説明

自動液体注入装置

【課題】自動液体注入装置において、目盛線付容器の目盛線及び液面を二次元画像により検出する従来の方法では、目盛線付容器の透光率が変わると正確な検出が困難となる。
【解決手段】本発明では、目盛線付容器3に、目盛線に基づく所定位置まで液体を注入する構成とした自動液体注入装置において、一方側に二次元イメージセンサ13を配置すると共に、他方側に照明手段14を配置し、目盛線付容器を二次元イメージセンサにより撮像した二次元画像から目盛線22及び液面23の夫々の位置を検出する検出手段19と、検出した目盛線及び液面の夫々の位置に基づいて液体注入手段10を制御する制御手段20と、二次元画像における目盛線付容器の輝度情報に基づいて照明手段の照射光量を調節する調光手段21とを構成した自動液体注入装置を提案している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動メスアップ装置等の自動液体注入装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば含量均一性試験等の分析業務では、多種多様の溶液の調整を行うために、メスフラスコ等の多数の目盛線付容器に対して、メスアップ、即ち、ある条件下で、溶液を、目盛線まで注入する操作が必要である。
【0003】
このメスアップは、厳密に行う必要性があるので、人手により行った場合には多大な時間と労力を要していた。このため、これらの操作を、高精度で、且つ迅速に実行することができる自動液体注入装置の開発が求められている。
【0004】
このような自動液体注入装置の従来技術として、特許文献1には、液体を注入している目盛線付透明容器をテレビカメラにて撮像し、その二次元画像から液体が目盛線による所定位置に至ったことを検出して注入を停止するようにした自動液体注入装置が記載されている。
【0005】
また特許文献2には、目盛線及び液面の高精度の検出を可能としてメスアップの操作を高精度の状態で自動化する自動メスアップ装置が記載されており、このシステムは、ロボットシステムにより所定位置にセットされ、溶媒を注入している目盛線付透明容器に、平行レーザ光を目盛線を含む部分に向けてレーザ発光部から投光し、透明容器を透過したレーザ光をレーザ受光部により受光して、透過レーザ光の光量を検出し、この検出された光量信号に基づいて注入手段を制御して目盛線に基づく所望液面レベルまで液体を満たすというものである。この装置では、レーザ投光器とレーザ受光器を目盛線に対応させて位置決めするための駆動手段が設けられている。
【0006】
また特許文献3には、各種飲料の製造ラインにおいて、ガラスや合成樹脂製の容器に充填されている液体の量が予め定められた範囲内にあるか否かを検査したり、容器内の液体、又は容器自体に異物が混入していないか否かを検査する際などに使用される液体充填用容器を撮像装置が記載されており、この撮像装置は、発光装置と受光装置とを備え、前記発光装置からの光を液体充填用容器に照射して透過させ、その透過光を前記受光装置で受光して、前記容器を撮像する装置において、前記発光装置により近赤外光を照射して、前記容器を撮像するというものである。
【特許文献1】特開2006−61884号公報
【特許文献2】特開平6−295208号公報
【特許文献3】特開2001−221746号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のような自動液体注入装置を用いて光分解性を有する物質を含んだ液体を目盛線付容器に注入する場合には、この目盛線付容器は遮光性を有する褐色容器とする必要がある。
【0008】
しかしながら褐色容器を使用すると、照明光の透光量が減少して、撮像した画像における目盛線や液面の輝度と、他の部分との輝度の差、即ちコントラストが小さくなるため、透明容器を対象としている上記特許文献1及び特許文献2の装置では目盛線や液面の検出が困難になる。一方、これらの装置において、仮に、照明光の照射光量を大きくした場合には褐色容器でも目盛線や液面の検出が行える可能性があるが、このような照射光量において透明容器を使用すると、今度は、透光量が大きすぎて画像の輝度が飽和してしまい、やはり目盛線や液面の検出が困難になる。
【0009】
特許文献3の装置は、赤外線を利用することにより、容器の色が黒や濃い緑色あるいは茶色などの濃色であっても、容器に充填された液体の液面を確実に検出したり、その液体中あるいは容器内または容器材中への異物の混入を確実に検出できるというものであるが、赤外線を利用したとしても容器の色によって透過光の減衰率が異なるため、容器の色が変わると、撮像した画像の輝度が変わって、液面の検出条件も異なってしまい、確実な液面の検出が行えなくなる。
