説明

自動二輪車

【課題】乗車用シートを支持するようにして前後方向に延びる左右一対のシートレールを後部に備える車体フレームと、前記乗車用シートの下方で後輪を上方から覆うように配置されて前記車体フレームに支持されるリヤフェンダと、アンテナを内蔵するとともに車両の位置情報の測定および前記位置情報の無線送信を可能とした盗難対策装置とを備える自動二輪車において、収納ボックスが設けられていなくても、盗難対策装置をスペース効率よく配置可能とする。
【解決手段】左右一対のシートレール18間にクロスメンバ34が設けられ、盗難対策装置41が、平面視でクロスメンバ34とアンテナ40が重なるのを避けるようにしてクロスメンバ34の下方かつリヤフェンダ35の上方に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗車用シートを支持するようにして前後方向に延びる左右一対のシートレールを後部に備える車体フレームと、前記乗車用シートの下方で後輪を上方から覆うように配置されて前記車体フレームに支持されるリヤフェンダと、アンテナを内蔵するとともに車両の位置情報の測定および前記位置情報の無線送信を可能とした盗難対策装置とを備える自動二輪車に関する。
【背景技術】
【0002】
開閉可能な乗車用シートで上方から覆われる収納ボックスが、2つのヘルメットを収納可能に形成され、それらのヘルメット間に配置されるようにして盗難対策装置が収納ボックス内に収納、固定されるようにした自動二輪車が、特許文献1で開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−362448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1で開示されたものでは、収納ボックス内で盗難対策装置が一対のヘルメット間に配置されるので、収納ボックスの容量を大きくすることなく、盗難対策装置を収納ボックス内に配置することが可能となるが、乗車用シートの下方に収納ボックスが配置されない自動二輪車に上記特許文献1で開示された技術を適用することはできず、盗難対策装置の配置に工夫が必要であった。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、収納ボックスが設けられていなくても、盗難対策装置をスペース効率よく配置し得るようにした自動二輪車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、乗車用シートを支持するようにして前後方向に延びる左右一対のシートレールを後部に備える車体フレームと、前記乗車用シートの下方で後輪を上方から覆うように配置されて前記車体フレームに支持されるリヤフェンダと、アンテナを内蔵するとともに車両の位置情報の測定および前記位置情報の無線送信を可能とした盗難対策装置とを備える自動二輪車において、左右一対の前記シートレール間にクロスメンバが設けられ、前記盗難対策装置が、平面視で前記クロスメンバと前記アンテナが重なるのを避けるようにして前記クロスメンバの下方かつ前記リヤフェンダの上方に配置されることを第1の特徴とする。
【0007】
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記リヤフェンダと、前記クロスメンバとの間から前方に離脱可能なトレーが、前記リヤフェンダおよび前記クロスメンバ間に配置された状態で前記リヤフェンダに着脱可能に取付けられ、前記盗難対策装置が前記トレーに保持されることを第2の特徴とする。
【0008】
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記トレーの後端部に、前記リヤフェンダに設けられた係止孔に前方から挿脱可能に係合する係合爪が一体に突設され、前記トレーの前端部に、該トレーを前記リヤフェンダに締結する締結部材を挿通せしめる挿通孔が設けられることを第3の特徴とする。
【0009】
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記クロスメンバの前縁に、該クロスメンバの下方の前記盗難対策装置側に向かって湾曲した湾曲部が一体に形成されることを第4の特徴とする。
【0010】
