含する任意の適切な製薬方法によって製造され得る。一般的に、組成物は、活性成分を液体および/または微粉砕された固形担体と均一かつ均質に混合し、その後、必要に応じて生成物を成形することによって製造される。従って、例えば、錠剤は、化合物の粉末または顆粒を必要に応じて1種またはそれ以上のさらなる成分と共に圧縮または成形することによって製造され得る。圧縮錠剤は、例えば、粉末または顆粒のような自由に流動する形態の化合物を、適切な装置中で、必要に応じてバインダー、潤滑剤、不活性希釈剤、および/または1種またはそれ以上の界面活性剤/分散剤と混合して錠剤化することによって製造され得る。成形錠剤は、適切な装置中で、粉末形態であり、不活性液体の希釈剤で湿らせている化合物を成形することによって製造され得る。
【0041】
口内(舌下)投与に適切な薬学的組成物としては、着香料(通常、スクロース)、およびアラビアゴムまたはトラガカントと共に式Iの化合物を含む吸入錠剤、ならびに化合物をゼラチンおよびグリセロール、またはスクロースおよびアラビアゴムのような不活性基剤中に含むトローチが挙げられる。
【0042】
非経口投与に適切な薬学的組成物としては、好ましくは、意図される受容体の血液と等張である式Iの化合物の滅菌水性調製物が挙げられる。これらの調製物は、好ましくは、静脈内投与されるが、皮下注射、筋内注射または皮内注射によってまた投与されてもよい。これらの調製物は、好ましくは、化合物を水と混合し、そして得られた溶液を滅菌し、そして血液と等張にすることによって製造され得る。本発明の注射組成物は、一般的に、活性化合物を0.1〜5重量%含む。
【0043】
直腸投与に適切な薬学的組成物は、好ましくは、単回用量の坐剤形態である。これらは、式Iの化合物を、1種またはそれ以上の従来の固体担体(例えば、カカオ脂)と混合し、得られた混合物を成形することによって製造され得る。
【0044】
皮膚上の局所用途に適切な薬学的組成物は、好ましくは、軟膏、クリーム、ローション、ペースト、スプレー、エアロゾル、またはオイルの形態である。使用され得る担体は、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール、およびこれらの物質の2つまたはそれ以上の組み合わせである。活性成分は、一般的に、組成物の0.1〜15重量%の濃度(例えば、0.5〜2%)で存在する。
【0045】
経皮投与もまた可能である。経皮用途に適切な薬学的組成物は、患者の表皮と長期的に
緊密に接触するのに適切な単一の硬膏の形態であり得る。このような硬膏は、緩衝化され、必要に応じて接着剤中に溶解および/または分散されたか、またはポリマー中に分散された水溶液中に活性成分を適切に含む。適切な活性成分の濃度は、約1%〜35%、好ましくは、約3%〜15%である。例えば、Pharmaceutical Research, 2(6):318(1986)に記載されるようなエレクトロトランスポートまたはイオン泳動によって放出される活性成分について、特に可能である。
【0046】
式(I)の化合物はまた、他の活性成分と組み合わせて投与され得る。組み合わせ生成物に適切なさらなる活性成分は、Rote Liste 2003, chapter 12に記載されている全ての抗糖尿病薬である。それらは、特に、効果を相乗的に改善するために、本発明の式Iの化合物と組み合わされ得る。活性成分の組み合わせ投与は、患者に対して活性成分を別々に投与することによって、または複数の活性成分が1つの薬学的調製物中に存在する組み合わせ生成物の形態のいずれかで行われ得る。以下に列挙したほとんどの活性成分は、USP Dictionary of USAN and International Drug Names, US Pharmacopeia, Rockville 2001中に開示されている。抗糖尿病薬としては、以下が挙げられる:インスリンおよびインスリン誘導体(例えば、Lantus(登録商標) www.lantus.comを参照のこと)、またはHMR1964)、速効性インスリン(米国特許第6,221,633号を参照のこと))、GLP−1誘導体(例えばWO97/26265、WO99/03861、WO01/04156、WO00/34331、WO00/34332、WO91/11457、および米国特許第6,380,357号に開示されたもの)、並びに経口的に有効な血糖低下活性成分。
【0047】
経口的に有効な血糖低下活性成分としては、以下が挙げられる:好ましくは、スルホニル尿素、ビグアニジン(biguanidine)、メグリチニド、オキサジアゾリジンジオン、チアゾリジンジオン、グルコシダーゼインヒビター、グルカゴンアンタゴニスト、GLP−1アゴニスト、カリウムチャネル開放剤(opener)(例えば、Novo Nordisk A/SのWO97/26265およびWO99/03861に開示されたもの)、インスリン増感剤、糖新生および/またはグリコーゲン分解の刺激に関与する肝酵素のインヒビター、グルコース摂取のモジュレータ、脂質代謝を変える化合物(例えば、抗高脂質血活性成分および抗脂質血活性成分)、食物摂取を低下させる化合物、PPARアゴニストおよびPXRアゴニスト、ならびにβ細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する活性成分。
【0048】
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、シンバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、ロスバスタチンのようなHMGCoAレダクターゼインヒビターと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、エゼチミブ、チクエシド(tiqueside)、パマクエシド(pamaqueside)のようなコレステロール吸収インヒビターと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、JTT−501、GI 262570のようなPPARγアゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、GW 9578、GW 7647のようなPPARαアゴニストと組み合わせて投与される。
