聴話録音装置
【課題】通話録音機能を有しない構内交換装置においても通話録音機能を実現し、これにより構内交換装置にその拡張性あるいは信頼性に影響を与えることのない通話録音装置を提供する。
【解決手段】公衆回線網20を介して公衆端末10を収容した局線トランク102、内線端末30を収容した内線トランク103、および無線通信内線端末40を収容した無線通信内線トランク104、並びに要求された聴話対象内線端末からの聴話データを、聴話録音部の要求されたアドレスに送信する聴話制御部106を備えた構内交換装置100と、前記構内交換装置の各トランクを介して行われる通話状態を監視し、予め設定された通話を検知したとき前記聴話制御部に前記通話内容の聴話を要求する聴話端末201、および前記聴話制御部が聴話した聴話内容を録音する通話録音装置203を備えた聴話録音部200とを備え、前記構内交換装置に接続される端末の種類にかかわらず通話録音を可能にした。
【解決手段】公衆回線網20を介して公衆端末10を収容した局線トランク102、内線端末30を収容した内線トランク103、および無線通信内線端末40を収容した無線通信内線トランク104、並びに要求された聴話対象内線端末からの聴話データを、聴話録音部の要求されたアドレスに送信する聴話制御部106を備えた構内交換装置100と、前記構内交換装置の各トランクを介して行われる通話状態を監視し、予め設定された通話を検知したとき前記聴話制御部に前記通話内容の聴話を要求する聴話端末201、および前記聴話制御部が聴話した聴話内容を録音する通話録音装置203を備えた聴話録音部200とを備え、前記構内交換装置に接続される端末の種類にかかわらず通話録音を可能にした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、聴話録音装置に係り、特に構内交換装置(PBX)を介して行われる特定端末の通話を録音する聴話録音装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、構内交換装置を利用して行われる特定端末の通話を録音する音声蓄積装置が開示されている。この装置では構内交換装置に接続する局線の通話内容を、前記構内交換装置を介さずに直接音声蓄積装置に入力し、自動録音することが示されている。
【0003】
また特許文献2には、通話録音制御機能を有する構内交換装置に共通装置として通話録音装置を接続し、共通接続した通話録音装置により通話内容を録音することが示されている。
【特許文献1】特開平7−58855号公報
【特許文献2】特開2001−251432号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の構内交換装置に接続する局線の通話内容を、前記構内交換装置を介さずに直接音声蓄積装置に入力し自動録音する方式では、内線端末あるいは公衆端末を介して行われる通話の録音は可能である。しかし、無線通信を介して行われる無線通信内線端末相互の通話は、構内交換装置内に設置された無線内線端末制御基板を介して行われるため、前記音声蓄積装置に録音することはできない。
【0005】
また、通話録音制御機能を有する構内交換装置に、共通装置として通話録音装置を接続し、この共通接続した通話録音装置により通話内容を録音する方式は、無線通信内線端末相互の通話録音が可能である。しかし、構内交換装置(PBX)内部での通話録音制御を必要とし、構内交換装置の拡張性あるいは信頼性に影響を与える。
【0006】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、通話録音機能を有しない構内交換装置においても通話録音機能を実現し、これにより構内交換装置(PBX)にその拡張性あるいは信頼性に影響を与えることのない通話録音装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題を解決するため、次のような手段を採用した。
【0008】
公衆回線網を介して公衆端末を収容した局線トランク、内線端末を収容した内線トランク、および無線通信内線端末を収容した無線通信内線トランク、並びに要求された聴話対象内線端末からの聴話データを、聴話録音部の要求されたアドレスに送信する聴話制御部を備えた構内交換装置と、前記構内交換装置の各トランクを介して行われる通話状態を監視し、予め設定された通話を検知したとき前記聴話制御部に前記通話内容の聴話を要求する聴話端末、および前記聴話制御部が聴話した聴話内容を録音する通話録音装置を備えた聴話録音部とを備え、前記構内交換装置に接続される端末の種類にかかわらず通話録音を可能にした。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、以上の構成を備えるため、通話録音機能を有しない構内交換装置においても通話録音機能を実現することができ、これにより構内交換装置(PBX)にその拡張性あるいは信頼性に影響を与えることのない通話録音装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態にかかる通話録音装置を説明する図である。図において、10は公衆端末、20は公衆回線網(一般電話網)、100は構内交換装置(PBX)、200は聴話録音部であり、聴話録音部は聴話端末201、IP内線端末(IP電話)202、および通話録音装置203を備える。
