説明

自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置

【課題】金庫ボックス搬送装置を手動で移動する際の制動解除操作を簡易化して移動作業性を向上させること。
【解決手段】各格納部13とブース台20に対して金庫ボックス90を搬出入可能な位置との間で金庫ボックス90を移載可能な移載ユニット60を、各格納部13に対向する位置とブース台20に金庫ボックス90を搬出入可能な位置との間で移動可能な棚側搬送機構部40と、棚側搬送機構部40が非走行動作状態でその移動を制動可能であると共に棚側搬送機構部40が走行動作状態でその移動を制動解除可能な制動部46と、操作方向が棚側搬送機構部40の移動方向と同方向に設定された操作部58を有し、操作部58に対する操作に応じて制動部46による棚側搬送機構部40の制動状態を制動解除状態に切換可能なスイッチ部56とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
自動貸金庫装置において金庫ボックスの出し入れを行う金庫ボックス搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動貸金庫装置において金庫ボックスの出し入れを行う移載装置として、特許文献1に開示のものがある。
【0003】
特許文献1は、多数の収納箱を格納できる棚装置とこの棚装置に収納箱を出し入れする移載装置とが格納庫に設けられており、この格納庫の一端部には収納箱に物品の出し入れ操作を行うブースが一体に設けられている。そして、移載装置は、収容箱を棚から取り出して、格納庫のうちブース近くの端部まで走行方向に搬送するように構成されている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−227271号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載のような金庫ボックス搬送装置において、駆動用にブレーキ付モータを用いて、モータが駆動されている状態で制動解除すると共にモータが駆動されていない状態で制動されるように構成すると、金庫ボックス搬送装置の非走行動作状態における誤走行を防止することができる。通常、このようなブレーキ付モータの本体には、金庫ボックス搬送装置の非走行駆動時に手動で制動解除可能なレバーが取り付けられている。
【0006】
自動貸金庫装置のメンテナンス時又は種々の緊急時に金庫ボックスを人手によって取出す際、金庫室内の移載装置を手動で邪魔にならない位置に移動させる場合がある。このように、作業者が金庫室内に入る場合、金庫ボックス搬送装置の移動駆動用電源はオフ状態にされる。そのため、上記のような金庫ボックス搬送装置の駆動用モータは制動状態にあり、制動解除用レバーを操作して制動解除状態にすることで移載装置を手動で移動させる必要がある。
【0007】
しかしながら、駆動用モータは移載装置の下方基台部分等の狭いスペースに配設されていることが多いため、制動解除用レバーの操作をし難く作業性が悪かった。
【0008】
そこで、本発明は、金庫ボックス搬送装置を手動で移動する際の制動解除操作を簡易化して移動作業性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置は、それぞれ金庫ボックスを格納可能な格納部を複数有する格納棚と金庫利用者が前記金庫ボックスに物品を出し入れ可能なブース台とを備えた自動貸金庫装置において、前記格納棚と前記ブース台との間で前記金庫ボックスを搬送する、自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置であって、前記格納棚側の位置と前記ブース台側の位置との間で走行移動して、前記金庫ボックスを移載可能な移載ユニットを、前記各格納部に対向する位置と前記ブース台に対して前記金庫ボックスを搬出入可能な位置との間で移動させる搬送機構部と、前記搬送機構部が非走行動作状態で前記搬送機構部の走行移動を制動可能であると共に前記搬送機構部が走行動作状態で前記搬送機構部の走行移動を制動解除可能な制動部と、操作方向が前記搬送機構部の走行方向と同方向に設定された操作部を有し、前記搬送機構部が非走行動作状態とされた状態で、前記操作部に対する操作に応じて前記制動部による制動状態を制動解除状態に切換可能なスイッチ部と、を備えている。
【0010】
第2の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置は、第1の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置であって、前記搬送機構部は、前記移載ユニットを昇降方向に移動可能に支持する支柱と、前記支柱を支持し走行移動可能に構成された走行台とを有し、前記操作部が、作業者が立った状態で操作可能な高さ位置で前記支柱に配設されている。
【0011】
