説明

自動二輪車

【課題】自動二輪車のサイズを大きくすることなく、アクセスが容易でない場所にGPSユニットを搭載することを課題とする。
【解決手段】自動二輪車1は、サイドフレーム15の上方に配置される座席シート10と、座席シート10の後方に位置し、前端部が座席シート10の下方に配置されるリヤカバー11とを備える。盗難防止装置17には、GPSアンテナ171が内蔵されており、リヤカバー11の下方に配置される。盗難防止装置17は、平面視で左右のサイドフレーム15の間に配置される。盗難防止装置17は、側面視より平面視の面積が大きくなるように配置ており、下部には、サイドフレーム15に固定される下部カバー14が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、盗難防止装置を搭載した自動二輪車に関する。
【背景技術】
【0002】
盗難防止装置を搭載した自動二輪車がある。盗難防止装置は、GPS受信装置を備える。盗難防止装置はGPS信号を受信することで、盗難防止装置が搭載された自動二輪車の現在位置を特定することができる。
【0003】
下記特許文献1に開示された自動二輪車は、盗難防止装置を搭載している。特許文献1の自動二輪車においては、シートの下部に配置されている収納ボックスの底部や側部に盗難防止装置が収納されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−362448号公報
【特許文献2】特開2008−222078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
盗難防止装置は、車両が盗難された場合に盗難防止装置が容易に取り外されることを防ぐために、容易にアクセスできない場所に配置されることが望まれている。特許文献1の自動二輪車においては、シート下部に配置され、施錠可能なシートにより開閉される収納ボックスの底部や側部に盗難防止装置を配置している。それにより、盗難防止装置へのアクセスが容易に行えないように考慮されている。
【0006】
自動二輪車には、特許文献2のように、不整地などを走行することを目的として、後輪の上下方向の移動範囲を大きく確保したものがある。後輪の上下方向の移動範囲を大きく確保するため、後輪とシートの下方を覆う車体カバーとが上下方向に大きく離間して配置される。シートの高さが高くなると、ライダーの乗り易さが低下する。シートの高さが高くなることを抑制して、ライダーの快適性が低下することを抑制しながら、シートの下部かつ後輪の上部の空間にアクセスが容易に行えないように盗難防止装置を配置することは困難である。
【0007】
本発明は、盗難防止装置を搭載した自動二輪車であって、ライダーの快適性が低下することを抑制しながら、盗難防止装置を容易にアクセスできないように搭載することを目的とする。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0008】
上記課題を解決するため、本実施の形態に係る自動二輪車は、サイドフレームの上方に配置される座席シートと、座席シートの後方に位置し、前端部が座席シートの下方に配置されるリヤカバーとを備える。盗難防止装置には、GPS信号を受信するためのアンテナが内蔵されており、リヤカバーの下方に配置される。これにより、ライダーの快適性が低下することを抑制しながら、GPSユニットを容易にアクセスできないように搭載した自動二輪車を提供することができる。
【0009】
盗難防止装置は、平面視で左右一対のサイドフレームの間に配置される。盗難防止装置に左右方向からアクセスすることも困難となっている。
【0010】
盗難防止装置は、側面視より平面視の面積が大きくなるように配置ており、盗難防止装置を収納するスペースの上下高さを低くすることができる。
【0011】
盗難防止装置の下部には、サイドフレームに固定される下部カバーが設けられる。盗難防止装置に下方側からアクセスすることも困難となっている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】盗難防止システムのシステム全体図である。
【図2】実施の形態に係る自動二輪車の側面全体図である。
【図3】実施の形態に係る自動二輪車の平面全体図である。
【図4】実施の形態に係る車体フレーム後部の側面図である。
【図5】実施の形態に係る車体フレーム後部の平面図である。
【図6】実施の形態に係る自動二輪車の後部の側面図である。
【図7】実施の形態に係る自動二輪車の後部の平面図である。
【図8】実施の形態に係る座席シートの側面図である。
【図9】実施の形態に係る座席シートの底面図である。
【図10】実施の形態に係るリヤカバーの側面図である。
【図11】実施の形態に係るリヤカバーの平面図である。
【図12】実施の形態に係る下部カバーの側面図である。
【図13】実施の形態に係る下部カバーの平面図である。
【図14】実施の形態に係る自動二輪車の後部の構造を示す側面図である。
【図15】実施の形態に係る自動二輪車の後部の構造を示す平面図である。
【図16】実施の形態に係る自動二輪車の後部の構造を示す平面図である。