【0011】
構内交換装置100は、中央処理部101、局線トランク102、内線トランク103、無線通信内線トランク104、呼情報通信部105、および聴話制御部106を備える。
【0012】
聴話端末201は、呼情報通信部105など構内交換装置の内線状態を監視する機能、IP内線端末202等との接続制御機能、聴話制御機能および同時に複数の音声データを受信再生する機能を備える。IP内線端末202は、一般の送受信機能に加えて、聴話端末201との接続制御機能および聴話用送信機能を備える。
【0013】
通話録音装置203は、IPネットワークを介した音声コミュニケーション環境においてLAN40を流れるデータをモニタし、検出した音声パケットを音声ファイルに変換し、変換した音声ファイルを呼情報を含む録音情報と合わせて蓄積する機能を備える。
【0014】
無線通信内線端末相互の通話において、無線通信内線端末40−1から無線通信内線端末40−2への呼は、無線通信内線端末40−2に着信すると同時に呼情報通信部105を介して聴話端末に201送信される。聴話端末201は、前記呼の着信を検知すると、IP内線端末202に聴話要求を送信するように指示する。この指示に基づくIP内線端末202からの聴話要求は、構内交換装置100内の聴話制御部107に送信され、IP内線端末202による聴話が開始される。
【0015】
通話録音装置203は、IP内線端末202による聴話を、IPネットワークを介した音声コミュニケーション環境においてモニタし、モニタした音声パケットを音声ファイルに変換し、変換した音声ファイルを呼情報を含む録音情報と共に蓄積する。
【0016】
図2は、聴話端末201のハードウエア構成を説明する図である。聴話端末201は、聴話ソフトウエアの処理を実行するCPU20101、聴話ソフトウエア処理のために必要なプログラムおよびデータを保持するメモリ20102、記憶装置20103、他の装置と通信を行うLAN制御部20104、聴話した音声を再生するためのスピーカ20105を備える。
【0017】
図3は、聴話端末201のソフトウエア構成を説明する図である。20111は通信制御部であり、他の装置(構内交換装置100、IP内線端末202など)と接続し、制御用データあるいは音声パケットデータの通信を制御する。20113は入出力制御部であり、IP内線端末202の電話番号の選択制御、およびIP通信網上(LAN上)の音声パケットデータを音声信号に変換しスピーカへ出力する制御を行う。
【0018】
20112は呼情報受信部であり、構内交換装置100の呼情報通信部105を介して送信されてきた呼情報を受信する。20114は聴話制御部であり、聴話シーケンスの制御を行う。20115は聴話用受信部であり、構内交換装置100からの音声パケットデータを、通信制御部20111を介して受信し、受信した音声パケットデータを入出力制御部20113を介して、スピーカに出力する。なお、前記音声パケットデータは、例えばオペレータや相手通話者の音声信号である。
【0019】
図4は、聴話端末201が備える聴話対象内線番号−聴話IP内線端末アドレス管理テーブルの一例を示す図である。例えば、内線番号「1001」は、聴話対象の内線番号を表わし、聴話IP内線端末アドレスおよび聴話端末ポート番号は、構内交換装置100からの音声パケットデータの送信先を表わす。聴話端末201は、呼情報通信部105から通話開始の呼情報を受信した際に、この管理情報に基づき聴話制御部106にIP内線端末202を介して聴話要求を行う。
【0020】
図5は、IP内線端末(IP電話)202のハードウエア構成を説明する図である。IP内線端末202は、IP電話ソフトウエア処理を実行するCPU20201、IP電話ソフトウエア処理のために必要なプログラムおよびデータを保持するメモリ20202、他の装置と通信を行うLAN制御部20203、通話者(オペレータ)間で音声を入出力するためのマイク20204およびスピーカ20205を備える。
【0021】
図6は、IP内線端末202のソフトウエア構成を説明する図である。20211は通信制御部であり、他の装置(構内交換装置100、聴話端末201など)と接続し、制御用データあるいは音声パケットデータの通信を制御する。20213は入出力制御部であり、マイクおよびスピーカへの送受話音声信号とIP通信網上(LAN上)の音声パケットデータとの相互変換を行う。
【0022】
20215は聴話用送信部であり、聴話実施時に、マイク側からの通話者(オペレータ)の音声信号を変換した音声パケットデータを入出力制御部20213を介して受け取り、受け取ったデータを通信制御部20211を介して聴話端末201に送信する。20214は通話用送信部であり、通常の通話時にマイク側からの通話者(オペレータ)の音声信号を変換した音声パケットデータを入出力制御部20213を介して受け取り、受け取ったデータを通信制御部20211を介して構内交換装置100に送信する。20212は通話用受信部であり、通常の通話時に構内交換装置100からの音声パケットデータを、通信制御部20211を介して受信し、受信したデータを入出力制御部20213を介してスピーカ側へ通話者(一般加入者)の音声信号として出力する。