第3の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置は、第2の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置であって、前記操作部は、作業者が前記格納棚が配設されている金庫室に進入可能な通用口に対向する位置及び姿勢で前記支柱に配設されている。
【0012】
第4の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置は、第3の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置であって、前記操作部の制動解除操作の向きと作業者が前記通用口を介して進入する向きとが同じに設定されている。
【0013】
第5の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置は、第1〜第4の態様のいずれかに係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置であって、前記スイッチ部は、前記搬送機構部が非走行動作状態のとき、前記操作部に対する操作中に前記制動部を制動解除状態にすると共に前記操作部の非操作中に前記制動部を制動状態にするように構成されている。
【0014】
第6の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置は、第1〜第5の態様のいずれかに係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置であって、前記制動部は、前記搬送機構部の移動駆動用の電動機に一体化され、前記電動機が非駆動状態のとき前記電動機の駆動軸の回転を制動可能であると共に前記電動機が駆動状態のとき前記電動機の駆動軸の回転を制動解除可能に構成されている。
【発明の効果】
【0015】
第1の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置によると、スイッチ部の操作部に対する操作に応じて制動部による搬送機構部の走行動作の制動、制動解除を切換可能であり、搬送機構部を手動で移動させる際に搬送機構部の走行動作の制動解除を行うことができる。この際、操作部の操作方向と搬送機構部の走行方向とが同方向に設定されているため、搬送機構部を手動で移動する際に同時に操作部の操作を行い易く、従って、移動作業性の向上に寄与することができる。
【0016】
第2の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置によると、操作部が、作業者が立った状態で操作可能な高さ位置で支柱に配設されているため、作業者が搬送機構部の移動作業をする姿勢でスイッチ部を操作でき、作業性の向上に寄与することができる。
【0017】
第3の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置によると、操作部が、作業者が金庫室に進入可能な通用口に対向する位置および姿勢で支柱に配設されているため、制動解除を行うための操作位置が分かりやすいという利点がある。
【0018】
第4の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置によると、操作部の制動解除操作の向きと作業者の金庫室進入の向きとが同じに設定されている。これにより、作業者は金庫室に進入してそのままの進行方向に操作部に作用することで制動解除及び搬送機構部の移動を行うことができるため、作業性の向上に寄与することができる。
【0019】
第5の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置によると、スイッチ部は、操作部に対する操作中に制動部を制動解除状態にすると共に操作部の非操作中に制動部を制動状態にするように構成されている。これにより、スイッチ部から手を離すと制動状態に切換わるため、制動状態に切換する格別な操作を行う必要がなく作業性の向上に寄与すると共に、制動解除して搬送機構部の移動を行った後に制動状態への戻し忘れによる搬送機構部の誤動作を防止することができる。
【0020】
第6の態様に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置によると、制動部が搬送機構部の移動駆動用の電動機に一体化されているため、省スペース化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
{実施形態}
以下、実施形態に係る自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置について説明する。
【0022】
<1.自動貸金庫装置全体の構成>
まず、自動貸金庫装置の全体構成について説明する。図1は自動貸金庫装置10を示す概略斜視図、図2は自動貸金庫装置10を示す概略側面図、図3は自動貸金庫装置10を示す概略平面図、図4は図3のIV−IV線断面図である。
【0023】
