説明

自己免疫疾患、炎症及び神経疾患の治療剤及び予防剤

【課題】自己免疫疾患治療剤又は予防剤、炎症治療剤又は予防剤、神経疾患治療剤又は予防剤を提供する。
【解決手段】ヒアルロニダーゼを有効成分として含有する。ヒアルロニダーゼとしては、ヒアルロン酸を分解する活性を有するものであれば特に限定されず使用することができる。本発明では、例えば以下の(a)又は(b)のポリペプチドを有するヒアルロニダーゼを使用することができる。
(a)配列番号1に示すアミノ酸配列からなるポリペプチド
(b)配列番号1に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が置換、欠失、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなり、ヒアルロン酸を分解する活性を有するポリペプチド

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒアルロニダーゼを有効成分とする自己免疫疾患治療剤、炎症治療剤及び神経疾患治療剤に関する。また、本発明は、ヒアルロニダーゼを有効成分とする自己免疫疾患予防剤、炎症予防剤及び神経疾患予防剤に関する。
【背景技術】
【0002】
多発性硬化症(multiple sclerosis : MS)は、寛解と再発きたすヒトの中枢神経系の自己免疫疾患であり、炎症に伴って中枢神経系の髄鞘のみが崩壊する代表的な脱髄性疾患と知られている。MSは、多くは思春期から40歳代のあいだに発症し、歩くとふらつく、目がかすむ、二重に見える、尿が出にくい、および痛みやしびれなどの症状がある。子供や若い人が発症する場合には、てんかんが出ることもある。症状を現す原因となる病巣が大脳や脊髄神経に、一つ以上、散在性にできる。また、病巣が空間的に散在しているだけでなく、時間的にも症状が次々と出たり消失を呈する。多発性硬化症の病態には、免疫系が絡み、自己免疫疾患・炎症と捉えられている。また、脊髄神経が侵されることから、神経疾患のひとつとしても捉えられている。
【0003】
近年、MSの予防薬として、インターフェロンβ1bが使用され、Th1系細胞からTh2系細胞への免疫シフトにより再発予防に効果があるとされる(非特許文献1)。MSでは、脊髄にヒアルロン酸の蓄積がみられ、oligodendrocyteの前駆細胞の成熟が抑制されることが、報告されている(非特許文献2)。
【0004】
【非特許文献1】Yong VW, Chabot S, Stuve O et al : Interferon beta in treatment of multiple sclerosis. Mechanisms of action. Neurology 51 : 682-689, 1998
【非特許文献2】Back SA, Tuohy TM, Chen H, Wallingford N, Craig A, Struve J, Luo NL, Banine F, Liu Y, Chang A, Trapp BD, Bebo BF, Rao MS, Sherman LS. Hyaluronan accumulates in demyelinated lesions and inhibits oligodendrocyte progenitor maturation. Nat Med. 2005 Aug 7
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、自己免疫疾患治療剤、炎症治療剤及び神経疾患治療剤を提供することを目的とする。また、本発明は、自己免疫疾患予防剤、炎症予防剤及び神経疾患予防剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成した本発明に係る自己免疫疾患治療剤、炎症治療剤及び神経疾患治療剤は、ヒアルロニダーゼを有効成分として含有する。また、本発明に係る自己免疫疾患予防剤、炎症予防剤及び神経疾患予防剤は、ヒアルロニダーゼを有効成分として含有する。
【0007】
本発明においてヒアルロニダーゼとしては、ヒアルロン酸を分解する活性を有するものであれば特に限定されず使用することができる。本発明では、例えば以下の(a)又は(b)のポリペプチドを有するヒアルロニダーゼを使用することができる。
(a)配列番号1に示すアミノ酸配列からなるポリペプチド
(b)配列番号1に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が置換、欠失、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなり、ヒアルロン酸を分解する活性を有するポリペプチド