【0023】
図7は、通話録音装置203のハードウエアを説明する図である。通話録音装置203は、通話録音のためのソフトウエア処理を実行するCPU20301、通話録音処理のために必要なプログラムおよびデータを保持するメモリ20302、記憶装置20303、他の装置と通信を行うLAN制御部20304を備える。
【0024】
図8は、通話録音装置203のソフトウエア構成を説明する図である。20311は通信制御部であり、他の装置(構内交換装置100、聴話端末201など)と接続し制御用データあるいは音声パケットデータの通信を制御する。20315は入力情報保存部であり、録音情報および音声ファイルの保存、管理を行う。20312は通話情報受信部であり、聴話端末201からの制御用データである通話情報を、通信制御部20311を介して受信し、受信したデータを入力情報保存部20315に送り保存する。
【0025】
20313は音声受信部であり、構内交換装置100からの音声パケットデータを通信制御部20311を介して受信し、受信したデータを音声ファイル変換部20314に出力する。20314は音声ファイル変換部であり、通話用受信部20313から送られてきた音声パケットデータを、音声ファイルに変換し、変換したファイルを入力情報保存部20315に保存する。
【0026】
図9は、聴話時の制御/音声データ電文(パケット)の形式を説明する図である。図において、20321はヘッダであり、ヘッダ20321内の発信内線番号20322および着信内線番号20323は、制御データおよび音声データの発信元と発信先を特定する。なお、構内交換装置100に対する聴話要求の場合は、聴話IP内線端末アドレスが含まれる。20325は処理要求または結果/データ部であり、ここには処理要求を表すデータ、処理結果を表すデータおよび音声データを格納する。処理要求には、接続要求、聴話要求が含まれる。
【0027】
図10は、通話録音装置203に保存された通話情報テーブルおよび録音情報テーブルの一例を示す図である。通話情報テーブルは、聴話端末201からの制御用データをもとに作成する。録音情報テーブルは、構内交換装置100からの音声パケットデータをもとに作成する。
【0028】
例えば、聴話端末201に内線番号「1001」の通話を聴話するように登録し、通話録音装置203が、聴話端末201から内線番号「1001」の聴話開始を指令する通話開始制御用データを受信すると、通話情報テーブルに、聴話IP内線端末アドレス、発信内線番号、着信内線番号、通話開始日時等を保存する。その後、内線番号「1001」の聴話終了の制御用データを受信すると、通話終了日時を保存する。
【0029】
また、通話録音装置203は構内交換装置100からの音声パケットデータを受信し、受信したデータを音声ファイルに変換して保存する。その後、内線番号「1001」の聴話終了の制御用データを受信すると、録音情報テーブルに、聴話IP内線端末アドレス、録音開始日時、録音終了日時、録音時間、録音ファイル(録音ファイルの保存場所または録音データ)等を保存する。
【0030】
図11は、通話、聴話、および録音の各処理を説明する処理フロー図である。無線通信内線端末相互の通話に際して、まず、無線通信内線端末40−1からの無線通信内線端末40−2への呼が着信する。このとき、前記無線通信内線端末40−1の発信通知および無線通信内線端末40−2の着信通知が聴話端末201に送信される(S1001,S1002)。
【0031】
無線通信内線端末40−2は受話すると、受話通知を聴話端末201に送信する(S1003)。聴話端末201は、無線通信内線端末40−2からの受話通知を受信すると、IP内線端末202に、聴話要求を聴話制御部106に送信するように指示する(S1004)。
【0032】
聴話要求が、構内交換装置100内の聴話制御部106に到達すると聴話が開始され、IP内線端末202で、無線通信内線端末40−1と無線通信内線端末40−2との通話を聴話することが可能となる(S1005)。このとき、通話録音装置203は、構内交換装置100とIP内線端末202を接続する回線(LAN)をモニタし、モニタした音声パケットを音声ファイルに変換し、変換した音声ファイルの録音を開始する(S106)。なお、通話録音装置203は、録音した音声ファイルを蓄積する際、呼情報を含む録音情報と共に蓄積する。
【0033】
無線通信内線端末40−1と無線通信内線端末40−2との通話が終了すると、聴話端末201に通話終了通知が送信される(S1008)。聴話端末201は通話終了通知を受信すると、聴話終了(録音終了)と判断し、録音を終了する(S1009)。また、聴話端末201は、IP内線端末202に、聴話終了要求を聴話制御部106に送信するよう要求し(S1010)、IP内線端末202から、聴話終了要求が聴話制御部106に送信されると、聴話が終了となる(S1011)。