【0049】
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、GW 1536、AVE
8042、AVE 8134、AVE 0847、またはPCT/US00/11833、PCT/US00/11490、DE10142734.4に記載されるような混合されたPPARα/γアゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、フェノフィブレート、ク
ロフィブレート、ベザフィブレートのようなフィブレートと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、インプリタピド、BMS−201038、R−103757のようなMTPインヒビターと組み合わせて投与される。
【0050】
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、HMR 1741のような胆汁酸吸収インヒビター(例えば、米国特許第6,245,744号または同第6,221,897号を参照のこと)と組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、JTT−705のようなCETPインヒビターと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、コレスチラミン、コレセベラムのようなポリマー性胆汁酸吸着剤と組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、HMR 1171、HMR 1586のようなLDLレセプター誘発物質(米国特許第6,342,512号を参照のこと)と組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、アバシミブ(avasimibe)のようなACATインヒビターと組み合わせて投与される。
【0051】
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、OPC−14117のような抗酸化剤と組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、NO−1886のようなリポタンパク質リパーゼインヒビターと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、SB−204990のようなATPクエン酸リアーゼインヒビターと組み合わせて投与される。
【0052】
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、BMS−188494のようなスクアレンシンテターゼインヒビターと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、CI−1027またはニコチン酸のようなリポタンパク質(a)アンタゴニストと組み合わせて投与される。
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、オーリスタットのようなリパーゼインヒビターと組み合わせて投与される。
【0053】
本発明の1つの実施形態において、式Iの化合物は、インスリンと組み合わせて投与される。
1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、トルブタミド、グリベンクラミド、グリピジド、またはグリメピリドのようなスルホニル尿素と組み合わせて投与される。
1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、メトホルミンのようなビグアニドと組み合わせて投与される。
【0054】
さらなる1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、レパグリニドのようなメグリチニドと組み合わせて投与される。
1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、トログリタゾン、シグリタゾン、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、またはDr. Reddy's Research FoundationのWO97/41097に開示されている化合物、特に、5−[[4−[(3,4−ジヒドロ−3−メチル−4−オキソ−2−キナゾリニルメトキシ)フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンのようなチアゾリジンジオンと組み合わせて投与される。
1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、ミグリトールまたはアカルボーズのようなα−グルコシダーゼインヒビターと組み合わせて投与される。
1つの実施形態において、式Iの化合物は、例えば、トルブタミド、グリベンクラミド、グリピジド、グリメピリド、またはレパグリニドのようなβ細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する活性成分と組み合わせて投与される。
1つの実施形態において、式Iの化合物は、1つより多い上記化合物と組み合わせて、例えば、スルホニル尿素とメトホルミン、スルホニル尿素とアカルボーズ、レパグリニドとメトホルミン、インスリンとスルホニル尿素、インスリンとメトホルミン、インスリンとトログリタゾン、インスリンとロバスタチンなどと組み合わせて投与される。
【0055】
