落葉対策用L型縁塊
【課題】車道部分と例えば歩道部分から集水用コンクリートL型縁塊に取付けられた格子蓋の通水口に堆積する、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類の阻害を排除し、効果的に雨水を通過させる落葉対策用L型縁塊の提供。
【解決手段】歩道部分の境界と平行して設けられているL型排水側溝21または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔をおいて設置される、L型排水側溝21または道路面19と同一の高さで設置された集水用通水口において、落葉対策用L型格子蓋13の道路横断面方向の断面形状をL字の形にして、道路部分と歩道部分の境界に平行した立上がりを持たせる。
【解決手段】歩道部分の境界と平行して設けられているL型排水側溝21または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔をおいて設置される、L型排水側溝21または道路面19と同一の高さで設置された集水用通水口において、落葉対策用L型格子蓋13の道路横断面方向の断面形状をL字の形にして、道路部分と歩道部分の境界に平行した立上がりを持たせる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は降雨または降雪によって生じた道路または道路敷地外の表面水を排除する目的で、道路路肩に設けられている排水側溝の集水部分に設置される集水用L型縁塊に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に道路は、車道部分と例えば歩道部分に区別されており、車道部分と例えば歩道部分の境界に段差がある路肩には、車道部分と例えば歩道部分の境界と平行して排水施設であるL型排水側溝または歩車道境界ブロックが設けられている(図10、11)。車道部分と例えば歩道部分の表面はこのL型排水側溝または歩車道境界ブロックに向かって下降傾斜しており、車道部分と例えば歩道部分に降る雨水は車道部分と例えば歩道部分にある土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類を伴ってL型排水側溝内または歩車道境界ブロックに向かって流れる。このL型排水側溝内または歩車道境界ブロック側に流入した雨水は、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類を伴ってL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔をおいて設置されている集水用L型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口を通過し集水桝へ入り、さらに流末へと流れていく。このような現状にある車道部分と例えば歩道部分に降る雨水を速やかに排除する施設の中で集水用L型縁塊に取付けられた通水口である平面格子蓋に関する。(先行技術文献情報の検索結果該当なし)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
L型排水側溝内または歩車道境界ブロック側に流入した雨水は、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類を伴って集水用L型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口を通過できる土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類だけが集水桝へ入り、残りは平面格子蓋の通水口上部に残積し、いずれ平面格子蓋の通水口上部を塞ぎ、平面格子蓋の通水口の雨水透水機能が極端におちてくる。ここでの課題は、集水用L型縁塊の通水口に取付けられた格子蓋の形状が一般的に平面版であることから、平面格子蓋が目詰まりすれば、雨水の流出が阻害され、逃げ場を失った雨水は水浸し状態となる。このように平面格子蓋には目詰まりの大きな問題があるが、集水用L型縁塊の通水口に取付けられた格子蓋は流入量の変化に対し大幅に透水能力は変化せず、およそ一定の透水を行うとされる。つまり雨の降り始めから長時間の豪雨の場合でも降り終わりにかけて集水用L型縁塊の通水口に取付けられた格子蓋は継続的に透水作用が行われるとされており、目詰まりの課題は多い。
【0004】
また、集水用L型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口を通過できる士砂、砂利、生活ごみ類、落葉類は集水桝へ入り、土砂、小石など重い物は集水桝の泥溜に蓄積されるが、平面格子蓋の構造から土砂、小石などが大量に流入すれば、集水桝の泥溜の頻繁なメンテナンスが必要となり、道路管理に多大な費用が必要となる。メンテナンスを怠れば集水桝の泥溜容量を超え、下流へと流れ下水道本管等の流れを阻害し、さらに困難なメンテナンスが必要となる。
【0005】
また、落葉季節の豪雨、台風を伴った豪雨の時などは、まず、比較的汚濁が多い初期雨水は車道部分、例えば歩道部分の表面に散乱した生活ごみ類、落葉類が瞬時の大量の雨水で集水用L型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口へ押し流され、集水用L型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口が残積し、そしてさらに降り続く豪雨は集水用コンクリートL型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口を通過できず車道部分、例えば歩道部分にあふれる事となり災害となる。
【0006】
道路の表面排水工に関した設計は「道路土工−道路排水工指針」などにより規定されている、これらの指針では降雨特性を的確にとらえ、さらに道路の利用程度や立地条件などが、道路排水施設の排水能力を決定する上でもっとも重要とされている。しかし道路排水施設機能を妨げる主な物的要因には、道路上に散乱した、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類などあるが、道路の表面排水工に関した設計は、とくに豪雨の際に大量の土砂、流木等の流入に対する排水溝(管)断面などの設計指針はあるが、生活ごみ類、落葉類の流入に対する設計指針はない。しかし一般的な問題には雨水流出装置の維持管理もあり、雨水流出装置の目詰まりも大きな問題となる。
【0007】