【0034】
図12は、内線端末による通話開始から通話録音開始までの処理の詳細を説明するフロー図である。
【0035】
構内交換装置100を介して無線通信内線端末相互間の通話が開始されると(S2001)、聴話端末201は構内交換装置100から送られる、発信および着信の呼情報を受信し(S2002)、受信した呼情報をもとに聴話先IP内線端末を選択し(S2003)、選択したIP内線端末に、接続要求を発行する(S2004)。
【0036】
選択されたIP内線端末202は、聴話端末201からの接続要求を受信し、該要求に従って聴話端末201と接続し、該聴話端末201に対して接続完了を応答する(S2005)。
【0037】
聴話端末201は、接続されたIP内線端末202に対し、聴話対象の内線端末に聴話データの送信を要求をするように要求する(S2006)。IP内線端末202は、前記要求を受け取ると、構内交換装置100に、聴話対象の内線端末の聴話データの送信を要求する(S2007)。
【0038】
構内交換装置100は、聴話データの送信要求を受信すると、要求された通話中の送信音データ(音声データ)の送信を開始する(S2008)。
【0039】
以上で、聴話前処理が終了し、無線通信内線端末の相互通話およびIP内線端末202による聴話が実施され、通話録音装置203による音声データの録音が開始される(S2010)。
【0040】
なお、本実施形態では、聴話端末とIP内線端末とを分離して配置したが、必ずしも分離する必要はなく、例えば、聴話端末内にソフトウエアによるIP内線端末を実装することができる。この場合は、新たなハードウエアを追加することなく同時に複数の通話を聴話し、音声録音することが可能になる。
【0041】
以上説明したように、本実施形態によれば、通話録音機能を有しない構内交換装置においても通話録音機能を実現し、これにより構内交換装置(PBX)にその拡張性あるいは信頼性に影響を与えることのない通話録音装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】実施形態にかかる通話録音装置を説明する図である。
【図2】聴話端末のハードウエア構成を説明する図である。
【図3】聴話端末のソフトウエア構成を説明する図である。
【図4】聴話端末が備える聴話対象内線番号−聴話IP内線端末アドレス管理テーブルの例を示す図である。
【図5】IP内線端末のハードウエア構成を説明する図である。
【図6】IP内線端末のソフトウエア構成を説明する図である。
【図7】通話録音装置のハードウエアを説明する図である。
【図8】通話録音装置のソフトウエア構成を説明する図である。
【図9】聴話時の制御/音声データ電文(パケット)の形式を説明する図である。
【図10】通話録音装置に保存された通話情報テーブルおよび録音情報テーブルの例を示す図である。
【図11】通話、聴話、および録音の各処理を説明する処理フロー図である。
【図12】内線端末による通話開始から通話録音開始までの処理の詳細を説明するフロー図である。
【符号の説明】
【0043】
10 公衆端末
20 公衆網
30 内線端末
40−1 無線通信内線端末
40−2 無線通信内線端末
100 構内交換装置
101 中央処理部
102 局線トランク
103 内線トランク
104 無線通信内線トランク
105 呼情報通信部
106 聴話制御部
200 聴話録音部
201 聴話端末
202 IP内線端末
203 通話録音装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、聴話録音装置に係り、特に構内交換装置(PBX)を介して行われる特定端末の通話を録音する聴話録音装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、構内交換装置を利用して行われる特定端末の通話を録音する音声蓄積装置が開示されている。この装置では構内交換装置に接続する局線の通話内容を、前記構内交換装置を介さずに直接音声蓄積装置に入力し、自動録音することが示されている。
【0003】
また特許文献2には、通話録音制御機能を有する構内交換装置に共通装置として通話録音装置を接続し、共通接続した通話録音装置により通話内容を録音することが示されている。
【特許文献1】特開平7−58855号公報
【特許文献2】特開2001−251432号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の構内交換装置に接続する局線の通話内容を、前記構内交換装置を介さずに直接音声蓄積装置に入力し自動録音する方式では、内線端末あるいは公衆端末を介して行われる通話の録音は可能である。しかし、無線通信を介して行われる無線通信内線端末相互の通話は、構内交換装置内に設置された無線内線端末制御基板を介して行われるため、前記音声蓄積装置に録音することはできない。
【0005】
また、通話録音制御機能を有する構内交換装置に、共通装置として通話録音装置を接続し、この共通接続した通話録音装置により通話内容を録音する方式は、無線通信内線端末相互の通話録音が可能である。しかし、構内交換装置(PBX)内部での通話録音制御を必要とし、構内交換装置の拡張性あるいは信頼性に影響を与える。
