説明

自動販売機決済システム、自動販売機決済方法、サーバ、および自動販売機

【課題】不正な電子決済を防止して電子決済の信頼性を向上させる。
【解決手段】ユーザ端末から商品注文データを受信する注文受付部と、自動販売機より決済依頼を受信し生体情報を第2テーブルに照合して対応付けされているユーザIDを特定し自動販売機の識別情報を第1テーブルに照合して自動販売機の識別情報が前記特定したユーザIDと対応付けされているか判定する判定処理部と、自動販売機の識別情報が第1テーブルにおいてユーザIDと対応付けされていた場合に記憶装置において商品注文データを特定し決済依頼を決済機関の情報処理装置に送信して決済結果を取得し自動販売機に返す決済処理部とを備えるサーバと、ユーザの生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼をサーバに送信して決済結果を受信し出力する決済依頼部を備える自動販売機とから自動販売機決済システム10を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動販売機決済システム、自動販売機決済方法、サーバ、および自動販売機に関するものであり、具体的には、所謂なりすましなどによる不正な電子決済を防止して電子決済の信頼性を向上させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子商取引の決済処理に際し不正利用を防ぐため、例えば以下のような技術が提案されている。すなわち、クレジットカードでの商品購入を要求する商品購入希望者側の通信端末に対してクレジットカードの独自番号データを要求し、この独自番号データをクレジットカード番号に変換して与信限度データを作成し電子商取引用サーバへ送信する電子商取引支援サーバ(特許文献1参照)などが提案されている。
【0003】
また、クレジット決済を用いた電子商取引システムにおいて、クレジットカードの機能を移動通信端末に取り込み、利用者がクレジットカード自体を携帯することを不要とする電子商取引システム(特許文献2参照)なども提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−332416号公報
【特許文献2】特開2005−128899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら従来技術等であっても、携帯端末やクレジットカード自体を盗用されてしまう状況であれば、なりすましなどの不正利用を防ぐことは困難である。また、クライアント−サーバ間などで決済用データ等をやり取りする回線が、インターネットなど不特定多数のユーザからアクセス可能な回線であれば、経路途中でデータの改ざんや漏洩等が発生するおそれもある。こうした漏洩等により、クレジットカードのカード番号など決済にそのまま利用できるデータが第三者に流出すれば、なりすましは非常に容易となる。いずれにしても、携帯端末やクレジットカードの盗用などによるなりすましを防止し、電子商取引における決済に際して正確な本人認証処理を実現することは従来難しかったと言える。
【0006】
そこで本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、不正な電子決済を防止して電子決済の信頼性を向上させる技術の提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明の自動販売機決済システムは、ネットワーク上での商品注文をサーバが一旦受け、その代金決済と利用者の本人認証とを前記サーバとネットワークで結ばれ、利用者が決済用に予め指定していた自動販売機で行うコンピュータシステムである。前記自動販売機決済システムを構成するサーバは、電子商取引の決済処理を希望するユーザのIDと、前記ユーザが決済用機器として指定した自動販売機の識別情報とを対応付けた第1テーブルと、ユーザのIDと生体情報とを対応付けた第2テーブルと、商品販売用のコンテンツデータとを記憶する不揮発性の記憶装置を備える。
【0008】
また、前記サーバは、ネットワークを介してユーザ端末に前記商品販売用のコンテンツデータを送信し、ユーザ端末からユーザIDおよび商品の注文情報を含む商品注文データを受信して記憶装置に格納する、注文受付部を備える。
【0009】
また、前記サーバは、ネットワークで接続された自動販売機より、商品代金の決済処理を希望するユーザの生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を受信し、前記決済依頼が含む生体情報を前記第2テーブルに照合して前記生体情報に対応付けされているユーザIDを特定し、前記決済依頼が含む自動販売機の識別情報を前記第1テーブルに照合して前記自動販売機の識別情報が前記特定したユーザIDと対応付けされているか判定する、判定処理部を備える。
【0010】
また、前記サーバは、前記判定により、前記自動販売機の識別情報が前記第1テーブルにおいて前記ユーザIDと対応付けされていると特定できた場合に、記憶装置において前記ユーザIDをキーに商品注文データを特定し、ここで特定した商品注文データが示すユーザIDおよび注文情報を含む決済依頼を決済機関の情報処理装置に送信して決済結果を取得し、この決済結果を前記自動販売機に返信する、決済処理部とを備える。
【0011】
また、前記自動販売機決済システムを構成する自動販売機は、既存の自動販売機と同様の機構・機能(例:商品の保管・保冷・加温・排出のための各機構、紙幣・硬貨など現金投入口および投入現金に基づく代金決済機能、商品選択ボタンなど)を備える他に、以下のものを備える。すなわち、前記自動販売機は、ネットワークを介して他装置と通信する通信装置と、生体情報の読み取り装置とを備える。また、前記自動販売機は、前記読み取り装置でユーザの生体情報を読み取って、この生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより前記決済結果を受信して出力装置に出力する、決済依頼部を備える。
【0012】
なお、前記サーバが、前記記憶装置において、自動販売機の識別情報として各自動販売機のIDおよび所在地の一覧情報を格納した第3テーブルを備えているとしてもよい。この場合、前記サーバは、前記第3テーブルの一覧情報を前記ユーザ端末に送信し、前記一覧情報に基づいてユーザが指定した決済用機器としての自動販売機のIDと、前記ユーザのユーザIDとを前記ユーザ端末から受信し、このユーザIDと自動販売機のIDとを対応付けて前記第1テーブルに格納する、自販機指定受付部を備えるとすれば好適である。
【0013】
また、前記自動販売機が、現金投入機構への紙幣ないし硬貨の投入を検知する現金検知部と、自動販売機自体で在庫し販売中の商品に対応した商品選択ボタンの押下を検知するボタン押下検知部とを備えているとしてもよい。
【0014】
この場合、前記自動販売機は、前記現金検知部より紙幣ないし硬貨の投入検知の通知を受けて、当該通知の受信時から、前記商品選択ボタンの押下が前記ボタン押下検知部で検知されるまで一定時間待機し、商品選択ボタンが押下された場合に、投入された現金に基づく該当商品の代金決済処理と、該当商品の在庫中からの排出処理とを実行する、通常モード選択部を備えるとすれば好適である。
【0015】
また、前記自動販売機は、前記待機の時間帯以外の時間に、前記商品選択ボタンの押下が前記ボタン押下検知部で検知され、続いて、生体情報の読み取り装置でユーザの生体情報の読み取りがなされた場合、前記読み取り装置で読み取った生体情報と商品選択ボタンが押下された該当商品の代金情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより受信した決済結果が決済完了を示すものであるときに該当商品の在庫中からの排出処理を実行する、生体情報マネーモード選択部を備えるとすれば好適である。
【0016】
この場合、前記自動販売機の決済依頼部は、前記待機の時間帯以外の時間に、前記商品選択ボタンの押下が検知されない状態で、前記読み取り装置でユーザの生体情報の読み取りがなされた場合に、この生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより前記決済結果を受信して出力装置に出力する。
【0017】
また、本発明の自動販売機決済方法は、サーバと自動販売機とが以下の処理を実行するものである。すなわちサーバが、電子商取引の決済処理を希望するユーザのIDと、前記ユーザが決済用機器として指定した自動販売機の識別情報とを対応付けた第1テーブルと、ユーザのIDと生体情報とを対応付けた第2テーブルと、商品販売用のコンテンツデータとを記憶する記憶装置を備えて、ネットワークを介してユーザ端末に前記商品販売用のコンテンツデータを送信し、ユーザ端末からユーザIDおよび商品の注文情報を含む商品注文データを受信して記憶装置に格納する処理を実行する。
【0018】
また前記サーバは、ネットワークで接続された自動販売機より、商品代金の決済処理を希望するユーザの生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を受信し、前記決済依頼が含む生体情報を前記第2テーブルに照合して前記生体情報に対応付けされているユーザIDを特定し、前記決済依頼が含む自動販売機の識別情報を前記第1テーブルに照合して前記自動販売機の識別情報が前記特定したユーザIDと対応付けされているか判定する処理を実行する。
【0019】
また前記サーバは、前記判定により、前記自動販売機の識別情報が前記第1テーブルにおいて前記ユーザIDと対応付けされていると特定できた場合に、記憶装置において前記ユーザIDをキーに商品注文データを特定し、ここで特定した商品注文データが示すユーザIDおよび注文情報を含む決済依頼を決済機関の情報処理装置に送信して決済結果を取得し、この決済結果を前記自動販売機に返信する処理を実行する。
【0020】
一方、自動販売機は、ネットワークを介して他装置と通信する通信装置と、生体情報の読み取り装置とを備えて、前記読み取り装置でユーザの生体情報を読み取って、この生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより前記決済結果を受信して出力装置に出力する処理を実行する。
【0021】