【図17】実施の形態に係る盗難防止装置の取り付け状態を示す平面図である。
【図18】実施の形態に係る盗難防止装置の取り付け構造を示す側面断面図である。
【図19】実施の形態に係る盗難防止装置の取り付け構造を示す正面断面図である。
【図20】実施の形態に係る下部カバーの取り付け構造を示す正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本願出願人は、自動二輪車において、容易にアクセスすることのできない盗難防止装置の搭載場所を様々な観点から検討した。
【0014】
シート下部に上下方向に十分な大きさを有する収納ボックスを備えた自動二輪車では、収納ボックスの側部や底部に盗難防止装置を配置することができる。収納ボックスが上下方向に十分な大きさを有するため、盗難防止装置を収納ボックスの上端から離れた位置に配置できる。収納ボックスの上部にはシートが配置され、シートは施錠可能ある。シート下部に上下方向に十分な大きさを有する収納ボックスを備えた自動二輪車では、容易にアクセスすることのできない場所に搭載することができる。
【0015】
自動二輪車には、不整地などを走行することを目的として、後輪の上下方向の移動範囲を大きく確保したものがある。この種の自動二輪車は、後輪の上下方向の移動範囲を大きく確保するため、後輪とシートの下方を覆う車体カバーとが上下方向に大きく離間して配置される。そのため、シート下部でシートと車体カバーとで覆われた空間の上下方向の大きさは小さい。シート下部でシートと車体カバーとで覆われた空間の上下方向の大きさが小さい場合、外部から容易に届く場所に盗難防止装置を置くことになる。シートと車体カバーの間から工具や手などで盗難防止装置にアクセスされる恐れがある。
【0016】
本願出願人は、特に、シート下部でシートと車体カバーとで覆われた空間の上下方向の大きさが小さい自動二輪車において、盗難防止装置を容易にアクセスできないように収納する構造について検討を行った。
【0017】
まず、シートの高さを高くして、シート下部でシートと車体カバーとで覆われた空間を上下方向に大きくすることを考えた。シートの高さが高くなると、ライダーの乗り易さが低下してしまう。シートの高さが高くなることを抑制して、ライダーの快適性が低下することを抑制しながら、シートの下部かつ後輪の上部の空間に容易にアクセスできないように盗難防止装置を配置することは困難である。
【0018】
次に、本願出願人は、シート下部以外に盗難防止装置を配置することを検討した。盗難防止装置を燃料タンク下部やヘッドライト下部などに配置することが考えられる。盗難防止装置はGPS衛星から送信された信号を受信する。盗難防止装置を燃料タンク下部やヘッドライト下部などに配置した場合、GPS衛星から送信された信号が燃料タンクやヘッドライトによってさえぎられるおそれがあり、GPS信号の受信感度が低下するという問題がある。仮に容易にアクセスできないように盗難防止装置を配置できたとしても、GPS信号の受信感度が低下すると、盗難防止装置が有効に機能しなくなる。
【0019】
上記の課題を考慮し、自動二輪車において、車両を大型化することなく、ライダーの快適性が低下することを抑制しながら、盗難防止装置を容易にアクセスできないように盗難防止装置を搭載する構造を見出した。以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
<盗難防止システムの全体構成>
図1は、本実施の形態に係る盗難防止システムを示す全体図である。盗難防止システムは、自動二輪車1に搭載された盗難防止装置17、GPS(Global Positioning System)衛星101、および管理センター201などを備えて構成される。
【0021】
盗難防止システムの仕組みについて説明する。自動二輪車1が備える盗難防止装置17は、GPS受信機能を備えており、GPS衛星101から送信された信号を受信し、盗難防止装置17の現在位置を計測可能である。盗難防止装置17は自動二輪車1に搭載されているため、自動二輪車1の現在位置を計測可能である。本発明の「ユニット」は、本実施形態の盗難防止装置17に該当する。
【0022】
盗難防止装置17は無線通信機能を備えており、自動二輪車1の現在の位置情報を無線通信を利用して管理センター201に送信可能である。本実施の形態においては、無線通信としてGSM(Global System for Mobile Communication)を利用している。
【0023】
自動二輪車1が盗難されたとき、自動二輪車1のライダーは、直ちに管理センター201に電話等で通報を行う。管理センター201では、自動二輪車1に搭載された盗難防止装置17から送信される位置情報を取得し、盗難車両を発見する。
【0024】
盗難防止装置17は、ホーンを鳴動させるためのホーン制御回路54とフラッシャーランプを点灯させるためのフラッシャーランプ制御回路55に接続されている。
【0025】
管理センター201においては、自動二輪車1が盗難された情報を取得すると、必要に応じて盗難防止装置17に対して警報指示を送信する。盗難防止装置17は、警報指示に応じて、ホーン制御回路54を制御し、ホーンを鳴動させることができる。あるいは、盗難防止装置17は、警報指示に応じて、フラッシャーランプ制御回路55を制御し、フラッシャーランプを点滅させることができる。