【0006】
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、通話録音機能を有しない構内交換装置においても通話録音機能を実現し、これにより構内交換装置(PBX)にその拡張性あるいは信頼性に影響を与えることのない通話録音装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題を解決するため、次のような手段を採用した。
【0008】
公衆回線網を介して公衆端末を収容した局線トランク、内線端末を収容した内線トランク、および無線通信内線端末を収容した無線通信内線トランク、並びに要求された聴話対象内線端末からの聴話データを、聴話録音部の要求されたアドレスに送信する聴話制御部を備えた構内交換装置と、前記構内交換装置の各トランクを介して行われる通話状態を監視し、予め設定された通話を検知したとき前記聴話制御部に前記通話内容の聴話を要求する聴話端末、および前記聴話制御部が聴話した聴話内容を録音する通話録音装置を備えた聴話録音部とを備え、前記構内交換装置に接続される端末の種類にかかわらず通話録音を可能にした。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、以上の構成を備えるため、通話録音機能を有しない構内交換装置においても通話録音機能を実現することができ、これにより構内交換装置(PBX)にその拡張性あるいは信頼性に影響を与えることのない通話録音装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態にかかる通話録音装置を説明する図である。図において、10は公衆端末、20は公衆回線網(一般電話網)、100は構内交換装置(PBX)、200は聴話録音部であり、聴話録音部は聴話端末201、IP内線端末(IP電話)202、および通話録音装置203を備える。
【0011】
構内交換装置100は、中央処理部101、局線トランク102、内線トランク103、無線通信内線トランク104、呼情報通信部105、および聴話制御部106を備える。
【0012】
聴話端末201は、呼情報通信部105など構内交換装置の内線状態を監視する機能、IP内線端末202等との接続制御機能、聴話制御機能および同時に複数の音声データを受信再生する機能を備える。IP内線端末202は、一般の送受信機能に加えて、聴話端末201との接続制御機能および聴話用送信機能を備える。
【0013】
通話録音装置203は、IPネットワークを介した音声コミュニケーション環境においてLAN40を流れるデータをモニタし、検出した音声パケットを音声ファイルに変換し、変換した音声ファイルを呼情報を含む録音情報と合わせて蓄積する機能を備える。
【0014】
無線通信内線端末相互の通話において、無線通信内線端末40−1から無線通信内線端末40−2への呼は、無線通信内線端末40−2に着信すると同時に呼情報通信部105を介して聴話端末に201送信される。聴話端末201は、前記呼の着信を検知すると、IP内線端末202に聴話要求を送信するように指示する。この指示に基づくIP内線端末202からの聴話要求は、構内交換装置100内の聴話制御部107に送信され、IP内線端末202による聴話が開始される。
【0015】
通話録音装置203は、IP内線端末202による聴話を、IPネットワークを介した音声コミュニケーション環境においてモニタし、モニタした音声パケットを音声ファイルに変換し、変換した音声ファイルを呼情報を含む録音情報と共に蓄積する。
【0016】
図2は、聴話端末201のハードウエア構成を説明する図である。聴話端末201は、聴話ソフトウエアの処理を実行するCPU20101、聴話ソフトウエア処理のために必要なプログラムおよびデータを保持するメモリ20102、記憶装置20103、他の装置と通信を行うLAN制御部20104、聴話した音声を再生するためのスピーカ20105を備える。
【0017】
図3は、聴話端末201のソフトウエア構成を説明する図である。20111は通信制御部であり、他の装置(構内交換装置100、IP内線端末202など)と接続し、制御用データあるいは音声パケットデータの通信を制御する。20113は入出力制御部であり、IP内線端末202の電話番号の選択制御、およびIP通信網上(LAN上)の音声パケットデータを音声信号に変換しスピーカへ出力する制御を行う。
【0018】
20112は呼情報受信部であり、構内交換装置100の呼情報通信部105を介して送信されてきた呼情報を受信する。20114は聴話制御部であり、聴話シーケンスの制御を行う。20115は聴話用受信部であり、構内交換装置100からの音声パケットデータを、通信制御部20111を介して受信し、受信した音声パケットデータを入出力制御部20113を介して、スピーカに出力する。なお、前記音声パケットデータは、例えばオペレータや相手通話者の音声信号である。
【0019】