さらなる実施形態において、式Iの化合物は、以下と組み合わせて投与される:CARTモジュレータ(「Cocaine-amphetamine-regulated transcript influences energy metabolism, anxiety and gastric emptying in mice」Asakawa,A, et al., M:Hormone and Metabolic Research(2001), 33(9), 554-558を参照のこと)、NPYアンタゴニスト(例えば、ナフタレン−1−スルホン酸{4−[(4−アミノキナゾリン−2−イルアミノ)メチル]シクロヘキシルメチル}アミド、塩酸塩(CGP 71683A))、MC4アゴニスト(例えば、1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−カルボン酸[2−(3a−ベンジル−2−メチル−3−オキソ−2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル)−1−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチル]−アミド;(WO01/91752))、オレキシンアンタゴニスト(例えば、1−(2−メチルベンゾオキサゾール−6−イル)−3−[1,5]ナフチリジン−4−イルウレア、塩酸塩(SB−334867−A))、H3アゴニスト(3−シクロヘキシル−1−(4,4−ジメチル−1,4,6,7−テトラヒドロイミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−イル)プロパン−1−オンシュウ酸塩(WO00/63208));TNFアゴニスト、CRFアンタゴニスト(例えば、[2−メチル−9−(2,4,6−トリメチルフェニル)−9H−1,3,9−トリアザフルオレン−4−イル]ジプロピルアミン(WO00/66585))、CRF BPアンタゴニスト(例えば、ウロコルチン)、ウロコルチンアゴニスト、β3アゴニスト(例えば、1−(4−クロロ−3−メタンスルホニルメチルフェニル)−2−[2−(2,3−ジメチル−1H−インドール−6−イルオキシ)エチルアミノ]−エタノール塩酸塩(WO01/83451))、MSH(メラノサイト刺激ホルモン)アゴニスト、CCK−Aアゴニスト(例えば、{2−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニル)−5−(2−シクロヘキシルエチル)チアゾール−2−イルカルバモイル]−5,7−ジメチルインドール−1−イル}酢酸トリフルオロ酢酸塩(WO99/15525))、セロトニン再摂取インヒビター(例えば、デクスフェンフルラミン)、混合されたセロトニン作動性化合物およびノルアドレナリン作動性化合物(例えば、WO00/71549)、5HTアゴニスト(例えば、1−(3−エチルベンゾフラン−7−イル)ピペラジンシュウ酸塩(WO01/09111))、ボンベシンアゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、成長ホルモン(例えばヒト成長ホルモン)、成長ホルモン放出化合物(6−ベンジルオキシ−1−(2−ジイソプロピルアミノエチルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸第三級ブチルエステル(WO01/85695))、TRHアゴニスト(例えば、EP0462884を参照のこと)、脱共役タンパク質2または3のモジュレータ、レプチンアゴニスト(例えば、Lee, Daniel W.;Leinung, Matthew C.;Rozhavskaya-Arena, Marina;Grasso, Patricia. Leptin agonists as a potential approach to the treatment of obesity. Drugs of the Future(2001), 26(9), 873-881を参照のこと)、DAアゴニスト(ブロモクリプチン、ドプレキシン(Doprexin))、リパーゼ/アミラーゼインヒビター(例えば、WO00/40569)、PPARモジュレータ(例えば、WO00/78312)、RXRモジュレータ、またはTR−βアゴニスト。
【0056】
本発明の1つの実施形態において、他の活性成分はレプチンである;例えば「Perspectives in the therapeutic use of leptin」, Salvador, Javier;Gomez-Ambrosi, Javier;Fruhbeck, Gema, Expert Opinion on Pharmacotherapy(2001), 2(10), 1615-1622を参照のこと。
【0057】
1つの実施形態において、他の活性成分は、デキストロアンフェタミンまたはアンフェタミンである。
1つの実施形態において、他の活性成分は、例えば、ACEインヒビターのような抗高血圧薬である。
1つの実施形態において、他の活性成分は、フェンフルラミンまたはデクスフェンフルラミンである。
別の実施形態において、他の活性成分は、シブトラミンである。
1つの実施形態において、他の活性成分は、オーリスタットである。
1つの実施形態において、他の活性成分は、マジンドールまたはフェンテルミンである。
【0058】
1つの実施形態において、式Iの化合物は、充填剤、好ましくは、不溶性充填剤と組み合わせて投与される(例えば、カロブ/Caromax(登録商標)(Zunft H J;et al., Carob pulp preparation for treatment of hypercholesterolemia, ADVANCES IN THERAPY(2001 Sep-Oct), 18(5), 230-6を参照のこと)。Caromaxは、Nutrinova,Nutrition Specialties & Food Ingredients GmbH, Industriepark Hoechst, 65926 Frankfurt/Main)からのカロブ含有生成物である)。Caromax(登録商標)との組み合わせは、1つの調製物で、または式Iの化合物およびCaromax(登録商標)を別々に投与することによって可能である。これに関して、Caromax(登録商標)はまた、例えば、パン菓子製品またはミューズリバーのような食品形態で投与され得る。
【0059】
本発明の化合物と1つまたはそれ以上の上記化合物、および場合によって1種またはそれ以上の他の薬理学的活性物質とのすべての適切な組み合わせは、本発明によって与えられた保護に包含されるとみなされることは明らかである。
【0060】
【化2】

