説明

蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器

【課題】蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器を提供する。
【解決手段】蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器はハウジング10、便座20、便器蓋30、及び便座20と便器蓋30の開放を連動する駆動装置40を備え、便器は駆動装置40に連接する制御モジュール1を備え、制御モジュール1を便器の制御中枢とし、それぞれ制御モジュール1に連接する赤外線探知モジュール2、感知モジュール3、タッチスイッチ4、洗浄駆動装置5、遠赤外線発射モジュール6、光触媒発射器7、マイナスイオン発生器8を設置し、こうして蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器は、便器蓋30と便座20を自動的に開け、自動的に洗浄し、遠赤外線光により人体に有益な効果を生じ、光触媒により清潔を保ち殺菌し、マイナスイオンにより除臭する目的を達成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は便器に関し、特に蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の便器蓋及び便座においては、使用前に先ず手を用い便器蓋を開け、次に便座を持ち上げ、或いは便器上に置き、それから用便する。
その際、女性は便座上に座るが、男性は小用時に便座を持ち上げなければならない。
【0003】
しかし、多くの男性たちは、手を動かすのを面倒がり、衛生習慣が悪く、或いは便器に触れるのを嫌がるため、しばしば便座を持ち上げないで小用することがある。
これにより、小用で便座が汚れてしまい、さらには洗浄を忘れてしまい、便器が不衛生になってしまう。
しかしこれでは、ますます手で便器蓋、便座、或いは洗浄レバーに触れるのを嫌がる結果につながる。
本発明は、従来の便器の上記した欠点に鑑みなされたもので、蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器を開発し、便器は使用者のニーズに応じて、自動的に便器蓋と便座を開け、自動洗浄し、さらに殺菌と清潔保持を自動的に行うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする第一の課題は、ハウジング、便座、便器蓋、駆動装置、及び制御モジュール、赤外線探知モジュール、感知モジュール、タッチスイッチ、及び洗浄駆動装置により便器を組成し、便器蓋と便座を自動的に開き、及び自動洗浄する目的を達成する蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器を提供することである。
本発明が解決しようとする第二の課題は、遠赤外線発射モジュールの設置により、遠赤外線光の人体に有益な効果を生じる目的を達成する蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器を提供することである。
本発明が解決しようとする第三の課題は、光触媒発射器の設置により、光触媒により自動的に清潔を保ち殺菌する目的を達成する蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器を提供することである。
本発明が解決しようとする第四の課題は、マイナスイオン発生器の設置により、除臭の目的を達成する蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は下記の蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器を提供する。
蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器は、ハウジング、便座、便器蓋、及び該便座と該便器蓋の開放を連動する駆動装置を備え、
該便器は、該駆動装置に連接する制御モジュールを備え、該制御モジュールを便器の制御中枢とし、それぞれ該制御モジュールに連接する赤外線探知モジュール、感知モジュール、タッチスイッチ、洗浄駆動装置、遠赤外線発射モジュール、光触媒発射器、マイナスイオン発生器を設置し、
こうして蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器は、便器蓋と便座を自動的に開け、自動的に洗浄し、遠赤外線光により人体に有益な効果を生じ、光触媒により清潔を保ち殺菌し、マイナスイオンにより除臭する目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器は、便器蓋と便座を自動的に開け、自動的に洗浄し、遠赤外線光により人体に有益な効果を生じ、光触媒により清潔を保ち殺菌し、マイナスイオンにより除臭する目的を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の分解立体図である。