さらに本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記盗難対策装置の少なくとも一部の全周を覆うゴムカバーが前記盗難対策装置に装着され、上下に延びる複数の差し込み孔が前記ゴムカバーに設けられ、複数の前記差し込み孔に下方からそれぞれ挿通される複数の係合突起が、前記ゴムカバーに上方から係合するようにして前記差し込み孔よりも大きく形成される係合部を先端に有して前記トレーに設けられることを第5の特徴とする。
【0011】
なお実施の形態の第2クロスメンバ34が本発明のクロスメンバに対応し、実施の形態のボルト52が本発明の締結部材に対応する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の第1の特徴によれば、盗難対策装置が、平面視でクロスメンバの下方かつリヤフェンダの上方に配置されるので、クロスメンバおよびリヤフェンダ間のデッドスペースを有効に活用して盗難対策装置を配置することが可能であり、収納ボックスが装備されていない自動二輪車でも盗難対策装置をスペース効率よく配置することができる。しかも平面視でクロスメンバおよびアンテナが重なることはないので、アンテナによる送受信がクロスメンバによって妨げられることはない。
【0013】
また本発明の第2の特徴によれば、リヤフェンダおよびクロスメンバ間に配置された状態でリヤフェンダに着脱可能に取付けられるトレーに前記盗難対策装置が保持され、トレーが、リヤフェンダとクロスメンバとの間から前方に離脱可能であるので、盗難対策装置自体の構造を変更することなく、盗難対策装置が配設される自動二輪車に合わせてトレーの形状を変更するだけで盗難対策装置を自動二輪車に配設することが可能であり、乗車用シートの開放状態で盗難対策装置のメンテナンスを行うことも容易である。
【0014】
本発明の第3の特徴によれば、前記トレーの後端部に一体に突設される係合爪が、リヤフェンダの係止孔に前方から挿脱可能に係合し、トレーの前端部に設けられた挿通孔に挿通される締結部材でトレーの前端部がリヤフェンダに締結されるので、トレーをリヤフェンダに取付けるための部品の点数を最小限に抑えることができる。
【0015】
本発明の第4の特徴によれば、クロスメンバの前縁に一体に形成される湾曲部が、盗難対策装置側に向かって湾曲するので、クロスメンバの下方の盗難対策装置が上方にずれることを防止することができる。
【0016】
さらに本発明の第5の特徴によれば、前記盗難対策装置に装着されるゴムカバーで盗難対策装置の少なくとも一部の全周が覆われ、ゴムカバーに設けられて上下に延びる複数の差し込み孔に、トレーに設けられた複数の係合突起が下方からそれぞれ挿通され、各係合突起は、ゴムカバーに上方から係合するようにして差し込み孔よりも大きく形成される係合部を先端に有するものであるので、ゴムカバーを介して盗難対策装置をトレーに保持するようにして盗難対策装置側に伝わる振動を軽減し、盗難対策装置に装着されたゴムカバーのトレーへの着脱を可能としつつゴムカバーがトレーから簡単には上方に離脱しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】自動二輪車の左側面図である。
【図2】サイドカバーおよび乗車用シートを省略した状態での自動二輪車の後部拡大左側面図である。
【図3】図2の3矢視図である。
【図4】サイドカバーおよび乗車用シートを省略した状態での自動二輪車の後部斜視図である。
【図5】ゴムカバーが装着された盗難対策装置およびトレーの分解斜視図である。
【図6】図3の6−6線断面図である。
【図7】図3の7−7線断面図である。
【図8】図3の8−8線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施の形態について図1〜図8を参照しながら説明する。なお以下の説明で前後、上下および左右の各方向は自動二輪車に搭乗した乗員から見た方向を言うものとする。
【0019】