【0026】
<自動二輪車の構成>
次に、本実施の形態に係る自動二輪車1の構成について説明する。以下の説明において、前後方向あるいは左右方向と方向を示した場合には、特に断りのない限り、車両の進行方向に対する前後方向あるいは左右方向を意味するものとする。つまり、座席シートに座ったライダーから見た前方向を自動二輪車1の前方向、座席シートに座ったライダーから見た左右方向を自動二輪車1の左右方向として説明する。
【0027】
図2は、本実施の形態に係る自動二輪車1の側面全体図である。自動二輪車1は、オフロード仕様の車両である。自動二輪車は車両の中央部に、クレードル型のメインフレーム2を備える。メインフレーム2には、エンジン3が搭載されている。メインフレーム2は、側面視でエンジン3の上方、下方、前方および後方を囲んでいる。
【0028】
メインフレーム2の前部にはヘッドパイプが配置されている。ヘッドパイプには、ステアリングシャフトが回転可能に挿通されている。ステアリングシャフトの上端にはハンドル5が取り付けられている。ステアリングシャフトの左右には、フロントフォーク4が配置されている。フロントフォーク4はステアリングシャフトとともに回転する。フロントフォーク4の下端には、前輪6が回転可能に取り付けられている。メインフレーム2の後部には、上下方向に回転可能にリヤアーム7が取り付けられている。リヤアーム7の後端には後輪8が回転可能に取り付けられている。リヤアーム7とメインフレーム2を備える車体フレーム200とは、リヤサスペンション210で接続されている。リヤアーム7は、エンジン3のクランクケースの後部の出力軸を支点にして回転可能に取り付けられる。リヤアーム7の前部は、車体フレーム200のみに支持されていてもよい。リヤアーム7の前部は、エンジン3にのみ支持されていてもよい。
【0029】
メインフレーム2の上方には、燃料タンク9が配置されている。燃料タンク9の後部には座席シート10が配置されている。座席シート10の後部にはリヤカバー11が配置されている。リヤカバー11は、後輪8の上方に位置している。座席シート10の上面とリヤカバー11の上面は、連続的な面を形成している。
【0030】
メインフレーム2の上部には左右一対のサイドフレーム15が取り付けられている。サイドフレーム15は、車両の後方かつ上方に向かって延びている。サイドフレーム15は、座席シート10の後端よりさらに後方に延びている。サイドフレーム15により、座席シート10およびリヤカバー11などが支持される構造となっている。
【0031】
メインフレーム2には、サイドフレーム15の取り付け位置よりも下方に左右一対の支持フレーム16が取り付けられている。支持フレーム16は、車両の後方かつ上方に向かって延びている。支持フレーム16の後端は、サイドフレーム15に接続され、サイドフレーム15を支持している。メインフレーム2とサイドフレーム15と支持フレーム16とは、いずれも金属製のフレームである。自動二輪車1の車体フレーム200は、メインフレーム2とサイドフレーム15と支持フレーム16と後述する連結フレーム18、19とを有している。
【0032】
エンジン3は、クランクケース301と、クランクケース301の上方に位置するシリンダ302とを有する。シリンダ302の後部には、吸気通路401が接続される。吸気通路401は、シリンダ302の後部から後方に延びる。吸気通路401の後部にはエアクリーナ402が接続される。シリンダ302の前部には、排気通路403が接続される。排気通路403は、シリンダ302の前部から前方に延び、シリンダ302の側方を通って後方に延びる。シリンダ302との接続部から延びる排気通路403の他端には、マフラー404が接続される。マフラー404は、サイドカバー13と側面視で少なくとも一部が重なっている。マフラー404は、右のサイドカバー13より左方に配置される。
【0033】
図3は、自動二輪車1の平面図である。図3に示すように、車体の中央付近から後方にかけて座席シート10が配置され、座席シート10の後部にリヤカバー11が配置されている。リヤカバー11は、後輪8を上方から覆うように配置されている。後で詳しく説明するが、リヤカバー11の下部に本実施の形態に係る盗難防止装置17が配置される。
【0034】
再び図2を参照する。燃料タンク9の左右には、左右一対のフロントカバー12が取り付けられている。フロントカバー12は、燃料タンク9の下部より下方まで延びている。座席シート10の左右には、左右一対のサイドカバー13が取り付けられている。サイドカバー13は、座席シート10の下部より下方まで延びている。
【0035】
図4は、車体フレーム200の側面図である。上述したように、車体フレームは、メインフレーム2とメインフレーム2に接続されたサイドフレーム15と支持フレーム16とを有している。
【0036】