本発明はこのような課題を解決することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上の課題を解決するために、本発明では、まず液体注入手段の液体注入部の下方空間に位置する目盛線付容器に、目盛線に基づく所定位置まで液体を注入する構成とした自動液体注入装置において、上記下方空間を横方向に隔てて、一方側に二次元イメージセンサを配置すると共に、他方側に、上記二次元イメージセンサに対向させて照明手段を配置し、上記下方空間に位置させた目盛線付容器を二次元イメージセンサにより撮像した二次元画像から目盛線及び液面の夫々の位置を検出する検出手段と、検出手段により検出した目盛線及び液面の夫々の位置に基づいて液体注入手段を制御する制御手段と、検出手段により検出した二次元画像における輝度情報に基づいて上記照明手段の照射光量を調節する調光手段とを構成した自動液体注入装置を提案する。
【0011】
また本発明では、次に、液体注入手段の液体注入部の下方空間に位置する目盛線付容器に、目盛線に基づく所定位置まで液体を注入する構成とした自動液体注入装置において、上記下方空間を横方向に隔てて、一方側に二次元イメージセンサを配置すると共に、他方側に、上記二次元イメージセンサに対向させて照明手段を配置し、上記下方空間に位置させた目盛線付容器を二次元イメージセンサにより撮像した二次元画像から目盛線及び液面の夫々の位置を検出する検出手段と、検出手段により検出した目盛線及び液面の夫々の位置に基づいて液体注入手段を制御する制御手段と、検出手段により検出した二次元画像における輝度情報に基づいて上記二次元イメージセンサの受光光量又は検出手段に入力する二次元画像の信号強度を調節する調光手段を構成した自動液体注入装置を提案する。
【0012】
更に本発明では、次に、液体注入手段の液体注入部の下方空間に位置する目盛線付容器に、目盛線に基づく所定位置まで液体を注入する構成とした自動液体注入装置において、上記下方空間を横方向に隔てて、一方側に二次元イメージセンサを配置すると共に、他方側に、上記二次元イメージセンサに対向させて照明手段を配置し、上記下方空間に位置させた目盛線付容器を二次元イメージセンサにより撮像した二次元画像から目盛線及び液面の夫々の位置を検出する検出手段と、検出手段により検出した目盛線及び液面の夫々の位置に基づいて液体注入手段を制御する制御手段と、検出手段により検出した二次元画像における輝度情報に基づいて上記照明手段の照射光量を調節すると共に、上記二次元イメージセンサの受光光量又は検出手段に入力する二次元画像の信号強度を調節する調光手段を構成した自動液体注入装置を提案する。
【0013】
そして本発明では、以上の構成において、調光手段は、二次元画像における目盛線付容器の輝度情報中、最も輝度が高い部分の輝度を設定値とするように調節信号を発する構成とすることを提案する。
【0014】
また本発明では、以上の構成において、調光手段は、二次元画像における目盛線付容器の輝度情報中、最も輝度が高い部分と低い部分の輝度の差を最大とするように調節信号を発する構成とすることを提案する。
【発明の効果】
【0015】
以上の本発明では、液体注入手段の液体注入部の下方空間に位置させた目盛線付容器内に液体の注入において、二次元イメージセンサにより撮像した目盛線付容器の二次元画像から目盛線及び液面の夫々の位置を検出する際、検出手段により検出した二次元画像における輝度情報に基づいて照明手段の照射光量を調節したり、二次元イメージセンサの受光光量又は検出手段に入力する二次元画像の信号強度を調節することにより、目盛線や液面に対応する輝度と、目盛線付容器の他の部分に対応する輝度との差、即ちコントラストを大きくすることができるので、このような二次元画像から目盛線及び液面の夫々の位置を確実に検出することができる。
【0016】
二次元画像における目盛線や液面の輝度と、目盛線付容器の他の部分の輝度との差、即ちコントラストは、目盛線付容器の他の部分の輝度が低い場合には小さく、他の部分の輝度が高くなるに従って次第に大きくなって行くが、他の部分の輝度が高くなり過ぎると、これに伴って目盛線や液面の輝度も高くなるので、コントラストは低下してしまう。
【0017】
このことから、コントラストを大きくするためには、二次元画像における目盛線付容器の輝度情報中、最も輝度が高い部分、即ち一般には上記他の部分の輝度を設定値とするように制御することもできるし、また最も輝度が高い部分と低い部分の輝度の差、即ちコントラストを最大とするように直接的に制御することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る自動液体注入装置の全体構成の一例を模式的に示す斜視図、図2は要部を模式的に示す側面図、図3は照明手段を模式的に示す正面図である。
符号1は基台であり、この基台1上に液体注入手段2と、目盛線付容器3を所定位置に移動させるためのターンテーブル4を設けている。
【0019】