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る薬剤は、ヒアルロニダーゼを有効成分とするものであるから、比較的安価にかつ容易に大量生産できる利点がある。また、ヒアルロニダーゼは毒性や抗原性がほとんどないこと、生体が元来有している治療作用や疾患の防止作用を増強することから副作用の極めて少ない治療剤及び予防剤として期待される。このように、本発明によれば、自己免疫疾患、炎症及び神経疾患に有効な新規な薬剤を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。以下の説明において、本発明に係る治療剤及び予防剤をまとめて薬剤と称する。
【0010】
本発明に係る薬剤の有効成分であるヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸(ヒアルロナン)を分解する活性を有するポリペプチドを意味する。本発明においてヒアルロニダーゼとしては、当該活性を有する限り、如何なる由来のヒアルロニダーゼを使用することができる。ヒアルロニダーゼとしては、例えば、哺乳類のヒアルロニダーゼ、細菌或いはストレプトミセス(放線菌)から分離されたヒアルロナンリアーゼ、コンドロイチナーゼABC、コンドロイチナーゼACII、コンドロイチナーゼACI、コンドロイチナーゼB及びハチ毒ヒアルロニダーゼを挙げることができる。特に、哺乳類のヒアルロニダーゼとしては、PH-20(精巣ヒアルロニダーゼ)、Hyal-1、Hyal-2、Hyal-3及びSPAM1を挙げることができる。
【0011】
より具体的には、ヒアルロニダーゼとしてPH-20(精巣ヒアルロニダーゼ)を使用することができる。PH-20(精巣ヒアルロニダーゼ)のアミノ酸配列を配列番号1に示す。なお、ヒアルロニダーゼとしては、配列番号1に示すアミノ酸配列からなるポリペプチドに限定されず、配列番号1に示すアミノ酸配列における1又は数個のアミノ酸が置換、欠失、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなり、ヒアルロン酸を分解する活性を有するポリペプチドであっても使用することができる。ここで、数個のアミノ酸とは、2〜50個、好ましくは2〜20個、より好ましくは1〜10個のアミノ酸を意味する。
【0012】
また、ヒアルロニダーゼとしては、翻訳後の修飾を受けた形であってもよいし、翻訳後の修飾を受ける前の形であっても使用することができる。翻訳後の修飾としては、末端アミノ酸配列の切断や糖鎖付加修飾を挙げることができる。
【0013】
本発明の薬剤は、ヒアルロニダーゼを有効成分とするものであり、その有効量をヒトを含む哺乳動物に投与することによって生体に悪影響を与えることなく自己免疫疾患、炎症及び神経疾患からなる群から選ばれる少なくとも1種の疾患を改善及び予防することができる。自己免疫疾患、炎症及び神経疾患としては多発性硬化症を挙げることができる。但し、自己免疫疾患及び炎症としては、多発性硬化症に限定されず、例えば、リウマチ、全身性エリテマトーデス、炎症性腸炎、ブドウ膜炎、腎炎、腎症、I型糖尿病、アトピー性皮膚炎、シェーグレン症候群、インスリン受容体異常症、血管炎、重症筋無力症、多発性筋炎、喘息、橋本病が挙げられる。また、神経疾患としては、多発性硬化症に限定されず、例えば、神経炎、神経痛、神経麻痺、脳卒中、脳性麻痺、鬱病、老人性痴呆症、パーキンソン病、アルツハイマー病、レックリングハウゼン病、もやもや病、クラッベ病、急性散在性脳脊髄炎、脊髄神経根神経障害、急性播種性脳脊髄炎、視神経脊髄炎、副腎白質ジストロフィー、異染性白質ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症、末梢神経障害(末梢神経損傷、ギランバレー症候群、絞扼性神経障害、腕神経叢麻痺、糖尿病性ニューロパチーなど)等を挙げることができる。すなわち、ヒアルロニダーゼを有効成分として含む薬剤は、上述した各種の自己免疫疾患、炎症及び神経疾患に対して治療効果及び予防効果がある。
【0014】
本発明の薬剤は、ヒアルロニダーゼを、そのまままたは必要に応じて担体、賦形剤、その他の添加物と共に、経口的あるいは非経口的に投与(関節内投与、静脈内、筋肉内、皮下などの組織内投与(注射)、経腸投与、経皮投与など)するための医薬品として、任意の剤形に製剤化することが可能であり、任意の投与方法で患者に投与される。
【0015】
経口製剤としては、散剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤等の固形製剤;シロップ剤、エリキシル剤、乳剤等の液状製剤を挙げることができる。散剤は、例えば、乳糖、デンプン、結晶セルロース、乳酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水ケイ酸等の賦形剤と混合して得ることができる。顆粒剤は、上記賦形剤のほか、必要に応じ、例えば白糖、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン等の結合剤や、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の結合剤や、カルボキシメチルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤をさらに加え、湿式又は乾式で造粒して得ることができる。