説明

自動ワインダ

【課題】自動ワインダにおいて玉揚作業を行うときに玉揚装置が糸の捕捉に失敗することを防止し、自動ワインダの生産性を向上させる。
【解決手段】自動ワインダは、ボビンセット部18と、クレードル23と、第1中継パイプ25と、自動玉揚装置98と、ディスクテンサ13のディスク対73と、を備える。クレードル23に装着された巻取ボビンには、ボビンセット部18にセットされた給糸ボビン21から解舒された糸20を巻取可能である。玉揚作業時には、第1中継パイプ25が給糸ボビン21からの糸20を捕捉し、クレードル23側へ引き出す。そして、この引き出された状態の糸20が自動玉揚装置98の糸引出アーム61(クランプ切断ヘッド65)によって捕捉される前に、前記ディスク対73が回転して当該糸20に張力を付与するように動作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玉揚装置を備える自動ワインダの構成に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の自動ワインダは、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の自動ワインダは、本体に供給される給糸ボビンから糸を解舒して引き出し、クレードルに回転自在に保持される巻取チューブに巻き取って大径の巻取パッケージを生産する構成になっている。特許文献1の自動ワインダは玉揚装置を備えており、この玉揚装置は、満巻きの巻取パッケージを払い出し、空の巻取チューブを供給するとともに、該巻取チューブに給糸ボビン側の糸端を巻き付けて巻取を再開するように構成されている。
【0003】
特許文献1の自動ワインダにおいて、満巻きとなった巻取パッケージを玉揚げする際には、前記玉揚装置は給糸ボビンから捕捉された糸の糸端を掴んだ下糸吸引保持部材の先端の糸を捕捉して切断し、巻取パッケージを払い出した後で、クレードルに空の巻取チューブを装着し、捕捉している給糸ボビン側の糸端を前記巻取チューブの一端側に巻き付けてバンチ巻き部を形成し、新たな巻取を再開する構成になっている。
【特許文献1】特開2006−341994号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の構成において、下糸吸引保持部材によって掴まれて給糸ボビンから引き出された糸に弛みが生じることがあり、下糸吸引保持部材の先端の糸を玉揚装置が捕捉できず、玉揚作業に失敗することがあった。従って、特許文献1の構成は、玉揚作業を確実に行い、自動ワインダの生産性を向上させる観点から改善の余地が残されていた。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0005】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0006】
本発明の観点によれば、以下の構成の自動ワインダが提供される。即ち、この自動ワインダは、給糸部と、クレードルと、引出部と、玉揚装置と、張力付与部と、を備える。前記給糸部は、給糸ボビンをセット可能である。前記クレードルは、前記給糸ボビンから解舒された糸を巻き取るための巻取ボビンを装着可能である。前記引出部は、前記給糸ボビンからの糸を捕捉して前記クレードル側へ引き出すことが可能である。前記玉揚装置は、前記引出部によって前記給糸ボビンから引き出された糸を捕捉し、更に前記クレードル側へ引き出して空の巻取ボビンに固定する。前記張力付与部は、前記引出部によって前記給糸ボビンから引き出された状態の糸が前記玉揚装置によって捕捉される前に、当該糸に張力を付与するように動作する。
【0007】
この構成により、引出部で引き出された糸の弛みを除去した状態で、当該糸を玉揚装置で捕捉することができる。従って、玉揚装置による糸の捕捉ミスを防止し、糸をクレードル側へ確実に導いて玉揚作業を効率良く行うことができる。この結果、生産効率に優れた自動ワインダを提供することができる。
【0008】
前記の自動ワインダにおいては、前記張力付与部は、糸を屈曲させる動作によって当該糸に張力を付与することが好ましい。
【0009】
この構成により、糸を屈曲させる簡単な動作で弛みを除去できるので、自動ワインダの構成を簡素化することができる。
【0010】
前記の自動ワインダにおいては、前記張力付与部は、前記巻取ボビンに糸を巻き取るときの巻幅方向と垂直な方向に糸を屈曲させることができる。
【0011】
また、前記の自動ワインダにおいては、前記張力付与部は、前記巻取ボビンに糸を巻き取るときの巻幅方向に糸を屈曲させることもできる。
【0012】
このように、張力付与部が糸を屈曲させる向きは様々な事情を考慮して適宜設定可能であるので、コンパクトな構成の自動ワインダを提供することができる。
【0013】