本発明は、車道部分と例えば歩道部分から集水用L型縁塊に取付けられた格子蓋の通水口に堆積する、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類の阻害を考慮し、効果的に雨水を通過させる落葉対策用L型縁塊の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するために、本発明は落葉対策用L型格子蓋を取付けられるようにした落葉対策用L型縁塊と落葉対策用L型格子蓋を一体化して使用し、落葉対策用L型縁塊と落葉対策用L型格子蓋を一体化した物を落葉対策用L型縁塊と呼び、落葉対策用L型縁塊が課題を解決する。
【0009】
第一の発明は、道路の路肩部分に布設されているL型排水側溝と外形寸法が同一、または歩車道境界ブロックに対応できる落葉対策用L型縁塊の通水口に取付けるL型格子状の蓋(図1、図2、図3)で、このL型格子状の蓋は道路横断方向の断面形状がL字の形をして、道路部分と歩道部分の境界部分に平行した立ち上がりをもつことを特徴とした落葉対策用L型格子蓋を発明した。
【0010】
この発明の第二の発明は、落葉対策用L型格子蓋を取付け固定するための枠が必要となり落葉対策用L型縁塊(図4、図5)を発明した。落葉対策用L型縁塊は一般的に道路の路肩部分に布設されたにL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔で設置されるため、道路の路肩部分に布設されているL型排水側溝と外形寸法が同一、または歩車道境界ブロックに対応できる形状を持つ事も特徴としている。
【0011】
請求項2の落葉対策用L型縁塊に背面空間14を維持させる固定ストッパー11を取付け、また、落葉対策用L型格子蓋の立ち上がり部分1の棒状格子の最下部は櫛のような空間を持ち、背面空間14とあわせて落葉対策用L型縁塊の透水能力を最大に機能させる。
【0012】
また、落葉対策用L型格子蓋は鋼鉄製の材料を使用し、L型の図1平面部分の格子は道路部分と例えば歩道部分の境界に平行して並ぶように配置組立され、またL型の立ち上がり部分の格子は図3に示すようにタテに配置組立され、落葉対策用L型格子蓋の各部分の格子と格子の隙間は15mm以内としている事を特徴としている。
【0013】
また、落葉対策用L型格子蓋の平面部分は鋼鉄製の材料を使用し、格子は道路部分と例えば歩道部分の境界に平行して並ぶように配置組立され、棒状の格子と一体化されたエンドプレート5の端部の3面で落葉対策用L型縁塊の枠に支持され、さらに落葉対策用L型格子蓋設置用固定ストッパー11で固定され、最大積載荷重は(社)日本道路協会発行の道路橋指方書に定められた重荷重用(T=25)に対応したことを特徴とする。
【0014】
道路の路肩部分に布設されているL型排水側溝または歩車道境界ブロックには各種サイズある、また、落葉対策用L型縁塊は一般的に道路の路肩部分に布設されたL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔で設置されるため、落葉対策用L型縁塊は道路の路肩部分に布設されているL型排水側溝または歩車道境界ブロックに対応した各種サイズ持つ事から、落葉対策用L型格子蓋も落葉対策用L型縁塊に対応した各種サイズ持つ事を特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明の落葉対策用L型縁塊は、車道部分と例えば歩道部分の境界に平行して設けられているL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔をおいて設置され、L型排水側溝または道路面と同一の高さで設置された集水用通水口である。落葉対策用L型縁塊の設置される部分は、車道部分と歩道部分の境界と平行している部分であり、道路面および例えば歩道面に降った雨水が集まる部分で、さらに道路の長さ方向の勾配に沿った路肩を流れる雨水も流入する部分であるため、大量の土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類が集中する箇所である。降雨時、雨水は道路面および例えば歩道面で流水となり大量の土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類を通水口へ運び、通水口に取付けられている平面格子蓋の格子の間隙から、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類などで通過できない土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類などが通水口に取付けられている平面格子蓋の格子上に堆積し平面格子蓋の機能を低下させる。しかし落葉対策用L型縁塊に取付けられた落葉対策用L型格子蓋は平面格子蓋に比べ、落葉対策用L型格子蓋のL型の立ち上がり部分の通水面積がプラスされ、また、段落番号0016に記載の通り落葉対策用L型格子蓋のL型の立ち上がり部分は雨水の流れ面より高い排水開口16を持ち、透水機能を充分に発揮させる最大の特徴を持つ。
【0016】
車道部分と例えば歩道部分の境界に段差がある路肩に、車道部分と例えば歩道部分の境界と平行して設けられた、排水施設であるL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔をおいて設置される落葉対策用L型縁塊(図8、9)の先端部分18の勾配は、国土交通省などが定める公道の道路構造物標準設計図集で、およそ1.7%〜5%で設計され、また、L型の流水、集水部分20の勾配は10%と規定されている。図8で示すように、一般的な道路表面19勾配2%〜3%を直線で路肩までむすんだ場合、路肩のL型部分のもっとも低い部分との高低差17ができ、路肩の落葉対策用L型縁塊の断面に図7に示す三角形15ができる。落葉対策用L型縁塊の断面の三角形部分15に道路上に降る雨水は図8の矢印20の方向に加速しながら流れ、流水によって運ばれた土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類が路肩の落葉対策用L型縁塊の断面部分の三角形部分15に集まり落葉対策用L型縁塊に取付けられた落葉対策用L型格子蓋の通水口を通過できる土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類だけが集水桝27へ入り、残りは落葉対策用L型格子蓋の平面部分の通水口上部に残積する。また路肩のL型断面部分の三角形部分15の高低差17より上部に集まる土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類はL型排水側溝または歩車道境界ブロック側を流れる雨水に運ばれて、道路路肩に沿って下流方向へ押し流される。