また、本発明のサーバは、電子商取引の決済処理を希望するユーザのIDと、前記ユーザが決済用機器として指定した自動販売機の識別情報とを対応付けた第1テーブルと、ユーザのIDと生体情報とを対応付けた第2テーブルと、商品販売用のコンテンツデータとを記憶する記憶装置と、ネットワークを介してユーザ端末に前記商品販売用のコンテンツデータを送信し、ユーザ端末からユーザIDおよび商品の注文情報を含む商品注文データを受信して記憶装置に格納する、注文受付部と、ネットワークで接続された自動販売機より、商品代金の決済処理を希望するユーザの生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を受信し、前記決済依頼が含む生体情報を前記第2テーブルに照合して前記生体情報に対応付けされているユーザIDを特定し、前記決済依頼が含む自動販売機の識別情報を前記第1テーブルに照合して前記自動販売機の識別情報が前記特定したユーザIDと対応付けされているか判定する、判定処理部と、前記判定により、前記自動販売機の識別情報が前記第1テーブルにおいて前記ユーザIDと対応付けされていると特定できた場合に、記憶装置において前記ユーザIDをキーに商品注文データを特定し、ここで特定した商品注文データが示すユーザIDおよび注文情報を含む決済依頼を決済機関の情報処理装置に送信して決済結果を取得し、この決済結果を前記自動販売機に返信する、決済処理部と、を備える。
【0022】
なお、前記サーバは、前記記憶装置において、自動販売機の識別情報として各自動販売機のIDおよび所在地の一覧情報を格納した第3テーブルを備えており、前記第3テーブルの一覧情報を前記ユーザ端末に送信し、前記一覧情報に基づいてユーザが指定した決済用機器としての自動販売機のIDと、前記ユーザのユーザIDとを前記ユーザ端末から受信し、このユーザIDと自動販売機のIDとを対応付けて前記第1テーブルに格納する、自販機指定受付部を備えるとしてもよい。
【0023】
また、本発明の自動販売機は、ネットワークを介して他装置と通信する通信装置と、生体情報の読み取り装置と、前記読み取り装置でユーザの生体情報を読み取って、この生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより前記決済結果を受信して出力装置に出力する、決済依頼部とを備える。
【0024】
なお、前記自動販売機は、現金投入機構への紙幣ないし硬貨の投入を検知する現金検知部と、自動販売機自体で在庫し販売中の商品に対応した商品選択ボタンの押下を検知するボタン押下検知部と、前記現金検知部より紙幣ないし硬貨の投入検知の通知を受けて、当該通知の受信時から、前記商品選択ボタンの押下が前記ボタン押下検知部で検知されるまで一定時間待機し、商品選択ボタンが押下された場合に、投入された現金に基づく該当商品の代金決済処理と、該当商品の在庫中からの排出処理とを実行する、通常モード選択部と、前記待機の時間帯以外の時間に、前記商品選択ボタンの押下が前記ボタン押下検知部で検知され、続いて、生体情報の読み取り装置でユーザの生体情報の読み取りがなされた場合、前記読み取り装置で読み取った生体情報と商品選択ボタンが押下された該当商品の代金情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより受信した決済結果が決済完了を示すものであるときに該当商品の在庫中からの排出処理を実行する、生体情報マネーモード選択部とを備え、前記決済依頼部は、前記待機の時間帯以外の時間に、前記商品選択ボタンの押下が検知されない状態で、前記読み取り装置でユーザの生体情報の読み取りがなされた場合に、この生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより前記決済結果を受信して出力装置に出力する、としてもよい。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、不正な電子決済を防止して電子決済の信頼性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施形態における自動販売機決済システムを含む全体構成例を示す図である。
【図2】本実施形態におけるテーブルのデータ構造例1を示す図である。
【図3】本実施形態におけるテーブルのデータ構造例2を示す図である。
【図4】本実施形態におけるテーブルのデータ構造例3を示す図である。
【図5】本実施形態における自動販売機決済方法の処理手順例1を示すフロー図である。
【図6】本実施形態における自動販売機決済方法の処理手順例2を示すフロー図である。
【図7】本実施形態における自動販売機決済方法の処理手順例3を示すフロー図である。
【図8】本実施形態における自動販売機決済方法の処理手順例4を示すフロー図である。
【図9】本実施形態における自動販売機決済方法の処理手順例5を示すフロー図である。
【図10】本実施形態における画面例1を示す図である。
【図11】本実施形態における画面例2を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の自動販売機決済システム10のネットワーク構成図である。図1に示す自動販売機決済システム10(以下、システム10)は、不正な電子決済を防止して電子決済の信頼性を向上させることを可能とするコンピュータシステムである。
【0028】
本実施形態において、前記システム10が含む職域サーバ100(サーバ)は、ネットワーク上で商品販売サイトを提供して、利用者=この場合は企業内の職員からの商品注文をユーザ端末150から受け付けるサーバコンピュータであり、前記企業が運営している。また、前記企業の建物内は、本人確認を伴う入退場管理がなされる、いわゆるクローズドな環境であり、不特定多数の部外者が自由に出入りできる環境ではない。こうしたクローズドな環境としては、前記企業の建物内の他に、会員制のサービス施設(フィットネスクラブ、各種美容施設、飲食店など)などもある。自動販売機200は前記企業の建物内や、前記会員制のサービス施設内に設置されている。従って、この自動販売機200の利用者も前記企業の建物内や会員制のサービス施設内に入場できる者におのずと限定されることになる。勿論、こうした前提は本実施形態で採用したあくまでも一つの例であり、前記自動販売機200がクローズドな環境ではなく、一般の路上など公共空間に設置される状況を想定してもよい。
【0029】
こうした本実施形態における自動販売機決済システム10を構成する各装置について以下説明する。前記自動販売機決済システム10(以下システム10)を構成する前記職域サーバ100は、本発明を実現する機能を備えるべくハードディスクドライブなどの不揮発性記憶装置たる記憶装置101に格納されたプログラム102をRAM103に読み出し、演算装置たるCPU104により実行する。また、前記職域サーバ100は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類などの入力装置105、ディスプレイなどの出力装置106を備えることができる。また、ユーザ端末150や自動販売機200、決済サーバ300、認証サーバ400ら他機器との間のデータ授受を担うNIC(Network Interface Card)など通信装置107を有している。なお、前記決済サーバ300、認証サーバ400らは、前記職域サーバ100に包含されるとしてもよい。
【0030】
前記職域サーバ100は、前記ユーザ端末150(例:生体情報の読み取り機能付のパーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA等)や前記決済サーバ300、認証サーバ400らと、例えばイントラネットなどセキュリティが確保されたネットワーク700を経由して、相互にデータの送受信可能に接続されている。また、前記自動販売機200と前記認証サーバ400、クレジット会社等(支払代行会社)の決済機関の情報処理装置たる決済サーバ300と、自動販売機200とは、ネットワーク800を経由して相互にデータ送受信可能に接続されている。前記ネットワーク800は、例えば専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された電子決済専用の情報ネットワーク(通信網)であるが、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)等の様々な回線形態を適応することが可能である。また、各機能間の接続は、有線、無線を問わない。ただし、利用者のプライバシーを伴う決済情報管理の信頼性の観点から、特定のユーザのみアクセス可能なセキュリティを確保しているネットワークであることが望ましい。
【0031】
続いて、前記システム10を構成する前記職域サーバ100が、例えばプログラム102に基づき前記記憶装置101にて構成・保持する機能部につき説明を行う。なお、前記職域サーバ100は、記憶装置において、決済可能自販機管理テーブル125(第1テーブル)、自販機管理テーブル126(第3テーブル)、購入履歴管理テーブル127、自販機売上管理テーブル128、社員情報管理テーブル129、商品管理テーブル130(商品販売用のコンテンツデータ)、カートテーブル131、を格納している(各テーブルについては後述する)。
【0032】
こうした前記職域サーバ100は、前記ネットワーク700を介してユーザ端末150に前記商品販売用のコンテンツデータを前記商品管理テーブル130から抽出して送信し、前記ユーザ端末150からユーザIDおよび商品の注文情報を含む商品注文データを受信して記憶装置101のカートテーブル131ないし購入履歴管理テーブル127に格納する、注文受付部110を備える。
【0033】
また、前記職域サーバ100は、前記ネットワーク800で接続された自動販売機200より、商品代金の決済処理を希望するユーザの生体情報と該当自動販売機200の識別情報とを含む決済依頼を受信し、前記決済依頼が含む生体情報を含む認証依頼を前記認証サーバ400に送って前記認証管理テーブル425で該当するユーザIDを特定(或いは前記認証管理テーブル425(第2テーブル)に照合して前記生体情報に対応付けされているユーザIDを特定)し、前記決済依頼が含む自動販売機200の識別情報を前記決済可能自販機管理テーブル125(第1テーブル)に照合して前記自動販売機200の識別情報が前記特定したユーザIDと対応付けされているか判定する、判定処理部111を備える。
【0034】
また、前記職域サーバ100は、前記判定により、前記自動販売機200の識別情報が前記決済可能自販機管理テーブル125において前記ユーザIDと対応付けされていると特定できた場合に、記憶装置101のカートテーブル131ないし購入履歴管理テーブル127において前記ユーザIDをキーに商品注文データを特定し、ここで特定した商品注文データが示すユーザIDおよび注文情報を含む決済依頼を決済機関の情報処理装置たる決済サーバ300に送信して決済結果を取得し、この決済結果を前記自動販売機200に返信する、決済処理部112を備える。