前記の自動ワインダにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記張力付与部は、ディスクテンサにおいて対向配置されるディスクである。前記ディスクは、糸を挟み込んだ状態で回転する動作により当該糸を屈曲させる。
【0014】
この構成により、通常の巻取時において糸に張力を付与するディスクテンサを用いて糸の弛みを除去できるので、特別な構成を要することなく玉揚作業を効率的に行うことができる。
【0015】
前記の自動ワインダにおいては、糸の経路を規制する糸ガイドが前記ディスクと前記引出部との間に配置されていることが好ましい。
【0016】
この構成により、ディスクの回転によって糸が屈曲されても、糸の経路を糸ガイドで規制することで糸の位置を安定させることができる。従って、玉揚装置による糸の捕捉ミスを一層確実に防止することができる。
【0017】
前記の自動ワインダにおいては、前記張力付与部はゲートテンサの櫛歯部であることが好ましい。
【0018】
この構成により、通常の巻取時において糸に張力を付与するゲートテンサを用いて糸の弛みを除去できるので、特別な構成を要することなく玉揚作業を効率的に行うことができる。また、櫛歯部の動作量を制御することで弛みを除去する長さを適宜変更できるので、柔軟な運用が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
次に、本発明の実施形態に係る自動ワインダについて図1を参照して説明する。図1は自動ワインダ90の概略的な構成を示す正面図である。
【0020】
図1に示すように、自動ワインダ90は、並べて配置された複数の糸巻取ユニット10と、機台制御装置96と、給糸ボビン供給装置97と、自動玉揚装置(玉揚装置)98と、を主に備えている。
【0021】
それぞれの糸巻取ユニット10は、給糸ボビン21から解舒された糸20を巻取ドラム24によって綾振りしながら巻取ボビンに巻き取り、パッケージ30を形成するように構成されている。
【0022】
給糸ボビン供給装置97は、各糸巻取ユニット10に対し、給糸ボビン21を図略の供給経路(後述のトレー搬送路)に沿って搬送して供給するように構成されている。自動玉揚装置98は、各糸巻取ユニット10においてパッケージ30が満巻となった際に、当該糸巻取ユニット10の位置まで走行し、当該満巻パッケージを取り外すとともに空の巻取ボビンを供給できるように構成されている。前記給糸ボビン供給装置97と自動玉揚装置98の動作は、機台制御装置96によって制御されている。
【0023】
次に、図2及び図3を参照して糸巻取ユニット10の構成について説明する。図2は糸巻取ユニット10の側面図である。図3は糸巻取ユニット10の概略的な構成を示した正面図及びブロック図である。
【0024】
図1及び図2に示すように、それぞれの糸巻取ユニット10はユニットフレーム11を備えている。図1に示すように、このユニットフレーム11は正面視で左右一側に配置されており、当該ユニットフレーム11の側方に巻取ユニット本体16が設けられている。ユニットフレーム11の内部には、糸巻取ユニット10の各部を制御するためのユニット制御部50が備えられる。
【0025】
前記巻取ユニット本体16は、巻取ボビン22を保持可能に構成されたクレードル23と、糸20をトラバースさせるとともに前記巻取ボビン22を回転させるための巻取ドラム(綾振ドラム)24と、を備えている。クレードル23は、巻取ドラム24に対し近接又は離間する方向に揺動可能に構成されており、これによって、パッケージ30が巻取ドラム24に対して接触又は離間される。図3に示すように、前記巻取ドラム24の外周面には螺旋状の綾振溝27が形成されており、糸20は前記綾振溝27によって一定の幅でトラバースされながら巻取ボビン22に巻き取られる。これにより、一定の巻幅を有するパッケージ30を形成することができる。
【0026】
前記クレードル23には、図略のリフトアップ機構及びパッケージブレーキ機構が備えられている。リフトアップ機構は、糸切れ時又は満巻時にクレードル23を上昇させて、パッケージ30を巻取ドラム24から離間させることができるようになっている。パッケージブレーキ機構は、前記リフトアップ機構によってクレードル23が上昇するのと同時に、クレードル23に把持されたパッケージ30の回転を停止させるように構成されている。
【0027】
前記巻取ユニット本体16は、給糸ボビン21と巻取ドラム24との間の糸走行経路中に、給糸ボビン21側から順に、解舒補助装置12と、ディスクテンサ(張力付与装置)13と、スプライサ装置(糸継部)14と、クリアラ(糸品質測定器)15と、を配置した構成となっている。なお、以後の説明において、糸の走行方向の上流側及び下流側を単に「上流側」及び「下流側」と称する場合がある。
【0028】
前記糸巻取ユニット10の下部にはボビンセット部(給糸部)18が構成されている。前記給糸ボビン供給装置97は、前記ボビンセット部18へ、トレー56に装着した状態の給糸ボビン21を適宜のトレー搬送路に沿って供給することができる。搬送された給糸ボビン21はトレー56とともに前記ボビンセット部18にセットされ、この状態で下流側へ糸20を供給する。
