説明

自然石ブロック及びその製造方法並びに自然石ブロック構造物の施工法

【課題】波浪に対する安定性を維持し、且つ、自然景観の創出効果を向上させる。
【解決手段】自然石ブロック1は、コンクリートブロック本体2に自然石3,3を一体化して成る。又、自然石3,3はコンクリートブロック本体2の前側面2Aにアンカー4,4を介して連結固定する。更に、自然石3,3はコンクリートブロック本体2の一側面の略全域に並置し、自然石3,3の上部はコンクリートブロック本体2の上面よりも所定寸法だけ上方に突出するように設ける。前記コンクリートブロック本体2には、水流による揚力を低減するための貫通孔8,8を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自然石ブロック及びその製造方法並びに自然石ブロック構造物の施工法に関するものであり、特に、海岸、河川等の景観を維持するために設置される自然石ブロック及びその製造方法並びに自然石ブロック構造物の施工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、此種自然石ブロックは、コンクリートブロック本体の上面に偏平状の自然石を上面が露出するように埋設して形成されている。又、該自然石ブロックは自然景観の創出効果を高める等の観点から、所定サイズ以上の自然石が複数個使用されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−169957号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来技術のように、コンクリートブロック本体上面に複数個の自然石の下部を埋設して自然石ブロック(植え込み方式)を形成した場合、個々の自然石の周囲、或いは、隣接する自然石同士間にコンクリートブロック本体の表面が露呈されるため、自然な景観が損なわれるという欠点があった。
【0004】
前記植え込み方式の自然石ブロックにおいて、自然石同士間にコンクリートブロック本体の表面が露呈されないようにするには、例えば、サイズの小さい自然石を多数敷き詰めることが考えられる。しかし、この場合には自然石ブロックの全体の質量が所要値以下に軽くなり、該自然石ブロックの波浪に対する安定性が失われると共に、自然景観の創出効果が低下するという問題を有していた。
【0005】
そこで、波浪に対する安定性を維持し、且つ、自然景観の創出効果を向上させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、コンクリートブロック本体に自然石を一体化して成る自然石ブロックであって、該自然石は前記コンクリートブロック本体の少なくとも一側面にアンカーを介して連結固定されているコンクリートブロック本体に自然石を一体化して成る自然石ブロックであって、該自然石は前記コンクリートブロック本体の側面の略全域にアンカーを介して連結固定されている自然石ブロックを提供する。
【0007】
この構成によれば、コンクリートブロック本体の少なくとも一側面の略全域には、アンカーを介して所定サイズの大きな自然石が連結固定される。従って、自然石ブロックの全体の質量が所要値以上に重くなる。又、コンクリートブロック本体の前記側面は自然石により隠蔽される。
【0008】
請求項2記載の発明は、上記自然石の上部が上記コンクリートブロック本体の上面よりも所定寸法だけ上方に突出して設けられている請求項1記載の自然石ブロックを提供する。
【0009】
この構成によれば、前記自然石の上部がコンクリートブロック本体の上面よりも所定寸
法だけ上方に突出しているので、自然石ブロックを自然石側から見た場合は、コンクリートブロック本体の上面が自然石の上部によって隠れて見える。
【0010】
請求項3記載の発明は、上記自然石は複数個使用され、該複数個の自然石は隙間が生じないように互いに密接して並置されている請求項1又は2記載の自然石ブロックを提供する。
【0011】
この構成によれば、コンクリートブロック本体の前記側面において複数の自然石は相互に密接するように並置されるので、自然石同士の間に隙間が生じることが防止される。従って、自然石同士の間にコンクリートブロック本体の側面が外部に露呈される恐れがない。
【0012】