図4は、聴話端末201が備える聴話対象内線番号−聴話IP内線端末アドレス管理テーブルの一例を示す図である。例えば、内線番号「1001」は、聴話対象の内線番号を表わし、聴話IP内線端末アドレスおよび聴話端末ポート番号は、構内交換装置100からの音声パケットデータの送信先を表わす。聴話端末201は、呼情報通信部105から通話開始の呼情報を受信した際に、この管理情報に基づき聴話制御部106にIP内線端末202を介して聴話要求を行う。
【0020】
図5は、IP内線端末(IP電話)202のハードウエア構成を説明する図である。IP内線端末202は、IP電話ソフトウエア処理を実行するCPU20201、IP電話ソフトウエア処理のために必要なプログラムおよびデータを保持するメモリ20202、他の装置と通信を行うLAN制御部20203、通話者(オペレータ)間で音声を入出力するためのマイク20204およびスピーカ20205を備える。
【0021】
図6は、IP内線端末202のソフトウエア構成を説明する図である。20211は通信制御部であり、他の装置(構内交換装置100、聴話端末201など)と接続し、制御用データあるいは音声パケットデータの通信を制御する。20213は入出力制御部であり、マイクおよびスピーカへの送受話音声信号とIP通信網上(LAN上)の音声パケットデータとの相互変換を行う。
【0022】
20215は聴話用送信部であり、聴話実施時に、マイク側からの通話者(オペレータ)の音声信号を変換した音声パケットデータを入出力制御部20213を介して受け取り、受け取ったデータを通信制御部20211を介して聴話端末201に送信する。20214は通話用送信部であり、通常の通話時にマイク側からの通話者(オペレータ)の音声信号を変換した音声パケットデータを入出力制御部20213を介して受け取り、受け取ったデータを通信制御部20211を介して構内交換装置100に送信する。20212は通話用受信部であり、通常の通話時に構内交換装置100からの音声パケットデータを、通信制御部20211を介して受信し、受信したデータを入出力制御部20213を介してスピーカ側へ通話者(一般加入者)の音声信号として出力する。
【0023】
図7は、通話録音装置203のハードウエアを説明する図である。通話録音装置203は、通話録音のためのソフトウエア処理を実行するCPU20301、通話録音処理のために必要なプログラムおよびデータを保持するメモリ20302、記憶装置20303、他の装置と通信を行うLAN制御部20304を備える。
【0024】
図8は、通話録音装置203のソフトウエア構成を説明する図である。20311は通信制御部であり、他の装置(構内交換装置100、聴話端末201など)と接続し制御用データあるいは音声パケットデータの通信を制御する。20315は入力情報保存部であり、録音情報および音声ファイルの保存、管理を行う。20312は通話情報受信部であり、聴話端末201からの制御用データである通話情報を、通信制御部20311を介して受信し、受信したデータを入力情報保存部20315に送り保存する。
【0025】
20313は音声受信部であり、構内交換装置100からの音声パケットデータを通信制御部20311を介して受信し、受信したデータを音声ファイル変換部20314に出力する。20314は音声ファイル変換部であり、通話用受信部20313から送られてきた音声パケットデータを、音声ファイルに変換し、変換したファイルを入力情報保存部20315に保存する。
【0026】
図9は、聴話時の制御/音声データ電文(パケット)の形式を説明する図である。図において、20321はヘッダであり、ヘッダ20321内の発信内線番号20322および着信内線番号20323は、制御データおよび音声データの発信元と発信先を特定する。なお、構内交換装置100に対する聴話要求の場合は、聴話IP内線端末アドレスが含まれる。20325は処理要求または結果/データ部であり、ここには処理要求を表すデータ、処理結果を表すデータおよび音声データを格納する。処理要求には、接続要求、聴話要求が含まれる。
【0027】
図10は、通話録音装置203に保存された通話情報テーブルおよび録音情報テーブルの一例を示す図である。通話情報テーブルは、聴話端末201からの制御用データをもとに作成する。録音情報テーブルは、構内交換装置100からの音声パケットデータをもとに作成する。
【0028】
例えば、聴話端末201に内線番号「1001」の通話を聴話するように登録し、通話録音装置203が、聴話端末201から内線番号「1001」の聴話開始を指令する通話開始制御用データを受信すると、通話情報テーブルに、聴話IP内線端末アドレス、発信内線番号、着信内線番号、通話開始日時等を保存する。その後、内線番号「1001」の聴話終了の制御用データを受信すると、通話終了日時を保存する。
【0029】
また、通話録音装置203は構内交換装置100からの音声パケットデータを受信し、受信したデータを音声ファイルに変換して保存する。その後、内線番号「1001」の聴話終了の制御用データを受信すると、録音情報テーブルに、聴話IP内線端末アドレス、録音開始日時、録音終了日時、録音時間、録音ファイル(録音ファイルの保存場所または録音データ)等を保存する。