【0029】
解舒補助装置12は、給糸ボビン21の芯管に被さることが可能な規制部材40と、規制部材40を上下動させることが可能な図略のアクチュエータと、を備えている。規制部材40は、給糸ボビン21から解舒された糸20の回転と遠心力によって給糸ボビン21上部に形成されたバルーンに対し接触し、当該バルーンに適切なテンションを付与することによって糸20の解舒を補助する。解舒補助装置12は、給糸ボビン21からの糸20の解舒と連動して前記アクチュエータを駆動し、前記規制部材40を下降させるように構成されている。具体的には、前記給糸ボビン21のチェース部を検出するための図略のセンサが前記規制部材40の近傍に備えられており、このセンサがチェース部の下降を検出すると前記アクチュエータを駆動して前記規制部材40を下降させる制御が行われる。
【0030】
また、解舒補助装置12の近傍には、糸継作業時及び玉揚作業時において糸が過剰に引き出されないようにするためのキンクプリベンタ17が配置されている。このキンクプリベンタ17は、回動可能なブラシアームの先端に配置されたブラシ部31と、前記ブラシアームを回動させるためのロータリ式のソレノイド55と、を備えている。
【0031】
この構成で、糸継作業時には、上述の解舒補助装置12の規制部材40を最上端の位置に退避させた状態で、前記ブラシアームが旋回してブラシ部31を給糸ボビン21の上端部分に接触させる。これにより、糸継作業時において糸20に適切なテンションを付与し、ビリの発生を防止することができる。また、玉揚作業時には、同様に規制部材40を最上端の位置に退避させて、ブラシ部31を給糸ボビン21の上端部分に接触させる。これにより、給糸ボビン21から糸20が過剰に引き出されないようにすることができる。
【0032】
ディスクテンサ13は、走行する糸20に所定のテンションを付与するものであり、糸20を挟んで対向するように対で配置されるディスク(張力付与部としてのディスク対73)を備えた構成となっている。このディスクテンサ13はディスクを糸20に押し付けるためのソレノイド及びバネを備えており、これによって、巻き取られる糸20に一定のテンションを付与し、パッケージ30の品質を向上させることができる。また、前記ディスク対73は低速で回転するように構成されており、常にディスクの新鮮な面が糸20に対面するようにしながら糸20にテンションを付与するように構成されている。これによりディスク対73への汚れの蓄積を抑制できるので、パッケージ30の品質低下を防止できるとともに、必要なメンテナンス頻度を減らすことができる。なお、ディスクテンサ13の詳細な構成は後述する。
【0033】
スプライサ装置14は、クリアラ15が糸欠点を検出して行う糸切断時、又は給糸ボビン21からの解舒中の糸切れ時等に、給糸ボビン21側の下糸と、パッケージ30側の上糸とを糸継ぎするものである。スプライサ装置14としては、圧縮空気等の流体を用いるもの又は機械式のもの等を使用することができる。
【0034】
クリアラ15は、糸20の太さを適宜のセンサで検出することで欠陥を検出するように構成されており、このクリアラ15のセンサからの信号をアナライザ52(図3)で処理することで、スラブ等の糸欠点を検出可能に構成されている。なお、前記クリアラ15は、単に糸20の有無を検知するセンサとしても機能させることができる。前記クリアラ15の近傍には、当該クリアラ15が糸欠点を検出したときに直ちに糸20を切断するための図略のカッタが付設されている。
【0035】
スプライサ装置14の下側及び上側には、給糸ボビン21側の下糸を捕捉して案内する第1中継パイプ(引出部)25と、パッケージ30側の上糸を捕捉して案内する第2中継パイプ26と、が設けられている。第1中継パイプ25の先端には吸引口32が形成され、第2中継パイプ26の先端にはサクションマウス34が備えられている。2つの中継パイプ25,26には適宜の負圧源がそれぞれ接続されており、前記吸引口32及びサクションマウス34に吸引流を作用させることができる。
【0036】
この構成で、糸切れ時又は糸切断時においては、第1中継パイプ25の吸引口32が図2及び図3で示す位置で下糸を捕捉し、その後、軸33を中心にして上方へ回動することでスプライサ装置14に下糸を案内する。また、これとほぼ同時に、第2中継パイプ26が図示の位置から軸35を中心として上方へ回動し、ドラム駆動モータ53によって逆転されるパッケージ30表面上に存在する上糸をサクションマウス34によって捕捉する。続いて、第2中継パイプ26が軸35を中心として下方へ回動することで、スプライサ装置14に上糸を案内するようになっている。
【0037】