錠剤は、上記散剤又は顆粒剤をそのまま、或いはステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤を加えて打錠して得ることができる。また、上記錠剤又は顆粒剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メタアクリル酸メチルコポリマー等の腸溶性基剤で被覆し、或いはエチルセルロース、カルナウバロウ、硬化油等で被覆し、これらを腸溶性或いは持続性製剤にすることができる。硬カプセル剤は、上記散剤又は顆粒剤を硬カプセルに充填して得ることができる。また軟カプセル剤は、ヒアルロナン又はその塩を、グリセリン、ポリエチレングリコール、ゴマ油、オリーブ油等に混合し、これをゼラチン膜で被覆して得ることができる。シロップ剤は、白糖、ソルビトール、グルセリン等の甘味剤とヒアルロナン又はその塩とを、水に溶解して得ることができる。また、甘味剤及び水のほかに、精油、エタノール等を加えてエリキシル剤とするか、或いはアラビアゴム、トラガカント、ポリソルベート80、カルボキシメチルセルロースナトリウム等を加えて乳剤又は懸濁剤にすることができる。またこれらの液状製剤には必要に応じ、矯味剤、着色剤、保存剤等を加えることができる。
【0016】
非経口製剤としては、注射剤、直腸投与剤、ペッサリー、皮膚外用剤、吸入剤、エアゾール剤、点眼剤等を挙げることができる。注射剤は、ヒアルロナン又はその塩に塩酸、水酸化ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等のpH調節剤;塩化ナトリウムウム、ブドウ糖等の等張化剤;及び注射用蒸留水を加え、滅菌濾過した後、アンプルに充填して得ることができる。また、更にマンニトール、デキストリン、シクロデキストリン、ゼラチン等を加えて真空凍結乾燥し、用時溶解型の注射剤とすることができる。またヒアルロナン又はその塩にレシチン、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の乳化剤を加えた後、水中で乳化された注射用乳剤とすることもできる。
【0017】
直腸投与剤は、ヒアルロニダーゼにカカオ脂肪酸のモノ、ジ又はトリグリセリド、ポリエチレングリコール等の坐剤用基剤を加えた後、加温して溶解し、これを型に流し込んで冷却するか、或いはヒアルロニダーゼをポリエチレングリコール、大豆油等に混合した後、ゼラチン膜で被覆して得ることができる。皮膚外用剤は、ヒアルロニダーゼに、白色ワセリン、ミツロウ、流動パラフィン、ポリエチレングリコール等を加え、必要に応じて加温し、混練して得ることができる。テープ剤は、ヒアルロニダーゼを、ロジン、アクリル酸アルキルエステル重合体等の粘着剤と混練し、これを不織布等に展延して得ることができる。吸入剤は、例えば薬学的に許容される不活性ガス等の噴射剤に、ヒアルロニダーゼを溶解又は分散し、これを耐圧容器に充填して得ることができる。
【0018】
(投与方法)本発明のヒアルロニダーゼを有効成分とする薬剤の投与方法は、特に限定されないが、脊髄内投与、静脈内投与および経口投与を挙げることができる。
【0019】
(投与量)投与量は、対象とする疾患、患者の年令、健康状態、体重等に応じ適宜決定するが、一般には0.03〜3.0U/kg を1日1回あるはそれ以上に分けて投与する。
【0020】
(毒性)本発明で使用するヒアルロニダーゼは、医薬としての生物活性を示す投与量において細胞毒性はほとんどもしくは全く認められなかった。
【実施例】
【0021】
以下、本発明に係る薬剤を、実施例を用いてより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものではない。
【0022】
〔実施例1〕
本実施例では、多発性硬化症モデルである実験的自己免疫性脊髄炎(EAE)にPH-20(精巣ヒアルロニダーゼ)を投与し、その効果を検討した。
【0023】
多発性硬化症モデル動物
4週齢のLewisラットを購入し、5週齢になってから使用した。柴木らの方法(柴木謙次、野村恭一、大野良三、島津邦男:人参養栄湯による実験的自己免疫性脳脊髄炎の抑制.神経治療 19(2):159-166,2002)に準じて、ミエリン塩基性蛋白(myelin basic protein(MBP)Sigma社製)300μg/匹をPBS 100μlに溶解し、当量のフロインド完全アジュバンド(Freund Complete Adjuvant(FCA)、H37 Ra、Difco社製)および結核死菌(MT、H37 Ra、Difco社製)濃度を0.75mg/mlに調節混合し、動物の左右後肢足蹠に50μlずつ接種した。
