説明

葉状農作物選別装置

【課題】葉状農作物に検査装置で検出されるような傷を付けることなく確実に移動させ、検査する。
【解決手段】葉状農作物選別装置1は、大葉Lが積み重ねられた状態でストックされるストッカーSと、ストッカーSに積み重ねられた最も上に位置する大葉Lに噴出部から気体を噴射して大葉Lを浮遊状態にて懸垂保持し、無端チェーン23に所定間隔ごとに設けられた把持機構24まで搬送する取出装置3と、取出装置3により搬送された大葉Lを下方から照光し、上方からCCDカメラ42で撮影して検査する検査装置4とを備えている。噴射部は、葉身に対向する噴出孔の周囲面が、葉身の幅広部分に位置する大径噴射ンノズルと、葉身の先端側に位置する小径噴射ノズルとの2つ設けられているので、確実に、大葉Lを浮上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積み重ねられた葉状農作物を一枚ずつ搬送し、大きさや良否を判定して選別する葉状農作物選別装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大葉のような葉状農作物を、大きさや形状の判定、傷などの良否の判定を行って選別する従来の選別装置として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載の葉状農作物の選別・包装システムは、葉状農作物を搬送供給する供給コンベアと、その葉状農作物を1枚ずつ取り出す取出装置と、各葉状農作物のサイズを判定する検査装置と、その判定結果に基づいて各葉状農作物を選別し、積み重ねて束とする選別ロボットと、束となった農作物を包装する自動包装機とを備えたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−331782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の葉状農作物の選別・包装システムは、取出装置にて、吸着機構の吸着器を下降させ、最上面の大葉の上面に当接させて、負圧により大葉を吸着しているので、吸着器の先端が大葉に当接する際の応力により大葉を傷つけるおそれがある。また、大葉を搬送する際の吸着力により大葉が強く吸着器の先端に吸い付けられるので、これによっても大葉を傷つけるおそれがある。
傷つけられた大葉は、その後の検査で不良品と判定されるので、生産者がせっかく育てた農作物が出荷できないこととなってしまう。
【0005】
そこで本発明は、葉状農作物に検査装置で検出されるような傷を付けることなく確実に移動させ、検査することができる葉状農作物選別装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の葉状農作物選別装置は、葉状農作物が積み重ねられた状態でストックされるストッカーと、前記ストッカーに積み重ねられた最も上に位置する葉状農作物に噴射ノズルの噴出孔から気体を噴射して該葉状農作物を浮遊状態にて懸垂保持し、所定位置まで搬送する取出装置と、前記取出装置により搬送された葉状農作物を検査する検査装置とを備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の構成によれば、ストッカーに積み重ねた状態でストックされた葉状農作物に、取出装置が噴射ノズルの噴出孔から気体を噴射して浮遊状態にて懸垂保持し、葉状農作物を上から順次、所定位置まで搬送するので、葉状農作物を一枚ずつ非接触状態で搬送することができる。
【0008】
前記噴射ノズルは、葉身の葉面に対向する噴出孔の周囲面が、葉身中心に位置する大径のものと、葉面の先端側に位置する小径のものとの2つ設けられているのが望ましい。葉身は略楕円形状や略扇形状をしているため、葉身の幅広部分に位置する大径のものと、細くなった葉面の先端側に位置する小径のものとの噴射ノズルが2つ設けられていることで、しっかりと葉身全体を保持することができる。
【0009】
前記検査装置が、前記取出装置により搬送された葉状農作物が配置される光透過板と、前記光透過板の下方に配置された光源と、前記光源からの透過光を観察して葉状農作物を検査する画像処理装置とを備えていると、サイズの判定や孔が開いた不良などを画像の陰影から確実に検出できる。