【0061】
以下に詳述した実施例は、本発明を説明するのに役立つが、本発明を制限するものではない。
【0062】
【化3】

【0063】
【表1】

【0064】
【表2】

【0065】
【表3】

【0066】
【表4】

【0067】
【表5】

【0068】
【表6】

【0069】
【表7】

【0070】
【表8】

【0071】
【表9】

【0072】
【表10】

【0073】
【表11】

【0074】
【表12】

【0075】
【表13】

【0076】
【表14】

【0077】
【表15】

【0078】
【表16】

【0079】
【表17】

【0080】
【表18】

【0081】
【表19】

【0082】
【表20】

【0083】
【表21】

【0084】
化合物の活性を以下のように試験した。
ホスファターゼ阻害を検出するための酵素的試験系
式Iの化合物を、インビトロアッセイにおいて、それらのホスファターゼ阻害効果について試験した。酵素の調製およびアッセイ実行を、以下のように行った。
【0085】
酵素調製物の取得
A)細胞培養:
Sf9細胞(=スポドプテラフルギペルダ(Spodoptera frugiperda)細胞型;Invitrogenから入手可能)を、Summers and Smithのプロトコール(A Manual for Methods for Baculovirus Vectors and Insect Culture Procedures [Bulletin No.15555]. Texas A & M University, Texas Agricultural Experiment Station, College Station, TX, 1987)に従って、スピナーフラスコ中、28℃にて、10%熱不活化ウシ胎仔血清(Gibco−BRL)を補充したGrace培地(Gibco−BRL)中で培養する。
【0086】
組み換えバキュロウイルストランスファーベクターの構築:
ヒトPTP1Bの調節および触媒ドメインをコードするが、カルボキシ末端疎水性領域(1〜299aaに対応する)を含まないcDNAを、付加したクローニング部位および適切なcDNA鋳型を有するプライマー(例えばInvitrogenから入手可能)によるポリメラーゼ連鎖反応によって得、次いで、バキュロウイルス発現ベクター(Amersham Pharmacia Biotech)にクローン化した。Bac−to−Bacバキュロウイルス発現系(Gibco−BRLから入手可能)の補助を用いて、組み換えバキュロウイルスを調製した。遺伝子を、pFASTBACドナープラスミド(Life Technologiesから入手可能)にクローン化した。得られたプラスミドを、コンピテントなDH10BAC大腸菌細胞(Life Technologiesから入手可能)に形質転換した。転位および抗生物質選択の後、組み換えプラスミドDNAを選択された大腸菌コロニーから単離し、次いでSf9昆虫細胞のトランスフェクションのために使用した。上清培地中のウイルス粒子を、500mlのウイルスストック容量まで3倍に増幅させた。
【0087】
B)組み換えタンパク質の産生:
Summers and Smith(上記を参照のこと)に記載されたように、Sf9細胞の500mlスピナー培養物のバキュロウイルス感染を本質的に行った。1〜3×106細胞/mlの密度のSf9細胞を5分間300gの遠心分離によってペレット化し、上清を除去し、そしてこの細胞を適切な組み換えウイルスストック(MOI 10)中に1×107細胞/mlの密度で再懸濁させた。慎重に室温で1.5時間振盪した後、1×106細胞/mlの細胞密度を達成するために、新たな培地を添加した。次いで、感染後、この細胞を28℃にて適切な時間、懸濁液中で培養した。
【0088】
C)感染したSf9細胞の細胞分別および全細胞(complete cell)抽出物:
感染後、アリコートをSDS−PAGEおよびウエスタンブロット分析によりタンパク質発現分析に供した。細胞分別はCromlish, W. and Kennedy, B. Biochem. Pharmacol. 52:1777-1785, 1996に記載されているように行った。一定期間の感染後、感染したSf9細胞の1mlアリコートから全細胞抽出物を得た。ペレット化した細胞(300×g、5分)をリン酸緩衝生理食塩水中で1回洗浄し(4℃)、水(50μl)に再懸濁させ、そして凍結/解凍を繰り返して破砕した。標準として、Bradford法およびウシ血清アルブミンの補助を用い、タンパク質濃度を測定した。
【0089】
アッセイ手順:
A)ホスホペプチドの脱リン酸化:
このアッセイは、マイクロタイタープレート形式に適合させたマラカイトグリーン/モリブデン酸アンモニウム法(Lanzetta, P.A., Alvarez, L.J., Reinach, P.S., Candia O.A. Anal Biochem. 100:95-97, 1979)による、ナノモル濃度範囲で検出されるコンセンサス基質ペプチドからのリン酸塩の遊離に基づいている。ドデカトリスホスホペプチド、TRDIYETDYYRK(Biotrend,Cologne)は、インスリンレセプターの触媒ドメインのアミノ酸1142〜1153に対応し、そしてチロシン残基1146、1150、および1151で(自己)リン酸化されている。組み換えhPTP1Bを、アッセイ緩衝液(40mM Tris/HCl;pH7.4、1mM EDTA、20mM DTT)で、1分あたり、タンパク質1mgにつき1000〜1500nmolの活性に相当するように希釈し、次いで所望の濃度(最大DMSO 2%の最終濃度)の試験物質(5μl)の不在下または存在下、全容量90μl(アッセイ緩衝液)中で20μl部分を予めインキュベートした(15分、30℃)。脱リン酸化反応を開始するために、基質ペプチド(10μl、30℃に予熱)を、試験物質(最終濃度0.2〜200μM)を含むか含まない予めインキュベートした酵素調製物に添加し、1時間インキュベートし続けた。停止溶液として、100μlのマラカイトグリーン塩酸塩(0.45%、3部)、モリブデン酸アンモニウム四水和物(4N HCl中4.2%、1部)、および0.5%のTween20を添加することによって、反応を停止した。発色のために22℃にて30分間インキュベートした後、マイクロタイタープレート読み取り機(molecular devices)を使用して、650nmで吸収を測定した。サンプルおよびブランクを3回反復で測定した。標準としてリン酸カリウムを用いて、PTP1B活性を、1分あたり、タンパク質1mgについての遊離したリン酸塩のナノモルとして計算した。試験物質による組み換えhPTP1Bの阻害を、ホスファターゼコントロールの割合として計算した。IC50値は、4パラメーター非線形ロジスティック回帰曲線との有意な相関を示す。
【0090】
B)p−ニトロフェニルホスフェートの開裂:
このアッセイは、標準条件下、ニトロフェノールを得る開裂の間における、非生理的基質であるp−ニトロフェニルホスフェートの吸収の変化に基づいている(Tonks, N.K., Dilts, C.D., Fischer, E.H., J.Biol.Chem. 263:6731-6737, 1988; Burke, T.R., Ye, B., Yan, X.J., Wang, S.M., Jia, Z.C., Chen, L., Zhang, Z.Y., Barford, D.Biochemistry 35:15989-15996,1996)。インヒビターを、適切な希釈で、0.5〜5mMのp−ニトロフェニルホスフェートを含む反応混合物にピペットで添加する。以下の緩衝液を使用した(全容量100μl):(a)100mM酢酸ナトリウム(pH5.5)、50mM NaCl、0.1%(w/v)ウシ血清アルブミン、5mMグルタチオン、5mM DTT、0.4mM EGTA、および1mM EDTA;(b)50mM Hepes/KOH(pH7.4)、100mM NaCl、0.1%(w/v)ウシ血清アルブミン、5mMグルタチオン、5mM DTT、および1mM EDTA。酵素を添加することにより反応を開始し、そしてマイクロタイタープレート中で25℃にて1時間行った。0.2N NaOH(100μl)を添加することにより、反応を停止した。405nmでの吸収を測定することにより、酵素活性を決定し、試験物質およびp−ニトロフェニルホスフェートの吸収を適切に補正した。結果は、試験物質処理サンプル中で形成されたp−ニトロフェノールの量(1分あたりタンパク質1mgに対するnmol)を未処理サンプル中の量と比較することによって、コントロールの割合として表した。平均値および標準偏差を計算し、そしてIC50値を阻害曲線の線形部分の回帰分析によって決定した。
【0091】
【表22】