したがって路肩の落葉対策用L型縁塊の断面部分の三角形部分15は土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類などが流れにくく堆積しやすい部分といわれており、この現象は排水施設であるL型排水側溝または歩車道境界ブロックが設置された部分も含めて降雨の後によく見られる現象である。したがって長期におよぶ降雨や集中豪雨の発生時には、初期雨水が土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類が道路路肩の集水口に集まり通水口に取付けられている落葉対策用L型格子蓋の平面部分の格子の間隙から集水桝27へ流れ、通過できない土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類などが通水口に取付けられている落葉対策用L型格子蓋の平面部分に図7の三角形15のように堆積し、落葉対策用L型格子蓋の平面部分の機能を低下させるが、初期雨水が土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類を運んだ後の、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類の混入の少なくなった雨水は図7に示す三角形15部分の上部を流れ、落葉対策用L型格子蓋のL型の立ち上がり部分16に流入し集水桝27へ流れるため、道路部分と例えば歩道部分の降水雨に対し集水機能を可及的に果たすようになる。したがって、従来の道路路肩に設置された集水用通水口に取付けられた、平面格子蓋のように落葉対策用L型縁塊は断面部分の三角形部分15に土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類が堆積しても集水機能が低下することはなく集水機能を充分に発揮させる最大の特徴を持つ。
【0017】
本発明の落葉対策用L型縁塊は、車道部分と例えば歩道部分の境界と平行して設けられている排水施設であるL型排水側溝と外形寸法が同一の物を数種類持つことから、L型排水側溝と外形寸法が同一の落葉対策用L型縁塊を適所に設置できる。また本発明の落葉対策用L型縁塊は、車道部分と例えば歩道部分の境界と平行して設けられている、歩車道境界ブロックに対しても、落葉対策用L型縁塊の立ち上がり部分の形状寸法が歩車道境界ブロックと同一の種類であり設置使用が可能である。
【0018】
従来の道路路肩に設置されたL型縁塊は土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類がL型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口に堆積し透水機能が著しく低下するため頻繁なメンテナンスが必要になり膨大な維持管理費用が発生するが、落葉対策用L型縁塊は集水機能を充分に発揮させる機能を持つ事からメンテナンスの回数は平面格子蓋より大幅に減らす事ができる。したがって落葉対策用L型縁塊を使用することにより従来の平面格子蓋に比べ維持管理費用の大幅な節約となる。
【0019】
また、道路部分と例えば歩道部分にある生活ごみ類、落葉類以外の土砂、砂利などが降雨の流水によりL型縁塊からU字側溝または下水道本管に流入した場合、U字側溝または下水道本管の本来の流水機能を低下させる。しかし、落葉対策用L型縁塊に取付けられた落葉対策用L型格子蓋は鋼鉄製の材料を使用した格子と格子の隙間は15mm以内としていることからU字側溝または下水道本管の本来の流水機能を低下させる大きな土砂、砂利などの通過をふせぐため長期にわたり構造物の機能を損ないにくく、維持管理費用大幅な節約となる。
【0020】
また、落葉対策用L型格子蓋の平面部分は鋼鉄製の材料を使用し、格子は道路部分と例えば歩道部分の境界に平行して並ぶように配置組立され、棒状の格子とエンドプレート5の端部3面で落葉対策用L型縁塊に支持され、さらに落葉対策用L型格子蓋設置用固定ストッパー11で固定され、最大積載荷重は(社)日本道路協会発行の道路橋指方書に定められた重荷重用(T=25)に構造設計されているため国土交通省が定める一般道路に設置できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態の例を図面に基づいて説明する。図6に示すように、本発明は落葉対策用L型格子蓋を取付けられるようにした落葉対策用L型縁塊と落葉対策用L型格子蓋を一体化して使用する。特殊L型縁塊と落葉対策用L型格子蓋を一体化した物を落葉対策用L型縁塊と呼び、落葉対策用L型縁塊が問題を解決する。
【0022】
図10は車道部分と歩道部分の境界と平行して設けられている排水施設であるL型排水側溝と平行して適所に所定の間隔をおいて設置される落葉対策用L型縁塊が設置された状態の図面である。段落番号0014に記載の通り落葉対策用L型縁塊はL型排水側溝の外形に合わせた数種類の規格サイズを持つことから、L型排水側溝の各サイズに対応できる。
【0023】
また、図11は車道部分と歩道部分の境界と平行して設けられている歩車道境界ブロックと平行して適所に所定の間隔をおいて設置される落葉対策用L型縁塊が設置された状態の図面である。歩車道境界ブロックはL型排水側溝の立ち上り部分と外形寸法を同一としている事から、落葉対策用L型縁塊は歩車道境界ブロックにも対応できる。
【0024】
L型排水側溝の場合、L型排水側溝の本体を直接、車道部分と例えば歩道部分の降雨の排水施設として布設し、適所に所定の間隔をおいて埋設されている図12に示す集水桝27の上部に集水用L型縁塊を設置して車道部分と例えば歩道部分の降雨を集め、集水用L型縁塊の通水口から下部の集水桝へ流入させる方式、または、U字形側溝、可変側溝などの上部にL型排水側溝を布設し、適所に所定の間隔をおいて集水用L型縁塊を設置して車道部分と例えば歩道部分の降雨を集め集水用L型縁塊の通水口から下部の、U字形側溝、可変側溝などに直接排水するなどの方式がある。また、図11歩車道境界ブロックの場合は所定の間隔をおいて埋設されている図12に示す集水桝27上部に集水用L型縁塊を設置して車道部分と例えば歩道部分の降雨を集め、集水用L型縁塊の通水口から下部の集水桝へ流入させる、いずれの場合も集水用L型縁塊の設置部分に落葉対策用L型縁塊を使用する(図10、図11)ことにより段落番号0019に記載の通り、落葉対策用L型格子蓋は流入する土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類を捕捉濾過してから、集水桝またはU字形側溝、可変側溝などに流出するため、集水桝に接続された下水道管、U字形側溝、可変側溝など透水機能を長期に持続させる。
