説明

自動車の自動支払い装置

【課題】特典というメリットによって制限速度遵守という自覚を運転者に促すようにする。
【解決手段】ETCカード11の挿入によって各種車載器情報を備えるETC車載器5を搭載した車3が入口側対距離料金所1及び出口側料金所49を通過する時に距離情報と速度検知手段による速度検知情報が管理情報センタ23に送られ、管理情報センタ23において通行料金の計算と料金所通過時の速度が判断され、規定速度以下と判断されると本人にポイントが通知される。ポイントは一定の点数がたまることで特典が与えられると共に、速度を遵守することでポイントの点数がたまるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はETC(登録商標、以下同じ)利用による自動車の自動支払い装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、高速道路等の有料道路の料金所には利便性、経済性、交通渋滞緩和等の目的でETC(自動支払いシステム)が導入されている。
【0003】
自動支払いシステムの概要は、自動車にETC車載器が搭載される一方、料金所には前記ETC車載器との間で無線により走行距離情報を含む車載器情報の送受信を行なう料金所路側機器が配置されている。
【0004】
料金所路側機器は送受信によりETC車載器を搭載した車の通過時に予め登録されている車載器情報に違法がないか確認し開閉バーを開とすることで、一時停止することなく料金所の通過が可能となっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
料金所の開閉バーは、車載器情報に違法がなく適正と判断されれば瞬時に開となるところから速度を落とすことなく料金所を通過することができるため、例えば、料金所を本線に準ずる高速で通過する事が存在する一方、一時停止して料金所を通過する車がある際、各車両間に大きな速度差が発生し、衝突や接触事故等を招く要因となっている。
【0006】
このために、料金所の手前にステッカーを貼ったり、電光掲示板によって速度を落とすよう呼びかけているが、守られていないのが現状となっており、早急な対策が求められていたものである。
【0007】
そこで、本発明にあってETC車載器を利用して料金所や制限速度が設けられた区間を通過する時に特典というメリットを与えることで速度遵守の自覚を運転者に促すようにした自動車の自動支払い装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために本発明にあっては、第1に、車に搭載され書き込み可能なETCカードの挿入によって各種車載器情報を備えるETC車載器と、前記ETC車載器との間で車載器情報等の送受信を行う有料道路の入口側対距離料金所及び出口側料金所にそれぞれ設置された路側機器と、前記入口側対距離料金所及び出口側料金所にそれぞれ設置された各料金所を車が通過する時の通過速度を検知する速度検知手段と、前記入口側対距離料金所と出口側料金所の速度検知手段からの速度検知情報及び出口側料金所の路側機器からの走行距離情報に基づき通行料金の計算とポイントを与える有無を判断し通行料金とポイントとを前記ETC車載器搭載車の使用者へ通知する管理情報センタとで構成され、前記ポイントは、前記入口側対距離料金所及び出口側料金所の通過速度が予め設定された速度以下で走行したことが前記速度検知手段によって検知されると与えられ、一定の点数で特典が得られることを特徴とする。
【0009】
第2に、車に搭載され書き込み可能なETCカードの挿入によって各種車載器情報を備えるETC車載器と、前記ETC車載器との間で車載器情報等の送受信を行う均一料金所に設置された路側機器と、前記均一料金所に設置され車が前記料金所を通過する時の通過速度を検知する速度検知手段と、前記均一料金所の速度検知手段からの速度検知情報と路側機器からの料金情報に基づき通行料金とポイントを与える有無を判断し通行料金とポイントとを前記ETC車載器搭載車の使用者へ通知する管理情報センタとで構成され、前記ポイントは、前記均一料金所の通過速度が予め設定された速度以下で走行したことを前記速度検知手段によって検知されると与えられ、一定の点数で特典が得られることを特徴とする。
【0010】
