説明

肺癌の治療および診断のための組成物および方法

【課題】癌(特に肺癌)の治療および診断のための組成物および方法を提供する。
【解決手段】1つ以上の肺腫瘍ポリペプチド、その免疫原性部分、このようなポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、このようなポリペプチドを発現する抗原提示細胞、そしてこのようなポリペプチドを発現する細胞に特異的なT細胞を含む組成物、及び該組成物を用いた疾患(特に肺癌)の診断、予防および/または処置方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物において免疫応答を誘導する方法であって、以下の工程:
a)肺癌腫ポリヌクレオチドの免疫原性部分を少なくともコードするポリヌクレオチドを含む組成物を提供する工程であって、該ポリヌクレオチドは、配列番号347と少なくとも90%の同一性を有する、工程;
b)該ポリヌクレオチドを投与する、工程;および
c)それによって動物において免疫応答を誘導する工程、
を包含する、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記組成物は、生理学的に受容可能なキャリアまたはアジュバンドからなる群から選択される成分をさらに含む、方法。
【請求項3】
前記肺癌腫ポリヌクレオチドが、ウイルスベースの送達系によって送達される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ウイルスベースの送達系が、アデノウイルスである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記誘導される免疫応答が、CD4+Tヘルパー応答である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記誘導される免疫応答が、CD8+細胞傷害性Tリンパ球応答である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記誘導される免疫応答が、CD4+Tヘルパー免疫応答およびCD8+細胞傷害性Tリンパ球免疫応答の両方である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
単離されたポリヌクレオチドであって、以下:
(a)配列番号351、353、358、362、364、366、368、370〜375、420、424、428、431、434、442、447、450および467で提供される配列;
(b)配列番号351、353、358、362、364、366、368、370〜375、420、424、428、431、434、442、447、450および467で提供される配列の相補体;
(c)配列番号351、353、358、362、364、366、368、370〜375、420、424、428、431、434、442、447、450および467で提供される配列の少なくとも10個連続した残基からなる配列。
(d)高度にストリンジェントな条件下において配列番号351、353、358、362、364、366、368、370〜375、420、424、428、431、434、442、447、450および467で提供される配列にハイブリダイズする配列;
(e)配列番号351、353、358、362、364、366、368、370〜375、420、424、428、431、434、442、447、450および467の配列と少なくとも75%の同一性を有する配列;
(f)配列番号351、353、358、362、364、366、368、370〜375、420、424、428、431、434、442、447、450および467の配列と少なくとも90%の同一性を有する配列;
(g)配列番号351、353、358、362、364、366、368、370〜375、420、424、428、431、434、442、447、450および467で提供される配列の変性改変体、
からなる群から選択される配列を含む、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項9】
単離されたポリペプチドであって、以下:
(a)配列番号352、354、357、361、363、365、367、369、376〜382、387〜419、423、427、430、433、441、443、446、449、451〜466および469で提供される配列のいずれか1つのアミノ酸配列を有するポリペプチドと少なくとも90%の同一性を有する配列;
(b)請求項8に記載のポリヌクレオチドによってコードされる配列;
(c)請求項8に記載のポリヌクレオチドによってコードされる配列と少なくとも70%の同一性を有する配列;および
(d)請求項8に記載のポリヌクレオチドによってコードされる配列と少なくとも90%の同一性を有する配列、
からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項10】
発現制御配列に作動可能に連結される請求項8に記載のポリヌクレオチドを含む、発現ベクター。
【請求項11】
請求項10に記載の発現ベクターで形質転換またはトランスフェクトされる、宿主細胞。
【請求項12】
請求項9に記載のポリペプチドに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合フラグメント。
【請求項13】
患者における癌の存在を検出する方法であって、以下の工程:
(a)該患者から生物学的サンプルを得る工程;
(b)該生物学的サンプルと請求項9に記載のポリペプチドに結合する結合因子とを接触させる工程;
(c)該結合因子に結合するポリペプチドの量をサンプル中で検出する工程;および
(d)予想されるカットオフ値とポリペプチドの量を比較し、それによって患者における癌の存在を決定する工程、
を包含する、方法。
【請求項14】
請求項9に記載の少なくとも1つのポリペプチドを含む、融合タンパク質。
【請求項15】
前記融合タンパク質が、配列番号352、354、423、427、430および433で提供される配列からなる群から選択される、請求項14に記載の融合タンパク質。
【請求項16】
高度にストリンジェントな条件下において配列番号351、353、358、362、364、366、368、370〜375、420、424、428、431、434、442、447、450および467で示される配列にハイブリダイズする、オリゴヌクレオチド。
【請求項17】
腫瘍タンパク質に特異的なT細胞を刺激し、そして/または増殖する方法であって、該方法は、T細胞の刺激および/または増殖を可能にするのに十分な条件および時間において、以下:
(a)請求項9に記載のポリペプチド;
(b)請求項8に記載のポリヌクレオチド;および
(c)請求項8に記載のポリヌクレオチドを発現する抗原提示細胞
からなる群から選択される、少なくとも1つの成分とT細胞とを接触させる工程を包含する、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法に従って調製されるT細胞を含む、単離されたT細胞集団。
【請求項19】
生理学的に受容可能なキャリアおよび免疫賦活薬からなる群から選択される第1の成分および以下:
(a)請求項9に記載のポリペプチド;
(b)請求項8に記載のポリヌクレオチド;
(c)請求項12に記載の抗体;
(d)請求項14に記載の融合タンパク質;
(e)請求項18に記載のT細胞集団;および
(f)請求項9に記載のポリペプチドを発現する抗原提示細胞
からなる群から選択される第2の要素を含む、組成物。
【請求項20】
請求項19に記載の組成物を患者に投与する工程を包含する、患者において免疫応答を刺激する、方法。
【請求項21】
請求項19に記載の組成物を患者に投与する工程を包含する、患者において肺癌を処置する方法。
【請求項22】
患者における癌の存在を決定する方法であって、以下の工程:
(a)該患者から生物学的サンプルを得る工程;
(b)該生物学的サンプルと請求項9に記載のオリゴヌクレオチドとを接触させる工程;
(c)オリゴヌクレオチドにハイブリダイズするポリヌクレオチドの量を、該サンプル中で検出する工程;および
(d)オリゴヌクレオチドにハイブリダイズするポリヌクレオチドの量を、予想されるカットオフ値と比較し、それによって患者における癌の存在を検出する工程、
を包含する、方法。
【請求項23】
請求項16に記載の少なくとも1つのオリゴヌクレオチドを含む、診断キット。
【請求項24】
請求項12に記載の少なくとも1つの抗体および検出試薬を含む診断キットであって、該検出試薬は、レセプター群を含む、キット。
【請求項25】
患者において肺癌を処置する方法であって、該方法は以下の工程:
(a)以下:(i)請求項9に記載のポリペプチド;(ii)請求項8に記載のポリヌクレオチド;および(iii)T細胞が増殖するような、請求項9に記載のポリペプチドを発現する抗原提示細胞、からなる群から選択される少なくとも1つの成分とともに患者から単離されるCD4+T細胞および/またはCD8+T細胞をインキュベートする工程;
(b)有効量の増殖されたT細胞を患者に投与し、それによって患者における癌の発達を阻害する工程、
を包含する、方法。

【公開番号】特開2008−178413(P2008−178413A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−27481(P2008−27481)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【分割の表示】特願2002−549116(P2002−549116)の分割
【原出願日】平成13年11月30日(2001.11.30)
【出願人】(397069329)コリクサ コーポレイション (38)
【Fターム(参考)】