【0035】
また、前記職域サーバ100は、前記自販機管理テーブル126(第3テーブル)の一覧情報を前記ユーザ端末150に送信し、前記一覧情報に基づいてユーザが指定した決済用機器としての自動販売機200のIDと、前記ユーザのユーザIDとを前記ユーザ端末150から受信し、このユーザIDと自動販売機200のIDとを対応付けて前記決済可能自販機管理テーブル125に格納する、自販機指定受付部113を備える。
【0036】
続いて、前記システム10を前記職域サーバ100と共に構成する自動販売機200について説明する。この自動販売機200は、本発明を実現する機能を備えるべく不揮発性の記憶装置たる記憶装置201に格納されたプログラム202をRAM203に読み出し、演算装置たるCPU204により実行する。また、前記自動販売機200は、自動販売機が一般に備えている商品選択ボタン類などの入力装置205、ディスプレイなどの出力装置206を備えるとしてもよい。また、前記職域サーバ100らの他装置との間のデータ授受を担うNIC(Network Interface Card)など通信装置207を有している。また、前記自動販売機200は、利用者の生体情報を読み取る読み取り装置208を備えている。前記生体情報としては、手指の静脈、指紋、虹彩などが想定できる。
【0037】
続いて、前記自動販売機200が、例えばプログラム202に基づき前記記憶装置201にて構成・保持する機能部につき説明を行う。なお、前記自動販売機200は、第1モード管理テーブル225、第2モード管理テーブル226を、記憶装置201に格納している。こうした前記自動販売機200は、前記読み取り装置208でユーザの生体情報を読み取って、この生体情報と該当自動販売機200の識別情報とを含む決済依頼を前記職域サーバ100に送信し、前記職域サーバ100より前記決済結果を受信して出力装置206に出力する、決済依頼部210を備える。
【0038】
また、前記自動販売機200は、現金投入機構220への紙幣ないし硬貨の投入を検知する現金検知部211と、自動販売機自体で在庫し販売中の商品に対応した商品選択ボタン205の押下を検知するボタン押下検知部212を備える。
【0039】
また、前記自動販売機200は、前記現金検知部211より紙幣ないし硬貨の投入検知の通知を受けて、当該通知の受信時から、前記商品選択ボタン205の押下が前記ボタン押下検知部212で検知されるまで一定時間待機し、商品選択ボタン205が押下された場合に、投入された現金に基づく該当商品の代金決済処理と、該当商品の在庫中からの排出処理とを実行する、通常モード選択部213を備える。
【0040】
また、前記自動販売機200は、前記待機の時間帯以外の時間に、前記商品選択ボタン205の押下が前記ボタン押下検知部212で検知され、続いて、生体情報の読み取り装置208でユーザの生体情報の読み取りがなされた場合、前記読み取り装置208で読み取った生体情報と商品選択ボタン205が押下された該当商品の代金情報とを含む決済依頼を前記職域サーバ100に送信し、前記職域サーバ100より受信した決済結果が決済完了を示すものであるときに該当商品の在庫中からの排出処理を実行する、生体情報マネーモード選択部214を備える。
【0041】
また、前記決済依頼部210は、前記待機の時間帯以外の時間に、前記商品選択ボタン205の押下が検知されない状態で、前記読み取り装置208でユーザの生体情報の読み取りがなされた場合に、この生体情報と該当自動販売機200の識別情報とを含む決済依頼を前記職域サーバ100に送信し、前記職域サーバ100より前記決済結果を受信して出力装置206に出力することとなる。
【0042】
なお、前記システム10における前記決済サーバ300は、一般的なサーバ機能の他に、ユーザIDおよび注文情報(代金の情報)を含む決済依頼を、前記職域サーバ100(ないし自動販売機200)から受信して与信管理テーブル325に照合し、該当ユーザに関して代金決済可能な与信額が設定されているか判定し、この決済結果を前記職域サーバ100(ないし自動販売機200)に返信する決済機能310を備えている。
【0043】
また、前記認証サーバ400は、一般的なサーバ機能の他に、認証機能410を備えている。この認証機能410は、前記職域サーバ100の判定処理部111(ないし前記自動販売機200)より受信した決済依頼が含む生体情報を含む認証依頼を受信し、前記認証管理テーブル425に照合して前記生体情報に対応付けされているユーザIDを特定し、前記職域サーバ100に返す。認証サーバ400は職域サーバ100が包含するものであるとき、前記認証機能410は前記職域サーバ100の判定処理部111に含まれる。
【0044】
これまで示した前記システム10を構成する各装置における各部110〜113、210〜214、310、410らはハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、各装置のCPUがプログラム実行に合わせて記憶装置より該当プログラムをRAMに読み出して、これを実行することとなる。
【0045】
−−−テーブル構造例−−−
次に、本実施形態の前記システム10が利用するテーブルの例について説明する。図2は本発明の一実施形態である(a)社員情報管理テーブル129、(b)決済可能自販機管理テーブル125、(c)自販機管理テーブル126、(d)認証管理テーブル425、の各構成例を示す図である。
【0046】
前記社員情報管理テーブル129は、例えば、前記企業が職域サーバ100を介して提供する職域物販サービスの利用者である社員の情報が登録されるテーブルである。このテーブルは、例えば、社員IDカラムC2411をキーとして、住所や電話番号などの社員基本情報カラムC2412、クレジットカード番号カラムC2413、パスワードカラムC2414、利用者の権限を管理する権限カラムC2415といった情報を対応付けたレコードの集合体となっている。尚、クレジットカード番号を、給与口座番号などに置き換えることも可能である。その場合、決済引き落としは給与口座で代行することとし、両方ではなくどちらかの登録のみとする。
【0047】
また、前記決済可能自販機管理テーブル125(第1テーブル)は、自販機管理テーブル126から、利用者が決済可能として選択した自動販売機のID=自販機IDを登録したテーブルであり、例えば、社員IDカラムC2211と、利用者が決済を許可した自販機IDカラムC2212との2つがユニークキーと設定される。
【0048】
また、前記自販機管理テーブル126(第3テーブル)は、自動販売機200が設置されている位置の情報等が登録されるテーブルであり、例えば、自販機IDカラムC2221をキーとして、自動販売機200が設置されている場所を区分する自販機区分カラムC2222、設置場所の詳細情報(地域カラムC2223、拠点カラムC2224、階カラムC2225、フロアカラムC2226といった情報を対応付けたレコードの集合体となっている。
【0049】
また、前記認証管理テーブル425(第2テーブル)は、利用者たる社員の社員IDと利用者の生体情報とが対応付けされて登録されるテーブルで、例えば、社員IDカラムC3111をキーとし、利用者が登録した生体情報カラムC3112が対応付けられている。
【0050】
図3は本発明の一実施形態である(a)商品管理テーブル130、(b)カートテーブル131、(c)購入履歴管理テーブル127、(d)自販機売上管理テーブル128、の各構成例を示す図である。
【0051】
前記商品管理テーブル130(商品販売用のコンテンツデータ)は、前記職域サーバ100が提供する職域物販サービス(具体的には物販サイト)で販売さてれている商品情報が登録されているテーブルである。例えば、商品IDカラムC2511をキーとして、商品詳細情報カラムC2512(商品名、特徴、商品画像など)、商品の在庫情報カラムC2513、注文があった場合の引当数カラムC2514、商品を注文してから決済するまでの有効日数カラムC2515といった情報を対応付けたレコードの集合体となっている。
【0052】
また、前記カートテーブル131は、前記職域物販サービスで利用者がカートに入れた商品情報が登録される利用者毎のテーブルであり、例えば、セッションIDカラムC2521をキーとし、商品IDカラムC2522、注文個数カラムC2523、金額カラムC2524、注文有効期限カラムC2525といった情報を対応付けたレコードの集合体となっている。なお、前記注文有効期限カラムC2525に格納されるデータは、注文後に決済されるまでの猶予期限を示すものとなり、例えば、カートテーブル131に該当レコードが登録された日付(職域サーバ100のカレンダー機能から取得)に、所定日数を加算した日付を期限日として職域サーバ100が自動設定する。
【0053】
一方、前記購入履歴管理テーブル127は、利用者が前記カートテーブル131の商品を注文した際と、自販機決済を利用した際、商品注文情報が登録されるテーブルで、例えば、注文IDカラムC2311と商品IDカラムC2312をユニークキーとし、社員IDカラムC2313、配送日カラムC2314、配送先カラムC2315注文有効期限カラムC2316、決済日カラムC2317、クレジットカード番号カラムC2318、売上金額カラムC2319といった情報を対応付けたレコードの集合体となっている。
【0054】
また、前記自販機売上管理テーブル128は、利用者が、生体情報マネー(=生体情報に対応付いた社員IDにより特定されるクレジットカード番号に基づき決済されるポストペイのマネー)により自販機内商品を購入をした際、自動販売機内にある商品の購入情報が登録されるテーブルで、例えば、取引の通し番号を付けるカウントIDカラムC2321を主キーとして、自販機IDカラムC2322、自動販売機の庫内における商品保管領域を示すカラムIDカラムC2323、決済日カラムC2324、クレジットカード番号カラムC2325、売上金額カラムC2326といった情報を対応付けたレコードの集合体となっている。
【0055】
図4は本発明の一実施形態である(a)第1モード管理テーブル225、(b)第2モード管理テーブル226、の各構成例を示す図である。前記第1モード管理テーブル225は、前記自動販売機200のモード変換パターンが登録されているテーブルで、自動販売機200が他装置からの各種通知等によって、モード変換を行うためのテーブルである。このテーブルは、例えば、通知情報フラグカラムC1111、モード名カラムC1112といった情報を対応付けたレコードの集合体となっている。