第3に、車に搭載され書き込み可能なETCカードの挿入によって各種車載器情報を備えるETC車載器と、前記ETC車載器との間で車載器情報等の送受信を行う高速道路の速度制限区間に設置された路側機器と、前記車が前記速度制限区間に設置された2点間の距離を通過する時にその2点間の通過速度を検知する速度検知手段と、前記速度検知手段からの速度検知情報に基づきポイントを与える有無を判断し前記ETC車載器搭載車の使用者へポイントを通知する管理情報センタとで構成され、前記ポイントは、前記速度制限区間の通過速度が予め設定された速度以下で走行したことが前記速度検知手段によって検知されると与えられ、一定の点数で特典が得られることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1、第2によれば、ETC車載器が搭載された車が各料金所を通過する時の速度検知とETC車載器と路側機器との間で料金収受に必要なデータ(情報)の送受信が行なわれ、走行情報と速度検知情報から管理情報センタは通行料金の計算と通過速度を計算しポイントを与える有無の判断ができる。この結果、検知された速度が規定された速度以下と判断されると前記ETC車載器搭載車の使用者へ通行料金の外にポイントが通知される。通知を受け取った人は一定の点数になると特典が得られるためポイントをためようとする意識が働く結果、各料金所では速度を落とした運転につながるようになる。
【0012】
また、第3によれば、ETC車載器を搭載した車が速度制限区間を通過する時に速度検知手段によって速度が検知され、その速度検知情報に基づき管理情報センタにおいて通過速度が計算され、ポイントを与える有無の判断ができる。この結果、規定された速度以下と判断されるとETC車載器搭載車の使用者へポイントが通知される。通知を受け取った人は一定の点数になると特典が得られるため、ポイントをためようとする意識が働き速度制限区間では速度を落とした運転につながるようになる。
【0013】
この場合、ポイント不要と考える人もいるが、それらの人は全体に占める割合が少ないものと考えられると共に、特典を料金割引等につなげるようにすれば良り確実に制限速度が守られるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明にあっては、最良の形態につき好ましい実施例として、前記速度検知手段の速度検知情報を、前記各料金所及び速度制限区間にそれぞれ設置された2点間の距離を通過する時に前記ETC車載器と路側機器とによってチェックされる第1通過点の時刻と第2通過点の時刻による時刻情報とし、その2点間の時刻の差から2点間の時間を割り出し、割り出した時間と前記2点間の距離から速度を算出するETC車載器利用の手段とすることで、新たに速度検知器を設けることなく搭載されているETC車載器を利用して各料金所や速度制限区間の速度検知が行なえるようにする。
【実施例】
【0015】
以下、図1乃至図3の図面に基づき本発明の第1の実施形態について具体的に説明する。
【0016】
図1は有料道路の入口側対距離料金所、図2は出口側料金所、図3はETC車載器の概要説明図をそれぞれ示している。ここで入口側対距離料金所の対距離料金とは、入口側インターから出口側インターまでの走行距離を出口側料金所において通行料金が精算される料金システムのことである。
【0017】
入口側対距離料金所1は、車3に搭載されたETC車載器5との間で無線によって各種車載器情報の送受信を行なう路側機器7を有し、路側機器7は車3が通過する走行レーンに作られた左右の安全地帯9に沿って配置されている。ETC車載器5は、図3に示す如くETCカードが挿入されることで車体の大きさ、牽引車両の有無、軸数等の車両情報やカード番号、契約者名等の契約情報等からなる車載器情報を備えるようになると共に、前記車載器情報を無線によって送信又は受信する無線通信部13を有している。
【0018】
無線通信部13はアンテナ15と送受信回路17とで構成され、情報を電波にて送信したり、あるいは受信電波を情報に変換する。
【0019】
ETCカード11は、前記した本人の契約情報部19及び書き込み部21を備える。書き込み部21は、例えば、常磐道三郷料金所というように利用した料金所の場所やその時の通過時刻等が書き込まれる。
【0020】
なお、書き込み部21に書き込まれた料金所の場所情報及び時刻情報等の利用履歴はプリンタ、あるいは、インターネット等で確認できるようになっている。
【0021】
通行料金は、入口側対距離料金所1を通過するときに路側機器7とETC車載器5との間で行なわれる各種車載器情報の送受信により入口チェックを受けた車3が出口側料金所を出る時に出口チェックを受けることで入口側料金所から出口側料金所までの走行距離情報として管理情報センタ23に送られ、管理情報センタ23において通行料金が計算される。
【0022】