【図2】本発明の組合せ上視図である。
【図3】本発明のブロックチャートである。
【図4】本発明の設置応用状態の立体図である。
【図5】本発明の便器蓋を開ける動作の模式図である。
【図6】本発明の便器蓋を開けた状態の模式図である。
【図7】本発明の便器蓋を閉める動作の模式図である。
【図8】本発明の便座を開放する動作の模式図である。
【図9】本発明の便座を開放した状態の模式図である。
【図10】本発明の便座を閉じる動作の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【実施例】
【0009】
図1、2に示すように、本発明蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器の実施例は、ハウジング10、ハウジング10前方にそれぞれ可動状態で接続する便座20、便器蓋30、便座20と便器蓋30の開放を連動する駆動装置40を備える。
駆動装置40は、ハウジング10内部に結合する。
【0010】
ハウジング10は、矩形或いは他の形状のボックス体で、便器上面の後端に結合し、その前面には、光透過窓101を設置し、光透過窓101は、前面を向く。
駆動装置40は、便器蓋30の開放を連動する第一駆動モーター401と第一ギアユニット402、及び便座20の開放を連動する第二駆動モーター403と第二ギアユニット404を備える。
【0011】
図1、3に示すように、本発明蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器はさらに、制御モジュール1を備える。
制御モジュール1は、駆動装置40に連接し、便器全体の制御中枢とする。
制御モジュール1は、回路モジュールで、ハウジング10の内部に結合する。
制御モジュール1に連接する少なくとも1個の赤外線探知モジュール2は、便器の所定の位置に結合され、便器に接近/便器から離れる人体の動作を感知する。
制御モジュール1に連接する少なくとも1個の感知モジュール3は、便器蓋30或いは便座20内部にそれぞれ隠して結合され、人体(手)が便器蓋30及び便座20に接近する動作を感知する。
制御モジュール1に連接するタッチスイッチ4は、便座20の底部に結合され、便座の上面において突出する。
これにより、人体の重量を通じて、タッチスイッチ4はオン或いはオフの動作を行い、及び制御モジュール1に連接する洗浄駆動装置5は、水槽のバルブを制御し、便器に放水する。
こうして、蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器を組成する。
【0012】
さらに、図1、2、3に示すように、本発明の実施例はさらに、赤外線探知モジュール2を備える。
赤外線探知モジュール2は、ハウジング10前面の光透過窓101内部及び便座20所定の位置に、それぞれ隠されて結合され、用以通過
赤外線探知モジュール2を通して、
人体の便器への接近、或いは便器から離れる動作を感知する。
感知モジュール3は、感知コイル或いは他の近接センサーで、人体(手)の便器蓋30及び便座20への接近動作を感知することができる。
【0013】
本発明の便器はさらに、制御モジュール1に連接する遠赤外線発射モジュール6を備える。
遠赤外線発射モジュール6は、ハウジング10前面の光透過窓101内部に隠して結合され、ハウジング10前面へと遠赤外線光を発射する。
本発明の便器はさらに、光触媒発射器7を備え、光触媒発射器7は、便座20及び(或いは)便器蓋30内部に隠して結合され、便座20及び(或いは)便器蓋30表面には、光触媒塗料を塗布する。
光触媒塗料は、一種含有ナノレベルの二酸化チタン塗料である。
また、本発明は、便座20の所定の位置に、制御モジュール1に連接するマイナスイオン発生器8を設置し、マイナスイオン発生器8を通して、空気を電離しマイナスイオンとし、除臭の機能を生じる。
【0014】
図4に示すように、本発明を応用実施する時には、ハウジング10、便座20及び便器蓋30を、便器50上面に結合する。
これにより、便座20底部のタッチスイッチ4は、便器50上面に突出し、洗浄駆動装置5は、便器の水槽60内部に設置され、水槽60のバルブに連接される。
こうして、電源を連通し、便器の設置動作を完成させる。
【0015】
図5、6に示すように、人体或いは手が、便器蓋30前縁の感知モジュール3に接近すると、感知モジュール3は、感知信号を、制御モジュール1に送信する。