【0030】
図11は、通話、聴話、および録音の各処理を説明する処理フロー図である。無線通信内線端末相互の通話に際して、まず、無線通信内線端末40−1からの無線通信内線端末40−2への呼が着信する。このとき、前記無線通信内線端末40−1の発信通知および無線通信内線端末40−2の着信通知が聴話端末201に送信される(S1001,S1002)。
【0031】
無線通信内線端末40−2は受話すると、受話通知を聴話端末201に送信する(S1003)。聴話端末201は、無線通信内線端末40−2からの受話通知を受信すると、IP内線端末202に、聴話要求を聴話制御部106に送信するように指示する(S1004)。
【0032】
聴話要求が、構内交換装置100内の聴話制御部106に到達すると聴話が開始され、IP内線端末202で、無線通信内線端末40−1と無線通信内線端末40−2との通話を聴話することが可能となる(S1005)。このとき、通話録音装置203は、構内交換装置100とIP内線端末202を接続する回線(LAN)をモニタし、モニタした音声パケットを音声ファイルに変換し、変換した音声ファイルの録音を開始する(S106)。なお、通話録音装置203は、録音した音声ファイルを蓄積する際、呼情報を含む録音情報と共に蓄積する。
【0033】
無線通信内線端末40−1と無線通信内線端末40−2との通話が終了すると、聴話端末201に通話終了通知が送信される(S1008)。聴話端末201は通話終了通知を受信すると、聴話終了(録音終了)と判断し、録音を終了する(S1009)。また、聴話端末201は、IP内線端末202に、聴話終了要求を聴話制御部106に送信するよう要求し(S1010)、IP内線端末202から、聴話終了要求が聴話制御部106に送信されると、聴話が終了となる(S1011)。
【0034】
図12は、内線端末による通話開始から通話録音開始までの処理の詳細を説明するフロー図である。
【0035】
構内交換装置100を介して無線通信内線端末相互間の通話が開始されると(S2001)、聴話端末201は構内交換装置100から送られる、発信および着信の呼情報を受信し(S2002)、受信した呼情報をもとに聴話先IP内線端末を選択し(S2003)、選択したIP内線端末に、接続要求を発行する(S2004)。
【0036】
選択されたIP内線端末202は、聴話端末201からの接続要求を受信し、該要求に従って聴話端末201と接続し、該聴話端末201に対して接続完了を応答する(S2005)。
【0037】
聴話端末201は、接続されたIP内線端末202に対し、聴話対象の内線端末に聴話データの送信を要求をするように要求する(S2006)。IP内線端末202は、前記要求を受け取ると、構内交換装置100に、聴話対象の内線端末の聴話データの送信を要求する(S2007)。
【0038】
構内交換装置100は、聴話データの送信要求を受信すると、要求された通話中の送信音データ(音声データ)の送信を開始する(S2008)。
【0039】
以上で、聴話前処理が終了し、無線通信内線端末の相互通話およびIP内線端末202による聴話が実施され、通話録音装置203による音声データの録音が開始される(S2010)。
【0040】
なお、本実施形態では、聴話端末とIP内線端末とを分離して配置したが、必ずしも分離する必要はなく、例えば、聴話端末内にソフトウエアによるIP内線端末を実装することができる。この場合は、新たなハードウエアを追加することなく同時に複数の通話を聴話し、音声録音することが可能になる。
【0041】
以上説明したように、本実施形態によれば、通話録音機能を有しない構内交換装置においても通話録音機能を実現し、これにより構内交換装置(PBX)にその拡張性あるいは信頼性に影響を与えることのない通話録音装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】実施形態にかかる通話録音装置を説明する図である。
【図2】聴話端末のハードウエア構成を説明する図である。
【図3】聴話端末のソフトウエア構成を説明する図である。
【図4】聴話端末が備える聴話対象内線番号−聴話IP内線端末アドレス管理テーブルの例を示す図である。
【図5】IP内線端末のハードウエア構成を説明する図である。
【図6】IP内線端末のソフトウエア構成を説明する図である。
【図7】通話録音装置のハードウエアを説明する図である。
【図8】通話録音装置のソフトウエア構成を説明する図である。
【図9】聴話時の制御/音声データ電文(パケット)の形式を説明する図である。
【図10】通話録音装置に保存された通話情報テーブルおよび録音情報テーブルの例を示す図である。
【図11】通話、聴話、および録音の各処理を説明する処理フロー図である。
【図12】内線端末による通話開始から通話録音開始までの処理の詳細を説明するフロー図である。
【符号の説明】
【0043】
10 公衆端末
20 公衆網
30 内線端末
40−1 無線通信内線端末
40−2 無線通信内線端末
100 構内交換装置
101 中央処理部
102 局線トランク
103 内線トランク