速度検知は、既存のドップラー方式や磁気感知方式を用いて路側機器7側に採用する手段としてもよいが、本実施形態の速度検知手段は、管理情報センタ23において処理管理されるようになっている。
【0023】
具体的には、前記した管理情報センタ23に後述する第1路側無線装置25から第2路側無線装置27までの距離情報Dと速度情報、例えば、料金所であれば20km/n以下、速度制限区間であれば60km/n以下というように制限速度情報が予めプログラムされる一方、その管理情報センタ23にETC車載器5を介して第1路側無線装置25を通過した時刻と第2路側無線装置27を通過した2点間の時刻が時刻情報として送られてくると、その2点間の時刻の差から時間を割り出し、その2点間の時間と距離Dから走行速度を算出する。
【0024】
算出された走行速度は予め入力されている速度情報と対比され、規定された速度以下と判断されるとポイントとして管理情報センタ23から本人(ETC車載器搭載車の使用者)に通知される。
【0025】
この場合、ポイントはポイント明細というかたちで本人に送られてくるが、同時に、ETCカード内にポイント点数としてメモリされ、ETCカードを例えば、読み取り器へ入れることでポイント履歴の確認が行なえるようにしてもよい。
【0026】
ちなみに違反したときにはポイントはゼロとなる。ゼロの表示は速度を守らなかったことを意味し反省材料として機能する役割を果たす。
【0027】
ポイントは、各料金所、速度制限区間を制限速度を守って走行した時にのみ与えられ、一定のポイントがたまると特典が得られる。特典の利用は何でもよいが一番効果度の高い料金割引率として利用することが望ましい。
【0028】
入口側対距離料金所1の路側機器7は、第1、第2路側無線装置25、27と第1、第2、第3、第4車両検知器29、31、33、35と路側表示器37とを有している。なお、図1において39は車両監視カメラ、41は発券機をそれぞれ示す。
【0029】
第1路側無線装置25は、左右の安全地帯9を跨いで配置された第1ゲート43に、第2路側無線装置27は左右の安全地帯9を跨いで配置された第2ゲート45にそれぞれ設けられている。
【0030】
第1、第2路側無線装置25、27は、車3に搭載されたETC車載器5との間で無線通信によって料金収受に必要なデータ(情報)を含む各種車載器情報の送受信を行なう手段となっている。
【0031】
その外に第1、第2路側無線装置25、27の2点間通過時の時刻のやりとりが行なわれ、その通過時刻は前記管理情報センタ23へ時刻情報として送られるようになる。
【0032】
第1から第4車両検知器29、31、33、35は、各発光部29a、31a、33a、35aから受光部29b、31b、33b、35bへ向かって発射される光を遮断することで検知する光検知タイプとなっている。第1車両検知器29は通信領域への車両の進入を検知し前記第1路側無線装置25の処理開始指示を行なう。
【0033】
第2車両検知器31は、通信領域から通信領域外へ出たことを検知し前記路側表示器63の「通行可」の表示開始及び開閉バー47の開動作指示を行なう。
【0034】
第3車両検知器33は、車両の進入を検知すると前記路側表示器63を消灯する。第4車両検知器35は車両の進入を検知すると第2路側無線装置27の処理開始指示と開閉バー47の閉動作指示を行なう。
【0035】
一方、出口側料金所49の路側機器51は、第1、第2路側無線装置53、55と第1、第2、第3車両検知器57、59、61と路側表示器63とを有している。なお、図2において65は車両監視カメラ、67は料金収受ボックスをそれぞれ示す。
【0036】
第1路側無線装置53は、左右の安全地帯9を跨いで配置された第1ゲート69に、第2路側無線装置55は左右の安全地帯9を跨いで配置された第2ゲート71にそれぞれ設けられている。
【0037】
第1、第2路側無線装置53、55は、車3に搭載されたETC車載器5との間で無線通信によって料金収受に必要なデータ(情報)を含む各種車載器情報の送受信を行なう手段となっている。
【0038】
その外に第1、第2路側無線装置53、55の2点間通過時の時刻のやりとりが行なわれ、その通過時刻は管理情報センタ23へ時刻情報として送られるようになる。
【0039】
第1から第3車両検知器57、59、61は、各発光部57a、59a、61aから受光部57b、59b、61bへ向かって発射される光を遮断することで検知する光検知タイプとなっている。第1車両検知器57は通信領域への車両の進入を検知し前記第1路側無線装置53の処理開始指示を行なう。
【0040】