サイドフレーム15は、座席シート10の下方位置において直線状に延びる第1フレーム部151を含む。第1フレーム部151は、車両の後方かつ上方に向かって延びる。サイドフレーム15は、第1フレーム部151の後端に続く第2フレーム部152を含んでいる。第2フレーム部152は、第1フレーム部151よりも上方に向かう角度が大きくなっている。サイドフレーム15は、第2フレーム部152の後端に続く第3フレーム部153を含んでいる。第3フレーム部153は、第2フレーム部152よりも上方に向かう角度が小さくなっている。
【0037】
図5は、車体フレーム200の平面図である。左右の第1フレーム部151は車両の前後方向と略平行に配置されている。左右の第2フレーム部152および第3フレーム部153は、車両の左右方向に関して中央に向かって延びている。
【0038】
左右の第1フレーム部151の後端付近には、左右の第1フレーム部151を連結する連結フレーム18が取付けられている。連結フレーム18には、後述するように、盗難防止装置17を収納する下部カバー14が固定される。連結フレーム18には、後方に突出する突出部181が形成されている。突出部181には、ボルト孔182が形成されている。このボルト孔182を利用して、下部カバー14が固定される。
【0039】
また、連結フレーム18には、座席シート10を固定するために用いられるボルト孔183が形成されている。座席シート10が車体フレーム200に取り付けられている状態で、ボルト孔183からボルトが挿入されることで、座席シート10が固定される。
【0040】
左右の第3フレーム部153の下部には、左右の第3フレーム部153を連結する連結フレーム19および連結フレーム191が取付けられている。連結フレーム191は、連結フレーム19とサイドフレーム15とに挟み込まれるようにして取り付けられている。連結フレーム191には、盗難防止装置17を収納する下部カバー14が固定される。
【0041】
図6は、自動二輪車1の後部の側面図である。図7は、自動二輪車1の後部の平面図である。図6および図7に示すように、座席シート10の後部は、リヤカバー11の前部の上方を覆うように配置されている。このため、座席シート10を取り外さない状態で、リヤカバー11を取り外すことは不可能な構造となっている。
【0042】
リヤカバー11の下部からは、下部カバー14の底部が一部露出している。盗難防止装置17の下部側は、下部カバー14によって覆われ、盗難防止装置17の上部側は、座席シート10の後部およびリヤカバー11の前部で覆われる構造となっている。
【0043】
図8は、座席シート10の側面図である。図9は、座席シート10の底面図である。座席シート10の底面には、前端側に、突起部10aが設けられている。突起部10aが、燃料タンク9の後部付近に設けられた図示せぬ取付部に取り付けられる。座席シート10の底面には、複数の支持部10bが設けられている。複数の支持部10bが、サイドフレーム15に接触することによって、座席シート10の荷重を受けることができる。
【0044】
座席シート10の底面には、後端側に、ボルト孔10cが設けられている。座席シート10が取り付けられると、ボルト孔10cが連結フレーム18のボルト孔183と対向して配置される。この状態で、ボルト締めされることで、座席シート10が固定される。
【0045】
図10は、リヤカバー11の側面図である。図11はリヤカバー11の平面図である。図11に示すように、リヤカバー11の前端部の下部には、ボルト孔112が形成されている。ボルト孔112を、連結フレーム18に形成されたボルト孔182と位置を合わせた上でボルト41(図17参照)を装着する。これにより、リヤカバー11が連結フレーム18に固定される。
【0046】
図12は、下部カバー14の側面図である。図13は、下部カバー14の平面図である。下部カバー14は樹脂製のカバーである。図12に示すように、下部カバー14の後部側は、上部側に開いた箱状のケース部141が形成されている。ケース部141の底面は略平面状に形成されており、盗難防止装置17を取り付けやすい形状となっている。ケース部141の左右両側の側壁141aは、下部カバー14の側壁として機能している。左右両側の側壁141aは、サイドフレーム15と合わせて、左右方向から盗難防止装置17にアクセスすることを困難にしている。ケース部14の後壁141bは、下部カバー14の後壁として機能している。後壁141bにより、後方から盗難防止装置17にアクセスすることを困難にしている。
【0047】
ケース部141の左右両側の側壁141aは、上端部が外側に折れ曲がり取付部142を形成している。左右の取付部142は、左右の第2フレーム部152に覆い被さるように配置される。
【0048】
図13に示すように、下部カバー14の後端部には、左右のボルト孔143が形成されている。ボルト孔143は、下部カバー14と連結フレーム191とを接合するためのボルト42が挿入される。上述したように、連結フレーム191は、左右のサイドフレーム15を連結するためのフレームである。
【0049】
下部カバー14には、前後方向で中央より前側に左右のボルト孔144が形成されている。ボルト孔144は、下部カバー14およびリヤカバー11と連結フレーム18とを接合するためのボルト41が挿入される。上述したように、連結フレーム18は、左右のサイドフレーム15の間を連結するフレームである。
【0050】