【0092】
表から、式Iの化合物がホスホチロシンホスファターゼ1B(PTP1B)の活性を阻害し、従って、血糖値を低下させるのに非常に適切であることが明らかである。従って、これらは1型糖尿病および2型糖尿病、インスリン耐性、異常脂質血症、代謝症候群/X症候群、病的肥満症の処置、および哺乳動物における体重減少に特に適切である。式Iの化合物はまた、PTP1Bを阻害することが理由で、高グリシン血症、高血圧症、アテローム性動脈硬化症、免疫系の機能障害、自己免疫疾患、アレルギー性疾患(例えば、喘息)、関節炎、変形性関節症、骨粗鬆症、増殖性障害(例えば、癌および乾癬)、増殖因子の減産および増産を伴う疾患、成長ホルモンの放出を誘導するホルモンまたはサイトカインの処置に適切である。この化合物はまた、神経系障害(例えば、アルツハイマー病または多発性硬化症)の処置に適切である。この化合物はまた、健康障害および他の精神障害の兆候(例えば、うつ病、不安神経症、不安ノイローゼ、統合失調症)の処置、サーカディアンリズムに関連する障害の処置、および薬物乱用の処置に適切である。それらは、さらに、睡眠障害、睡眠時無呼吸、女性および男性の性機能障害、炎症、座瘡、皮膚の色素沈着、ステロイド代謝の障害、皮膚疾患、および真菌症の処置に適切である。
【0093】
いくつかの実施例の調製は以下に詳細に記載され、そして式Iの他の化合物は、同じように得られた。
実験部分
【化4】

2−フルオロ−5−ニトロベンジルブロミド(30g、0.128mol)のアセトニトリル溶液(250ml)を、Na2SO3(27.36g、0.128mol)のH2O溶液(375ml)に添加し、そしてこの混合物をRTにて24時間撹拌する。溶媒を真空中で蒸留して除き、この残留物をイソプロパノール(100ml)と共に撹拌し、そしてこの固体を濾過して取り除き、そして少量のイソプロパノールおよびジエチルエーテルで洗浄する。
収量:28.15g。
【0094】
【化5】