先ず図1において、この自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11およびバー状の操向ハンドル12を操向可能に支承するヘッドパイプ13と、該ヘッドパイプ13から後下がりに延びる単一のメインフレーム14と、該メインフレーム14よりも急角度で前記ヘッドパイプ13から後下がりに延びる単一のダウンフレーム15と、ダウンフレーム15の下部に連設されて後方に延びる左右一対のロアフレーム16…と、前記メインフレーム14の後端から下方に延びて前記両ロアフレーム16…の後端部に連設される左右一対のピボットフレーム17…と、前記メインフレーム14の後部に連設されて後上がりに傾斜しつつ前後方向に延びる左右一対のシートレール18…と、前記両ピボットフレーム17…の下部から後上がりに延びて前記シートレール18…の中間部に連設される左右一対のリヤフレーム19…とを備える。
【0020】
前記ピボットフレーム17…の上下方向中間部には、後輪WRを後端部で軸支するスイングアーム20の前端部が支軸21を介して揺動可能に支承されており、前記両ピボットフレーム17…の下部および前記スイングアーム20間にはリンク機構22が設けられる。
【0021】
前記後輪WRを駆動する動力を発揮する空冷式のエンジンEが、前記車体フレームFの前記メインフレーム14、前記ダウンフレーム15、前記ロアフレーム16…および前記ピボットフレーム17…で囲まれる空間に配置されるようにして前記車体フレームFに搭載されており、前記エンジンEの上方で前記メインフレーム14を跨ぐ燃料タンク25が車体フレームFの前部に支持され、該燃料タンク25の後方に配置されるタンデム型の乗車用シート26が、前記車体フレームFの後部の両シートレール18…で支持される。
【0022】
前記車体フレームFの前部および前記燃料タンク25の一部は左右一対のシュラウド27…で両側方から覆われており、前記乗車用シート26の下方に配置されるとともに前記シュラウド27…の後端に前端を連接せしめた左右一対の上部サイドカバー28…で前記エンジンEの一部および前記車体フレームFの一部が側方から覆われ、この上部サイドカバー28…の下部には、前記車体フレームFのうち前記ピボットフレーム17…および前記リヤフレーム19…の一部を側方から覆う左右一対の下部サイドカバー29…が連設される。
【0023】
図2〜図4を併せて参照して、前記シートレール18…の後部には、前後一対のマウントゴム30…,31…が取付けられており、前記乗車用シート26の後部に座った同乗者が握るためのグラブレール32…がそれらのマウントゴム30…,31…を介して前記シートレール18…に支持される。
【0024】
前記両シートレール18…の前後方向中間部間には第1クロスメンバ33が設けられ、前記両シートレール18…の後部間には第2クロスメンバ34が設けられる。また前記後輪WRは、リヤフェンダ35で上方から覆われるものであり、このリヤフェンダ35は、第1および第2クロスメンバ32,33に支持される。
【0025】
前記車体フレームFにおける左側のシートレール18およびリヤフレーム19の連設部にはブラケット36が設けられており、このブラケット36には、前記エンジンE用のレギュレータ37が一対のねじ部材38,38で取付けられる。また前記リヤフェンダ35のうち左側のシートレール18よりも外側に張り出す部分の前部には、前記レギュレータ37の後側下部を挿入するための開口部39が設けられる。
【0026】
図5〜図8を併せて参照して、この自動二輪車は、アンテナ40を内蔵するとともに車両の位置情報の測定および前記位置情報の無線送信を可能とした盗難対策装置41を備えるものであり、この盗難対策装置41は、平面視で第2クロスメンバ34と前記アンテナ40が重なるのを避けるようにして第2クロスメンバ34の下方かつ前記リヤフェンダ35の上方に配置される。
【0027】
前記リヤフェンダ35には、該リヤフェンダ35と、第2クロスメンバ34との間から前方に離脱可能なトレー43が、前記リヤフェンダ35および第2クロスメンバ34間に配置された状態で着脱可能に取付けられる。また前記盗難対策装置41には、その少なくとも一部の全周を覆うゴムカバー44が装着されており、前記盗難対策装置41は前記ゴムカバー44を介して前記トレー43に保持される。
【0028】