【0025】
現在一般に使用されている集水用L型縁塊に取付けられた、平面格子蓋には格子と格子の間隔を狭めた製品もあるが、段落番号0003に記載の通り透水機能が極端に低下する問題がある。しかしながら落葉対策用L型格子蓋は段落番号0016に記載の通り、落葉対策用L型格子蓋の平面部分の透水機能が極端に低下しても、落葉対策用L型格子蓋の図2に示す立ち上がり部分1の透水機能は長期間保持可能であることから、本発明は落葉対策用L型格子蓋が取付けられた落葉対策用L型縁塊は平面集水部分の透水能力を超えた分の雨水を下水道本管またはU字形側溝、可変側溝などに流出させる基本能力を維持しながら、かかる問題を解決できる機能を最大の特徴としている。
【0026】
また、落葉対策用L型縁塊は取付けられた落葉対策用L型格子蓋の透水能力を最大に機能させるべく、落葉対策用L型縁塊に落葉対策用L型格子蓋を取付けた状態図6に示す落葉対策用L型格子蓋の立ち上がり部分1の背面空間14を作り、背面空間14を維持させる固定ストッパー11を取り付け、また、固定ストッパー11は落葉対策用L型格子蓋のガタツキ、ズレも防止する、さらに、落葉対策用L型格子蓋の立ち上がり部分1は図3に示すように、15mm以内に配置された格子の最下部は櫛のような空間なっており、背面空間14とあわせて落葉対策用L型格子蓋の透水能力を最大に機能させる構造にしている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第一発明である落葉対策用L型格子蓋の平面図
【図2】図1落葉対策用L型格子蓋のB−B’断面図
【図3】図1落葉対策用L型格子蓋のA面側面図
【図4】本発明の第二発明である落葉対策用L型格子蓋を取付けるための落葉対策用L型縁塊の平面図
【図5】図4の落葉対策用L型縁塊のC−C’断面図
【図6】図4の落葉対策用L型縁塊と図1落葉対策用L型格子蓋の合体した落葉対策用L型縁塊の断面図
【図7】落葉対策用L型縁塊の機能説明図(設置した図4の落葉対策用L型縁塊と図1落葉対策用L型格子蓋の合体した落葉対策用L型縁塊の断面図)
【図8】落葉対策用L型縁塊の機能説明図(設置した図4の落葉対策用L型縁塊の断面図)
【図9】落葉対策用L型縁塊の機能説明図(設置した落葉対策用L型縁塊の平面図)
【図10】L型側溝部分に取付けた落葉対策用L型縁塊の概要透視図
【図11】歩車道境界ブロック部分に取付けた落葉対策用L型縁塊の概要透視図
【図12】落葉対策用L型縁塊が集水桝上部に設置された状態の断面図
【符号の説明】
【0028】
1 落葉対策用L型格子蓋の立ち上がり部分
2 格子と格子に溶接固定するツイストバー
3 格子部分
4 格子と格子の隙間15mm以内としている部分
5 エンドプレート
6 平面格子部分と立ち上がり格子部分の接続溶接部分
7 L型立ち上がり部分の格子部分を溶接固定するツイストバー
8 落葉対策用L型縁塊
9 落葉対策用L型縁塊製作の埋め込み特殊曲げ鉄板型枠
10 落葉対策用L型格子蓋設置用アングル枠
11 落葉対策用L型格子蓋設置用固定ストッパー
12 落葉対策用L型縁塊の通水口(開口)
13 落葉対策用L型格子蓋
14 流水対策用背面空間
15 土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類の堆積部分
16 三角形15部分の上部から、落葉対策用L型格縁塊のL型の立ち上がり部分の開口
17 一般的な道路表面19勾配2%〜3%を直線で路肩までむすんだ場合、路肩のL型部分のもっとも低い部分との高低差
18 落葉対策用L型縁塊上部先端部分
19 道路面および道路勾配
20 落葉対策用L型縁塊通水口部分勾配
21 L型排水溝
22 目地
23 歩道面
24 歩車道境界ブロック
25 集水桝と下水道本管をつなぐ接続管
25 泥溜め
26 集水桝
【技術分野】
【0001】
本発明は降雨または降雪によって生じた道路または道路敷地外の表面水を排除する目的で、道路路肩に設けられている排水側溝の集水部分に設置される集水用L型縁塊に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に道路は、車道部分と例えば歩道部分に区別されており、車道部分と例えば歩道部分の境界に段差がある路肩には、車道部分と例えば歩道部分の境界と平行して排水施設であるL型排水側溝または歩車道境界ブロックが設けられている(図10、11)。車道部分と例えば歩道部分の表面はこのL型排水側溝または歩車道境界ブロックに向かって下降傾斜しており、車道部分と例えば歩道部分に降る雨水は車道部分と例えば歩道部分にある土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類を伴ってL型排水側溝内または歩車道境界ブロックに向かって流れる。このL型排水側溝内または歩車道境界ブロック側に流入した雨水は、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類を伴ってL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔をおいて設置されている集水用L型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口を通過し集水桝へ入り、さらに流末へと流れていく。このような現状にある車道部分と例えば歩道部分に降る雨水を速やかに排除する施設の中で集水用L型縁塊に取付けられた通水口である平面格子蓋に関する。(先行技術文献情報の検索結果該当なし)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
L型排水側溝内または歩車道境界ブロック側に流入した雨水は、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類を伴って集水用L型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口を通過できる土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類だけが集水桝へ入り、残りは平面格子蓋の通水口上部に残積し、いずれ平面格子蓋の通水口上部を塞ぎ、平面格子蓋の通水口の雨水透水機能が極端におちてくる。ここでの課題は、集水用L型縁塊の通水口に取付けられた格子蓋の形状が一般的に平面版であることから、平面格子蓋が目詰まりすれば、雨水の流出が阻害され、逃げ場を失った雨水は水浸し状態となる。このように平面格子蓋には目詰まりの大きな問題があるが、集水用L型縁塊の通水口に取付けられた格子蓋は流入量の変化に対し大幅に透水能力は変化せず、およそ一定の透水を行うとされる。つまり雨の降り始めから長時間の豪雨の場合でも降り終わりにかけて集水用L型縁塊の通水口に取付けられた格子蓋は継続的に透水作用が行われるとされており、目詰まりの課題は多い。