スルホン酸1のナトリウム塩(35.19g、0.1368mol)を、POCl3(430ml)中に入れ、次いでPCl5(28.78g、0.137mol)を添加する。この混合物を5時間還流して加熱する。ワークアップのために、真空中で濃縮し、そしてこの残留物を氷/水に注ぐ。この反応生成物を淡黄色の固体として分離し、これを濾過して取り除く。
収量:30.3g。
【0095】
【化6】

塩化スルホニル1(30.3g、0.12mol)のCH2Cl2溶液(125ml)を、RTにて一滴ずつ濃アンモニア(90ml、1.2mol)に添加する。この混合物をR
Tにて20時間撹拌し、次いでHCl(1N)でpH1に酸性化する。次いで、有機層を
減圧下で蒸留して除き、その間に、この反応生成物を淡黄色の固体として分離する。次いで、この反応生成物を濾過して取り除く。
収量:25.01g(89.4%)。
【0096】
【化7】

ジアザビシクロウンデカン(34.1g、33.42ml、0.22mol)を、RTにて、化合物1(25g、0.107mol)のDMF溶液(1L)に添加し、そしてこの反応混合物を130℃にて2時間撹拌する。次いで、溶媒を真空中で蒸留して除き、この残留物を、水(400ml)と混合し、HCl(2N、400ml)を添加し、そしてこの生成物をジクロロメタンで数回抽出する。この合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、そして溶媒を減圧下で蒸留して除く。残りの残留物を少量の冷イソパノールと共に撹拌し、次いで反応生成物を濾過して取り除く。
収量:20.8g(91.3%)。
【0097】
【化8】

ニトロ化合物(535mg)をメタノール/THF混合物(1:1)(100ml)に溶解し、そして5mol%Pd(10%活性炭)を添加する。次いで、室温にて、水素化装置中で、水素を用いて、水素の取り込みが止まるまで水素化を行う(反応時間:1時間)。ワークアップのために、触媒をCelite(登録商標)濾過補助によって濾過して取り除き、そして濾液を減圧下で濃縮する。油状の残留物を少量のジエチルエーテルと共に撹拌し、濾過して取り除き、n−ペンタンで洗浄し、そして真空中で乾燥させる。
収量:397mg(理論値の86%)。
【0098】
【化9】

上で調製したアミン(368mg、2mmol)を、無水THF(30ml)に溶解し、そして室温にて撹拌しながら、エトキシカルボニルイソチオシアネート(250μl)を添加する。次いで、この混合物を室温にて4時間撹拌する。
ワークアップのために、溶媒を減圧下で除去し、この油状の残留物をジエチルエーテルと共に撹拌し、そしてこの反応生成物を濾過して取り除く。
収量:613mg(理論値の97%)、ベージュ色の結晶。
【0099】
【化10】

カルバメート(504mg、1.6mmol)を、THF/水(1:1)(10ml)に懸濁し、そして室温にて撹拌しながら、1M NaOH溶液(3.2ml、3.2mmol)を添加する。この反応混合物を室温にて5時間撹拌する。
ワークアップのために、減圧下にて、容量を元のおよそ1/3まで濃縮し、そしてこの反応混合物を2N HCl水溶液を添加することによってpH6に調節し、すぐに、得られたチオウレアを薄いベージュ色の結晶の形態でゆっくりと分離する。この反応生成物を濾過して取り除き、そして水で洗浄する。
収量:300mg(理論値の77%)。
【0100】
〔実施例1〕
【化11】