【0010】
前記ストッカーに、葉柄部分を一定方向に一致させてストックされ、前記取出装置により該ストッカーから所定位置まで搬送される葉状農作物であって、該葉状農作物の葉柄を挟持しつつ、水平方向に移動して前記検査装置まで搬送する保持搬送装置と、前記搬送装置が移動する方向に沿って配置され、表面に葉身を滑らせる摺動面が形成された搬送路とを備えるのが望ましい。
取出装置が搬送した葉状農作物を、保持搬送装置が葉柄を挟持して搬送路上に葉身を滑らせながら移動する。葉柄は棒状で葉身と比較して硬質なので挟持しても傷が付きにくく折れにくい。また、搬送路は葉身を滑らせるための摺動面が形成されているので、葉身を開いたままの状態で傷つけずに検査装置まで搬送することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の農作物選別装置の構成によれば、葉状農作物を非接触状態で一枚ずつ搬送することができるので、葉状農作物に検査装置で検出されるような傷を付けることなく確実に移動させ、検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係る葉状農作物選別装置の正面図である。
【図2】図1に示す葉状農作物選別装置の平面図である。
【図3】図1に示す葉状農作物選別装置の把持機構を示す平面図である。
【図4】図1に示す葉状農作物選別装置の取出装置を示す正面図である。
【図5】図4に示す取出装置の側面図である。
【図6】図4に示す取出装置の平面図である。
【図7】図1に示す葉状農作物選別装置の検査装置を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態に係る葉状農作物選別装置を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、葉状農作物として大葉(紫蘇)を例に説明する。
図1及び図2に示すように、葉状農作物選別装置1は、ストッカーSに収納された大葉Lを、サイズごとに選別すると共に、規定外のものと不良のものとに選別するもので、搬送装置2と、取出装置3と、検査装置4と、アンローダー装置5と、制御装置6とを備えている。
【0014】
搬送装置2は、取出装置3から取り出された大葉Lを、検査装置4へ移動させて検査し、アンローダー装置5へ搬送するものである。搬送装置2は、所定間隔をおいて配置された駆動スプロケット21と従動スプロケット22との間を無端チェーン23が巻き掛けられている。この無端チェーン23には、図3から図5に示すように、大葉Lの葉柄を挟持した状態で無端チェーン23と共に移動する把持機構24が、所定間隔ごとに設けられている。把持機構24には、先端が左右方向に開閉するチャック部24aが設けられ、このチャック部24aが閉鎖状態となることで、大葉Lの葉柄を挟持する。
【0015】
無端チェーン23の周回方向には、大葉Lが摺動しながら移動する搬送路25が設けられている。搬送路25は、表面が葉身を滑らせる滑らかな摺動面としたテフロン(登録商標)板により形成されている。
【0016】
図4から図6に示すように、取出装置3は、ストッカーSに収納された大葉Lを一枚ずつ取り出して、搬送装置2の把持機構24の位置まで搬送するものである。取出装置3は、水平移動アーム31と、昇降シリンダ32と、噴射部33と、持ち上げフォーク34とを備えている。
【0017】
水平移動アーム31は、装置に固定された基端側アーム31aから先端側アーム31bが延びることで、噴射部33を水平方向(ストッカーS方向)へ移動する。昇降シリンダ32は、先端側アーム31bに取り付けられたシリンダ部32aからピストン部32bが上下移動することで、噴射部33を昇降する。
【0018】
噴射部33は、圧縮空気を噴射する噴射ノズルである大径噴射ノズル33aと小径噴射ノズル33bとを有している。大径噴射ノズル33aと小径噴射ノズル33bとは、圧縮空気が噴射される噴射孔の孔径は同じであるが、噴射ノズルの先端面である噴出孔の周囲面は大径ノズルが直径約30mm、小径ノズルが直径約20mmと異なっている。大径噴射ノズル33a及び小径噴射ノズル33bの噴出孔の周囲面は大葉の大きさや噴射量に応じて適宜決定される。