液体注入手段2は、シリンジポンプ5と、その吸込側にチューブ6を介して接続した液体容器7と、吐出側にチューブ8を介して接続したプローブニードル等の液体注入部9と、注入制御手段10とから構成している。液体注入部9は、基台1上に設けた支持部11によりターンテーブル4の上方に支持されており、その下方空間12において目盛線付容器3に液体を注入する構成としている。
【0020】
そして支持部11は、上記下方空間12を横方向に隔てて、一方側に二次元イメージセンサ13を支持すると共に、他方側に、この二次元イメージセンサ13に対向させて照明手段14を支持している。
【0021】
二次元イメージセンサ13にはシャッタ15を設けており、このシャッタ15の開閉時間により二次元イメージセンサ13の受光光量を調節可能に構成している。
【0022】
また照明手段14は、矩形状の面状光照射部16を設けると共に、その周囲に面状光照射部16の投光色とは色を異ならせた配色部17を構成している。図3に示されるように、左右側の配色部17aと下側の配色部17bは幅を太く形成している。
【0023】
また、ターンテーブル4には、目盛線付容器3を安定に載置して支持するための凹部18を形成している。
【0024】
一方、二次元イメージセンサ13からの撮像信号は、その信号を処理して二次元画像から目盛線及び液面の夫々の位置を検出する検出手段19に入力され、その検出信号は制御手段20に入力される。そして制御手段20は、上記検出信号に基づいて適宜の処理を行って注入制御手段10を制御する。
【0025】
検出手段19は、上記目盛線及び液面の夫々の位置を検出する処理に付帯する各種の処理、例えば上記二次元イメージセンサ13からの撮像信号を増幅する等の適宜の前処理を行って所定の二次元画像を生成したり、記憶したりする等の処理を行う構成としている。
【0026】
次に符号21は調光手段であり、この調光手段21は、図中破線の制御信号の流れに示されているように、照明手段14の照射光量を調節する制御信号と、上記シャッタ15の開閉時間を調節する制御信号と、上記検出手段19における撮像信号の増幅手段のゲインを調節する制御信号を発する構成としている。
【0027】
調光手段21は、以上の制御信号を全て発する構成とする他、いずれか1つの制御信号を発する構成としたり、いずれか2つの制御信号を発する構成とすることもできる。また、以上の検出手段19、制御手段20及び調光手段21はコンピュータ応用装置Cにより構成することができる。
【0028】
尚、図において符号22は目盛線付容器3に形成されている目盛線、23は目盛線付容器3に注入された液体の液面を示すものである。
【0029】
以上の実施の形態における自動液体注入の流れを図4に示す流れ図を参照して説明する。
まずステップS1では、目盛線付容器3をターンテーブル4の凹部18上に載置した状態で、ターンテーブル4を駆動して目盛線付容器3を液体注入部9の下方空間12に移動する。
【0030】
次いでステップS2では、照明手段14から光を照射し、背面側から照明手段14により照明されている目盛線付容器3を二次元イメージセンサ13により撮像し、検出手段19において二次元画像24を得る。尚、図5は二次元画像24の一部を示すものであるが、この図では便宜的に液体が注入されていて液面(メニスカス)が表れている状態を示している。
【0031】
この実施の形態では、二次元画像24中には図5に模式的に示したように、照明手段の面状光照射部の左右側に配置した配色部17aの像25が、目盛線付容器3の広角のレンズ作用によって、目盛線付容器3の両端縁に縦方向に線状に表れており、この配色部17aの色は面状光照射部16の投光色と異ならせているため、二次元画像において明確な差が生じており、このため目盛線付容器3の左右方向の位置の検出が容易となっている。
【0032】
次いでステップS3では、二次元画像24における目盛線付容器3の輝度情報を得る。この輝度情報は、目盛線付容器3を透過した光量に対応する情報であり、目盛線22や液面23は、照明手段14の面状光照射部16の光を殆ど透過しないため、二次元画像24中に表れるそれらの部分22、23は、他の部分26と比較して輝度が低い。従って検出手段19は、これらの輝度の差が大きければ、目盛線22と液面の位置を容易に検出することができる。
【0033】
上述したとおり、二次元画像24における目盛線付容器3の輝度情報は、目盛線付容器3を透過した光量に対応する情報であるから、照明手段14から照射される光量が一定の場合には、目盛線付容器3が褐色であると、透明の場合と比較して上記他の部分26の輝度が大幅に低下し、コントラストが低くなってしまう。従って、この場合には目盛線22と液面23の位置の検出が困難となってしまう。
【0034】