給糸ボビン21から解舒された糸は、スプライサ装置14の上方(下流側)に配置される巻取ボビン22に巻き取られる。巻取ボビン22は、当該巻取ボビン22に対向して配置される巻取ドラム24が回転駆動することにより駆動される。図3に示すように、この巻取ドラム24はドラム駆動モータ53の出力軸に連結されており、このドラム駆動モータ53の動作はモータ制御部54により制御される。このモータ制御部54は、ユニット制御部50からの運転信号を受けて前記ドラム駆動モータ53を運転及び停止させる制御を行うように構成している。
【0038】
以上の構成で、給糸ボビン21が糸巻取ユニット10の下部(ボビンセット部18)に供給されると、巻取ボビン22が駆動され、前記給糸ボビン21から糸20を解舒して前記巻取ボビン22に巻き取ることで所定長のパッケージ30を形成することができる。
【0039】
次に、前記第1中継パイプ25について詳細に説明する。図2及び図3に示すように、第1中継パイプ25は、先端に吸引口32を備える円筒状のサクションパイプ28と、このサクションパイプ28の先端に装着されるクランプ部29と、を備える。サクションパイプ28には前記負圧源が接続されており、前記吸引口32の近傍に吸引流を発生させることができる。また、サクションパイプ28は前述の軸33を中心に回動可能に取り付けられており、下方の捕捉位置と上方の導入位置及び受渡し位置(詳細は後述)との間で旋回することができる。
【0040】
クランプ部29は、サクションパイプ28の先端面との間で糸20を挟み込んでクランプできるように構成されている。クランプ部29がサクションパイプ28の先端面と接触しているときは、前記サクションパイプ28の吸引口32をクランプ部29が閉鎖し、吸引を阻止できるようになっている。また、クランプ部29には図略のクランプバネが取り付けられており、クランプ部29は前記クランプバネによって前記吸引口32を閉鎖する方向に付勢されている。従って、通常時において吸引口32はクランプ部29により閉じられており、クランプ部29が後述のカムに押されて吸引口32を開放したときのみサクションパイプ28の先端に吸引流が作用するようになっている。
【0041】
次に、前記自動玉揚装置98について具体的に説明する。この自動玉揚装置98は図1に示すように、台車部60と、糸引出アーム61と、クレードル開放アーム62と、チャッカ63と、を主要な構成として備えている。前記台車部60は、糸巻取ユニット10が並べられる方向に沿って糸巻取ユニット10の上方に配置された図略のレールに沿って走行可能に構成されている。
【0042】
糸引出アーム61は、ほぼ上下方向に配置されたエアシリンダ(シリンダ)を備えている。このエアシリンダのシリンダロッドの先端(下端)には、糸20をクランプ及び切断可能なクランプ切断ヘッド65が取り付けられている。この構成で、前記エアシリンダを伸縮動作させることで、前記クランプ切断ヘッド65を上下方向に移動させ、糸20を捕捉してクレードル23の近傍まで引き出すことができる。
【0043】
クレードル開放アーム62は、前記クレードル23を操作して開放し、満巻となったパッケージ30をクレードルから取り外すことができるように構成されている。チャッカ63は、図略のボビンストッカに保持されている空の巻取ボビンを掴み、クレードル23に装着できるように構成されている。
【0044】
次に、ディスクテンサ13について図4を参照して詳細に説明する。図4はディスクテンサ13を正面側から見た斜視図である。
【0045】
図4に示すように、ディスクテンサ13は、2つのディスク対73を支持するハウジング70を備えている。それぞれのディスク対73は、互いに対向して且つ軸線を一致させて配置される第1ディスク71と第2ディスク72とにより構成されている。
【0046】
ハウジング70には上下方向に細長い凹部74が形成されており、この凹部74の内部において、前記ディスク対73は上下に並べて2つ設けられている。それぞれのディスク対73は、前記凹部74の内部を走行する糸20を第1ディスク71及び第2ディスク72で挟むことができるように配置されている。
【0047】
下側(上流側)のディスク対73を上下に挟むようにして、糸20を案内するための2つの糸ガイド91,92が前記ハウジング70に固定されている。また、糸20が前記凹部74を抜ける箇所において糸ガイド93がハウジング70に固定されており、上側(下流側)のディスク対73を抜けた糸20を当該糸ガイド93により案内できるように構成されている。
【0048】
前記ハウジング70の内部には開閉アーム76が支持されている。この開閉アーム76は上下に細長い形状に構成され、その上端部と下端部に支軸77がそれぞれ取り付けられている。2本の支軸77,77は互いに平行に配置され、ハウジング70に回転可能に支持されている。また、それぞれの支軸77は、その軸方向に移動可能とされている。
【0049】