この自動貸金庫装置10は、格納棚12と、ブース台20と、ブース側搬送機構部30と、棚側搬送機構部40と移載ユニット60とを有する金庫ボックス搬送装置100とを備えている。この自動貸金庫装置10では、上記格納棚12に格納された金庫ボックス90が、移載ユニット60及び棚側搬送機構部40、さらに、ブース側搬送機構部30を介してブース台20に搬送される。これにより、金庫利用者は、当該ブース台20において金庫ボックス90に対する物品(通常は、貴重品)等の出し入れを行う。また、金庫利用者による金庫ボックス90の利用終了後、ブース台20に位置する金庫ボックス90が、ブース側搬送機構部30、さらに棚側搬送機構部40及び移載ユニット60を介して格納棚12に格納される。
【0024】
格納棚12は、金庫ボックス90を格納可能な格納部13を複数有している。ここでは、格納棚12は、適宜間隔を有して立設された複数の棚支柱に、複数の棚板が略水平面に沿った姿勢で鉛直方向に間隔をあけて多段に配設固定された構成とされている。これにより、棚支柱及び棚段によって画される略直方体空間が、金庫ボックス90を格納可能な格納部13として、縦横に並ぶようにして複数構成されている。もっとも、格納棚12は、上記構成に限られず、複数の棒状部材を組合せた骨組状のフレーム構造によって構成されていてもよい。要するに、格納棚12は、金庫ボックス90を格納可能な格納部13を複数有していればよい。かかる格納棚12は、平面視において所定方向に長い長尺状、より具体的には、所定方向に長い長方形状を呈している。
【0025】
格納棚12は、一対設けられており、その長手方向を一方向に揃えた姿勢で、間隔を有して対向配置されている。換言すれば、一対の格納棚12は、間隔を有して並列状に配設されている。一対の格納棚12間には、棚側搬送機構部40及び移載ユニット60を配設可能な幅の隙間が形成されている。もっとも、本自動貸金庫装置10は、一対の格納棚12が設けられる構成に限られるものではなく、格納棚12の一側にその長手方向に沿って棚側搬送機構部40及び移載ユニット60を配設可能な幅の空間が形成されていればよい。
【0026】
この格納棚12は、通常、立入りを管理された管理エリア、より具体的には、周囲が金庫壁によって取囲まれた金庫室18内に設置される。
【0027】
また、金庫室18の近傍、ここでは、金庫室18に隣接して利用ブース28が設けられており、この利用ブース28内にブース台20が設けられている。ここで、利用ブース28は、通常、立入りを管理された管理エリアであり、より具体的には、周囲がブース壁によって囲まれると共に施錠可能な扉29を通じて入退室可能なエリアである。
【0028】
また、この利用ブース28と金庫室18との間も、仕切壁19によって仕切られている。この仕切壁19には、施錠可能な通用扉16が設けられている。そして、作業者は、この通用扉16を通じて利用ブース28と金庫室18とを往来可能である。
【0029】
ブース台20は、上部に天板22を有する略筺状に形成されている。天板22には、略方形状の天板開口23が形成されており、ブース台20内部の金庫ボックス90が、当該天板開口23を通じて天板22に突出するように配設される。このように、ブース台20の天板22に突出するように金庫ボックス90が配設されることで、金庫の金庫利用者は金庫ボックス90に対して物品の出し入れを行えるようになる。なお、上記天板開口23は、その内部に金庫ボックス90が配設されていない状態では、開閉自在な蓋によって塞がれていることが好ましい。
【0030】
また、ブース台20の内部空間は、上記仕切壁19を貫通して金庫室18内に連通しており、金庫室18内の金庫ボックス90はその連通部分を経由してブース台20内に搬送される。
【0031】
金庫ボックス搬送装置100は、移載ユニット60と棚側搬送機構部40とを有しており、格納棚12とブース台20との間で金庫ボックス90を搬送可能に構成されている。
【0032】
移載ユニット60は、一対の格納棚12の双方に対して金庫ボックス90を移載可能に構成されている。そして、移載ユニット60が各格納棚12のいずれかの格納部13と対向する位置に配設された状態で、当該対向する格納部13に格納された金庫ボックス90を自己に取込むように移載して載置状に支持し、或は、自己に載置状に支持した金庫ボックス90を対向する格納部13に送込むように移載して当該格納部13に載置状に格納する。
【0033】
棚側搬送機構部40は、格納棚12側の位置とブース台20側の位置との間で走行移動して、上記移載ユニット60を、一対の格納棚12の任意の格納部13に対向させる位置と、ブース台20に対して金庫ボックス90を搬出入可能な位置との間で移動可能に構成されている。ここでは、ブース台20に対して金庫ボックス90を搬出入可能な位置とは、金庫ボックス90をブース側搬送機構部30に対向させる位置である。
【0034】
より具体的には、棚側搬送機構部40は、走行機構部42と、昇降機構部50とを備えている。
【0035】
走行機構部42は、一対の格納棚12間の隙間の延在方向に沿って、当該一対の格納棚12の各格納部13に対向する位置とブース側搬送機構部30に対向する位置との間で往復(走行)移動可能に構成されている。このような走行機構部42としては、モータ等の回転駆動によって車輪を回転させることで走行する機構等、周知構造を含む種々の移動機構を採用することができる。