請求項4記載の発明は、上記コンクリートブロック本体には水流による揚力を低減させるための貫通孔が開穿されている請求項1,2又は3記載の自然石ブロックを提供する。
【0013】
この構成によれば、揚力の発生原因となる水流(波浪)の力がコンクリートブロック本体の下面に作用した場合、該水流はコンクリートブロック本体に形成した貫通孔を通り抜けるため、該水流によるコンクリートブロック本体に対する揚力が低減される。
【0014】
請求項5記載の発明は、コンクリートブロック本体に自然石を一体化して成る自然石ブロックの製造方法であって、前記コンクリートブロック本体の少なくとも一側面と対応する側面が開放された有底状の型枠を形成する工程と、該型枠の開放側面に前記自然石を配置すると共に、該自然石における前記型枠の開放側面と対応する側面にアンカーの一端部を埋設させる工程と、該自然石と型枠により形成された空間部にコンクリートを打ち込む工程とを備え、該自然石を前記コンクリートブロック本体の少なくとも一側面に前記アンカーを介して連結固定する自然石ブロックの製造方法を提供する。
【0015】
この製造方法によれば、開放側面を有する型枠と、アンカーの一端部を埋設させた自然石とにより空間部を形成して、該空間部にコンクリートを打ち込むことにより、コンクリートブロック本体に自然石がアンカーを介して一体化される。尚、アンカーの一端部を埋設させた自然石は、予め工場にて2次製品として製造することができる。
【0016】
請求項1,2,3又は4記載の上記自然石ブロックを用いた自然石ブロック構造物の施工法であって、該自然石ブロックを複数段積み重ねて前記自然石ブロック構造物を構築することを特徴とする自然石ブロック構造物の施工法。
【0017】
この施工法によれば、自然石ブロックを複数段積み重ねることにより、自然石ブロック構造物が構築される。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の発明は、自然石ブロックの全体の質量が所要値以上に重くなるので、該自然石ブロックの波浪に対する安定性を確保することができる。又、コンクリートブロック本体の側面は自然石により隠蔽されて該自然石の表面が露呈されるので、自然石による自然景観の創出効果が向上する。
【0019】
この場合、自然石はアンカーを介してコンクリートブロック本体に連結固定されているので、コンクリートブロック本体に対する自然石の連結強度を増大させることができ、長い年月経過しても自然石がコンクリートブロック本体から脱落する恐れがない。
【0020】
請求項2記載の発明は、コンクリートブロック本体の上面が自然石の上部によって隠れ
て見えるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、自然石よる自然景観の創出効果が一層向上する。
【0021】
請求項3記載の発明は、コンクリートブロック本体の前記側面が複数個の自然石よって隠れて見えるので、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、複数個の自然石の間からコンクリートブロック本体の表面が露呈されることを防止できる。
【0022】
請求項4記載の発明は、貫通孔によりコンクリートブロック本体に作用する揚力を低減できるので、請求項1,2又は3記載の発明の効果に加えて、波浪の力が大きい場所に自然石ブロックを設置した場合でも、該自然石ブロックの水中での設置状態を常に安定させることができる。
【0023】
請求項5記載の発明は、アンカーを突設させた自然石と型枠とにより形成された空間部にコンクリートを打ち込むことにより、コンクリートブロック本体の側面に自然石を強固に一体化して成る自然石ブロックを容易に製造することができる。
【0024】
又、自然石を予め工場にて2次製品として製造することにより、コンクリートブロック本体に自然石を容易に連結固定することができる。更に、コンクリートブロック本体をベースにして製造するので、設置安定性及び施工性の高い自然石ブロックを量産化することができる。
【0025】