支軸77のそれぞれは前記凹部74の内部(ハウジング70の外部)へ突出し、その先端に前記第1ディスク71が取り付けられている。また、ハウジング70の内部において、2本の支軸77にはそれぞれ回転ギア78が固定されている。2つの回転ギア78,78は何れも、ハウジング70の内部に回転可能に支持されたカウンタギア79と噛み合っている。
【0050】
前記開閉アーム76は適宜の連結機構を介して開閉アクチュエータ(図3の符号89)に連結されている。この開閉アクチュエータ89を駆動することにより開閉アーム76を動かし、上下2つの第1ディスク71を同時に、第2ディスク72から離れる方向及び第2ディスク72に近づく方向に移動させることができる。この構成により、2つのディスク対73を、閉鎖状態と開放状態との間で切り替えることができる。
【0051】
凹部74を挟んで前記開閉アーム76と反対側の位置には、バネ支持板80及びソレノイド(押圧部、押圧アクチュエータ)81が配置されている。また、ハウジング70の内部には、2本の支軸82,82が回転可能かつ軸方向移動可能に配置されている。2本の支軸82,82は互いに平行となるように上下に並べて配置され、それぞれの軸線が反対側の前記支軸77,77と一致するように配置されている。
【0052】
支軸82のそれぞれは前記凹部74の内部(ハウジング70の外側)へ突出し、その先端に前記第2ディスク72が取り付けられている。また、ハウジング70の内部において、2本の支軸82にはそれぞれ回転ギア83が固定されている。2つの回転ギア83,83は何れも、ハウジング70の内部に回転可能に支持されたカウンタギア84と噛み合っている。
【0053】
前記ソレノイド81はロータリソレノイドとして構成されており、その出力軸に押圧アーム85が固定されている。この押圧アーム85の先端部は、下側(上流側)の支軸82に取り付けられた回転ギア83のボス部に対面している。
【0054】
以上の構成で、前記ソレノイド81に電流を印加すると、回転する押圧アーム85が回転ギア83を介して支軸82を押し、これによって第2ディスク72が第1ディスク71側へ押し付けられる。この結果、下側のディスク対73の間を走行する糸20に張力を付与することができる。なお、第2ディスク72が第1ディスク71側へ押し付けられる力は、ソレノイド81へ印加する電流の大きさを変更することで調整することができる。
【0055】
前記バネ支持板80には、弾性体としての押圧バネ(押圧部)86の一端が固定されている。押圧バネ86の他端には円板状の伝達部材87が固定され、この伝達部材87は、上側(下流側)の支軸82に取り付けられた回転ギア83のボス部に対面している。
【0056】
この構成で、前記押圧バネ86は伝達部材87及び回転ギア83を介して前記支軸82を所定の力で押し、これによって第2ディスク72が第1ディスク71側へ押し付けられる。この結果、上側のディスク対73の間を走行する糸20に張力を付与することができる。
【0057】
前記ハウジング70の内部には、一対の駆動伝達ギア75,75が配置されている。2つの駆動伝達ギア75,75は図略の中心軸を介して相互に連結されており、両者が一体的に回転するように構成されている。ハウジング70の内部には図略の駆動ギアが配置されており、この駆動ギアは一側の駆動伝達ギア75に噛み合っている。前記駆動ギアはモータ(図3の符号88)の出力軸に固定されており、このモータ88を駆動することによって、両側の駆動伝達ギア75,75を回転させることができる。
【0058】
一側の駆動伝達ギア75は、下側(上流側)の支軸77に固定された回転ギア78に噛み合い、他側の駆動伝達ギア75は、下側(上流側)の支軸82に固定された回転ギア83に噛み合っている。従って、前記モータ88を駆動することにより4本の支軸77,82を一斉に回転させ、この結果、上下のディスク対73において、第1ディスク71及び第2ディスク72を同一の方向に等しい速度で回転させることができる。
【0059】
次に、自動ワインダ90の玉揚作業について、図5から図7を参照して説明する。図5から図7には、玉揚作業の様子が順を追って示されている。
【0060】
即ち、パッケージ30に糸20が巻き取られ、巻取長さが所定の長さに達して満巻となると、ユニット制御部50はクリアラ15に信号を送って図略のカッタを直ちに作動させ、糸20を切断する。また、ユニット制御部50は前記開閉アクチュエータ89を動作させて、ディスクテンサ13の第1ディスク71を退避させ、ディスク対73を開放させる。これにより、切断箇所より下流側の糸20はパッケージ30に巻き取られる。
【0061】
同時に、第1中継パイプ25が回動ストロークのほぼ下端の位置(捕捉位置)へ回動する。この捕捉位置にある第1中継パイプ25の先端近傍には図略のカム(第1カム)が備えられており、第1中継パイプ25が当該捕捉位置へ回動すると、その先端のクランプ部29が前記カムに接触する。これにより、クランプ部29が押されて吸引口32を開放し、上流側(給糸ボビン21側)の糸20が吸引口32に吸引される。このようにして第1中継パイプ25に糸20が捕捉された様子が、図5の実線で示されている。また、ユニット制御部50は前記パッケージブレーキ機構を作動させ、パッケージ30の回転を停止させる。