【0004】
また、集水用L型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口を通過できる士砂、砂利、生活ごみ類、落葉類は集水桝へ入り、土砂、小石など重い物は集水桝の泥溜に蓄積されるが、平面格子蓋の構造から土砂、小石などが大量に流入すれば、集水桝の泥溜の頻繁なメンテナンスが必要となり、道路管理に多大な費用が必要となる。メンテナンスを怠れば集水桝の泥溜容量を超え、下流へと流れ下水道本管等の流れを阻害し、さらに困難なメンテナンスが必要となる。
【0005】
また、落葉季節の豪雨、台風を伴った豪雨の時などは、まず、比較的汚濁が多い初期雨水は車道部分、例えば歩道部分の表面に散乱した生活ごみ類、落葉類が瞬時の大量の雨水で集水用L型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口へ押し流され、集水用L型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口が残積し、そしてさらに降り続く豪雨は集水用コンクリートL型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口を通過できず車道部分、例えば歩道部分にあふれる事となり災害となる。
【0006】
道路の表面排水工に関した設計は「道路土工−道路排水工指針」などにより規定されている、これらの指針では降雨特性を的確にとらえ、さらに道路の利用程度や立地条件などが、道路排水施設の排水能力を決定する上でもっとも重要とされている。しかし道路排水施設機能を妨げる主な物的要因には、道路上に散乱した、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類などあるが、道路の表面排水工に関した設計は、とくに豪雨の際に大量の土砂、流木等の流入に対する排水溝(管)断面などの設計指針はあるが、生活ごみ類、落葉類の流入に対する設計指針はない。しかし一般的な問題には雨水流出装置の維持管理もあり、雨水流出装置の目詰まりも大きな問題となる。
【0007】
本発明は、車道部分と例えば歩道部分から集水用L型縁塊に取付けられた格子蓋の通水口に堆積する、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類の阻害を考慮し、効果的に雨水を通過させる落葉対策用L型縁塊の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するために、本発明は落葉対策用L型格子蓋を取付けられるようにした落葉対策用L型縁塊と落葉対策用L型格子蓋を一体化して使用し、落葉対策用L型縁塊と落葉対策用L型格子蓋を一体化した物を落葉対策用L型縁塊と呼び、落葉対策用L型縁塊が課題を解決する。
【0009】
第一の発明は、道路の路肩部分に布設されているL型排水側溝と外形寸法が同一、または歩車道境界ブロックに対応できる落葉対策用L型縁塊の通水口に取付けるL型格子状の蓋(図1、図2、図3)で、このL型格子状の蓋は道路横断方向の断面形状がL字の形をして、道路部分と歩道部分の境界部分に平行した立ち上がりをもつことを特徴とした落葉対策用L型格子蓋を発明した。
【0010】
この発明の第二の発明は、落葉対策用L型格子蓋を取付け固定するための枠が必要となり落葉対策用L型縁塊(図4、図5)を発明した。落葉対策用L型縁塊は一般的に道路の路肩部分に布設されたにL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔で設置されるため、道路の路肩部分に布設されているL型排水側溝と外形寸法が同一、または歩車道境界ブロックに対応できる形状を持つ事も特徴としている。
【0011】
請求項2の落葉対策用L型縁塊に背面空間14を維持させる固定ストッパー11を取付け、また、落葉対策用L型格子蓋の立ち上がり部分1の棒状格子の最下部は櫛のような空間を持ち、背面空間14とあわせて落葉対策用L型縁塊の透水能力を最大に機能させる。
【0012】
また、落葉対策用L型格子蓋は鋼鉄製の材料を使用し、L型の図1平面部分の格子は道路部分と例えば歩道部分の境界に平行して並ぶように配置組立され、またL型の立ち上がり部分の格子は図3に示すようにタテに配置組立され、落葉対策用L型格子蓋の各部分の格子と格子の隙間は15mm以内としている事を特徴としている。
【0013】
また、落葉対策用L型格子蓋の平面部分は鋼鉄製の材料を使用し、格子は道路部分と例えば歩道部分の境界に平行して並ぶように配置組立され、棒状の格子と一体化されたエンドプレート5の端部の3面で落葉対策用L型縁塊の枠に支持され、さらに落葉対策用L型格子蓋設置用固定ストッパー11で固定され、最大積載荷重は(社)日本道路協会発行の道路橋指方書に定められた重荷重用(T=25)に対応したことを特徴とする。
【0014】
道路の路肩部分に布設されているL型排水側溝または歩車道境界ブロックには各種サイズある、また、落葉対策用L型縁塊は一般的に道路の路肩部分に布設されたL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔で設置されるため、落葉対策用L型縁塊は道路の路肩部分に布設されているL型排水側溝または歩車道境界ブロックに対応した各種サイズ持つ事から、落葉対策用L型格子蓋も落葉対策用L型縁塊に対応した各種サイズ持つ事を特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明の落葉対策用L型縁塊は、車道部分と例えば歩道部分の境界に平行して設けられているL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔をおいて設置され、L型排水側溝または道路面と同一の高さで設置された集水用通水口である。落葉対策用L型縁塊の設置される部分は、車道部分と歩道部分の境界と平行している部分であり、道路面および例えば歩道面に降った雨水が集まる部分で、さらに道路の長さ方向の勾配に沿った路肩を流れる雨水も流入する部分であるため、大量の土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類が集中する箇所である。降雨時、雨水は道路面および例えば歩道面で流水となり大量の土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類を通水口へ運び、通水口に取付けられている平面格子蓋の格子の間隙から、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類などで通過できない土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類などが通水口に取付けられている平面格子蓋の格子上に堆積し平面格子蓋の機能を低下させる。しかし落葉対策用L型縁塊に取付けられた落葉対策用L型格子蓋は平面格子蓋に比べ、落葉対策用L型格子蓋のL型の立ち上がり部分の通水面積がプラスされ、また、段落番号0016に記載の通り落葉対策用L型格子蓋のL型の立ち上がり部分は雨水の流れ面より高い排水開口16を持ち、透水機能を充分に発揮させる最大の特徴を持つ。