【0036】
ここでは、走行機構部42は、後述する制動部46が電動機としてのモータ部45に一体化されたブレーキ付モータ44を搭載し、モータ部45の回転駆動によって車輪を回転させることで走行する機構を採用している。当該ブレーキ付モータ44については、後述する。
【0037】
昇降機構部50は、移載ユニット60を、格納棚12の最下段の格納部13と最上段の格納部13との間で昇降移動させ、当該移載ユニット60を、各段の格納部13及びブース側搬送機構部30に対向する各位置に昇降移動させるように構成されている。このような昇降機構部50としては、例えば、移載ユニット60を一対の支柱52によって昇降移動可能に支持し、一方の支柱52の上下端部に設けられた一対の歯車に環状ベルト(環状チェーン等)を巻掛け、移載ユニット60を一対の歯車体間で環状ベルトに連結し、一方の歯車体をモータ等の駆動部で回転させることで、環状ベルトを回転させて、移載ユニット60を昇降移動させる構成を採用することができる。昇降機構部50としては、上記の他、リニアモータを用いた構成であってもよいし、つり合いおもりを用いたトラクション式の機構において滑車部分をモータで駆動して移載ユニット60を昇降させる構成であってもよい。
【0038】
上記昇降機構部50の一対の支柱52は、格納棚12の長手方向に並ぶ位置で走行機構部42に立設状に支持され、走行機構部42の移動により当該走行機構部42と共に走行方向に移動可能である。そのうち通用扉16側に配設されている支柱52には、作業者が金庫ボックス搬送装置100を手動で移動するときに押圧移動操作容易なように、その通用扉16側部分には上記ベルトや歯車等の昇降機構を設けない構成とすることが好ましい。
【0039】
上記金庫ボックス搬送装置100の要部構成については、節を改めて詳述する。
【0040】
ブース側搬送機構部30は、後述する棚側搬送機構部40との間で金庫ボックス90を移載可能に構成されると共に、金庫ボックス90をブース台20に対して搬出入可能に構成されている。より具体的には、ブース側搬送機構部30は、ブース側水平移動部32と、ブース側昇降移動部36とを有している。ブース側水平移動部32は、一方の格納部13の一側部とブース台20内のブース側昇降移動部36との間に配設されている。ブース側水平移動部32は、一方の格納棚12の外側方位置で移載ユニット60との間で金庫ボックス90を移載可能に構成されると共に、一方の格納棚12の外側方位置とブース側昇降移動部36と隣接する位置との間で金庫ボックス90を往復移動させるように構成されている。このようなブース側水平移動部32としては、複数のローラが所定方向に沿って適宜間隔をあけて略並列姿勢で回転可能に支持されると共に、当該ローラがモータ等の駆動により搬送方向に沿って回転駆動されるようにしたコンベア等、周知の水平移動機構を含む種々構成を採用することができる。ブース側昇降移動部36は、ブース側昇降移動部36は、ブース台20内部であって天板開口23の下方に設けられており、上記ブース側水平移動部32から金庫ボックス90が移載されると、当該金庫ボックス90を天板開口23から突出させるように上昇させると共に、天板開口23から突出する金庫ボックス90をブース側水平移動部32に移載可能な位置に下降させるように構成されている。このようなブース側昇降移動部36としては、昇降機構部50と同様に、モータと環状ベルト等を利用した構成、リニアモータを用いた構成等、周知技術を含む種々の昇降機構を採用することができる。
【0041】
なお、ブース側水平移動部32とブース側昇降移動部36と間における金庫ボックス90の移載は、別途、モータ等の駆動により金庫ボックス90を押圧移動させるプッシャー機構を設け、当該プッシャー機構の駆動によって行ってもよいし、或は、ブース側昇降移動部36にブース側水平移動部32と同様のコンベアを設け、当該コンベアとブース側水平移動部32との協動的な搬送動作により行われるものであってもよい。
【0042】
また、この自動貸金庫装置10は、制御ユニット96と入力部98とを備えている。入力部98は、キーボード、タッチパネル等、本自動貸金庫装置10に対する諸指示を受付け可能に構成されており、受付けた諸指示を制御ユニット96に入力可能なように当該制御ユニット96に接続されている。入力部98は、利用ブース28内に設けられていてもよいし、別箇所に設けられていてもよい。制御ユニット96は、CPU、ROMおよびRAM等を備える一般的なマイクロコンピュータによって構成されており、上記ブース側搬送機構部30と棚側搬送機構部40と移載ユニット60とのそれぞれに対して諸動作指令を付与可能に接続されている。そして、この制御ユニット96は、予め格納されたソフトウエアプログラム及び入力部98を通じて入力された諸指示に従って、本自動貸金庫装置10の全体動作を制御する。
【0043】