こうして直ちに、制御モジュール1を経由して、駆動装置40の第一駆動モーター401を駆動し、第一駆動モーター401は、第一ギアユニット402を通して、便器蓋30を連動して上方へと開かせる。
これにより、便器蓋30に未接触の状況において用便することができる。
【0016】
反対に、図7に示すように、用便が完了し、便座20を離れると、ハウジング10前面の赤外線探知モジュール2により、人体が離れる動作を探知し、赤外線探知モジュール2は、探知信号を、制御モジュール1に送信する。
制御モジュール1中には遅延回路を設置するため、ある程度の時間の経過後、制御モジュール1を経由して、駆動装置40の第一駆動モーター401を起動する。
これにより、第一駆動モーター401は、第一ギアユニット402を通して、便器蓋30を連動して下へと下ろし蓋をする。
上記したように、その過程では、便器蓋30に全く触れる必要はない。
【0017】
図8、9に示すように、もし男性が小用を足す時には、便器蓋30を上方へと開かせた後、手を、便器蓋30或いは便座20前縁の感知モジュール3に近づけると、感知モジュール3は同様に、感知信号を、制御モジュール1へと伝送する。
これにより、制御モジュール1を経て、駆動装置40の第二駆動モーター403を起動し、第二駆動モーター403は、第二ギアユニット404を通して、便座20をさらに連動して上方へと開かせる。
こうして、便座20を小便で汚す恐れがない状況下で小用を足すことができる。
【0018】
さらに、図10に示すように、用便が完了し便器を離れる時には、便座20に結合する赤外線探知モジュール2は、人体が離れる動作を探知し、探知信号を、制御モジュール1に送信する。
制御モジュール1は、遅延回路により、ある程度の時間の経過後に、駆動装置40の第一駆動モーター401及び第二駆動モーター403を再度起動して制御し、便座20及び便器蓋30を連動して、下へと下ろし蓋をする。
このように、男性使用者は、用便過程において、便器蓋30及び便座20に全く触れる必要はない。
上記したように、本発明の便器は、便器蓋30と便座20を自動的に開放する利便性と実用性を達成することができる。
【0019】
さらに、本発明は、便座20底部に、タッチスイッチ4を結合するため、人体が便座20上に腰掛けると、タッチスイッチ4を重力で下方へと押す弾性圧棒を利用し、タッチスイッチ4をオンとし、遅延回路を通して、信号を、制御モジュール1のメモリに伝送する。
こうして、赤外線探知モジュール2は人体が離れる動作を探知すると、上記の原理に基づき、便器蓋30を閉じ、その後、信号に基づき、洗浄駆動装置5を起動し、便器50に対して洗浄を行う。
男性が小用を足す状況では、赤外線探知モジュール2は、人体が離れる動作を探知すると、上記原理に基づき、便座20及び便器蓋30を閉じ、その後、信号を制御モジュール1に伝送する。
これにより、制御モジュール1は、洗浄駆動装置5を起動し、便器50に対して洗浄を行う。
すなわちこうして、本発明の便器は、自動洗浄の機能を機能を達成することができる。
【0020】
また、本発明は、遠赤外線発射モジュール6を設置するため、人体が便座20上に腰掛け、赤外線探知モジュール2がそれを探知すると、制御モジュール1により、遠赤外線発射モジュール6を起動する。
これにより、遠赤外線発射モジュール6は、遠赤外線光を発射し、人体の腰部分、脊椎、坐骨神経等部位に対して、人体細胞に有益な赤外線放射を行うことができる。
遠赤外線光の、人体に対する有益な効果は、すでに多くの科学文献に掲示されているため、詳細な効能については、ここでは詳述しない。
反対に、人体が便座20を離れ、赤外線探知モジュール2がそれを探知すると、制御モジュール1を通して、遠赤外線発射モジュール6をオフにする。
【0021】
本発明は、光触媒発射器7及びマイナスイオン発生器8を設置し、便座20及び(或いは)便器蓋30表面に、光触媒塗料を塗布する。
光触媒発射器7は、365波長灯管を光源とし、ナノレベルの光触媒塗料に照射し、電子正孔対を発生する。
電子正孔対と空気及び水が接触すると、ヒドロキシルラジカルが発生し、空気中の有機物質を分解し、殺菌、汚染防止及びカビ防止等機能を達成することができる。
マイナスイオン発生器8は、空気を電離しマイナスイオンとし、除臭の機能を達成することができる。
【0022】
上記の本発明名称と内容は、本発明技術内容の説明に用いたのみで、本発明を限定するものではない。本発明の精神に基づく等価応用或いは部品(構造)の転換、置換、数量の増減はすべて、本発明の保護範囲に含むものとする。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明は特許の要件である新規性を備え、従来の同類製品に比べ十分な進歩を有し、実用性が高く、社会のニーズに合致しており、産業上の利用価値は非常に大きい。
【符号の説明】