下部カバー14には、左右のボルト孔144の位置よりも前方に、ブリッジ部147が形成されている。ブリッジ部147は連結フレーム18の上部に配置される。ブリッジ部147には、左右の開口部145が形成されている。左右の開口部145を通して、連結フレーム18が上方に露出する。開口部145を通して露出している部分には、連結フレーム18に形成されたボルト孔183が配置される。
【0051】
下部カバー14の前端部に近い位置には、ガイドプレート146が形成されている。ガイドプレート146は、平面視で略L字形状をしている。ガイドプレート146によって盗難防止装置17に取り付けられたケーブルの配線方向がガイドされる。
【0052】
ケース部141の底面には、左右一対の差込プレート148が取り付けられている。差込プレート148は、ケース部141の底面に対して略直角方向に延びている。差込プレート148は、盗難防止装置17を固定するために用いられる。
【0053】
このように構成された下部カバー14が左右のサイドフレーム15の上部に配置され、下部カバー14の後端側は、連結プレート191に対してボルト42(図17参照)によって固定される。また、下部カバー14の前端側は、リヤカバー11とともに連結フレーム18に対してボルト41によって固定される。
【0054】
図14は、自動二輪車1の後部の側面図である。図14は、座席シート10およびリヤカバー11の一部破断図であり、リヤカバー11の内部の構造が参照できるようになっている。第3フレーム部153の後端部は、リヤカバー11内の空間を後方に向かって延びている。
【0055】
側面視において、第2フレーム部152と重なる位置に下部カバー14が配置されている。下部カバー14の上部には、上述したように、盗難防止装置17が収納される。したがって、盗難防止装置17は、側面視において、第2フレーム部152と重なる位置に配置される。
【0056】
図15は、自動二輪車1の後部の平面図である。図15は、座席シート10およびリヤカバー11の一部破断図であり、座席シート10およびリヤシート11の下方の内部構造が参照できるようになっている。
【0057】
下部カバー14の上部には、盗難防止装置17が取り付けられている。盗難防止装置17は、平面視で座席シート10の後端部に重なる位置に配置されている。
【0058】
図16は、自動二輪車1の後部の平面図である。図17は、盗難防止装置17の取付け部を拡大した平面図である。略直方体形状の盗難防止装置17は、車両の左右方向で略中央位置に配置されている。
【0059】
盗難防止装置17は、略直方体形状をしており、その上面および底面は、水平面に対して第1フレーム部151の傾斜角度と同程度の傾斜角度を持って配置されている。盗難防止装置17の左右側面の面積は、上面あるいは底面の面積より小さい。盗難防止装置17の前後側面の面積は、上面あるいは底面の面積より小さい。また、盗難防止装置17の上下方向の幅は、左右方向の幅および前後方向の幅よりも狭い箱形状を有している。
【0060】
盗難防止装置17には、コネクタ22を介してケーブル21が接続されている。ケーブル21には、電力供給線や信号線が収納されている。ケーブル21は、下部プレート14に形成されたガイドプレート146に案内されてL字上に屈曲した後、座席シート10の下方を前方に向かって延びている。
【0061】
盗難防止装置17には、ゴム製の保護カバー31が装着されている。保護カバー31は、環状に形成されており、盗難防止装置17の左右方向に巻かれている。保護カバー31の後部側には、後部ベルト32が形成されている。保護カバー31により盗難防止装置17の左右方向の周囲をカバーし、後部ベルト32により盗難防止装置17の後部側をカバーしている。
【0062】
図17に示すように、保護カバー31の左右両側には、突起部34が形成されている。突起部34には、上下方向に貫通する差込孔35が形成されている。差込孔35には下部カバー14に形成された差込プレート148が差し込まれる。差込孔35に差込プレート148が差し込まれることで、保護カバー31で包まれた状態の盗難防止装置17が下部カバー14に固定される。このように、保護カバー31は、盗難防止装置17を保護する役割と、盗難防止装置17を下部カバー14に固定する役割とを有している。
【0063】
連結フレーム18には、ボルト孔183が形成されており、ボルト孔183にはボルト46が挿入されている。ボルト46が座席シート10のボルト孔10cに挿入されることで、座席シート10が固定される。
【0064】
図18は、座席シート10、リヤカバー11、下部カバー14および盗難防止装置17を示す側面断面図である。図18に示すように、盗難防止装置17は上部から座席シート10およびリヤカバー11に覆われ、下部からは下部カバー14により覆われている。
【0065】
リヤカバー11の前端部は、座席シート10の下部に入り込み、座席シート10によって覆われている。上述したように、リヤカバー11は、連結フレーム18に対してボルト41で固定されており、座席シート10は、連結フレーム18に対してボルト46で固定されている。したがって、盗難防止装置17にアクセスするためには、まず、座席シート10を固定しているボルト46を外して座席シート10を車両から取り外す必要がある。盗難防止装置17にアクセスするためには、さらに、リヤカバー11を固定しているボルト41を外してリヤカバー11を連結フレーム18から取り外す必要がある。このように、2段階のボルト取り外し作業を行わなければ、盗難防止装置17にアクセスできない構造となっている。