【0056】
また、前記第2モード管理テーブル226は、前記自動販売機200における商品選択ボタン105など各種ボタンの押下結果と、自動販売機200のモード変換パターンとが対応付けて登録されているテーブルで、ボタン名称カラムC1121、モード名カラムC1122といった情報を対応付けたレコードの集合体となっている。
【0057】
−−−処理フロー例1−−−
以下、本実施形態における自動販売機決済方法の実際手順について図に基づき説明する。なお、以下で説明する自動販売機決済方法に対応する各種動作は、前記システム10を構成する各装置のRAMに読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
【0058】
図5は本実施形態の自動販売機決済方法の処理フロー例1を示す図である。図5で示すフロー例は、利用者による利用パターン別に自動販売機200がモード選択を行って、該当処理フローを特定するフローチャート図である。ここではまず、前記企業の職員=利用者による自動販売機200の利用パターンを説明する。
【0059】
まず、前記利用者が自動販売機200に対して現金投入したとする。この場合、前記自動販売機200現金検知部211は、現金投入機構220への紙幣ないし硬貨の投入を検知し(s0900:YES)、これを前記通常モード選択部213に通知する。一方、前記通常モード選択部213は、前記現金検知部211より紙幣ないし硬貨の投入検知の通知を受けて、当該通知の受信時から、前記商品選択ボタン205の押下が前記ボタン押下検知部212で検知されるまで一定時間待機し、商品選択ボタン205が押下された場合に、投入された現金に基づく該当商品の代金決済処理と、該当商品の在庫中からの排出処理とを実行することとなる(パターン1)。
【0060】
一方、前記現金検知部211において、紙幣ないし硬貨の投入の検知事象が無い状況で、或いは、現金投入検知の通知受信時から、前記商品選択ボタン205の押下が前記ボタン押下検知部212で検知されるまでの一定の待機時間を超えた時間帯に、自動販売機200の商品選択ボタン205が押下されたとする(s0900:NO)。この時、前記自動販売機200のボタン押下検知部212は、ボタン押下の事象を検知し(s0910:YES)、自動販売機200の生体情報マネーモード選択部214に通知する。前記生体情報マネーモード選択部214は、前記通知を受信し、続いて、前記生体情報の読み取り装置208での生体情報読み取りイベントの発生有無を前記読み取り装置208に問い合わせして検知する(s0920)。読み取り装置208での生体情報読み取りイベントの発生を検知した場合(s0920:YES)、前記生体情報マネーモード選択部214は、前記読み取り装置208で読み取った生体情報と商品選択ボタン205が押下された該当商品の代金情報とを含む決済依頼を前記職域サーバ100に送信し、前記職域サーバ100より受信した決済結果が決済完了を示すものであるときに該当商品の在庫中からの排出処理を実行することとなる(パターン3)。
【0061】
他方、前記読み取り装置208での生体情報読み取りイベントの発生を一定時間検知しなかった場合(s0920:NO)、前記生体情報マネーモード選択部214は、例えば周知の電子マネー(所定のICカードや携帯電話機に残高記憶されているプリペイドマネーなど)による自動販売機内の商品購入利用と判定する(パターン2)。
【0062】
また、前記現金検知部211において、紙幣ないし硬貨の投入の検知事象が無い状況で、前記商品選択ボタン205の押下事象も検知されていない時(s0910:NO)、前記自動販売機200の決済依頼部210は、前記読み取り装置208での生体情報読み取りイベントの発生有無を前記読み取り装置208に問い合わせして検知する(s0930)。読み取り装置208での生体情報読み取りイベントの発生を検知した場合(s0930:YES)、前記決済依頼部210は、前記読み取り装置208で得た生体情報と該当自動販売機200の識別情報とを含む決済依頼を前記職域サーバ100に送信し、前記職域サーバ100より前記決済結果を受信して出力装置206に出力することとなる(パターン4)。
【0063】
なお本実施形態では、上記パターンに対応する自動販売機200の処理モードを、パターン1:「通常モード」、パターン2:「電子マネーモード」、パターン3:「生体情報マネーモード」、パターン4:「自販機決済モード」と例示する。
【0064】
−−−処理フロー例2−−−
次に、前記職域物販サービス利用に先だって必要となる個人情報登録処理について説明する。図6は本実施形態の自動販売機決済方法の処理フロー例2を示す図である。まず、ユーザ端末150が、利用者の操作を受け付けたとする(s1010)。ユーザ端末150は、職域物販サービス登録画面の表示を、前記職域サーバ100に要求する(s1020)。前記要求を受取った前記職域サーバ100は、記憶装置101に予め保持している職域物販サービスの登録画面データを呼び出し、ユーザ端末150へ送信する(s1040)。
【0065】
一方、前記ユーザ端末150は、前記登録画面データを受信して画面表示し(s1050)、入力装置において、社員ID、社員基本情報、クレジットカード番号、生体情報の入力を利用者から受け付け、これらの情報を職域サーバ100に返信する(s1060)。前記社員基本情報とは、住所、電話番号、所属部署等を想定している。
【0066】
職域サーバ100では、前記情報をユーザ端末150から受信し、セッションIDを発行する(s1070)。ここでは、周知のWebのセッション管理を想定している。その後、職域サーバ100は、前記受信した情報のうち、社員ID、社員基本情報、クレジットカード番号を、前記社員情報管理テーブル129の社員IDカラムC2411、社員基本情報カラムC2412、クレジットカード番号カラムC2413へ書き込み処理する(s1090)。
【0067】
また前記職域サーバ100は、前記ステップs1070で受信した、社員ID、生体情報を前記認証サーバ400に送信し、認証管理テーブル425の社員IDカラムC3111、生体情報カラムC3112へ書き込み処理させる(s1120)。その後、職域サーバ100は、記憶装置101に予め保持しているパスワード設定画面データを読み出してユーザ端末150へ送信する(s1140)。
【0068】
一方、ユーザ端末150は、前記職域サーバ100から送信されてきた画面データを受信して画面表示する(s1160)。また、前記ユーザ端末150は、前記画面表示の後、利用者による社員IDに対応したパスワードの設定を入力装置で受け付けて、利用者が設定した情報を職域サーバ100に送信する(s1180)。
【0069】
職域サーバ100では前記パスワード等のデータを受信し、このデータ授受でのセッションIDが正しいことを確認する(s1190)。また職域サーバ100は、前記社員情報管理テーブル129の社員IDカラムC2411において、前記ステップs1190で受信した社員IDを検索し、該当するレコードのパスワードカラムC2414に前記ステップs1190で受信したパスワードを登録する(s1200)。続いて前記職域サーバ100の自販機指定受付部113は、記憶装置101に予め保持している決済可能自販機設定画面(図11参照)の画面データを読み出し、ユーザ端末150へ送信する(s1240)。
【0070】
他方、前記ユーザ端末150は、前記職域サーバ100から前記画面データを受信して表示する(s1250)。ユーザ端末150は、この画面表示を閲覧した利用者による、決済可能な自動販売機200(=決済可能自販機)の設定操作を入力装置で受け付け、前記利用者の社員IDと設定された自販機IDとを職域サーバ100に送信する(s1270)。決済可能な自動販売機200の設定を受け付ける画面例としては、図10(a)〜(e)までの画面1000〜1008が想定できる。
【0071】
この画面例に示すように、ユーザ端末150は、はじめに、自動販売機200が設置されている施設の「区分」についての選択を利用者から受け付ける。画面1000の例に示すプルダウンメニューでは、“職域”と“フィットネスクラブ”の2種の区分が見えている。利用者がこのプルダウンメニューから例えば、“職域”を選択すべく前記ユーザ端末150において「追加」ボタンを押下すると、画面1001に示すごとく前記「区分」として“職域”が指定され、この指定をユーザ端末150から受けた前記職域サーバ100の自販機指定受付部113が“職域”を自販機区分カラムC2222に持つ自動販売機200の情報を前記自販機管理テーブル126で特定しておく。
【0072】
また、前記画面1002に示すように、ユーザ端末150は、自動販売機200が設置されている「地域」についての選択を利用者から受け付ける。画面1002の例に示すプルダウンメニューでは、“すべて”、“北海道”、“東北”、“関東”の4地域が見えている。利用者がこのプルダウンメニューから例えば、“関東”を選択すべく前記ユーザ端末150において「関東」ボタンを押下すると、画面1003に示すごとく前記「地域」として“関東”が指定され、この指定をユーザ端末150から受けた前記職域サーバ100の自販機指定受付部113が“職域”を自販機区分カラムC2222に持つ自動販売機200のうち、“関東”を地域カラムC2223に持つ自動販売機200の情報を前記自販機管理テーブル126で更に特定しておく。
【0073】
また、前記画面1004に示すように、ユーザ端末150は、自動販売機200が設置されている企業施設の「拠点」についての選択を利用者から受け付ける。画面1004の例に示すプルダウンメニューでは、“すべて”、“ビル1”、“ビル2”、“工場1”の4拠点が見えている。利用者がこのプルダウンメニューから例えば、“ビル1”を選択すべく前記ユーザ端末150において「ビル1」ボタンを押下すると、画面1005に示すごとく前記「拠点」として“ビル1”が指定され、この指定をユーザ端末150から受けた前記職域サーバ100の自販機指定受付部113が“職域”を自販機区分カラムC2222に持つ自動販売機200であって、“関東”を地域カラムC2223に持つ自動販売機200のうち、“ビル1”を拠点カラムC2224に持つ自動販売機200の情報を前記自販機管理テーブル126で更に特定しておく。
【0074】