104 無線通信内線トランク
105 呼情報通信部
106 聴話制御部
200 聴話録音部
201 聴話端末
202 IP内線端末
203 通話録音装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
公衆回線網を介して公衆端末を収容した局線トランク、内線端末を収容した内線トランク、および無線通信内線端末を収容した無線通信内線トランク、並びに要求された聴話対象内線端末からの聴話データを、聴話録音部の要求されたアドレスに送信する聴話制御部を備えた構内交換装置と、
前記構内交換装置の各トランクを介して行われる通話状態を監視し、予め設定された通話を検知したとき前記聴話制御部に前記通話内容の聴話を要求する聴話端末、および前記聴話制御部が聴話した聴話内容を録音する通話録音装置を備えた聴話録音部とを備え、
前記構内交換装置に接続される端末の種類にかかわらず通話録音を可能にしたことを特徴とする聴話録音装置。
【請求項2】
公衆回線網を介して公衆端末を収容した局線トランク、内線端末を収容した内線トランク、および無線通信内線端末を収容した無線通信内線トランク、並びに要求された聴話対象内線端末からの聴話データを、聴話録音部の要求されたアドレスに送信する聴話制御部を備えた構内交換装置と、
前記構内交換装置の各トランクを介して行われる通話状態を内線端末相互の発信および着信を表す呼情報を受信して監視し、予め設定された通話を検知したとき、前記聴話制御部に前記通話内容の聴話を要求する聴話端末、および前記聴話制御部が聴話した聴話内容を前記内線端末相互の発信および着信を表す呼情報とともに録音する通話録音装置を備えた聴話録音部とを備え、
前記構内交換装置に接続される端末の種類にかかわらず通話録音を可能にしたことを特徴とする聴話録音装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の聴話録音装置において、
前記聴話録音部は、聴話端末および聴話制御部と接続し聴話内容を受信できるIP内線端末を備えたことを特徴とする聴話録音装置。
【請求項4】
請求項1または2記載の聴話録音装置において、
前記構内交換装置と聴話録音部とをLANを介して接続したことを特徴とする聴話録音装置。
【請求項1】
公衆回線網を介して公衆端末を収容した局線トランク、内線端末を収容した内線トランク、および無線通信内線端末を収容した無線通信内線トランク、並びに要求された聴話対象内線端末からの聴話データを、聴話録音部の要求されたアドレスに送信する聴話制御部を備えた構内交換装置と、
前記構内交換装置の各トランクを介して行われる通話状態を監視し、予め設定された通話を検知したとき前記聴話制御部に前記通話内容の聴話を要求する聴話端末、および前記聴話制御部が聴話した聴話内容を録音する通話録音装置を備えた聴話録音部とを備え、
前記構内交換装置に接続される端末の種類にかかわらず通話録音を可能にしたことを特徴とする聴話録音装置。
【請求項2】
公衆回線網を介して公衆端末を収容した局線トランク、内線端末を収容した内線トランク、および無線通信内線端末を収容した無線通信内線トランク、並びに要求された聴話対象内線端末からの聴話データを、聴話録音部の要求されたアドレスに送信する聴話制御部を備えた構内交換装置と、
前記構内交換装置の各トランクを介して行われる通話状態を内線端末相互の発信および着信を表す呼情報を受信して監視し、予め設定された通話を検知したとき、前記聴話制御部に前記通話内容の聴話を要求する聴話端末、および前記聴話制御部が聴話した聴話内容を前記内線端末相互の発信および着信を表す呼情報とともに録音する通話録音装置を備えた聴話録音部とを備え、
前記構内交換装置に接続される端末の種類にかかわらず通話録音を可能にしたことを特徴とする聴話録音装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の聴話録音装置において、
前記聴話録音部は、聴話端末および聴話制御部と接続し聴話内容を受信できるIP内線端末を備えたことを特徴とする聴話録音装置。
【請求項4】
請求項1または2記載の聴話録音装置において、
前記構内交換装置と聴話録音部とをLANを介して接続したことを特徴とする聴話録音装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−159243(P2009−159243A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−334368(P2007−334368)
【出願日】平成19年12月26日(2007.12.26)
【出願人】(000233295)日立情報通信エンジニアリング株式会社 (195)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月26日(2007.12.26)
【出願人】(000233295)日立情報通信エンジニアリング株式会社 (195)
【Fターム(参考)】
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