また、この制御ユニット96は、棚側搬送機構部40に付与する指令として、後述の電源オンオフ回路部82に対して駆動信号を付与可能である。この駆動信号の有無によって、電源オンオフ回路部82は、後述の第1電源72及び第2電源74から走行機構部42に設けられたブレーキ付モータ44への電源供給をオンオフ切換えする。当該構成については、後で詳述する。
【0044】
<2.金庫ボックス搬送装置>
以下、図3〜図6を参照して金庫ボックス搬送装置100の要部構成についてより詳細に説明する。図5は図3のV−V線断面において金庫ボックス搬送装置100の手動移動作業を示す説明図、図6はブレーキ付モータ44とスイッチ部56との関係を示す概略図である。作業者がメンテナンス上の都合或は手動で格納棚12から金庫ボックス90を取出す場合を想定する。この場合、金庫ボックス搬送装置100が格納棚12の長手方向中間部で停止している場合には、金庫ボックス搬送装置100を格納棚12の長手方向一端側に移動して、作業者が移動できる空間を確保する必要がある。本金庫ボックス搬送装置100は、そのような場合に備えて、取出しの妨げになる位置から手動で移動可能に構成されており、ここではそのための構成について説明する。
【0045】
金庫ボックス搬送装置100は、前述の移載ユニット60と棚側搬送機構部40に加え、制動部46と、スイッチ部56とを有している。
【0046】
制動部46は、棚側搬送機構部40が非走行動作状態のとき棚側搬送機構部40の走行移動を制動可能であると共に棚側搬送機構部40が走行動作状態のとき棚側搬送機構部40の走行移動に関する制動を解除可能に構成されている。
【0047】
ここでは、制動部46は上記のようにモータ部45に一体化され、モータ部45が非駆動状態のときモータ部45の駆動軸の回転を制動可能であると共に、モータ部45が駆動状態のときモータ部45の駆動軸の回転を制動解除可能に構成されている。
【0048】
ブレーキ付きモータ44は、単相モータ或いは三相モータ等の一般的なモータであるモータ部45と、コイルを励磁させることにより制動力を発揮する制動部46を有している。そして、制動部46の制動力によりモータ部45の駆動軸の回転が制動される。ここでは、ブレーキ付モータ44として無励磁作動型ブレーキ付モータを採用している。
【0049】
このブレーキ付モータ44(無励磁作動型ブレーキ付モータ)の制動部46は、コイルに接続された端子に電圧を印加すると、モータ部45の駆動軸に回転不能に固定されている回転部材に対して押付け方向にバネ付勢されていた可動鉄部材が励磁されたコイルにより吸引され、回転部材と可動鉄部材との間に隙間が発生してモータ部45の駆動軸を回転可能な状態にする(非制動状態)。また、制動部46は、コイルに電圧を印加しないときは、可動鉄部材が回転部材に対してバネにより押付け付勢されているため、モータ部45の駆動軸を回転不能な状態に維持する(制動状態)。
【0050】
当該ブレーキ付モータ44には、モータ部45の駆動用電源端子と制動部46の作動用電源端子とが設けられている。モータ部45の駆動と制動部46の作動とに関して別々に設定可能であるため、モータ部45の非駆動時に制動部46に電圧を印加してモータ部45の駆動軸の回転を制動解除することができる。ここでは、制動部46は、通常の走行時にはモータ部45に同期して、モータ部45の駆動時に制動解除状態に維持されると共にモータ部45の非駆動時に制動状態に維持されるように構成されている。なお、モータ部45の駆動と制動部46の作動との関係については、スイッチ部56との関係で後述する。
【0051】
つまり、ブレーキ付モータ44の制動部46の電源端子に電圧を印加すると、モータ部45の駆動軸が制動を解除された状態になって棚側搬送機構部40は走行方向の移動が可能となる。また、制動部46の電源端子に電圧を印加しない状態では、モータ部45の駆動軸が制動された状態に維持され、走行機構部42の車輪が非駆動状態になるため、棚側搬送機構部40は走行方向の移動を制動される。
【0052】
スイッチ部56は、操作方向が搬送機構部の移動方向と同方向に設定された操作部58を有し、操作部58に対する操作に応じて制動部46による棚側搬送機構部40の走行動作の制動状態から制動解除状態に切換可能に構成されている(図5参照)。より具体的には、スイッチ部56は、棚側搬送機構部40が非走行動作状態のとき、操作部58に対する操作中に制動部46を制動解除状態にすると共に、操作部58の非操作中に制動部46を制動状態にするように構成されている。
【0053】
ここでは、スイッチ部56には、常時電気的に開状態で、操作部58が押圧操作されたときに電気的に閉状態となり、押圧操作を解除すると再び電気的に開状態に復帰する復帰式の押しボタンスイッチを採用している。この場合の利点については後述する。もっとも、スイッチ部56は、押しボタンスイッチに限られるものではなく、操作方向を搬送機構部の移動方向と同方向に設定可能であれば、レバー式、検知式等の各種スイッチを採用しても良い。
【0054】
上記スイッチ部56の操作部58は、作業者が立った状態で操作可能な高さ位置Hで支柱52に配設されている(図4参照)。より具体的には、操作部58が配設される高さ位置Hは、作業者が金庫ボックス搬送装置100を手動で移動するときに、立って金庫ボックス搬送装置100を押す姿勢で操作可能な高さ位置であり、100cm〜140cmであると良い。ここで、スイッチ部56は、作業者が操作部58の高さ位置Hを操作しやすい高さ位置に変更可能に配設されていてもよい。