【0066】
本実施の形態において、ボルト41は、トルクスボルトを使用している。ボルト41の頭形状が特殊な形状をしており、一般的なドライバーではボルト41を取り外すことができないようになっている。これにより、盗難防止装置17にアクセスすることをさらに困難にすることができる。
【0067】
図19は、座席シート10、リヤカバー11、下部カバー14および盗難防止装置17の取り付け状態を示す正面断面図である。図19は、図18に示す矢視A−A断面図である。
【0068】
盗難防止装置17の下部側は、下部カバー14によって覆われている。下部カバー14は樹脂製の部材であり、左右の取付部142が左右のサイドフレーム15の上部側を巻くように配置されている。したがって、下部側(リヤカバー11と後輪8で挟まれる領域)から下部カバー14を取り外す作業は非常に困難となっている。また、下部カバー14は、連結フレーム18および連結フレーム191の上部側に配置されているので、下部側から下部カバー14を取り外す作業は実質的に不可能となっている。
【0069】
下部カバー14は、後端側がボルト42によって固定され、前端側がボルト41によって固定されている。ボルト42およびボルト41はいずれも下部カバー14の上部側から挿入されている。したがって、下部カバー14の下部側(リヤカバー11と後輪8で挟まれる領域)からボルト42あるいはボルト41を取り外す作業は実質的に不可能となっている。
【0070】
盗難防止装置17は、左右のサイドフレーム15に挟まるようにして配置されている。盗難防止装置17に左右の横方向からアクセスするためには、サイドフレーム15と下部カバー14の左右の側壁141aが障害となっている。したがって、車幅方向に関しても盗難防止装置17にアクセスすることが困難な構成となっている。
【0071】
盗難防止装置17は、図18および図19に示すように、その上面が、サイドフレーム15の上面よりも上方に位置している。したがって、盗難防止装置17の内部に収納されたGPSアンテナ171がサイドフレーム15によって電波障害を受けることはなく、GPS信号の受信感度が低下することがない。
【0072】
本実施の形態の形態においては、図19に示すように、盗難防止装置17の上面の近くにGPSアンテナ171が配置されている。したがって、盗難防止装置17の上面がサイドフレーム15よりも上方に位置することで、良好な受信感度が得られる。
【0073】
図20は、座席シート10、サイドカバー13、下部カバー14、連結フレーム18およびコネクタ22の配置関係を示す正面断面図である。図20は、図18に示す矢視B−B断面図である。
【0074】
下部カバー14に形成された左右のボルト孔144と連結フレーム18の左右の突起部181に形成されたボルト孔182にはボルト41が挿入されている。左右のボルト41により下部カバー14およびリヤカバー11が連結フレーム18に固定されている。
【0075】
以上説明したように、本実施の形態の自動二輪車1は、サイドフレーム15の上方に配置される座席シート10と、座席シート10の後方に位置し、前端部が座席シート10の下方に配置されるリヤカバー11とを備える。盗難防止装置17には、GPS信号を受信するためのアンテナ171が内蔵されており、リヤカバー11の下方に配置される。盗難防止装置17に上方からアクセスするためには、座席シート10とリヤカバー11との両方を取り外す必要がある。盗難防止装置17に上方から容易にアクセスすることを困難にすることができる。
【0076】
また、盗難防止装置17は、平面視で左右一対のサイドフレーム15の間に配置される。サイドフレーム15は金属製のフレームであり、盗難防止装置17に左右方向からアクセスすることを困難にすることができる。
【0077】
さらに、盗難防止装置17の下部には、サイドフレーム15に固定される下部カバー14が設けられる。そのため、盗難防止装置17に下方からアクセスすることも困難にすることができる。このように、盗難防止装置17を、上方からは、座席シート10とリヤカバー11の2重カバー構造で覆い、左右側部からはサイドフレーム15で挟み込み、下部からは下部カバー14で覆う構造とした。盗難防止装置17に不正にアクセスすることを非常に困難にすることができる。
【0078】
また、盗難防止装置17は、側面視より平面視の面積が大きくなるように配置されており、盗難防止装置17を収納するスペースの上下高さを低くすることができる。後輪の上下方向の移動範囲を十分に確保しても、シート高が高くなることを抑制できる。さらには、平面視の面積が大きいので、上面側にGPSアンテナを配置するのに都合がよい。GPS信号の受信感度を高く維持することができる。
【0079】
以上により、GPSを備えた盗難防止装置を搭載した自動二輪車であって、ライダーの快適性が低下することを抑制しながら、盗難防止装置を容易にアクセスできないように搭載することができる。