ところで前記盗難対策装置41は、前記アンテナ40を含む電気回路を収納した横断面矩形の筒状であるケース45と、前記電気回路との電気的接続を果たすようにして前記ケース45の車幅方向右側の端部から突出する一対のカプラ46,46とを有しており、前記ゴムカバー44は、前記ケース45の前記車幅方向右側の端部を嵌合せしめる横断面矩形の筒部44aと、前記カプラ46…を覆うようにして前記筒部44aから車幅方向右側に延出されるとともに前記カプラ46…の一部を臨ませる窓47が形成される筒状の覆い部44bと、前記筒部44aの前後方向中央部に両端部が連設される帯部44cとを一体に有し、前記帯部44cは、前記ケース45の車幅方向左側の端部に巻き掛けられる。
【0029】
しかも前記筒部44cの前部および後部と、前記帯部44cの長手方向中央部とには、係止突部44d,44d,44dが一体に突設されており、それらの係止突部44d…には、上下に延びる矩形の差し込み孔48…が設けられる。すなわちゴムカバー44には、複数個の差し込み孔48…、この実施の形態では3個の差し込み孔48…が設けられている。
【0030】
一方、前記トレー43は、前記リヤフェンダ35上に載置されるものであり、このトレー43には、前記ゴムカバー44に設けられた差し込み孔48…に、下方からそれぞれ挿通される複数(この実施の形態では3つ)の係合突起49,49,49が一体に突設されており、これらの係合突起49…は、前記ゴムカバー44の係止突部44d…に上方から係合するようにして前記差し込み孔48…よりも大きく形成される係合部49a…を先端に有する。
【0031】
また前記トレー43の後端部には、前記リヤフェンダ35に設けられた係止孔50に前方から挿脱可能に係合する係合爪51が一体に突設され、前記トレー43の前端部には、該トレー43を前記リヤフェンダ35に締結する締結部材であるボルト52を挿通せしめる挿通孔53が設けられ、前記リヤフェンダ35には前記ボルト52を螺合せしめるナット54が埋設される。
【0032】
前記盗難対策装置41の上方には第2クロスメンバ34が配置されるのであるが、この第2クロスメンバ34の前縁には、前記盗難対策装置41側に向かって湾曲した湾曲部34aが一体に形成される。
【0033】
また第2クロスメンバ34上には、乗車用シート26を両シートレール18…上に支持した状態を維持するためのシートロック機構55の一部を構成する板部材56がボルト57,57で締結される。
【0034】
次にこの実施の形態の作用について説明すると、車体フレームFがその後部に備える左右一対のシートレール18…間に設けられる第2クロスメンバ34の下方かつリヤフェンダ35の上方に盗難対策装置41が配置されるので、第2クロスメンバ34およびリヤフェンダ35間のデッドスペースを有効に活用して盗難対策装置41を配置することが可能であり、収納ボックスが装備されていない自動二輪車でも盗難対策装置をスペース効率よく配置することができる。しかも平面視で第2クロスメンバ34と、盗難対策装置41のアンテナ40とが重なることはないので、アンテナ40による送受信が第2クロスメンバによって妨げられることはない。
【0035】
またリヤフェンダ35と、第2クロスメンバ34との間から前方に離脱可能なトレー43が、リヤフェンダ35および第2クロスメンバ34間に配置された状態でリヤフェンダ35に着脱可能に取付けられ、盗難対策装置41がトレー43に保持されるので、盗難対策装置41自体の構造を変更することなく、盗難対策装置41が配設される自動二輪車に合わせてトレー43の形状を変更するだけで盗難対策装置41を自動二輪車に配設することが可能であり、乗車用シート26の開放状態で盗難対策装置41のメンテナンスを行うことも容易である。
【0036】
またトレー43の後端部に、リヤフェンダ35に設けられた係止孔50に前方から挿脱可能に係合する係合爪51が一体に突設され、トレー43の前端部に、該トレー43を前記リヤフェンダ35に締結するボルト52を挿通せしめる挿通孔53が設けられるので、トレー43をリヤフェンダ35に取付けるための部品の点数を最小限に抑えることができる。
【0037】
また第2クロスメンバ34の前縁に、第2クロスメンバ34の下方の盗難対策装置41側に向かって湾曲した湾曲部34aが一体に形成されるので、第2クロスメンバ34の下方の盗難対策装置41が上方にずれることを防止することができる。
【0038】