【0055】
また、操作部58は、通用扉16に対向する位置及び姿勢で支柱52に配設されている。この操作部58の位置は、作業者が通用扉16から金庫室18内に進入したとき作業者と対面する位置であるため、作業者が金庫室18内に進入したとき容易に操作位置を視認可能である。
【0056】
また、スイッチ部56は、操作部58の制動解除操作の向きと作業者が通用扉16を介して進入する向きと同じに設定されている。つまり、作業者は、通用扉16を介して金庫室18内に進入し、その進行方向に操作部58を押圧操作することができる。
【0057】
次に、図6を参照して、ブレーキ付モータ44とスイッチ部56との関係を説明する。以下の説明は、あくまでもブレーキ付モータ44とスイッチ部56との関係を示す一例である。
【0058】
まず、モータ部45と制動部46との電源供給について説明する。
【0059】
モータ部45は、第1電源72により電源供給可能に構成されている。ここでは、第1電源72としては、自動貸金庫装置10全体に電源供給する主電源を用いることができる。また、制動部46は、第2電源74により電源供給可能に構成されている。ここで、第2電源72は、第1電源74とは別構成であり、第1電源72による電源供給がない状態でも電源供給可能な電源装置である。この第2電源74は、停電時等においても電源供給可能な予備発電機やバッテリー等、もしくはそれらに切換え可能であることが好ましい。
【0060】
モータ部45の駆動及び制動部46の作動は、第1電源72及び第2電源74とブレーキ付モータ44との間に設けられた電源オンオフ回路部82に制御ユニット96から制御信号が与えられることにより制御される。電源オンオフ回路部82は、第1電源72からモータ部45への電源供給をオン、オフ可能なモータ電源オンオフ部86と第2電源74から制動部46への電源供給をオン、オフ可能な制動電源オンオフ部88とを有している。ここでは、第1電源72からモータ部45への電源供給と第2電源74から制動部46への電源供給とのオン、オフが同期されている。より具体的には、モータ電源オンオフ部86と制動電源オンオフ部88とは、駆動信号が与えられると略同期して電気的に閉状態になると共に、駆動信号が与えられないと略同期して電気的に開状態になるように構成されている。
【0061】
走行機構部42を走行移動させるときは、制御ユニット96により駆動信号が電源オンオフ回路部82に与えられ、この駆動信号に従ってモータ電源オンオフ部86が電気的に閉状態に切換わる。これにより、第1電源からモータ部45に電源供給され、モータ部45は回転駆動される。これと同時に制動電源オンオフ部88が電気的に閉状態に切換わって、第2電源74から制動部46に電源供給され、制動部46は制動解除状態になる。
【0062】
また、走行機構部42を停止させるとき及び停止状態に維持するときは、電源オンオフ回路部82には制御ユニット96から駆動信号が与えられず、モータ電源オンオフ部86が電気的に開状態に切換わる。これにより、第1電源72からモータ部45への電源供給が絶たれ、モータ部45は非駆動状態になる。これと同時に制動電源オンオフ部88が電気的に開状態に切換わって、第2電源から制動部46への電源供給が絶たれ、制動部46はモータ部45の駆動軸の回転を制動した状態になる。
【0063】
また、スイッチ部56は、第2電源74と制動部46との間で、制動電源オンオフ部88と並列に接続されている。そして、制動電源オンオフ部88が電気的に開状態とされた状態でも、操作部58を押圧操作してスイッチ部56を電気的に閉状態にすると、第2電源74から制動部46に電源供給されるようになっている。
【0064】
つまり、走行機構部42が停止された状態では、制動電源オンオフ部88は電気的に開状態になり、制動部46は制動状態となっている。従って、走行機構部42は容易に移動できない状態となっている。この状態で、操作部58を押圧操作してスイッチ部56を電気的に閉状態に切換えると、第2電源74から制動部46に電源供給される。これにより、制動部46は制動解除状態にされ、走行機構部42の移動が可能となる。つまり、第1電源72からモータ部45への電源供給がモータ電源オンオフ部86によりオフにされた状態或いは停電等により自動貸金庫装置10の主電源である第1電源72から電源供給不可能である状態でも、制動部46の制動を解除して走行機構部42を移動可能にすることができる。
【0065】
ここで、制動部46への電源供給の構成は、上記構成に限られるものではなく、第1電源72からの電源が、電源回路等及び制動電源オンオフ部88を介して制動部46に供給される構成であってもよい。この場合でも、第1電源72が電源供給不可能なときを想定して、電源供給可能な予備電源としての第2電源74からもスイッチ部56を介して制動部46に電源供給可能に構成されていると良い。また、第1電源72から一つの電源オンオフ部を介してモータ部45及び制動部46に電源供給可能に構成されていてもよい。この場合、第1電源72が電源供給不可能なときにも電源供給可能な予備電源としての第2電源74からスイッチ部56を介して制動部46に電源供給可能に構成されていると良い。