【0062】
次に、ユニット制御部50は機台制御装置96に玉揚要求信号を送信する。この玉揚要求信号を受信した機台制御装置96は自動玉揚装置98に信号を送り、自動玉揚装置98はこの信号に応じて、パッケージ30が満巻となった糸巻取ユニット10の直上方の位置まで走行して停止する。そして、自動玉揚装置98はクレードル開放アーム62によってクレードル23を操作し、満巻となったパッケージ30をクレードル23から取り外す。取り外されたパッケージ30は、糸巻取ユニット10の背後に配置された図略のコンベアに移動し、次工程へ送られる。
【0063】
次にユニット制御部50は、図5の太線矢印で示すように、第1中継パイプ25を軸33まわりに回動させ、回動ストロークのほぼ上端の位置(導入位置)まで移動させる。なお、この上方回動の開始に伴って前記第1カムとクランプ部29との接触が解除されるので、クランプ部29は前記クランプバネによって吸引口32を閉じ、糸端をサクションパイプ28の先端との間で挟み込む。従って、糸端は第1中継パイプ25の先端部でクランプされているので、糸20は第1中継パイプ25から抜けることなく、給糸ボビン21から解舒されて上方に大きく引き出される。またこのとき、キンクプリベンタ17はブラシ部31を給糸ボビン21の上端部に接触させているので、糸20の過剰な引出しが防止される。
【0064】
図5の鎖線で示す位置(導入位置)において、第1中継パイプ25の先端近傍には図略のカム(第2カム)が備えられている。従って、第1中継パイプ25が前記導入位置に回動すると、クランプ部29が第2カムに押されて再び開き、余分な糸端はサクションパイプ28内に吸引される。この結果、糸20は図5の鎖線で示すように弛みのない状態とされ、ディスクテンサ13の糸ガイド91〜93に導入されるとともに2つのディスク対73の間に確実に挿入される。
【0065】
次にユニット制御部50は、第1中継パイプ25を前記導入位置から前記捕捉位置側へ戻すように若干回動させ、図6の鎖線で示す位置(受渡し位置)で静止させる。なお、当該受渡し位置まで第1中継パイプ25を回動させるのは、糸20を巻取ユニット本体16の正面側へ移動させることで、自動玉揚装置98の糸引出アーム61(クランプ切断ヘッド65)によって装置の正面側から糸20を捕捉し易くするためである。
【0066】
なお、第1中継パイプ25が前記導入位置から回動を開始するに伴って前記第2カムとクランプ部29との接触が解除されるので、前記クランプバネの弾性力が作用するクランプ部29によって吸引口32が閉じられ、糸端は再びクランプされる。従って、第1中継パイプ25が前記導入位置から受渡し位置に回動する過程においては、糸端が吸引口32に吸引されることはない。また、図6に示すように、サクションパイプ28の先端の高さは前記導入位置よりも受渡し位置の方が少し低くなる。従って、第1中継パイプ25が受渡し位置で静止した時点では、図6の鎖線で示すように、ディスクテンサ13と第1中継パイプ25の先端との間で糸20に多少の弛みが生じる場合がある。
【0067】
次に、ユニット制御部50は前記開閉アクチュエータ89を動作させて第1ディスク71を進出させ、ディスクテンサ13のディスク対73を閉鎖状態に切り替える。またユニット制御部50は、ソレノイド81に所定の電流を印加するように制御する。これにより、糸20は上下のディスク対73,73によって弱くクランプされる形となる。次に、ユニット制御部50はモータ88を駆動し、それぞれのディスク対73を回転させる。すると、図7に示すように糸20が3つの糸ガイド91〜93の間でディスク対73の外周に巻かれるように屈曲する結果、糸20はディスクテンサ13側に引っ張られ、適宜の張力が付与される。従って、第1中継パイプ25の先端近傍において、糸20はピンと張った状態になる。
【0068】
一方、自動玉揚装置98側では糸引出アーム61のエアシリンダを伸ばすように動作させて、シリンダロッドの先端に取り付けられているクランプ切断ヘッド65を、前記受渡し位置にある前記第1中継パイプ25の先端近傍まで下降させる。そして、クランプ切断ヘッド65は、第1中継パイプ25の近傍の糸20をクランプ(捕捉)するとともに、クランプした箇所よりやや上側(下流側)の位置で糸20を切断する。このとき、上述のようにディスク対73の回転によって糸20に適宜の張力が付与された状態となっているので、糸20の位置が安定し、クランプミスを抑制することができる。
【0069】
このようにして糸20が第1中継パイプ25から糸引出アーム61に受け渡されると、自動玉揚装置98は糸引出アーム61のエアシリンダを縮めるように動作させることで糸20を上方へ更に引き出す。その上で、自動玉揚装置98は、当該糸20を空の巻取ボビン22にバンチ巻き等の公知の方法によって固定し、当該巻取ボビン22をクレードル23に装着する。以上により玉揚作業が完了して巻取作業が再開され、給糸ボビン21の糸20は空の巻取ボビン22に巻き取られる。