第2車両検知器59は、通信領域から通信領域外へ出たことを検知し前記路側表示器63の「通行料金」の表示開始及び開閉バー47の開動作指示を行なう。
【0041】
第3車両検知器61は車両の進入を検知すると第2路側無線装置55の処理開始指示と開閉バー47の閉動作指示を行なう。
【0042】
図4は料金所の外に、例えば、高速道路の急カーブや下り坂等速度制限区間に配置された路側機器75を示している。
【0043】
路側機器75は、ETC車載器5との間で無線により送受信した速度検知情報を含む車載器情報を前記管理情報センタ23へ送る手段となっている。
【0044】
路側機器75は、速度制限区間となる起点の第1ゲート77に設けられた第1路側無線装置79と終点の第2ゲート81に設けられた第2路側無線装置83と第1、第2車両検知装置85、87とで構成されている。
【0045】
第1路側無線装置79から第2路側無線装置83までの2点間の距離D、即ち、第1ゲート77から第2ゲート81までの距離Dは前記管理情報センタ23に距離情報として入力されている。その外に、前記した速度制限区間の制限速度情報が入力されている。
【0046】
第1、第2路側無線装置79、83は、ETC車載器5との間で各種車載器情報の送受信の外に、第1、第2路側無線装置79、83の2点間通過時の時刻の送受信が行なわれる。その2点間の通過時刻は前記管理情報センタ23へ時刻情報として送られ、管理情報センタ23では2点間の時刻の差から時間を割り出し、割出した2点間の時間及び距離Dから速度を算出し、算出した走行速度が、予め入力されている速度情報と対比され、規定速度以下と判断されるとポイントが通知される。
【0047】
第1、第2車両検知器85、87は発光部85a、87aから受光部85b、87bへ向かって発射される光を遮断することで検知する光検知タイプとなっている。第1車両検知器85は通信領域への車両の進入を検知し前記第1路側無線装置79の処理開始指示を行なう。第2車両検知器87は、車3の進入を検知すると第2路側無線装置83の処理開始指示を行なう。
【0048】
この場合、路側機器75の設置は、有料の高速道に限定されず無料開放された専用道路や一般道の速度制限区間に適用することも可能である。
【0049】
このように構成された自動支払い装置によれば、ETC車載器5を搭載した車3が入口側対距離料金所1を通過する時に2点間の通過速度が検知されると共に路側機器7とETC車載器5との間で必要な各種車載器情報のやりとりが無線によって行なわれる。その車載器情報及び速度検知情報は管理情報センタ23に送られ始発点のチェックと第1、第2路側無線装置25、27の2点間の通過時刻から車3の通過速度が算出される。算出された速度は予め入力されている速度情報と対比され、算出された速度が規定速度以下と判断されると本人にポイントが通知される。
【0050】
次に、入口側対距離料金所1を通過した車3は出口側インターへ向けて走行するようになるが、この走行時に、例えば、図4に示すように速度制限区間にさしかかると路側機器75とETC車載器5との間で速度情報を含む車載器情報の送受信が無線によって行なわれる。
【0051】
その情報は管理情報センタ23に送られ第1、第2路側無線装置79、83の2点間の通過時刻から通過速度が算出される。算出された速度は予め入力されている速度情報と対比され、算出された速度が速度情報以下と判断されると本人にポイントが通知される。
【0052】
次に、ETC車載器5を搭載した車3が出口側料金所49を通過すると、その通過時に路側機器51とETC車載器5との間で距離情報を含む車載器情報の送受信が無線によって行なわれる。その情報は管理情報センタ23に送られ、走行距離から通行料金が算出され、その通行料金は路側表示器63に表示される。と同時に第1、第2路側無線装置53、55の2点間通過時刻から車3の通過速度が算出され、算出された速度は予め入力されている速度情報と対比される。算出された速度が規定速度以下と判断されると本人にポイントが通知され、速度を遵守することでポイントの点数がたまる仕組みとなっている。
【0053】
これにより、運転者はETCレーンの各料金所を通過する時、あるいは速度制限区間を通過する時にポイントという特典によって速度に対する自覚が促され規定速度を遵守した走行につながるようになる。
【0054】
なお、これら一連のポイントの通知は即時通知ではなく、例えば、月末に利用した通行料金と一緒に集計されてポイント明細として送られることが望ましい。
【0055】