【0016】
車道部分と例えば歩道部分の境界に段差がある路肩に、車道部分と例えば歩道部分の境界と平行して設けられた、排水施設であるL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔をおいて設置される落葉対策用L型縁塊(図8、9)の先端部分18の勾配は、国土交通省などが定める公道の道路構造物標準設計図集で、およそ1.7%〜5%で設計され、また、L型の流水、集水部分20の勾配は10%と規定されている。図8で示すように、一般的な道路表面19勾配2%〜3%を直線で路肩までむすんだ場合、路肩のL型部分のもっとも低い部分との高低差17ができ、路肩の落葉対策用L型縁塊の断面に図7に示す三角形15ができる。落葉対策用L型縁塊の断面の三角形部分15に道路上に降る雨水は図8の矢印20の方向に加速しながら流れ、流水によって運ばれた土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類が路肩の落葉対策用L型縁塊の断面部分の三角形部分15に集まり落葉対策用L型縁塊に取付けられた落葉対策用L型格子蓋の通水口を通過できる土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類だけが集水桝27へ入り、残りは落葉対策用L型格子蓋の平面部分の通水口上部に残積する。また路肩のL型断面部分の三角形部分15の高低差17より上部に集まる土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類はL型排水側溝または歩車道境界ブロック側を流れる雨水に運ばれて、道路路肩に沿って下流方向へ押し流される。したがって路肩の落葉対策用L型縁塊の断面部分の三角形部分15は土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類などが流れにくく堆積しやすい部分といわれており、この現象は排水施設であるL型排水側溝または歩車道境界ブロックが設置された部分も含めて降雨の後によく見られる現象である。したがって長期におよぶ降雨や集中豪雨の発生時には、初期雨水が土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類が道路路肩の集水口に集まり通水口に取付けられている落葉対策用L型格子蓋の平面部分の格子の間隙から集水桝27へ流れ、通過できない土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類などが通水口に取付けられている落葉対策用L型格子蓋の平面部分に図7の三角形15のように堆積し、落葉対策用L型格子蓋の平面部分の機能を低下させるが、初期雨水が土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類を運んだ後の、土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類の混入の少なくなった雨水は図7に示す三角形15部分の上部を流れ、落葉対策用L型格子蓋のL型の立ち上がり部分16に流入し集水桝27へ流れるため、道路部分と例えば歩道部分の降水雨に対し集水機能を可及的に果たすようになる。したがって、従来の道路路肩に設置された集水用通水口に取付けられた、平面格子蓋のように落葉対策用L型縁塊は断面部分の三角形部分15に土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類が堆積しても集水機能が低下することはなく集水機能を充分に発揮させる最大の特徴を持つ。
【0017】
本発明の落葉対策用L型縁塊は、車道部分と例えば歩道部分の境界と平行して設けられている排水施設であるL型排水側溝と外形寸法が同一の物を数種類持つことから、L型排水側溝と外形寸法が同一の落葉対策用L型縁塊を適所に設置できる。また本発明の落葉対策用L型縁塊は、車道部分と例えば歩道部分の境界と平行して設けられている、歩車道境界ブロックに対しても、落葉対策用L型縁塊の立ち上がり部分の形状寸法が歩車道境界ブロックと同一の種類であり設置使用が可能である。
【0018】
従来の道路路肩に設置されたL型縁塊は土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類がL型縁塊に取付けられた平面格子蓋の通水口に堆積し透水機能が著しく低下するため頻繁なメンテナンスが必要になり膨大な維持管理費用が発生するが、落葉対策用L型縁塊は集水機能を充分に発揮させる機能を持つ事からメンテナンスの回数は平面格子蓋より大幅に減らす事ができる。したがって落葉対策用L型縁塊を使用することにより従来の平面格子蓋に比べ維持管理費用の大幅な節約となる。
【0019】
また、道路部分と例えば歩道部分にある生活ごみ類、落葉類以外の土砂、砂利などが降雨の流水によりL型縁塊からU字側溝または下水道本管に流入した場合、U字側溝または下水道本管の本来の流水機能を低下させる。しかし、落葉対策用L型縁塊に取付けられた落葉対策用L型格子蓋は鋼鉄製の材料を使用した格子と格子の隙間は15mm以内としていることからU字側溝または下水道本管の本来の流水機能を低下させる大きな土砂、砂利などの通過をふせぐため長期にわたり構造物の機能を損ないにくく、維持管理費用大幅な節約となる。
【0020】
また、落葉対策用L型格子蓋の平面部分は鋼鉄製の材料を使用し、格子は道路部分と例えば歩道部分の境界に平行して並ぶように配置組立され、棒状の格子とエンドプレート5の端部3面で落葉対策用L型縁塊に支持され、さらに落葉対策用L型格子蓋設置用固定ストッパー11で固定され、最大積載荷重は(社)日本道路協会発行の道路橋指方書に定められた重荷重用(T=25)に構造設計されているため国土交通省が定める一般道路に設置できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態の例を図面に基づいて説明する。図6に示すように、本発明は落葉対策用L型格子蓋を取付けられるようにした落葉対策用L型縁塊と落葉対策用L型格子蓋を一体化して使用する。特殊L型縁塊と落葉対策用L型格子蓋を一体化した物を落葉対策用L型縁塊と呼び、落葉対策用L型縁塊が問題を解決する。