【0066】
<3.金庫ボックス搬送装置100の手動移動動作>
次に、格納部13に格納されている金庫ボックス90を手動で取出す場合の金庫ボックス搬送装置100の手動移動動作について説明する。以下、金庫利用者が取出したい金庫ボックス90が格納されている格納部13の位置が、走行機構部42の移動方向において金庫ボックス搬送装置100より金庫室18奥側(金庫室18内の通用扉16と反対側)である場合について説明する。
【0067】
まず、金庫室18内に進入する際には、自動貸金庫装置10全体或いは金庫ボックス搬送装置100の電源(ここでは、第1電源72)はオフ状態にされている。
【0068】
第1電源がオフの状態では、制御ユニット96による駆動信号は与えられないため、モータ部45は非駆動状態であると共に制動部46はモータ部45の駆動軸の回転を制動している状態である。故に、走行機構部42は停止状態で、棚側搬送機構部40は走行方向に移動不可能な状態に維持される。
【0069】
この状態で、作業者は、通用扉16の施錠を解除して利用ブース28から金庫室18に進入する。そして、作業者は、金庫室18内に進入した向きでスイッチ部56の操作部58に対面する(図5参照)。
【0070】
次に、作業者は、金庫室18内に進入した向きに操作部58を押圧操作する。これにより、制動部46によるモータ部45の駆動軸の回転が制動解除され、金庫ボックス搬送装置100が移動可能な状態になる。
【0071】
この後、作業者は、操作部58を押圧操作したままの状態でさらに操作部58にさらに大きな力を加えると、当該押圧力により金庫ボックス搬送装置100が移動し始める。このとき、作業者は、操作部58を押圧操作した状態で、操作部58が配設されている支柱52を操作部58と一緒に押圧してもよい。
【0072】
そして、作業者は、金庫ボックス搬送装置100の移動を継続する。そして、作業者は、取り出し対象の金庫ボックス90が格納されている格納部13より金庫室18内奥側に金庫ボックス搬送装置100が移動されたら、操作部58及び支柱52への押圧操作を解除する。これにより、モータ部45の駆動軸の回転が制動部46により制動され、金庫ボックス搬送装置100の移動は停止される。
【0073】
金庫ボックス搬送装置100の移動が停止された後、作業者は金庫ボックス90を手動で取出す。
【0074】
このとき、金庫ボックス搬送装置100の移動量が金庫ボックス90を取出すのに不十分であった場合、或いはさらに金庫室18奥側の金庫ボックス90を取出したい場合には、上記作業を再び行って取り出し対象の金庫ボックス90を取出すことができる。
【0075】
上記のような自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置によると、スイッチ部56の操作部58に対する押圧操作に応じて制動部46によるモータ部45の駆動軸の回転を制動、解除することにより棚側搬送機構部40の走行移動に対して制動、制動解除を切換可能である。また、操作部58の操作方向と棚側搬送機構部40の移動方向とが同方向に設定されており、操作部58の押圧操作と棚側搬送機構部40の移動操作との作用方向が同じである。そのため、操作部58を押圧操作するだけで棚側搬送機構部40の走行移動に対する制動解除を行うことができ、操作部58の操作をしながらでも棚側搬送機構部40の移動操作に力を加えやすく、作業性の向上に寄与することができる。
【0076】
また、操作部58が、作業者が立った状態で操作可能な高さ位置で支柱52に配設されているため、作業者が棚側搬送機構部40の移動作業をする際、無理のない姿勢で操作部58の操作および棚側搬送機構部40の移動操作を同時にすることができる。これにより、作業性の向上に寄与することができる。
【0077】
また、操作部58が、作業者が金庫室18に進入可能な通用扉16に対向する位置で支柱52に配設されているため、作業者は金庫室18に進入したとき容易にスイッチ部56の操作部58を視認することができ、制動解除を行うための操作位置が分かりやすいという利点がある。
【0078】
また、操作部58の制動解除操作の向きと作業者の金庫室18進入の向きとが同じに設定されている。これにより、作業者は金庫室18に進入してそのままの進行方向に操作部58に作用することで制動解除及び棚側搬送機構部40の移動を行うことができる。そして、金庫室18に進入してから棚側搬送機構部40の移動が終わるまでの一連の動作をスムーズに違和感無く行うことができ、作業性の向上に寄与することができる。
【0079】
また、スイッチ部56は、操作部58に対する押圧操作中に制動部46によるモータ部45の駆動軸の回転を制動解除して回転可能な状態にすると共に、操作部58に対する押圧操作を解除すると制動部46によるモータ部45の駆動軸の回転を制動状態にするように構成されている。これにより、スイッチ部56から手を離すと自動的に制動状態に切換わり、制動状態に切換する操作を行う必要がないため、作業性の向上に寄与する。そして、制動解除して棚側搬送機構部40の移動を行った後に制動状態への戻し忘れによる棚側搬送機構部40の誤動作を防止することができる。