【0070】
以上に示すように、本実施形態の自動ワインダ90は、ボビンセット部18と、クレードル23と、第1中継パイプ25と、自動玉揚装置98と、ディスクテンサ13のディスク対73と、を備える。ボビンセット部18は、給糸ボビン21をセット可能に構成される。クレードル23は、給糸ボビン21から解舒された糸20を巻き取るための巻取ボビン22を装着可能である。第1中継パイプ25は、給糸ボビン21からの糸20を捕捉してクレードル23側へ引き出すことが可能に構成される。自動玉揚装置98は、第1中継パイプ25によって給糸ボビン21から引き出された糸20を捕捉し、更に前記クレードル23側へ引き出して空の巻取ボビン22に固定する。ディスク対73は、第1中継パイプ25によって給糸ボビン21から引き出された状態の糸20が自動玉揚装置98の糸引出アーム61(クランプ切断ヘッド65)によって捕捉される前に、回転して当該糸20に張力を付与するように動作する。
【0071】
これにより、第1中継パイプ25で引き出された糸20の弛みを除去した状態で、当該糸20を自動玉揚装置98で捕捉することができる。従って、自動玉揚装置98による糸20の捕捉ミスを防止し、糸20をクレードル23側へ確実に導いて玉揚作業を効率良く行うことができる。この結果、生産効率に優れた自動ワインダを提供することができる。
【0072】
また、本実施形態の自動ワインダ90において、ディスク対73は回転動作によって糸20を屈曲させ、これによって糸20に張力を付与している。
【0073】
これにより、糸20を屈曲させる簡単な動作で弛みを除去できるので、糸巻取ユニット10の構成を簡素化できる。
【0074】
また、本実施形態の自動ワインダ90において、ディスクテンサ13は、巻取ボビン22に糸を巻き取るときの巻幅方向とほぼ垂直な方向(即ち、糸巻取ユニット10の前後方向)に糸20を屈曲させている。
【0075】
ただし、ディスクテンサ13の取付向きを変更することにより、巻取ボビン22に糸を巻き取るときの巻幅方向(即ち、糸巻取ユニット10の左右方向)に糸20を屈曲させる構成とすることもできる。
【0076】
以上のように、例えば糸道及び各機器のレイアウトを考慮して糸20を屈曲させる向きを適宜定めることができるので、コンパクトな構成で玉揚作業を効率化することができる。
【0077】
また、本実施形態の自動ワインダ90において、前記ディスク対73は、ディスクテンサ13において対向配置される第1ディスク71及び第2ディスク72により構成される。また、前記第1ディスク71及び第2ディスク72は、糸20を挟み込んだ閉鎖状態で回転する動作により当該糸20を屈曲させる。
【0078】
これにより、通常の巻取時において糸20に張力を付与するディスクテンサ13を用いて糸20の弛みを除去できるので、特別な構成を要することなく玉揚作業を効率的に行うことができる。
【0079】
また、本実施形態の自動ワインダ90においては、糸20の経路を規制する糸ガイド93が、前記ディスク(ディスク対73)と第1中継パイプ25との間に配置されている。
【0080】
これにより、第1ディスク71及び第2ディスク72の回転によって糸20が屈曲された場合でも、糸20の経路を糸ガイド93で規制することで糸20の位置を安定させることができる。従って、自動玉揚装置98による糸20の捕捉ミスを一層確実に防止することができる。
【0081】
ただし、図8の変形例に示すように、前記ディスクテンサ13に代えてゲートテンサ13xを設ける構成とすることもできる。なお、本変形例において前記実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0082】
このゲートテンサ13xは、固定櫛歯45と可動櫛歯(櫛歯部、張力付与部)46とを備えている。可動櫛歯46は、櫛歯同士が噛合せ状態又は解放状態になるように、ロータリ式のソレノイド47により回動することができる。この構成で、前記第1中継パイプ25が導入位置から受渡し位置へ回動する際に糸20が弛んだとしても、ソレノイド47に電流を印加して糸20の屈曲を強める方向に可動櫛歯46を動作させることで、糸20に張力を付与し、クランプ切断ヘッド65による捕捉ミスを防止することができる。
【0083】
なお、この構成では固定櫛歯45が糸道を案内するガイドとしての役割を果たしているので、前記実施形態で説明したような糸ガイド91〜93は省略することができる。また、図8ではゲートテンサ13xにおいて糸20が装置の左右方向(糸の巻幅方向)に屈曲される例を示しているが、当該ゲートテンサ13xの取付向きを変更することにより、糸を装置の前後方向(糸の巻幅方向にほぼ垂直な方向)に屈曲させる構成とすることもできる。
【0084】