一方、目盛線付容器3が透明の場合に照明手段14から照射される光量が大きく、目盛線付容器3を透過する光量が大きすぎる場合には、他の部分26の輝度が高くなり過ぎて飽和すると共に、目盛線22や液面23の輝度も高くなるので、コントラストは低下してしまい、この場合においても目盛線22と液面の位置の検出が困難となってしまう。
【0035】
そこで調光手段21は、ステップS4において、目盛線付容器3の輝度が最適になるように調光を行う。最適な輝度は、上述したように、二次元画像24中に表れる目盛線22の輝度と他の部分26の輝度の差、即ちコントラストが、所定以上となる輝度であれば良く、必ずしも最大となるように調光しなくとも良い。
【0036】
またこのような調光は、二次元画像24における目盛線付容器3の輝度情報中、最も輝度が高い部分、即ち一般には上記他の部分26の輝度を設定値とするように制御することもできるし、また最も輝度が高い部分26と低い部分、即ち目盛線22の輝度の差、即ちコントラストを最大とするように直接的に制御することもできる。
【0037】
調光手段21による調光は、上述したとおり、図2中の破線の制御信号の流れに示されているように、照明手段14の照射光量を調節して行ったり、上記シャッタ15の開閉時間を調節して行ったり、又は上記検出手段19における撮像信号の増幅手段のゲインを調節して行うことができ、以上の全ての調節や、いずれか1つの調節、又はいずれか2つの調節により調光を行うことができる。
【0038】
以上の調光を行った後、検出手段19はステップS5において、二次元画像24中に表れる目盛線22の輝度と他の部分26の輝度の差から目盛線22の位置を検出する。
【0039】
次いでステップS6において制御手段20は注入制御手段10に制御信号を発し、液体注入部9からの液体の注入を開始する。そして、検出手段19は、二次元画像24における目盛線付容器3の輝度情報を継続的に監視し、二次元画像24中に表れる目盛線22と液面23の位置を検出する。
【0040】
次いでステップS8において液面23が目盛線22まで到達したか否かを判断して、これらの位置が一致した時点でステップS9において制御手段20から注入制御手段10に制御信号を発し、液体注入部9からの液体の注入を停止することにより目盛線22に基づいた所定量の液体注入を正確に行うことができる。
【0041】
次いでステップS10では照明手段14からの光の照射を停止し、次いでステップS11において、次に液体を注入する目盛線付容器3が有るか否かを判断し、有る場合には、ステップS1に移行して、以上のステップを繰り返し、また内場合には自動液体注入制御を終了する。
【0042】
図6、図7は本発明を適用した調光の前後におけるコントラストの変化の例を示すもので、図6は目盛線付容器が薄い褐色フラスコの場合、図7は目盛線付容器が濃い褐色フラスコの場合を示し、夫々(a)が調光前、(b)が調光後を示すものである。
【0043】
これらの例に示すように、本発明に係る調光を行うことにより、目盛線付容器の目盛線と他の部分の輝度との差を大きくすることができることが分かる。
【0044】
尚、以上の例では、夫々の目盛線付容器3に液体を注入する動作を行う毎に照明手段14のON−OFFを行っているが、次の目盛線付容器への液体の注入制御を開始する際は、前の目盛線付容器3に対して調光した状態を維持するようにすれば、同様な複数の目盛線付容器3に対しての液体の注入を行う場合には、調光に要する時間が短縮される。
【0045】
尚、以上に説明した実施の形態では、目盛線付容器3は一本のみ目盛線22を設けたものを挙げているが、複数本の目盛線22を有する目盛線付容器3にも本発明の装置及び方法を適用できることは勿論である。
【0046】
また以上に説明した実施の形態では、目盛線付容器3を所定位置まで移動させる手段としてターンテーブル4を説明しているが、この他、ロボットアーム等の適宜のハンドリング手段を適用できることも勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は以上のとおりであるので、以下に示すような特徴を有し、産業上の利用可能性が大である。
液体注入手段の液体注入部の下方空間に位置させた目盛線付容器内に液体の注入において、二次元イメージセンサにより撮像した目盛線付容器の二次元画像から目盛線及び液面の夫々の位置を検出する際、目盛線付容器を透明のものから褐色のものに替えたり、逆に褐色のものから透明のものに替えた場合においても、検出手段により検出した二次元画像における輝度情報に基づいて照明手段の照射光量を調節したり、二次元イメージセンサの受光光量又は検出手段に入力する二次元画像の信号強度を調節することにより、目盛線や液面に対応する輝度と、目盛線付容器の他の部分に対応する輝度との差、即ちコントラストを大きくすることができるので、このような二次元画像から目盛線及び液面の夫々の位置を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に係る自動液体注入装置の全体構成の一例を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1の要部を模式的に示す側面図である。