また、本発明の自動支払い装置は走行距離に対応して通行料金の精算を行なう対距離料金所の入口側及び出口側料金所について説明したが、通行料金が均一の場合には例えば入口側料金所において通行料金を支払う均一料金所に本実施形態を適用することも可能である。この場合、構造及び作用は図2で示した路側機器51と同様となる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明にかかる自動車の自動支払い装置の入口側料金所全体の概要説明図。
【図2】自動車の自動支払い装置の出口側料金所全体の概要説明図。
【図3】ETC車載器の概要説明図。
【図4】高速道路の速度制限区間に設けられた路側機器の概要説明図。
【符号の説明】
【0057】
1 入口側対距離料金所
3 車
5 ETC車載器
7、51、75 路側機器
11 ETCカード
23 管理情報センタ
25、53、79 第1路側無線装置
27、55、83 第2路側無線装置
49 出口側料金所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車に搭載され書き込み可能なETCカードの挿入によって各種車載器情報を備えるETC車載器と、
前記ETC車載器との間で車載器情報等の送受信を行う有料道路の入口側対距離料金所及び出口側料金所にそれぞれ設置された路側機器と、
前記入口側対距離料金所及び出口側料金所にそれぞれ設置された各料金所を車が通過する時の通過速度を検知する速度検知手段と、
前記入口側対距離料金所と出口側料金所の速度検知手段からの速度検知情報及び出口側料金所の路側機器からの走行距離情報に基づき通行料金の計算とポイントを与える有無を判断し通行料金とポイントとを前記ETC車載器搭載車の使用者へ通知する管理情報センタとで構成され、
前記ポイントは、前記入口側対距離料金所及び出口側料金所の通過速度が予め設定された速度以下で走行したことが前記速度検知手段によって検知されると与えられ、一定の点数で特典が得られることを特徴とする自動車の自動支払い装置。
【請求項2】
車に搭載され書き込み可能なETCカードの挿入によって各種車載器情報を備えるETC車載器と、
前記ETC車載器との間で車載器情報等の送受信を行う均一料金所に設置された路側機器と、
前記均一料金所に設置され車が前記料金所を通過する時の通過速度を検知する速度検知手段と、
前記均一料金所の速度検知手段からの速度検知情報と路側機器からの料金情報に基づき通行料金とポイントを与える有無を判断し通行料金とポイントとを前記ETC車載器搭載車の使用者へ通知する管理情報センタとで構成され、
前記ポイントは、前記均一料金所の通過速度が予め設定された速度以下で走行したことを前記速度検知手段によって検知されると与えられ、一定の点数で特典が得られることを特徴とする自動車の自動支払い装置。
【請求項3】
車に搭載され書き込み可能なETCカードの挿入によって各種車載器情報を備えるETC車載器と、
前記ETC車載器との間で車載器情報等の送受信を行う高速道路の速度制限区間に設置された路側機器と、
前記車が前記速度制限区間に設置された2点間の距離を通過する時にその2点間の通過速度を検知する速度検知手段と、
前記速度検知手段からの速度検知情報に基づきポイントを与える有無を判断し前記ETC車載器搭載車の使用者へポイントを通知する管理情報センタとで構成され、
前記ポイントは、前記速度制限区間の通過速度が予め設定された速度以下で走行したことが前記速度検知手段によって検知されると与えられ、一定の点数で特典が得られることを特徴とする自動車の自動支払い装置。
【請求項4】
前記速度検知手段の速度検知情報は、前記各料金所及び速度制限区間にそれぞれ設置された2点間の距離を通過する時に前記ETC車載器と路側機器とによってチェックされる第1通過点の時刻と第2通過点の時刻による時刻情報となっていて、その2点間の時刻の差から2点間の時間を割り出し、割り出した時間と前記2点間の距離から速度を算出するETC車載器利用の手段となっていることを特徴とする請求項1,2,3のいずれかに記載の自動車の自動支払い装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−234337(P2008−234337A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−73349(P2007−73349)
【出願日】平成19年3月20日(2007.3.20)
【出願人】(507091587)
【出願人】(507091598)
【出願人】(594096667)財団法人高速道路技術センター (10)
【Fターム(参考)】