【0024】
10 ハウジング
101 光透過窓
20 便座
30 便器蓋
40 駆動装置
401 第一駆動モーター
402 第一ギアユニット
403 第二駆動モーター
404 第二ギアユニット
50 便器
60 水槽
1 制御モジュール
2 赤外線探知モジュール
3 感知モジュール
4 タッチスイッチ
5 洗浄駆動装置
6 遠赤外線発射モジュール
7 光触媒発射器
8 マイナスイオン発生器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器は、ハウジング、前記ハウジング前方にそれぞれ可動状態で接続する便座、便器蓋、及び前記便座と前記便器蓋の開放を連動する駆動装置を備え、
前記駆動装置は、前記ハウジング内部に結合し、
前記便器は、制御モジュールを備え、前記制御モジュールは、駆動装置に連接し、便器の制御中枢とし、
前記制御モジュールには、赤外線探知モジュールを連接し、前記赤外線探知モジュールは、便器の所定の位置に結合され、人体が便器へ接近/便器から離れる動作を感知し、
前記制御モジュールには、感知モジュールを連接し、前記感知モジュールは、前記便器蓋に隠して結合し、人体が便器蓋及び便座に接近する動作を感知し、
前記制御モジュールには、タッチスイッチを連接し、前記タッチスイッチは、前記便座の底部に結合され、人体の重量を通して、前記タッチスイッチのオン或いはオフの動作を行い、
前記制御モジュールには、洗浄駆動装置を連接し、前記洗浄駆動装置は、水槽を制御して、前記便器へと放水させることを特徴とする蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器。
【請求項2】
前記駆動装置は、前記便器蓋を連動する第一駆動モーター及び第一ギアユニット、及び前記便座を連動する第二駆動モーター及び第二ギアユニットを備えることを特徴とする請求項1に記載の蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器。
【請求項3】
前記制御モジュールは、回路モジュールで、前記ハウジングの内部に結合することを特徴とする請求項1に記載の蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器。
【請求項4】
前記赤外線探知モジュールは、前記ハウジング前面の光透過窓内部に隠して結合し、人体が便器へ接近/便器から離れる動作を感知することを特徴とする請求項1に記載の蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器。
【請求項5】
前記感知モジュールは、感知コイルで、人体が便器蓋及び便座に接近する動作を感知することを特徴とする請求項1に記載の蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器。
【請求項6】
前記便器はさらに、前記制御モジュールに連接する遠赤外線発射モジュールを備えることを特徴とする請求項1に記載の蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器。
【請求項7】
前記遠赤外線発射モジュールは、前記ハウジング前面の光透過窓内部に隠して結合し、前面へと、遠赤外線光を発射することを特徴とする請求項6に記載の蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器。
【請求項8】
前記便器はさらに、前記制御モジュールに連接する光触媒発射器を備え、前記光触媒発射器は、前記便座或いは前記便器蓋に隠して結合することを特徴とする請求項1に記載の蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器。
【請求項9】
前記便座表面には、光触媒塗料を備え、前記光触媒塗料は、ナノレベル二酸化チタンを含むことを特徴とする請求項8に記載の蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器。
【請求項10】
前記便器はさらに、前記制御モジュールに連接するマイナスイオン発生器を備え、前記マイナスイオン発生器は、前記便座に結合することを特徴とする請求項1に記載の蓋の開放を探知し、自動的に洗浄する便器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−132156(P2012−132156A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−282945(P2010−282945)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(510334608)
【Fターム(参考)】