持ち上げフォーク34は、ストッカーSの下方に配置され、ストッカーSの上部に設けられた透過型のセンサーSaより積み上げられた大葉Lが少なくなり、センサーSaを遮蔽しなくなったときに、制御装置6の指示により大葉Lを下から持ち上げて、最も上に位置する大葉LがセンサーSaより高くなるようにするものである。
【0019】
図7に示すように検査装置4は、照明装置41と、CCDカメラ42と、ブロー装置43とを備えている。照明装置41は、大葉Lが搬送され載置される光透過板である搬送路25の下に位置し、表面に拡散シートが貼着された光透過性を有する導光板41aと、この導光板41aの周囲側面全体に配置され、導光板41aを照らす光源であるLED41bとから構成されている。検査装置4に位置する搬送路25は、照明装置41からの光を透過させるために透明に形成されている。照明装置41は、導光板41aの側面からLED41bが照光することで面光源として機能する。
【0020】
CCDカメラ42は、照明装置41からの透過光を撮影して映像信号として制御装置6へ出力する。制御装置6では、映像信号に基づいてサイズの判定と良否の判定を判定手段により行う。本実施の形態では、このCCDカメラ42と制御装置6の判定手段とにより画像処理装置が構成される。ブロー装置43は、照明装置41上の大葉Lに向けた圧縮空気を噴射する機能を備えている。
【0021】
図2に示すアンローダー装置5は、サイズ別に設けられている。アンローダー装置5は、検査装置4の検査結果に基づいて搬送装置2により搬送された大葉Lをそれぞれピックアップして選別する。そのピックアップは、アンローダー装置5のテーブル51に設けられた平行で、かつ等間隔のスリット52から板状体を上昇させて、テーブル51の基端に位置する大葉Lを持ち上げてピックアップし、その状態で板状体を搬送路25から離れる方向へスライドさせ、スリット52内へ収納することで、大葉Lをテーブル51の先端方向へ移動させる。これを順次繰り返すことにより、サイズごとの大葉Lをテーブル51の先端部分に積み上げることができる。
【0022】
制御装置6は、葉状農作物選別装置1全体を統括制御するもので、搬送装置2を制御する搬送制御手段と、取出装置3を制御する取出制御手段と、検査装置4による検査の判定を行う判定手段と、アンローダー装置5の送り操作を制御するアンローダー制御手段とを含むものである。
【0023】
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る葉状農作物選別装置の動作及び使用状態を、図面に基づいて説明する。
【0024】
まず、図4及び図5に示すように、ストッカーSに全ての大葉Lの葉柄部分を、取出装置3へ向けてストックする。大葉Lを収納したストッカーSを載置台35へ配置して、ロックシリンダー36によりストッカーSを固定する。
【0025】
図示しない操作盤を操作して葉状農作物選別装置1を始動する。始動は、まず制御装置6の搬送制御手段が、図2に示す駆動スプロケット21を回転させることで、無端チェーン23を周回させる。次に、制御装置6の取出制御手段が、図5に示す水平移動アーム31の先端側アーム31bを延ばし、噴射部33をストッカーS上に位置させる。噴射部33がストッカーS上に位置したら昇降シリンダ32のピストン部32bを降下させる。噴射部33がストッカーSに収納された大葉Lの直上に位置すると、噴射部33の大径噴射ノズル33aは大葉Lの葉身面中心に位置する。また、小径噴射ノズル33bは、葉柄側とは反対側となる葉身の先端側に位置する。
【0026】
大葉Lは、大径噴射ノズル33a及び小径噴射ノズル33bのそれぞれの噴出孔から圧縮空気が噴射されることによるベルヌーイ効果により、一枚だけ浮上する。制御装置6の取出制御手段は、大葉Lを浮遊状態にて懸垂保持した状態で、先端側アーム31bを退出させると共に、昇降シリンダ32のピストン部32bを更に降下させて、把持機構24が位置する搬送路25まで、大葉Lを移動する。取出装置3は、圧縮空気が噴射されることによるベルヌーイ効果により大葉Lを移動させているので、葉身を開いたままの状態で移動させることができる。
【0027】