請求項6記載の発明は、複数の自然石ブロックを順次積み重ねるだけで自然石ブロック構造物を構築できるので、自然石ブロック構造物の施工性及び安定性が向上し、且つ、大幅な工期短縮が図られる新規な省力化工法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明は、波浪に対する安定性を維持し、且つ、自然景観の創出効果を向上させるという目的を達成するため、コンクリートブロック本体に自然石を一体化して成る自然石ブロックであって、該自然石は前記コンクリートブロック本体の少なくとも一側面にアンカーを介して連結固定されていることにより実現した。
【実施例】
【0027】
以下、本発明の好適な一実施例を図1乃至図6に従って説明する。本実施例は、コンクリートブロック本体の前側面略全域に自然石を連結固定して自然石ブロックを製造したものであって、所定サイズ以上の巨石である石灰岩を自然石として使用しているが、設置条件などに応じて石灰岩以外の自然石を使用することができる。
【0028】
又、海岸の自然景観を良好に保全するために、自然石ブロックを突堤、護岸、防波堤、離岸堤又はそれら近傍の水底に複数段積み重ねて自然石ブロック構築物を施工した例に適用しているが、海岸以外の場所、例えば、河川、湖沼等にも施工可能である。
【0029】
図1、図2及び図3はそれぞれ本実施例に係る自然石ブロックを示す平面図、正面図及び右側面図である。図に示すように、自然石ブロック1は、平面視略方形のコンクリートブロック本体2と、該コンクリートブロック本体2の一側面に一体化された複数(図示例では2個)の自然石3,3とから構成され、該自然石3,3は図示例ではコンクリートブロック本体2の前側面2A、即ち、図1に於けるコンクリートブロック本体2の下側の側面の略全域に一体化されている。
【0030】
2個の自然石3,3は隙間が生じないように互いに密接するように並置され、且つ、個々の自然石3,3は、図1及び図4に示すように、アンカー4,4を介してコンクリート
ブロック本体2の前側面2Aに連結固定されている。
【0031】
従って、コンクリートブロック本体2の前側面2Aは、その手前側から見ると自然石3,3により隠れて見える。又、前記アンカー4,4としては鉄筋、シャックル、チェーン又は鋼線、ワイヤー、ロープなどを使用することができ、該アンカー4,4の形状は任意な形状を採択できる。
【0032】
尚、自然石3,3はコンクリートブロック本体2の前側面2Aに加えて、必要に応じてコンクリートブロック本体2の後側面、左側面及び/又は右側面にも一体化させることができる。又、自然石3,3は工場にて予め規格化された2次製品として製造でき、この場合は自然石3,3の現場施工性が向上し、施工時間の短縮化が可能になる。更に、該自然石3,3同士はアンカー等により互いに連結させることもできる。
【0033】
コンクリートブロック本体2は平面視略方形に形成されている。図1に於いて、コンクリートブロック本体2の左右両側の側縁部中央には突起5,5が形成され、また、コンクリートブロック本体2の上側の側縁部中央には凹所6が形成されている。
【0034】
本実施例では、コンクリートブロック本体2は、鋼板から成る有底の型枠7にコンクリートを打ち込んで形成されている(図5参照)。又、該型枠7は平面視略コ字状の箱形に形成され、且つ、該型枠7の前側面全域は開放して形成されている。
【0035】
従って、コンクリートブロック本体2の前側面2Aを除く3つの側面外周部は、型枠7によって囲まれている。本実施例では、自然石ブロック1は、コンクリートブロック本体2に型枠7を固着させたまま施工現場にて使用しているが、コンクリートブロック本体2から型枠7を離型させて使用してもよい。
【0036】
更に、上記コンクリートブロック本体2の突起5,5近傍にはそれぞれには貫通孔8,8がコンクリートブロック本体2の厚さ方向(上下方向)に開穿されている。該貫通孔8,8は、コンクリートブロック本体2下面に波浪によって水圧が作用した際、即ち、コンクリートブロック本体2に対し揚力を発生させる水流が作用した際に、該水流が貫通孔8,8を上方向にスムーズに通過することにより、コンクリートブロック本体2に作用する揚力を効果的に低減される。
【0037】
自然石3,3としては整形加工性の高い石灰石、例えば、琉球石灰石等が使用され、自然石3,3同士は互いに接触して隙間が生じないように形成されている。
【0038】