さらに盗難対策装置41の少なくとも一部の全周を覆うゴムカバー44が盗難対策装置41に取付けられ、上下に延びる複数の差し込み孔48…がゴムカバー44に設けられ、複数の前記差し込み孔48…に下方からそれぞれ挿通される複数の係合突起49…が、前記ゴムカバー44に上方から係合するようにして前記差し込み孔48…よりも大きく形成される係合部49a…を先端に有して前記トレー43に設けられるので、ゴムカバー44を介して盗難対策装置41をトレー43に保持するようにして盗難対策装置41側に伝わる振動を軽減し、盗難対策装置41に装着されたゴムカバー44のトレー43への着脱を可能としつつゴムカバー44がトレー43から簡単には上方に離脱しないようにすることができる。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0040】
18・・・シートレール
26・・・乗車用シート
34・・・クロスメンバである第2クロスメンバ
35・・・リヤフェンダ
40・・・アンテナ
41・・・盗難対策装置
43・・・トレー
43a・・・湾曲部
44・・・ゴムカバー
48・・・差し込み孔
49・・・係合突起
49a・・・係合部
50・・・係止孔
51・・・係合爪
52・・・締結部材であるボルト
53・・・挿通孔
F・・・車体フレーム
WR・・・後輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗車用シート(26)を支持するようにして前後方向に延びる左右一対のシートレール(18)を後部に備える車体フレーム(F)と、前記乗車用シート(26)の下方で後輪(WR)を上方から覆うように配置されて前記車体フレーム(F)に支持されるリヤフェンダ(35)と、アンテナ(40)を内蔵するとともに車両の位置情報の測定および前記位置情報の無線送信を可能とした盗難対策装置(41)とを備える自動二輪車において、左右一対の前記シートレール(18)間にクロスメンバ(34)が設けられ、前記盗難対策装置(41)が、平面視で前記クロスメンバ(34)と前記アンテナ(40)が重なるのを避けるようにして前記クロスメンバ(34)の下方かつ前記リヤフェンダ(35)の上方に配置されることを特徴とする自動二輪車。
【請求項2】
前記リヤフェンダ(35)と、前記クロスメンバ(34)との間から前方に離脱可能なトレー(43)が、前記リヤフェンダ(35)および前記クロスメンバ(34)間に配置された状態で前記リヤフェンダ(35)に着脱可能に取付けられ、前記盗難対策装置(41)が前記トレー(43)に保持されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
【請求項3】
前記トレー(43)の後端部に、前記リヤフェンダ(35)に設けられた係止孔(50)に前方から挿脱可能に係合する係合爪(51)が一体に突設され、前記トレー(43)の前端部に、該トレー(43)を前記リヤフェンダ(35)に締結する締結部材(52)を挿通せしめる挿通孔(53)が設けられることを特徴とする請求項2記載の自動二輪車。
【請求項4】
前記クロスメンバ(34)の前縁に、該クロスメンバ(34)の下方の前記盗難対策装置(41)側に向かって湾曲した湾曲部(34a)が一体に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動二輪車。
【請求項5】
前記盗難対策装置(41)の少なくとも一部の全周を覆うゴムカバー(44)が前記盗難対策装置(41)に装着され、上下に延びる複数の差し込み孔(48)が前記ゴムカバー(44)に設けられ、複数の前記差し込み孔(48)に下方からそれぞれ挿通される複数の係合突起(49)が、前記ゴムカバー(44)に上方から係合するようにして前記差し込み孔(48)よりも大きく形成される係合部(49a)を先端に有して前記トレー(43)に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動二輪車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−52751(P2013−52751A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192193(P2011−192193)
【出願日】平成23年9月4日(2011.9.4)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】