移動した大葉Lの葉柄が把持機構24の開放状態のチャック部24aに位置することで、制御装置6の搬送制御手段がチャック部24aを閉じる。チャック部24aが閉じることでしっかりと葉柄が保持された大葉Lは、無端チェーン23の周回と共に、葉身を開いたままの状態で検査装置4へ向かう。
【0028】
大葉Lが把持機構24によって移動する搬送路25は、表面が葉身を滑らせる滑らかな摺動面なので、葉身を開いたままの状態で傷つけずに検査装置4まで搬送することができる。また、葉柄は棒状で葉身と比較して硬質なので把持機構24のチャック部24aでしっかりと保持しても、傷が付きにくく折れにくい。従って、葉身を開いたままの状態を維持したまま検査装置4まで搬送することができる。
【0029】
検査装置4では、図7に示すように、透明な搬送路25を介して照明装置41上に位置した大葉Lを、上方からCCDカメラ42で撮影する。撮影した映像信号は制御装置6へ送られ、制御装置6の判定手段により透過光を観察してサイズや良否が判定される。
【0030】
大葉Lのサイズを判定するには、なるべくCCDカメラ42が真上に位置するのが全体の大きさを正確に把握する上では望ましい。大葉Lを照光する照明が大葉Lの真上に位置すると、CCDカメラ42が斜めに配置されることになる。CCDカメラ42を大葉Lの真上に配置すると照明が斜め方向から照光することになる。
【0031】
斜め方向から照光すると葉脈により葉身に影ができ、傷や虫食いなどによる孔と誤認するおそれがある。検査装置4では、照明装置41が大葉Lの下面から照光して透過光により検査することで、CCDカメラ42を大葉Lの真上に配置することができるので、サイズと、傷や孔とを画像の陰影から正確に判定することができる。
【0032】
取出装置3が、大葉Lをベルヌーイ効果により葉身を開いたままの状態で、移動させ、搬送装置2がそのままの状態で検査装置4へ搬送するが、搬送路25上を摺動しながら移動するうちに、葉身の端部が曲がることがある。しかし、検査装置4には、圧縮空気を噴射して葉身を広げるブロー装置43が設けられているので、照明装置41の上に位置する搬送路25上に、大葉Lの曲がった端部を広げて葉身全体を平らな状態とすることができる。従って、多少、搬送中に葉身の端部が丸まったとしても大葉Lの正確なサイズや良否を判定することができる。
【0033】
図2に示すように、検査装置4により検査が終了した大葉Lは、無端チェーン23と共に周回する把持機構24に伴って、従動スプロケット22の周囲に沿って回り、アンローダー装置5へ向かう。
【0034】
制御装置6は、判定した3種類のサイズ、「大」・「中」・「小」と、規定外のものと、不良のものとに応じて、把持機構24のチャック部24aを開放して大葉Lを放置する。例えば、まず、傷がある大葉Lは最初に搬送路25に設けられた開閉部を開放して落下させる。次に、制御装置6は、選別に該当するアンローダー装置5の位置で、アンローダー装置5は、搬送路25上に放置された大葉Lをピックアップしてテーブル51上へ移動させる。また、不良と判定された大葉Lについては、搬送路25に設けられた開閉部を開放して落下させる。
【0035】
このような選別動作を繰り返すことで、ストッカーSにストックされた大葉Lの量が少なくなり、ストッカーSの上部に設けられたセンサーSaより積み上げ高さが低くなった場合には、制御装置6は持ち上げフォーク34を上昇させて、最も上に位置する大葉Lの高さをセンサーSa以上となるようにする。そうすることで、大葉Lを、取出装置3の噴射部33から噴射される圧縮空気が充分到達して浮上させることができる程度の高さまで持ち上げることができる。
【0036】
このように本実施の形態に係る葉状農作物選別装置1によれば、ストッカーSに積み重ねた状態でストックされた大葉Lに、取出装置3が大径噴射ノズル33a及び小径噴射ノズル33bの噴出孔から気体を噴射して浮遊状態にて懸垂保持し、大葉Lを上から順次、把持機構24の位置まで搬送するので、大葉Lを非接触状態で一枚ずつ搬送することができる。従って、葉状農作物選別装置1は、大葉Lに検査装置4で検出されるような傷を付けることなく確実に移動させることができる。
【0037】