以上に示すように、図8に示す変形例の自動ワインダにおいて、ゲートテンサ13xの可動櫛歯46は、第1中継パイプ25によって給糸ボビン21から引き出された状態の糸20が自動玉揚装置98によって捕捉される前に、当該糸20に張力を付与するように動作する。
【0085】
これにより、通常の巻取時において糸20に張力を付与するゲートテンサ13xを用いて糸20の弛みを除去できるので、特別な構成を要することなく玉揚作業を効率的に行うことができる。また、可動櫛歯46の動作量を制御することで弛みを除去する長さを適宜変更できるので、柔軟な運用が可能になる。
【0086】
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
【0087】
前記実施形態のディスクテンサ13は2つのディスク対73,73を備える構成であるが、1つ又は3つ以上のディスク対を備える構成に変更することができる。
【0088】
ディスクテンサ13において糸20に張力を付与するためのディスク対73の回転方向及び回転速度は任意であり、例えば糸20の太さ等に応じて適宜変更することができる。
【0089】
前記実施形態において、自動玉揚装置98のクランプ切断ヘッド65は糸20をクランプすることにより捕捉する構成であるが、これに代えて、例えば負圧源によって糸を吸引して捕捉する構成に変更することができる。
【0090】
ボビンセット部18は、トレー式の給糸ボビン搬送装置によって搬送される給糸ボビン21がセットされる構成に代えて、例えばマガジン式供給装置によって供給される給糸ボビンがセットされる構成に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動ワインダの全体的な構成を示す正面図。
【図2】自動ワインダが備える糸巻取ユニットを示す側面図。
【図3】糸巻取ユニットの正面図及びブロック図。
【図4】ディスクテンサを正面側から見た斜視図。
【図5】玉揚作業時に給糸ボビンの糸を第1中継パイプが捕捉し、捕捉位置から導入位置へ回動して糸を引き出す様子を示す側面図。
【図6】第1中継パイプが導入位置から装置正面側の受渡し位置へ若干移動した様子を示す側面図。
【図7】第1中継パイプに捕捉されている糸を張るようにディスクテンサのディスクが回転動作した状態を示す側面図。
【図8】ゲートテンサを備えた変形例の糸巻取ユニットを示す正面図及びブロック図。
【符号の説明】
【0092】
13 ディスクテンサ
18 ボビンセット部(給糸部)
23 クレードル
25 第1中継パイプ(引出部)
73 ディスク対(張力付与部)
90 自動ワインダ
98 自動玉揚装置(玉揚装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給糸ボビンをセット可能な給糸部と、
前記給糸ボビンから解舒された糸を巻き取るための巻取ボビンを装着可能なクレードルと、
前記給糸ボビンからの糸を捕捉して前記クレードル側へ引き出すことが可能な引出部と、
前記引出部によって前記給糸ボビンから引き出された糸を捕捉し、更に前記クレードル側へ引き出して空の巻取ボビンに固定するための玉揚装置と、
前記引出部によって前記給糸ボビンから引き出された状態の糸が前記玉揚装置によって捕捉される前に、当該糸に張力を付与するように動作する張力付与部と、
を備えることを特徴とする自動ワインダ。
【請求項2】
請求項1に記載の自動ワインダであって、
前記張力付与部は、糸を屈曲させる動作によって当該糸に張力を付与することを特徴とする自動ワインダ。
【請求項3】
請求項2に記載の自動ワインダであって、
前記張力付与部は、前記巻取ボビンに糸を巻き取るときの巻幅方向とほぼ垂直な方向に糸を屈曲させることを特徴とする自動ワインダ。
【請求項4】
請求項2に記載の自動ワインダであって、
前記張力付与部は、前記巻取ボビンに糸を巻き取るときの巻幅方向に糸を屈曲させることを特徴とする自動ワインダ。
【請求項5】
請求項2から4までの何れか一項に記載の自動ワインダであって、
前記張力付与部は、ディスクテンサにおいて対向配置されるディスクであり、
前記ディスクは、糸を挟み込んだ状態で回転する動作により当該糸を屈曲させることを特徴とする自動ワインダ。
【請求項6】
請求項5に記載の自動ワインダであって、
糸の経路を規制する糸ガイドが前記ディスクと前記引出部との間に配置されていることを特徴とする自動ワインダ。
【請求項7】
請求項2から4までの何れか一項に記載の自動ワインダであって、
前記張力付与部はゲートテンサの櫛歯部であることを特徴とする自動ワインダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−286608(P2009−286608A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−142854(P2008−142854)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】