また、前記画面1006に示すように、ユーザ端末150は、自動販売機200が前記拠点において設置されている「利用階・フロア」についての選択を利用者から受け付ける。画面1006の例に示すプルダウンメニューでは、“すべて”、“1階北フロア”、“1階南フロア”、“2階北フロア”の4つの利用会・フロアが見えている。利用者がこのプルダウンメニューから例えば、“1階北フロア”および“1階南フロア”を選択すると、画面1007に示すごとく前記「利用会・フロア」として“1階北フロア”、“1階南フロア”が指定され、この指定をユーザ端末150から受けた前記職域サーバ100の自販機指定受付部113が“職域”を自販機区分カラムC2222に持つ自動販売機200であって、“関東”を地域カラムC2223に持つ自動販売機200のうち、“ビル1”を拠点カラムC2224に持ち、なおかつ“1階”を階カラムC2225に持ち、“北フロア”および“南フロア”をフロアカラムC2226に持つ自動販売機200の情報を前記自販機管理テーブル126で更に特定し、ここまでで特定した自動販売機200の情報を含む確認画面1008をユーザ端末150に返信する。ユーザ端末150ではこの確認画面1008を表示して、利用者からの「OK」ボタンの押下を受けて、前記利用者の社員IDと設定された自販機IDとを職域サーバ100に送信するのである。
【0075】
前記職域サーバ100の自販機指定受付部113は、前記ユーザ端末150から受信したセッションIDが正しいことを確認した後(s1280)、ユーザ端末150から受信した決済可能自販機の情報(前記画面1007までで指定を受けた自動販売機200)らを前記決済可能自販機管理テーブル125の社員IDカラムC2211、自販機IDカラムC2212へ書き込み処理する(s1300)。当該書き込み処理の完了後、前記職域サーバ100の自販機指定受付部113は、記憶装置101に予め保持している登録完了画面データ(例:図10の画面1009)を読み出し、ユーザ端末150へ送信する(s1330)。ユーザ端末150は、前記登録完了画面データを受信して画面表示し(s1340)、処理を終了する。
【0076】
−−−処理フロー例3−−−
次に、職域物販サービスにおける商品注文に伴う処理ついて説明する。図7は本実施形態の自動販売機決済方法の処理フロー例3を示す図である。上述の処理フロー例2の完了により、職域物販サービスの利用登録が完了した利用者は、職域物販サービスの利用が可能となる。この職域物販サービスを提供するwebサイトでの注文時点では決済が行われないところが処理の特徴である。
【0077】
この場合、前記ユーザ端末150は、入力装置で利用者の操作を受け付けて(s2010)、職域物販サービスログイン画面の表示を、職域サーバ100に要求する(s2020)。前記要求を受取った職域サーバ100は、記憶装置101に予め保持している職域物販サービスログイン画面データを読み出してユーザ端末150へ送信する(s2040)。
【0078】
ユーザ端末150は前記画面データを受信して画面表示し(s2050)、利用者による、社員ID、パスワードの入力を受け付けて、入力された情報を職域サーバ100に送信する(s2070)。職域サーバ100ではセッションIDを発行し、前記入力情報を受信する(s2080)。また前記職域サーバ100は、前記社員情報管理テーブル129の社員IDカラム1291において、前記ステップs2070で受信した社員IDを検索し、該当レコードのパスワードカラムC2414のデータと、前記入力情報が含むパスワードとの照合を実行し、入力されたパスワードが正しいことを確認する(s2100:YES)。前記入力されたパスワードが正しくなかった場合(s2100:NO)、前記職域サーバ100は、処理を前記ステップs2050へ戻し、再度ログイン画面をユーザ端末150に表示させる。ここでは、「社員ID、もしくは、パスワードが間違っています。もう一度入力してください。」などのエラーメッセージを出力してもよい。
【0079】
前記ステップs2100での認証でパスワードが正しかった場合、職域サーバ100の前記注文受付部110は、記憶装置101の商品管理テーブル130などに予め保持している職域物販サービスコンテンツ画面データ(商品販売用のコンテンツデータ)を読み出して、ユーザ端末150へ送信する(s2140)。一方、ユーザ端末150は、前記画面データを受信して画面表示する(s2150)。
【0080】
前記ユーザ端末150は、前記職域物販サービスコンテンツ画面を閲覧した利用者による、注文したい商品IDの選択を入力装置で受け付けて(s2160)、ここで受け付けた商品IDのデータおよびユーザIDを職域サーバ100に送信する(s2170)。職域サーバ100は、前記商品IDらのデータを受信後、セッションIDが正しいことを確認する(s2180)。また、職域サーバ100は、ユーザ端末150から受信した商品IDを、前記商品管理テーブル130の商品IDカラムC2311から検索し、該当レコードから、商品IDと、商品詳細情報カラムC2512、在庫数量カラムC2513、有効日数カラムC2515の各データを抽出しユーザ端末150へ送信する(s2210)。
【0081】
前記ユーザ端末150は、前記各データを職域サーバ100から受信し、商品詳細情報の画面として画面表示する(s2220)。前記ステップs2160〜s2220の在庫確認処理は、非同期で処理することを想定しているが、同期してもよい。
【0082】
前記画面表示を閲覧した利用者は、画面表示された商品詳細情報(金額含む)を確認し、該当商品を購入する場合は、該当商品の表示アイコン等を画面上のカートへ入れる動作を行うものとする。ユーザ端末150は、この動作を受けて(s2230)、利用者がカートへ入れた商品ID、注文個数、注文金額などのデータを職域サーバ100に送信する(s2240)。
【0083】
他方、職域サーバ100は、商品ID、注文個数、注文金額らの商品注文データを受信し、セッションIDが正しいことを確認する(s2250)。また前記職域サーバ100は、前記受信した商品IDや注文個数らの商品注文データ、ならびにセッションIDを、前記利用者のユーザIDごとのカートテーブル131において、セッションIDカラムC2521、商品IDカラムC2522、注文個数IDカラムC2523、金額カラムC2524へ登録する(s2270)。この登録が完了すると、職域サーバ100は、ユーザ端末150へ最新のカート情報を送信する(s2280)。
【0084】
一方、ユーザ端末150は、前記職域サーバ100から最新のカート情報を受信して画面表示する(s2290)。利用者は画面表示されたカート情報を確認し、カート内の所望の注文に関して注文確定の指定をする。この時、ユーザ端末150は、前記注文確定指定を入力装置で受け付けて、セッションID(該当注文に関するもの)を職域サーバ100に送信する(s2300、s2310)。s2160〜s2300は、周知のショッピングカートの仕組みを使用し、複数回繰り返してもよい。
【0085】
他方、前記職域サーバ100は、前記セッションIDが正しいことを確認する(s2320)。また、前記職域サーバ100は、受信したセッションIDを、前記カートテーブル131のセッションIDカラムC2521から検索し(s2340)、該当レコードから、商品IDカラムC2522、注文個数カラムC2523、金額カラムC2524、注文有効期限カラムC2525の各データを配送先設定画面のデータ(記憶装置101に予め保持している)に設定し、ユーザ端末150へ送信する(s2350)。
【0086】
ユーザ端末150は、職域サーバ100から受信した前記配送先設定画面データを画面表示する(s2360)。前記配送先設定画面を閲覧した利用者は、注文商品の配送先、配送希望日時を設定するとする。ユーザ端末150は、この設定を受け付けて(S2370)、利用者が入力した情報配送先、配送希望日時のデータとセッションIDを職域サーバ100へ送信する(s2380)。
【0087】
前記職域サーバ100は、前記データを受信し前記セッションIDが正しいことを確認する(s2390)。また職域サーバ100は、前記受信したセッションIDを、カートテーブル131から検索し、該当レコードから、商品IDカラムC2521、商品IDカラムC2522、注文個数カラムC2523の各データを取得する。次に、前記取得した商品IDに基づき、商品管理テーブル130の商品IDカラムC2511を検索し、該当レコードの在庫数量カラムC2513、引当数カラムC2514を、前記カートテーブル131から取得した注文個数のデータに基づいて差し引きして、更新する(s2410)。
【0088】
この後、職域サーバ100はカートテーブル131から前記注文確定指定を受けたレコードを削除し更新する(s2420)。また、ユニークな注文IDを採番してこれを購入履歴管理テーブル127にて注文IDカラムC2311へ書き込んでレコードを生成し、前記受信した情報(社員ID、注文情報、配送先、配送希望日時等)を、該当レコードの商品IDカラムC2312、社員IDカラムC2313、配送日カラムC2314、配送先カラムC2315、注文有効期限C2316へ書き込む(s2450)。
【0089】
また、前記職域サーバ100は、注文の受付完了画面データ(記憶装置101に予め保持している)を読み出し、この画面データに該当注文IDを設定してユーザ端末150へ送信する(s2480)。一方、ユーザ端末150は、前記画面データを受信して表示する(s2490)。以上で本フロー例の処理は終了する。
【0090】
−−−処理フロー例4−−−
上述のようにユーザ端末150を利用した職域物販サービスでの注文完了後、利用者は自分が決済可能自販機として指定した自動販売機200において決済手続きを行うことになる。図8は本実施形態の自動販売機決済方法の処理フロー例4を示す図である。
【0091】
上記処理フロー例3の如く注文確定した商品について、例えば後日、前記利用者が職域に設置されている前記自動販売機200を訪れ、この自動販売機200を利用して代金の決済を行うとする。この時、前記自動販売機200の決済依頼部210は、入力装置205で前記利用者の決済要求を受け付けて、受け付けた決済要求が含む前記利用者の社員IDと、当該自動販売機200の自販機IDとを、職域サーバ100へ送信する(s4010)。
【0092】
一方、前記職域サーバ100の判定処理部111は、前記社員ID、自販機IDを受信し(s4030)、この社員IDと自販機IDの組み合わせが決済可能かどうか、前記決済可能自販機管理テーブル125の社員IDカラムC2211と自販機IDカラムC2212の組み合わせから検索する。前記ステップs4030で受信した社員IDと自販機IDのセットに該当するレコードが前記決済可能自販機管理テーブル125で検索できなかった場合(s4050:NO)、前記自動販売機200へ、決済可否フラグ=“0”を通知する。前記自動販売機200の生体情報マネーモード選択部214は、この通知を受信して前記第1モード管理テーブル225に照合し、当該テーブル225において4レコード目=生体情報マネーモードを特定し、生体情報マネーモードに応じた処理フローへ遷移する(当該フローに関しては図9に基づき後述する)。