【0080】
また、棚側搬送機構部40の走行機構部42のモータ部45に制動部46が一体化されたブレーキ付モータ44を採用しているため、モータ部45と制動部46を別体として設けた構成と比較して、省スペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】自動貸金庫装置を示す概略斜視図である。
【図2】自動貸金庫装置を示す概略側面図である。
【図3】自動貸金庫装置を示す概略平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面において金庫ボックス搬送装置の手動移動作業を示す説明図である。
【図6】ブレーキ付モータとスイッチ部との関係を示す概略図である。
【符号の説明】
【0082】
10 自動貸金庫装置
12 格納棚
13 格納部
16 通用扉
18 金庫室
20 ブース台
40 棚側搬送機構部
42 走行機構部
44 ブレーキ付モータ
45 モータ部
46 制動部
52 支柱
56 スイッチ部
58 操作部
60 移載ユニット
90 金庫ボックス
100 金庫ボックス搬送装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ金庫ボックスを格納可能な格納部を複数有する格納棚と金庫利用者が前記金庫ボックスに物品を出し入れ可能なブース台とを備えた自動貸金庫装置において、前記格納棚と前記ブース台との間で前記金庫ボックスを搬送する、自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置であって、
前記格納棚側の位置と前記ブース台側の位置との間で走行移動して、前記金庫ボックスを移載可能な移載ユニットを、前記各格納部に対向する位置と前記ブース台に対して前記金庫ボックスを搬出入可能な位置との間で移動させる搬送機構部と、
前記搬送機構部が非走行動作状態で前記搬送機構部の走行移動を制動可能であると共に前記搬送機構部が走行動作状態で前記搬送機構部の走行移動を制動解除可能な制動部と、
操作方向が前記搬送機構部の走行方向と同方向に設定された操作部を有し、前記搬送機構部が非走行動作状態とされた状態で、前記操作部に対する操作に応じて前記制動部による制動状態を制動解除状態に切換可能なスイッチ部と、
を備えている自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置であって、
前記搬送機構部は、前記移載ユニットを昇降方向に移動可能に支持する支柱と、前記支柱を支持し走行移動可能に構成された走行台とを有し、
前記操作部が、作業者が立った状態で操作可能な高さ位置で前記支柱に配設されている、自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置。
【請求項3】
請求項2に記載の自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置であって、
前記操作部は、作業者が前記格納棚が配設されている金庫室に進入可能な通用口に対向する位置及び姿勢で前記支柱に配設されている、自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置。
【請求項4】
請求項3記載の自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置であって、
前記操作部の制動解除操作の向きと作業者が前記通用口を介して進入する向きとが同じに設定されている、自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置であって、
前記スイッチ部は、前記搬送機構部が非走行動作状態のとき、前記操作部に対する操作中に前記制動部を制動解除状態にすると共に前記操作部の非操作中に前記制動部を制動状態にするように構成されている、自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置であって、
前記制動部は、前記搬送機構部の移動駆動用の電動機に一体化され、前記電動機が非駆動状態のとき前記電動機の駆動軸の回転を制動可能であると共に前記電動機が駆動状態のとき前記電動機の駆動軸の回転を制動解除可能に構成されている、自動貸金庫装置の金庫ボックス搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−150749(P2010−150749A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−327014(P2008−327014)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(000139780)株式会社イトーキ (833)
【Fターム(参考)】