【0022】
図10は車道部分と歩道部分の境界と平行して設けられている排水施設であるL型排水側溝と平行して適所に所定の間隔をおいて設置される落葉対策用L型縁塊が設置された状態の図面である。段落番号0014に記載の通り落葉対策用L型縁塊はL型排水側溝の外形に合わせた数種類の規格サイズを持つことから、L型排水側溝の各サイズに対応できる。
【0023】
また、図11は車道部分と歩道部分の境界と平行して設けられている歩車道境界ブロックと平行して適所に所定の間隔をおいて設置される落葉対策用L型縁塊が設置された状態の図面である。歩車道境界ブロックはL型排水側溝の立ち上り部分と外形寸法を同一としている事から、落葉対策用L型縁塊は歩車道境界ブロックにも対応できる。
【0024】
L型排水側溝の場合、L型排水側溝の本体を直接、車道部分と例えば歩道部分の降雨の排水施設として布設し、適所に所定の間隔をおいて埋設されている図12に示す集水桝27の上部に集水用L型縁塊を設置して車道部分と例えば歩道部分の降雨を集め、集水用L型縁塊の通水口から下部の集水桝へ流入させる方式、または、U字形側溝、可変側溝などの上部にL型排水側溝を布設し、適所に所定の間隔をおいて集水用L型縁塊を設置して車道部分と例えば歩道部分の降雨を集め集水用L型縁塊の通水口から下部の、U字形側溝、可変側溝などに直接排水するなどの方式がある。また、図11歩車道境界ブロックの場合は所定の間隔をおいて埋設されている図12に示す集水桝27上部に集水用L型縁塊を設置して車道部分と例えば歩道部分の降雨を集め、集水用L型縁塊の通水口から下部の集水桝へ流入させる、いずれの場合も集水用L型縁塊の設置部分に落葉対策用L型縁塊を使用する(図10、図11)ことにより段落番号0019に記載の通り、落葉対策用L型格子蓋は流入する土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類を捕捉濾過してから、集水桝またはU字形側溝、可変側溝などに流出するため、集水桝に接続された下水道管、U字形側溝、可変側溝など透水機能を長期に持続させる。
【0025】
現在一般に使用されている集水用L型縁塊に取付けられた、平面格子蓋には格子と格子の間隔を狭めた製品もあるが、段落番号0003に記載の通り透水機能が極端に低下する問題がある。しかしながら落葉対策用L型格子蓋は段落番号0016に記載の通り、落葉対策用L型格子蓋の平面部分の透水機能が極端に低下しても、落葉対策用L型格子蓋の図2に示す立ち上がり部分1の透水機能は長期間保持可能であることから、本発明は落葉対策用L型格子蓋が取付けられた落葉対策用L型縁塊は平面集水部分の透水能力を超えた分の雨水を下水道本管またはU字形側溝、可変側溝などに流出させる基本能力を維持しながら、かかる問題を解決できる機能を最大の特徴としている。
【0026】
また、落葉対策用L型縁塊は取付けられた落葉対策用L型格子蓋の透水能力を最大に機能させるべく、落葉対策用L型縁塊に落葉対策用L型格子蓋を取付けた状態図6に示す落葉対策用L型格子蓋の立ち上がり部分1の背面空間14を作り、背面空間14を維持させる固定ストッパー11を取り付け、また、固定ストッパー11は落葉対策用L型格子蓋のガタツキ、ズレも防止する、さらに、落葉対策用L型格子蓋の立ち上がり部分1は図3に示すように、15mm以内に配置された格子の最下部は櫛のような空間なっており、背面空間14とあわせて落葉対策用L型格子蓋の透水能力を最大に機能させる構造にしている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第一発明である落葉対策用L型格子蓋の平面図
【図2】図1落葉対策用L型格子蓋のB−B’断面図
【図3】図1落葉対策用L型格子蓋のA面側面図
【図4】本発明の第二発明である落葉対策用L型格子蓋を取付けるための落葉対策用L型縁塊の平面図
【図5】図4の落葉対策用L型縁塊のC−C’断面図
【図6】図4の落葉対策用L型縁塊と図1落葉対策用L型格子蓋の合体した落葉対策用L型縁塊の断面図
【図7】落葉対策用L型縁塊の機能説明図(設置した図4の落葉対策用L型縁塊と図1落葉対策用L型格子蓋の合体した落葉対策用L型縁塊の断面図)
【図8】落葉対策用L型縁塊の機能説明図(設置した図4の落葉対策用L型縁塊の断面図)
【図9】落葉対策用L型縁塊の機能説明図(設置した落葉対策用L型縁塊の平面図)
【図10】L型側溝部分に取付けた落葉対策用L型縁塊の概要透視図
【図11】歩車道境界ブロック部分に取付けた落葉対策用L型縁塊の概要透視図
【図12】落葉対策用L型縁塊が集水桝上部に設置された状態の断面図
【符号の説明】
【0028】
1 落葉対策用L型格子蓋の立ち上がり部分
2 格子と格子に溶接固定するツイストバー
3 格子部分
4 格子と格子の隙間15mm以内としている部分
5 エンドプレート
6 平面格子部分と立ち上がり格子部分の接続溶接部分
7 L型立ち上がり部分の格子部分を溶接固定するツイストバー
8 落葉対策用L型縁塊
9 落葉対策用L型縁塊製作の埋め込み特殊曲げ鉄板型枠
10 落葉対策用L型格子蓋設置用アングル枠
11 落葉対策用L型格子蓋設置用固定ストッパー
12 落葉対策用L型縁塊の通水口(開口)
13 落葉対策用L型格子蓋
14 流水対策用背面空間
15 土砂、砂利、生活ごみ類、落葉類の堆積部分
16 三角形15部分の上部から、落葉対策用L型格縁塊のL型の立ち上がり部分の開口
17 一般的な道路表面19勾配2%〜3%を直線で路肩までむすんだ場合、路肩のL型部分のもっとも低い部分との高低差
18 落葉対策用L型縁塊上部先端部分
19 道路面および道路勾配
20 落葉対策用L型縁塊通水口部分勾配
21 L型排水溝
22 目地
23 歩道面
24 歩車道境界ブロック
25 集水桝と下水道本管をつなぐ接続管
25 泥溜め
26 集水桝
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路の路肩部分に布設されるL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔をおいて設置される集水部分の通水口に取付けられる格子状の蓋で、道路横断方向の断面形状がL字の形をして、道路部分と例えば歩道部分の境界に平行した立ち上がりをもつ落葉対策用L型格子蓋を取付けたことを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項2】