【0093】
他方、前記ステップs4030で受信した社員IDと自販機IDのセットに該当するレコードが前記決済可能自販機管理テーブル125で検索できた場合(s4050:YES)、前記職域サーバ100の判定処理部111は、決済可能と判定して、前記社員IDに紐付いた購入履歴があるかどうか、前記購入履歴管理テーブル127の社員IDカラムC2313から、該当レコードの検索を実行する(s4080)。
【0094】
この検索で該当社員IDが検索できなかった場合(s4090:NO)、前記判定処理部111は、自動販売機200へ、購入フラグ=“0”を通知する。自動販売機200の生体情報マネーモード選択部214はこの通知を受信し、前記第1モード管理テーブル225に照合して、当該テーブル225において3レコード目=生体情報マネーモードを特定し、生体情報マネーモードに応じた処理フローへ遷移する(当該フローに関しては図9に基づき後述する)。
【0095】
他方、前記検索で該当社員IDが検索できた場合(s4090:YES)、かつ、前記購入履歴管理テーブル127の注文有効期限カラムC2316のデータが示す日付がシステム日付(職域サーバ100のカレンダー機能から取得)より大きい場合(s4100:NO)、前記判定処理部111は、該当注文の有効期限が切れていることを示す、有効期限フラグ=“0”を自動販売機200に通知する。自動販売機200の生体情報マネーモード選択部214はこの通知を受信し、前記第1モード管理テーブル225に照合して、当該テーブル225において2レコード目=生体情報マネーモードを特定し、生体情報マネーモードに応じた処理フローへ遷移する(当該フローに関しては図9に基づき後述する)。この際、自動販売機200は、注文について有効期限切れである旨を利用者に示すべく、前記有効期限切れの注文の情報を前記購入履歴管理テーブル127等から読み出して画面データに埋め込んで、例えば、図11(f)、(g)の画面1105、1106を生成し、自動販売機200に返すとしてもよい。
【0096】
一方、前記検索で該当社員IDが検索できた場合(s4090:YES)、かつ、記購入履歴管理テーブル127の注文有効期限カラムC2316のデータが示す日付がシステム日付(職域サーバ100のカレンダー機能から取得)より小さい場合(s4100:YES)、前記判定処理部111は、購買履歴情報(購入履歴管理テーブル127の注文IDカラムC2311〜注文有効期限カラムC2316まで)を、自動販売機200に送信する(s4130)。
【0097】
自動販売機200は、前記購買履歴情報を受信し、前記第1モード管理テーブル225に照合して、当該テーブル225において1レコード目=マルチ決済モードを特定し、当該マルチ決済モードに応じた処理フローへ遷移する (s4140)。このモードは、自販機決済モード、生体情報マネーモードが混在している状態となっている。尚、自動販売機200が前記s4010の実行後、前記ステップs4130で送信された購買履歴情報を受信するまでの間に、ボタン押下検知部212から商品選択ボタン205の押下を通知された場合(s4020:YES)、自動販売機200の生体情報マネーモード選択部214は、前記商品選択ボタン205の押下通知を前記第2モード管理テーブル226に照合して、当該テーブル226の1レコード目=生体情報マネーモードを特定し、当該生体情報マネーモードに応じた処理フローへ遷移する(当該フローに関しては図9に基づき後述する)。
【0098】
前記自動販売機200は、前記ステップs4140でマルチ決済モードへの切替後、前記ステップs4140までで受信している購買履歴情報を、所定の画面データに埋め込んで購入履歴情報表示確認画面(図11(a)参照)を生成し、出力装置206に表示する(s4160)。この画面表示後、例えば20秒の間、入力装置205で操作指示を受け付けなかった場合(s4170:YES)、タイムアウトであるとし、前記自動販売機200は、この「タイムアウト」の事象を前記第1モード管理テーブル225に照合して、当該テーブル225において6レコード目=スタンバイモードを特定し、当該スタンバイモードに遷移する。
【0099】
一方、前記画面表示後、例えば20秒の間に、入力装置205で操作指示を受け付けた場合(s4170:NO)、かつ、商品選択ボタン205の押下がボタン押下検知部212で検知された場合(s4180:YES)、前記自動販売機200の生体情報マネーモード選択部214は、「商品選択ボタンの押下」事象を前記第2モード管理テーブル226に照合して当該テーブル226において1レコード目=生体情報マネーモードを特定し、当該生体情報マネーモードに応じた処理フローへ遷移する(当該フローに関しては図9に基づき後述する)。
【0100】
また、前記画面表示後、例えば20秒の間に、入力装置205で操作指示を受け付けた場合(s4170:NO)、かつ、商品選択ボタン205の押下がボタン押下検知部212で検知されなかった場合(s4180:NO)、前記自動販売機200は、前記入力装置205での前記利用者の操作結果が、「終了」ボタンの押下であった場合(s4220:終了)、前記「終了」の事象を前記第2モード管理テーブル226に照合して、当該テーブル226において4レコード目=スタンバイモードを特定し、当該スタンバイモードに遷移する。一方、前記入力装置205での前記利用者の操作結果が、「生体情報マネー」ボタンの押下であった場合(s4220:生体情報マネー)、前記「生体情報マネー」の事象を前記第2モード管理テーブル226に照合して、当該テーブル226において3レコード目=生体情報マネーモードを特定し、当該生体情報マネーモードに応じた処理フローへ遷移する(当該フローに関しては図9に基づき後述する)。
【0101】
他方、前記入力装置205での前記利用者の操作結果が、「表示」ボタンの押下であった場合(s4220:表示)、s4140で受信している購買履歴情報を、記憶装置に予め保持している所定画面データに埋め込んで、購買履歴情報画面(図11(b)、(c)の画面1101、1102参照)を生成し、出力装置206に表示する(s4240)。
【0102】
前記購買履歴情報画面表示後、例えば60秒の間に、入力装置205での利用者による操作がない場合(s4250:YES)、タイムアウトであるとし、前記自動販売機200は、この「タイムアウト」の事象を前記第1モード管理テーブル225に照合して、当該テーブル225において6レコード目=スタンバイモードを特定し、当該スタンバイモードに遷移する。
【0103】
また、前記購買履歴情報画面表示後、例えば60秒の間に、入力装置205での利用者による操作があった場合(s4250:NO)、かつ、ボタン押下検知部212で商品選択ボタン205の押下が検知された場合(s4260:YES)、前記生体情報マネーモード選択部214は、この「商品選択ボタン」の押下事象を前記第2モード管理テーブル226に照合し、当該テーブル226において「生体情報マネーモード」を特定し、当該生体情報マネーモードに応じた処理フローへ遷移する(当該フローに関しては図9に基づき後述する)。
【0104】
また、前記購買履歴情報画面表示後、例えば60秒の間に、入力装置205での利用者による操作があった場合(s4250:NO)、かつ、ボタン押下検知部212で商品選択ボタン205の押下が検知されなかった場合(s4260:NO)、自動販売機200は、前記入力装置205での前記利用者の操作結果が、「終了」ボタンの押下であった場合(s4300:終了)、この「終了ボタン」の押下事象を前記第2モード管理テーブル226に照合して、当該テーブル226においての4レコード目=スタンバイモードを特定し、当該スタンバイモードに遷移する。
【0105】
一方、自動販売機200は、前記入力装置205での前記利用者の操作結果が、「生体情報マネー」ボタンの押下であった場合(s4300:生体情報マネー)、この「生体情報マネーボタン」の押下事象を前記第2モード管理テーブル226に照合して、当該テーブル226においての3レコード目=生体情報マネーモードを特定し、当該生体情報マネーモードに応じた処理フローへ遷移する(当該フローに関しては図9に基づき後述する)。
【0106】
他方、例えば前記画面1101において決済対象の注文商品を示す「決済チェック」欄の指定や、前記画面1102における「決済」ボタンの押下があった場合、自動販売機200の決済依頼部210は、前記入力装置205での前記利用者の操作結果が「決済」ボタンの押下であったと判定し(s4300:決済)、この「決済ボタン」の押下事象を前記第2モード管理テーブル226に照合して、当該テーブル226においての2レコード目=自販機決済モードを特定し、生体情報マネーモード:OFFとし、マルチ決済モードから自販機決済モードに遷移する(s4320)、
また、前記決済依頼部210は、前記利用者の社員ID、および前記画面1101において決済対象の注文商品として「決済チェック」欄で指定された商品についての内容を、前記職域サーバ100に送信する(s4340)。また前記決済依頼部210は、記憶装置に予め保持していた決済確認中画面データを読み出して出力装置206でにて表示する(図11(d)の画面1103)を表示する(s4350)。なお、前記ステップs4330とステップs4340は、どちらを先に実行しても良い。
【0107】
前記職域サーバ100の決済処理部112は、前記社員ID等を前記自動販売機200から受信し、受信した社員IDをキーに、前記社員情報管理テーブル129において社員IDカラムC2411のデータが前記社員IDと一致するレコードの検索処理を実行する(s4380)。前記決済処理部112は、この検索処理で検索された該当レコードより、クレジットカード番号カラムC2413のデータを抽出し、前記社員ID、クレジットカード番号、決済日(職域サーバ100のカレンダー機能から取得した現在日)などのデータを、購入履歴管理テーブル127において前記社員IDが紐付いた該当レコードに対し、決済日、クレジットカード番号を登録する(s4410)。
【0108】
また、前記決済処理部112は、前記利用者が決済対象と指定した商品について、決済対象の購入個数でもって、前記商品管理テーブル130で該当商品IDに紐付いた在庫数量、引当数を加減算し更新する(s4440)。続いて、前記決済処理部112は、クレジットカード会社の決済サーバ300に対して決済確認を行う。この時、前記決済処理部112は、前記利用者のクレジットカード番号と決済金額合計を、前記決済サーバ300の決済機能310へ送信する(s4470)。決済サーバ300の決済機能310は、職域サーバ100から受信した前記クレジットカード番号の与信確認を行う(s4480)。ここでは、周知のクレジットカードの与信処理を想定している。