又、自然石3,3の高さ寸法Hはコンクリートブロック本体2の厚さ寸法Tよりも所定値だけ大に設定されている。本実施例では、図3に示すように、自然石3,3の高さ寸法Hは、好ましくはコンクリートブロック本体2の厚さ寸法Tの2倍以上に設定されるを可とする。斯くして、自然石3,3の上部は、コンクリートブロック本体2の上面よりも該コンクリートブロック本体2のほぼ厚さ分だけ上方に突設されることになる。
【0039】
上記自然石ブロック1の製造方法の一例について説明する。先ず、図5に示すように、コンクリートブロック本体2の前側面2Aと対応する前側面が開放された有底箱状の型枠7を形成すると共に、該開放側面の左右両側の上部同士を連結部材9、例えば、鋼材により補強連結する。又、型枠7内の所定位置には貫通孔形成用の円筒状の型枠(図示せず)を固定する。次に、自然石3,3における前記型枠7の開放側面に臨む背面にアンカー止着用の孔10,10を開穿すると共に、該孔10,10にアンカー4,4の一端部を挿入して接着材Bにより固着する(図4参照)。その他に自然石3,3とアンカー4,4の取り付け方法としては、自然石を穿孔し、該穿孔部に機械式アンカーやケミカルアンカーを
埋め込み一体化する方法や、穿孔部にアンカー4,4の一端部を挿入してモルタルなどで固着するなどの方法がある。
【0040】
そして、自然石3,3の間に可及的に隙間が生じないように、自然石3,3を相互に並置固定することにより、型枠7の開放側面の略全域が自然石3,3により隠れて見えないように形成する。従って、自然石3,3と型枠7により略箱形の空間部Sが形成されると共に、該空間部Sにアンカー4,4の他端部が水平に突設されている。
【0041】
この後、該空間部Sにコンクリートを打ち込んで固化させることにより、コンクリートブロック本体2の前側面2Aに自然石3,3を一体化して成る自然石ブロック1が製造され、この場合、該自然石3,3とコンクリートブロック本体2はアンカー4,4を介して強固に連結固定される。
【0042】
次に、本発明に係る自然石ブロック構造物の施工法について、図6に基づいて詳述する。図示例では、クレーン用フック(図示せず)付きの同一寸法の自然石ブロックを合計6個用い、これらをクレーンにより順次持ち上げて3段に積み重ねることにより、自然石ブロック構造物11を構築したものである。
【0043】
先ず、クレーンを用いて、コンクリートブロック本体2であって両側面に自然石が配設されていないコンクリートブロック1Aを設置場所、例えば、突堤等に設置すると共に、該コンクリートブロック本体1Aの幅方向両側(図6に於ける左右方向両側)に自然石ブロック1B,1Cを突き合わせて配置固定することにより、1段目のブロックユニットを形成する。
【0044】
但し、前記自然石3とコンクリートブロック本体2から成る自然石ブロック1B,1Cは、施工現場の設計寸法に対応すべく、該自然石ブロック1B,1Cのコンクリートブロック本体2の幅寸法を所要値に適宜決定することができる。然るときは、自然石ブロック1B,1Cの幅寸法を、例えば、図示例の1.5倍に設定することにより、前記中央部に配置されているコンクリートブロック(自然石なし)1Aを不要にすることができる。
【0045】
更に、該1段目のブロックユニットの上に、2個の自然石ブロック1D,1Eを相互に突き合せて成る2段目のブロックユニットを積み重ねる。この場合、自然石ブロック1D,1E相互の突き合せ部はコンクリートブロック本体1Aの中央部、即ち、図6に於ける左右方向中心と一致するように配設する。
【0046】
次に、2段目のブロックユニットの上面中央に自然石ブロック1Fを積み重ねる。この自然石ブロック1Fとしては、幅方向両側面に自然石3,3が一体化された型式のものを採用する。斯くして、3段に積み重ねて成る自然石ブロック構造物11が構築される。
【0047】
以上説明したように本実施例は、側面開放タイプの型枠7と自然石3,3とにより空間部Sを形成し、該空間部Sにコンクリートを打ち込むことにより、自然石ブロック1を工場又は施工現場にて製造することができる。
【0048】
この場合、自然石3,3はコンクリートブロック本体2の側面にアンカー4,4を介して連結固定されるので、コンクリートブロック本体2に対する自然石3,3の連結強度が大幅に増大し、施工後に長い年月が経過しても、自然石3,3がコンクリートブロック本体2から脱落する恐れがない。
【0049】