【0080】
本実施の形態においては、座席シート10を取り外すためには、座席シート10と車体フレームとを固定しているボルトを解除する必要がある。盗難防止装置17へのアクセスを一層困難にすることができる。
【0081】
本実施の形態においては、リヤカバー11は、連結フレーム18に対してボルトによって固定される。盗難防止装置17へのアクセスを一層困難にすることができる。
【0082】
本実施の形態においては、下部カバー14は、盗難防止装置17の左右方向の両側を覆う側壁を有する。側面視において、側壁とサイドフレーム15とが重なるように配置されているので、車両の左右方向から盗難防止装置17へアクセスすることをより困難にすることができる。サイドフレーム15と盗難防止装置とを側面視で重なるように配置すると、自動二輪車が左右方向に倒れた場合等であっても、サイドフレーム15が地面等と接触することになり、盗難防止装置17を保護することもできる。
【0083】
本実施の形態においては、下部カバー14には、側壁141aの上端に形成され、車両の左右方向に折れ曲がり、サイドフレーム15の上部側に配置される取付部142を有する。下部カバー14を下方側から取り外すことは実質的に不可能となっている。したがって、下部カバーの上方に配置される盗難防止装置を容易にアクセスできないように自動二輪車に搭載することができる。
【0084】
さらに、下部カバー14は、盗難防止装置17を車両の前後方向に関して後方から覆う後壁141bを有する。車両の後方側から盗難防止装置17へアクセスすることも困難となっている。下部カバーの上方に配置される盗難防止装置を容易にアクセスできないように自動二輪車に搭載することができる。
【0085】
本実施の形態においては、サイドフレーム15の左右のフレームを接続する車両の左右方向に延びる連結フレーム18を有する。盗難防止装置17の下端は、側面視で連結フレーム18の下端より後方かつ上方に位置している。盗難防止装置17が後輪8の上方に配置される構成であるが、後輪8の移動範囲の上端は連結フレーム18によって決まる。そのため、盗難防止装置17を後輪8の上方に配置しても、自動二輪車が大型化することを抑制できる。言い換えると、盗難防止装置17をシート下方に配置しながら、後輪8の上下方向の移動範囲を小さくすることなく、かつ、シート高が高くなることを抑制でき、ライダーの快適性を損なうことを抑制できる。
【0086】
本実施の形態においては、サイドフレーム15の左右のフレームを接続する車両の左右方向に延びる連結フレーム18と連結フレーム191とを備える。盗難防止装置17は、平面視で、サイドフレーム15と連結フレーム18と連結フレーム191とで囲まれた領域に配置されており、下部カバー14は、連結フレーム18および連結フレーム191の上部に固定される。盗難防止装置は、サイドフレーム15と連結フレーム18と連結フレーム19で覆われる位置に配置されるため、盗難防止装置へのアクセスを非常に困難にできる。下部カバー14を下方側から取り外すことは困難であり、盗難防止装置17へのアクセスを非常に困難にすることができる。
【0087】
本実施の形態においては、下部カバー14と連結フレーム18および連結フレーム191とを固定するボルトが、下部カバー14の上面側から挿入されている。座席シート10およびリヤカバー11を取り外した状態でなければ、下部カバー14を固定するボルトを取り外すことができない。盗難防止装置17へのアクセスを一層困難にすることができる。
【0088】
本実施の形態においては、下部カバー14の下端は、側面視でリヤカバー11の下端より下方に位置する。リヤカバー11がコンパクトな形状をしており、自動二輪車が大型化することを抑制できる。言い換えると、盗難防止装置17をシート下方に配置しながら、後輪8の上下方向の移動範囲を小さくすることなく、かつ、シート高が高くなることを抑制でき、ライダーの快適性を損なうことを抑制できる。
【0089】
本実施の形態においては、盗難防止装置17は、GPSアンテナ171で受信した現在位置情報を、管理センターに送信するための無線通信装置を含む。GPS位置情報を管理センター201に送信することで、盗難車両の追跡対策を迅速に行うことができる。
【0090】
車体フレームの構成は本実施の形態に限定されない。例えば、メインフレームとサイドフレームが別体で形成され、溶接やボルトによって固定されていてもよい。車体フレームは、パイプ材に限らず、例えば鋳造フレームであってもよい。
【0091】
下部カバーやリヤカバーの形状は本実施の形態に限定されない。リヤカバーは盗難防止装置の上方に位置していればよく、例えば、リヤカバーは盗難防止装置に接続されるハーネスの一部まで覆うように前方に延びていてもよい。下部カバーは盗難防止装置の下方に位置していればよく、例えば、下部カバーの前端は連結フレーム18の前端より後方であってもよい。
【0092】
盗難防止装置の固定方法は本実施の形態に限定されない。盗難防止装置は、例えばリヤカバーに固定されていてもよいし、リヤカバーと下部カバーの両方に固定されていてもよい。盗難防止装置は、例えばボルト等で固定されていてもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 自動二輪車