【0109】
与信に問題がある場合(s4490:NO)、前記決済サーバ300の決済機能310はその旨を前記職域サーバ100の決済処理部112に返し、当該決済処理部112はデータロールバックを行い、これに応じて自動販売機200は前記スタンバイモードへ戻る。他方、与信に問題がない場合(s4490:YES)、前記決済サーバ300の決済機能310は決済完了通知を、前記職域サーバ100の決済処理部112を経由し(s4500)、自動販売機200の決済依頼部210へ通知する(s4510)。
【0110】
自動販売機200の決済依頼部210は、前記決済完了通知を受信し(s4520)、決済完了表示(図11(e)の画面1104)を表示する(s4540)。また、自動販売機200は、前記決済完了通知の受信後、「決済完了通知」の事象を前記第1モード管理テーブル225に照合して、当該テーブル225において7レコード目=マルチ決済モードを特定し、当該マルチ決済モードに応じた処理フローに遷移する(s4550)。なお、前記ステップs4530とs4550は、どちらを先に実行してもよい。
【0111】
一方、前記ステップs4540の実行後、例えば20秒の間に、入力装置205での操作がない場合(s4560:YES)、タイムアウトであるとし、前記自動販売機200は、この「タイムアウト」の事象を前記第1モード管理テーブル225に照合して、当該テーブル225において6レコード目=スタンバイモードを特定し、当該スタンバイモードに遷移する。
【0112】
他方、前記ステップs4540の実行後、例えば20秒の間に、入力装置205での操作がある場合(s4560::NO)、かつ、ボタン押下検知部212で商品選択ボタン205の押下が検知された場合(s4570:YES)、前記自動販売機200の生体情報マネーモード選択部214は、「商品選択ボタン」の押下事象を前記第2モード管理テーブル226に照合して、当該テーブル226において1レコード目=生体情報マネーモードを特定し、生体情報マネーモードに応じた処理フローへ遷移する(当該フローに関しては図9に基づき後述する)。
【0113】
また、前記ステップs4540の実行後、例えば20秒の間に、入力装置205での操作がある場合(s4560::NO)、かつ、ボタン押下検知部212で商品選択ボタン205の押下が検知されなかった場合(s4570:NO)、前記自動販売機200は、前記入力装置205での前記利用者の操作結果が、「終了」ボタンの押下であった場合(s4610:終了)、前記「終了」の事象を前記第2モード管理テーブル226に照合して、当該テーブル226において4レコード目=スタンバイモードを特定し、当該スタンバイモードに遷移する。
【0114】
一方、前記入力装置205での前記利用者の操作結果が、「生体情報マネー」ボタンの押下であった場合(s4610:生体情報マネー)、前記「生体情報マネー」の事象を前記第2モード管理テーブル226に照合して、当該テーブル226において3レコード目=生体情報マネーモードを特定し、当該生体情報マネーモードに応じた処理フローへ遷移する(当該フローに関しては図9に基づき後述する)。
【0115】
他方、前記入力装置205での前記利用者の操作結果が、「表示」ボタンの押下であった場合(s4610:表示)、処理フロー先頭へ処理を戻す(s4620)。以上で本フロー例の処理は終了する。
【0116】
−−−処理フロー例6−−−
次に、生体情報マネーモードでの処理例について説明する。図9は本実施形態の自動販売機決済方法の処理フロー例6を示す図である。上述の処理フロー例5までの処理で生体情報マネーモードに遷移し、前記自動販売機200の生体情報マネーモード選択部214は、ボタン押下検知部212により商品選択ボタン205の押下有無を検知する(s5010)。前記ステップs5010により、前記商品選択ボタン205の押下が検知された場合(s5010:YES)、前記生体情報マネーモード選択部214は、ステップs5060へ処理を移行する。
【0117】
前記自動販売機200の生体情報マネーモード選択部214は、前記待機の時間帯以外の時間に、前記商品選択ボタンの押下が前記ボタン押下検知部で検知され、続いて、生体情報の読み取り装置でユーザの生体情報の読み取りがなされた場合、前記読み取り装置で読み取った生体情報と商品選択ボタンが押下された該当商品の代金情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより受信した決済結果が決済完了を示すものであるときに該当商品の在庫中からの排出処理を実行する。
【0118】
一方、商品選択ボタン205の押下が検知されなかった場合(s5010:NO)、前記生体情報マネーモード選択部214は、更にその後、例えば20秒の間に商品選択ボタン205の押下を検知する(s5020)。商品選択ボタン205の押下が検知されなかった場合(s5020:NO)、前記生体情報マネーモード選択部214は、「タイムアウト」の事象を前記第1モード管理テーブル225に照合して、スタンバイモードを特定し、当該スタンバイモードに遷移する。
【0119】
他方、前記20秒の間に商品選択ボタン205の押下が検知された場合(s5020:YES)、前記生体情報マネーモード選択部214は、前記利用者の社員ID、当該自動販売機200の自販機ID、前記商品選択ボタン205に対応した商品カラムのカラムID、商品金額を、決済依頼として職域サーバ100に送信する(s5060)。
【0120】
また、前記職域サーバ100の決済処理部112は、前記生体情報マネーモード選択部214から前記決済依頼のデータを受信する(s5070)。また決済処理部112は、ここで受信した利用者の社員IDを、前記社員情報管理テーブル129の社員IDカラムC2411で検索し、該当レコードでのクレジットカード番号カラムC2413のデータを抽出する(s5090)。
【0121】
また、前記決済処理部112は、前記自販機売上管理テーブル128にてユニークなカウントIDを採番してレコードを生成し、このレコードの自販機IDカラムC2322、カラムIDカラムC2323、決済日カラムC2324、クレジット番号カラムC2325、商品金額カラムC2326に対し、前記ステップs5090で抽出したクレジットカード番号カラムC2413のデータ、前記ステップs5070で受信した自販機ID、カラムID、商品金額、決済日(決済依頼の受信日付=職域サーバ100のカレンダー機能から取得)の各データをそれぞれ書き込む(s5120)。
【0122】
一方、職域サーバ100の決済処理部112は、クレジットカード会社の決済サーバ300の決済機能310に対し決済確認を行う(s5140)。このため、前記決済処理部112は、前記クレジットカード番号と商品金額を、前記決済サーバ300の決済機能310へ送信する(s5150)。前記決済サーバ300の決済機能310は、前記職域サーバ100の決済処理部112から受信したクレジットカード番号の与信を確認する(s5160)。ここでは、周知のクレジットカードの与信を想定している。与信に問題がある場合(s5170:NO)、前記決済サーバ300の決済機能310はその旨を職域サーバ100の決済処理部112に通知し、当該決済処理部112はデータロールバックを行ってスタンバイモードへ遷移する。
【0123】
他方、前記与信に問題がない場合(s5170:YES)、前記決済サーバ300の決済機能310は決済完了通知を、前記職域サーバ100の決済処理部112を経由し(s5180)、自動販売機200の生体情報マネーモード選択部214(ないし決済依頼部210)へ通知する(s5190)。この決済完了通知を受信した前記生体情報マネーモード選択部214から送信は、該当商品カラムからの該当商品の排出処理を所定の搬送機構等に指示して商品排出処理を実行し(s5200)、スタンバイモードへ遷移する。
【0124】
また、前記生体情報マネーモード選択部214は、前記ステップs5190での決済完了通知の受信後、記憶装置に予め保持している購入完了画面データを読み出して出力装置206に表示する(図11(i)の画面1108)としてもよい。以上で本フロー例の処理は終了する。
【0125】
以上、本実施形態によれば、電子決済を行う自動販売機を制限、決済実施範囲を制限できる。これにより、利用者が所望する範囲外の自動販売機では決済利用できなくなり、利用者が安全と判断した場所でのみ決済を可能とする。利用者は、自動販売機の設置場所の性質(クローズドな環境か否かなど)に応じて予め決済可能な自動販売機と決済モードの範囲を制限することができる。例えば、オフィスの自動販売機のみ「自販機決済モード」を許可し、その他、フィットネスクラブや駅中の自動販売機は、「生体情報マネーモード」の利用のみといった制限できる。決済を行うには、利用者にとって安心・安全な場所、かつ、利便性を考慮する必要があり、これがモードを切り替える意義である。
【0126】
また、自動販売機が決済機能を持つことにより、自動販売機内にある商品を販売できるだけでなく、自販機内にない商品の販売もできることになる。また、決済に伴って生体認証を行うため個人が特定でき、必要に応じてOne to Oneマーケティングも実施可能となる。
したがって、不正な電子決済を防止して電子決済の信頼性を向上させることがとなる。
【0127】
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【符号の説明】
【0128】
10 自動販売機決済システム
100 職域サーバ(サーバ)
101、201 記憶装置
102、202 プログラム
103、203 RAM(Random Access Memory)
104、204 CPU(Central Processing Unit)
105、205 入力装置
106、206 出力装置
107、207 NIC(通信装置)
110 注文受付部
111 判定処理部
112 決済処理部
113 自販機指定受付部
125 決済可能自販機管理テーブル(第1テーブル)
126 自販機管理テーブル(第3テーブル)
127 購入履歴管理テーブル
128 自販機売上管理テーブル
129 社員情報管理テーブル
130 商品管理テーブル(商品販売用のコンテンツデータ)
131 カートテーブル
150 ユーザ端末
200 自動販売機
210 決済依頼部
211 現金検知部
212 ボタン押下検知部
213 通常モード選択部
214 生体情報マネーモード選択部
225 第1モード管理テーブル
226 第2モード管理テーブル