又、コンクリートブロック本体2の側面にて自然石3,3の上部が所定の高さだけ突出しているので、自然石3,3の表面肌が立体的にリアルに露呈され、海岸の自然環境と適
合した景観を効果的に創出することができる。
【0050】
更に又、自然石3,3は相互に密接するように配置されているので、コンクリートブロック本体2の前側面2Aの略全域は、自然石3,3により隙間無く隠蔽される。
【0051】
本実施例に係る自然石ブロック1は、複数の自然石3,3を側面に一体化したことにより、従来に比べて全体の重量が重くなるので、波浪に対する自然石ブロック1の設置状態における安定性が向上する。
【0052】
又、コンクリートブロック本体2には貫通孔8,8が上下方向に形成されているので、コンクリートブロック本体2に作用する揚力を効果的に低減でき、コンクリートブロック本体2の水中での設置状態が一層安定する。
【0053】
更に、本発明は、複数の自然石ブロック1A,1B,1Cを順次積み重ねることにより、自然景観創出効果が著大な自然石ブロック構造物11を容易かつ短期間に施工できる。
【0054】
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施例を示し、自然石ブロックの平面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1の右側面図。
【図4】一実施例に係る自然石ブロックの連結部分を一部断面して示す詳細側面図。
【図5】一実施例に係る自然石ブロックを製造するときに使用する型枠等を示す斜視図。
【図6】本発明に係る自然石ブロックを用いて構築した自然石ブロック構造物を示す側面図。
【符号の説明】
【0056】
1 自然石ブロック
2 コンクリートブロック本体
3,3 自然石
4,4 アンカー
7 型枠
8,8 貫通孔
11 自然石ブロック構造物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリートブロック本体に自然石を一体化して成る自然石ブロックであって、該自然石は前記コンクリートブロック本体の少なくとも一側面にアンカーを介して連結固定されていることを特徴とする自然石ブロック。
【請求項2】
上記自然石の上部が上記コンクリートブロック本体の上面よりも所定寸法だけ上方に突出して設けられていることを特徴とする請求項1記載の自然石ブロック。
【請求項3】
上記自然石は複数個使用され、且つ、該複数個の自然石は隙間が生じないように互いに密接して並置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の自然石ブロック。
【請求項4】
上記コンクリートブロック本体には水流による揚力を低減させるための貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の自然石ブロック。
【請求項5】
コンクリートブロック本体に自然石を一体化して成る自然石ブロックの製造方法であって、
前記コンクリートブロック本体の少なくとも一側面と対応する側面が開放された有底状の型枠を形成する工程と、
該型枠の開放側面に前記自然石を配置すると共に、該自然石における前記型枠の開放側面と対応する側面にアンカーの一端部を埋設させる工程と、
該自然石と型枠により形成された空間部にコンクリートを打ち込む工程とを備え、
該自然石を前記コンクリートブロック本体の少なくとも一側面に前記アンカーを介して連結固定することを特徴とする自然石ブロックの製造方法。
【請求項6】
請求項1,2,3又は4記載の自然石ブロックを用いた自然石ブロック構造物の施工法であって、該自然石ブロックを複数段積み重ねて前記自然石ブロック構造物を構築することを特徴とする自然石ブロック構造物の施工法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−214883(P2008−214883A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−50270(P2007−50270)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(000226356)日建工学株式会社 (24)
【Fターム(参考)】