【図3】面状照明手段を模式的に示す正面図である。
【図4】本発明に係る液体注入制御の流れ図である。
【図5】二次元イメージセンサで撮像した二次元画像の一例を示す模式図である。
【図6】本発明を適用した調光の前後におけるコントラストの変化の例を示す説明図である。
【図7】本発明を適用した調光の前後におけるコントラストの変化の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0049】
1 基台
2 液体注入手段
3 目盛線付容器
4 ターンテーブル
5 シリンジポンプ
6、8 チューブ
7 液体容器
9 液体注入部(プローブニードル)
10 注入制御手段
11 支持部
12 下方空間
13 二次元イメージセンサ
14 面状照明手段
15 撮像用光学系
16 面状光照射部
17(17a、17b) 配色部
18 凹部
19 検出手段
20 制御手段
21 調光手段
22 目盛線
23 液面
24 二次元画像
25 配色部の像
26 他の部分
C コンピュータ応用装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体注入手段の液体注入部の下方空間に位置する目盛線付容器に、目盛線に基づく所定位置まで液体を注入する構成とした自動液体注入装置において、上記下方空間を横方向に隔てて、一方側に二次元イメージセンサを配置すると共に、他方側に、上記二次元イメージセンサに対向させて照明手段を配置し、上記下方空間に位置させた目盛線付容器を二次元イメージセンサにより撮像した二次元画像から目盛線及び液面の夫々の位置を検出する検出手段と、検出手段により検出した目盛線及び液面の夫々の位置に基づいて液体注入手段を制御する制御手段と、検出手段により検出した二次元画像における目盛線付容器の輝度情報に基づいて上記照明手段の照射光量を調節する調光手段とを構成したことを特徴とする自動液体注入装置。
【請求項2】
液体注入手段の液体注入部の下方空間に位置する目盛線付容器に、目盛線に基づく所定位置まで液体を注入する構成とした自動液体注入装置において、上記下方空間を横方向に隔てて、一方側に二次元イメージセンサを配置すると共に、他方側に、上記二次元イメージセンサに対向させて照明手段を配置し、上記下方空間に位置させた目盛線付容器を二次元イメージセンサにより撮像した二次元画像から目盛線及び液面の夫々の位置を検出する検出手段と、検出手段により検出した目盛線及び液面の夫々の位置に基づいて液体注入手段を制御する制御手段と、検出手段により検出した二次元画像における目盛線付容器の輝度情報に基づいて上記二次元イメージセンサの受光光量又は検出手段に入力する二次元画像の信号強度を調節する調光手段を構成したことを特徴とする自動液体注入装置。
【請求項3】
液体注入手段の液体注入部の下方空間に位置する目盛線付容器に、目盛線に基づく所定位置まで液体を注入する構成とした自動液体注入装置において、上記下方空間を横方向に隔てて、一方側に二次元イメージセンサを配置すると共に、他方側に、上記二次元イメージセンサに対向させて照明手段を配置し、上記下方空間に位置させた目盛線付容器を二次元イメージセンサにより撮像した二次元画像から目盛線及び液面の夫々の位置を検出する検出手段と、検出手段により検出した目盛線及び液面の夫々の位置に基づいて液体注入手段を制御する制御手段と、検出手段により検出した二次元画像における目盛線付容器の輝度情報に基づいて上記照明手段の照射光量を調節すると共に、上記二次元イメージセンサの受光光量又は検出手段に入力する二次元画像の信号強度を調節する調光手段を構成したことを特徴とする自動液体注入装置。
【請求項4】
調光手段は、二次元画像における目盛線付容器の輝度情報中、最も輝度が高い部分の輝度を設定値とするように調節信号を発する構成としたことを特徴とする請求項1〜3までのいずれか1項に記載の自動液体注入装置。
【請求項5】
調光手段は、二次元画像における目盛線付容器の輝度情報中、最も輝度が高い部分と低い部分の輝度の差を最大とするように調節信号を発する構成としたことを特徴とする請求項1〜3までのいずれか1項に記載の自動液体注入装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−278707(P2007−278707A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−101391(P2006−101391)
【出願日】平成18年4月3日(2006.4.3)
【出願人】(000138200)株式会社モリテックス (120)
【Fターム(参考)】