チオウレア(73mg、0.3mmol)を、無水エタノール(5ml)に溶解し、そして4−(トリフルオロメトキシ)フェンアシルブロミド(85mg、0.3mmol)に添加する。この反応混合物をワークアップのために溶媒の還流下に5時間おき、溶媒を減圧下で除去し、そしてこの残留物を、移動相として酢酸エチル/n−ヘプタン(混合比1:1)を用いて、シリカゲル(15〜25μ:Merckから入手)のクロマトグラフィーによって精製する。
収量:79mg(理論値の61%)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中、
R1、R2が、互いに独立して、H、アリール、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、−COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、複素環、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CF3、OCF3、CN、(CH2)1-6−OH、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、−C(O)O−アルキル、COOH、CON(R9)(R10)であって、ここで該アリール基および該複素環基は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH2)0-2OH、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)、ピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、SO2−N(R9)(R10)、CO−(C1−C6)−アルキル、−COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、(C3−C10)−シクロアルキル、フェニルで置換されていてもよく、ここでこれらのピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、およびフェニル環は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH2)0-2OH、COOH、CN、NO2、−O−(C1−C6)−アルキル、−NH−O−(C1−C6)−アルキル、−(CO)−NH−O−(C1−C6)−アルキレン−N(R9)(R10)、−(CO)−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)で置換されていてもよく;
R3が、H、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、−C(O)−アリール、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CO−(C1−C6)−アルキルであって、ここで該アリール基および該複素環基は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、COOH、COO(C1−C6)−アルキルCG3またはDCF3で置換されていてもよく;
R4、R5が、互いに独立して、H、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、NO2、N(R9)(R10)、CN、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、CON(R9)(R10)、(C1−C6)−アルキレン−CON(R9)(R10)、COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、S(O)2−N(R9)(R10)、CH2OH、CH2OCH3であり;
R6、R7が、互いに独立して、H、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、シクロプロピル、テトラフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロプロピルであるか;または
R6およびR7が一緒になって、基=CH2を形成し;
R8が、H、CH3、CF3、CH2OHであり;
R9が、H、(C1−C4)−アルキルであり;
R10が、H、(C1−C4)−アルキルであるか;または
R9およびR10が、それらが結合するN原子と一緒になって、3〜9員環系を形成する]
の化合物およびそれらの生理学的に許容される塩。
【請求項2】
R1が、アリール、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、複素環、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CF3、OC
3、CN、(CH2)1-6−OH、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、C(O)O−アルキル、COOH、CON(R9)(R10)であり、ここで該アリール基および該複素環基は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH2)0-2OH、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)、ピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、SO2−N(R9)(R10)、CO−(C1−C6)−アルキル、−COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、−COO(C1−C6)−アルキル、(C0−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、C3−C10−シクロアルキル、フェニルで置換されていてもよく、ここでこれらのピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6)−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、およびフェニル環は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH2)0-2OH、COOH、CN、NO2、−O−(C1−C6)−アルキル、−NH−O−(C1−C6)−アルキル、−(CO)−NH−O−(C1−C6)−アルキレン−N(R9)(R10)、−(CO)−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)で置換されていてもよく;
R2が、H、アリール、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、−COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル;(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、複素環、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CF3、OCF3、CN、−(CH2)1-6−OH、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、C(O)O−アルキル、COOH、CON(R9)(R10)であり、ここで該アリール基および該複素環基は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH2)0-2OH、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)、ピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、SO2−N(R9)(R10)、CO−(C1−C6)−アルキル、−COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、−COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、C3−C10−シクロアルキル、フェニルで置換されていてもよく;
R3が、H、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、−C(O)−アリール、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CO−(C1−C6)−アルキルであり;
R4、R5が、互いに独立して、H、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、NO2、N(R9)(R10)、CN、O−(C1−C6)−アルキル、CO−(C1−C6)−アルキル、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、−CON(R9)(R10)、(C1−C6)−アルキレン−CON(R9)(R10)、COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2
(C1−C6)−アルキル、S(O)2−N(R9)(R10)、CH2OH、CH2OCH3であり;
R6、R7が、互いに独立して、H、F、Cl、Br、(C1−C6)−アルキル、シクロプロピル、テトラフルオロシクロプロピル、ジフルオロシクロプロピルであるか;または