300 決済サーバ(決済機関の情報処理装置)
310 決済機能
325 与信管理テーブル
400 認証サーバ
410 認証機能
425 認証管理テーブル(第2テーブル)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引の決済処理を希望するユーザのIDと、前記ユーザが決済用機器として指定した自動販売機の識別情報とを対応付けた第1テーブルと、ユーザのIDと生体情報とを対応付けた第2テーブルと、商品販売用のコンテンツデータとを記憶する記憶装置と、
ネットワークを介してユーザ端末に前記商品販売用のコンテンツデータを送信し、ユーザ端末からユーザIDおよび商品の注文情報を含む商品注文データを受信して記憶装置に格納する、注文受付部と、
ネットワークで接続された自動販売機より、商品代金の決済処理を希望するユーザの生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を受信し、前記決済依頼が含む生体情報を前記第2テーブルに照合して前記生体情報に対応付けされているユーザIDを特定し、前記決済依頼が含む自動販売機の識別情報を前記第1テーブルに照合して前記自動販売機の識別情報が前記特定したユーザIDと対応付けされているか判定する、判定処理部と、
前記判定により、前記自動販売機の識別情報が前記第1テーブルにおいて前記ユーザIDと対応付けされていると特定できた場合に、記憶装置において前記ユーザIDをキーに商品注文データを特定し、ここで特定した商品注文データが示すユーザIDおよび注文情報を含む決済依頼を決済機関の情報処理装置に送信して決済結果を取得し、この決済結果を前記自動販売機に返信する、決済処理部とを備えるサーバと、
ネットワークを介して他装置と通信する通信装置と、
生体情報の読み取り装置と、
前記読み取り装置でユーザの生体情報を読み取って、この生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより前記決済結果を受信して出力装置に出力する、決済依頼部とを備える自動販売機と、
を含むことを特徴とする自動販売機決済システム。
【請求項2】
前記サーバが、
前記記憶装置において、自動販売機の識別情報として各自動販売機のIDおよび所在地の一覧情報を格納した第3テーブルを備えており、
前記第3テーブルの一覧情報を前記ユーザ端末に送信し、前記一覧情報に基づいてユーザが指定した決済用機器としての自動販売機のIDと、前記ユーザのユーザIDとを前記ユーザ端末から受信し、このユーザIDと自動販売機のIDとを対応付けて前記第1テーブルに格納する、自販機指定受付部を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機決済システム。
【請求項3】
前記自動販売機が、
現金投入機構への紙幣ないし硬貨の投入を検知する現金検知部と、
自動販売機自体で在庫し販売中の商品に対応した商品選択ボタンの押下を検知するボタン押下検知部と、
前記現金検知部より紙幣ないし硬貨の投入検知の通知を受けて、当該通知の受信時から、前記商品選択ボタンの押下が前記ボタン押下検知部で検知されるまで一定時間待機し、商品選択ボタンが押下された場合に、投入された現金に基づく該当商品の代金決済処理と、該当商品の在庫中からの排出処理とを実行する、通常モード選択部と、
前記待機の時間帯以外の時間に、前記商品選択ボタンの押下が前記ボタン押下検知部で検知され、続いて、生体情報の読み取り装置でユーザの生体情報の読み取りがなされた場合、前記読み取り装置で読み取った生体情報と商品選択ボタンが押下された該当商品の代金情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより受信した決済結果が決済完了を示すものであるときに該当商品の在庫中からの排出処理を実行する、生体情報マネーモード選択部とを備え、
前記決済依頼部は、前記待機の時間帯以外の時間に、前記商品選択ボタンの押下が検知されない状態で、前記読み取り装置でユーザの生体情報の読み取りがなされた場合に、この生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより前記決済結果を受信して出力装置に出力する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機決済システム。
【請求項4】
サーバが、
電子商取引の決済処理を希望するユーザのIDと、前記ユーザが決済用機器として指定した自動販売機の識別情報とを対応付けた第1テーブルと、ユーザのIDと生体情報とを対応付けた第2テーブルと、商品販売用のコンテンツデータとを記憶する記憶装置を備えて、
ネットワークを介してユーザ端末に前記商品販売用のコンテンツデータを送信し、ユーザ端末からユーザIDおよび商品の注文情報を含む商品注文データを受信して記憶装置に格納する処理と、
ネットワークで接続された自動販売機より、商品代金の決済処理を希望するユーザの生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を受信し、前記決済依頼が含む生体情報を前記第2テーブルに照合して前記生体情報に対応付けされているユーザIDを特定し、前記決済依頼が含む自動販売機の識別情報を前記第1テーブルに照合して前記自動販売機の識別情報が前記特定したユーザIDと対応付けされているか判定する処理と、
前記判定により、前記自動販売機の識別情報が前記第1テーブルにおいて前記ユーザIDと対応付けされていると特定できた場合に、記憶装置において前記ユーザIDをキーに商品注文データを特定し、ここで特定した商品注文データが示すユーザIDおよび注文情報を含む決済依頼を決済機関の情報処理装置に送信して決済結果を取得し、この決済結果を前記自動販売機に返信する処理とを実行し、
自動販売機が、
ネットワークを介して他装置と通信する通信装置と、生体情報の読み取り装置とを備えて、
前記読み取り装置でユーザの生体情報を読み取って、この生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより前記決済結果を受信して出力装置に出力する処理を実行する、
ことを特徴とする自動販売機決済方法。
【請求項5】
電子商取引の決済処理を希望するユーザのIDと、前記ユーザが決済用機器として指定した自動販売機の識別情報とを対応付けた第1テーブルと、ユーザのIDと生体情報とを対応付けた第2テーブルと、商品販売用のコンテンツデータとを記憶する記憶装置と、
ネットワークを介してユーザ端末に前記商品販売用のコンテンツデータを送信し、ユーザ端末からユーザIDおよび商品の注文情報を含む商品注文データを受信して記憶装置に格納する、注文受付部と、
ネットワークで接続された自動販売機より、商品代金の決済処理を希望するユーザの生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を受信し、前記決済依頼が含む生体情報を前記第2テーブルに照合して前記生体情報に対応付けされているユーザIDを特定し、前記決済依頼が含む自動販売機の識別情報を前記第1テーブルに照合して前記自動販売機の識別情報が前記特定したユーザIDと対応付けされているか判定する、判定処理部と、
前記判定により、前記自動販売機の識別情報が前記第1テーブルにおいて前記ユーザIDと対応付けされていると特定できた場合に、記憶装置において前記ユーザIDをキーに商品注文データを特定し、ここで特定した商品注文データが示すユーザIDおよび注文情報を含む決済依頼を前記決済機関の情報処理装置に送信して決済結果を取得し、この決済結果を前記自動販売機に返信する、決済処理部と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項6】
前記記憶装置において、自動販売機の識別情報として各自動販売機のIDおよび所在地の一覧情報を格納した第3テーブルを備えており、
前記第3テーブルの一覧情報を前記ユーザ端末に送信し、前記一覧情報に基づいてユーザが指定した決済用機器としての自動販売機のIDと、前記ユーザのユーザIDとを前記ユーザ端末から受信し、このユーザIDと自動販売機のIDとを対応付けて前記第1テーブルに格納する、自販機指定受付部を備えることを特徴とする請求項5に記載のサーバ。
【請求項7】
ネットワークを介して他装置と通信する通信装置と、
生体情報の読み取り装置と、
前記読み取り装置でユーザの生体情報を読み取って、この生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより前記決済結果を受信して出力装置に出力する、決済依頼部と、
を備えることを特徴とする自動販売機。
【請求項8】
現金投入機構への紙幣ないし硬貨の投入を検知する現金検知部と、
自動販売機自体で在庫し販売中の商品に対応した商品選択ボタンの押下を検知するボタン押下検知部と、
前記現金検知部より紙幣ないし硬貨の投入検知の通知を受けて、当該通知の受信時から、前記商品選択ボタンの押下が前記ボタン押下検知部で検知されるまで一定時間待機し、商品選択ボタンが押下された場合に、投入された現金に基づく該当商品の代金決済処理と、該当商品の在庫中からの排出処理とを実行する、通常モード選択部と、
前記待機の時間帯以外の時間に、前記商品選択ボタンの押下が前記ボタン押下検知部で検知され、続いて、生体情報の読み取り装置でユーザの生体情報の読み取りがなされた場合、前記読み取り装置で読み取った生体情報と商品選択ボタンが押下された該当商品の代金情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより受信した決済結果が決済完了を示すものであるときに該当商品の在庫中からの排出処理を実行する、生体情報マネーモード選択部とを備え、
前記決済依頼部は、前記待機の時間帯以外の時間に、前記商品選択ボタンの押下が検知されない状態で、前記読み取り装置でユーザの生体情報の読み取りがなされた場合に、この生体情報と該当自動販売機の識別情報とを含む決済依頼を前記サーバに送信し、前記サーバより前記決済結果を受信して出力装置に出力する、
ことを特徴とする請求項7に記載の自動販売機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−262598(P2010−262598A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−114876(P2009−114876)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】