また、噴射部33として、大径噴射ノズル33a及び小径噴射ノズル33bを備えているので、略楕円形状や略扇形状をした葉身の先端が垂れ下がることなく、しっかりと保持することができる。また、大径噴射ノズル33a及び小径噴射ノズル33bが、葉柄から葉身の先端方向に並べて配置されていることにより、噴出孔の周囲面を充分確保することができるので、ベルヌーイ効果を得るのに十分な面積を確保することができる。
【0038】
また、検査装置4が、取出装置3により搬送された大葉Lが配置される光透過性を有する搬送路25と、搬送路25の下方に配置された照明装置41と、照明装置41からの透過光を上方から撮影するCCDカメラ42と、CCDカメラ42からの映像信号を観察して大葉Lを検査する制御装置6の判定手段とを備えているので、サイズの判定や孔が開いた不良などを画像の陰影から確実に検出できる。
【0039】
なお、本実施の形態の葉状農作物選別装置1では、取出装置3として噴射部33が、大径噴射ノズル33aと小径噴射ノズル33bとの2つを備えているが、大径噴射ノズル33aのみで、噴射力が充分であったり、大葉Lが小さかったりして、大葉Lを浮上させ、搬送するのに十分であれば、小径噴射ノズル33bを省略した噴射部としてもよい。そうすることで噴射部を廉価なものとすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、大葉などのしわや傷が付きやすい葉状農作物を、サイズの判定や良否の判定を行う葉状農作物選別装置に好適である。
【符号の説明】
【0041】
1 葉状農作物選別装置
2 搬送装置
21 駆動スプロケット
22 従動スプロケット
23 無端チェーン
24 把持機構
24a チャック部
25 搬送路
3 取出装置
31 水平移動アーム
31a 基端側アーム
31b 先端側アーム
32 昇降シリンダ
32a シリンダ部
32b ピストン部
33 噴射部
33a 大径噴射ノズル
33b 小径噴射ノズル
34 持ち上げフォーク
35 載置台
36 ロックシリンダー
4 検査装置
41 照明装置
41a 導光板
41b LED
42 CCDカメラ
43 ブロー装置
5 アンローダー装置
51 テーブル
52 スリット
6 制御装置
L 大葉
S ストッカー
Sa センサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
葉状農作物が積み重ねられた状態でストックされるストッカーと、
前記ストッカーに積み重ねられた最も上に位置する葉状農作物に噴射ノズルの噴出孔から気体を噴射して該葉状農作物を浮遊状態にて懸垂保持し、所定位置まで搬送する取出装置と、
前記取出装置により搬送された葉状農作物を検査する検査装置とを備えたことを特徴とする葉状農作物選別装置。
【請求項2】
前記噴射ノズルは、葉身に対向する噴出孔の周囲面が、葉身の幅広部分に位置する大径のものと、葉身の先端側に位置する小径のものとの2つ設けられている請求項1記載の葉状農作物選別装置。
【請求項3】
前記検査装置は、
前記取出装置により搬送された葉状農作物が配置される光透過板と、
前記光透過板の下方に配置された光源と、
前記光源からの透過光を観察して葉状農作物を検査する画像処理装置とを備えた請求項1または2記載の葉状農作物選別装置。
【請求項4】
前記ストッカーに、葉柄部分を一定方向に一致させてストックされ、前記取出装置により該ストッカーから所定位置まで搬送される葉状農作物であって、該葉状農作物の葉柄を挟持しつつ、水平方向に移動して前記検査装置まで搬送する搬送装置と、
前記搬送装置が移動する方向に沿って配置され、表面に葉身を滑らせる摺動面が形成された搬送路とを備えた請求項1から3のいずれかの項に記載の葉状農作物選別装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−221092(P2010−221092A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−68784(P2009−68784)
【出願日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(504109746)株式会社熊本アイディーエム (3)
【出願人】(597134511)有限会社吉川農園 (1)
【Fターム(参考)】