道路の路肩部分に布設されるL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔をおいて設置される落葉対策用L型縁塊は請求項1に記載の落葉対策用L型格子蓋を取付ける目的に使用され、また背面空間14を持つことを特徴とした落葉対策用L型縁塊。
【請求項3】
請求項1記載の落葉対策用L型格子蓋は平面部分とL型の立ち上がり部分に配置された棒状の格子と格子の隙間を幅15mm以下にした構造を持つ、この落葉対策用L型格子蓋を取付けたことを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項4】
請求項2記載の落葉対策用L型縁塊に背面空間14を維持させる固定ストッパー11を持つ構造とし、また、落葉対策用L型縁塊に取付けられた請求項1に記載の落葉対策用L型格子蓋の立ち上がり部分1の棒状格子の最下部は櫛のような空間を持ち、背面空間14とあわせて落葉対策用L型格子蓋の透水能力を最大に機能させる構造を持つことを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項5】
道路の路肩部分に布設されているL型排水側溝はL型排水側溝の使用目的などにより数種類のサイズがあり請求項2記載の落葉対策用L型縁塊はL型排水側溝に対応した数種類のサイズを持ち、L型排水側溝の外形寸法が同一の形状に合わせた数種類のサイズを提供できることを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項6】
道路の路肩部分に布設される歩車道境界ブロックは歩車道境界ブロックの使用目的などにより数種類のサイズがあり、歩車道境界ブロックはL型排水側溝の立ち上がり部分と外形寸法が同一の種類であることから、落葉対策用L型縁塊は歩車道境界ブロックの数種類のサイズにも対応しできることを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項7】
請求項5,請求項6に記載された落葉対策用L型縁塊に合わせた、請求項1に記載された落葉対策用L型格子蓋の各種のサイズに対応することを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項8】
請求項1記載された落葉対策用L型格子蓋は(社)日本道路協会発行の道路橋指方書に定められた重荷重用(T=25)に適合する構造とし、この落葉対策用L型格子蓋を取付けたことを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項1】
道路の路肩部分に布設されるL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔をおいて設置される集水部分の通水口に取付けられる格子状の蓋で、道路横断方向の断面形状がL字の形をして、道路部分と例えば歩道部分の境界に平行した立ち上がりをもつ落葉対策用L型格子蓋を取付けたことを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項2】
道路の路肩部分に布設されるL型排水側溝または歩車道境界ブロックの適所に所定の間隔をおいて設置される落葉対策用L型縁塊は請求項1に記載の落葉対策用L型格子蓋を取付ける目的に使用され、また背面空間14を持つことを特徴とした落葉対策用L型縁塊。
【請求項3】
請求項1記載の落葉対策用L型格子蓋は平面部分とL型の立ち上がり部分に配置された棒状の格子と格子の隙間を幅15mm以下にした構造を持つ、この落葉対策用L型格子蓋を取付けたことを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項4】
請求項2記載の落葉対策用L型縁塊に背面空間14を維持させる固定ストッパー11を持つ構造とし、また、落葉対策用L型縁塊に取付けられた請求項1に記載の落葉対策用L型格子蓋の立ち上がり部分1の棒状格子の最下部は櫛のような空間を持ち、背面空間14とあわせて落葉対策用L型格子蓋の透水能力を最大に機能させる構造を持つことを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項5】
道路の路肩部分に布設されているL型排水側溝はL型排水側溝の使用目的などにより数種類のサイズがあり請求項2記載の落葉対策用L型縁塊はL型排水側溝に対応した数種類のサイズを持ち、L型排水側溝の外形寸法が同一の形状に合わせた数種類のサイズを提供できることを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項6】
道路の路肩部分に布設される歩車道境界ブロックは歩車道境界ブロックの使用目的などにより数種類のサイズがあり、歩車道境界ブロックはL型排水側溝の立ち上がり部分と外形寸法が同一の種類であることから、落葉対策用L型縁塊は歩車道境界ブロックの数種類のサイズにも対応しできることを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項7】
請求項5,請求項6に記載された落葉対策用L型縁塊に合わせた、請求項1に記載された落葉対策用L型格子蓋の各種のサイズに対応することを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【請求項8】
請求項1記載された落葉対策用L型格子蓋は(社)日本道路協会発行の道路橋指方書に定められた重荷重用(T=25)に適合する構造とし、この落葉対策用L型格子蓋を取付けたことを特徴とする落葉対策用L型縁塊。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−75430(P2008−75430A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−283074(P2006−283074)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(000197300)青葉コンクリート工業株式会社 (1)
【出願人】(592159852)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(000197300)青葉コンクリート工業株式会社 (1)
【出願人】(592159852)
【Fターム(参考)】
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