10 座席カバー
11 リヤカバー
14 下部カバー
15 サイドフレーム
17 盗難防止装置
18 連結フレーム
19 連結フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
後輪と
前記後輪の上方において、車両の後方かつ上方に向かって延びる左右一対のサイドフレームを有する車体フレームと、
前記後輪の前方に位置し、前記車体フレームに固定されるエンジンと、
前記後輪を回転可能に支持する後端部と、前記車体フレーム、または、前記エンジンに支持される前端部とを有し、前記前端部を中心に上下方向に回転可能なリヤアームと、
前記サイドフレームの上方に配置される座席シートと、
前記座席シートの後方に位置し、前部の少なくとも一部が前記座席シートの下方に配置されるリヤカバーと、
GPS(Global Positioning System)信号を受信するためのアンテナが内蔵されており、前記リヤカバーの下方、かつ、平面視で前記サイドフレームの間において、側面視より平面視の面積が大きくなるように配置されたユニットと、
前記ユニットの下方に位置し、前記サイドフレームに固定される下部カバーと、
を備える自動二輪車。
【請求項2】
請求項1に記載の自動二輪車であって、
前記座席シートは、前記車体フレームに対してボルトによって固定される自動二輪車。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の自動二輪車であって、
前記リヤカバーは、前記車体フレームに対してボルトによって固定される自動二輪車。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の自動二輪車であって、
前記下部カバーは、
前記ユニットを車両の左右方向の両側から覆う側壁と、
を含み、
側面視において、前記側壁と前記サイドフレームとが重なるように配置されている自動二輪車。
【請求項5】
請求項4に記載の自動二輪車であって、
前記下部カバーは、
前記側壁の上端に接続され、車両の左右方向に延び、前記サイドフレームの上方に配置される取付部、
を含む自動二輪車。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の自動二輪車であって、
前記下部カバーは、
前記ユニットを車両の前後方向の後方から覆う後壁、
を含む自動二輪車。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の自動二輪車であって、さらに、
前記サイドフレームの左右のフレームを接続する車両の左右方向に延びる連結フレーム、
を備え、
前記ユニットの下端は、側面視で前記連結フレームの下端より後方かつ上方に位置する自動二輪車。
【請求項8】
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の自動二輪車であって、さらに、
前記サイドフレームの左右のフレームを接続する車両の左右方向に延びる第1連結フレームと、
前記第1連結フレームより後方に位置し、前記サイドフレームの左右のフレームを接続する車両の左右方向に延びる第2連結フレームと、
を備え、
前記ユニットは、平面視で、前記サイドフレームと前記第1連結フレームと前記第2連結フレームとで囲まれた領域に配置されており、
前記下部カバーは、前記第1連結フレームおよび第2連結フレームの上部に固定される自動二輪車。
【請求項9】
請求項8に記載の自動二輪車であって、
前記下部カバーと、前記第1連結フレームおよび第2連結フレームとを固定するボルトが、前記下部カバーの上面側から挿入されている自動二輪車。
【請求項10】
請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の自動二輪車であって、
前記下部カバーの下端は、側面視で前記リヤカバーの下端より下方に位置する自動二輪車。
【請求項11】
請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の自動二輪車であって、
前記ユニットは、
前記アンテナで受信した現在位置情報を、管理センターに送信するための無線通信装置、
を含む自動二輪車。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の自動二輪車であって、
前記自動二輪車はオフロード仕様である自動二輪車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−120625(P2010−120625A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−195669(P2009−195669)
【出願日】平成21年8月26日(2009.8.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.トルクス
【出願人】(000010076)ヤマハ発動機株式会社 (3,045)
【Fターム(参考)】