本実施例では、接種直後の多発性硬化症モデル動物及び多発性硬化症発症時の多発性硬化症モデル動物(11匹)を用いた。
【0024】
EAE神経症候の評価
抗原接種後より毎日、2名の観察者により神経症状を5段階に分けて、観察した。EAE grade は、0:無症状、1:尾のtonusの低下、2:後肢不完全麻痺、3:時に尿便失禁を伴う後肢完全麻痺、4:四肢麻痺とした。
【0025】
投与方法及び群構成
ペントバルビタール麻酔下に、カテーテル(先端OD:0.245mm、MRE025、Braintree社製)を第6/7胸椎間から挿入し、留置後、マイクロシリンジ(25μl、伊藤製作所製)を用いて、試験物質6μL(10U/ml)を髄腔内投与(PH-20:0.06U/head)し、その後、1回/日、隔日に計6回投与した。なお、本実施例で使用したPH-20は、Hyaluronidase bovine testes, Type IV-S essentially salt-free, lyophilized powder(Sigma社製)である。
ヒアルロニダーゼ投与群(n=6)と、生理食塩水を投与したEAE対照群(n=5)の計2群でEAE神経症候を比較した。具体的には各群におけるEAE gradeを各個体について与えその平均値を算出し、臨床スコアー平均値とした。
【0026】
統計学的評価
神経スコアーはStudent’sのt-testを用いた。
【0027】
結果
臨床スコアー平均値の経時的な変化を図1に示した。図1では、ヒアルロニダーゼ投与群のプロファイルを実線で示し、EAE対照群のプロファイルを破線で示した。図1から判るように、抗原接種後、ヒアルロニダーゼ投与群においては、EAE対照群と比較して、神経兆候の軽症化が認められた。EAE極期の神経兆候の比較では、抗原接種後16日目のEAE対照群の臨床スコアー平均値2.0±0.89に対し、ヒアルロニダーゼ投与群では16日目に1.2±0.48と有意な低値(P<0.05)を示した。以上の結果から、ヒアルロニダーゼの髄腔内隔日6回投与によって、EAEに対して神経学的にEAEの予防効果を有すると結論付けられた。従って、ヒアルロニダーゼは、多発性硬化症や急性散在性脳脊髄炎等の自己免疫疾患、炎症及び神経疾患の予防及び治療に有効と考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】ヒアルロニダーゼ投与群及びEAE対照群における、臨床スコアー平均値の経時的な変化を示す特性図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒアルロニダーゼを有効成分とする、自己免疫疾患治療剤又は予防剤。
【請求項2】
上記ヒアルロニダーゼは以下の(a)又は(b)のポリペプチドを有することを特徴とする請求項1記載の自己免疫疾患治療剤又は予防剤。
(a)配列番号1に示すアミノ酸配列からなるポリペプチド
(b)配列番号1に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が置換、欠失、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなり、ヒアルロン酸を分解する活性を有するポリペプチド
【請求項3】
ヒアルロニダーゼを有効成分とする、炎症治療剤又は予防剤。
【請求項4】
上記ヒアルロニダーゼは以下の(a)又は(b)のポリペプチドを有することを特徴とする請求項3記載の炎症治療剤又は予防剤。
(a)配列番号1に示すアミノ酸配列からなるポリペプチド
(b)配列番号1に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が置換、欠失、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなり、ヒアルロン酸を分解する活性を有するポリペプチド
【請求項5】
ヒアルロニダーゼを有効成分とする、神経疾患治療剤又は予防剤。
【請求項6】
上記ヒアルロニダーゼは以下の(a)又は(b)のポリペプチドを有することを特徴とする請求項5記載の神経疾患治療剤又は予防剤。
(a)配列番号1に示すアミノ酸配列からなるポリペプチド
(b)配列番号1に示すアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が置換、欠失、付加又は挿入されたアミノ酸配列からなり、ヒアルロン酸を分解する活性を有するポリペプチド

【図1】
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【公開番号】特開2007−153797(P2007−153797A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−350690(P2005−350690)
【出願日】平成17年12月5日(2005.12.5)
【出願人】(505192084)株式会社 糖質科学研究所 (21)
【Fターム(参考)】