R6およびR7が、一緒になって、基=CH2を形成し;
R8が、H、CH3、CF3、CH2OHであり;
R9が、H、(C1−C4)−アルキルであり;
R10が、H、(C1−C4)−アルキルであるか;または
R9およびR10が、それらが結合するN原子と一緒になって、3〜9員環系を形成する;
請求項1に記載の式Iの化合物およびそれらの生理学的に許容される塩。
【請求項3】
R1が、フェニル、ナフチル、チオナフチル、ピリジルであり、ここで、フェニル、ナフチル、チオナフチル、およびピリジルは、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH2)0-2OH、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)、ピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、SO2−N(R9)(R10)、CO−(C1−C6)−アルキル、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、C3−C10−シクロアルキル、フェニルで置換されていてもよく、ここでこれらのピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6)−アルキレン)−ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、およびフェニル環は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH2)0-2OH、COOH、CN、NO2、−O−(C1−C6)−アルキル、−NH−O−(C1−C6)−アルキル、−(CO)−NH−O−(C1−C6)−アルキレン−N(R9)(R10)、−(CO)−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)で置換されていてもよく;
R2が、H、(C1−C6)−アルキル、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、−COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキルであり;
R3が、H、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、−C(O)−アリール、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CO−(C1−C6)−アルキルであり;
R4、R5がHであり;
R6、R7がHであり;
R8がHであり;
R9がH、(C1−C4)−アルキルであり;
R10がH、(C1−C4)−アルキルである;
請求項1または2に記載の式Iの化合物およびそれらの生理学的に許容される塩。
【請求項4】
R1がフェニルであり、ここで該フェニルは、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH2)0-2OH、(C1−C6)−アルキル、(C2−C6)−アルケニル、(C2−C6)−アルキニル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)、ピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、NO2、CN、O−(C1−C6)−アルキル、S(O)0-2−(C1−C6)−アルキル、SO2−N(R9)(R10)、CO−(C1−C6)−アルキル、COOH、(C1−C6)−アルキレン−COOH、COO(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−COO(C1−C6)−アルキル、C3−C10−シクロアルキル、フェニルで置換されていてもよく、ここでこれらのピペリジノン、ピペラジン、ピペラジノン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジン、N−(C1−C6−アルキレン)ピペラジノン、モルホリン、チオモルホリン、およびフェニル環は、1回またはそれ以上の回数でF、Cl、Br、(CH2)0-2OH、COOH、CN、NO2、−O−(C1−C6)−アルキル、−NH−O−(C1−C6)−アルキル、−(CO)−NH−O−(C1−C6)−アルキレン−N(R9)(R10)、−(CO)−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキル、CF3、OCF3、N(R9)(R10)で置換されていてもよく;
R2が、H、(C1−C6)−アルキル、−C(O)O−(C1−C6)−アルキル、−(C1−C6)−アルキレン−C(O)−(C1−C6)−アルキル、−COOH、−(C1
−C6)−アルキレン−COOHであり;
R3が、H、(C1−C6)−アルキル、(C1−C6)−アルキレン−アリール、−C(O)−アリール、(C1−C6)−アルキレン−複素環、CO−(C1−C6)−アルキルであり;
R4、R5がHであり;
R6、R7がHであり;
R8がHであり;
R9がHであり;
R10がHである;
請求項1〜3のいずれか1項に記載の式Iの化合物およびそれらの生理学的に許容される塩。
【請求項5】
医薬を製造するための請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項6】
1つまたはそれ以上の請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬。
【請求項7】
1つまたはそれ以上の請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物および少なくとも1種の他の活性成分を含む医薬。
【請求項8】
他の活性成分が、1種またはそれ以上の抗糖尿病薬、血糖低下活性成分、HMGCoAレダクターゼインヒビター、コレステロール吸収インヒビター、PPARγアゴニスト、PPARαアゴニスト、PPARα/γアゴニスト、フィブレート、MTPインヒビター、胆汁酸吸収インヒビター、CETPインヒビター、ポリマー性胆汁酸吸着剤、LDLレセプター誘発物質、ACATインヒビター、抗酸化剤、リポタンパク質リパーゼインヒビター、ATPクエン酸リアーゼインヒビター、スクアレンシンテターゼインヒビター、リポタンパク質(a)アンタゴニスト、リパーゼインヒビター、インスリン、スルホニル尿素、ビグアニド、メグリチニド、チアゾリジンジオン、α−グルコシダーゼインヒビター、β細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する活性成分、CARTアゴニスト、NPYアゴニスト、MC4アゴニスト、オレキシンアゴニスト、H3アゴニスト、TNFアゴニスト、CRFアゴニスト、CRF BPアンタゴニスト、ウロコルチンアゴニスト、β3アゴニスト、MSH(メラノサイト刺激ホルモン)アゴニスト、CCKアゴニスト、セロトニン再摂取インヒビター、混合されたセロトニン作動性化合物およびノルアドレナリン作動性化合物、5HTアゴニスト、ボンベシンアゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、成長ホルモン、成長ホルモン放出化合物、TRHアゴニスト、脱共役タンパク質2または3のモジュレータ、レプチンアゴニスト、DAアゴニスト(ブロモクリプチン、ドプレキシン)、リパーゼ/アミラーゼインヒビター、PPARモジュレータ、RXRモジュレータ、またはTR−βアゴニストまたはアンフェタミンを含む請求項7に記載の医薬。
【請求項9】
血糖を低下させる医薬を製造するための請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項10】
2型糖尿病を処置する医薬を製造するための請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項11】
脂質および炭水化物の代謝障害を処置する医薬を製造するための請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項12】
動脈硬化症の徴候を処置する医薬を製造するための請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項13】
インスリン耐性を処置する医薬を製造するための請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項14】
1つまたはそれ以上の請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬の製造方法であって、薬学的に適切な担体と活性成分を混合し、そしてこの混合物を投与するのに適切な形態にすることを包含する方法。

【公表番号】特表2007−500145(P2007−500145A)
【公表日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521446(P2006−521446)
【出願日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【国際出願番号】PCT/EP2004/007847
【国際公開番号】WO2005/012295
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(397056695)サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (456)
【Fターム(参考)】